村田沙耶香のレビュー一覧

  • 地球星人(新潮文庫)

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    この地球で生きるために
    手を組んで、共に生きることは
    とてもピュアで、素敵だと思いました。
    わたしもそんなパートナーがほしいけど、すでにもういるのかもしれない。

    正欲の映画を観た後と自分の気持ちが似ていた。

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    2024年03月10日
  • コンビニエンスストア様【文春e-Books】

    ネタバレ 購入済み

    小説だと思ったらエッセイだった。面白い。私には恋人が居ないので、この手法を使ってみようかと、チラッと思った。この作家は今、イギリスでもウケているらしいので、初めて読んでみた。

    #シュール

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    2024年03月10日
  • 信仰

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    何冊かに一回は挟みたくなる
    村田沙耶香さんの作品。
    表題作である「信仰」
    相変わらず価値観を揺さぶってくる。
    「現実」を信仰している。
    刺さる言葉だった。
    カルトだろうが「現実」だろうが
    ブランドだろうが推しだろうが
    自分の軸となる価値観をしっかり持って
    人に押しつけず、
    でも人からの影響も受けれる余地も持てる
    そんな「信仰」を私もしたい。
    ちなみに2作目の「生存」も割と好きでした。
    村田さん初心者の方にお勧めな本!

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    2024年03月08日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    短編集だけど、パンチが強くて刺激的。特に「無性教室」「変容」は自分や社会の暗黙の了解的な常識について考えさせられるようで、すごく面白かった。「変容」のクライマックスシーンは不思議な言葉に笑えてきたし、現実の未来も絶対にこんな風にならないとは言いきれないよなぁ、と思う。どの章の主人公も少しずつ狂っているような感じで、共感できるかといったら難しいのだけど、その不気味さも楽しめました。

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    2024年03月08日
  • 信仰

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    ネタバレ

    うわーまた"普通"をぶっ壊された!という感じ。想像の上を行く…じゃなくて、想像すらしたことない価値観を提供してくれる。
    個性、多様性ってものを深く考えさせられた…のに、めちゃくちゃ読みやすい。
    "流行っている高級ブランドとマルチや宗教との違いは?"って、衝撃だった。極端で過激なのに、ハッとするようなことをストーリーに入れ込むのが上手。世界観とかはぶっ飛んでるんだけど、核心をついてくる感じというか…。やっぱり一味違った面白さがある。
    最後の"芸術"がテーマの話は、きゅーってなった。死すら芸術という残酷さなのか、情熱や美しさなのか…。

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    2024年03月07日
  • 消滅世界

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    絶対にありえない設定だな、と思いつつ、どこかでもしかしたらありえるのかもと思いながら読み進めました。
    常識だと思っていたものがそうではなくなった時、どう生きていくのが正解なのか、少数派でも自分の常識を貫くべきなのか、考えさせられる一冊でした。

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    2024年03月07日
  • 殺人出産

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    初めての村田沙耶香先生。
    自分は女流作家の文章がどうも肌に合わなくて、これまで明確に避けて通り、たまに挑戦して途中で投げ出したりしてきましたが、村田先生の書く文章はとてもいい意味で男っぽく、ロジカルで、とてもスッと入ってきました。
    それ故に、表現されている世界にあたかも自分が生きているような感覚に陥り、今の社会で悪とされている事がどうにも正のように感じてしまい、価値観が揺らぐというか脳みそグッシャグシャに掻き回されているようなそんな感覚になりました。

    他の作品もどんどん読みたいです。

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    2024年03月05日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    田村沙耶香さんの「信仰」を読んで他の本も読んでみたいと思い読んだ。
    今の?、社会に似ている?本作品の世界を地球星人の工場であると表現し、子供時代と大人時代のギャップ、工場で働くことができない、地球星人として洗脳されきらなかった主人公の考え、行動が自分にはない視点が自分は思ったことがなかったのでビックリした。

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    2024年03月05日
  • 信仰

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    8つの短編が収められている。
    SF的なもの、エッセイと思われるもの、書きかけの小説の断片のようなものなどバラエティが豊かである。
    コンビニ人間しか読んだことがなかったので、SFが含まれていたのは意外だった。でも考えてみれば、異質な自分と他者という関係はSFの設定にぴったりである。たぶんご自身が抱える違和感が投影されていて、それはコンビニ人間の頃から徹底されているのだろう。
    世界観は星新一に似ているような気もした。コンセプチュアルで装飾を控えめにした淡白な文章は通じるものがあるような気がする。
    若干大げさにカリカチュアライズするあたりは好みが分かれかもしれない。信仰のラストで全裸で「ジュウマンエ

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    2024年02月27日
  • 殺人出産

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    現在のルールや常識とは全く違う世界線の奇妙な作品が4つ収録されている。

    世の中の常識やルールが100年後には全く違う常識に置き換わってるかもしれない。自分が普通だとか正義だと信じて疑わないことも、誰かにとってはそうでないこともあるし、色んな意見があることに興味を向け極端に偏りすぎないことも大切かなと思った。

    この作品の設定は極端だが、発想がとても面白くて個人的に好み。

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    2024年02月27日
  • 生命式

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    人類史のどこかで分岐した並行世界の話、という感じで世界観が非常に面白かった。
    誰かが当たり前だと思っていることは他人の当たり前ではない。
    「世界」とは「誰かから見た世界」であり、みんな違う世界を生きている。
    完全に分かり合えることはない。
    だからこそパートナーや気の置けない友人を持てることは非常に幸福なことであり、そのような人たちにも思いやりや歩み寄りを続けることが大事なのだろうと改めて思い直すきっかけになった。

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    2024年02月24日
  • 殺人出産

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    ネタバレ

    ★好きな表現と感想
    【殺人出産】人殺しの感触は手から離れないものか
    ・「ぷちっという感触は皮膚が切れるところだったのかもしれないが、そのあとは柔らかく…」
    →このシーンは物語に入り込み過ぎて脇腹に痛みを感じながら読み進めるのが苦痛になってしまった。「沙耶香さん、人殺したことあるでしょ?」って思ってしまった。読み進めるのが苦痛だったが先が気になる。さすが村田ワールド。この表現の仕方がとても好き。
    ・「殺意が未来に命を繋いでいく価値観」
    →世間の多くの人々の持つ価値観を根こそぎひっくり返すような表現。これもほんとすごい。普通逆だってw

    【トリプル】三人でのキスについて
    ・「まるで最初からそうなる

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    2024年02月23日
  • 授乳

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    ネタバレ

    ぬいぐるみを恋愛対象とする話は良かったし全部面白くて読んでよかったとは思うけど今の自分には読み進めるのちょいしんどいときあった!

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    2024年02月21日
  • 授乳

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    不気味でホラーな感じの世界観で好き。この世界観たまに浸りたくなる、くせになる。どゆこと?という点もあるけど。

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    2024年02月21日
  • 信仰

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    村田沙耶香に関しては、たまに「いやいや流石に小説家として一流でこんなに成功していてその孤独とひねくれは嘘だろう。あなたそんな人の良さそうな顔して、そうよ顔まで知られているのに、普通は多少『優しいいい人だと思われたい』なんて言う感情が芽生えんもんかね?」と思ったりするけど、開くと純度100%いつもの俺たちの村田沙耶香でいてくれてすごい。
    鼻毛のお手入れて。
    意地が悪いなあ。

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    2024年02月20日
  • 信仰

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    『信仰』を中心とした短編集。

    カルト、宗教、フェイクニュース、陰謀論、正論...
    自分が正しいと思ってることって一体...?

    あの人また変なことに騙されてるなぁ、なんであんなのに引っかかるかなぁ、と思うこと、誰にでもあるような気がします。

    「そんなわけない」と自分が思っていても、それを自分以外が信じたらそっちが真実になる。

    いろんな研究結果を並べ立てて、真実だと証明しても、それを裏返す結果がいつか出てくるかもしれない。「真実」だと思っているものは、案外脆い。

    カルトとハイブランドは何が違うのか?
    ブランド力、なんてほとんど宗教なのでは?と納得させられます。

    もう、自分は何を信じたく

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    2024年02月19日
  • 信仰

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    村田さんの文章
    すごい面白い
    性、自己、人間、みたいなテーマ
    普段はなかなか外で話す機会の少ないけど、一番自分と近いテーマを巡るお話が多くて、当たり前だったことが本当は作られてるものだったりする、
    ということに気付かされて、、そういうところが面白いと感じる

    村田さんの作品ますます沼ル

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    2024年02月15日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    これは面白い。
    本当に宇宙人なのかもと思わせたり、間違ってるのは僕達の方ではないのかと思わせたり不穏な雰囲気が漂う。どこまでが妄想か本当かわかんない

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    2024年02月15日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    何と書いていいのか本当に分からない。怖かった…。コンビニ人間ってめちゃくちゃマイルドな話だったんだと分かった…。自分の感想読み直しても、同じようなテーマなんだろうと思うけど、怖くてそれどころではない。

    スマホを触りながらテレビを見る旦那の隣で、地球星人を読んでいる自分。読み終わって、思わず旦那も自分も触って、日常を確認した。いつもの自分なのか、なんか変な形になっているような気がして、もうただただ怖かった。虐待を受けた子どもたちの話だと思ったんですよ。それから智臣くんと二人で幸せに生きていく話だと思って。でも最後に向けて明らかにおかしい。でもこの世界を覗くことをやめられない。

    面白いし、おす

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    2024年02月15日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    著者の本を読むと、自らの「常識」、「当たり前」だと思っていることが浮き彫りになる。それらに強く縛られており、窮屈さを感じているわけではないけれど、読後の何か解放された気分になるのが心地良いなと思う。

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    2024年02月11日