村田沙耶香のレビュー一覧
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自分にもそんな一面があったなあ、と気恥ずかしくなる箇所が所々に見られる一冊だった。
「現実」に勧誘してしまうところ、生真面目すぎるところ、あの時に関わってた人たち、ごめんなさい。
小説を読むにあたってあまり著者のことを調べずに読むのだけど、希死念慮を抱えながら創作活動をされているとこの本を通して初めて知った。
「ねんりょ」と表現しているのもとても興味深かった。
大人が許容できる範囲の個性、多様性という言葉の扱い方、誰しも経験しているような体験を言語化されていて、こんな風に言葉を使って表現できるようになりたいと感じた。
特に好きだったのは最後の展覧会。どの一節が?というより作品全体が纏う -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
思春期なんて、とっくに卒業したと思っていたのに…⁉
30歳を過ぎたころから起こる、さまざまな「身体の変化」や「心の揺れ」にとまどいつつも向き合う日々――「大人の思春期病」をテーマに、大好きな女友達とおしゃべりするように書きとめたエッセイ。
女性誌「anan」で連載し、多くのアラサー女子の共感をよんだ初エッセイ集の文庫化。
・「結婚願望はないです」と答えていた若かった自分を反省して、「機会があったらしてみたい」と答える今日このごろ。大きな成長、この変化が嬉しい!
・自意識が邪魔して、FBやmixiにほとんど意味のあることを書きこめず。SNSにお洒落な写真をアップロードできる日は -
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Posted by ブクログ
これぞ村田沙耶香ワールド。
家族や恋人や男女関係など、それに基づく世の中は複雑な連立方程式の様に成り立っていると思う。それを因数分解して、小さな要素にした後に新たに効率だけを求めた世界に構成し直したらどうなるか。
今の世界は消滅して新たな世界に移行できるのか。
千葉はそうなるんだなぁ。(笑)
冗談はともかく、ある面で現代は実際にその過渡期にあるのかもしれないと思わされた。コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスを追い求めるばかりに人間らしさはどこか置いてきぼりにさせられ始めていないだろうか。
家族や恋愛を面倒くさく感じながらも自分の都合にいい部分だけ求めていないだろうか。
それを社会全体 -
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Posted by ブクログ
☆3.5 現代日本の奇想
村田沙耶香は恐ろしい。短篇が四作入ってゐるが、どれもこれも発想が奇抜で、展開がまったく読めない。通俗風の文体にとんでもないことがサラッと書かれてゐる。そのギャップが尋常ではない。
最初の短篇「丸の内魔法少女ミラクリーナ」の主人公は、子供のころから魔法少女を続けてゐるテイの社会人女性。もう良い年なのは自分でも分かってゐるのに、だんだん奇異な目で見てゐた親友やその彼氏のほうが魔法少女ごっこに乗ってくる本末顚倒。最後にきちんとオチがつけられる。
つづいての「秘密の花園」。主人公は、実家で小学校からのあこがれの男の子を社会人になって家で飼ふ。これも先ほどに勝るとも劣