村田沙耶香のレビュー一覧

  • 消滅世界

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    ネタバレ


    巻末の斎藤環さんの解説がすごく良かった。。
    今まで知らずに読んでたけど、村田沙耶香の書く小説は、どうやらフェミニストSFと呼ばれるジャンルが多いらしいことに気づいた(正直ボディホラー多いな〜とは思ってはいた)。

    結婚に暗に含まれる「性」と「愛」と「生殖」を解体して、夫婦関係という家族観を現実とは全く異なる形で描くアイデアが面白かった。
    妻と夫は"家族"だから、そこに性的な関係があることは禁忌で、それぞれが家の外側に性的な関係を築く(恋人を作る)ことで、家の中では清潔で潔癖な愛を構築するっていう倫理観が画期的。

    私も親しくなればなるほどあんまりそういう関係を持つことに意

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    2026年05月30日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

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    村田沙耶香さんの作品を読むと、異質な激情を抱えて生きることへの憧れと畏れを毎回抱く気がする。同じ世界を見ているはずなのに、自分には到底認識できない視点や受け取り方を見せてくれる。それがいつもサプライズプレゼントのようにワクワクドキドキさせてくれる。

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    2026年05月30日
  • 世界99 上

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    最初は性や人間のランク分け、女性の人間家電のようなテーマが重く感じて悶々とした。しかし後半から社会で生き延びるための自己の多様化や役割を演じること、孤独、本来の自分に素直に生きられない生きづらさなど考えさせられることが増えてのめり込めた。
    とにかく設定が奇妙で違和感を持つが、こんな未来もあるのかもと思えてきた。それは少し怖いが。
    下巻が楽しみ。

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    2026年05月30日
  • 消滅世界

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    グロテスクという言葉しか見つからない。
    安易に言語化しようとすると大事な部分が取りこぼされそうな気分。セックス、性欲を徹底的に排除し人間農場とでもいうような楽園で、みんながお母さん、子供ちゃんと名付けられたその奇怪な世界でいかにその正しさを受け入れるか。セックスと性欲、性欲と繁殖の関係性に正しく発狂した上でそれでもセックスを希求する人間的な営みが、1段階遅れた成長として描かれて居るのはなんだか世界全てを反転して1から作り直してるみたいな感触を感じて、気持ち悪いながらも価値観が揺さぶららる物語だった。やはりこの人からしか得られない栄養分があるなと思った。

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    2026年05月29日
  • 消滅世界

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    コンビニ人間の時にも感じたが、村田沙耶香の描く物語はスノーボール的に後半にかけて加速度的に物語が展開していく印象で読み始めから一気に読み終えてしまった。読み手によってユートピアにもディストピアにも感じられるであろうこの作品。
    特に終盤に至っては伊藤計劃のハーモニーとどこか近い、過剰に優しく守られた世界に感じた。

    近未来SFとして過剰に演出されている部分もあるが、現代の生殖行為の 神聖/不純 に引き裂かれた二面性を鑑みると全くもって妄想であるとは言えないのではないかと感じた。

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    2026年05月30日
  • 消滅世界

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    ネタバレ

    異質な世界観に引き込まれてあっという間に読んでしまった。
    好き嫌いはかなり分かれる作品のように思った。

    最初から、性行為がないのが当たり前の世界の中で、両親が性行為をして(現代と同じ形で)産まれた主人公。自分の中にある本能はなんなのか問いながら、確認作業として、世界からほとんどなくなってしまっている性行為をする。

    終盤では実験都市に引越し、夫から先に染まっていき、ずっと違和感を抱いていた主人公も次第にその状況を受け入れ、当たり前になっていく。

    最初から最後を通して、主人公がそれに染まっていくのが怖かった。終盤で母が訪れるが、読み手側の気持ちを表してるかのように思った。

    ラストシーンで『

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    2026年05月26日
  • 授乳

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    やっとデビュー作読んだ!
    短編集だけど、どれも今の作品に通ずるとこがあって今より生々しく感じたかも
    自分の中で勝手に当たり前になっていたことが、当たり前じゃない世界が書かれてるのか好き

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    2026年05月25日
  • 殺人出産

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    4つの短編集からなる本。
    全て、今の時代だと特殊と思われるような考え方が普通になっている世界を描いている。
    普通とは時代によって変わるもので、比較的、いわゆる「普通」な私は、時代に洗脳されているのかもしれないと考えさせられた。

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    2026年05月24日
  • 星が吸う水

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    惹き込まれる文章なので一気に読みましたが内容は全く理解できませんでした笑
    ものすごく面白かったです!
    でも全然共感できませんでした笑笑

    女性の性がテーマですが、あまりにも斬新な見方なので読みながら何度も戸惑いました。
    それでも時々すごく胸を打つ表現があり、なんとなくその気持ち分かるかも…?ってなる瞬間もありました。

    2つの中編小説が収録されています。
    1つ目のお話が強烈すぎてやばいです笑
    あんな終わり方は初めて見ました笑笑
    あんなラストを予測できる人なんて世界のどこにもいない気がします!
    さすが村田沙耶香文学です!!笑
    2つ目のお話はなんとなく気持ちが分かるような…でもやっぱり分からないよ

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    2026年05月23日
  • 消滅世界

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    作中の世界では、理性と合理性が極限まで進んでいる。
    そこでは、人間の欲望や衝動は、不要なものとして整理されていく。

    SEXという行為は消滅しても、恋愛感情は存在する。
    そして、人は子どもを欲しがる。
    ただし、その方法は人工授精であり、生殖は個人の欲望ではなく、社会システムの一部として管理されている。

    「正常」という規範から外れると、人々は理性によって嫌悪感を抱く。
    本来は後天的に創られた価値観であるはずなのに、まるで生まれつき備わった本能のように、罪悪感や吐き気すら覚える。

    動物としての本能は、本来、子孫を残すことにある。
    生命が繋がっていくことには、神秘性や混沌がある。
    しかし『消滅世

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    2026年05月23日
  • 殺人出産

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    殺人出産だけではなく4つのエピソードが入った短篇集だった。

    死刑ではなく、産刑(永遠と子供を産まされる刑)が実施されている社会。とにかく子供を増やすことが良いとされていて、そのための殺人なら崇められさえするという怖い話。。。
    若い子たちが虫を食べていたのはどういった意味があったんだろう

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    2026年05月21日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    人を虫や人以外の宇宙人としての目線で語る
    →p48人間工場、つがいは巣の中で子供を育てている。
    性交や子供を産むことこそが人々の最大幸福でありその考えが当たり前である価値観に否定的で、嫌悪感を持つ主人公。人類が繁栄することを本能的に考えて、産むことこそが人類の生きる意味であり、社会の歯車として我々人類に課せられた使命(労働をして、子孫繁栄に勤しむこと)と捉えて、この考えに洗脳されていない人々には、洗脳された人がその魅力を伝える伝道師になるという縮図や社会が嫌になる。ただ、幼くしてそう感じていた主人公は心のどこかでそのような周りの人間たちの思想に洗脳されたらきっと楽なのにと思う。
    昭和と令和とで

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    2026年05月21日
  • ご本、出しときますね?

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    作家の人たちってこんなに話上手いんだなと驚く。
    飲み会の場で話しているようなフランクさもありつつ芯を食った内容になっている。
    紹介されている本も面白そうなものばかりで、ウォッチリストにたくさん入れた。話し手さんの本も未読のものは代表作くらいは読んでおこうという気になった。

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    2026年05月19日
  • 殺人出産

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    ものすごい世界観で圧倒された。
    10人産む年月をかけてでも殺したい相手、また自分がその対象になる可能性も、、、
    怖すぎて、少しグロくて、でも読み切った。

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    2026年05月17日
  • 殺人出産

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    村田沙耶香のストーリーを読んでいると、小説の世界に自分も入ったような感覚になる
    なので「殺人出産」で私は社会の制度に恐怖を覚え、それを当たり前のように受け入れて崇める人までいることに気持ち悪さを感じて、この気持ちは私だけなの?私はこの世界で異端なの?と孤独を感じたけれど、物語中盤から主人公が私サイドの考え方を持っていてそんな自分を隠しながら生きている姿を見てホッとした
    主人公は私の仲間だと思っていたのに結末を読んだ瞬間、突き放されたような感覚になり、血の匂いとあたたかさが伝わるようでめっちゃ気持ち悪かった
    村田沙耶香のストーリーはいつもこんな感覚になるから不思議〜これだからやめられない

    職場

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    2026年05月17日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    賛否分かれそうな作品だと思うけど私は結構好きな小説かもしれない。最初、主人公は魔法少女だとかポハピピンポボピア星人だとか、おじいちゃん家に行っていとこたちと泊まったりっていうのが私も昔あったので思い出した。最後の展開はよくこんな話考えだすなと思った。こんな展開思いついても書かないよ!(笑)って。でもそのおかげでこの小説は私の中に残りますね。

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    2026年05月17日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    小学3年生の時に始めた魔法少女ごっこを内面化して社会を生き抜く36歳独身女性の話、ほか。タイトルから食わず嫌いしていたけどガチで面白い。やはり冷笑は悪文化。『変容』が好き。作画中村祐介でアニメ化して欲しい。
    小学生の頃からの友人レイナはDV男に引っかかっていた。今こそ魔法少女ミラクリーナに変身して彼女を救う時だ、というのは、小学3年生の頃の遊び「魔法少女ごっこ」のやめ時を失った36歳独身女性茅ヶ崎リナが、今も心の中で変身の呪文を唱えているのである。
    エクスタシー五十川が好きすぎる。共感できないキャラクターの要素だけ抜き取って視点にするの面白い。『変容』は、川中でなくてエクスタシー五十川が

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    2026年05月13日
  • 変半身(かわりみ)

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    2編の短編。
    ファンタジー色強くてなかなか面白かった。
    ミステリーが好きで読み漁ると、現実的な内容が多いけど、ここまで現実味がないのは逆に新鮮で面白かった。

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    2026年05月11日
  • 世界99 上

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    愛とか、優しさとか、思いやりとか、他人を敬うとか、助け合いとか、そういうのが一切ない。
    何と言ったら良いか・・・悪意に満ち溢れ、みんな何かの奴隷であり、何かに対して従順に生きている世界の話。
    主人公空子は、周りの空気を読むどころか、シンクロしてしてしまい、その時々に自分がいる集団の中に溶け込むことで、自分がしんどい目に合わないように生きていきます。
    ただ、空子の中には主義や、思想はなく、その場その場でシンクロした際に思うことはあるけど決してそれを持ち続けません。
    集団が変わったら、あっさり捨ててしまいます。
    考えることを放棄する免罪符の様に繰り返されるセリフ「私は馬鹿だから」っていうのが印象的

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    2026年05月11日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    私たちは社会という工場で真っ当に魔法をかけられて、疑問にも思わなかったことを奈月たちは素直に疑問に思う。
    それは子どもの時のなんで?と同じ感覚であり、その純粋で素直さには恐怖を抱きつつも羨ましく思う自分がいる。
    私も疑問なことには疑問を抱きたい。
    自分は自分であることに誇りを持ちたい。

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    2026年05月09日