村田沙耶香のレビュー一覧
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購入済み
擬人化の匠
コンビニ人間を読んでいたので、スッと入る内容。普通の人が読んだら狂気じみてると思う。
短いエッセイだけど、言葉を難しく表現するのがカッコいいと陶酔してる人には、ストレートな表現で
ビックリするはず。作者の処女作から読み始めようと思います。 -
購入済み
共感しかない
冒頭から難しい描写が一切なく、
全ての言葉、文章が読みこめ、コンビニで働く自分を見ているようでした。
幼少期から周りと同じでなければいけないという
呪縛、皆と違うと変わった人と思われ、削除される「村社会」をストレートに描かれています。自分の思いを発言し皆に驚かれる描写は、私自身がいつも感じている違和感を具現化してくれました。ストーリーもこちら側の人間には「わかるわかる」と頷ける事ばかりで、普通に生きている人には衝撃かもしれません。賞を取るにふさわしい作品でした。1時間で完読しました。
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Posted by ブクログ
『もっと世界が不便だった子供のころ、電車を乗り継いで憧れのお店へ行って、手にとって自分の目で見て、悩みに悩んで買うということのほうがずっと豊かで素敵だったと、大人になって思い知らされる』―『通販の誘惑』
作家の言葉の生まれる根源にあるのは「小さな違和感」に違いないが、そのことを大袈裟に飾り立てたり騒ぎ立てたりせずに(結果として極端な選択により大袈裟な仕掛けに見えてしまうこともあるが)等身大の問題として正面から向き合うというのがこの作家の特徴だと、このエッセイを読むとよく判る。
人は誰しも常に変化のただなかにいる。経時変化しないものなど厳密に言えば存在しないけれど、無機質な物質と比べて生物の -
悲哀を拒否している
アプローチが違えば、もう少し掘り下げられる気がする、
と読後に最初は考えた。
あまり異常な人の、突飛な行動で脚色して読者が面白がる作り方(構造)は、
これみよがしで共感も得がたく嫌だな、と思ったが、
深く考えてみると、演出や脚色が大袈裟なだけで、
こんな人はいくらでもいるのではないか、とも後で思った。
私の身近な職場にもずっとフリーターで生きている40歳オーバーが何人かいるわけで。
ただ、作者はそういう人を描きたいわけでなくて、
どちらかというと描きたかったのは、
主人公(多分作者の内面の一部)のある種の純粋さ(短絡的傾向)だと思う。
つまり、何がいけないの? と。
『主 -
購入済み
人間らしさってなんだろうと思う
人間らしさってなんだろうと考えさせられる作品。人の目をつい気にしてしまう人にはとても刺さると思います。題材は結構重いが、結構サクサク読めます。おススメです。
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購入済み
常識引っくり返る
この人の本初めて読んだけど、スゴいとしか言いようがない。常識?ナニソレ?そんな発想おんなじ人間なのに思い付きもしませんよって感じです。
他の本も読みたいですね!このぶっ飛んだ世界観にドッブリ嵌まりたいです。
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Posted by ブクログ
世界99を読んだ直後だったので、内容が似ていてサラッとまとめを読んだ感じだった。
解説の方の、女性にとってのユートピア、男性にとってのディストピア という言葉。これにつきる。いや、女性から見た男性 の、だろうか。
私は女性なので全ての男性の性欲についての考えを慮ることはできないが、女性から見た男性というのは村田作品で描かれるようなものであると思う。自分の欲のために女性を利用し、搾取し、性欲処理のためなら人間として扱うことすら忘れてしまう。
村田沙耶香さんはその辺のことをずっと訴えているのだろうな、と個人的に感じているので、好き。
時代によって社会構造は大きく変わっていくし、今現在だってずっと私