村田沙耶香のレビュー一覧

  • 世界99 上

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     とっても、おもしろかったです! ディストピア小説なんですが、意外にも、随所で笑えました。あまりにも 笑えるので、作者の村田沙耶香さんは、腹の皮よじりながら書かれたの?、と思ってしまいます。

     読むと決めていましたが、どんな感じなのか心配?だったので、みなさんのレビューをちら見しました。
     「気持ち悪くなる」が多い印象です。
     それなら、バスで酔うのとおんなじかなと思い、酔い止めの薬を飲んでから読みました!(ウソで〜す)


     たしかにちょっときます。このせいかなと思えることに気付きました。
     ひとつは、主人公の如月空子さん(きさらぎ・そらこ)の「脳」と「感情・身体の出力」の間に、何か大きな

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    2026年08月09日
  • 世界99 下

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    時代が変化する事に新しい価値観や倫理観をインストールして、薄っぺらいトレースや呼応をして、みんな自分の都合の良いように改竄する。
    非現実な世界なのに、どこか現実をグロテスクに思わせる作品。
    1児の父として、存在するだけで害を思わせる男として、今自分は誰かになっていないかなぁとつい考えてしまう作品でした。

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    2026年08月09日
  • 世界99 下

    ネタバレ 購入済み

    久々に想像力が掻き立てられた

    刺激的な設定、堪能できました。
    生きるって、何?

    ラロロリン人が後半、消えてしまった感じが少し残念。

    #切ない #怖い

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    2026年08月07日
  • 世界99 上

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    相変わらず村田沙耶香さんの書く物語にはぞくぞくさせられる。
    みんなちょっとずつ人を見下して、自分がかわいくて正しいと思ってる。
    話自体はSFっぽいけど、人間の描き方がリアルだった。

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    2026年08月05日
  • 生命式

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    ネタバレ

    人が死んだ後食べることによって次の生命の活力にする為に行為をすることが勧められた生命式が当たり前の世の中に疑問を持っていた主人公が、仲のいい同僚が別の自分用のレシピで食べてもらう話。それによっておいしくて、少しずつエネルギーになり、変化していく。海に行きそこで出会ったゲイの人の精子を入れる。1人の体が1番素材として優れている世界で旦那が理解ができなくて使うのが残酷でやっていたけど死んだ父の皮膚のベールで少し考えが変わったり、生命感のない自分が嫌だから人に触れたくて優しくする人。ゲロが1番興奮したり、おとなしい女の子が本当に自分の欲の触れたいという思いだけで性行為をしたり、カーテンと三角関係にな

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    2026年08月04日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    「ピョコルン」という新しい性別を設定し、人間の性欲処理・妊娠・出産を代行する生物がいることで、女性の主人公の被害と加害を同時に描き出しているのが見事。下巻では「最初にダウンロードしたキャラでしか生きられない」白藤さんがより主人公・如月の人生に絡んできて、物語に奥行きを生んでいた。
    母を奴隷のように使役しながら、自分は家庭の道具になることを拒否しようとしていた如月だが、ピョコルンが賄ってくれる性欲処理以外の家庭内労働に関しては、明人との結婚生活で既にこき使われていたし、最終的にはピョコルンになることすら選択する。結局自分が否定していた物になる彼女は空虚で、死守したい信念や嫌悪感なんてものもなく、

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    2026年08月04日
  • 世界99 下

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    最初は人間の嫌な部分を、明確に包み隠さず表現され、かつ、それが自然なので引き込まれた。
    ・自分を救わせてあげる(自分を落とす)ことで相手を救う。
    ・相手の期待している意見、キャラを察知して合わせる。
    ・グループによってキャラを使い分ける。等々

    次第に、ピョコルンの役割が増えていき、人間社会も劇的に変わってSFになってるが、視点は空子の一人称なので、世の中の変化に頑張って着いていくエッセイみたいで淡々と読める。
    最後は決められた死に向かっていくが、この四面楚歌な世界に生き続けるよりは、死に逃げられることが救い、と、全く悲観的な要素はなく、ずっと斬新。

    人の嫌なとこ、面倒なところを無くそうと、

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    2026年08月01日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    所々鬱になったけど読破!
    設定盛り盛りで理解が追いつかないとこもあったけどとても面白かった。人間の人格を作るのって環境に依存してるってのはたしかに。私も可哀想や感動で泣ける時自分の人生に余裕があるなって思って生きてきたからそれが書かれてて嬉しかった。最高の娯楽だよね。あとなんと言っても、最後主人公そうなるんだ。っていうズレ?がすごい良い。音ちゃんも結局吐き出す側だった。この吐き出すて、性欲はぴょこるんがやってくれるからその他の廃棄物がすごく目立つようになるんだよね。なんといても恵まれてる人はかわいそうな人を支配しているし、恵まれている人も恵まれている振る舞いを可哀想な人に強制されてるっていう視

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    2026年08月01日
  • 世界99 上

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    ​冒頭から一気に引き込まれる、まさに「村田ワールド」全開の一冊だった。
    人間関係やマイノリティ、モラハラやDVといった様々な社会問題が複雑に絡み合いながらも、
    それぞれの要素と登場人物の存在感がしっかりと際立っている。
    あらすじから予想していた内容を遥かに超える物語が展開され、
    一言では人に説明するのが難しいほど濃密だ。
    これだけのボリュームと満足感がありながら、まだこれで前半だということに驚かされる。
    一体どんな結末に向かうのか、下巻の展開が全く予想できない。

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    2026年07月29日
  • マウス

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    あまりにも良すぎて余韻がやばいです…!
    私の感性は村田沙耶香作品とすごく相性が良いのですが、本作はその中でもかなり上位に入りました
    元々シスターフッドが好きなので余計刺さったのかもしれません
    王道のシスターフッドではありませんが本作も十分それに値すると感じました

    自分らしく生きること、周りから異物扱いされないこと
    そのふたつを共存させるのはとても困難な世の中です
    自分が周りからどう見られているのか…周りの評価を気にせずに生きることができる人などほとんどいないと思います
    誰だって他人から石を投げられるのは怖いはずです
    私だって例に漏れずです
    だからこそ本作の主人公2人に強く惹かれます
    どちらの

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    2026年07月29日
  • 世界99 下

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    これが世界平和の成れの果てなのだなと思う。

    今日も私たちは、“自我”という名の最強の娯楽を楽しむために、かわいそうな自分たちを騙し続けている。
    もっと大きな感動を。もっと強烈な刺激を。

    人類の一番の天敵は"退屈"だ。
    "自我"のぶつかり合いは人類を退屈から解放してくれる。

    "自我"さえなければ、この世界に戦争も犯罪もいじめも悪口も存在しないのに。
    "自我"さえなければ、"本当の自分"を乱暴に消費し合って、苦しみ続ける必要も無いのに。

    どんな時も個性は、自我は、外に出すほど乱暴に消費されて

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    2026年07月28日
  • 世界99 上

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    ファンタジーでありながら、いまを生きるわたしたち自身の物語だと、目が離せなくなる展開の連続。本の分厚さも相まって、さながら禁書になった、もうひとつの実在する世界を描いた神話のよう。
    性暴力や差別の描写が激しく、読んでいて苦しい部分が多い。安易に人に薦めることは絶対にできないけれど、ひどく心が揺さぶられ、こんな壮大で残酷な物語を形にできる作家がいるのかと衝撃を受けた。

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    2026年07月26日
  • 世界99 下

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    空子は最初からピョコルンに近い存在だったのかなと思いました。呼応してトレースする事は誰でもする事だと思うので、その中で生きやすい環境や方法を探して行きたなと思いました。

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    2026年07月25日
  • 世界99 上

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    ネタバレ

    すごい
    ピョコルンとラロロリン人という謎設定がある世界
    最初は自分の人格がない私と正反対な人間、読み進めてペルソナ(世界)とか考えちゃう厨二病感漂うただのいたい人って感じがあったけど上を読み終わる頃には俯瞰して物事見れる賢い?視点広い人って印象になったな。最後分裂してた世界(みんなの視野狭め世界)が破裂してひとつになる展開が激アツですん。
    わたしは自分の人生何が嘘で何がほんとか分からないと思って生きていた。それこそその場限りの嘘みたいなので交流しがちだったけど、この本の世界って区切り方で考えると嘘ではないかもって気持ちになった。
    前半後半でぴょこるんの扱いがめっちゃ変わって、最後のどんでん返し

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    2026年07月25日
  • 世界99 上

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    おすすめしている人が多かったのでミーハーな気持ちで読み始めましたが内容はかなりハードでした。救いはあるのか気になります。下巻楽しみです。

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    2026年07月21日
  • 世界99 下

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    怖い話だけれどとても面白かったです。すごく気持ち悪いのに共感できたり、現実にあることを皮肉な感じで表現してあったりして、その描き方が興味深かったです。100年前と比べて現在は価値観も文明も全く違うように、この物語のような世界も近い未来にやってくるかもしれないと思いました。

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    2026年07月21日
  • 信仰

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    村田さんは「世界全体や個人の考え方がすこし違っていたら、世界はこうなっていただろう」を描く技術が高すぎると思います。

    「今の当たり前って、本当に当たり前なのかな?」と世界を俯瞰する力、そして社会に対する疑問を作品にする言語力や表現力が高すぎて圧倒されました。

    皆さんが仰るとおり、好みの個人差がある短編集だとは思いますが、そういう作品こそ、私は傑作だと思います(個人的に)

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    2026年07月21日
  • 殺人出産

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    正直に言うと、最初は読んでいて気分が悪かった。でも、世の中の状況に応じて「倫理」や「正義」って変わりゆくものであると感じ、もし世界がこうだったらこういうことを考えるのだろうと想像しながら読むことができた。

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    2026年07月20日
  • 信仰

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    短編集です。文章もわかりやすく、テーマがはっきりしているので、とても読みやすいです。テーマが哲学的なので、向き不向きはあるかと思います。
    どれも、生きていれば感じる些細な倫理的違和感にフォーカスした物語が綴られていて、童話のようなテイストに感じました。
    そのギャップがまた恐ろしく脳に刺さります。
    ぜひ読んでみて欲しいです。

    信仰、生存、残雪が好きです。

    いかり、かかなかった小説というエッセイも入っており、こちらもとても良かったです。
    コンビニ人間、殺人出産を読んだ印象は倫理観どうなっているんだろうという不気味さを感じていました。
    この信を読んでから、著者の印象がガラッと変わりました。

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    2026年07月19日
  • 信仰

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    ネタバレ

    コンビニ人間に続き面白すぎる。
    1章目から凄い。
    鼻整形や歯のホワイトニングなど、現代にあるものにすると何が変なのかわからなくなる人がいるだろうけど、『鼻の穴のホワイトニング』にすることで違和感を全員にわかりやすくしているのが凄い。企業のマーケティングで整形や脱毛するのが当たり前になってる現代においての皮肉をも感じた。異質感の演出がすごい。

    縄文時代の土器も笑ったし、色々皮肉が効いててブラックユーモアというか、表現が面白すぎる。
    原価の話も少しはわかる気持ちもありながら、でもその部分を極端に濃く派手に膨らますことでやばい変なやつを描くという、村田沙耶香さんの腕が凄い。
    ジュウマンエンカエセ笑

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    2026年07月19日