村田沙耶香のレビュー一覧

  • 世界99 上

    Posted by ブクログ

    村田沙耶香の本は相変わらず気持ち悪い。褒めている。
    誰しもが分類して生きている世界をこうも言語化して、文章にできるのか、
    生きていてこの奇妙で不気味で、でもとんでもなくリアルで面白い文章を読めてよかった、
    私も世界99の住民であると空子に言いたくてどうしようもなかった途端に、音ちゃんが来て、最後みんなが世界99の住民になってと、
    どうしようもなく続きが気になる終わり方で終わった。
    下で会いたい空子よ。

    0
    2026年04月20日
  • 世界99 下

    Posted by ブクログ

    主人公空子の一生を描いた本。日常の性暴力、父権社会、マイノリティやギフテッドへの迫害がリアルな解像度で編集されていて怖かった。普段は無意識下で気づいているけど無視してしまっている事実をありありと見せつけられている感じ。特に、性欲の描き方がリアルで村田沙耶香さんの過去作にもつうづる物があるんだろうな。男性性の暴力は日々の中に確実にあって、それが彼女たちを少しづつ殺しているというのはたしかに真実なのかもしれない。

    0
    2026年04月20日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

    Posted by ブクログ

    村田沙耶香さんの本を初めて読みました。
    評判に違わぬ圧倒的面白さ!
    日常にぶっ飛んだ設定を加えているからこそのこの淡々とした文章表現。
    旨味の強いものは、沢山食べるより、ちょっとずつを美味しく頂きたい。
    そんな満足度の高い短編集でした。

    0
    2026年04月18日
  • 授乳

    Posted by ブクログ

    村田沙耶香のデビュー作「授乳」

    村田沙耶香は、マイノリティから見た「普通」の世界、そしてその「普通」を謳う世界の異様さを描くのが得意な作家だと思っていたが、やはりデビュー作ということもあり、そうした作風と微妙に異なっていた。

    「授乳」で驚いたのは、主人公の微妙にサディスティック的な性格だった。村田沙耶香といえば、主人公に攻撃性などなく、むしろ外の世界に対して無関心的であったり、無感情、どこか感情の鈍麻したところがある主人公ばかりだ。その中で、サドに快感を抱いてそうな少女が主人公として描かれるのは驚いた。

    他の作品でも、「マイノリティ」が描かれているのはあまり変わりないものの、「マイノリテ

    0
    2026年04月16日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

    Posted by ブクログ

    とにかくコンビニ人間から地球星人を読み、世界99を読み終えた私は自分の中の村田沙耶香不足を補うためにこちらを読破しました。ミラクリーナは久々に声を上げて笑い読みました。その他3編は村田先生らしい不思議な言葉が並ぶ物語でしたがどれも好きでした。
    やっぱりこの不思議でありえないけど、どこかこの世界と形がハマる物語が大好きで読み終えると寂しさがあります。

    0
    2026年04月16日
  • 世界99 下

    Posted by ブクログ

    世界99の世界には、住みたいとは思わなかったが、唯一共感できたのは、生きることに疲れたときは、ピョコルンになることができるということである。この人生のリセットという機能は、現代の倫理に反するが、将来的には存在するかもしれないと思った。
    ピョコルンにはなりたくない。

    0
    2026年04月14日
  • 世界99 上

    Posted by ブクログ

    一体どのように生きたらこんな風に人間、世の中をこんな角度で見れて文字に起こせるのか。不思議で堪らないです。また村田沙耶香ワールドに引き込まれました。

    0
    2026年04月14日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

    Posted by ブクログ

    毎度毎度設定の発想がすごい
    ポップとグロテスクを行き来する村田沙耶香先生節が炸裂していたが比較的読みやすかった

    0
    2026年04月13日
  • 世界99 上

    Posted by ブクログ

    エグい
    けど面白い
    けどエグい!

    色々トリッキーではあるけど、「相手に呼応する」とか「アカウントを切り替えるみたいに、異なるキャラ、世界がある」とか、根っこは分かる感覚ばかり

    誰もが誰かに道具として使用されるのも、誇張表現なだけで、確かにそれはそう….って感じ

    友達に薦められないが、早く下巻を読みたい

    0
    2026年04月13日
  • 信仰

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    殺人出産を読んで疲弊しちゃったので村田沙耶香作品の中で比較的ライトそうだと思って読んだ。SF多めでどの話もシンプルにめちゃくちゃ面白かった!特に「生存」「書かなかった小説」「最後の展覧会」「彼らの惑星へ帰っていくこと」が好き。エッセイの現実の話なのかフィクションなのか境界がぼやけることがあったけどそれもそれで面白かった。



    以下備忘録
    ■信仰
    最後の展開ドキドキした。マルチにはまった同級生のことを散々馬鹿にした直後にハイブラ食器の話で盛り上がってたのがうけた。朝井リョウのインザメガチャーチを読んだ後だったからか、視野を狭めて夢中になるのも一種の幸せみたいな考え方はすんなり入ってきたかも。主

    0
    2026年04月12日
  • 世界99 下

    Posted by ブクログ

    世界観が完成していて違和感なく読み進められた。

    自分が女性であるからか、共感できるものも多く、空子の生き方に似たものもあり、読んでいて面白かった。

    社会風刺のような感じで、今の世界に通ずるものがあると思えた。

    0
    2026年04月12日
  • 殺人出産

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    おもしろかったー。
    グロさもありながら、色んな生き方、死に方の世界があって実際こういう世界だったらどうしてたかなぁと考えたりした。
    清潔な結婚の、旦那さんが看護師さんに処置されてるシーンが笑ってしまった。
    旦那さんが出産した感じになってるのが印象的だった。

    0
    2026年04月11日
  • 信仰

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私たちは現実を信仰している。相変わらずの切れ味と、恐ろしい客観性に呆然とした。主人公を介し、私たちは主観の中から逃れることができないのだと教えてくれた。主人公の発した「ジュウマンエンカエセ」という言葉が意味を離れ単なる文字の羅列として繰り返されるシーンは、行為自体が信仰の対象になっていて、私たちの日常の中のどこにでも信仰があることを思い出させられた。
    私たちは常に暴力的であり、しかしそれは意志を保つ上で避けられない。

    0
    2026年04月11日
  • 世界99 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    単行本で上下巻合わせて900ページ近く、その間ずっと不愉快しかない世界の描写を読まされて、メンタル弱っている時なら発熱しかねないような気持ち悪さ居心地の悪さ…なのに、小説としてはとんでもなく面白い。
    なんじゃこれ!

    コンビニ人間を読んだ時にもった違和感だけを抽出して、丁寧に培養して大きく育て上げた感じ。
    授乳を読んだ時ほど、女性限定感はないが、全ての人間とピョコルンは虐げられるべき存在という世界観は性差抑圧なんだろうなぁ。

    村田沙耶香おそるべし、とんでもない小説家に進化している。読者としての俺は果たしてどこまでついていけるのか?もうすでに青息吐息ではあるが…。

    0
    2026年04月11日
  • 殺人出産

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ディストピア、風刺的なニュアンスを感じる作品。

    細かな設定が面白い。さすが村田沙耶香さん。
    死に人の葬式は白を着て、参列者は遺族にありがとうございますと言うとか細かい設定が面白かった。

    そもそも何の情報もなく読んでいたから、短編集なの知らなくてえ、終わるの!?ってなった。

    0
    2026年04月13日
  • 世界99 上

    Posted by ブクログ

    ストーリーの説明見てもいまいちピンとこなかったけど、好きな作家が絶賛してたのを見て読んでみた。

    結論、読んでよかった。
    性格のない主人公とかピョコルンとかとっつきにくいように感じますが、物語の中で怒ってることは実際の自分たちの社会で起こる差別や性被害が風刺画みたいに描かれてるんだなーて思った
    気持ち悪いひとはいっぱい出てくるから疲れるかも

    0
    2026年04月10日
  • 世界99 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分の意思を持たない空子は常に相手やコミュニティが期待している"自分"に呼応して、その人格を分裂させていく。
    次第に自分自身だけでなく、さまざまな世界が並列して存在しており、自分以外の人間もそれぞれの世界が求める姿に呼応して、複数の世界を生きているという認知を持っていく。
    この空子の感覚自体は、仏教の空の思想を捉えているように思う。自分自身も空子ほど意識的ではなくても、コミュニティに応じたさまざまな人格を無意識に使い分けている。というか、多分全ての人間がそうなんだろう。
    ホモソーシャルな環境に適応した匠くんのような人格もかつての自分のなかには存在していた。この本が読む人の感

    0
    2026年04月09日
  • 世界99 下

    Posted by ブクログ

    上巻で空子には自分を重ね、下巻で白藤さんに自分を重ね少しメンタルを削られるくらいの迫力を感じてしまった。
    正しくあろうとする事って、正しい方向にいってもいかなくても、それが呪いになって積み重なって生きづらく感じることがあるが、そういった事が本当に救いがなく描かれていて、上手く生きれるようになりたいと痛切に思ってしまった。

    0
    2026年04月09日
  • 世界99 上

    Posted by ブクログ

    自分にも空子と同じ要素があるという後ろめたさを感じてしまうからなのか、ピョコルンの描写が妙に生々しいからなのか、読んでいて気持ち悪い、でも目が離せないという作品だった。

    0
    2026年04月09日
  • 世界99 上

    Posted by ブクログ

    誰しもこういう面あるよねっていう究極の皮肉だなぁ。特に今のネット社会では尚更。
    「裏表のない人」というのは大抵の場合褒め言葉になるけど、一面しかない人っていないのではないかな。
    話は女性目線だけど、男性目線だったらもっとグロテスクな性が語られるのかもしれないと思うとゾッとする。

    さて、これから下巻に突入。

    0
    2026年04月09日