村田沙耶香のレビュー一覧

  • 地球星人(新潮文庫)

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    私たちは社会という工場で真っ当に魔法をかけられて、疑問にも思わなかったことを奈月たちは素直に疑問に思う。
    それは子どもの時のなんで?と同じ感覚であり、その純粋で素直さには恐怖を抱きつつも羨ましく思う自分がいる。
    私も疑問なことには疑問を抱きたい。
    自分は自分であることに誇りを持ちたい。

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    2026年05月09日
  • 信仰

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    短編集でした。エッセイも含まれていました。
    信仰、生存、土脉潤起、気持ちよさという罪
    が特に面白かった。
    コンビニ人間と共通する面白さがあった。
    普通と異常が逆転して、狂気を感じられて、心が揺さぶられて面白い。

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    2026年05月09日
  • 消滅世界

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    途中まで「なるほどー」と考えさせられていたけど、後半からはこっちまで洗脳されそうだった…
    早く誰かと会話して現実に戻りたい!

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    2026年05月09日
  • 消滅世界

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    人工授精で子供を産むことが定着した世界。近い将来そうなることがあり得るかもしれないというリアリティがあった。

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    2026年05月07日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    上巻では、高級愛玩動物であるピョコルンが、実は差別対象であったラロロリン人をリサイクルした存在だったことが明かされる。これにより、それまでの常識が覆り、差別されていた側が一転して価値のある存在になる。“正しさ”や“常識”は時代や状況によって変化する脆いものだと感じた。

    また、『感動は娯楽であり、かわいそうな人はみんなの娯楽』という描写が心に残った。私は女性であることで嫌な思いをした経験があり、自分を被害者側だと思っていた。しかし同時に、自分より弱い立場の人を無意識に探し、同情することで安心感を得ていた部分もあったのではないかと気づかされ、自分の中にある差別意識や醜さにゾッとした。感動すること

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    2026年06月14日
  • 消滅世界

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    とてもこの数十年で起こることとは思えなかった。
    動物である人間は子孫をしないでいくことを最大の目的としている。
    この物語も子供達を誕生させることをテーマにしているのだが、完全な人工授精でコントロールしようと時代を進めている。
    男性も妊娠することを可能にする技術を開発。
    結婚相手との間に子供を作ることは近親相姦と忌み嫌われ、他人との間に人工授精で子供を作る異常な世界。
    そんな非常識な世界を正常にしてしまう人間のエゴを警告とともに表現していると思う。

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    2026年05月06日
  • 生命式

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    初の村田沙耶香作品。
    気持ち悪いのがむしろ気持ちいいというか、清々しい気持ち悪さで良かった。
    気持ち悪さとか不快感を感じさせるのがめちゃくちゃ上手くて感動。
    『素晴らしい食卓』なんかは読んだ後、食べ物が気持ち悪く感じて食欲が減退した。なので、ダイエットにいい作品かも知れない。
    でも、ただ気持ち悪いだけじゃなくてユーモアと温かさがあってほっこりとした気持ちにもさせられる。
    常識から少し外れた人物や世界観を正当化して描いていることで、世の中の常識などに対して疑問を持っている人やうまく適合出来ないと思っていたりして生き辛さを感じている人たちに優しく寄り添ってくれるのではないかと思った。
    少なくとも自

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    2026年05月06日
  • 殺人出産

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    ♯わたしの講談社文庫フェアにて朝井リョウ氏のセレクト作品、村田沙耶香『殺人出産』。
    ちょいちょいレビューを聞いて、興味ありました。短編4作全てちょいエログロです。

    10人出産したら、1人殺してもいい世界。
    私、完全に誤解しておりました。どうしても殺したい人がいる女性が、10人出産を苦労しながら
    達成して、さぁ、恨みを晴らすぞぉ!みたいな
    流れを想像してました。

    世界観がちがいました。そもそも、現在の令和の価値観である、「愛の結果としてうまれる命」が
    崩壊している世界でした。
    通常妊娠なんてない世界、
    『命を奪うものが、命を創る世界』が広まっておりました。これこそが人工減少を食い止める
    家族

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    2026年05月05日
  • 殺人出産

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    やっぱり村田沙耶香は独特すぎる。
    でもなぜか世界観に引き込まれる。全てが狂っている。ありえない世界に連れて行かれる。
    まさに倫理観がバグる。
    グロい。エグい。あり得ないけど、どこかやっぱり現代社会をテーマにしている。
    うん、とても面白い。短編なんてもったいない。
    どのストーリーも続きが欲しい。
    完全に村田沙耶香のファンになってしまった。

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    2026年05月03日
  • 信仰

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    ブランドもカルトに似ているなと思うと、何もかもがそう見えてくる。
    私たちはみんなそれぞれ何かに信仰しているのだと。

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    2026年05月03日
  • マウス

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    ネタバレ

    コンビニ人間以来の村田さんの本で、2013年に出された本。だいぶ昔まだわたしも学生だった頃にこれを読んだら少し前向きになれたのかなと思いつつ、今よりもっとダメージくらったかもと想像した。それくらい律の家族や律自身の心の動きに共感したし、それをコンプレックスに思っていた。いまもかもしれない。。
    瀬里奈にも共感するのは難しくその点で2人とも極端なのが、小説らしくて良いのだけど、居心地悪いだけで終わらない優しさがこの本にはあった。若い人におすすめ聞かれたら紹介したい。

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    2026年05月03日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    妄想が極限まで肥大化してしまった者たちの行く末といった感じだ。秋級に戻ってきてからの、ポハピピンポボピア星人としての3人の暮らしがファニー過ぎて、電車の中なのに読みながら笑ってしまった。自分達で生き延びることを選んだにも関わらず、結局光熱費を支払ったり、盗みを働かなければ生活が維持できないという皮肉。

    とはいっても、自分も奈月のようなストレスMAXな幼少期を過ごしていたら、こんな風に世界を歪んだ目で見ることになったのかな…奈月がちゃんと親から愛情を与えられ、異常性愛者に絡まれることなく育っていたらこんな結末にはなってなかったのかな…
    という1地球星人としての感想でした。

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    2026年05月01日
  • タダイマトビラ

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    いつもの村田沙耶香作品といった感じの内容で、相変わらずの面白さだった。
    母性がない母親のもとで育った恵奈は「カゾクヨナニー」という行為で抑えきれない家族欲を解消していた。「本当の家」を求めてトビラを探していたが、いざ恋人と同棲を始めてみると、お互いを家族欲の対象にし合う生活だということに気づいてしまう。
    小4から高校生までの恵奈の成長過程について、特筆するようなエピソードはない。だけど恵奈自身の感性の鋭さ、物珍しさから面白く読むことができた。高校の夏休みのお試し同棲期間で「本当の家」なんてないのでは?と気づき始めるところが特に面白かった。
    それにしても村田沙耶香って本当に月経のことをよく書いて

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    2026年05月01日
  • 授乳

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    日々の生活が嫌になってくると村田作品を読みたくなる。御伽の部屋は特にガツンと来て、主人公と一緒に夢中になったり絶望したりした。要二の部屋に依存する様子を、主人公にドアの枚数を数えさせることで表現したシーンがすごすぎてどうやったらそんなこと書けるんだろうと思った

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    2026年05月01日
  • 消滅世界

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    ネタバレ

    現代の若い女性の理想の暮らしを叶えつつ社会を保つ択を取ると将来こうなる可能性もあるのかも。
    実験都市の千葉は気持ち悪いしこれが理想郷とは全く思わないけれど、読み進めるにつれて主人公の雨音と一緒に「正常」が少しずつ変化していくような感じがした。「正常ほど不気味な発狂はない。」完全初見だと気持ち悪くて受け入れられなかったかも。コンビニ人間や殺人出産を読んだ後だからそう思えたのかもしれない。
    高校の友達の樹里の台詞が好きだった。あと巻末の精神科医視点の解説が面白かった。

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    2026年05月01日
  • 消滅世界

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    性交渉をしないで人工授精により子どもを人類全体の子どもとして産む世界が千葉にある楽園(エデン)システム
    一見ジェンダーレスで男女共に受精して男でも子供が産める世界はディストピア?ユートピア?家族や愛や性欲の在り方を考えさせられる作品でした

    でもエデンシステムの単一化された子どもや大人たちは気味悪かったです

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    2026年04月29日
  • 授乳

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    授乳:母性、みたいなものが描かれていて、先生には申し訳ないが(とはいえ先生も享受できてたか)母の愛がおもいのほか全うだった。
    先に読んでいたタダイマトビラと比較して考えた。

    コイビト:美佐子は幻想幻覚なのかと思いきやそうではなかった。幻想なのはホシオのほうなのか。でもまたきっと生えてくる?ぶん投げたのはよっぽどのことだと思うよ。

    御伽の部屋: 要ニが謎。要ニ側からの物語も読みたい。

    ムラサヤさん8冊目に読んだデビュー作、全作読んでないから何とも言えないし、上手く言語化できないが、、なんて言ったら良いのかなぁ、オブラート感。だから全部読みたい。一回読んだやつもまた読みたい。凄いなぁムラサヤ

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    2026年05月02日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    誰かをトレースして、キャラクターになる
    この場面では、この感情、このセリフを言えばいいんだ
    いつもその世界の正解を探して、振る舞う
    その感覚を知っている

    世界に媚びている感覚を私も持ったことがある
    媚びている人だと思ったこともある
    誰かに役割を押し付けたことも、押し付けられたこともある
    これは、突拍子もない話ではなく、
    この世界の成れの果てだと思った

    平均的な記憶をみんなが持つのだから
    平和なはずなのに、息苦しい

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    2026年04月27日
  • 生命式

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    個人的には、クレイジー沙耶香の本領が発揮されていると感じられる十二編の短編集

    読むと自分の価値感や倫理感が、実は間違っているのではないだろうかと不思議な感覚に陥る作品

    読むエピソードによっては、正直受け入れられなかったり、ちょっと気持ち悪いと感じたりする人もいるのではないだろうかと思っています❗️まぁ、そういう感情を含めて村田 沙耶香作品だと思っています

    表題作の『生命式』や『素敵な素材』、『街を食べる』、『孵化』あたりが個人的に印象に残った作品でした❗️

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    2026年04月27日
  • 消滅世界

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    人工授精で子供を産む世界。夫婦での性交渉は近親相姦として悪となる世の中。
    ありえない世界観のはずなのに、結婚や性愛が多様化された今の時代には似たような価値観の人もいるだけにそういう面では別世界の物語として区別して読めなかった。私自身も共感はできないけど、理解はできる部分もあって、将来的にはありえるのかもと思えてきて怖くなる。
    実験都市を否定的に感じていた主人公が洗脳され、受け入れていく過程もリアルだった。なんども繰り返し出てくる“正常”という言葉。幸せの定義もすり替えられていてラストになると何が正常で何が異常なのかわからなくなってくる。
    ずっと嫌悪感で読むのが苦痛だったけど、色々と考えさせられ

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    2026年04月27日