村田沙耶香のレビュー一覧

  • 世界99 上

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    村田沙耶香は私たちが当たり前に享受している概念をぶっ壊してくれる。それがたまらなく気持ちよく、快感だ。そして読み終わると人(特に男性)のことが少し嫌いになっている笑。
    今回の村田沙耶香ワールドも面白くて面白くてページをめくる手が止まらなかった。今回は上下巻と大ボリュームなので、もう終わってしまう…!という心配がなくて良かった。
    パラレルワールドのはずなのに現実よりも本音と実感に満ちている世界。そして急にくるSFトンデモ展開も大好き。

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    2026年03月11日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    生に、性に、ひたすら根源的な問いを投げかけてくれる本です。
    いやーーー、面白いという一言では表現できないほど頭の中がえぐられるというか、しばらくは胸がいっぱいです。

    私たちが当たり前としている事の方が気味が悪く滑稽で狂気じみていることなのではないか?と問いを投げかけてくれ、考えさせられます。
    そして考えれば考えるほど矛盾している世の中だと感じます。

    私も宇宙人の目で物事を見ている節があり、自分は宇宙人だーなんて話のネタで言ったりしていましたが、この本を読むと私は結局地球人の目を沢山持っていて気分転換程度、憂さ晴らし程度に宇宙人の目を持っているだけなのではないかと思いました。

    まだまだ私は

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    2026年03月11日
  • 消滅世界

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    ネタバレ

    村田沙耶香さんの作品を初めて読んだが物凄い衝撃。 この作品に惹き付けられたのは、自分自身、現代の性の在り方に思うところがあったからかもしれない。創作キャラを恋人とする考えが、現代の推し活が行き過ぎたみたいな感じがする。
    性欲に対する嫌悪感?正しい発情を求める主人公
    以下、感想をぶちまけてます。
    結婚してるのにお互い恋人がいて、パートナーとの性行為が近親相姦なのが訳が分からない、結婚しているのに、互いの恋を応援するとか気持ちが悪い 結婚は条件で探すみたいだが、倫理的におかしくないかと思う。
    この世界では裸になることへの羞恥心がない? 性交する際の描写で全く恥じらいのようなものがなかった。知識が

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    2026年03月09日
  • 世界99 下

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    清潔でクリーンな社会に/言葉によって削られるもの。スポットライトが当たるその場所の周縁にあるもの。それはノイズであり不細工な感情であり無意味な思考であり、何より個人的なもの。クリーンの先にある究極は、「人間なんかいらない」だ。

    物語化することで人は都合よく事実を捻じ曲げ記憶を改竄する。安心して気持ち良くなってしまうそのあり様はポルノ的で、そういうコミュニケーションをサービスかのように提供するのは果たして誰か。権力は相対的で流動的。わたしたちは誰も無関係ではいられない。男性と女性、人間とペット、人種、資産、思想。
    入れ子構造。マトリョーシカ。搾取と感動と暴力の連鎖の中で私たちは生きているという

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    2026年03月08日
  • 世界99 上

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    怖くて、グロいシーンあるが
    どんどん惹き込まれた作品!
    評判いいだけあるなあ〜
    下巻の結末は、どんな感じなんだろう…

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    2026年03月08日
  • 世界99 上

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    こういうジャンルは初めて読んで、前々から気になってたため期待度はかなり高かったのにそれを越える満足感を味わえた。
    私は人の感情や思考にとても興味があるため、この作品は人間の悲惨さや愚かさを感じつつ、主人公の何も感情を持たない様子になんとも表現出来ない複雑な気持ちにさせられた。また、ありえない話なのに現実性があるというかリアルなのも面白かった。もちろん下もこれから買って読み進める予定だが、期待大‼️

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    2026年03月07日
  • コンビニ人間

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    2026/02/07 読み終わった
    イギリスで流行っている日本文学読むキャンペーン。柚木麻子さんに続いて。

    1日で読み終わった!

    どうやら俺は、周囲と違う主人公が、それに悩むという話よりも、それが何?と言わんばかりに堂々と変な行動をしている方が楽しく読めるらしい。もちろんこの主人公も悩みはあるのだけども。そういう意味で成瀬シリーズに近い読後感もあった。

    一方成瀬と決定的に異なるのは、話自体や結末は全く一般的なハッピーエンドではないこと。むしろ1984や素晴らしい新世界みたいな、ディストピア然として終わる。これも、現代日本でしかもコンビニという日常の舞台に立っていた読者を一気に引き摺り込む

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    2026年03月19日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    男女差別論に一石を投じる。
    男性に搾取されてる女性も搾取する存在がいたらそれをするだろ?
    男性は暴力的に描かれてるけど、単なるフェミニズム小説ではない。むしろ女性を批判しているといってもいい内容なのではないか。
    被害者だからといって、本当に加害者になってないのかを問いかけている
    きれいな感情がいいとされているけどそれが本当に良いことなのか?嫌なことから目を背けているだけではないのか?
    きれいな感情しか持たない人たちしかいない世界になったら?
    怒りのない世界は恐ろしい
    正しさを貫き続けることは本当に正しいことなのか。
    その人を作っているのは環境、人間関係であって、変わりうる
    世界の嫌な部分を凝縮

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    2026年03月06日
  • 殺人出産

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    十人産んだら一人殺せるという法律になった世界。倫理観というものがいかに曖昧なのかを考えさせられる。他の短編も性と生の常識を打ち破る斬新な世界観が描かれる。

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    2026年03月06日
  • 世界99 上

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    ペルソナの使い分けは常にしていて言語化できない部分を綺麗にしてもらってものすごく腑に落ちた。 

    が…。

    明人が無理すぎなのとピョコルンまじかよ…で不快感が酷すぎて休み休みでしか読めなかった。(最高)
    下巻読むのこわいいい。

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    2026年03月05日
  • 殺人出産

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    村田沙耶香作品3作目。ワールドに完全にハマり始めた。「まず既存の価値観を並べます。それを斬り刻みます。それらのピースを並べて直しま〜す」というセリフが頭に浮かぶ。とある言葉を反対の意味として捉え妄想してみるクセをつけると視野が広がりそう。軽快な思考実験を見せてもらえているようでとてもよい読書体験。

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    2026年03月04日
  • 信仰

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    “信じる”ことについて考えたくて手に取る。
    村田沙耶香さんの作品は「コンビニ人間」以来。
    短編集なので読みやすかった。途中エッセイが入るので一瞬戸惑ったが、この本のテーマを思い出せば戸惑いは解消された。星新一のSFに毒っけを足した感じのお話が多くて、コンビニ人間とは全く異なる読後感。あぁこれが村田沙耶香ワールドなのね。と気付き、好きかもと思う。“信じる”ってなんて不安定で不確かなんだろう。

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    2026年03月04日
  • タダイマトビラ

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    村田沙耶香作品4冊目。
    家族という価値観を考え尽くすお話。
    渚が所有するガラス瓶の中に入ったお砂糖の中に生きる蟻の描写が美しかった。俯瞰してみれば人間だって同じかもしれない。ただただ命を繋ぐだけの存在。
    終盤の文体の変化について行けなくなりそうになったけど、作品に包まれた想いみたいなものは受け取れた気がする。

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    2026年03月04日
  • 世界99 上

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    ネタバレ

    私も結構ペルソナ使い分けてることに自覚的なので空子のことよくわかる。村田沙耶香さんの他の本のイカレ主人公と比べて空子はだいぶ人間味あると思った。空子って私の中にもいる要素で、それを極端にしたものだなと思う。(村田沙耶香さんの本に出てくる子はいつもそう。)だから私の現実の近くにあるifの世界な気がして面白い。
    別の話だが、この本における世の中の価値観キモすぎる。男尊女卑 家父長制 パワハラ セクハラが蔓延っているが、舞台は近未来的なので混乱する。私はまだ社会に出てないので知りませんが、世界ってまだこうなんですか?!
    いつも性欲について淡々と堂々と触れられるけど、いつも男がキモすぎて見てられない。

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    2026年03月04日
  • 信仰

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    「理解不能」「ついていけない」
    レビュー欄に並ぶこれらの言葉に、ただただ戸惑いと、激しい憤りを覚える。
    多くの人が「普通」という信仰の中で安穏としている一方で、心がひき肉のように切り刻まれる感覚を抱え、自分をロボットや宇宙人と定義しなければ一歩も動けないほどに摩耗している人間がいる。
    村田沙耶香さんが描く肉を毎日とりにいったり、自分と見た目が同じ複数のロボットとの生活や周りの人が宇宙人に見えていることは、単なる「奇妙な設定」ではない。それは、自分に刃を向けざるを得ない卑屈さを抱えた私たち(側の人間)が、現実という地獄を生き抜くために必死で構築した「高度な生存戦略」であり、聖域だ。希死念慮をひき

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    2026年02月27日
  • 世界99 上

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    ネタバレ

    感想書くのめーーっちゃむずい本に出会った^_^
    読み終わって最初の言葉は「キーーモーーイーーーー!!!!」でした。褒め言葉。

    人にこの本の内容を説明する時…
    主人公は空っぽだから「空子」って名前でね
    感情ないから、いじめられた友達が次の日死んでも悲しいとかじゃなくて「そんな気がした」とか言ってんの
    彼女は常に自分の周りの人のことをトレースして、いろんなキャラになりきってうまく生きてる。なんせ空っぽだから。
    あとねピョコルンっていう犬みたいな白いモフモフの動物を空子は飼ってるんだけど、ある日ピョコルンが人間に集団レイプされるっていうのも起こる。人間が動物を性の対象としちゃってるわけ。
    のちにそ

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    2026年03月03日
  • 信仰

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    どの物語も素敵だが、村田沙耶香さんのエッセイと最後の展覧会が最高だった。

    あまりにも思考や境遇が違うから理解なんて言葉はおこがましいけれども、苦しみを知ることができて今までの作品の重みが増えたような気がする。

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    2026年02月26日
  • タダイマトビラ

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    コンビニ人間は読んだことがあり、読んでみた。


    カゾクヨナニー、いやぁそんな発想があったとは。。。
    村田沙耶香の作品は、どれもこんな発想あったの、と意表を突かれ、その奇妙な世界に没入させてくれる。ある意味狂気を感じる。。。

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    2026年02月18日
  • 生命式

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    自分の常識が揺さぶられるように脳みそを殴られたような感じがした。正しさとはその人にとっての尺度でしかないこと、それを押し付けることのグロテスクさを感じた。

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    2026年02月18日
  • マウス

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    律はおとなしい女の子だった。目立たないように、人の目を気にしながら、そっとクラスの隅にいる感じ。一方クラスメイトの瀬里奈は人目も憚らず泣き、クラスにうざったがられる女の子。

    律は瀬里奈が少し強くなればいいと思って「くるみ割り人形」を読み聞かせたら、瀬里奈は大変気に入ったようで、毎日本を読み、主人公のマリーのような気分で過ごすことによって日常を克服し、毅然とした態度で振る舞えるように変わる。

    律は自分のことを「マウス」おとなしい女の子だなぁと思いながら過ごしている。

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    2026年02月16日