村田沙耶香のレビュー一覧
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sf小説のようで設定が突拍子もないこともあるが、表現していることは実に現実世界をうまく表しているように感じた。
人はその場その場で他人に合わせることで生きており、本当の自分というものは存在しない。状況次第で何通りもの性格を使い分けている。
その中でも自分と共鳴する人たちだけのコミュニティで生活しており、そこが“本当の”自分の世界だと感じている人も多いのではないか。
しかし、世界が根本から揺らぐような出来事が起き、自分がいた世界が俯瞰的に見えるようになる。そうすると自分が当たり前だと思っていた世界が実はとても狭かったことに気づく。
このように、言葉にしにくい微妙な感覚をクリアにしていると思う -
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控えめに言って相当面白くて笑いを堪えるのに必死で、よく出来た作品だと感じました。
主人公の古倉恵子さんは最初の逸話聞いた時点で、作中で明言すらされていないもののASD気質の強い人物像として描かれているのがよくわかりました。なのでその後のシーンでも終始共感できました(さすがにわたしは友達をスコップで殴ったり、先生のスカート脱がしたり、元バイト先の同僚を部屋に居候させている状態をいの一番に家族に自慢げに報告はしませんが。。)
その恵子と白羽がお互いに世間的・大衆的・マジョリティーから見た普通の感覚とはずれている具合が絶妙に噛み合った会話や感覚になっていて、奇跡の組み合わせだなと感じました。
「私の -
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村田沙耶香さんの作品が好きなら必読の一冊。
これまでの村田さんの作品をまとめ上げたかのような仕上がりの壮大なディストピア小説。
上巻で描かれるのは、これまでわたしたちが生きてきた世界に近しい世界。差別、虐め、モラハラ、性被害などが一般的な世界で、空子は自分の性格を持たず、安全で合理的に生きるために相手に「呼応」しながら生きている。
コミュニティによってキャラを使い分けることは誰にでもあると思うけれど、属するコミュニティから見た世界の違いについての描写や、「世界②にいると世界③にいるときに感じていることが感じられなくなる」といったような描写があるように、空子はとても極端に、そして徹底的にキ -
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いやあ...面白かった!
前評判だと、普通とは何かにフォーカスされる作品っていう風に聞いてたけど、確かにそれも大事のテーマなんだけど、【自分本位に生きる大切さ]っていうのは一つテーマなんじゃないかなって思ったなあ、他人から、普通であることを要求され、切望され、普通に話すことが出来る条件が揃い始めていることを喜ばれ、そうであることを貫こうと思ったが、コンビニを目の前にできず、やはり生きる道なんだと、【普通の道じゃない]のに思えたっていうのは印象深いね
人間って、成長につれて普通のグレードがなぜか上がることが要求されるけど、それはあくまで世間の普通であり、主人公にとっては関係のない事だったんだ -
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正しさが一番の狂気。「おかあさん」「子供ちゃん」キャベツ畑みたいな新生児工場、クリーンルームは個性のないただ子孫を繋いでいくための機械としては合理的なシステムなのか?コスパタイパを求めた世界はこうなるのか。愛情愛着という家族の中で育つことのままならなさ、非合理的さ、でもそれでこそ人間。無駄なんてないしそれがあってこその人間。機械じゃないんだから。個人は個人の人生を選択して楽しむ権利がある。家族に恋愛をもちこまない、家族は家族、恋人は別にいる。家族の存在意義と恋人と存在意義って確かに共存しない方法も取れる?でも恋人とずっと一緒にいたいそれが家族になる?安心を求めるのが家族?刺激や性欲が恋人?安心
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ネタバレ2026年に読んだ本の中でも、ベスト級の面白さ。
カナダの義姉が高校の授業で扱っていると聞き、手に取りました。
日本社会で男女に求められる役割や、慣習、社会的圧力に疑問や生きづらさを感じている人には、きっと刺さる作品だと思います。
コンビニ店員の主人公・古倉恵子と、婚活目的の白羽を中心に物語は進みますが、この二人の思考がとにかく面白い。白羽はクズでウザい以外の何者でもないのですが、男女を逆転させると、今でもああいう価値観や言動をする人は決して少なくない気がします。
何度も笑わせてもらいながら、「普通とは何か」を考えさせられました。同時に、日本の慣習や同調圧力に苛まれていた過去を、少し懐 -
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世の中の流れが変わるにつれて「良い」とされてるものが変わりそれに人々が乗っかっていく感じや、自分の本当の感情(汚い感情)に蓋をして周囲の人に馴染めるよう”クリーンな人”でいようとすることは現実の世界でもあると思う。
人との付き合いの中ではもちろん汚い感情を出す事が正解ではない場面もある。
どこかおかしいと思いながらもその環境の中で理想とされる”クリーンな人”であろうと心掛けるあまり自分の感情を押し殺す。
しかし、その結果、その環境で感じるべき感情と自分の本当の感情にギャップに苦しみながら生きている人たちも少なくないのではないだろうか。
自分がこれまで生きてきた中で感じてきた違和感が言語化さ