村田沙耶香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ああだこうだ、気に入らない、もう読まないとグジグジ言い続けながら、新刊書が出る度に村田作品を購入していることに気が付いた。つい先日も、本屋で「世界99」を発見した時も、知らないうちに上下巻を持ってレジに並んでいた。半年前にダ・ヴィンチ4月号で村田特集記事が組まれ、全著作が紹介されていた。おやおや、2015年以降に出た本は殆ど読んでいる。本書ミラクリーナは題名が村田作品と思えないくらいライトだったので一寸見逃していたが、ダ・ヴィンチの特集で気が付いて読む気が徐々に上がっていった。なんだ、結局なんやかんや言って読むんか~いと指摘されそうだ。
村田作品は、いずれの作品でも村田流の独特な言葉の選択、 -
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Posted by ブクログ
掃除用具入れの「扉」を開けて安心できる閉ざされた異空間に逃げ込むように入っていった小学五年生の瀬里奈、その「扉」をくるみ割り人形を無理矢理読んで聞かせることで中から引き摺り出した律。
無理矢理こじ開けられた事でマリーになることが出来た瀬里奈は救われた気持ちだったのかはわからない。
律はその時の光景を思い出して大人になってクローゼットの隙間に異空間への繋がりを無意識に求めていたのかもしれない。そしてクローゼットの中に閉じ籠る事で少しだけ安心できる感覚を少し理解出来た。それは「扉」を開けてクローゼットに入る事で自分の中の「扉」を開けたのかもしれないし、間接的に瀬里奈が「扉」を開けてくれたのかもしれ -