村田沙耶香のレビュー一覧

  • 世界99 下

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    ネタバレ

    続きが気になって一気読みでした。

    男性と女性、加害者と被害者の対立構造にピョコルンやラロロリン人を入れることで、キャラクターが加害者・被害者に固定化されずにどちらにもなりうる、という点を上手く描きすぎてて読んでてしんどかった。

    家族愛やシスターフッドのような無償の愛ではなくある程度の損益で協力し、それぞれが孤独のまま物語が終わるのが良かったです。

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    2026年06月17日
  • 世界99 上

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    ネタバレ

    面白かったのだけど思春期の時に出会わなくて良かった本だなーというのが率直な感想。自分も周りに過剰適応するタイプだったので読んだら人生のネタバレを喰らった気になって人生に絶望したと思う。

    読んでいて、空子はコンビニ人間の主人公と対比の主人公だなと思った。
    コンビニ人間は周囲に合わせようと頑張ったものの実は上手くいってなかった。けれどコンビニという自分にとっての世界を見つけたのに対し、空子は周囲に上手く溶け込んだものの自分の居場所となる世界は見つけられなかったから。
    世界99はあるものの、そこには空子以外はいないので、そこが空子が安心できる居場所という感じはしなかった。(音がいるものの、本当の世

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    2026年06月17日
  • 世界99 下

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    あまりにもグロくてリアルで見てられないんだけど確かにこの世界にある現実でもあって、人によっては価値観が破壊されてしまうんじゃないかってくらいダメージを与えそうだし、逆に救われる人もいそうな、そんな作品だと感じた。
    自分はどんな視点で世界を見ているだろうか、とかそういうことを考えた。

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    2026年06月16日
  • 殺人出産

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    コンビニ人間を読んだらすっかり村田沙耶香ワールドにハマってしまって、殺人出産もすぐに読みました。短編集だから、読むのに時間がかからない割に、一度に色んな世界を摂取できるのがとても嬉しい。

    どの世界も、私にとっては耐え難い描写が多くて、読みながら何度も顔をしかめてしまった。ショッピングモールで読んでいたから、私のことを変な人だなって思う人がいたかもしれません。

    産むから殺してもいいと、命に対して数を基準に捉えているのにはゾッとした。わたしは、命は相対的なものではなく、絶対的なものだと思っているのですが。あの世界では、私の命は誰か10人分の命に等しくて、それ以上でも以下でもないということか。だ

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    2026年06月15日
  • 世界99 上

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    描写が残酷で細かくて嫌でも映像が思い浮かばされる。
    誰もが共感できるし私だけが共感していると錯覚するような感じ。
    主人公が俯瞰で世界を捉えている、自身の感情と事実を常に切り離していて淡々と生きている。

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    2026年06月13日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    だから、ラロロリンガール・ライフってなんだよ(笑)と序盤から突っ込みを入れながら読み始めた下巻。ようやく読み終わりました。
    いや~強烈でした。ここまできっつい話はそうそう読めないですよね。
    こんな無茶苦茶な話あってたまるか!!と思いたいところですが、それがそうでもないのでは?というのが今の感想です。ラロロリンキャリアも、ピョコルンも存在しない我々の実生活ですが、皆、何かに搾取され隷属しているのは大なり小なりあるわけで、案外無意識に空子みたいに達観して世の中眺めている人そこそこいるんじゃないのかな?

    怖いなぁと思ったのが、観覧車で空子と音が話するシーン。今更ながら気付いちゃいました。「あ、こ

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    2026年06月13日
  • 消滅世界

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    人工授精で子どもを作るのが一般的になった世界で、ディストピア小説だと思うんだけど千葉県が出てきたり今現在の自分達が暮らす現実世界と重なるところが、でてきてフィクションだときり分けて考えることを拒否してくる。

    こんな世界ありえないでしょ!とは一蹴もできなくてでも自分が見てる世界とは別物すぎる。

    後半はエデンシステムで子どもは皆の子として扱われ特定の子に愛情をかけるのでなく、すべての子に「愛情のシャワー」を注ぐのが町民="お母さん"に課されていてその世界に違和感を感じながらもだんだんと順応していく主人公という構図なんだけど、この辺りすごく怖い。

    もしかしたら一部(大半の?

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    2026年06月12日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    白藤さんは私が考える人間のまま世界を見続けてるんだな。
    疲れきった人がピョコルンになりたがる、名誉なことなのか?
    女性が負わなければならなかった妊娠出産家事育児をピョコルンに負わせることができる世界。羨ましいと思い読み進め、最終的には…おぞましい世界観だった。
    何か別のものに押し付けるのではなく、夫婦で、家族皆で分担すればいいよね。妊娠出産は今のところ女にしかできないし、女も正社員を一生続ける現代だしね。1人だけ便利に使われ続けるなんて嫌だから、それを見てきてるから少子化なのもあるよなぁ。
    「子宮を見張られる」と、空子母の「次はお前の番だ」的な表現や圧、あるある過ぎて読んでて苦しかった。
    いじ

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    2026年06月12日
  • 信仰

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    ネタバレ

    信仰
    人それぞれ信じるもの、推し、価値を感じるものは違う。あらためて言葉にすると当たり前だし、自分が価値を感じるものを否定されると腹が立つ。でも、人が価値を感じて、自分が価値を感じないものに対しては「えーやめといたら?」と言ってしまう自分がいるなと、ハッとさせられた。

    気持ちよさという罪
    多様性という言葉は最近いろんなところで聞くし、多様性を認めることは当たり前なこととも思っていたし、自分はできていると疑わなかった。でも、「どんな奇妙な人も、奇妙なままに受け入れる」ことが多様性を認めることだとするなら、自分は自信をもってできている!と言えるだろうか?と感じた。
    奇妙な人(自分と違う人、大多数

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    2026年06月11日
  • 世界99 下

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    多少冗長なところもあったけど上下巻でたっぷり読めてよかった
    みんなのぴょこるんはどんなイメージだろう

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    2026年06月11日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    世界が目の前で崩壊するような感覚に陥った。自分が信じいるとも言わぬような当たり前で意識の底にあるようなものが根底からひっくり返らされた。誰かに勧めるのは気が引けるけど、自分にとって大事な1冊となった。村田沙耶香さんの他の作品も読んでみようと思った。

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    2026年06月10日
  • コンビニ人間

    購入済み

    小説を全く読まない自分が、知り合いにおすすめされて読みました。とても読みやすく三日坊主の自分でも最後まで読み切れましたが、読了後は言葉にできない衝撃や喪失感を感じました。普通とはなんなんですか

    #タメになる #深い

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    2026年06月09日
  • 殺人出産

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    表題作「殺人出産」がよかった。絶対的な悪であるはずの「殺人」が相対化され相殺される感覚が、ぞわぞわと心地よい。満足。

    読み終えて気付いたこと。自分は、殺人以外の罪について、いつのまにか相対化していて、それが当たり前だと理解していました。たぶん高校卒業のあたりで既にそうなっていたと思う。かなり危うい。バレないように、人間らしく振る舞えるように、気をつけなくては。

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    2026年06月09日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    圧倒的だった。
    満足とされる場所からさらに二つ三つ深くまで探り掘り出されたようなものを読まされた気分。
    他の短編の何倍も感動した。
    長ければ良いのかと批判的だったが、この長さは必然だと思った。

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    2026年06月08日
  • 世界99 上

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    とにかく面白い。ここまで突き詰めて心理描写を書いてるのすごい。ぼくもピョコルンになりたくなっちゃうような説得力があった。なりたくないけど。主人公が有能すぎて爽快。よくこんなに体力あるなって思った。人はいくつもの世界を持って生きている。タイトルも好き。また読み返したくなる気がする。

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    2026年06月07日
  • 世界99 下

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    すごい世界を見た感じ。舞台は現在とほとんど変わらないけど、人間の嫌なところを面白く描いてる。最後までニコニコしながら楽しめた。ぼくの中では名作。

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    2026年06月07日
  • 世界99 上

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    ネタバレ

    良い意味で狂ってる、気持ち悪い話だけど、誰しもが空子ほどでは無いけど分裂した自分と世界があって、そこに適合したコミュニケーションを取る自分を客観的に見ている世界99があると思われるから、共感できることが多いと思うし、そういう自分に嫌気がさしてる人も本書を読んで救われると思う。

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    2026年06月06日
  • 消滅世界

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    人工授精が当たり前の世界。将来的には物語と同じ世界が訪れてもおかしくないくらいに素晴らしい描写を感じた。

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    2026年06月05日
  • 殺人出産

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    コンビニ星人を読んでから、他の作品も絶対読もうと決めていました!
    独特な世界観はさすがの一言。
    この本を手に取ったきっかけはタイトルと、今の世界と真逆の状態が面白そうだったから。
    もし自分がこの選択をする機会が与えられたら、私はどっちを選ぶだろう。
    トリプル、清潔な結婚、余命どれも好き!

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    2026年06月03日
  • 世界99 下

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    一日で読み切った。いやぁ、疲れた(笑)
    人間社会や人間自身のもつ醜さ、卑しさとにかく蓋をしたいことにピントを合わせてこれでもかと鮮明に、驚異的な表現力で色んな角度から突き抜けられる。SFでありながら現実世界と地続きな部分もあり私の考える常識もある世界や世代からはきっと異常性があるのだろう。今この瞬間も私は社会や国、環境に媚びて洗脳されて生きている、そう自覚させてくれる作品。

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    2026年05月31日