村田沙耶香のレビュー一覧

  • 消滅世界

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人工授精で出産することが常識となり、夫婦間の性行為は近親相姦と同じような感覚でタブー視され、恋愛は夫婦以外で恋人を作るか、二次元キャラに恋することが正常とされる世界のお話です。

    著者の作品は毎回、今とは違う常識の世界を突きつけてきて、考えたこともない世界に投げ込まれ、否応なく考えさせる、というパターンなのだけれど、今回もまさしくそうなりました。

    いろんな意味でより清潔な世界、に現代も向かっていると思います。
    でも、その延長線上で性愛が不潔になったら、それは人間の根源が崩れていっている感じがして恐ろしくなった。
    愛は不滅って思っていたけれど、例えば新興宗教にハマった人なんかは、愛の対象も幸せ

    0
    2026年06月28日
  • 消滅世界

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『世界99』の後半と世界観が似ているように思った。
    特に「世界」がクリーンになり均一化していくところ。
    この作品でも「世界」というものによって「常識」が変わる。
    SFのような思考実験的小説だと思う。

    普段考えてもいないような「問い」が投げつけられ、私には正直難しかった。
    また男女で感想がかなり異なるのではと思った。

    とても読みやすいのだが、読み終わって少々疲れた。

    0
    2026年06月28日
  • 殺人出産

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    命を奪ったものは命を生み出す刑に処される。←画期的にも程がある。何でこんなの思いつくんだ。
    女が子供を産まないせいにして少子化に危機感感じるくらいなら、男だろうが女だろうが罪を犯したら一生子供生み出す機械になってもらうのある意味いいのかもしれない。人口子宮って実現しないの?!?!?!早くつくって!!!!!!
    トリプルも清潔な結婚もなくはないかもな発想で面白いし、余命はある意味安楽死的な話?死ぬことができなくなった人間たちの最期を選ぶ権利みたいな。自然にやってくる死の方がいいのか、自ら選ぶ死がいいのか。考えさせられるな〜。短編だから読みやすくていい!!

    0
    2026年06月27日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

    Posted by ブクログ

    この作家さんの創造力はスゴイ!
    ひとたび 村田ワールドに入り込むと
    読むページを止めることが出来ませんでした。

    魔法のコンパクトを持ち歩き 魔法ごっこで
    残業を乗り切る36才OL この設定に始めは
    笑えますが だんだんそんな甘いストーリーではないことがわかり 衝撃的な結末をむかえます。
    登場人物がクセが強すぎて コワイです。
    表題作を含めた4篇の短編集ですが どれもこれも
    村田ワールドでした。 好みは分かれると思いますが 私は面白かったです。

    0
    2026年06月22日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

    Posted by ブクログ

    定期的に味わいたくなる村田沙耶香ワールド♫

    本作は4編からなる短編集、

    「魔法少女ミラクリーナ」のレナ
    「変容」のエクスタシー五十川
    は非常に印象深いキャラで、これぞ小説!って感じ

    性差や偏愛などといった固定観念、普通、異常という感性がなくなった世界は果たして居心地がいいのだろうか…
    いや、居心地が悪ければ居心地がいいように変容する力が人間には備わっているのかもしれない笑

    0
    2026年06月22日
  • 信仰

    Posted by ブクログ

    設定がぶっとんでいる上におもしろいので、現実から離れたいときにまた読みたい。
    もっと読みたいと思える不思議な引力がある。

    0
    2026年06月21日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    言葉を扱うプロたちのトークはおもしろく、
    意外な一面や交友関係が知れたのも読んでいて楽しかった。
    作家さんたちがお勧めしている本がどれも本屋さんで入手するのが難しそうなものばかりで思わずにやにや。いつか出会いたいと思いながら読みたいリストに書き連ねた

    0
    2026年06月20日
  • 信仰

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2026/06/07 - 2026/06/18

    『コンビニ人間』を読んで、この人の文章をもっと読みたいと思った。
    この『信仰』というのは短編であっさり読めそう、という感覚で手に取った。
    正直間違いだった。かなり濃厚な、それこそ村田沙耶香の脳内の片鱗をどろりと見せられているような感覚だった。
    1つの作品を読むのに1日、1日と使って。体力のない日は読めなくて。そんな作品だった。

    エッセイと小説が混ざっているという珍しさもあったが、「今私は彼女の生活を読んでいる」のか「今私は彼女の作品を読んでいるのか」、本気で混乱する瞬間が随所にあった。
    彼女の作るキャラクタたちは、観察と客観の賜物の場合と、自

    0
    2026年06月18日
  • 信仰

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    えー、感想?えー。これ難しいよ。えーっとねー、理解できた話がほとんどだけれど、まったく理解できない話もあり、突然、エッセイまでもが襲いかかり、著者のいろいろな作品が楽しめました。著者って海外でも有名なんだね。ぜんぜん知らなかったので、世界で、この著者が世界観が共有されていることに謎の恐怖を感じます。短編だけれど、もっとこの世界での話を知りたいと思ったものもあったので、私の脳はさやか漬けです。私たちが信じている事象すべてが、なんだかバカバカしく思えます。私は「村田沙耶香」なら信仰してもいい。常識、覆る。

    0
    2026年06月15日
  • となりの脳世界

    Posted by ブクログ

    旅をすること、本を読むこと、あたらしい世界に出会うこと、
    わたしたちもまた日々自分の脳世界を塗り替えながら生きている。

    人の脳世界を覗くって、どこか背徳的だけど、自分の知らなかった世界の一部に触れることができ。

    文芸家である村田さんが「なにが脳世界を塗り替えたのか」を、その繊細で類稀な文才をもって記録したエッセイ。
    小説ではわたしたちの常識を破壊する村田さん、彼女の脳世界を少しだけ覗き見ることができ(た気がす)る、読書体験を。

    0
    2026年06月13日
  • 生命式

    Posted by ブクログ

    自分は『素晴らしい食卓』『街を食べる』『孵化』が特に好きでしたね。村田沙耶香さんの描く価値観の違和って凄くSFとかファンタジーとかに見えて現実的だと思うんですよね。
    タイトルの『生命式』も面白かったです。後半部分の一文が特に心に残ってますね。

    0
    2026年06月11日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ひかりのあしおと: やっぱりムラサヤさん面白いなぁ。わたしてきには、合う言葉が見つからないんだけど、ちょっとコメディー要素入れはってるよね?と思ってるんだけど、、、だから面白い、奇妙でも読みやすい。そう思う人いるかな...?

    ギンイロノウタ: ステッキとか扉とかコンビニとか家族とか、他の作品とかぶってる要素は多いが、こんなに殺意を描写したものはあっただろうか…。
    途中ヒヤヒヤしたが、さくさく読み進められちゃうんだよなぁ、なんでだろうなぁ、
    この作品はコメディ無いか、いや、あるよ。

    0
    2026年06月11日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    こんなに赤裸々に描かれているのか、と思うのは、それもまた性を隠す大人の無意識に引っ張られているのだろうか。作家さんによって「身体」に対する感じ方がこんなにも違うのだなと興味深かった。

    0
    2026年06月08日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    性というか性別(性自認や対象)というか、性欲というか性癖とか、性体験とか。

    「性」のことはご法度的で親子、恋人、親友でも避けたりするわけで、孤独な世界だと思ってきたけれど。それが女性作家が17人も語るわけで下品上等、生々しくて面白い。
    面白い、と言ってる事を下品と言う人もいると思いますが、多様性?とあえて言葉にすれば線引きしないでよ、と。

    面白いというのは具体的に変えれば興味深い、が適切か。いやらしい意味でなく、前述のようにご法度な他者の世界に興味があるわたしは、作家がこうもあけすけにエッセイとして実体験や思想を語ってくれてありがたく。
    本として残るので結構なカミングアウトもあったりするわ

    0
    2026年06月07日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    いつも読んでる大好きな作家さんたちの身体にまつわるエッセイ。作家さんたちにも過去や苦しみや葛藤があると知ってしまった。

    「誰かから指弾される前に、違う、お前は違うと「私の中の世間」が言ってくる。」

    ☁️ 世の中には女性であることで苦しんでる人がいないわけないのに、言語化されてしまうと本当にいると見えてしまう、なんて、自分勝手さに嫌になりながら読み進めました。

    0
    2026年06月02日
  • となりの脳世界

    Posted by ブクログ

    やっぱり変わってる方だなと思った。想像力が豊かで、自分が考えたことや思いついたことを信じる力がある方だと思った。また、自分の感覚を大事にすることができるけれど、人目を気にして相手に合わせ過ぎてしまうこともある不思議な人。

    0
    2026年06月01日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

    Posted by ブクログ

    表題作が読後1番爽やかで、村田沙耶香さんの作品にしては珍しいなと思いました。
    物語は現実世界と比べると特異な風に見えるけど、出てくる人物はめちゃくちゃ人間らしくて、そこが魅力だな〜としみじみ。

    0
    2026年05月31日
  • 消滅世界

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    巻末の斎藤環さんの解説がすごく良かった。。
    今まで知らずに読んでたけど、村田沙耶香の書く小説は、どうやらフェミニストSFと呼ばれるジャンルが多いらしいことに気づいた(正直ボディホラー多いな〜と思ってはいた)。

    結婚に暗に含まれる「性」と「愛」と「生殖」を解体して、夫婦関係という家族観を現実とは全く異なる形で描くアイデアが面白かった。
    妻と夫は"家族"だから、そこに性的な関係があることは禁忌で、それぞれが家の外側に性的な関係を築く(恋人を作る)ことで、家の中では清潔で潔癖な愛を構築するっていう倫理観が画期的。

    私も親しくなればなるほどあんまりそういう関係を持つことに意味

    0
    2026年05月30日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    村田沙耶香さんの作品を読むと、異質な激情を抱えて生きることへの憧れと畏れを毎回抱く気がする。同じ世界を見ているはずなのに、自分には到底認識できない視点や受け取り方を見せてくれる。それがいつもサプライズプレゼントのようにワクワクドキドキさせてくれる。

    0
    2026年05月30日
  • コンビニ人間

    Posted by ブクログ

    面白かった。「普通」の感覚が分からず周囲とズレてしまう主人公が、高度にマニュアル化されたコンビニという空間でだけは完璧に役割を果たし、居場所を見出していく。
    終盤、ある理由からバイトを辞めた途端、日常生活すらままならなくなる。社会における「普通とは何か」を考えさせる、独特の読後感が残る。

    0
    2026年09月11日