村田沙耶香のレビュー一覧

  • コンビニ人間

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    淡々とした物語なのに、不思議と引き込まれる作品でした。

    ちょっとシュールでクセになる、ジワジワくる。

    「普通」に合わせることと、自分らしくいること。その境界について考えさせられます。読み終えたあとも心に残る一冊でした。

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    2026年06月30日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    怖~~~!というのが読み終わった直後の率直な感想。人間、社会、世界を解体するのが上手い。
    生々しい(人間と性は切り離せないので)部分も多々あり気持ちのいい話ではなかったけど、どの物語もそれぞれ強烈に印象に残った。
    特に最後の『変容』をおすすめしたい。まみまぬんでら。

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    2026年06月30日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    上巻のしんどさに比べると、下巻は世界が一度「リセット」されて穏やかになる。でもその穏やかさがむしろ、じわじわ不気味で。

    きれいな心でいること、クリーンであること——その残酷さをここまで描けるのか、と思った。

    ラストは、全ての人が平等に幸せになるにはそういう世界になるしかないのかな、と。答えは出ないまま、でもずっとざわざわしてる。

    読後、しばらく現実に戻ってこられなかった一冊。体力と気力のある時じゃないと、読めない作品だと思う。

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    2026年06月30日
  • 世界99 上

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    村田沙耶香さんお得意の「現実からちょっとズレた世界」、今回はそのズレ方がとにかくえぐい。

    主人公・空子は”性格がない”女の子。その場その場で人格を使い分けて、ただ「安全」に「楽に」生き延びてきた人間。……でもこれって、よく考えたら誰でもやってることじゃないか、と気づいて背筋が冷えた。

    謎の生き物・ピョコルンの正体が明かされるにつれて、物語の不穏さがぐんぐん増していく。「気持ち悪い」と思いながらも、ページをめくる手が止まらない。
    人間の裏側・欲深さをここまでストレートに描ききる村田沙耶香さん、本当にすごい…!

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    2026年06月30日
  • コンビニ人間

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    ネタバレ

    村田沙耶香さん超!ハマりそう。

    何より社会人になってから読めてよかったと思える、私の好きな作家さんのなかではある意味異質ですごく嬉しい。

    普通が分からなく普通になれない主人公が
    コンビニ人間として生まれ生きる物語

    「自分らしく」働く、やりがいをもって働く、仕事におけるダイバーシティ&インクルージョン、なんて最近すごく言うけれど、
    構造化されていて、一人一人の労働も全て最適化されているコンビニのオペレーションに適用すること、自分らしさや自分の強みなんかのアイデンティティを求められないワークスタイルが結局一番生きやすくて働きやすかったりするんだよなあ。

    なんか今の時代って、ダイバーシティだ

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    2026年06月29日
  • コンビニ人間

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    自分と違う、自分の周囲の人と違う
    それだけで普通の枠組みから外して他者の心を土足で踏みにじる
    自分も普通という言葉が嫌いだけど、いつの間にか他者を攻撃する免罪符にしていることがある
    個を無くして社会に迎合することが重要視されている中で、社会に適応することが幸せに繋がらないと感じた
    自分がどう感じて、どう行動するかはそれが普通の人間に見えるかどうかではなくて、自分が大切にしたいと思えるかだと感じた

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    2026年06月28日
  • 消滅世界

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    ネタバレ

    人工授精で出産することが常識となり、夫婦間の性行為は近親相姦と同じような感覚でタブー視され、恋愛は夫婦以外で恋人を作るか、二次元キャラに恋することが正常とされる世界のお話です。

    著者の作品は毎回、今とは違う常識の世界を突きつけてきて、考えたこともない世界に投げ込まれ、否応なく考えさせる、というパターンなのだけれど、今回もまさしくそうなりました。

    いろんな意味でより清潔な世界、に現代も向かっていると思います。
    でも、その延長線上で性愛が不潔になったら、それは人間の根源が崩れていっている感じがして恐ろしくなった。
    愛は不滅って思っていたけれど、例えば新興宗教にハマった人なんかは、愛の対象も幸せ

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    2026年06月28日
  • コンビニ人間

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    自分は他と違う?自分の生き方が普通じゃない?と言われた人は共感できる。同時に、自分も他人をそういう目線で見ていないか。

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    2026年06月28日
  • 消滅世界

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    ネタバレ

    『世界99』の後半と世界観が似ているように思った。
    特に「世界」がクリーンになり均一化していくところ。
    この作品でも「世界」というものによって「常識」が変わる。
    SFのような思考実験的小説だと思う。

    普段考えてもいないような「問い」が投げつけられ、私には正直難しかった。
    また男女で感想がかなり異なるのではと思った。

    とても読みやすいのだが、読み終わって少々疲れた。

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    2026年06月28日
  • 世界99 上

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    ネタバレ

    主人公である空子は自分がない「人間ロボット」ではないかとずっと考えて生きていた。自分がないから相手に呼応して、相手を「トレース」して理想の友人を演じてきた。誰からも親友だと思われるように。楽に安全に生きていくために。そのおかげで自分が色々な自分に分裂していくという感覚になる。

    ここまでは一見普通の小説だなと思う。自分もコミュニティに合わせたペルソナがあるし、誰だって親の前と恋人の前、友人の前、同僚の前だと態度や話し方は違うと思う。空子ほど顕著ではないと思うし、あそこまで相手に合わせられるものでもないが。言われてみればそうだな、という人の一面を他にはない角度で切り取っていて面白いなという印象。

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    2026年06月28日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    久しぶりの純文学でしたが、文体が読みやすくて、サクサク読み進めることができた。内容はかなりハードで、伊賀崎先生の場面や姉と母の言動とか由宇との関係とか、むごい描写や出来事が次々とあるんだけど、サクサク読みてしまうと言う村田さんの技に感動。常識を疑いたくなる作品でした。
    ポハピピンポボピア星人の視点から人間を見ると、確かに常識に飼い馴らされた地球星人なんだよなぁと思った。生き延びること、合理的私たちは何を目指してどこに向かっていくのだろうと考えさせられました。

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    2026年06月27日
  • 殺人出産

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    ネタバレ

    命を奪ったものは命を生み出す刑に処される。←画期的にも程がある。何でこんなの思いつくんだ。
    女が子供を産まないせいにして少子化に危機感感じるくらいなら、男だろうが女だろうが罪を犯したら一生子供生み出す機械になってもらうのある意味いいのかもしれない。人口子宮って実現しないの?!?!?!早くつくって!!!!!!
    トリプルも清潔な結婚もなくはないかもな発送で面白いし、余命はある意味安楽死的な話?死ぬことができなくなった人間たちの最期を選ぶ権利みたいな。自然にやってくる死の方がいいのか、自ら選ぶ死がいいのか。考えさせられるな〜。短編だから読みやすくていい!!

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    2026年06月27日
  • 世界99 上

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    最初に「人間」を始めたのは、いったい誰なのだろう-。

    『コンビニエンスストア様 』以来、そして、同一作家san最多となる21作目の村田沙耶香san。アンソロジー以外、全部読んでます!

    この世はすべて、世界に媚びるための祭り。性格のない「からっぽ」の空子の一生と人間社会の終着点を描いたディストピア。どうか、穏やかに天国にいけますように。都合の良い「道具」・ピョコルンを生み出した果てに人類が至った極地とは・・・

    この作品は村田sanの世界が全てが詰まった集大成だと思います!
    これまでに読んだ『世界星人』の「ポハピピンポボピア星人」、『しろいろの街の、その骨の体温の』の「ニュータウン」、『授乳

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    2026年06月27日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    初めて村田さんの本を読み、初めての読後感を味わいました。
    世間の常識がいかに周囲の目を気にしたものになっているかを痛感させられました。
    この本を読むと、当たり前の常識とは?といった普段感じられない視点を持つことができると思います。

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    2026年06月26日
  • 殺人出産

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    描写が繊細だったり、鍵となる物が丁寧に描かれていたりと、世界自体には血が通っていたが、主人公とその周辺の人々があまりにも冷静で体温が感じられず、怖いという感情になった。そのような感情を持ちながらも、全ての話の世界観と設定が面白く、読む手が止まらなかった。短編だからこそ濃い人間の姿があり、そんな彼ら彼女らの結末を予想することは、どの話でも不可能だった。満足感のある重さだった。

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    2026年06月25日
  • 世界99 上

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    ラロロリン人?ピョコルン??なに??気持ち悪い…やばい…でも私らの知ってる世界の話だったね…という感想
    共感もできるし、本当にすごい

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    2026年06月24日
  • 世界99 上

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    内容と長さに反して読みやすい。

    コンビニ人間にも通ずる話だけど、自分が所属しているいくつかのコミュニティでペルソナを使い分ける感覚、めちゃくちゃ分かるな〜と思った。
    私は強い信念を持ち合わせている訳でもなく、誰かにネガティブな印象を持たれることなくその場をやり過ごそうと周りの様子を伺う癖のようなものがあるので空子の思考や行動には共感を覚えた。
    この作品も(題名はもちろん知っていたが)実際に読もうと思ったのは周りの友人複数人が読んでいたからだ。

    友人Aと話すときは流行りの言葉でSNSで流行っていることや異性との恋愛についての話題で盛り上がる一方で友人Bと話すときは共通の趣味について盛り上がっ

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    2026年06月24日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    気持ち悪かった〜。
    確かに、工場、そうか。となります。
    やっぱり村田沙耶香を読むと吐きそうになって良い。(これは私があまりにも"地球星人"的視点を持っているからなのだが)異質なものを読むのはいいね〜好きだ。
    私が今、就活という壁にぶち当たっていて、"働くという工場"の一部になれるか否かという不安を抱いている状況で、"生殖としての工場"の一部になる、ということで(男の子と生殖行為をする、もしくは結婚をする)自分の価値を証明しようとしている、のでは。(まあこれは普通に影響受けすぎているが。)

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    2026年06月24日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    この作家さんの創造力はスゴイ!
    ひとたび 村田ワールドに入り込むと
    読むページを止めることが出来ませんでした。

    魔法のコンパクトを持ち歩き 魔法ごっこで
    残業を乗り切る36才OL この設定に始めは
    笑えますが だんだんそんな甘いストーリーではないことがわかり 衝撃的な結末をむかえます。
    登場人物がクセが強すぎて コワイです。
    表題作を含めた4篇の短編集ですが どれもこれも
    村田ワールドでした。 好みは分かれると思いますが 私は面白かったです。

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    2026年06月22日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    定期的に味わいたくなる村田沙耶香ワールド♫

    本作は4編からなる短編集、

    「魔法少女ミラクリーナ」のレナ
    「変容」のエクスタシー五十川
    は非常に印象深いキャラで、これぞ小説!って感じ

    性差や偏愛などといった固定観念、普通、異常という感性がなくなった世界は果たして居心地がいいのだろうか…
    いや、居心地が悪ければ居心地がいいように変容する力が人間には備わっているのかもしれない笑

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    2026年06月22日