村田沙耶香のレビュー一覧

  • コンビニ人間

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    ASDの人間の本と聞いて読んでみた。普通のムラの内側にいる人たちが読者の大半だろうに、これが本屋大賞を取るというのはどういう感覚で読まれた結果なんだろう。理解不能な奇特な生物を檻の外から覗き見るような感じ?私は主人公の言うなぜ結婚や出産をしていないことで気味悪がられるのか分からない感覚も、白羽さんが言うムラから排他される苦しさも共感しながら読めたけど、普通はそうではないわけでしょう。普通の人の感想が知りたい。
    ムラに迎合する生き方でなくても、居場所だと思えるものがあるのは幸せなことじゃないかな。迎合もできないしこれと言ったこともないので正直羨ましい。

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    2025年12月28日
  • 世界99 下

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    私の今年のベスト本

    もう何ヶ月も前に読み終わっていたのだけれど、何を書いたらいいか悩んでいる間に年末に……

    読んでから、とんでもない名作を読んでしまった!という気持ちと、私は何を読まされていたんだ?という気持ちがずっと心の端にある

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    2025年12月27日
  • 世界99 下

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    作者の初めは歩調をあわせて隣を歩いているのに突然駆け出し、容赦無く置いて行かれて途方にくれた頃に気づけば何事もなかったように再び横を並走している作風が何とも言い難い。

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    2025年12月26日
  • 世界99 上

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    人間社会の成り立ちから果てまでを独自の観点から綴られている創世録。
    不気味で生理的な嫌悪感をひきずりながらもずぶずぶと抜け出せなくなる面白さ。

    1冊が分厚い上に上下巻あるけど、ぜひ一度読んでみて世界観に囚われてほしい。

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    2025年12月26日
  • コンビニ人間

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    出てすぐ読んだな…
    既読感すらちょっと嬉しい
    なんだこの、短い小説なのに完成された姿…

    わたしの母は15年コンビニに勤めていて、初めての彼氏もそこで働いていた人で、
    コンビニの裏すら知ってるからこそ、このリアリティと不協和音がすごい

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    2025年12月26日
  • 生命式

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    ネタバレ

    短編集です。めっちゃ読みやすい。
    村田さんのちょっと奇妙な怖いようなでも、そんな世界あるんじゃないかみたいな物語の書き方が詰まってて好きです。
    死んだ人を食べる文化とか、出生の価値観とかが村田さん目線で書かれててとても面白いです。

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    2025年12月25日
  • コンビニ人間

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    ネタバレ

    久しぶりに小説を手に取ったが、非常に読みやすかった。
    「普通」を知らず知らずのうちに要求する現代社会に対する風刺に思えた。
    ただ、白羽さんがとにかく気持ちが悪く、典型的なダメ人間だと思ってしまった。
    彼をダメ人間と考えてしまうのは、私が「普通」の考えに染まってしまっているからなのだろうか。

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    2025年12月25日
  • 世界99 下

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    多分私より読書家の方たちは、私みたいな率直な感想よりも、物語を通して得られた知見のような部分がもっと鮮明に見えるのだろうけど、、

    「知能が低いって、すごく便利な言い訳」
    これ、上の感想、まんまやない?と今感想書きながら思いました。分からないことを理由に、考えることから逃げず謙虚な姿勢を持ちたいところです。

    この世界99は、昭和の世界観のまま、ピョコルンが登場したことによって、ピョコルンになんでもかんでもやらせようとする亭主関白な価値観が蔓延ってる、やっぱりそれってかなりしんどいなぁ。女性しか出産できないけど、令和は共働き・男性も家事育児は一緒にやっていこうという時代。ちょっとフェミニスト?

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    2025年12月24日
  • コンビニ人間

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    ネタバレ

    「普通」ということについて考えさせられた。
    また、それと同時に世の中にある「世間」の目や考え方について想起させられた。皆が当たり前だと思っていることやこれをして普通だということに疑問を持ったりすることも多かったので共感する部分もあった。

    古倉と白羽はどちらも社不ではあると思うが、
    古倉は社会に馴染もうとして努力をしていて、
    白羽は社会に馴染もうとせず自分の意見を通そうとしていて対照的だった。

    古倉は最終的に社会に馴染むのではなく、自分の意見を通そうとしてコンビニに戻ることになるんだと思うが、自分も同じ立場であればそうしたい、そうあるべきではと思った。

    必ずしも社会の求める普通が良いとも思

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    2025年12月24日
  • コンビニ人間

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    この本を読んだ後にコンビニに行くと、本と同じ物語が起きているかも?と思えて、少し日常が違って見えるようになりました。

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    2025年12月23日
  • 信仰

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    心にずしんとくる話だった。
    忘れられない本だし、何度も読まないといけないと思わされる本。
    カルトと流行に乗っ取った購買・行動、その二つに大きな違いはないのに、前者には当たり前のように嫌悪感を抱き、後者は当たり前のように容認する自分が恐ろしくなった。カルトの教祖になること、ブランドの人気プロデューサーになること、何が違うんだろう。

    個性や多様性を尊重することが大事な世の中、でも自分にとって異質で恐ろしく感じるものが身近にあったら尊重できる?と考えると、できない。

    様々な短編を通して、いろんなことをいかに自分の都合の良いように、気持ちの良いように考えていたかを痛感させられる本。

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    2025年12月23日
  • コンビニ人間

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    自分が考える普通は、他人にとっての普通なのか。仕事や結婚、子育てはいったい何のために行なっているのか。自分の当たり前について考えさせられる内容でした。読書週間がなかったのですが本を読む手が止まらなかったです。

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    2025年12月23日
  • 信仰

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    ネタバレ

    この本を通して感じたのは、村田沙耶香という作家に対する印象が変わったということだった。これまで『殺人出産』のイメージが強く、独特で強固な世界観ゆえに、ついていけない、あるいは怖いと感じる作家という印象を持っていた。しかし本書に収められた短編やエッセイは、理解しきれない部分を多く含みながらも、その「わからなさ」自体が面白さとして成立しており、むしろ強く惹かれる読書体験だった。

    特に印象に残ったのは、「信仰」や「生存」といった短編である。これらの作品では、現代の日本社会が抱える歪みや息苦しさが、極端な形にまで凝縮され、もしそれを突き詰めていったら、こんなことも起こり得るのかもしれない、という世界

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    2025年12月23日
  • 殺人出産

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    性に関する表現が生々しかったけど、とてもよかった。
    彼女の作品はいつも「その普通って本当でしたっけ?」と問いかけてくれるところが好き。

    誰かにとっての素晴らしい世界は、誰かにとっての地獄の世界ということを短編からも感じた。
    100年後にはこの常識も変わっているかもしれない。
    私たちはまだ発展途中であって、今が全てではないのだという希望と、いつどのような方向転換があってもおかしくないのだから、他者を自分の正義で断罪するのはよくないな、と。

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    2025年12月22日
  • コンビニ人間

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    今まで読んでこなかった人生を悔い、改めて初めてこの作品を読めた喜びをかみしめる。161ページしかない薄い本に、こんなにも夢中になって読み進めたいと思える中身の濃い文章が詰まっていたとは。

    主人公の恵子の狂気についおののいてしまうが、だれも社会が孕む狂気について疑わないのはなぜだろう。村田さんの作品はまだこれで3冊目(?)だけど、文章を書くうえでのテーマが、今自分がいる環境への異常さを綴ることなのだろうか。

    白羽の登場により、全ての予想を裏切られたまま話が進んでいくことで、ページをめくる手が止められなかった。

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    2025年12月22日
  • 世界99 上

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    ディストピアSFという鍋に格差や陰謀論
    弱者に対する加害の無自覚など、現代社会の問題を
    多重構造で表現した物語。
    登場するマスコットキャラクターが辛い事を押し付けてゆくメタファー的に描かれているが、恐ろしい気がしました。
    やはり筆者はクレイジーでした……(褒め言葉)
    下巻がどの様な展開になるか、怖さもありつつ楽しみです。

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    2025年12月21日
  • マウス

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    普段読まないタイプの本やけどとても良かった
    自分の小学生時代に思いを馳せた。
    主人公の考え方とは、共感できる部分はそんなに無いけれど、読書中に感じた気持ち一つ一つを大切にしたい

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    2025年12月20日
  • 信仰

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    ネタバレ

    村田沙耶香さんの小説を初めて読んだので、ファンタジーな文に不思議な気持ちになりました。

    1番好きなお話は『気持ちよさという罪』でした!

    ↓↓ネタバレです↓↓
    「自分にとって気持ちがいい多様性」が怖い。「自分にとって気持ちが悪い多様性」が何なのか、ちゃんと自分の中で克明に言語化されて辿り着くまで、その言葉を使って快楽に浸るのが怖い。

    ここの文が大好きです。自分の受け入れやすいもの、自分を傷つけないもの、自分が嫌がるもの全て含めて多様性という便利な言葉に酔ってしまう怖さ。

    正直多様性という言葉を使って、個人個人を見てこなかった私はドキリとしました。
    村田さんが思っていることとは受け取り方が

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    2025年12月18日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    読み進めていると、空子に呼応してしまう自分がいた。徐々にピョコルンに使われていく人間を憐れむか、羨ましがるか、考え方は分かれると思う。
    最後に匠と母があの姿かたちになるとは意外でした。

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    2025年12月18日
  • 世界99 下

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    主人公が生きるいくつもの世界。
    性と生に関わる行為を人間の代わりにこなしてくれるある生物の存在が怖くもありがたいような。登場人物やワードなど全てが村田ワールドどっぷり。考えさせられる部分もたっぷり。凄い作品でした。

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    2025年12月17日