村田沙耶香のレビュー一覧
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とっても、おもしろかったです! ディストピア小説なんですが、意外にも、随所で笑えました。あまりにも 笑えるので、作者の村田沙耶香さんは、腹の皮よじりながら書かれたの?、と思ってしまいます。
読むと決めていましたが、どんな感じなのか心配?だったので、みなさんのレビューをちら見しました。
「気持ち悪くなる」が多い印象です。
それなら、バスで酔うのとおんなじかなと思い、酔い止めの薬を飲んでから読みました!(ウソで〜す)
たしかにちょっときます。このせいかなと思えることに気付きました。
ひとつは、主人公の如月空子さん(きさらぎ・そらこ)の「脳」と「感情・身体の出力」の間に、何か大きな -
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ネタバレ人が死んだ後食べることによって次の生命の活力にする為に行為をすることが勧められた生命式が当たり前の世の中に疑問を持っていた主人公が、仲のいい同僚が別の自分用のレシピで食べてもらう話。それによっておいしくて、少しずつエネルギーになり、変化していく。海に行きそこで出会ったゲイの人の精子を入れる。1人の体が1番素材として優れている世界で旦那が理解ができなくて使うのが残酷でやっていたけど死んだ父の皮膚のベールで少し考えが変わったり、生命感のない自分が嫌だから人に触れたくて優しくする人。ゲロが1番興奮したり、おとなしい女の子が本当に自分の欲の触れたいという思いだけで性行為をしたり、カーテンと三角関係にな
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ネタバレ「ピョコルン」という新しい性別を設定し、人間の性欲処理・妊娠・出産を代行する生物がいることで、女性の主人公の被害と加害を同時に描き出しているのが見事。下巻では「最初にダウンロードしたキャラでしか生きられない」白藤さんがより主人公・如月の人生に絡んできて、物語に奥行きを生んでいた。
母を奴隷のように使役しながら、自分は家庭の道具になることを拒否しようとしていた如月だが、ピョコルンが賄ってくれる性欲処理以外の家庭内労働に関しては、明人との結婚生活で既にこき使われていたし、最終的にはピョコルンになることすら選択する。結局自分が否定していた物になる彼女は空虚で、死守したい信念や嫌悪感なんてものもなく、 -
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最初は人間の嫌な部分を、明確に包み隠さず表現され、かつ、それが自然なので引き込まれた。
・自分を救わせてあげる(自分を落とす)ことで相手を救う。
・相手の期待している意見、キャラを察知して合わせる。
・グループによってキャラを使い分ける。等々
次第に、ピョコルンの役割が増えていき、人間社会も劇的に変わってSFになってるが、視点は空子の一人称なので、世の中の変化に頑張って着いていくエッセイみたいで淡々と読める。
最後は決められた死に向かっていくが、この四面楚歌な世界に生き続けるよりは、死に逃げられることが救い、と、全く悲観的な要素はなく、ずっと斬新。
人の嫌なとこ、面倒なところを無くそうと、 -
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ネタバレ所々鬱になったけど読破!
設定盛り盛りで理解が追いつかないとこもあったけどとても面白かった。人間の人格を作るのって環境に依存してるってのはたしかに。私も可哀想や感動で泣ける時自分の人生に余裕があるなって思って生きてきたからそれが書かれてて嬉しかった。最高の娯楽だよね。あとなんと言っても、最後主人公そうなるんだ。っていうズレ?がすごい良い。音ちゃんも結局吐き出す側だった。この吐き出すて、性欲はぴょこるんがやってくれるからその他の廃棄物がすごく目立つようになるんだよね。なんといても恵まれてる人はかわいそうな人を支配しているし、恵まれている人も恵まれている振る舞いを可哀想な人に強制されてるっていう視 -
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あまりにも良すぎて余韻がやばいです…!
私の感性は村田沙耶香作品とすごく相性が良いのですが、本作はその中でもかなり上位に入りました
元々シスターフッドが好きなので余計刺さったのかもしれません
王道のシスターフッドではありませんが本作も十分それに値すると感じました
自分らしく生きること、周りから異物扱いされないこと
そのふたつを共存させるのはとても困難な世の中です
自分が周りからどう見られているのか…周りの評価を気にせずに生きることができる人などほとんどいないと思います
誰だって他人から石を投げられるのは怖いはずです
私だって例に漏れずです
だからこそ本作の主人公2人に強く惹かれます
どちらの -
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ネタバレすごい
ピョコルンとラロロリン人という謎設定がある世界
最初は自分の人格がない私と正反対な人間、読み進めてペルソナ(世界)とか考えちゃう厨二病感漂うただのいたい人って感じがあったけど上を読み終わる頃には俯瞰して物事見れる賢い?視点広い人って印象になったな。最後分裂してた世界(みんなの視野狭め世界)が破裂してひとつになる展開が激アツですん。
わたしは自分の人生何が嘘で何がほんとか分からないと思って生きていた。それこそその場限りの嘘みたいなので交流しがちだったけど、この本の世界って区切り方で考えると嘘ではないかもって気持ちになった。
前半後半でぴょこるんの扱いがめっちゃ変わって、最後のどんでん返し -
Posted by ブクログ
短編集です。文章もわかりやすく、テーマがはっきりしているので、とても読みやすいです。テーマが哲学的なので、向き不向きはあるかと思います。
どれも、生きていれば感じる些細な倫理的違和感にフォーカスした物語が綴られていて、童話のようなテイストに感じました。
そのギャップがまた恐ろしく脳に刺さります。
ぜひ読んでみて欲しいです。
信仰、生存、残雪が好きです。
いかり、かかなかった小説というエッセイも入っており、こちらもとても良かったです。
コンビニ人間、殺人出産を読んだ印象は倫理観どうなっているんだろうという不気味さを感じていました。
この信を読んでから、著者の印象がガラッと変わりました。
こ -
Posted by ブクログ
ネタバレコンビニ人間に続き面白すぎる。
1章目から凄い。
鼻整形や歯のホワイトニングなど、現代にあるものにすると何が変なのかわからなくなる人がいるだろうけど、『鼻の穴のホワイトニング』にすることで違和感を全員にわかりやすくしているのが凄い。企業のマーケティングで整形や脱毛するのが当たり前になってる現代においての皮肉をも感じた。異質感の演出がすごい。
縄文時代の土器も笑ったし、色々皮肉が効いててブラックユーモアというか、表現が面白すぎる。
原価の話も少しはわかる気持ちもありながら、でもその部分を極端に濃く派手に膨らますことでやばい変なやつを描くという、村田沙耶香さんの腕が凄い。
ジュウマンエンカエセ笑