村田沙耶香のレビュー一覧

  • 消滅世界

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    家族や性のあり方が別の「正しさ」の中で生きている人類の未来。「異常」な性癖を持つ主人公、もっと「異常」な性癖を持つその母親。疑うことなく「正しさ」を受け入れていく多くの人たち。そんな対比の中で物語は展開していく。「正しさ」が主人公をも支配するラスト。これは現在進行形で我々にも当てはまっているのかもしれない。

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    2026年08月15日
  • マウス

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    内気にもいろんなしゅるいがあるのだな、と読み進めていましたが途中から2人は似ていないようで似ている性格だと思いました。
    自分もそうなのですが、内気な人って頑固ですよね、頑固さゆえに内気を貫き通せるというか、そのままを受け入れてもらえるだろう、という期待があるというか。しかし塚本瀬里奈はその期待がないからやっぱりかっこいいな〜
    小学生時代でもカーストがあり、他人への気遣いに疲れたり、同級生の目が気になってしまったりなど、自分と重ねてしまう場面が多くて面白かった

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    2026年08月14日
  • 殺人出産

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    めちゃくちゃ惹き込まれて一気に読んでしまった。
    ぶっ飛んだ設定に感じるも、読み進めると実在するようなリアリティを感じてしまうのが面白い。

    淡々とした表現も怖さを増していて、とても好みだった。

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    2026年08月14日
  • 消滅世界

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    ほぼホラー

    その世界に一番適した狂い方で発狂するのがいちばん楽なのに

    村田沙耶香の作品を読んでると何が「普通」で何が「異常」なのか考えさせられる

    それでも最後は異常だな笑

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    2026年08月13日
  • 信仰

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    空気のように皆が信じている世界を、飄々と暴いていく

    『最後の展覧会』に日々を救われる感覚があった。

    「旅はいいですよ。ああ、招待状に書けばよかった。カールは、『ヒュポーポロラヒュン』は旅でもあると言っていました」

    「緑色の宇宙人から噂が広がり、永遠に続く展覧会として、チキューの場所が知れ渡った。」

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    2026年08月13日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    現代社会に馴染めない生きづらさ。それを、自分自身を宇宙人と信じることで何とか生きている主人公。
    最初は、現代の価値観を疑っているだけだったので良かったが、最後に価値観が暴走したことで、人間を辞めてしまった。そこに驚き。何だか、話がひっくり返されてしまったような感じがした。それとこれとは話が違うじゃん、みたいな。
    私は、主人公が最後までどう「工場」に残るかを期待していたことに気づかされた。私もまだまだ常識にとらわれていると思った。

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    2026年08月13日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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     名前から惹かれて、表紙もすごく可愛かったから購入した。前回の「コンビニ人間」も面白かったが、「丸の内魔法少女ミラクリーナ」はポップなため、笑いながらも、社会問題を抑えてるなと印象があった。
     「人は見た目ではわからない。でも、本当はみんな鞄の中にそんな秘密を潜ませているのかもしれない。つり革につかまってしゃべっている50歳くらいのおじさん二人はほんとはなんとかレンジャーのレッドとブルーで、・・そうだといいな思ってみてると・」が自分たまに考えちゃうなと笑ってしまった。
     「それが正義だと思ってた。でもさ、大人になるとわかるけど、正義なんて結局は善意の押し付けでしかないじゃん?」ポップな作品なのに、現実的な発言にたまに面を食らう。わかっているけど、正義を振りかざしてしまう自分にたまに嫌気をさすのを思い出した。
     「無性教室」と「変容」は、読みながらこれから社会は同じように動くかもしれないと妙に納得感もありながら、皆が良いと思った世界でも、葛藤する人物は生まれてくるのだなと思った。
     「秘密の花園」は、個人的には好きな作品だった。
     藤野可織さんの解説の、「小説とはつまり私たち自身の取扱説明書なのだということを思う。それは、処世術とはあまり関係がない。自然がつくりあげた私たちの身体や私たちがつくりあげた社会の仕組みについての共通の認識を確認し直し、微かに入り細に入り検証し直すことによって、私たちにとってどのような生が可能なのか。」にすごい共感した。自分にとって小説は面白いから読むものでもあるが、自分の認識と世界のズレがないかを確認する作業でもあるからだ。
     いろんな本を読んで自分とのズレの把握とそれを楽しめる大人になりたいなと感じた。

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    2026年08月12日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    村田沙耶香節にハマるきっかけになった本
    無垢な文体なのに、ぐんぐんとマッドな世界に引き込まれる
    地球人からしたらフォリ・ア・ドゥ?
    宇宙人からしたらどっちも同じだ

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    2026年08月11日
  • 授乳

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    とってもとっても難しすぎる!だけど相変わらず難しすぎて理解ができないところが…。だけどコイビトの最後はゾクッと背中に来るものがあって、手放そうとしても離れなれない、依存のようなものに恐怖を感じた。

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    2026年08月11日
  • 信仰

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    ネタバレ

    村田沙耶香さんの短編、エッセイ。
    コンビニ人間しか読めてないけど、この方の感性の鋭さとか、周りに溶け込まない違和の雰囲気は、凄く独特で魅力的です。

    標題の「信仰」は特に良かった!
    ぼくも、マルチを馬鹿にしている所はあるけど、ブランド物にロマンを感じたり、テーマパークに心踊らせたりは普通にするし、それらに何の違いがあるのかは、確かに分からない。
    これらを「信仰」と括って、カルト教団の物語に仕上げるセンスには脱帽するし、ラストのめちゃくちゃな展開には、不気味さ、爽快感、馬鹿馬鹿しさ等いろんな感情を掻き立てられました。
    最高に面白かったです。

    あとは、「書かなかった小説」も好きだな。
    設定の斬新さもさることながら、間のストーリーを全く書かないという斬新な構成。それでいて、話の繋がりは読者側でも何となく描けて、書かれていない話の想像が掻き立てられる。
    これ、下手すると、実際に書かれるよりも面白いんじゃないかな…??

    他の小説もかなりぶっ飛んでいて、設定について行くのは大変だけど、面白い。
    人間が動物になったり、奇妙な世界が当たり前になっている感覚は、映画監督のヨルゴス・ランティモスにも通ずるものを感じました。

    こんなに鋭く、痛々しく物事を捉えられる感性に憧れますが、エッセイ部分をみるに、村田さんってめちゃくちゃ繊細な方なんだと感じました。日々生きるのは、凄く大変だろうなと。
    ものが見えすぎるのも幸福とは言えないというか、下手に感性に憧れるとか言うのは、村田さんに凄く失礼かもなと感じました。

    でも、やっぱり村田さんの考え方、感じ方には惹かれるものがあるし、ほかの作品も読んでいきたいな。ストーリーだけでなく、作家の方のパーソナリティが気になるのは初めての体験ですが、小説という媒体自体、それを通して作家を感じるから、面白いとも言える気がしました。
    良い読書体験でした!

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    2026年08月07日
  • 世界99 上

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    まってまってまってまって
    エッッ?!?!?!?
    が、最後の10ページで思わず口を突いて何度も出ました。

    SFとか異世界ものなのかなと読み始め、
    あ、これは我々それぞれみんなのことか〜と思いながら空子が大人になるまでをぐんぐん読み進め、
    上巻ラストは食い入るように読み終わりました…。
    私は今何を読んだんだろう………
    下巻の世界もこのまま突入します……

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    2026年09月29日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    人にはおすすめできないけど
    気持ち悪いが故に読み進める手が止まらなかった
    そういう意味ではすごく面白かった

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    2026年08月05日
  • 生命式

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    ネタバレ

    「生命式」「素晴らしい食卓」「孵化」の3つが個品的には好きでした。まさに村田沙耶香さんって感じの内容。

    いつもですが、登場人物(主人公?)の振る舞いや雰囲気は、どこか狂気じみてはいるものの、なぜは自分と重ねてしまうところが多いです。だからこそ物語に引き込まれてしまうのですが、自分にはこんな一面もあるのかな、と思うと少し怖くなることも、、汗

    まだ世界99は読んでいないので、読みたくなりました!

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    2026年08月01日
  • 変半身(かわりみ)

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    ありそうでなさそうな。なさそうでありそうな。
    そんな世界のお話。

    誰もがもっている
    心の隙間や空白 盲信と猜疑心で揺れる心
    それを自覚させられる感覚でした。

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    2026年08月01日
  • 変半身(かわりみ)

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    ネタバレ

    ポーポーポーポーポーポー、ポーポーポーポーポーポーポー。ポーポーポーポーポーポーポー、ポーポーポーポー、ポーポーポーポー、ポーポーポーポーポーポー。ポーポーポー、ポーポーポーポーポー!
    ポー、ポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポー。ポーポーポー、ポーポーポーポーポー。

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    2026年07月31日
  • 信仰

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    変で人間くさい話、SF、エッセイとジャンルが幅広くて驚いた。
    短い話も多く読みやすかった。
    現実とフィクション、絶対正しいこととカルトの境界の曖昧さで包まれていた。

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    2026年07月30日
  • 消滅世界

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    ネタバレ

    結局輪廻みたいに回り回っていくんだろうな……
    楽園が本当にできても、その中からまた新たな異常が現れて、またアダムとイブみたいに、(今とは違うかもしれないけど)新たなセックスをして追放されていくんだろう。
    そうやってまた異端から、小さな世界を作っていくのかもしれないよね、今の地球みたいな。
    ダメだと言われたり、こうあるべきだというのを、守れないのも人の姿だと思うから、常に新たな発狂をする個体は、生物である限り生まれうると思う。
    そういう意味では、理想のユートピアは人が生物である限り作れないと思う。

    村田先生の作品を読むたびに、あらゆるものが相対的なんだなと思わされる。
    正常と異常とか、絶対的なものじゃないんだな。
    信じてるものがいかに脆いか。
    そういうことを考えさせられる。

    村田先生は、世界に要素を入れてみて、どうなるか実験している気分と仰っていたことがあるが、読めば読むほど、「どんなに理想的なシステムや進化があっても、人間は不完全なので常に綻びがあり、ユートピアは生まれない」ということの証明が行われてる感じがする。
    一見こうなればいいな、と単純に思いつくような状況を実際に作り上げて、本当にそれが成立したらどうなるか、うまくいかないなぁ、という感想。
    ユートピアにならないことが、人が不完全であることの証明になってる。

    消滅したのは「個」だろうなぁ

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    2026年07月30日
  • ハコブネ

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    何作品か読んだ村田さんの作品の中では割とソフトな雰囲気で読みやすいと思います。
    女性の三者三様な性と生き方がさすが村田さんといった感じでした。

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    2026年07月23日
  • 授乳

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    女性の描く女性の話って赤裸々でおもしろい。
    官能的な話よみたいからタイトルに釣られて買ったけど良かった

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    2026年07月22日
  • 消滅世界

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    考えつかないような世界の話で、それがあたかも普通のように書かれていた。今のこの世界が間違っているかのような文章力、登場人物の会話に時々ついていけなくなっていた。まだのめり込むには難しかったがまた再読したい。

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    2026年07月20日