村田沙耶香のレビュー一覧

  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    知らず知らずのうちに自分の中で凝り固まっている「普通」「常識」がひっくり返され破壊されるのが村田沙耶香を読む醍醐味であり、小説を読む醍醐味だと思う。表題作と「変容」が良かった。

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    2025年09月25日
  • 私の身体を生きる

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    様々な『自分の』性との向き合い方について書かれている。メタ的な性との向き合い方でないのは、女性の作家たちだからだと思う。
    女性も誰かの性を搾取することもあるだろうが、しかし圧倒的に搾取される側であり、自分の生命と性とが紙一重に近い存在だと思い知る。
    アンソロジーの最初の島本理生さんの作品が個人的ににとても響いた。
    なぜ自分の性と向き合うだけで傷ついてしまうのか。男性も同じなのだろうか。傷ついたことを思い出さないで自分の性について語れる人間がいるならば、どんな人生なのか知りたいと思う。

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    2025年09月20日
  • 世界99 上

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    ネタバレ

    初めての村田沙耶香さん!皆さんの感想で心して読み始めましたが、しっかりボコボコにされて上巻読み終えました。
    村田さんの文章がとても巧みで読みやすいおかげで、1日で一気読みしてしまった。
    人間があえて言語化してない後ろめたい部分を隅から隅まで豊富な語彙で綴っていて、この本で初めて明文化された人間の機微がいくつあるんだろう?
    潜在的に言語化すべきでないとみんながぼんやり思ってることを美しく流暢な言葉で明らかにしまう…。それ文字にしちゃっていいの?!と思うのに理解共感できちゃうから、自分の中にその感情があることを自覚させられてしまうのだよね。
    こんな文章を出力するのは想像の上でもできないなと思う。す

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    2026年03月18日
  • マウス

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    小学生女子の閉鎖的な空気感。
    過剰に空気を読めてしまう主人公。
    過剰にクラスから浮いてしまう子。

    人格とは、生き方とは。

    主人公に共感しながら読み進めた。
    私も「彼女」のように生きたい。

    ガールミーツガールの名作。

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    2025年09月09日
  • 絶縁

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    「絶縁」をテーマに、アジア各国の若手小説家の短編を集めた本。めちゃくちゃ面白かった。

    最初に柚木さんの短編でガツンとやられ、東京タワーに似た色合いの鉄塔を見ると少しゾッとしてしまうようになった。
    各国の性質がかなり色濃く出ていて…これからアジアの文学を読んでみたいと思った。

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    2025年09月07日
  • タダイマトビラ

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    村田さんの言葉の作り方が好き。そして、よくここまで解像度を上げて物事を見れるなと思う。イカれてるのに、何故ここまで安心感に包まれるんだろうって不思議な読後感。

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    2025年09月02日
  • マウス

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    掃除用具入れの「扉」を開けて安心できる閉ざされた異空間に逃げ込むように入っていった小学五年生の瀬里奈、その「扉」をくるみ割り人形を無理矢理読んで聞かせることで中から引き摺り出した律。
    無理矢理こじ開けられた事でマリーになることが出来た瀬里奈は救われた気持ちだったのかはわからない。
    律はその時の光景を思い出して大人になってクローゼットの隙間に異空間への繋がりを無意識に求めていたのかもしれない。そしてクローゼットの中に閉じ籠る事で少しだけ安心できる感覚を少し理解出来た。それは「扉」を開けてクローゼットに入る事で自分の中の「扉」を開けたのかもしれないし、間接的に瀬里奈が「扉」を開けてくれたのかもしれ

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    2025年08月25日
  • 私の身体を生きる

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    女性作家、芸術家たちの生と性、身体をテーマにしたエッセイ集
    自分も漠然と感じてた「女性であること」への違和感、敵対心、恐怖、いろんな言い尽くせない気持ちをそれぞれの人が言語化してくれるよう
    現代日本で高らかに女性讃歌を謳うのは難しいことを痛感する
    それでも次代はと願いたい

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    2025年08月10日
  • タダイマトビラ

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    ネグレクトで育つた少女(小学生)が早く大人になって家を出たいと願いながら成長する物語
    同じ様な内容は沢山あるが流石!
    村田沙耶香さんの作品はハマる。

    独特な気持ち悪さ満載だけど
    母や主人公や弟の気持ちがわかる気がしたり個性がちゃんと描かれていて

    最後は個性がぶっ飛び過ぎてちょっとわからなかったですがこれも作品の個性として大満足。

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    2025年08月10日
  • コンビニ人間

    匿名

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    難しい言葉はひとつもなく、とても読みやすい本でした。読み終わるのも一瞬で、そこまで長い話ではないが、この短い話の中でとても考えさせられるものが多くありました。人生のうちに一度でいいから読んでみてほしい本のひとつだと感じます。

    #深い #タメになる

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    2025年08月09日
  • 消滅世界

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    今日も私を狂わせる

    ホントに同世代ですか?
    聞きたくなるくらい、ココロをかき乱してくる。解説にもあるが、まさにディストピア。爽快ではないのに、再読したくなる。

    #シュール

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    2025年07月31日
  • ハコブネ

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    ネタバレ

    男女という性を受け止めて生きる人、自分にしかない性を見つけようとする人、万物を宇宙の一つとして捉える人のそれぞれの生き方を描いた作品。私たちが生きている社会は所詮人間が生きやすいように作ったルールなだけ。誰しもが少数派でもはみ出し者でもない。どんな生き方を選択しても、ただその人が生きやすいような道を見つけただけ。

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    2025年07月28日
  • 変半身

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    ネタバレ

    変な島の信仰から逃れたと思ったら、その信仰は全て作り物だった。でも、作り物の信仰と分かっててもそれに縋り付く村人に耐えられず主人公は脱走。と思ったら、また島と主人公は新たな文化を信仰するようになる…
    人って、集団で信じることのできる当たり前の世界がないと自我を保てないのかもと思った。村田沙耶香ワールドでよくあるテーマだけど、やっぱり面白い

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    2025年07月28日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    最初から最後までとても面白く読むことができるエッセイ。
    一つ一つが短いので、隙間時間に一章ずつ読む、なんてこともできそう。
    小説で表現されている村田沙耶香ワールドの残り香を楽しみつつ、普段はこんなことを考えていたのか、ということも垣間見える。
    背伸びしない、素の村田沙耶香を知りたい方はぜひ。

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    2025年07月24日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    主人公の女の子の視点、感覚、考えがありきたりな物語と違って、とても新鮮で引き込まれた。
    自分も周りの視線や雰囲気を感じ取るタイプなので主人公の気持ちがよくわかる。
    そして後半にかけての心情の変化は人間性が根底から変化するくらい大きなもので!読み終えた時は素晴らしい小説と出会えた感覚を持てた。

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    2025年07月23日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    ネタバレ

    小学校時代:生々しい〜!悪い意味でなく、懐かしさもあるこの感じを上手に描けるのがすごいという褒め言葉の意味で

    中学校時代:ぐおお、つらい…辛いが懐かしい楽しい思い出
    これどうやって着地するやつ?

    繋ぎと思って読み始めたのにめちゃハマっちゃった
    私の時はこんなにひどくなかったけど…と思ったけどよくよく考えればそれほどひどくないと自分が勝手に考えてるだけで、似たようなことをやってた
    小学校の頃はそんなことなかったのに中学になって急に私は地味なんだって恥ずかしくなるの、人間が持って生まれた本能としか思えないんだけどな…

    初体験の迎え方うらやまぴい…
    主人公が急に達観する所は、これは希望なのだよ

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    2025年07月12日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    電車の中で読むの緊張した。性的な描写がしばしばあり気になった。悪い意味でないです。惹き込まれている自分を認識していて個人空間に入っちゃって、社会的な立ち振る舞いから精神状態が一歩内側に入っちゃっている感じ。

    なんかやらかすんじゃないか、主人公の行動がバレるんじゃないかとヒヤヒヤするミステリー小説感を勝手に感じてました。

    で、そんなハラハラ感は主軸ではなく、自己肯定感の低い女子小学校高学年から中学の生きにくさを永遠と描いています。

    なんとゆうかな、誰しも自分の居場所を確保するために、自分の見せ方と人の見え方を対人関係により調整します。それは打算的なことやウソだけでなく、本当に素敵と思うこと

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    2025年06月25日
  • ご本、出しときますね?

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    これ凄い好き。

    私なんか全然本読んでないなーって思った。

    若林さんがそもそも繋がっている、なんなら飲み仲間作家さんとの鼎談から始まって。初めましての作家さんも登壇してくるんだけどこんな会話繋がって凄いなー掘り下げてるなー面白いなーってのが連続するんだから。

    タイムリーにみたかったなー。もっと対談して欲しい作家さんいるなー。私が好きな作家さんの本がお勧めされてて嬉しいなー。

    もう紹介されてる本片っ端から全部読みたいっ!!すべての回でその時話題に上がったテーマでお勧めの本を作家さんが紹介するんだが、これが垂涎なんです。紹介の仕方にも唸る、だってどれもこれもすっごく読みたくなる。

    沢山の本

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    2025年06月22日
  • タダイマトビラ

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    私たちはみんなシルバニアファミリーの世界でごっこ遊びをしているという感覚があったけど、それが見事に表現されていた
    大体の人には生まれた時から初期搭載されてる無料パックとして家族システムがあって、そのパッケージが導入されていると、いわゆる家族が行う営みを行うようになる。シルバニアのお家で複数の生物が集まって家族としての振る舞いのパターンをなぞるような初期搭載がある。さらに家族パッケージを更新するためには恋愛という麻酔をかけてオペをする必要がある、と。麻酔という表現はかなり言い得ている。
    カゾクヨクという概念は今まで考えたことがなかったが、それは生物学的にもともと備わっているものなのか、それとも家

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    2025年06月14日
  • 【合本版】世界99

    匿名

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    自分という個性のない空子の目線で、人間よりも下位の存在であるピョコルンと人間を管理する上位存在であるラロロリン人の立場の確立と、ディストピアの形成を描いた物語。
    正直このディストピアは悪くないのではないかと思ってしまいました。現代の少子高齢化も妊娠、出産をピョコルンに投げれば改善するだろうし。統制された人格も今のSNSを見ていると悪くはないのかなと。
    作中で、結局女性がピョコルンの尻拭いをしたり、完全に性欲がピョコルンに向ききらず子供が被害にあいそうになったりがリアルに感じました。
    今後、人工子宮の研究や情報の規制等で、この話ほどの速度ではないが、似たような社会になっていく可能性はあると思う。

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    2025年05月30日