村田沙耶香のレビュー一覧
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村田さんワールド全開だった。10人生み出すと1人殺すことが合法的に可能になるという世界線でどういう物語が始まるのか、設定に引き込まれてぐいぐいサクサク読めた作品だった。1人を殺すために10人生むことについて、そんなに殺したいなんて一途だねみたいな表現があって殺意に一途ってすごい形容詞だなと思った。殺しが生産のための行為であり、罪ではあるが悪ではないようなそれを皆が受け入れる不思議な世界。殺意こそが命のきっかけ…ね。個人的に収録されてるなかでは清潔な結婚みたいな、家族に性を求めない結婚に憧れがあるので、いいな…と思ってしまった。「トリプル」は三人交際っていうのの性行為がどう考えてもそれはレイプで
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Posted by ブクログ
上巻については先日書きましたが、空子の一生の物語なので、あらすじをまとめようとすると長くなるのでやめておきます。
空子は状況や相手に合わせて「呼応」し「トレース」しながら色々なキャラを生きている。つまり自分自身がない。空っぽな人間である。名前もそれを暗示している。本人は人間ロボットだという。また話の中ではこれができず怒りを出す人は「かわいそうな人」として不幸になっていく。
また人間は性欲、出産、育児、家事、介護などの「面倒で厄介な重荷」を代わりに受けてくれるピョコルンを手に入れる。会社などでの労働そのものは肩代わりしてくれず、家のこと中心に受けてくれるのは謎なのだが。いずれにせよ面倒な事を -
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沢山の書評+エッセイ集
食べたと表現するのが沙耶香さんらしくて好き
文字通り食して、
ご自身の糧になったであろう作品達
凄く影響を受けてるのがよく分かる
どれも魅力的に語られるから、
欲しい本リストが増える増える 笑
僕が読んだことあったのは2冊
海外アンソロジーの『コドモノセカイ』
カミュの『異邦人』
自分の読書の割合では、
国内作品に比べて海外作品を
あまり読んでいない方だけど、
両方とも海外小説だったのが、かえって面白かった
エッセイの方も、『授乳』『マウス』
『しろいろの街の、その骨の体温の』
『コンビニ人間』といった作品が
できた経緯や反応などが知れて楽しめた
結構、ぶっちゃ -
Posted by ブクログ
性行為が古代の行動と扱われ、繁殖は人口受精は普及されているパラレル世界が背景です。みんなと違って主人公「雨音」はセックスで作られ生まれた子供だった。それを意識しながら「雨音」が成長していく間、正しい人間って疑問したり、愛、結婚、繁殖など人間で作られた社会制度離れを、自分で開き直ったりするという話でした。
この本を読みつつ、同じような疑問を浮かんでしまうのだろう。今まで知ってきた世界は、人間で成り立っていて、全ルール、規制、制度、習慣なども社会で決められたことだ。とはいえ、現在の世界はやたら脆いと感じてしまう。
人工知能といった技術の進化が素早く発展しており、これから人間の形はどう変化・進化 -
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「小さな分裂を繰り返しながら、私は生きている」
性格を持たない如月空子は「安全」と「楽ちん」を指標に、コミュニティに適した人格を作り上げ、使い分けて生きてきた。上巻は彼女の4歳から35歳までのお話。リアルでは世界①〜④をグルーピングし、SNSではさらにいくつかのキャラがある。彼女は上手にそれを使っているが、話が進むにつれて他の登場人物も空子の知らない顔を持っていそうで話は複雑化する。さらにそこにラロロリンDNAという具体的には何も違わないのに新しいカテゴリを作って人を区別し分断させる妙な慣習と、ピョコルンという可愛いペットというだけの生き物がいて話をややこしくする。
さて、若い頃は人間誰し