村田沙耶香のレビュー一覧

  • コンビニ人間

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    出来の悪いAIが人間社会で働くお話のようでした。
    主人公が合理的な人格であるという割にコンビニで働く意思決定をするのはいささか不可解ではあるものの、「世間体という圧力」に対してどう向き合うかを考えさせられる良い作品だと思います。
    ただ、主人公から見る「世間とのズレ」はちょっとネガティブに思いました。合理的な性格な割には他人の言葉尻を気にしすぎているというか。精神的に参ってる人がこの本を読んだらまずいんじゃないかな・・・
    とにかく自分の信じる道を他人の意見に左右されず突き進もうぜって捉えることにしました。

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    2026年04月27日
  • 殺人出産

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    ネタバレ

    SFにこんなこと言うのも野暮だなと思うけど、色々と気になるところはあった。
    条件付きとはいえ殺人が合法になった世の中でセクハラやらパワハラが現実世界みたいに横行するのは考えにくいし、お姉ちゃんみたいな対象の選び方ができるなら政府関係者や大企業の重役がターゲットにされる可能性もあって、そうすると社会構造がめちゃくちゃ不安定になるし、そもそも付けたり外したりできる避妊方法であるとか人口子宮とかがあるなら人体を介さずに生命を産み出す技術もありそうなもんだしな……みたいなことを考えてしまった。

    発想が面白いから、「10人産んだら1人ぐらい殺したっていいんじゃない?」っていう価値観が一般化するまでの前

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    2026年04月27日
  • 消滅世界

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    人工授精で子供を産む世界。夫婦での性交渉は近親相姦として悪となる世の中。
    ありえない世界観のはずなのに、結婚や性愛が多様化された今の時代には似たような価値観の人もいるだけにそういう面では別世界の物語として区別して読めなかった。私自身も共感はできないけど、理解はできる部分もあって、将来的にはありえるのかもと思えてきて怖くなる。
    実験都市を否定的に感じていた主人公が洗脳され、受け入れていく過程もリアルだった。なんども繰り返し出てくる“正常”という言葉。幸せの定義もすり替えられていてラストになると何が正常で何が異常なのかわからなくなってくる。
    ずっと嫌悪感で読むのが苦痛だったけど、色々と考えさせられ

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    2026年04月27日
  • 世界99 下

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    最後に老婆が見せたであろう表情と全く同じ顔をして読み終わったと思う。

    生まれてしまったからには生き延びるしかない。
    今の生活が誰かの犠牲の上に成り立っていることなんて分かってるけど、じゃあどうしたらいいの?代わりに自分を犠牲にすればいいの?
    もういいから。分かったからそれならどうか緩やかに殺してくれ。

    そんな淡々とした叫びと叫鳴が常に張り巡らされていてこれがディストピアでこの世界だ。

    男だから虐げられるのではない。女だから虐げられるのではない。ピョコルンだから虐げられるのではない。

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    2026年04月26日
  • コンビニ人間

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    世にも奇妙な物語のような話だ、、、
    普通ではない人を無意識に裁判する人間に自分もなっている気がして、普通について考えさせられた

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    2026年04月26日
  • 殺人出産

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    イカれてます。
    よくこんな倫理観の世界を生み出せたなと思います。
    生と死、善と悪、生命の神秘を足蹴にするような作品だと思います。
    だからこそ光る倫理を問う提起というのでしょうか。

    コンビニ人間が好きで読みましたがとにかく尖りすぎていて、万人におすすめできるものでは到底ありません。

    命とは。殺人とは。

    あまり考えたくはない部分を淡々と書くのは凄まじいものを感じます。

    再度中傷のようになりますが、リスペクトをこめて言います。イカれてます。

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    2026年04月26日
  • コンビニ人間

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    私もコンビニで働いていた経験があるので、コンビニで使う用語だったり、常連のお客様、コンビニの仕事内容などたくさん出てきてとても面白かったです。コンビニで働いている人・コンビニで働いていた人にぜひ読んでもらいたい本でした。また、コンビニ店員である古倉さんのコンビニに対する愛というものも感じられてとても面白かったです。

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    2026年04月26日
  • コンビニ人間

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    この本は現代社会そのものを圧縮していると表現できると思うんだな。この本のなにより興味深いところは主人公の五感の表現だな。コンビニという明るく騒々しい場所で働く主人公だからこそ、鮮明な視覚と聴覚の表現が読者の頭にありありと残るんだな。逆に家に帰ってからの食事はろくな料理ではないところなど、味覚などといったコンビニ店員にはあまり必要とならない感覚の表現が乏しいのも主人公の視点に無意識的に近づけられる粋な演出なんだな。この衝撃的な、しかし納得してしまうエンディングはハッピーエンドと言えるのか、気になって仕方が無いんだな。社会とのつながりが薄い学生の私にとって、社会の恐ろしい一面が垣間見えた想像以上に

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    2026年04月26日
  • コンビニ人間

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    "人間らしさ"について考えた物語であり、
    "あちら側"の人の考え?思考?が"わからなくもない"ということについても考えることができた。
    つい先日テレビでAIロボットのマラソン大会を見た。人類最速を抜く記録に驚いたが、それよりもヘロヘロで疲れたように見える走りをしていたAIロボットに怖さを覚えた。そんな感じ。

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    2026年04月26日
  • コンビニ人間

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    ルーティンが人格や人生の意義まで規定する。生きることは死ぬまでの暇つぶしなのか。主人公は誰よりもぶれないが誰よりも他人の評価に依存している

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    2026年04月26日
  • 殺人出産

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    一言で言うと気味が悪い。だけどそれは今自分が生活している世界の価値観や当たり前の概念と比較してのことであって、何かのきっかけでこのような世界になっていた可能性もあったわけで、当たり前と思っているに対して疑問を持たせてくれる村田作品。タイトルに挫けず色んな人に読んでほしい。

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    2026年04月25日
  • 世界99 上

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    村田さんの作品はコンビニ人間しか読んだことないけれど、あの薄さでインパクトが凄いので、上・下巻の厚みと表紙の不気味さに興味が湧いて読んでみました。
    最初からコンビニ人間を超えてくる異質な感じがあって「やばそう」と思いながら読み進めましたが、ほんとにほんとに異質すぎて怖い!
    最終的に気持ち悪い。ずっと気持ち悪いなぁ〜って読んでたけど、上巻読み終わる頃にはマジで気持ち悪い。

    こんな嫌悪感が付きまとう話なのに読みやすくわかりやすく書けるって凄い。村田さんの表現力が凄い。
    こっちはこんなに心揺さぶられて何かしらこの作品のことを言葉として吐き出したいのに、上手くアウトプット出来ない。

    下巻では一体何

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    2026年04月24日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村田沙耶香作品5作目。
    タイトルを見て、地球人ではない主体からの視点の物語か?と妄想しながらスタート。初めは子供のファンタジー的なストーリーになかなか入り込めなかったが、あの事件の後からはスルスルと読み入ってしまった。お腹が大きくなるという結末に直ぐに飢餓が結び付かず、突然のファンタジー?と思ってしまったのだけど、よくよく考えて飢餓によるものだと分かる。異星人を選んだ彼らの行く末が絶望的過ぎたのだけど、果たしてそう思うのは自分が地球星人だから?

    村田沙耶香さんの作品を幾つか読んで、SFタイプと写実タイプがあるように思う。SFの中にメタファーを見出す手法では新たな気付きがあるし、リアリズムを描

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    2026年04月22日
  • 授乳

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    沙耶香さんに沼ってます。
    この生々しくてグロい感じ、思いもよらぬ発想、展開、癖になります。
    ずっとじゃなくて時々求めてしまうんです!
    わかるかな?わかんねぇだろうなぁ〜

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    2026年04月20日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    殺人出産ぶりの村田沙耶香作品


    自分は地球人ではないと思ってる少年少女の物語
    村田沙耶香作品に共通して自分たちとは全く異なるの脳内なのに本人たちはコミカルというか重々しく描かれていないから脳内がバグる

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    2026年04月18日
  • 殺人出産

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    コンビニ人間からファンになり、こちらを読んだ。やはりこの作家の発想は、いろんな常識を華麗に凌駕してくる。
    特に妊娠経験した女性には、この話しの重みが響くと思う。

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    2026年04月18日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ネタバレ


    重かった……非常に重い……。
    でも読んだことを後悔はしてない。村田の小説はいつも社会の「あたりまえ」に無垢な疑問を投げかけて、読み手に新しい視点をくれる。
    自分の中で言語化できていなかった疑問や違和感に、村田はいつも言葉で応えてくれる。その形はちょっと刺激的ではあるけれども。

    主人公の奈月の、少女期に置かれている環境が過酷で辛い。
    病気がち(?)な姉に依存する母の母子カプセルから放り出されて、言葉と暴力の両方の虐待に晒されながら、自己防衛のため唯々諾々と思考停止してる子供を狙って手を出す塾講師に性的虐待まで受けている、その闇。果ては、その辛い経験を同性に打ち明けた時、地球星人に洗脳された彼

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    2026年04月19日
  • 消滅世界

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    トピック、テーマがてんこもり。

    最近はまっているムラサヤさん7作品目に読みました。
    パンチ有り寄り。

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    2026年04月16日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    コンビニ人間、しろいろの街の、その骨の体温のを読んだあと3作目の作品です。

    あらすじからどんな話なんだと思ってたけど読んでいる間終始眉間に皺がよる‥

    私も恋愛という要素が人生の中で不必要でどう頑張っても社会の中にある軸をインプットし切れないなという共感と性被害へのトラウマへの辛さを感じました。

    現実逃避の最高レベルというか想像し得い展開と納得できるセリフが入り混じっていて混乱するけど引きつけられる作品で凄い面白かった!

    あと、女性間だとセックスしたかどうかみたいな生々しい話が普通にされるのでフィクションだけじゃない気持ち悪さを思い出してゲンナリしました涙

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    2026年04月15日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    「世界99」で耐性がついたと思っていたが、これもなかなかヒドい。宇宙人設定は、虐げられた子供達が自分たちの心を守るギリギリの防衛メカニズムなのだと同情しつつ、その狂気と壊れ具合に恐怖と嫌悪でドン引きしてしまう場面が何度か。最後、やり切った三人が彼らなりの安息の地に辿り着けたなら、このシュールな結末もハッピーエンドなのかなとも思った。

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    2026年04月14日