村田沙耶香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本に対しては生半可な感想は許されない感じがする。感想、つまり自分のスタンダードと本の比較行為が、社会規範という基準に対して石を投じ続けたこの本に対してはよりより一層と真摯でなければいけない気がする。
本書はクレイジー沙耶香らしさ全開。生々しく正しさとやらに挑戦している。正しさの元で犠牲になるのではなく、それぞれの世界の正しさ、のルールとそれに対峙する人の葛藤を記す。この葛藤を通じて、正の基盤は蒟蒻のようにゆるゆるだと言うことが伝わってくる。挑戦しているのだけれども、答えを出す訳ではない。だからこそ、この本に対して多様な解釈、そして感想を抱いた。読んでいて本がこちらに凄く語りかけてくるよう -
Posted by ブクログ
掃除用具入れの「扉」を開けて安心できる閉ざされた異空間に逃げ込むように入っていった小学五年生の瀬里奈、その「扉」をくるみ割り人形を無理矢理読んで聞かせることで中から引き摺り出した律。
無理矢理こじ開けられた事でマリーになることが出来た瀬里奈は救われた気持ちだったのかはわからない。
律はその時の光景を思い出して大人になってクローゼットの隙間に異空間への繋がりを無意識に求めていたのかもしれない。そしてクローゼットの中に閉じ籠る事で少しだけ安心できる感覚を少し理解出来た。それは「扉」を開けてクローゼットに入る事で自分の中の「扉」を開けたのかもしれないし、間接的に瀬里奈が「扉」を開けてくれたのかもしれ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ小学校時代:生々しい〜!悪い意味でなく、懐かしさもあるこの感じを上手に描けるのがすごいという褒め言葉の意味で
中学校時代:ぐおお、つらい…辛いが懐かしい楽しい思い出
これどうやって着地するやつ?
繋ぎと思って読み始めたのにめちゃハマっちゃった
私の時はこんなにひどくなかったけど…と思ったけどよくよく考えればそれほどひどくないと自分が勝手に考えてるだけで、似たようなことをやってた
小学校の頃はそんなことなかったのに中学になって急に私は地味なんだって恥ずかしくなるの、人間が持って生まれた本能としか思えないんだけどな…
初体験の迎え方うらやまぴい…
主人公が急に達観する所は、これは希望なのだよ -
Posted by ブクログ
電車の中で読むの緊張した。性的な描写がしばしばあり気になった。悪い意味でないです。惹き込まれている自分を認識していて個人空間に入っちゃって、社会的な立ち振る舞いから精神状態が一歩内側に入っちゃっている感じ。
なんかやらかすんじゃないか、主人公の行動がバレるんじゃないかとヒヤヒヤするミステリー小説感を勝手に感じてました。
で、そんなハラハラ感は主軸ではなく、自己肯定感の低い女子小学校高学年から中学の生きにくさを永遠と描いています。
なんとゆうかな、誰しも自分の居場所を確保するために、自分の見せ方と人の見え方を対人関係により調整します。それは打算的なことやウソだけでなく、本当に素敵と思うこと -
Posted by ブクログ
これ凄い好き。
私なんか全然本読んでないなーって思った。
若林さんがそもそも繋がっている、なんなら飲み仲間作家さんとの鼎談から始まって。初めましての作家さんも登壇してくるんだけどこんな会話繋がって凄いなー掘り下げてるなー面白いなーってのが連続するんだから。
タイムリーにみたかったなー。もっと対談して欲しい作家さんいるなー。私が好きな作家さんの本がお勧めされてて嬉しいなー。
もう紹介されてる本片っ端から全部読みたいっ!!すべての回でその時話題に上がったテーマでお勧めの本を作家さんが紹介するんだが、これが垂涎なんです。紹介の仕方にも唸る、だってどれもこれもすっごく読みたくなる。
沢山の本 -