村田沙耶香のレビュー一覧

  • となりの脳世界

    Posted by ブクログ

    「コンビニ人間」が面白かった村田沙耶香さんのエッセイ。めちゃくちゃ笑った。

    彼女の世界は、わたしのそれとは違っていて、隣人の脳世界を覗きたいという気持ちがとてもわかる。覗かせてくれて、ありがとう。

    お気に入りはコンソメ、増えるクラスメイト、逆向きの正座。

    0
    2026年07月01日
  • 消滅世界

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    すごい気持ち悪かったけど面白かったです。
    セックスがなくなって人工授精で子供を産むことが当たり前の世界というテーマでしたが、恋という概念すら薄くなり、家族というのが利害一致で生活しやすくするためのシステムに過ぎなくなってしまうという流れになっていくのが面白かったです。
    家族というシステムが廃止されて街中の全てが母親となり、見た目や喋り方や性格も全て統一された「子供ちゃん」を工場のように生み出していく楽園システムがおぞましかったです。一番恐ろしいのは雨音がそのような世界に違和感を覚えながらも、やはり正常な存在として適応していくところです。
    何を伝えようとした小説なのか、そもそも何かを伝えようとし

    0
    2026年06月30日
  • となりの脳世界

    Posted by ブクログ

    普段から村田さんがどんなこと考えてるんだろう⁇って小説を読むたび思っていたけど、いい意味で想像以上に独特な世界観を持っていて嬉しかった。

    0
    2026年06月30日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

    Posted by ブクログ

    怖~~~!というのが読み終わった直後の率直な感想。人間、社会、世界を解体するのが上手い。
    生々しい(人間と性は切り離せないので)部分も多々あり気持ちのいい話ではなかったけど、どの物語もそれぞれ強烈に印象に残った。
    特に最後の『変容』をおすすめしたい。まみまぬんでら。

    0
    2026年06月30日
  • 消滅世界

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人工授精で出産することが常識となり、夫婦間の性行為は近親相姦と同じような感覚でタブー視され、恋愛は夫婦以外で恋人を作るか、二次元キャラに恋することが正常とされる世界のお話です。

    著者の作品は毎回、今とは違う常識の世界を突きつけてきて、考えたこともない世界に投げ込まれ、否応なく考えさせる、というパターンなのだけれど、今回もまさしくそうなりました。

    いろんな意味でより清潔な世界、に現代も向かっていると思います。
    でも、その延長線上で性愛が不潔になったら、それは人間の根源が崩れていっている感じがして恐ろしくなった。
    愛は不滅って思っていたけれど、例えば新興宗教にハマった人なんかは、愛の対象も幸せ

    0
    2026年06月28日
  • 消滅世界

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『世界99』の後半と世界観が似ているように思った。
    特に「世界」がクリーンになり均一化していくところ。
    この作品でも「世界」というものによって「常識」が変わる。
    SFのような思考実験的小説だと思う。

    普段考えてもいないような「問い」が投げつけられ、私には正直難しかった。
    また男女で感想がかなり異なるのではと思った。

    とても読みやすいのだが、読み終わって少々疲れた。

    0
    2026年06月28日
  • 地球星人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    久しぶりの純文学でしたが、文体が読みやすくて、サクサク読み進めることができた。内容はかなりハードで、伊賀崎先生の場面や姉と母の言動とか由宇との関係とか、むごい描写や出来事が次々とあるんだけど、サクサク読みてしまうと言う村田さんの技に感動。常識を疑いたくなる作品でした。
    ポハピピンポボピア星人の視点から人間を見ると、確かに常識に飼い馴らされた地球星人なんだよなぁと思った。生き延びること、合理的私たちは何を目指してどこに向かっていくのだろうと考えさせられました。

    0
    2026年06月27日
  • 殺人出産

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    命を奪ったものは命を生み出す刑に処される。←画期的にも程がある。何でこんなの思いつくんだ。
    女が子供を産まないせいにして少子化に危機感感じるくらいなら、男だろうが女だろうが罪を犯したら一生子供生み出す機械になってもらうのある意味いいのかもしれない。人口子宮って実現しないの?!?!?!早くつくって!!!!!!
    トリプルも清潔な結婚もなくはないかもな発想で面白いし、余命はある意味安楽死的な話?死ぬことができなくなった人間たちの最期を選ぶ権利みたいな。自然にやってくる死の方がいいのか、自ら選ぶ死がいいのか。考えさせられるな〜。短編だから読みやすくていい!!

    0
    2026年06月27日
  • 地球星人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    初めて村田さんの本を読み、初めての読後感を味わいました。
    世間の常識がいかに周囲の目を気にしたものになっているかを痛感させられました。
    この本を読むと、当たり前の常識とは?といった普段感じられない視点を持つことができると思います。

    0
    2026年06月26日
  • 殺人出産

    Posted by ブクログ

    描写が繊細だったり、鍵となる物が丁寧に描かれていたりと、世界自体には血が通っていたが、主人公とその周辺の人々があまりにも冷静で体温が感じられず、怖いという感情になった。そのような感情を持ちながらも、全ての話の世界観と設定が面白く、読む手が止まらなかった。短編だからこそ濃い人間の姿があり、そんな彼ら彼女らの結末を予想することは、どの話でも不可能だった。満足感のある重さだった。

    0
    2026年06月25日
  • 地球星人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    気持ち悪かった〜。
    確かに、工場、そうか。となります。
    やっぱり村田沙耶香を読むと吐きそうになって良い。(これは私があまりにも"地球星人"的視点を持っているからなのだが)異質なものを読むのはいいね〜好きだ。
    私が今、就活という壁にぶち当たっていて、"働くという工場"の一部になれるか否かという不安を抱いている状況で、"生殖としての工場"の一部になる、ということで(男の子と生殖行為をする、もしくは結婚をする)自分の価値を証明しようとしている、のでは。(まあこれは普通に影響受けすぎているが。)

    0
    2026年06月24日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

    Posted by ブクログ

    この作家さんの創造力はスゴイ!
    ひとたび 村田ワールドに入り込むと
    読むページを止めることが出来ませんでした。

    魔法のコンパクトを持ち歩き 魔法ごっこで
    残業を乗り切る36才OL この設定に始めは
    笑えますが だんだんそんな甘いストーリーではないことがわかり 衝撃的な結末をむかえます。
    登場人物がクセが強すぎて コワイです。
    表題作を含めた4篇の短編集ですが どれもこれも
    村田ワールドでした。 好みは分かれると思いますが 私は面白かったです。

    0
    2026年06月22日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

    Posted by ブクログ

    定期的に味わいたくなる村田沙耶香ワールド♫

    本作は4編からなる短編集、

    「魔法少女ミラクリーナ」のレナ
    「変容」のエクスタシー五十川
    は非常に印象深いキャラで、これぞ小説!って感じ

    性差や偏愛などといった固定観念、普通、異常という感性がなくなった世界は果たして居心地がいいのだろうか…
    いや、居心地が悪ければ居心地がいいように変容する力が人間には備わっているのかもしれない笑

    0
    2026年06月22日
  • 信仰

    Posted by ブクログ

    設定がぶっとんでいる上におもしろいので、現実から離れたいときにまた読みたい。
    もっと読みたいと思える不思議な引力がある。

    0
    2026年06月21日
  • 消滅世界

    Posted by ブクログ

    私にとっては衝撃的な作品でした。
    家族とは何か、ただの欲望を満たす存在なのか、子供でつながった存在なのか、心を許せる唯一の存在なのか、
    人工的に受精することができ、男性も出産できるようになった世界で生きる主人公を通して、私たちが生きる現代の当たり前が今後変わっていくのかなと考えさせられました。

    0
    2026年06月21日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    言葉を扱うプロたちのトークはおもしろく、
    意外な一面や交友関係が知れたのも読んでいて楽しかった。
    作家さんたちがお勧めしている本がどれも本屋さんで入手するのが難しそうなものばかりで思わずにやにや。いつか出会いたいと思いながら読みたいリストに書き連ねた

    0
    2026年06月20日
  • 信仰

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2026/06/07 - 2026/06/18

    『コンビニ人間』を読んで、この人の文章をもっと読みたいと思った。
    この『信仰』というのは短編であっさり読めそう、という感覚で手に取った。
    正直間違いだった。かなり濃厚な、それこそ村田沙耶香の脳内の片鱗をどろりと見せられているような感覚だった。
    1つの作品を読むのに1日、1日と使って。体力のない日は読めなくて。そんな作品だった。

    エッセイと小説が混ざっているという珍しさもあったが、「今私は彼女の生活を読んでいる」のか「今私は彼女の作品を読んでいるのか」、本気で混乱する瞬間が随所にあった。
    彼女の作るキャラクタたちは、観察と客観の賜物の場合と、自

    0
    2026年06月18日
  • 信仰

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    えー、感想?えー。これ難しいよ。えーっとねー、理解できた話がほとんどだけれど、まったく理解できない話もあり、突然、エッセイまでもが襲いかかり、著者のいろいろな作品が楽しめました。著者って海外でも有名なんだね。ぜんぜん知らなかったので、世界で、この著者が世界観が共有されていることに謎の恐怖を感じます。短編だけれど、もっとこの世界での話を知りたいと思ったものもあったので、私の脳はさやか漬けです。私たちが信じている事象すべてが、なんだかバカバカしく思えます。私は「村田沙耶香」なら信仰してもいい。常識、覆る。

    0
    2026年06月15日
  • 消滅世界

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初めての村田沙耶香作品。読みやすかった。

    夫婦での営みを近親相姦とすることで、性と愛が切り離された世界。愛にも穏やかで安心感のある家族愛と燃えるような恋愛があって、その二つも明確に切り離されている。うらやましいなと思った。愛と性欲が一緒に語られることが一般的に多く、それに違和感があったので、いいなと思った。

    家族というものの価値観もさまざまになってきてるけど、雨音は家族のつながりを宗教とまで言っている。家族がいるから大丈夫だ。と言い聞かせているみたいにも思えて、不気味にも感じた。

    千葉に行ってからの嫌悪感の正体が2周したが、あまりつかめていない。個が消えた全体主義だからか? それとも全員

    0
    2026年06月15日
  • となりの脳世界

    Posted by ブクログ

    旅をすること、本を読むこと、あたらしい世界に出会うこと、
    わたしたちもまた日々自分の脳世界を塗り替えながら生きている。

    人の脳世界を覗くって、どこか背徳的だけど、自分の知らなかった世界の一部に触れることができ。

    文芸家である村田さんが「なにが脳世界を塗り替えたのか」を、その繊細で類稀な文才をもって記録したエッセイ。
    小説ではわたしたちの常識を破壊する村田さん、彼女の脳世界を少しだけ覗き見ることができ(た気がす)る、読書体験を。

    0
    2026年06月13日