村田沙耶香のレビュー一覧

  • タダイマトビラ

    Posted by ブクログ

    コンビニ人間は読んだことがあり、読んでみた。


    カゾクヨナニー、いやぁそんな発想があったとは。。。
    村田沙耶香の作品は、どれもこんな発想あったの、と意表を突かれ、その奇妙な世界に没入させてくれる。ある意味狂気を感じる。。。

    0
    2026年02月18日
  • 生命式

    Posted by ブクログ

    自分の常識が揺さぶられるように脳みそを殴られたような感じがした。正しさとはその人にとっての尺度でしかないこと、それを押し付けることのグロテスクさを感じた。

    0
    2026年02月18日
  • マウス

    Posted by ブクログ

    律はおとなしい女の子だった。目立たないように、人の目を気にしながら、そっとクラスの隅にいる感じ。一方クラスメイトの瀬里奈は人目も憚らず泣き、クラスにうざったがられる女の子。

    律は瀬里奈が少し強くなればいいと思って「くるみ割り人形」を読み聞かせたら、瀬里奈は大変気に入ったようで、毎日本を読み、主人公のマリーのような気分で過ごすことによって日常を克服し、毅然とした態度で振る舞えるように変わる。

    律は自分のことを「マウス」おとなしい女の子だなぁと思いながら過ごしている。

    0
    2026年02月16日
  • 変半身(かわりみ)

    Posted by ブクログ

    村田沙耶香ワールド全開。
    人間は弱いからこそ何かを信じたい生き物である。
    信じることは、考えることをやめること。

    世の中には支配する人支配される人、騙す側の人騙される側の人が確かに存在している。信仰なしでは生きらない。歴史や伝統、世の中のルールなどはすべて誰かに創作された宗教のようなもの。途中でそれが全部誰かの利益のために変えられたとしても、人間は何の疑問も持たず受け入れて生きてく皮肉な生き物である、そんなメッセージ性を感じた作品。

    昔からのお祭りや地元の言い伝え。それってもしかしたら伝統なんて何もなくて、誰かがただ面白おかしくエロ目的で作ったものだったりする。その事実を知らずに、信仰し続けている可能性がある。
    今自分が生きているこの世界何もかも信じられなくなった。

    人間として生まれたって思ってるだけで実はこの事実すらも操られてるのかなぁと地面がぐらっとひっくり返るような感覚。

    2作目は夫婦がクジラしたくてひたむきに頑張る爽やかエロストーリーです。(笑)

    0
    2026年02月14日
  • 生命式

    Posted by ブクログ

    すごい面白かった〜〜!!
    なにが普通で、なにが狂ってるのか?
    その理由ってほんとにそうなのか?
    考え方がグラグラになって気持ちいい
    正常は発狂の一種、って良い言葉…

    どれも面白い短編集、最高!
    特に『素晴らしい食卓』が好き⭐︎

    0
    2026年02月11日
  • マウス

    Posted by ブクログ

    芥川賞受賞作『コンビニ人間』の
    プロトタイプ的な要素を感じた

    マウスにはスラング的には
    臆病・小心者という意味がある
    一方で、可愛らしい・魅力的なという
    ポジティブな意味あいが含まれる
    登場人物の心の機微や、成長も経て
    次第に魅力的になっていく
    ダブルミーニング的な側面も感じた

    更に言えば、
    実験動物のように、
    与えられたもので変わっていく様を
    見受けられる読者目線としての
    トリプルミーニングともとれる
    非常に奥深い話に思えた

    久々に村田沙耶香さんの本を読んだが、
    今までで最も温かみを感じた
    これは、ジャンルとしては
    シスターフッドものになるのかな?
    世界観、衝撃度、大作という点では
    世界99が未だに一番だけど、
    純粋な好みとしてなら、
    これが一番好きかもしれない

    村田沙耶香さんの作品を読みたくて
    手にした方は、少し物足りなさや違和感を
    感じるかもしれない

    0
    2026年02月06日
  • マウス

    Posted by ブクログ

    普段読まないタイプの本やけどとても良かった
    自分の小学生時代に思いを馳せた。
    主人公の考え方とは、共感できる部分はそんなに無いけれど、読書中に感じた気持ち一つ一つを大切にしたい

    0
    2025年12月20日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    女性として生きて来た中での、著名&人気作家さんたちが悩みを赤裸々に綴られた連載が一冊に。

    自分が女性でいることを肯定するために背中を押してくれるような内容だった。

    無神経な数多の男性達に加害されてきた傷への癒し 自分だけではなかった、という、女友達と行ってきた、経験を分かち合って貰えることへのありがたみ

    女性の身体の不安 妊娠や性行為、体調不良、弱さ
    見た目への若い頃の過剰な拘り、ジャッジされることへの抵抗感と迎合

    まるっと。

    0
    2025年12月07日
  • 変半身

    Posted by ブクログ

    大好きな村田さんって感じの作品。
    信じることをやめられない人間の本質にここまで暴力的な説明をつけられるの、この人しかいないでしょ。
    満潮は共感大すぎて、むしろ怖い。けど、少しだけ安堵。

    0
    2025年12月07日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    「私の身体」を「生きる」とは何だろう。いや、「私の身体」とは何だろう。そもそも、「私」とは何だろう。
    各作家たちの切り口は様々だが、みな共通しているのが、己という存在を不可欠に構築するこの肉体というものの生物的な役割にも社会からの眼差しにもかなり戸惑い、苦しみ、受け入れたり受け入れられなかったりしながらどうにか生きている点で、強く連帯感を持ちながら読んだ。

    痛ましさを感じたのが、執筆陣の女性たちはほぼほぼみな性被害の経験がある点。私にもあるし、私の友人たちもほとんどあると思う(学生の頃、痴漢が話題になったとき、その場にいた10人ぐらいのなかで痴漢に遭ったことがない子は1人しかいなかったことを覚えている)。この社会で、そうやって女性は、否応がなしに「私の身体」は本当に私のものなのかと、「私」がモノとして扱われ得るということに向き合わされてしまう。時には、まだ第二次性徴も迎えていないうちに。だからこそ、このようなアンソロジーが興味深い。

    とはいえ男性視点の「身体」やその社会的表象については私にはわからない部分なのだが(この辺りのアンコンシャスバイアスについて、鳥飼茜さんとパートナーの方との会話が面白かった)。男性作家たちに、同じテーマでアンソロジーを書いてもらったらどのようなものが生まれるのだろう?と好奇心を抱く。

    0
    2025年12月04日
  • マウス

    Posted by ブクログ

    友達から、好きだと思うとおすすめされて借りた本。正直自分から手に取ったものではなかったし、村田沙耶香の他の作品を読んで想像していたものは、生や性に関するパラレルワールドみたいな世界だったので気は進みませんでした。借り物だし、早く読んで返さなきゃという気持ちと、タイミング(私は積読が多すぎてどれも読みたいので決めるのが難しいのでルーレットアプリに積読本のタイトルを入力してルーレットを回して決めています)が重ならなければ一生読むことはなかったかもしれないと感じています。これまでの村田さんの作風とはだいぶ違っていて、瀬里奈の不思議な雰囲気と主人公の律に部分的に親近感を覚えてすらすらと読んでしまいました。
    まず瀬里奈の不思議な感じ。一般的ではなくて、浮いていて、壊れやすそうで繊細なのにどこか大胆。私がもし瀬里奈や律と同じ教室にいたならば、小学生なりに気を惹かれていただろうなと思う。何を考えているんだろう、あの子これからどうなってしまうんだろうどうしてみんなと違うのかな。この感情が本を読む速度を上げました。そして、瀬里奈が律や物語の力によって変わっていく。それによって変わる周りの人たちや律の感情。それがまあリアルでとても興味深い。あー、この感情わかる、っていうのがたくさんあった。最初は気になって近づいて、偽善というか面白半分で頼まれてもいない世話を焼く。そのおかげで本人が変わり周囲も変わると、そうなったのは自分のおかげなのにと思ってそれがだんだん僻みだったり嫉妬に変わっていく。自分と同じ、近い…または自分より下だと思っていた人間がいつの間にか自分とは比べ物にならないほどの高いところにいた。このとき感じる嫌な感情がすっごい、リアルというかなんというか。
    「あなたは環境が恵まれてるから努力しないでもそんなところにいれるんだ」
    「私はあなたより頑張っているのに、あなたは許されて私は許されない」
    こういう黒くて醜い救われない感情がどこかに隠れている。これって女の友情だけなのかな?男の人でそういう話はあまり聞かない。
    律の、周りの評価ばかり気にしてしまう気持ちもとても共感できた。瀬里奈への感情にも。律のように、仕事などの役割があればそれを全うできる人もいれば仕事ですら上手く振る舞えない人もいる。私も、そんな考えはなかったけど仕事や苦手な人とかかわらなければいけないときは、“演技”をすることによって上手く、円滑に物事を進められるかもしれない。仕事中は自分の自我を消して店員に徹したりとか、そうするのも処世術なのかもしれない。そうしてみよう。
    瀬里奈のように周りの評価を気にしない人、律のように周りの評価ばかりを気にしてしまう人、周りの普通と違うことにアイデンティティを生み出す人。いろんな人間がいる。私はどうなんだろうと考えた。周りの評価が気になるし、でもそれもバレたくなくて、うまくいかなくてそれならいっそその評価の外に出ちゃおう、比べられて悪く評価されるのが嫌ならされないような人間になろう。そんな感じなのかもしれない、自分って。
    久しぶりにこんなに好きな作品に出会えた。また読み返そう

    0
    2025年11月30日
  • 信仰

    購入済み

    やっぱりすき

    コンビニ人間から村田沙耶香さんのことを知ってそこからずっと大好きです。その中でもほのぼのと楽に読める本でした。

    #笑える #シュール

    0
    2025年11月15日
  • 絶縁

    Posted by ブクログ

    絶縁という言葉が胸に刺さる物語です。
    特に村田沙耶香の短編は、日常の中で人と人との距離がどんどん遠くなっていく様子を、まるで冷たい風が吹き込む部屋のように描いています。私たちの生活にも似た閉塞感が漂い、そこから逃れたいけれど抜け出せないジレンマがリアルに感じられました。
    特に「普通であること」の意味を改めて考えさせられ、登場人物の孤独や痛みがまるで身近な誰かのつぶやきのように響きます。社会との絶縁、それに伴う心の痛みや喪失感を繊細に表現し、自分の周りの人間関係を振り返るきっかけにもなる一冊です。
    すごく後味悪くて好きです。

    0
    2025年10月19日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読んでいるときは主人公たちが強烈だけど、読み終わると周囲からは単に印象の薄い人くらいに見えていたんだろうなと考えた。
    普通に見えるから教師が面倒な関わり方をしてきたり恋人が次々に出来たりをするのだろう。
    愛菜ちゃんも突表紙なく思えるけど周囲との関わり方を見ると、やっぱり普通の範囲内で可愛らしい人に見えそう。
    裏の顔とか内心が怖いなって感じた話。

    0
    2025年10月17日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    BSジャパンのテレビ番組の書籍化。オードリー若林さんがMCする番組が好きな自分にとっては、読み進めてると声が聞こえてきそうな錯覚に陥った。作家の知らない一面が見えてとてもおもしろかった!読んだ章の中では村田沙耶香さんの変人度が群を抜いていた笑

    0
    2025年10月15日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    様々な『自分の』性との向き合い方について書かれている。メタ的な性との向き合い方でないのは、女性の作家たちだからだと思う。
    女性も誰かの性を搾取することもあるだろうが、しかし圧倒的に搾取される側であり、自分の生命と性とが紙一重に近い存在だと思い知る。
    アンソロジーの最初の島本理生さんの作品が個人的ににとても響いた。
    なぜ自分の性と向き合うだけで傷ついてしまうのか。男性も同じなのだろうか。傷ついたことを思い出さないで自分の性について語れる人間がいるならば、どんな人生なのか知りたいと思う。

    0
    2025年09月20日
  • マウス

    Posted by ブクログ

    小学生女子の閉鎖的な空気感。
    過剰に空気を読めてしまう主人公。
    過剰にクラスから浮いてしまう子。

    人格とは、生き方とは。

    主人公に共感しながら読み進めた。
    私も「彼女」のように生きたい。

    ガールミーツガールの名作。

    0
    2025年09月09日
  • 絶縁

    Posted by ブクログ

    「絶縁」をテーマに、アジア各国の若手小説家の短編を集めた本。めちゃくちゃ面白かった。

    最初に柚木さんの短編でガツンとやられ、東京タワーに似た色合いの鉄塔を見ると少しゾッとしてしまうようになった。
    各国の性質がかなり色濃く出ていて…これからアジアの文学を読んでみたいと思った。

    1
    2025年09月07日
  • タダイマトビラ

    Posted by ブクログ

    村田さんの言葉の作り方が好き。そして、よくここまで解像度を上げて物事を見れるなと思う。イカれてるのに、何故ここまで安心感に包まれるんだろうって不思議な読後感。

    0
    2025年09月02日
  • マウス

    Posted by ブクログ

    掃除用具入れの「扉」を開けて安心できる閉ざされた異空間に逃げ込むように入っていった小学五年生の瀬里奈、その「扉」をくるみ割り人形を無理矢理読んで聞かせることで中から引き摺り出した律。
    無理矢理こじ開けられた事でマリーになることが出来た瀬里奈は救われた気持ちだったのかはわからない。
    律はその時の光景を思い出して大人になってクローゼットの隙間に異空間への繋がりを無意識に求めていたのかもしれない。そしてクローゼットの中に閉じ籠る事で少しだけ安心できる感覚を少し理解出来た。それは「扉」を開けてクローゼットに入る事で自分の中の「扉」を開けたのかもしれないし、間接的に瀬里奈が「扉」を開けてくれたのかもしれなかった。結果的にお互いがお互いのドアを開けた(開けるキッカケになった)2人。すべては曖昧で不安定だった。
    ラストのシーンの非常階段の扉は、2人が一緒に開いた最初であり最後のドアだった。異世界へ繋がってなかった事が、「何か」に逃げなくても現実で不安を抱えながらでもなんとか進んでいける状態にやっと立てた2人の心情とリンクしている気がした。

    そして「マウス」というタイトル。これは両義性であり多面性も持っていると思う。
    マリーが勇敢に立ち向かい、ネズミの王を倒して王子の呪いを解く。恐怖や不安や呪いや内面の弱さのようなものに打ち勝つ。律から見た自分自身が臆病者の「mouse」であり、瀬里奈もまた同じ意味での「mouse」であり、違う意味での「mouse」でもある。つまり、かわいい子・魅力のある子という意味をも帯びた「マウス」は、恐怖の象徴と救いや魅力の象徴の両義性を表しているのだと思う。
    律も瀬里奈も臆病で内気であっただろうし、何かに囚われ続けていたという意味での「mouse」であったのかもしれないし、でも同時にお互いがお互いの「扉」を開けて「扉」の外の世界へ踏み出させてくれた王子でもあったのかもしれない。

    律が自分の事をネズミと例えているシーンにくるみ割り人形における「ネズミの王」を重ねるとさらに深みが出る。恐怖や不安で怯えさせる存在であり、そこを超えることで出会える新しい世界の入り口にもなり得る。つまり「恐れ」と「扉」は一続きであるということ。
    「mouse=臆病で内気、だけどかわいい・魅力的」という辞書のシーンの2度目の描写で若干変化がある。それはまるで律と瀬里奈の内面の変化を映してるように見えた。
    「ただの弱い存在」としか思えなかったけど、互いの「扉」を開け合うことで、弱さの中にも魅力的だと思える何かがあると気づけた。その視点の変化を、辞書の言葉の変化で象徴してるのではないかと思いました。

    村田沙耶香さんにしてはライトめであるものの、計算されたシンプルさなのであろうかという勘繰り。だからこそ普段はあまりやらない考察みたいなことをやってしまったのかもしれない。
    学生時代のカーストの中での位置どりであったり、バイトの描写であったり、似たような描写が多作品である部分は村田さん自身を投影している部分なんだろうなぁとインタビューなどを見るとそう思う。
    過激な描写がなくとも共通した読後感があるのは、自分が村田沙耶香さんの作品に求めているものは必ずしも狂気とは限らないのだなと確認できました。

    0
    2025年08月25日