村田沙耶香のレビュー一覧

  • 殺人出産

    Posted by ブクログ

    コンビニ人間を読んだらすっかり村田沙耶香ワールドにハマってしまって、殺人出産もすぐに読みました。短編集だから、読むのに時間がかからない割に、一度に色んな世界を摂取できるのがとても嬉しい。

    どの世界も、私にとっては耐え難い描写が多くて、読みながら何度も顔をしかめてしまった。ショッピングモールで読んでいたから、私のことを変な人だなって思う人がいたかもしれません。

    産むから殺してもいいと、命に対して数を基準に捉えているのにはゾッとした。わたしは、命は相対的なものではなく、絶対的なものだと思っているのですが。あの世界では、私の命は誰か10人分の命に等しくて、それ以上でも以下でもないということか。だ

    0
    2026年06月15日
  • コンビニ人間

    Posted by ブクログ

     かなり良かった。
     日常的にコンビニを利用するので景色は容易に想像することができた。また、接客業でのアルバイトの経験から、“店員“と勤務時間外の自分との乖離もうまく言語化がなされていると思った。主人公のパーソナリティもあって、普通だったらイラついてしまうような場面や人物にも余計な不快感を持つことなく読むことができた。

     特にこの文庫版の解説が大変良かった。こんなふうに読書がしたいとしみじみと思った。
     ハズレの読書をしたくないという人に間違いのない作品だと思う。

     絶対に解説を読んでほしいです。

    0
    2026年06月14日
  • コンビニ人間

    Posted by ブクログ

    『普通の人間っていうのはね、普通じゃない人間を裁判するのが趣味なんですよ』

    主人公は幼少期から「普通」とは少し違う。死んでいる鳥を「せっかくだから食べよう」と言ったり、面倒を避けるために恋人契約をしたり、行きすぎた合理的判断をする傾向がある。おそらく自分が現実世界で出会ったら気味の悪さを感じるのは主人公の方だが、この作品では「普通」ではない方から見た「普通」の人の気味の悪さや不快感を味わえる。「普通」とは何かを考えさせられる作品。

    0
    2026年06月14日
  • コンビニ人間

    Posted by ブクログ

    普通というのは何をもって定義されるのか、というのは私の人生できっと永遠のテーマになるであろう事柄で、そのくせ答えなんてなくたっていいじゃないかと思っている。それぞれの自分のスタンダードで生きればいいじゃない。と思いつつ、そうなったらきっと世界には色んなひずみが生まれてしまうだろうな、とも思う。
    そしてそのひずみを埋めるのは大体がマジョリティに属する側の人達なのが、世界の嫌いなところだ。かといって、いわゆるマイノリティに属している(あるいはそう自称している)人たちが、必要以上に自分たちをラベリングしているように見えたり、過度に権利を主張したりしているように感じたりすることもあって、なんだかそんな

    0
    2026年06月15日
  • 世界99 上

    Posted by ブクログ

    描写が残酷で細かくて嫌でも映像が思い浮かばされる。誰もが共感できるし私だけが共感していると錯覚するような感じ。

    0
    2026年06月13日
  • 世界99 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    だから、ラロロリンガール・ライフってなんだよ(笑)と序盤から突っ込みを入れながら読み始めた下巻。ようやく読み終わりました。
    いや~強烈でした。ここまできっつい話はそうそう読めないですよね。
    こんな無茶苦茶な話あってたまるか!!と思いたいところですが、それがそうでもないのでは?というのが今の感想です。ラロロリンキャリアも、ピョコルンも存在しない我々の実生活ですが、皆、何かに搾取され隷属しているのは大なり小なりあるわけで、案外無意識に空子みたいに達観して世の中眺めている人そこそこいるんじゃないのかな?

    怖いなぁと思ったのが、観覧車で空子と音が話するシーン。今更ながら気付いちゃいました。「あ、こ

    0
    2026年06月13日
  • コンビニ人間

    Posted by ブクログ

    普通とは何か。自分自身が現在直面している壁でもある。そんなタイムリーな一冊であった。小学生から普通を求められてきてる。出る杭は打たれる世の中。学生時代は学歴や運動が、大学では就職活動、社会に出れば、お給料や役職、家族や子ども。そんな肩書を持つことが普通とされ幸せとされている。でも、よく考えたら、誰がその幸せを決めたのだろうか。お給料が低くても、自分がやりたいことをやっていたり、向いている仕事をやっていることが幸せな人間だっているはず。でも、人間は目に見える形でしか幸せを得られない人もいるし、比較すること、優勢であることを実感することで幸せを得る人間が多いように感じる。
    本書からは、異端であるこ

    0
    2026年06月12日
  • 消滅世界

    Posted by ブクログ

    人工授精で子どもを作るのが一般的になった世界で、ディストピア小説だと思うんだけど千葉県が出てきたり今現在の自分達が暮らす現実世界と重なるところが、でてきてフィクションだときり分けて考えることを拒否してくる。

    こんな世界ありえないでしょ!とは一蹴もできなくてでも自分が見てる世界とは別物すぎる。

    後半はエデンシステムで子どもは皆の子として扱われ特定の子に愛情をかけるのでなく、すべての子に「愛情のシャワー」を注ぐのが町民="お母さん"に課されていてその世界に違和感を感じながらもだんだんと順応していく主人公という構図なんだけど、この辺りすごく怖い。

    もしかしたら一部(大半の?

    0
    2026年06月12日
  • 世界99 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    白藤さんは私が考える人間のまま世界を見続けてるんだな。
    疲れきった人がピョコルンになりたがる、名誉なことなのか?
    女性が負わなければならなかった妊娠出産家事育児をピョコルンに負わせることができる世界。羨ましいと思い読み進め、最終的には…おぞましい世界観だった。
    何か別のものに押し付けるのではなく、夫婦で、家族皆で分担すればいいよね。妊娠出産は今のところ女にしかできないし、女も正社員を一生続ける現代だしね。1人だけ便利に使われ続けるなんて嫌だから、それを見てきてるから少子化なのもあるよなぁ。
    「子宮を見張られる」と、空子母の「次はお前の番だ」的な表現や圧、あるある過ぎて読んでて苦しかった。
    いじ

    0
    2026年06月12日
  • 信仰

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    信仰
    人それぞれ信じるもの、推し、価値を感じるものは違う。あらためて言葉にすると当たり前だし、自分が価値を感じるものを否定されると腹が立つ。でも、人が価値を感じて、自分が価値を感じないものに対しては「えーやめといたら?」と言ってしまう自分がいるなと、ハッとさせられた。

    気持ちよさという罪
    多様性という言葉は最近いろんなところで聞くし、多様性を認めることは当たり前なこととも思っていたし、自分はできていると疑わなかった。でも、「どんな奇妙な人も、奇妙なままに受け入れる」ことが多様性を認めることだとするなら、自分は自信をもってできている!と言えるだろうか?と感じた。
    奇妙な人(自分と違う人、大多数

    0
    2026年06月11日
  • コンビニ人間

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ✶印象に残った言葉✶
    「普通の人間っていうのはね、普通じゃない人間を裁判するのが趣味なんですよ。」

    「皆、変なものには土足で踏み入って、その原因を解明する権利があると思っている。私にはそれが迷惑だったし、傲慢で鬱陶しかった。」

    0
    2026年06月11日
  • 世界99 下

    Posted by ブクログ

    多少冗長なところもあったけど上下巻でたっぷり読めてよかった
    みんなのぴょこるんはどんなイメージだろう

    0
    2026年06月11日
  • コンビニ人間

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    再読。世にも奇妙な物語みたいな感じで面白い!
    奇妙だけど、古倉さんのいちばん生きやすい生き方が見つかってよかった。普通って難しいよね、私もよく変わってるねって言われるから気持ちが分かるところもあった。普通じゃなくても、自分が生きやすいように生きるのがいちばんだと思う。だれより完璧なコンビニ人間だから、アルバイトじゃなくて店長とかに昇格したらいいのに、それはダメだったのかな。

    0
    2026年06月11日
  • 地球星人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    世界が目の前で崩壊するような感覚に陥った。自分が信じいるとも言わぬような当たり前で意識の底にあるようなものが根底からひっくり返らされた。誰かに勧めるのは気が引けるけど、自分にとって大事な1冊となった。村田沙耶香さんの他の作品も読んでみようと思った。

    0
    2026年06月10日
  • コンビニ人間

    購入済み

    小説を全く読まない自分が、知り合いにおすすめされて読みました。とても読みやすく三日坊主の自分でも最後まで読み切れましたが、読了後は言葉にできない衝撃や喪失感を感じました。普通とはなんなんですか

    #深い #タメになる

    0
    2026年06月09日
  • 殺人出産

    Posted by ブクログ

    表題作「殺人出産」がよかった。絶対的な悪であるはずの「殺人」が相対化され相殺される感覚が、ぞわぞわと心地よい。満足。

    読み終えて気付いたこと。自分は、殺人以外の罪について、いつのまにか相対化していて、それが当たり前だと理解していました。たぶん高校卒業のあたりで既にそうなっていたと思う。かなり危うい。バレないように、人間らしく振る舞えるように、気をつけなくては。

    0
    2026年06月09日
  • コンビニ人間

    Posted by ブクログ

    読書初心者の私には短くてとにかく読みやすかった。普段から、普通とはなにか?普通ではいなくてはいけないのか?など考えるのが好きな私には考えさせられる本だった。主人公の視点がとても面白かった。

    0
    2026年06月08日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

    Posted by ブクログ

    圧倒的だった。
    満足とされる場所からさらに二つ三つ深くまで探り掘り出されたようなものを読まされた気分。
    他の短編の何倍も感動した。
    長ければ良いのかと批判的だったが、この長さは必然だと思った。

    0
    2026年06月08日
  • コンビニ人間

    Posted by ブクログ

    これは…読後感がなんとも なにか自分の軸が
    ぐんにゃり曲がってしまったような 小説。
    この世界観は衝撃的でした。主人公がまだ幼い少女だった時 きれいな鳥の死骸を母親に見せ 
    焼き鳥にしようと話す場面から ページを止めることが出来なかった。

    0
    2026年06月07日
  • 世界99 上

    Posted by ブクログ

    とにかく面白い。ここまで突き詰めて心理描写を書いてるのすごい。ぼくもピョコルンになりたくなっちゃうような説得力があった。なりたくないけど。主人公が有能すぎて爽快。よくこんなに体力あるなって思った。人はいくつもの世界を持って生きている。タイトルも好き。また読み返したくなる気がする。

    0
    2026年06月07日