村田沙耶香のレビュー一覧

  • 地球星人(新潮文庫)

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    凄まじく村田沙耶香ワールドで、ギャー、うわぁーと悶えながら読むシーンもあったけど、凄く地球星人の表現に共感もする。
    やっぱり村田沙耶香さんの小説好きだなと感じた。

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    2026年10月25日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村田沙耶香さんの作品、まだ3作目ですが、とても好き。
    普通、常識、みんなそうだから、同調圧力、生と性、社会、こう言ったテーマに対する問いの立て方と向き合い方がとても素敵。
    地球星人では、前半のグロテスクさが異様な闇を放つために後半の合理性が強い光に感じられる点が、ストーリーとして精巧に練られていると感じられた。

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    2026年10月25日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    昔読んだコンビニ人間を彷彿とさせる良作。
    主人公が幼少期から自認宇宙人なので、終始人間に擬態している何かからの視点のような書き方なのだが、実は読み進めると、地球人ではないと暗示をかけることによって自我を保っている人間の主人公ということが分かる。

    現代社会が異性愛規範をもとに成り立っていることを、その規範に染まれない側から描いた作品。主人公が自認する宇宙人=規範に染まれない人間、という図式で解釈した。
    女性が「見初められる」ことが基本的には喜ばしいこととされる(男性が女性を眼差すことを当然視する)現象への不可思議さについても、浮き彫りにしようとしているように感じた。

    主人公の幼少期に虐待を受けている描写がかなり胸を抉られるが、その背景をもって成長した後に「気にしすぎだ」的なセカンドレイプを受ける描写のインパクトがあり、よりグロテスクな印象を与えた。
    魔法を使っているという自己洗脳によって塾講師を殺害するシーンの情景描写や心理描写が見事。心理的な防衛機制によってアドレナリンが出まくっていることが分かり、思わず「殺れー!」と思いながら読んでしまった。ポップでリリカルな文体が逆に残酷。

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    2026年10月25日
  • マウス

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    村田作品なので、とんでもないグロいことが起きてしまうのでは?とドキドキしてたけど、綺麗な話で良かった…。バイトの飲み会のシーンはぶっ刺さってしまった。居場所だと思ってたのに自分浮いてたんだってなるのは辛い
    私も律みたいだったけれど、年取ると結構周りの目とか気にならなくなるから大丈夫やでと言いたい

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    2026年10月25日
  • コンビニ人間

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    多様性の社会という認識が広まってきているが、
    実態はムラから外れたものは削除される。
    普通圧力という言葉がすごいしっくりきた

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    2026年10月24日
  • 殺人出産

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    ネタバレ

    ──命を奪ったものは、命を産みだす刑に処される。こちらのほうがずっと知的であり、生命の流れとしても自然なことなのです、と教師は言い、授業を締めくくった。(「殺人出産」)


    10人産んだら、1人殺せる。命を奪う者が命を造る「殺人出産システム」によって人口を保つ日本。会社員の育子には十代で「産み人」となった姉がいた。蝉の声が響く夏、姉の10人目の出産が迫る。未来に命を繋ぐのは彼女の殺意。昨日の常識は、ある日突然変化する。表題作、他三篇。

    重罪を犯せば、死刑ではなく産刑。10人産めば1人殺せる(男性も人工子宮で可能)。
    そして、それで殺された人は皆に選ばれた素晴らしい人として送り出される。
    突飛ないけどおもしろい発想だなあと楽しく読んだ。

    あと最後に収録されている「余命」にでてきた、『女子にぴったり! 可愛い死に方100選』『男のインパクト死! 印象に残る死に方でかっこよく逝く方法』『愛される死に方ランキング☆図解説明付き』どれも読みたいなあとおもった。気になるね。

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    2026年10月24日
  • 世界99 上

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    これはオーディブルで聴くのはめっちゃ大変でした、、、強烈でした、、、
    でも凄まじすぎたので5をつけました

    いやぁ、、、強烈だ、凄すぎる、、、
    語彙力を失いますねこれ笑

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    2026年10月24日
  • 殺人出産

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    大好きでした。
    村田さんは楽しんで書いているのだろうな…と感じるので読者の私もすごく楽しいのです。(楽しませるように書いてくれているのは言わずもがななのですが…)

    世界99もですが、『合理的』を追求した少し遠くて少し近い未来のお話。私自身にとって理想的だから読んでいてとても心地よかったです。好きな作家さんに出会えることは幸せですね。

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    2026年10月23日
  • コンビニ人間

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    古倉さんは変わってる人だけど、コンビニ店員としての働きっぷりが素敵で真面目な人だなと感じた。
    店員さんでこんなに丁寧な方に対応していただけると朝から気持ちが良くなると思った。

    周辺環境等からお客さんの流れや商品の売れ行きを考えられる所が流石ベテランだなと感じた。

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    2026年10月23日
  • 星が吸う水

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    『星が吸う水の中』の「ガマズミ航海」には村田沙耶香さんの小説には多く登場する主体性のない女性ではなく、さらに進んで客体化することで安定する女性が登場する話だった。客体化することを引き受ける主体性。正解や正義が生きることに繋がらない、当人の救いにならないことは多くある。

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    2026年10月23日
  • コンビニ人間

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    ネタバレ

    大学生の時にコンビニでバイトしてる時に読んだ。コンビニだけが私を必要としてくれるってところに共感してしまった。

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    2026年10月20日
  • 生命式

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    ネタバレ

    ──「正常は発狂の一種でしょう? この世で唯一の、許される発狂を正常と呼ぶんだって、僕は思います」(「生命式」)


    死者から新しい命を生み出す「生命式」という儀式が社会のスタンダードになった世界を描いた表題作他、性と生をめぐるタブーや「正常と狂気」の境界線を問い直す短編集。

    かぜのこいびと以外は年齢は様々だけど「女」が主人公で彼女たちの視点。
    個人的には「生命式」「夏の夜の口付け」「ポチ」が特に好きでしたね。
    おっさん飼ってる小学生女児……最高にパンチ効いてたなあ。

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    2026年10月20日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    明け方まで一気読みしてしまった。
    人には薦めにくいけど、文字で頭を殴られる感覚がする良書で、映画でも漫画でも表現しきれない文学の力を感じた。
    普段は忘れてるような「普通に生きること」の圧力を思い出して、自分にも地球星人になりきれてない部分があるのかなと思った。

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    2026年10月20日
  • 殺人出産

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    他の著作もそうですが今ある「当たり前」からは倫理的に反した常識の世界をその世界の住人の目を通して語られることで、本当に今の倫理観も脆く崩れゆくものなのだろうと強く意識させられます。
    表題作はじめ、生・生殖・死の倫理観がそれぞれ異なった世界が描かれています。

    個人的なお気に入りは「トリプル」です。付き合うことや生殖としてのセックスの見方が違くて、こんな世界で生まれていたら私もきっと3人で付き合って一般的とされる繋がり方をして、カップルや生殖としてのセックスに嫌悪感を抱くかもしれません。まるで現代はカップル・モノガミーが当たり前でポリガミー・3Pと呼ばれ嫌悪されている概念のように扱っていると思います。そう言った意味では私達が生まれた世界の当たり前は本当にたまたま、資本主義や生殖、工業社会において都合がいいようにできただけの蜃気楼のようなものなんだと思います。当たり前の生・生殖・死を考えたいとき、ぼーっと現代の当たり前について疑いたい時におすすめです

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    2026年10月19日
  • コンビニ人間

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    ある意味凄い自己肯定力にびっくりしました。自分は周りに合わせよう変に思われないか気にしていたのでめちゃくちゃ面白かったです。

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    2026年10月18日
  • 世界99 下

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    村田沙耶香さんが好きです。

    上巻では空子ただ1人が異分子かと思いきや、下巻にかけて音ちゃんを始めとする上位階級が登場するのが良い。
    年齢と共に視点も拡がり経験から悟っていく。本物の1人の人間の頭脳に入りこまされる。
    でもあくまで空子視点で。それがもどかしくもあり、世界を俯瞰しようとするのにすごい頭使う。空子自身は馬鹿だと諦めちゃってるから読者の私が考えないといけなくて大変!
    この世界はどこまでも「均一」「不快の排除」を目指すから。
    すごく合理的で理想郷のよう。
    私は4章の世界線に生まれたかったなぁ。生きづらい現代、そういう人多いのではないですか?

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    2026年10月18日
  • 世界99 上

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    村田さんの他の作品と混ざる混ざる…
    そして現実と作品世界が混ざる混ざる…
    先が読めそうで読めない展開に、本当に1つの命の始まりから終わりまでを俯瞰しているよう。

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    2026年10月18日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最高。一気読みした。主人公が人を殺した過去を話した時の夫の反応に感動して涙が出た。最後の最後まで衝撃を与え続けてくれる素晴らしい作品。読み終わりたくなかったぐらい面白かった。

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    2026年10月18日
  • コンビニ人間

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    なんだかすごい本を読んでしまった。世の中にある「普通」を疑って見るというのを「コンビニで働くことに最適化された人間」のストーリーという壮大な思考実験によって試みた作品。キャラクター設定はぶっ壊れているのにどこか愛せてしまう絶妙な描き方と、物語全体を通して流れる浮世離れしていて冷めた視点が不思議と心地よい、哲学とエンタメが高度に融合したすごいお話。

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    2026年10月17日
  • コンビニ人間

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    コンビニ人間を読んで、改めて普通とはどういう基準で決まるのか、幸せとはどういうことか深く考えさせられました。またコンビニ店員さんの仕事のことがよくわかって、なるほどそうかと思えて良かったです。最後の恵子さんのコンビニでの対応は素晴らしい、本当にコンビニの仕事が好きなんだろうと思いました。

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    2026年10月17日