村田沙耶香のレビュー一覧

  • 殺人出産

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    【殺人出産】

    生と死をテーマに4篇を収録。表題作での起承転結はさすがの一言。
    価値観や常識は時代によって違う―それを意識させる内容で、読んで何を思うかが人によって大きく変わる作品になっていると思います。

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    2026年08月30日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    自分は単に読書や勉強が好きだと思っていたけれど、実は「色んな考えに触れて心に余裕を持たないとやっていけない」「成長しないと見捨てられる」という焦りから本を読んでいたのだと気づかされた。特に、好きな人に振られるのが怖かった。
    ​「成長してもしなくてもいい」「好きな人と価値観が合わないことも、おおらかに捉えていい」。そう思わせてくれて、変な焦りをそっと和らげてくれた一冊。

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    2026年08月30日
  • 世界99 上

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    なんて表現すれば良いのだろうか…。
    場面や会う人によって多少自分の見せ方を変えるのはよくあることかなとは思うけど、もはや別人レベルで、まさに空子しか出来ないことだなと思う。
    そして唐突に出てくるラロロリン人やピョコルン…君たちは一体何者なの…?訳がわからないんだけど、先が気になって読んじゃうお話でした。

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    2026年08月27日
  • 生命式

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    「ヴォ゙オエッ……き、気持ち悪ぅ…吐き気が…( ゚д゚ )でも…でも…読むのが止まらない…!!ォェェ…」
    という気持ちで読みました。
    この本読み終わった時に本当の多様性ってこういうことなのかなぁと。内容がショッキングというか気持ち悪いので、そこだけで拒絶する人も私の周りにいるのですか。そういう人こそ読んでほしいなぁと感じる本でした。
    人が、人の作った言葉で毎日「普通」と「異常」とされている感覚を伝承しているので、またその逆のことも言葉によって簡単になされるのだなぁという感覚を覚えました。頭を空にして受動態で、全力で本に没頭して読んでいと、何が常識かよくわからなくなります。本を閉じた時に「危なっ

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    2026年08月27日
  • 世界99 上

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    一冊通して、ずっと気持ち悪いことが起こりすぎていた。当初、ありえない世界の話として読み始めた。しかし、すぐにこの本の世界と現実世界は大きくかけ離れてたものとも言い切れなくなった。それが恐ろしかった。今の世の中でも起こっていることばかりだった。もっともっともっとエスカレートしていけば、この本の世界みたいになるんじゃないかと思わされた。
    上巻でこれなら、下巻どうなってしまうんだ?早く読みたい。そして気分悪くなってぐったりしたい。

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    2026年08月26日
  • 世界99 上

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    ネタバレ

    ・村田沙耶香ワールド全開!不思議な世界観に引き込まれ、スラスラ読めた。
    ・ピョコルンがまさかの人間の再利用だったことが終盤で判明。ピョコルンが性欲処理に使用される描写が印象的。
    ・登場する男が全員クズであった。
    ・村田沙耶香さんの作品で一番好きかもしれない。下も楽しみ!

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    2026年08月26日
  • 世界99 下

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    - [ ] 男の暴力性
    - [ ] 倫理観の底が抜ける。正しいことを言うことが迷惑に思う被害者もいる
    - [ ] 汚い気持ちを抱くことがいけない世界でもどうしても生まれてしまう憎しみとか嫌悪のしぶとさ
    - [x] かわいそうなことは娯楽になる

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    2026年08月25日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

     下巻からの「リセット」以降の世界線は特に難しく、下巻の序盤で一度読むのをやめて《世界99 暗喩》でググってみたりした。検索結果の斜め読みでは結局わからなかった。ただ、作家本人が執筆中に「これは奇書だから大丈夫」という言葉を励みに書き続けてきたというWeb記事を見つけた。それを読んだときに私も「なるほど、これは奇書か」と思うことで、本書を読み進められた。
     読んでいくうちに、私自身もこの世界にも慣れてきた。間を空けて読むと拒否感や嫌悪感なくこの世界99の在り方を受け入れている。これも呼応の一種だったと思う。奇書という言葉で一度グッと離したはずの世界が、ぬるっと自分の手元に戻ってくるのが、我に返

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    2026年08月23日
  • 生命式

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    別の星の人が書いた小説かと思った。ページを捲るたびに脳が180度回転するような感覚に襲われた。
    内容がぶっ飛んでいるとはいえ、文化・常識・道徳・倫理は我々人間が勝手に決めたことであり、この小説内にもあったがこの先、価値観や倫理観が変わる法律が作られるかもしれないと思った。事実、お葬式は時を得て家族でひっそりと行う式典になっている。この先、またどう変わるのか誰も分からないよなと感じた。
    この短編集では、特に、「素晴らしい食卓」と「街を食べる」と「孵化」が良かった。
    別世界にトリップしたいときに使えるドラッグ本として再読したい。

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    2026年08月22日
  • 世界99 下

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    上巻に引きつづきエグい。が、もはやここまできたらなんか清々しい。怒涛の展開にくらいついてたらこんな所まで来てしまった!という、ものすごい読書体験でした。
    上巻ラストの衝撃ニュースでリセットされ、さらに変化していく世界。
    空子のドライな視線を通したさまざまな人々のアレコレと、世間の価値観の変化の速さ、そしてピョコルンの止まらない進化?にため息。
    本能的で、ある意味人間らしいとも言える部分をどんどん手放していくところ。
    「昔は当たり前だった事も今ではドン引き」という事は実際にもよくあって、最近はそれがSNS等で加速して広がる印象もあり、ものすごいリアルさ。
    個性だ多様性だとは言いつつも、「自分」を

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    2026年08月22日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    流石の村田ワールド。

    短編集で、本のタイトルにもなっている「丸の内魔法少女ミラクリーナ」は一本目の話だった。

    村田作品にしては珍しく不思議とグロさはなく、なぜか元気になれる話で結構好き。

    他の話も面白い。

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    2026年08月19日
  • 消滅世界

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    村田作品三作目。この世界観は『殺人出産』のさらにその先だと思う。相変わらず倫理・道徳観がぶっ飛んでて好きだわ。いろいろ気味が悪く、本当に気持ち悪い…(褒め言葉w)。途中まで、一番は「III」の○○シーンだと思ったけど…。そんなことはなく結末を含め「III」すべてが異様としていて、言葉にならない恐怖(適当な言葉が浮かばない…)なのかな…。下手なホラーよりよっぽど怖い……。
    "消滅"世界とは、わたしたち(読者側)、雨音たち(小説側)どちらかではなく——その両方の世界が消滅し、新たに第三世界(これに付いた名が「消滅世界」なのだと)が誕生したことなのかもしれない…。今まで読んだ村田作品の中で一番だ。

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    2026年08月17日
  • 世界99 上

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    今、私は一体何を読んだんだ…となっています。ディストピアっぽい世界で、「自分」を持たない主人公のブッ飛んだ立ち回り。
    これが全く共感できないのかというとそうでもない。見方を変えるたびにすべてがひっくり返って、何が正解とか善悪とかわからなくなってきます。
    いくつもの世界を渡り歩く空子の打算的生き方は理解し難い部分もあるけど、謎の爽快感やあっぱれ感もあってページをめくる手が止まりませんでした。
    様々なパターンの女性たち、そして胸がムカムカしてくる男性たち、あとはどんどん加速するピョコルンの衝撃!トラウマになりそうです。
    しかもコレまだあと一冊続く!どうなっちゃうのか全く予想できない。急いで下巻へ!

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    2026年08月18日
  • 世界99 下

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     下巻は、主人公の如月空子さん(きさらぎ・そらこ)、49歳からのスタートです。その年齢のせいなんでしょうか、物語の勢いが弱まっています。
     もしかして、作者の村田沙耶香さん、お疲れなのでしょうか?! なにしろ、集英社の月間文芸誌『すばる』での、3年におよぶ連載だったそうです。
     そうなら、気持ち悪がってる場合じゃないです!
     「村田沙耶香先生、がんばれ~!」の気持ちで読みました。(村田先生だと村田英雄さん思いだすもんで)
     コンビニのクリームパンを差し入れしたいです。(笑)


     読みすすめて、わかりました。パワーダウンじゃなかったです! 変わらなぬおもしろさです!

     下巻は、上巻終わり近く

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    2026年08月16日
  • マウス

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    どこが良かったのか?と言われるとうまく説明できないのだけど、すごく好きな種類の小説だった。

    ・先が気になる物語だったし、律と瀬里奈の関係性がとても良い
    律に共感できる部分もあったし、律と瀬里奈の成長を見ているのも面白かったし、あとはくるみ割り人形のマリーが気になりすぎるので読みたい!

    ・ただクラスの男の子たちが意地悪?というか暴力的?すぎて、リアルに小学校ってこんな感じのことある???とちょっと現実味湧かなかった 現実にはあってほしくない

    ・村田さんにしてはポジティブな作品だという意見もいくつか見かけたのでぜひ他の作品も読みたいという気持ち

    なんだか律は気づいていなさそうだったけど、瀬

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    2026年08月15日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    狭い新興住宅地で成長していく、小学生、中学生のスクールカーストが主なテーマ。
    村田さやかさんはぶっ飛んで残酷な作品を描くイメージが強かったが、この作品に関してはリアルで繊細で、よく理解できた。ひどいいじめとかではなく、教室内の空気。誰にでも記憶があるんじゃないかなと。
    そこから脱皮してさらに成長していく主人公にも背中を押されたし、明るい読後感だった。

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    2026年08月15日
  • 世界99 上

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    結構な衝撃作品。
    性格を持たない主人公はありえないように見えて、自分自身と重なる部分も多いと感じた。相手に呼応して波風立てないような口調や仕草をすることは、社会で生きていくために皆がしていることではないかと感じる。自分の素とは何か分からない人も多いだろうから多くの人に刺さる作品だと思う。

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    2026年08月15日
  • 世界99 下

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    圧倒的な世界観
    ピョコルンの正体が判明した時の衝撃
    自殺が正しい死に方とされる時代が来るんじゃないかと思わされた

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    2026年08月14日
  • 世界99 下

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    ​上下巻合わせて約800ページ、中だるみすることなく最初から最後まで「村田ワールド」全開の圧巻の大作だった。

    呼応やトレースといった独特の世界観の中で、感情や記憶、恋愛や家族愛のあり方が問われ、
    何が正しく何が当たり前なのか分からなくなっていく。
    それほどカオスな展開でありながら途中で破綻することなく物語に引き込まれ続け、
    人間の感情の正解とは何なのかを深く深く考えさせられた。
    圧倒的な世界観に最後まで浸りきった、強烈な読書体験だった。

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    2026年08月13日
  • 世界99 上

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    【上巻のみの感想】
    (よい意味で)気持ちが悪い物語で、知り合いには薦めづらい。
    物語の根底にある世界の道徳観や倫理感が低く、善い人も悪い人も根本がズレていて気持ちが悪い。かといって全て非現実的と切り捨てることもできないため、自分もその世界の一員として傍観しているような居心地の悪さを常に感じることになる。それが次第にクセになるのが怖いところ…
    終盤のイカれっぷりも清々しくすっかり虜になりました。下巻も楽しみです。

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    2026年08月13日