村田沙耶香のレビュー一覧

  • 消滅世界

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    夫婦の間には性愛はあり得ず、こどもは欲しいときに人工授精で妊娠し家族になる。恋愛はあくまでも他の人間やキャラとするもの。
    「なんだコレ」と思ったけど、読んでいるうちに「恋なんて冷めるのだから、家族のベースである夫婦間に持ち込まなければ安泰かも」と納得する自分がいた。子育てに関わる負担感が拭えず少子化が進む今、ⅲのエデンみたいな社会への変化の入り口が見えてるかも。いやー 気持ち悪い読書体験だったわー。子どもちゃんって響きもイヤでたまらない笑(以上褒め言葉)

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    2026年08月23日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    ネタバレ

    身に覚えのあるような生々しいエピソードが多く、時折学生時代を思い出し苦しくなった。どこの学校も輪郭はきっとみんな同じなんだろう。伊吹だけは光すぎて、そこだけフィクションの世界で、物語唯一の癒しだった。

    小学生時代は媚びるような性格が嫌いだったけど、諦めず立ち向かい続ける中学生の信子はかっこいいと思った。

    最後は結佳が自分に正直になれてよかった。

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    2026年09月16日
  • 消滅世界

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    恐らく誰もが一瞬想像したであろう、合理化に特化した世界を、物語として描いてくれて感謝の気持ちが湧きました。
    どんなに追い求めても、我々はあくまで「途中」でしかないという真実に気付かせてもらいました。どんな時代に生きても「途中」であることに、諦めと安堵の気持ちです。
    村田さんの頭の中はどうなっているのだろう…文章として出力できるのもすごすぎます…。エッセイってあるのかしら…?

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    2026年08月21日
  • 信仰

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    常識や普通としているものと異質や異常とみなしているもの、その盲目的なラベリングは本当に正しいのか?
    標題の信仰は非常にキャッチーでブランド、カルト、現実、うんうん確かにと思わされた。

    以前から、村田沙耶香の「倫理的とされているもの」を覆すような感覚や視点への解像度の高さには驚きの連続であった。それと共に大変失礼ながら、この人は生きにくい人なんだろうなとも感じていた。
    今回ところどころに挟まれるエッセーを読んで(特に最後の章)納得。

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    2026年08月21日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    ブックホテルにお籠もり。

    2冊目読んで、やっぱり村田さんの作品好きだと確信した!

    どのお話も好きだった。
    どういう世の中になっても、全員が納得する世界は作れないし、悩みは無くならない。
    変容が一番、今の時代に似ているし、今後そうなっていきそうで怖いなと思いました。

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    2026年08月20日
  • 変半身(かわりみ)

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    今作も強烈な村田ワールドを楽しめた。やはり印象的なのは表題作で、人間は信仰の入れ物であり、遺伝子の家畜にすぎないとの表現は強烈だった。集団心理的な面も含めて、自分が人間であるのか人間という役割を演じている何者なのか疑問を感じる。

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    2026年08月18日
  • 信仰

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    ネタバレ

    村田沙耶香さんの作品は、人間が普段はあまり考えないようにしている部分を、容赦なく突いてくる。

    この短編集の中でも、特に印象に残ったのが表題作の「信仰」だった。

    考えさせられたのは、「正しい情報を知ることは、本当に人を幸せにするのか」ということ。

    主人公は、子どもの頃から「かき氷の原価はいくら」「こっちのほうが安い」など、物事の裏側にある現実を周囲に突きつけていく。もちろん、それは間違った情報ではない。むしろ正しい。

    けれど、お祭りという少し現実から離れた空間で、子どもたちが楽しんでいるところにまで「現実」を持ち込めば、その楽しさは失われてしまう。

    正しさや合理性は、いつだって人を幸せにするわけではない。

    むしろ私たちは、ときには少し間違ったものを信じたり、何かに「取り憑かれたり」することで、人生を生きやすくしているのかもしれない。

    宗教もそうなのだと思う。

    「なぜ生きるのか」「何のために生きるのか」といった問いに、自分で答えを探し続けるよりも、あらかじめ答えを与えてくれるものを信じたほうが楽に生きられる人もいる。何かを信じることで余計なことを考えず、自分のやるべきことに集中できることだってある。

    だから、「騙されたい」という欲求も、決して理解できないものではない。

    何でも疑い、正しさを追い求めることが本当に幸福なのか。それとも、ある程度は夢を見たり、何かを信じたりするほうが人間らしく生きられるのか。

    そんなことを考えさせられる作品だった。

    ただ、個人的には人に気軽に薦められる作品ではないとも思う。

    村田沙耶香さんの作品は、人間の中にある普段は目を背けている部分を、かなり鋭く描いている。読むときの自分の精神状態によっては、その鋭さがかなり心に刺さる。

    だからこそ面白いのだけれど、誰にでも気軽に薦められる作品ではない。

    読んでいて心地よい作品ではない。それでも、自分が「当たり前」だと思っていたものを一度疑ってみるきっかけをくれる作品だった。

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    2026年08月17日
  • 信仰

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    周りと同じであることの不気味さ、違和感、生きづらさなど、考えさせられる短編集&エッセイだった。
    読後感はモヤモヤです笑
    でも面白かった。

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    2026年08月16日
  • 消滅世界

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    家族や性のあり方が別の「正しさ」の中で生きている人類の未来。「異常」な性癖を持つ主人公、もっと「異常」な性癖を持つその母親。疑うことなく「正しさ」を受け入れていく多くの人たち。そんな対比の中で物語は展開していく。「正しさ」が主人公をも支配するラスト。これは現在進行形で我々にも当てはまっているのかもしれない。

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    2026年08月15日
  • マウス

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    内気にもいろんなしゅるいがあるのだな、と読み進めていましたが途中から2人は似ていないようで似ている性格だと思いました。
    自分もそうなのですが、内気な人って頑固ですよね、頑固さゆえに内気を貫き通せるというか、そのままを受け入れてもらえるだろう、という期待があるというか。しかし塚本瀬里奈はその期待がないからやっぱりかっこいいな〜
    小学生時代でもカーストがあり、他人への気遣いに疲れたり、同級生の目が気になってしまったりなど、自分と重ねてしまう場面が多くて面白かった

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    2026年08月14日
  • 消滅世界

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    ほぼホラー

    その世界に一番適した狂い方で発狂するのがいちばん楽なのに

    村田沙耶香の作品を読んでると何が「普通」で何が「異常」なのか考えさせられる

    それでも最後は異常だな笑

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    2026年08月13日
  • 信仰

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    空気のように皆が信じている世界を、飄々と暴いていく

    『最後の展覧会』に日々を救われる感覚があった。

    「旅はいいですよ。ああ、招待状に書けばよかった。カールは、『ヒュポーポロラヒュン』は旅でもあると言っていました」

    「緑色の宇宙人から噂が広がり、永遠に続く展覧会として、チキューの場所が知れ渡った。」

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    2026年08月13日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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     名前から惹かれて、表紙もすごく可愛かったから購入した。前回の「コンビニ人間」も面白かったが、「丸の内魔法少女ミラクリーナ」はポップなため、笑いながらも、社会問題を抑えてるなと印象があった。
     「人は見た目ではわからない。でも、本当はみんな鞄の中にそんな秘密を潜ませているのかもしれない。つり革につかまってしゃべっている50歳くらいのおじさん二人はほんとはなんとかレンジャーのレッドとブルーで、・・そうだといいな思ってみてると・」が自分たまに考えちゃうなと笑ってしまった。
     「それが正義だと思ってた。でもさ、大人になるとわかるけど、正義なんて結局は善意の押し付けでしかないじゃん?」ポップな作品なのに、現実的な発言にたまに面を食らう。わかっているけど、正義を振りかざしてしまう自分にたまに嫌気をさすのを思い出した。
     「無性教室」と「変容」は、読みながらこれから社会は同じように動くかもしれないと妙に納得感もありながら、皆が良いと思った世界でも、葛藤する人物は生まれてくるのだなと思った。
     「秘密の花園」は、個人的には好きな作品だった。
     藤野可織さんの解説の、「小説とはつまり私たち自身の取扱説明書なのだということを思う。それは、処世術とはあまり関係がない。自然がつくりあげた私たちの身体や私たちがつくりあげた社会の仕組みについての共通の認識を確認し直し、微かに入り細に入り検証し直すことによって、私たちにとってどのような生が可能なのか。」にすごい共感した。自分にとって小説は面白いから読むものでもあるが、自分の認識と世界のズレがないかを確認する作業でもあるからだ。
     いろんな本を読んで自分とのズレの把握とそれを楽しめる大人になりたいなと感じた。

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    2026年08月12日
  • 授乳

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    とってもとっても難しすぎる!だけど相変わらず難しすぎて理解ができないところが…。だけどコイビトの最後はゾクッと背中に来るものがあって、手放そうとしても離れなれない、依存のようなものに恐怖を感じた。

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    2026年08月11日
  • 信仰

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    ネタバレ

    村田沙耶香さんの短編、エッセイ。
    コンビニ人間しか読めてないけど、この方の感性の鋭さとか、周りに溶け込まない違和の雰囲気は、凄く独特で魅力的です。

    標題の「信仰」は特に良かった!
    ぼくも、マルチを馬鹿にしている所はあるけど、ブランド物にロマンを感じたり、テーマパークに心踊らせたりは普通にするし、それらに何の違いがあるのかは、確かに分からない。
    これらを「信仰」と括って、カルト教団の物語に仕上げるセンスには脱帽するし、ラストのめちゃくちゃな展開には、不気味さ、爽快感、馬鹿馬鹿しさ等いろんな感情を掻き立てられました。
    最高に面白かったです。

    あとは、「書かなかった小説」も好きだな。
    設定の斬新さもさることながら、間のストーリーを全く書かないという斬新な構成。それでいて、話の繋がりは読者側でも何となく描けて、書かれていない話の想像が掻き立てられる。
    これ、下手すると、実際に書かれるよりも面白いんじゃないかな…??

    他の小説もかなりぶっ飛んでいて、設定について行くのは大変だけど、面白い。
    人間が動物になったり、奇妙な世界が当たり前になっている感覚は、映画監督のヨルゴス・ランティモスにも通ずるものを感じました。

    こんなに鋭く、痛々しく物事を捉えられる感性に憧れますが、エッセイ部分をみるに、村田さんってめちゃくちゃ繊細な方なんだと感じました。日々生きるのは、凄く大変だろうなと。
    ものが見えすぎるのも幸福とは言えないというか、下手に感性に憧れるとか言うのは、村田さんに凄く失礼かもなと感じました。

    でも、やっぱり村田さんの考え方、感じ方には惹かれるものがあるし、ほかの作品も読んでいきたいな。ストーリーだけでなく、作家の方のパーソナリティが気になるのは初めての体験ですが、小説という媒体自体、それを通して作家を感じるから、面白いとも言える気がしました。
    良い読書体験でした!

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    2026年08月07日
  • 世界99 上

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    まってまってまってまって
    エッッ?!?!?!?
    が、最後の10ページで思わず口を突いて何度も出ました。

    SFとか異世界ものなのかなと読み始め、
    あ、これは我々それぞれみんなのことか〜と思いながら空子が大人になるまでをぐんぐん読み進め、
    上巻ラストは食い入るように読み終わりました…。
    私は今何を読んだんだろう………
    下巻の世界もこのまま突入します……

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    2026年09月29日
  • 生命式

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    ネタバレ

    「生命式」「素晴らしい食卓」「孵化」の3つが個品的には好きでした。まさに村田沙耶香さんって感じの内容。

    いつもですが、登場人物(主人公?)の振る舞いや雰囲気は、どこか狂気じみてはいるものの、なぜは自分と重ねてしまうところが多いです。だからこそ物語に引き込まれてしまうのですが、自分にはこんな一面もあるのかな、と思うと少し怖くなることも、、汗

    まだ世界99は読んでいないので、読みたくなりました!

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    2026年08月01日
  • 変半身(かわりみ)

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    ありそうでなさそうな。なさそうでありそうな。
    そんな世界のお話。

    誰もがもっている
    心の隙間や空白 盲信と猜疑心で揺れる心
    それを自覚させられる感覚でした。

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    2026年08月01日
  • 変半身(かわりみ)

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    ネタバレ

    ポーポーポーポーポーポー、ポーポーポーポーポーポーポー。ポーポーポーポーポーポーポー、ポーポーポーポー、ポーポーポーポー、ポーポーポーポーポーポー。ポーポーポー、ポーポーポーポーポー!
    ポー、ポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポー。ポーポーポー、ポーポーポーポーポー。

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    2026年07月31日
  • 信仰

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    変で人間くさい話、SF、エッセイとジャンルが幅広くて驚いた。
    短い話も多く読みやすかった。
    現実とフィクション、絶対正しいこととカルトの境界の曖昧さで包まれていた。

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    2026年07月30日