村田沙耶香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ私も学生時代に2年ほどコンビニでアルバイトをしていたので、コンビニで働いたことのある人なら分かる分かる!となる描写がたくさん散りばめられていて、とても懐かしい気持ちになりました。
古倉さんは冒頭から幼少期のエピソードで世間一般でいう普通とはかけ離れた子として描かれていますが、白羽というどうしようも無いクズ人間が登場してから更に古倉さんの異様さが際立ちます。
(古倉さんの応答にスカッとします)
最後、白羽の手を振り解き人間であることをやめてコンビニ店員という動物として生きていくと決めた古倉さん。
コンビニの窓ガラスが妹の生まれたばかりの赤ちゃんを見た時の病院のガラスと同じように映り、その中で -
Posted by ブクログ
まさに没入。
村田沙耶香さんの作品は好きだけど、分厚い上下巻に読むのに時間がかかってしまうだろうなと若干構えていたが、2日で読み終わってしまった。
というか、読むのを止められず、トイレ以外の普段の生活を疎かにしながら、読み耽ってしまった。
幼い時から、コミュニティによって適した人格を作り上げる空子。
大人になって、価値観の違うそれぞれの世界を行き来する空子。
その背後からそれぞれの自分を客観的に傍観する世界99の空子。
ラロロラン人への差別、ウエガイコクへの憧れ、シタガイコクへの見下し。
どれも共感できる感覚で、空子の心理描写が繊細でさらに共感を強めた。
常に共感がありながら、人間の性欲処 -
Posted by ブクログ
芥川賞受賞者の作品で、唯一読破できた
どうも純文学のオチのなさというか、淡々と流れる景色のような文章がハマらないのかも
私はかつてコンビニで働いたことがあるので、コンビニあるあるが散りばめられたこの小説が読み切れたのだと思うが
人の心の機微が分からない恵子は、すべてがシステマティックに決められているコンビニの仕事に没入していく
コンビニの仕事には素晴らしく適性を持っていて、コンビニの仕事をしている時だけ「普通の人」であれることに気づく
って感じなのかな
「普通」の人なんてこの世にはいなくて、私も含めみんなが存在しない「普通」に振り回されている
ある意味マイペースに生きている恵子は、 -
Posted by ブクログ
夫婦での性行為は近親相姦とタブー視され、子どもは人工授精で産むことが定着した世界。男性も人口子宮を装着して子どもを産む世界。
「恋とは、変態なことを引き受ける勇気」
「テレビや漫画から性欲や恋愛感情の種を植え付けられているだけ」
村田沙耶香さんの作品はとにかく世界観が不気味。読んでいると、実は今私がいるこの世界ここが異常なのではないかと錯覚させられる。
狂った世界観でのストーリーは後半につれて更に不気味に狂っていくから大好き!
常識とは、正常とは、を考えさせられる作品。
「恋」「寂しさ」「欲」人間として生まれたからこそ味わえないこの感情、もしかしたらいつかこんな世界になったら消えてしまう可能 -
Posted by ブクログ
村田沙耶香ワールド全開。
人間は弱いからこそ何かを信じたい生き物である。
信じることは、考えることをやめること。
世の中には支配する人支配される人、騙す側の人騙される側の人が確かに存在している。信仰なしでは生きらない。歴史や伝統、世の中のルールなどはすべて誰かに創作された宗教のようなもの。途中でそれが全部誰かの利益のために変えられたとしても、人間は何の疑問も持たず受け入れて生きてく皮肉な生き物である、そんなメッセージ性を感じた作品。
昔からのお祭りや地元の言い伝え。それってもしかしたら伝統なんて何もなくて、誰かがただ面白おかしくエロ目的で作ったものだったりする。その事実を知らずに、信仰し続 -
Posted by ブクログ
めっちゃくちゃ面白かった!
でも絶対に自分から友達にはおすすめできない!
もっと柔らかい雰囲気で、ドラマ化してくれたら
とっても嬉しいです。
珍しい感性かもしれませんが、
わたしは、ピョコルンのいる世界に行きたいです。
家族の形が男女の夫婦だけではなくて、
同性でも可能で+ピョコルンの世界。
家事も出産もピョコルンがしてくれる。
子どもは欲しいけど自分の体に変化を与えたくない、
キャリアを変えたくない女性の私にとっては
お金を払ってでも欲しい存在です。
クリーンな世界、綺麗な言葉も
私にとって魅力的な世界観でした!
これをこのボリュームで本にかけること、
本当にすごいですね、、、