村田沙耶香のレビュー一覧
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コンビニ人間を読んだらすっかり村田沙耶香ワールドにハマってしまって、殺人出産もすぐに読みました。短編集だから、読むのに時間がかからない割に、一度に色んな世界を摂取できるのがとても嬉しい。
どの世界も、私にとっては耐え難い描写が多くて、読みながら何度も顔をしかめてしまった。ショッピングモールで読んでいたから、私のことを変な人だなって思う人がいたかもしれません。
産むから殺してもいいと、命に対して数を基準に捉えているのにはゾッとした。わたしは、命は相対的なものではなく、絶対的なものだと思っているのですが。あの世界では、私の命は誰か10人分の命に等しくて、それ以上でも以下でもないということか。だ -
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普通というのは何をもって定義されるのか、というのは私の人生できっと永遠のテーマになるであろう事柄で、そのくせ答えなんてなくたっていいじゃないかと思っている。それぞれの自分のスタンダードで生きればいいじゃない。と思いつつ、そうなったらきっと世界には色んなひずみが生まれてしまうだろうな、とも思う。
そしてそのひずみを埋めるのは大体がマジョリティに属する側の人達なのが、世界の嫌いなところだ。かといって、いわゆるマイノリティに属している(あるいはそう自称している)人たちが、必要以上に自分たちをラベリングしているように見えたり、過度に権利を主張したりしているように感じたりすることもあって、なんだかそんな -
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ネタバレだから、ラロロリンガール・ライフってなんだよ(笑)と序盤から突っ込みを入れながら読み始めた下巻。ようやく読み終わりました。
いや~強烈でした。ここまできっつい話はそうそう読めないですよね。
こんな無茶苦茶な話あってたまるか!!と思いたいところですが、それがそうでもないのでは?というのが今の感想です。ラロロリンキャリアも、ピョコルンも存在しない我々の実生活ですが、皆、何かに搾取され隷属しているのは大なり小なりあるわけで、案外無意識に空子みたいに達観して世の中眺めている人そこそこいるんじゃないのかな?
怖いなぁと思ったのが、観覧車で空子と音が話するシーン。今更ながら気付いちゃいました。「あ、こ -
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普通とは何か。自分自身が現在直面している壁でもある。そんなタイムリーな一冊であった。小学生から普通を求められてきてる。出る杭は打たれる世の中。学生時代は学歴や運動が、大学では就職活動、社会に出れば、お給料や役職、家族や子ども。そんな肩書を持つことが普通とされ幸せとされている。でも、よく考えたら、誰がその幸せを決めたのだろうか。お給料が低くても、自分がやりたいことをやっていたり、向いている仕事をやっていることが幸せな人間だっているはず。でも、人間は目に見える形でしか幸せを得られない人もいるし、比較すること、優勢であることを実感することで幸せを得る人間が多いように感じる。
本書からは、異端であるこ -
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人工授精で子どもを作るのが一般的になった世界で、ディストピア小説だと思うんだけど千葉県が出てきたり今現在の自分達が暮らす現実世界と重なるところが、でてきてフィクションだときり分けて考えることを拒否してくる。
こんな世界ありえないでしょ!とは一蹴もできなくてでも自分が見てる世界とは別物すぎる。
後半はエデンシステムで子どもは皆の子として扱われ特定の子に愛情をかけるのでなく、すべての子に「愛情のシャワー」を注ぐのが町民="お母さん"に課されていてその世界に違和感を感じながらもだんだんと順応していく主人公という構図なんだけど、この辺りすごく怖い。
もしかしたら一部(大半の? -
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ネタバレ白藤さんは私が考える人間のまま世界を見続けてるんだな。
疲れきった人がピョコルンになりたがる、名誉なことなのか?
女性が負わなければならなかった妊娠出産家事育児をピョコルンに負わせることができる世界。羨ましいと思い読み進め、最終的には…おぞましい世界観だった。
何か別のものに押し付けるのではなく、夫婦で、家族皆で分担すればいいよね。妊娠出産は今のところ女にしかできないし、女も正社員を一生続ける現代だしね。1人だけ便利に使われ続けるなんて嫌だから、それを見てきてるから少子化なのもあるよなぁ。
「子宮を見張られる」と、空子母の「次はお前の番だ」的な表現や圧、あるある過ぎて読んでて苦しかった。
いじ -
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ネタバレ信仰
人それぞれ信じるもの、推し、価値を感じるものは違う。あらためて言葉にすると当たり前だし、自分が価値を感じるものを否定されると腹が立つ。でも、人が価値を感じて、自分が価値を感じないものに対しては「えーやめといたら?」と言ってしまう自分がいるなと、ハッとさせられた。
気持ちよさという罪
多様性という言葉は最近いろんなところで聞くし、多様性を認めることは当たり前なこととも思っていたし、自分はできていると疑わなかった。でも、「どんな奇妙な人も、奇妙なままに受け入れる」ことが多様性を認めることだとするなら、自分は自信をもってできている!と言えるだろうか?と感じた。
奇妙な人(自分と違う人、大多数