村田沙耶香のレビュー一覧
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これはちょっとたいへんなものみたな 村田さんの作品は気になって手に取るけど読んでなかった なんかこれはスッと買っちゃったんだよね 物語が四つ 表題作、「秘密の花園」「無性教室」「変容」とありまして…
「変容」
ここ数年ずっと感じているのが、気を使い過ぎて疲れる 疲れる疲れる疲れる疲れる疲れる疲れる!!!なにかと、あーその言い方に傷ついたーだの、それ、〇ハラですよーだの新しいハラも生まれすぎ もう、なんなんだ!言ったもん勝ちか? って心の中では思いつつ 「あなたのその行動をみて、私は悲しいです」とか、「残念に思います」だの言ってるんだよねー。メール送るのに、言葉を選び過ぎてどれだけ時間使ってん -
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文学史上最も危険な短編集!
癖強猛毒短編集と噂の今作。
村田沙耶香さんは初めて読みました。
まず、最初の2作「生命式」「素敵な素材」に面食らいました笑
葬式ではなく、故人の肉を調理し皆で食べる「生命式」
その場で気が合った男女は、受精しに行くというぶっ飛んだ世界…
「素敵な素材」の世界は、家具やアクセサリーに、髪や皮膚など人間の素材が使われているものこそが、最も効果でサステナブルという、これまた今の世の中では考えられない世界線。
読んでいて、まるで自分がこの異世界に入ったかのような奇妙な感覚になりました。
インパクトにおいてはこの2作がダントツでしたが、続くお話もとても面白かったです。
「二人 -
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圧倒的なフィクション、であって欲しい、本当なら恐怖と思うほどの威力
すごい作家だ。とても恐ろしい内容で、特に後半、気持ち悪い… でも気になって読んでしまった
人に勧めるか?と言われたら悩んでしまうので星4に
ただ作家の創造力や文章の力などは圧倒的で宇宙レベルに壮大で素晴らしい。でもこんな世界やだーーー笑
いとこで夏休みに集まる秋級/あきしなの山で話が始まる
自分は魔法少女だと奈月は告げると由宇ゆうは宇宙人だ、と言う。そんな二人は過酷な日常を生き抜くために結婚し、『どんなことがあっても生き抜くこと』
何年後かには体を重ね、それが見つかってからは二度と会えない…
子ども時代は塾の先生に口と耳 -
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長編1作、短編3作から成る。
面白かったぁ…と、村田沙耶香さんの小説を読むと毎回思うのだけど、これもまた。
■殺人出産
これまたとんでもない世界観を思いつくものだなと思った。「10人産んだら1人殺せる」これが正義とされた世界。読んでるうちに、確かにこれがあるべき姿なのか…?とも思ってしまう。
ちゃんとそこに疑問を感じてる人も出てきてそれがさらに世界観にリアルさを醸し出す。
とにかく面白かった!
■トリプル
多様性の本質を突かれた気分。
■清潔な結婚
これはまだ、現在もあり得そうな世界観。
多様性。愛のあるセックスも好きで、でも快楽のためだけにだって全然できる。無性生活が清潔なのだろうか。いや清 -
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ネタバレカーテンにくるまってオナニーする話生命式?の短編のなかで読んだことあるな〜、世界99もだけど短編の内容が長編まで膨らむことが村田さんのなかにあるんだろうか。
社会から家族を作れとか子供を産めとかそういうマジョリティ的な生き方を強いられそうになるとき、それってあなたの家族欲では?と思えるようになると思う。“家族”って何でそんな特別みたいに扱われるんだろう…。もちろん自分の両親や兄弟姉妹のことは大切なんだけど。それを自分から作りたいとはあんまり思ってなくて。「なぜ弟は母に欲望の処理を求めるのだろう」ってあって、愛されたいって欲望は家族欲なのかと腑に落ちて その処理をしたいされたいっていう双方向の -
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女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。
個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動し -
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村田沙耶香さんのエッセイを読んだ。この人の作品は何をどうしたrこの角度から話を書けるのか、と思うけどエッセイを読むと少しだけ彼女の世界への眼差しがわかる気がする。
そんなことを考えたこともなかった、ということもあれば、大変おこがましいけど共感したり、私もそう思ってた!ということもあったり。
当然のことながらエッセイを読むということはその人の価値観をわずかに垣間見ることでもあり、一杯のコーヒーやコンビニのレジ袋にさえ、人それぞれの眼差しを知ることができる。私にはない眼差しを知ることはヒリヒリして心地がいいし、自分の尺度がすべてではないことをわからせてくれるから好き -
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3作目の村田 沙耶香作品。先日読んだ『信仰』よりも個人的には好きな作品でした❗️
4編からなる短編集で、コメディタッチの物やホラーチックな物、SFっぽい物とバラエティに富んだ構成で電車で読んでいて、途中乗り過ごしてしまうくらい惹き込まれました❗️
『コンビニ人間』を読んだ時は、それ程村田作品の良さが分かりませんでしたが、『信仰』や本書を読んで、ありそうには思えない世界観だけれども、もしかしたら近い未来そんな世界になるかも知れないと思ってしまう内容が魅力の一つなのかなぁと思っています。
好きな話しは、表題作の『丸の内魔法少女ミラクリーナ』と『無性教室』の2編です❗️ -
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著者初めてのエッセイ本。
2015年なので、約10年前、35歳の作品。
テレビ番組で拝見して、とてもおしゃれでおきれいな方だと思った。
やはり、学生の頃から美的センスがあり、ダイエットも色々試したようだ。
色々な「活」の中で、
女性特有の「妊活」にはタイムリミットがある、
という話は、ホントに頷いた。
自分自身を謳歌したい20代のいい時期を、
女性は子育てにすべてを奪われていいのか?
どんなに時代が変わっても、多様性がどうとか言っても、
女性にしかできないことも、もちろんわかるけど。
真っ白な髪のお団子頭の似合う、笑ったしわがかわいいおばあちゃん、きっとそうなれるでしょう。
一人の時間 -
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人間が別の生物や寧ろ無生物のように、ビルや機械が生き物のように感じてくるのはなに!!!やっぱ村田沙耶香すごい、、
生命式
山本の塩角煮、山本の団子のみぞれ鍋、山本のカシューナッツ炒め、山本を食べたり、台所から追加の山本を持ってきたり、
出来るだけ想像しないようにしているのに、滲み出てくる人肉のイメージに嫌悪してしまう
素晴らしい食卓
途中から笑いが止まらなくなった
街を食べる
これは自分のど真ん中の純文学に感じた
中国ではちょっと躊躇われるが日本に帰ったら、道端の野草を調理してみたくなった
「飼い猫が野良猫になるときって、こういう気持ちに」ってめっちゃしっくりきた
突然ひらがなで埋め尽く -
Posted by ブクログ
村田沙耶香さんの頭の中を覗いて見たいが第一感想です。コンビニ人間は芥川賞を受賞した作品だったので興味深々で読んでみた。私の好きな作品だったのであっという間に読んだ。次は何を読むのか凄く悩んだけど最近私の4人目の孫が産まれた事で何となくBOOKOFFで見つけたこの本に決めた。
何気なく決めたのですが、近未来本当にこんな世界が待っているのでは無いかと本当に考えさせられた一冊でした。今世の中には簡単に人を殺す人が増えてニュースを見るたび嫌な感情が溢れてくる。
戦争のニュースだって今この瞬間この地球上で誰かと誰かが殺しあっている事にビンときている人はいるのでしょうか?100年後私は居ないけど「殺人出産