村田沙耶香のレビュー一覧

  • マウス

    Posted by ブクログ

    律はおとなしい女の子だった。目立たないように、人の目を気にしながら、そっとクラスの隅にいる感じ。一方クラスメイトの瀬里奈は人目も憚らず泣き、クラスにうざったがられる女の子。

    律は瀬里奈が少し強くなればいいと思って「くるみ割り人形」を読み聞かせたら、瀬里奈は大変気に入ったようで、毎日本を読み、主人公のマリーのような気分で過ごすことによって日常を克服し、毅然とした態度で振る舞えるように変わる。

    律は自分のことを「マウス」おとなしい女の子だなぁと思いながら過ごしている。

    0
    2026年02月16日
  • 変半身(かわりみ)

    Posted by ブクログ

    村田沙耶香ワールド全開。
    人間は弱いからこそ何かを信じたい生き物である。
    信じることは、考えることをやめること。

    世の中には支配する人支配される人、騙す側の人騙される側の人が確かに存在している。信仰なしでは生きらない。歴史や伝統、世の中のルールなどはすべて誰かに創作された宗教のようなもの。途中でそれが全部誰かの利益のために変えられたとしても、人間は何の疑問も持たず受け入れて生きてく皮肉な生き物である、そんなメッセージ性を感じた作品。

    昔からのお祭りや地元の言い伝え。それってもしかしたら伝統なんて何もなくて、誰かがただ面白おかしくエロ目的で作ったものだったりする。その事実を知らずに、信仰し続

    0
    2026年02月14日
  • 生命式

    Posted by ブクログ

    すごい面白かった〜〜!!
    なにが普通で、なにが狂ってるのか?
    その理由ってほんとにそうなのか?
    考え方がグラグラになって気持ちいい
    正常は発狂の一種、って良い言葉…

    どれも面白い短編集、最高!
    特に『素晴らしい食卓』が好き⭐︎

    0
    2026年02月11日
  • マウス

    Posted by ブクログ

    芥川賞受賞作『コンビニ人間』の
    プロトタイプ的な要素を感じた

    マウスにはスラング的には
    臆病・小心者という意味がある
    一方で、可愛らしい・魅力的なという
    ポジティブな意味あいが含まれる
    登場人物の心の機微や、成長も経て
    次第に魅力的になっていく
    ダブルミーニング的な側面も感じた

    更に言えば、
    実験動物のように、
    与えられたもので変わっていく様を
    見受けられる読者目線としての
    トリプルミーニングともとれる
    非常に奥深い話に思えた

    久々に村田沙耶香さんの本を読んだが、
    今まで最も温かみを感じた
    これは、ジャンルとしては
    シスターフッドものになるのかな?
    世界観、衝撃度、大作という点では
    世界

    0
    2026年02月06日
  • 生命式

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編集です。めっちゃ読みやすい。
    村田さんのちょっと奇妙な怖いようなでも、そんな世界あるんじゃないかみたいな物語の書き方が詰まってて好きです。
    死んだ人を食べる文化とか、出生の価値観とかが村田さん目線で書かれててとても面白いです。

    0
    2025年12月25日
  • マウス

    Posted by ブクログ

    普段読まないタイプの本やけどとても良かった
    自分の小学生時代に思いを馳せた。
    主人公の考え方とは、共感できる部分はそんなに無いけれど、読書中に感じた気持ち一つ一つを大切にしたい

    0
    2025年12月20日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    女性として生きて来た中での、著名&人気作家さんたちが悩みを赤裸々に綴られた連載が一冊に。

    自分が女性でいることを肯定するために背中を押してくれるような内容だった。

    無神経な数多の男性達に加害されてきた傷への癒し 自分だけではなかった、という、女友達と行ってきた、経験を分かち合って貰えることへのありがたみ

    女性の身体の不安 妊娠や性行為、体調不良、弱さ
    見た目への若い頃の過剰な拘り、ジャッジされることへの抵抗感と迎合

    まるっと。

    0
    2025年12月07日
  • 変半身

    Posted by ブクログ

    大好きな村田さんって感じの作品。
    信じることをやめられない人間の本質にここまで暴力的な説明をつけられるの、この人しかいないでしょ。
    満潮は共感大すぎて、むしろ怖い。けど、少しだけ安堵。

    0
    2025年12月07日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

    Posted by ブクログ

    忘れかけていたあの頃の未熟さ、情けなさ、残酷さを、ヒリつくような緻密さで正確に表現していて、作者はまさにこの渦中にいる女子中学生かと思うほど。解像度の高さよ。すごすぎる。
    主人公の捩れっぷりは相当なもので、伊吹くんがかわいそうでかわいそうで…中学校編からしんどいながらも読み進めていたら、急展開からのエンディング。
    村田さんの作品を貫く、暗い肉体的な欲望や手に負えない感情を扱いながらも、これはそこからいくばくかの解脱を遂げた数少ないものなのではないかと。絶望の真ん中にほったらかされなくてよかった…
    あまり読み返しはしない方だけど、この作品は珍しく最後のパートを2度読みました。直前まで苦しかったか

    0
    2025年12月06日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    「私の身体」を「生きる」とは何だろう。いや、「私の身体」とは何だろう。そもそも、「私」とは何だろう。
    各作家たちの切り口は様々だが、みな共通しているのが、己という存在を不可欠に構築するこの肉体というものの生物的な役割にも社会からの眼差しにもかなり戸惑い、苦しみ、受け入れたり受け入れられなかったりしながらどうにか生きている点で、強く連帯感を持ちながら読んだ。

    痛ましさを感じたのが、執筆陣の女性たちはほぼほぼみな性被害の経験がある点。私にもあるし、私の友人たちもほとんどあると思う(学生の頃、痴漢が話題になったとき、その場にいた10人ぐらいのなかで痴漢に遭ったことがない子は1人しかいなかったことを

    0
    2025年12月04日
  • マウス

    Posted by ブクログ

    友達から、好きだと思うとおすすめされて借りた本。正直自分から手に取ったものではなかったし、村田沙耶香の他の作品を読んで想像していたものは、生や性に関するパラレルワールドみたいな世界だったので気は進みませんでした。借り物だし、早く読んで返さなきゃという気持ちと、タイミング(私は積読が多すぎてどれも読みたいので決めるのが難しいのでルーレットアプリに積読本のタイトルを入力してルーレットを回して決めています)が重ならなければ一生読むことはなかったかもしれないと感じています。これまでの村田さんの作風とはだいぶ違っていて、瀬里奈の不思議な雰囲気と主人公の律に部分的に親近感を覚えてすらすらと読んでしまいまし

    0
    2025年11月30日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

    Posted by ブクログ

    前半…てか3/4きしょって思いながら読んだ。読むの止めようと何度も思うくらいきしょかった。
    でも最後まで読んで、よかった。
    ちゃんと良かった。
    女の子の発情を、こんなに丁寧に描いた作品て他にない気がする。

    0
    2025年11月20日
  • 信仰

    購入済み

    やっぱりすき

    コンビニ人間から村田沙耶香さんのことを知ってそこからずっと大好きです。その中でもほのぼのと楽に読める本でした。

    #シュール #笑える

    0
    2025年11月15日
  • 絶縁

    Posted by ブクログ

    絶縁という言葉が胸に刺さる物語です。
    特に村田沙耶香の短編は、日常の中で人と人との距離がどんどん遠くなっていく様子を、まるで冷たい風が吹き込む部屋のように描いています。私たちの生活にも似た閉塞感が漂い、そこから逃れたいけれど抜け出せないジレンマがリアルに感じられました。
    特に「普通であること」の意味を改めて考えさせられ、登場人物の孤独や痛みがまるで身近な誰かのつぶやきのように響きます。社会との絶縁、それに伴う心の痛みや喪失感を繊細に表現し、自分の周りの人間関係を振り返るきっかけにもなる一冊です。
    すごく後味悪くて好きです。

    0
    2025年10月19日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読んでいるときは主人公たちが強烈だけど、読み終わると周囲からは単に印象の薄い人くらいに見えていたんだろうなと考えた。
    普通に見えるから教師が面倒な関わり方をしてきたり恋人が次々に出来たりをするのだろう。
    愛菜ちゃんも突表紙なく思えるけど周囲との関わり方を見ると、やっぱり普通の範囲内で可愛らしい人に見えそう。
    裏の顔とか内心が怖いなって感じた話。

    0
    2025年10月17日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    BSジャパンのテレビ番組の書籍化。オードリー若林さんがMCする番組が好きな自分にとっては、読み進めてると声が聞こえてきそうな錯覚に陥った。作家の知らない一面が見えてとてもおもしろかった!読んだ章の中では村田沙耶香さんの変人度が群を抜いていた笑

    0
    2025年10月15日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    様々な『自分の』性との向き合い方について書かれている。メタ的な性との向き合い方でないのは、女性の作家たちだからだと思う。
    女性も誰かの性を搾取することもあるだろうが、しかし圧倒的に搾取される側であり、自分の生命と性とが紙一重に近い存在だと思い知る。
    アンソロジーの最初の島本理生さんの作品が個人的ににとても響いた。
    なぜ自分の性と向き合うだけで傷ついてしまうのか。男性も同じなのだろうか。傷ついたことを思い出さないで自分の性について語れる人間がいるならば、どんな人生なのか知りたいと思う。

    0
    2025年09月20日
  • マウス

    Posted by ブクログ

    小学生女子の閉鎖的な空気感。
    過剰に空気を読めてしまう主人公。
    過剰にクラスから浮いてしまう子。

    人格とは、生き方とは。

    主人公に共感しながら読み進めた。
    私も「彼女」のように生きたい。

    ガールミーツガールの名作。

    0
    2025年09月09日
  • 絶縁

    Posted by ブクログ

    「絶縁」をテーマに、アジア各国の若手小説家の短編を集めた本。めちゃくちゃ面白かった。

    最初に柚木さんの短編でガツンとやられ、東京タワーに似た色合いの鉄塔を見ると少しゾッとしてしまうようになった。
    各国の性質がかなり色濃く出ていて…これからアジアの文学を読んでみたいと思った。

    1
    2025年09月07日
  • タダイマトビラ

    Posted by ブクログ

    村田さんの言葉の作り方が好き。そして、よくここまで解像度を上げて物事を見れるなと思う。イカれてるのに、何故ここまで安心感に包まれるんだろうって不思議な読後感。

    0
    2025年09月02日