村田沙耶香のレビュー一覧

  • 地球星人(新潮文庫)

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    『世界99』に通ずるような作品で、こちらを先に読んでおけばよかった、とまず少し後悔。『世界99』を先に読んでいたので衝撃は軽減されてしまったけど、あの作品に触れた時の独特な感覚を再び味わえて恐ろしくも楽しかった。

    自分も洗脳されているだけなの?人間ってなんなの?常識とは?
    自分の世界が根底からひっくり返されるような、変な感覚にさせられる村田沙耶香作品。怖いのに、しばらく引きずるのに、やめられない……

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    2026年07月05日
  • 世界99 上

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    sf小説のようで設定が突拍子もないこともあるが、表現していることは実に現実世界をうまく表しているように感じた。

    人はその場その場で他人に合わせることで生きており、本当の自分というものは存在しない。状況次第で何通りもの性格を使い分けている。
    その中でも自分と共鳴する人たちだけのコミュニティで生活しており、そこが“本当の”自分の世界だと感じている人も多いのではないか。
    しかし、世界が根本から揺らぐような出来事が起き、自分がいた世界が俯瞰的に見えるようになる。そうすると自分が当たり前だと思っていた世界が実はとても狭かったことに気づく。

    このように、言葉にしにくい微妙な感覚をクリアにしていると思う

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    2026年07月04日
  • コンビニ人間

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    控えめに言って相当面白くて笑いを堪えるのに必死で、よく出来た作品だと感じました。
    主人公の古倉恵子さんは最初の逸話聞いた時点で、作中で明言すらされていないもののASD気質の強い人物像として描かれているのがよくわかりました。なのでその後のシーンでも終始共感できました(さすがにわたしは友達をスコップで殴ったり、先生のスカート脱がしたり、元バイト先の同僚を部屋に居候させている状態をいの一番に家族に自慢げに報告はしませんが。。)
    その恵子と白羽がお互いに世間的・大衆的・マジョリティーから見た普通の感覚とはずれている具合が絶妙に噛み合った会話や感覚になっていて、奇跡の組み合わせだなと感じました。
    「私の

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    2026年07月04日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    おもしろい。。
    ムラサヤさん10冊目で読みました。刊行順、執筆順に読んだわけじゃないので既視感はあるが、
    それにしても面白かった。
    最初は恋愛物語のような感じから、ポハピピンポボピア星人に昇華していく様、
    面白い。。
    なんで面白いんだろうと考えてみたんだけど、、、 私もポハピピンポボピア星人なのかは分からないが地球星人ではないのか?

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    2026年07月03日
  • コンビニ人間

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    クリアで感情が絡まない描写が的確で、さくさく読み進めることができました。

    この先どうなっていくのか、後半に進むにつれ、ハラハラしました。

    「普通」であることを求められ、まわりが勝手に想像し、その想像を押し付けてきて、感情もぶつけてくること。

    そのストレートな描写が何とも痛快に感じ、おもしろく読みました。

    多くの国で翻訳され、読まれているとのこと。
    日本以外の文化圏の方々がどんなふうにこの作品を読まれているのかにも興味が湧いてきました。

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    2026年07月03日
  • 世界99 上

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    村田沙耶香さんの作品が好きなら必読の一冊。

    これまでの村田さんの作品をまとめ上げたかのような仕上がりの壮大なディストピア小説。

    上巻で描かれるのは、これまでわたしたちが生きてきた世界に近しい世界。差別、虐め、モラハラ、性被害などが一般的な世界で、空子は自分の性格を持たず、安全で合理的に生きるために相手に「呼応」しながら生きている。

    コミュニティによってキャラを使い分けることは誰にでもあると思うけれど、属するコミュニティから見た世界の違いについての描写や、「世界②にいると世界③にいるときに感じていることが感じられなくなる」といったような描写があるように、空子はとても極端に、そして徹底的にキ

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    2026年07月03日
  • 世界99 上

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    異常性と嫌悪感が何度も襲って来ては、すぐに社会に馴染むという変な感覚がずっと続いた。空子は初め、コンビニ人間の主人公を思い出したが、結局はみんな誰かをトレースしているはず。自分の意思がない空子が小早川に出会って意思が生まれたのは面白かった。上巻を一気読みしてぐちゃぐちゃになった頭の中を整理するのが難しい。下巻は全く予測がつかない。

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    2026年07月02日
  • コンビニ人間

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    自分も恵子と似ているようなとこはあるかも。何がみんなに受け入れられて、受けられないのかって他人の評価でしか分からず、うまくいってる人の真似をしたりして、これでよかったのかと思うことが多々ある。なので、自分にあわないような真似をそのまましてしまった時に空回り感がすごい。何かの歯車の一部になる為に日々過ごしてる。それが生きるのにはとっても楽な方法と知っている。この本は自分読書ランキングで入賞とします。

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    2026年07月02日
  • コンビニ人間

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    登場人物全員に共感できた。私も他人を普通に当てはめようとしたことはあるし、他人に普通を当てはめられたこともある。誰だって人を裁いて良い権利なんてないんだ。

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    2026年07月02日
  • コンビニ人間

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    いやあ...面白かった!
    前評判だと、普通とは何かにフォーカスされる作品っていう風に聞いてたけど、確かにそれも大事のテーマなんだけど、【自分本位に生きる大切さ]っていうのは一つテーマなんじゃないかなって思ったなあ、他人から、普通であることを要求され、切望され、普通に話すことが出来る条件が揃い始めていることを喜ばれ、そうであることを貫こうと思ったが、コンビニを目の前にできず、やはり生きる道なんだと、【普通の道じゃない]のに思えたっていうのは印象深いね

    人間って、成長につれて普通のグレードがなぜか上がることが要求されるけど、それはあくまで世間の普通であり、主人公にとっては関係のない事だったんだ

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    2026年06月29日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    正しさが一番の狂気。「おかあさん」「子供ちゃん」キャベツ畑みたいな新生児工場、クリーンルームは個性のないただ子孫を繋いでいくための機械としては合理的なシステムなのか?コスパタイパを求めた世界はこうなるのか。愛情愛着という家族の中で育つことのままならなさ、非合理的さ、でもそれでこそ人間。無駄なんてないしそれがあってこその人間。機械じゃないんだから。個人は個人の人生を選択して楽しむ権利がある。家族に恋愛をもちこまない、家族は家族、恋人は別にいる。家族の存在意義と恋人と存在意義って確かに共存しない方法も取れる?でも恋人とずっと一緒にいたいそれが家族になる?安心を求めるのが家族?刺激や性欲が恋人?安心

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    2026年06月29日
  • コンビニ人間

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    村田沙耶香さんの小説を初めて読みました。
    1人も好きな登場人物が出て来ないのに、面白くて一気に読んでしまいました。
    主人公が外国人店員に絶望する所と、「私は人間である以上にコンビニ店員なんです」という台詞に、ゾワっとする気味悪さと、ほんの少しの共感が残りました。
    文章力が凄すぎて、他の本も探そうと思います。

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    2026年06月28日
  • 信仰

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    ネタバレ

    カルトに自らハマってみることで現実主義から脱しようとする人の話とか、短編集。
    あなたにとっては現実がカルマです って言葉が良き
    ほかのエッセーみたいなやつも面白かった。他の本も読んでみたい。

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    2026年06月28日
  • コンビニ人間

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    ネタバレ

    面白かった。展開が読めず普通とされる枠組みを理解できない主人公かコンビニの為に働き続ける姿を見ると本当にこんな人がこの世にいるのではと思うような気がした。話が進む事に不気味になっていく雰囲気がすごく面白かった

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    2026年06月28日
  • コンビニ人間

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    読んだのがだいぶ前になるので再度読んで感想を改めて書きたい。
    これを読んで当時 人とは違ったものの見方で生きていても良いのだと作品に救われ感動した。
    作者の他の作品も「普通」を疑ったテーマのものが多く何冊かハマって読んだ。

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    2026年06月28日
  • 世界99 上

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    ネタバレ

    倫理観が気持ち悪い世界線の話だなあと思った。しかし、行き過ぎているだけで、人の性格や思想、それに伴う技術の変化、またさらにそれに伴う人の思想の変化は通じるものがあると思った。
    個人的には、新しいコミュニティや久しぶりに会う友人がいると、今日はうまくいったとかもう少しこう振る舞えば良かったみたいになることがあるけれど、会う頻度が上がるほどに同じような自分に収束していく。これが自分の世界99なのかな?と不思議な感覚に襲われた。
    下も楽しみである。

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    2026年06月28日
  • コンビニ人間

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    ネタバレ

    2026年に読んだ本の中でも、ベスト級の面白さ。

    カナダの義姉が高校の授業で扱っていると聞き、手に取りました。

    日本社会で男女に求められる役割や、慣習、社会的圧力に疑問や生きづらさを感じている人には、きっと刺さる作品だと思います。

    コンビニ店員の主人公・古倉恵子と、婚活目的の白羽を中心に物語は進みますが、この二人の思考がとにかく面白い。白羽はクズでウザい以外の何者でもないのですが、男女を逆転させると、今でもああいう価値観や言動をする人は決して少なくない気がします。

    何度も笑わせてもらいながら、「普通とは何か」を考えさせられました。同時に、日本の慣習や同調圧力に苛まれていた過去を、少し懐

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    2026年06月27日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    とても良かった。

    由宇、空気を読むことが生存戦略性になって、自分軸がなくなってしまったんだね。私と同じだ。ずっとそうやって生きてきたんだから、やりたいことなんて分からないさ。

    地球星人であること(工場を回すこと?)に何も疑問を持ってなさそうな人がたまに羨ましくなる。その方がある種楽に生きられるんだろうな。

    いつからポハピピンポボピア星人の数え方が匹になったんだろう?最初から?

    また読み直さなければ。
    この作品を世に出してくれて、ありがとうの気持ち。

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    2026年06月20日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    相変わらず村田沙耶香こわいんだよな、読んでてヒリヒリする。いつ地獄におちるかわからないヒヤヒヤがずっとつづくわ。ピョコるん出てくるんじゃないかとヒヤヒヤ。学校の狭い共同体怖い、男子校で良かった。

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    2026年06月18日
  • 世界99 下

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    世の中の流れが変わるにつれて「良い」とされてるものが変わりそれに人々が乗っかっていく感じや、自分の本当の感情(汚い感情)に蓋をして周囲の人に馴染めるよう”クリーンな人”でいようとすることは現実の世界でもあると思う。
    人との付き合いの中ではもちろん汚い感情を出す事が正解ではない場面もある。

    どこかおかしいと思いながらもその環境の中で理想とされる”クリーンな人”であろうと心掛けるあまり自分の感情を押し殺す。
    しかし、その結果、その環境で感じるべき感情と自分の本当の感情にギャップに苦しみながら生きている人たちも少なくないのではないだろうか。

    自分がこれまで生きてきた中で感じてきた違和感が言語化さ

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    2026年06月18日