村田沙耶香のレビュー一覧

  • 変半身(かわりみ)

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    かわりみ
    何かを信仰しながら生きているのだと感じさせられた
    満潮
    夫も妻もぶっ飛んでてそれが面白過ぎて笑いました

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    2025年01月04日
  • タダイマトビラ

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    当たり前すぎて認知もしてないようなことにスポットライトを当てて、狂気的なまでに分解してしまう村田さん。あまりにも気持ち悪くて、でもそれがたまらなく快感で、社会のなかでうまくやろうとしてる自分がいつも馬鹿馬鹿しくなる。私の毎日に必要不可欠な作家さん。

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    2024年12月26日
  • 授乳

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    村田沙耶香さんの作品で1番好き。
    他のみんなに話してもきっとわかってもらえないだろうな。と、日々押し留めて無かったことにしているマニアックでダークな秘めたる志向を残らず言語化してくれた。

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    2024年12月24日
  • 私が食べた本

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    村田さんの小説を読んで、この方のエッセイを読んでみたいと思って探したものがこの本でした。
    読書というのは演奏である。
    という言葉が印象に残りました。

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    2024年12月11日
  • となりの脳世界

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    何度も何度もクスクス笑いながら読み終わった。
    村田沙耶香の脳内が垣間見える楽しいエッセイ。
    一編の長さがちょうどよくて、飾らない文章と表現のお陰でとても読みやすい。
    イラスト付きの空想のデートの章がとても素敵で
    単純なタッチなのに細部を丁寧に描かれた絵柄が本当に可愛らしい。そして大笑いしてしまう。
    解説を書いている矢部太郎の漫画も豪華なオマケだった。
    村田沙耶香がますます好きになってしまう。

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    2024年11月25日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    すごい本だった。思春期辺りの少年少女の日々を描いていた。
    しんどい気持ちでいる時に読んだので、本に描かれている、クラスでの見た目で酷いことを言われ続けるところや、クラスカーストの様子など、読んでいて気が滅入った。

    でもその長く続く苦しい描写の後だからこそ感じられるものがラストにあったように思う。思春期の恋心や性的な情動を初めて意味のある美しいものと感じることができた。実際は、この話に描かれているほど綺麗なものではないと思っているけれど、稀に見る伊吹くんという好青年の存在のおかげで、美しさが成立していた。

    内容がハードで気持ちを持っていかれるので、心が元気な時に読むことをお勧めしたいです。心

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    2024年11月20日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    岸本佐知子さんの編んだ書き下ろしアンソロジー、タイトルに惹かれてまず読んだ津島佑子の短編「ニューヨーク、ニューヨーク」が素晴らしかった。読みながら、読み終わってから、幾つものことを思った。
    「ニューヨークのことなら、なんでもわたしに聞いて。それがトヨ子の口癖だった、という」冒頭のセンテンスを読んで、わたしも数年前の夏に数冊の本を読むことで行ったことのない「ニューヨークのことはもう分かった」と嘯いたことを思い出す。そこには彼女がニューヨークを思うのと同じように個人的で特別な理由があったのだけど。
    その後に元夫と息子がこの世にいない彼女について語り合うことで明らかになり“発見”される、今まで知り得

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    2024年11月13日
  • マウス

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    とても静かで
    真面目な、女性の。村田さんは、文体というよりかは物語の構成や展開へのもっていきかたがうまい

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    2024年11月10日
  • 私が食べた本

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    村田沙耶香さんの書評集。
    読んだどころか、聞いたことすらない本ばかり。
    普段自分が「敷居が高そう…」と食わず嫌いで敬遠していたジャンルの本も、村田さんの熱意のこもった紹介を読んでいくうち、だんだん興味が湧いてきた。
    新しい世界に踏み込む勇気をくれた一冊。

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    2024年11月08日
  • ご本、出しときますね?

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    西加奈子さん、朝井リョウさん、加藤千恵さん、羽田圭介さんなど、多数の著名な作家さんとのトークがとにかく面白い。
    みなさん言葉選びが秀逸で何気ない話でも深さが出て思わず笑ってしまう。
    親交の深い若林さんだからこそ聞ける攻めた質問も多数あって興味深かった。
    いろんな作家さんの人間性が垣間見れる。
    マイルールやオススメの一冊などを紹介してくれていて、読みたい本も見つけらた。

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    2024年11月03日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    余りにも極端過ぎる主人公の言動やスクールカーストの描写の数々に、共感と嫌悪の狭間を何度も行き来させられながら最後まで読んだ。でもその分、この小説で初めて触れる感情や「生」が剥き出しになる瞬間の描写も間違いなくあって、不思議な作品。

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    2024年10月27日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

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    村田さんの作品を読むのは2回目ですが、こちらも気味が悪いほどのリアリティのある表現が巧みで凄く個性的で良かったです。病んでいる感じが自分にも共感できるところがあるので、表現しにくいドロドロしたものも描かれていて流石だと思いました。

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    2024年10月18日
  • となりの脳世界

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    ネタバレ

    「ムーミンのマグカップ」…デザインにストーリーを感じるところにとても共感した。
    「正座が逆の人へ」…書いてある通りに想像してみたがいまいちピンとこなかったので実際に見てみたい。
    「「走らせている人」たち」…並走させている人がいるのに驚き。各々どんなキャラクターを走らせているのか聞いてみたい。
    「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」…イベントに参加したことはないが、真っ暗な空間にずっといると次第に慣れてきて、暗闇をてくてく歩く妙な大胆さを感じたことを思い出した。
    「港区芝公園界隈」…から始まる4つの話が好きだった。日常と非日常の配分が絶妙で、いくら読んでも苦しくならない。挿絵も文字もホッとするしかわい

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    2024年09月22日
  • 変半身(かわりみ)

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    村田沙耶香ワールド全開
    毎度ですが、気持ち悪いと言うか理解出来ない

    一章目の『変半身』は何かを一生懸命やってるのはわかったけど、よくわからんかった。

    二章目の『満潮』‥他人に迷惑かけてないから良いバカップルですな_:(´ཀ`」 ∠):

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    2024年09月17日
  • 消滅世界

    QM

    購入済み

    男女の性行為が、古く時代遅れで意味のないものになってしまった世界。いつか人類の価値観が大幅に変わって本当にこんな風になってしまうんじゃないかとすら感じた。実験都市となった千葉で同じような子供が生まれ同じように育って、機械みたいだと思った。少し気味が悪かったけど話としては楽しめた。

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    2024年09月16日
  • となりの脳世界

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    とても読みやすいエッセイ集です。
    村田沙耶香先生らしい独特な視点で描かれています。
    1番びっくりしたのは、ぬい活をしていることでした!
    私もぬいぐるみやドールが大好きなので、大好きな作家先生も同じような嗜好を持っていることが嬉しかったです。
    クスッと笑ってしまったエピソードもあり、ひとつずつのお話がとても短いので読みやすいです。
    スキマ時間に少しずつ読むのにちょうど良かったです。

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    デビューから現在まで各紙誌に書いてきたエッセイを一冊にまとめた決定版。
    小さな頃の思い出から、影響を受けた本や音楽、旅先での出来事、
    今まで気づかなかった

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    2024年09月15日
  • タダイマトビラ

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    いやもうほんとに、村田沙耶香さんの頭の中ってどうなってるんですかね…。普段何考えて生きてたらこんな話が思いつくのか、不思議だし不気味すぎる。私がこれまでに読んだ村田さんの作品の中では今のところダントツぶっ飛んでる話だった。「タダイマトビラ」ってタイトルから、ラストこんなふうに終わるなんて思いつかない。自分の価値観が揺らぐような名作本は数あれど、価値観云々以前に、そもそも自分の人間たる所以が揺らぐというか…とにかくめちゃくちゃなモンスター作品です。今夜は頭が混乱してうまく眠れなさそう…。

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    2024年09月12日
  • コンビニ人間

    匿名

    購入済み

    社会が求める「普通」という名のコードとの距離感の問題はある人にとっては問題とも認識されず、またある人は完全にそれに同化してそのコードを拡大再生産する尖兵ともなり得るが、本作の主人公にとってはそれは対象として認識は出来つつもそのようには振る舞えない。一方で「コンビニ店員」としてのコードは完璧に振る舞うことができる。対して白羽にとってそのコードは自身を攻撃してくるのもでしかなく、と同時にそのコードを使って他者を攻撃してもいる。矛盾しているようでいて実際にはこのような人は多く見かける。
    コンビニの他の従業員や地元の旧友、そして主人公の妹などは、彼らの価値体系(と言ってもそれは彼ら自身の頭で作り出され

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    2024年09月12日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

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    村田沙耶香さんの小説に出てくる登場人物って確かに狂ってるけどなんかほんのちょっとのキッカケでそっち側に転がって行ってしまいそうな感覚が理解できてしまうのが怖い。
    特に思春期の自分なんか今思い出すとあの頃の自分て狂ってたなぁって思うもんね。
    誰でも抱えてる心の闇とか病的な部分を表現するのが上手いんだと思う。

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    2024年09月03日
  • マウス

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    ネタバレ

    地味でスクールカーストの中の下あたりにいて、三人組の中でもあぶれそうになっている律。クラスにいる異様な雰囲気の女子、瀬里奈。
    瀬里奈はすぐ泣いてどこかに行ってしまうし、泣いて誰かに助けられてもお礼のひとつも言わないので、いつも仲間はずれにされている。
    律が瀬里奈が泣いてどこに行くのかを突き止めれば、話のネタになるだろうと跡をつけたことがきっかけで、瀬里奈に思わぬ変化をもたらし、やがて律自身も……というお話。

    瀬里奈が「マリー」になってからは、ホラーみたいな話になるのかと思ったが、全体的には女子の友情物語だったので安心した。
    イケてない女子の複雑な心理描写がとてもリアル。私はアホだったのでスク

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    2024年08月25日