村田沙耶香のレビュー一覧

  • 絶縁

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    「絶縁」をテーマに、アジア各国の若手小説家の短編を集めた本。めちゃくちゃ面白かった。

    最初に柚木さんの短編でガツンとやられ、東京タワーに似た色合いの鉄塔を見ると少しゾッとしてしまうようになった。
    各国の性質がかなり色濃く出ていて…これからアジアの文学を読んでみたいと思った。

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    2025年09月07日
  • 生命式

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    ネタバレ

    著者が自選した、短篇12作。好き嫌いが分かれそうな本だけど、自分は面白かった。登場人物はひたむきに狂っていて、それを笑って読んでいると、著者からの鋭い問いが直撃する感じがたまらなかった。表題作の「生命式」で、山本が言っていたが、常識や本能、倫理はずっと変容し続けていて、それに適応した多数の人間がその時代の「普通」を作り出しているだけだと思ったら、気が楽になった。一気に世界に引き込まれた「生命式」、面白可笑しくて一番好きだった「素晴らしい食卓」、比較的マイルドで共感しやすい内容の「孵化」が印象的だった。

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    2025年09月05日
  • タダイマトビラ

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    村田さんの言葉の作り方が好き。そして、よくここまで解像度を上げて物事を見れるなと思う。イカれてるのに、何故ここまで安心感に包まれるんだろうって不思議な読後感。

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    2025年09月02日
  • 生命式

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    この本に対しては生半可な感想は許されない感じがする。感想、つまり自分のスタンダードと本の比較行為が、社会規範という基準に対して石を投じ続けたこの本に対してはよりより一層と真摯でなければいけない気がする。

    本書はクレイジー沙耶香らしさ全開。生々しく正しさとやらに挑戦している。正しさの元で犠牲になるのではなく、それぞれの世界の正しさ、のルールとそれに対峙する人の葛藤を記す。この葛藤を通じて、正の基盤は蒟蒻のようにゆるゆるだと言うことが伝わってくる。挑戦しているのだけれども、答えを出す訳ではない。だからこそ、この本に対して多様な解釈、そして感想を抱いた。読んでいて本がこちらに凄く語りかけてくるよう

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    2025年09月01日
  • マウス

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    掃除用具入れの「扉」を開けて安心できる閉ざされた異空間に逃げ込むように入っていった小学五年生の瀬里奈、その「扉」をくるみ割り人形を無理矢理読んで聞かせることで中から引き摺り出した律。
    無理矢理こじ開けられた事でマリーになることが出来た瀬里奈は救われた気持ちだったのかはわからない。
    律はその時の光景を思い出して大人になってクローゼットの隙間に異空間への繋がりを無意識に求めていたのかもしれない。そしてクローゼットの中に閉じ籠る事で少しだけ安心できる感覚を少し理解出来た。それは「扉」を開けてクローゼットに入る事で自分の中の「扉」を開けたのかもしれないし、間接的に瀬里奈が「扉」を開けてくれたのかもしれ

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    2025年08月25日
  • 生命式

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    ここ最近クレイジー沙耶香さんの作品を数冊読んで
    【変容】という言葉が必ずでてくる。どの類の小説か難しいが、この生命式の短編集を何冊目に読むかで好みが枝分かれするだろう。

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    2025年08月24日
  • 私の身体を生きる

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    女性作家、芸術家たちの生と性、身体をテーマにしたエッセイ集
    自分も漠然と感じてた「女性であること」への違和感、敵対心、恐怖、いろんな言い尽くせない気持ちをそれぞれの人が言語化してくれるよう
    現代日本で高らかに女性讃歌を謳うのは難しいことを痛感する
    それでも次代はと願いたい

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    2025年08月10日
  • タダイマトビラ

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    ネグレクトで育つた少女(小学生)が早く大人になって家を出たいと願いながら成長する物語
    同じ様な内容は沢山あるが流石!
    村田沙耶香さんの作品はハマる。

    独特な気持ち悪さ満載だけど
    母や主人公や弟の気持ちがわかる気がしたり個性がちゃんと描かれていて

    最後は個性がぶっ飛び過ぎてちょっとわからなかったですがこれも作品の個性として大満足。

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    2025年08月10日
  • 生命式

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    SFかなって思うほど独特な作品。少子化や世界的な食糧難が進み、合理性を突き詰めるとこんなことあるかもねって気がして面白い。

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    2025年08月09日
  • コンビニ人間

    匿名

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    難しい言葉はひとつもなく、とても読みやすい本でした。読み終わるのも一瞬で、そこまで長い話ではないが、この短い話の中でとても考えさせられるものが多くありました。人生のうちに一度でいいから読んでみてほしい本のひとつだと感じます。

    #タメになる #深い

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    2025年08月09日
  • 消滅世界

    購入済み

    今日も私を狂わせる

    ホントに同世代ですか?
    聞きたくなるくらい、ココロをかき乱してくる。解説にもあるが、まさにディストピア。爽快ではないのに、再読したくなる。

    #シュール

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    2025年07月31日
  • ハコブネ

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    ネタバレ

    男女という性を受け止めて生きる人、自分にしかない性を見つけようとする人、万物を宇宙の一つとして捉える人のそれぞれの生き方を描いた作品。私たちが生きている社会は所詮人間が生きやすいように作ったルールなだけ。誰しもが少数派でもはみ出し者でもない。どんな生き方を選択しても、ただその人が生きやすいような道を見つけただけ。

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    2025年07月28日
  • 変半身

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    ネタバレ

    変な島の信仰から逃れたと思ったら、その信仰は全て作り物だった。でも、作り物の信仰と分かっててもそれに縋り付く村人に耐えられず主人公は脱走。と思ったら、また島と主人公は新たな文化を信仰するようになる…
    人って、集団で信じることのできる当たり前の世界がないと自我を保てないのかもと思った。村田沙耶香ワールドでよくあるテーマだけど、やっぱり面白い

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    2025年07月28日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    最初から最後までとても面白く読むことができるエッセイ。
    一つ一つが短いので、隙間時間に一章ずつ読む、なんてこともできそう。
    小説で表現されている村田沙耶香ワールドの残り香を楽しみつつ、普段はこんなことを考えていたのか、ということも垣間見える。
    背伸びしない、素の村田沙耶香を知りたい方はぜひ。

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    2025年07月24日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    主人公の女の子の視点、感覚、考えがありきたりな物語と違って、とても新鮮で引き込まれた。
    自分も周りの視線や雰囲気を感じ取るタイプなので主人公の気持ちがよくわかる。
    そして後半にかけての心情の変化は人間性が根底から変化するくらい大きなもので!読み終えた時は素晴らしい小説と出会えた感覚を持てた。

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    2025年07月23日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    日々変化する社会を何気なく受け入れていくことで、起こった様々な弊害や物事の限界について、考えさせられるお話しでした。

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    2025年07月16日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    ネタバレ

    小学校時代:生々しい〜!悪い意味でなく、懐かしさもあるこの感じを上手に描けるのがすごいという褒め言葉の意味で

    中学校時代:ぐおお、つらい…辛いが懐かしい楽しい思い出
    これどうやって着地するやつ?

    繋ぎと思って読み始めたのにめちゃハマっちゃった
    私の時はこんなにひどくなかったけど…と思ったけどよくよく考えればそれほどひどくないと自分が勝手に考えてるだけで、似たようなことをやってた
    小学校の頃はそんなことなかったのに中学になって急に私は地味なんだって恥ずかしくなるの、人間が持って生まれた本能としか思えないんだけどな…

    初体験の迎え方うらやまぴい…
    主人公が急に達観する所は、これは希望なのだよ

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    2025年07月12日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    電車の中で読むの緊張した。性的な描写がしばしばあり気になった。悪い意味でないです。惹き込まれている自分を認識していて個人空間に入っちゃって、社会的な立ち振る舞いから精神状態が一歩内側に入っちゃっている感じ。

    なんかやらかすんじゃないか、主人公の行動がバレるんじゃないかとヒヤヒヤするミステリー小説感を勝手に感じてました。

    で、そんなハラハラ感は主軸ではなく、自己肯定感の低い女子小学校高学年から中学の生きにくさを永遠と描いています。

    なんとゆうかな、誰しも自分の居場所を確保するために、自分の見せ方と人の見え方を対人関係により調整します。それは打算的なことやウソだけでなく、本当に素敵と思うこと

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    2025年06月25日
  • ご本、出しときますね?

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    これ凄い好き。

    私なんか全然本読んでないなーって思った。

    若林さんがそもそも繋がっている、なんなら飲み仲間作家さんとの鼎談から始まって。初めましての作家さんも登壇してくるんだけどこんな会話繋がって凄いなー掘り下げてるなー面白いなーってのが連続するんだから。

    タイムリーにみたかったなー。もっと対談して欲しい作家さんいるなー。私が好きな作家さんの本がお勧めされてて嬉しいなー。

    もう紹介されてる本片っ端から全部読みたいっ!!すべての回でその時話題に上がったテーマでお勧めの本を作家さんが紹介するんだが、これが垂涎なんです。紹介の仕方にも唸る、だってどれもこれもすっごく読みたくなる。

    沢山の本

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    2025年06月22日
  • 私の身体を生きる

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    ここまで赤裸々に書いちゃうの?と驚くような内容もあり。
    だけど今まで言語化できなかった気持ちが表現されている部分もあって、あの時のあの感情ってこう言葉にするんだと感動もした。
    作家さんは流石だなと改めて感じた一冊。

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    2025年06月21日