村田沙耶香のレビュー一覧

  • コンビニ人間

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    コンビニ人間でした。本人が納得しているなら他人に迷惑かけていない場合に限り人生に口出すべきじゃないし、簡単に普通を強要するんじゃないなとしみじみ。

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    2026年05月04日
  • 世界99 上

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    めっちゃいいね。この世界と限りなく近い。

    ピョコルンとかラロロリン人とか、そういう作中独自の象徴はこの世にあるけど固有名詞として明言していないだけで、普通に色んなものに置き換えることができるよね。「Aさん(仮名)」みたいな感じ。

    主人公の言っている「呼応」みたいなのもすんなり理解できる……というかまあ人間ならみんなそうだし特にその感覚が強い人ね、みたいなとっつき易さがある。性的、社会的な役割の割り振りっていうのはこの作者の物語によく出てくる概念だしね。

    なんならこれ一冊でも話としていい感じな気もするんだけど、ここからどうやって下巻の話が展開されるのか楽しみ。

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    2026年05月03日
  • コンビニ人間

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    ネタバレ

    誤解されそうであんまり言いたく無いけど、私はどちらかと言うと白羽寄りの人間かもしれないと思った。社会に馴染めない主人公と白羽という人間(?)。2人の都合で同じ家に住むことになるけど、2人の本質は全く違う。主人公は徹底して宇宙人とかロボっぽい人外じみたものを感じさせるし、白羽は痛みに怯えて成長できなかった子供のように感じた。白羽は最低なやつだけどあくまで人間のままだった。
    白羽の持つ思想や価値観男女間には全く共感できないし、きしょ!!ってかんじの人物像だけど、彼がいう「隠して欲しい」というのにはなぜかものすごく共感してしまった。だからこそ、ある意味で社会不適合の仲間を見つけた彼にとってあのラスト

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    2026年05月02日
  • 信仰

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    常識と信仰の違いは何だろう。
    常識は正しくて、無害で、基準みたいなもの。様々な共同体の中で絶対的なもの。
    信仰も基準となり得るが、個人的なもののように捉えられる。偏りがあったり、他人から見ると間違っていると考えられたり。

    本書を通して、同じ信仰を持つ人々が共同体となったとき、信仰は『常識』になるのだろうと思った。

    そうであるとすると、常識にどれだけ意味があるだろう。僕が常識だと思っていることは、本当に僕が信仰していることだろうか?常識とされていることをトレースすることにより、信じる事から逸脱してはいないだろうかと不安になる。

    僕の『信仰』は何だろう。
    あの人の『信仰』は何だろう。

    考え

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    2026年05月02日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    4つの中編集で構成されているが、「丸の内魔法少女ミラクリーナ 」は特に楽しく読むことができた。最後のレイコと正志の戦いは声がでそうになるほど面白かった。典型的な話だと思いきややはり着地点がまったく見えないのが村田ワールドのとても良いところ。また、「秘密の花園」も印象的で自分の理想彼を現実にいる同じ彼で破壊するという予想外の展開には驚いたが、私も美化されている人間は沢山いるので実際に会ってその理想を壊したらまた新たな発見があるのかと思いながら読んでいた。村田ワールド作品はいい意味で気持ち悪くなる作品が多いなかで、この作品はライトに読めるので村田作品初心者には是非オススメしたい1冊である。

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    2026年05月01日
  • 信仰

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    ・村田沙耶香の文章はどれも凄みがある。数行読むだけでも身体が強張って、胸の奥のほうがずっしり重くなるような感覚がある。


    ・短編を読むのは初めてだった。村田沙耶香の文章と短編はすごく相性が良いものに感じられた。一つひとつはとても短いのに、毎度ぶん殴られるような重みがある。


    ・世界への皮肉がすごい。よくこんな世界が創れるな、どう見えてるんだ、世界!となる。鼻の穴のホワイトニングは『世界99』でも出てきて顔を顰めながら声に出して笑った記憶がある。おもしろいのに引いてるから端から見たら奇妙な顔をになっていたと思う。『カルチャーショック』での均一化された街も、何もかもが皮肉に溢れていて、だけどそ

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    2026年05月01日
  • コンビニ人間

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     名著。後に文豪として名を残すでしょう。解説に中村文則からの賞賛。
     芥川龍之介のよくできた短編のよう。古文でいえば、鎌倉時代の説話や随筆のように気の利いた構成。世間の当たり前をことごとく素朴な問いによって解体する。世界的古典でいえばエラスムスの痴愚神礼讃のようなユーモア。最近の人で例えれば、三宅香帆さんのような語り口。
     優れた小説はこの世の中を的確に批評する。読みやすく、本当におもしろかった。

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    2026年04月30日
  • 消滅世界

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    初めて村田沙耶香さんの小説で気持ち悪いというか不気味さを感じた。とは言ってもやはり面白い!
    「一番恐ろしい発狂は正常だわ」の言葉がとても印象に残りました。

    千葉に行っても「そんなのおかしい」と取り乱す人がいてもおかしくないのにと思いながら読んでいたが
    この世界なら争いごとは起こらないんだろうなと思うと
    楽園に思えてくるからそれすらも怖い。

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    2026年04月30日
  • コンビニ人間

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    コンビニという無機質・無個性の中でのみ発揮される個性という矛盾に虚しくなりました。
    なぜ虚しさを感じたのか。
    まさに自分もその1人だからである。
    この作品ほど極端ではないにしろ、現代人なら誰しもが感じたことがあるんではなかろうか。
    AI化や経済合理性だけが独り歩きしている現代において、誰もが歯車であり代替可能なのだ。
    この事実に本気で向き合った時、とてつもない虚無感に襲われる。
    作中で主人公は世の矛盾に誰よりも向き合い、自分に正直であった。
    毎日当たり前に食べている鳥の死骸ためにお墓をつくり、生きている花を供えた人々に対して疑問を覚えた幼少期のシーンが最たる例であろう。
    いつまでも、このような

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    2026年04月30日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    今になったからこそ学生時代の出来事は『 思い出』として1つの言葉にできますが、当時は様々な感情と戦いながら過ごしていたことを、過去にタイムスリップしてみたかのように鮮明に思い出しました。

    当時ぐるぐるモヤモヤと彷徨っていた気持ちは、解決や達成感を見出すことはできなかったとしても、今の自分の考え方や過ごし方へと生かされていることが少しでもあると思うと今の自分の行動に自信を持ってみようかなと前向きになれました。

    自分の中ではどうしようもできない事+こうでなければいけないという気持ちがあっても、自分に寄り添えられない寄り添い方が分からない葛藤に、読んでいて古傷がちょっぴり痛むような気持ちになりま

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    2026年04月30日
  • コンビニ人間

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    多様性の理解を主張しつつも、マイノリティに排他的ないまの社会をうまく風刺していると思った。サクっと読める。

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    2026年04月29日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村田沙耶香の作品は読んでる最中に物語に没入しすぎてしまうことがある。とてつもなくおぞましいことを書いておきながらそれが急展開として襲ってくるのではなく、1歩1歩不穏の欠片を私たちに与えてくれるせいで、徐々に作品の奇抜な思想が自分自身に馴染んでいく感覚が素晴らしいと思う。地球星人でも、主人公達がいびつな思想であることは理解しながらも、それに至るまでの敵であったり思想を細かに与えてくれるおかげで作品に没頭してしまう。要約をしてしまうとカットされるような細やかな描写によって作品が光り輝く、純文学の極致であると感じた。

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    2026年04月28日
  • 世界99 上

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    ネタバレ

    ちょーーーおもしろい!!!
    うっすら考えてるリアルを誇張しつつラストはSF強め
    今日は午後6時間使ったわ!読書はいいねぇ!
    これで完結感あるけどな...!
    あっきーはどんなピョコルンになるのか、音ちゃんの逃避行は?とか、ピョコルンの扱いがどうなっちゃうのかは確かに気になるけど、ここで終わらせないの多くの小説家の一歩先を言ってる気がする村田さんよ...

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    2026年04月27日
  • コンビニ人間

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    ネタバレ

    適応して生きていく分には良いし悪いことでは無いけれど、男の人と絡みだすと気持ち悪く、危うくなる。周りの人次第では本当に子供作ってた。怖い。他の本ではそうなっちゃってたし。知的障害とかのわからないではなく、本当に他の星から来たって感じ。

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    2026年04月26日
  • コンビニ人間

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    この本を読んだやすこ的解釈と致しましては普通とは何かを考えさせられたのであります。(ありきたりで申し訳ないw 私は少しばかり考え事が多いただの男性なのですが、如何に人間社会が創り出した「普通」や「常識」といった病に冒されているかを思い知ったのであります。
    この世界というものは実は平等で平和のではなく、ひょっとしたら気づかぬうちに誰かのためにデザインされたものであるのかと少しばかり考えてしまったのであります。
    そしてわたくしやすこは人生を幸福に生きるための手がかりを本書から享受することができたのです。それをここへ発露させていただきたい。
    本書の主人公はコンビニバイトというものに魅せられているわけ

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    2026年04月26日
  • コンビニ人間

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    主人公の変わっているが、一貫しているキャラクターが魅力的。結末が異常と狂気、希望、美しさが混じったようななんとも言えない不気味な鮮やかさがあった。

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    2026年04月25日
  • マウス

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    なんだこれは。めちゃくちゃいいぞ。すごい好き。

    人間の強さ、弱さ、って、いったい何だ?

    小5の春から同じクラスになった瀬里奈と〈私〉律。最初から仲が良かったわけじゃないけれど、ジグソーパズルのピースの凸凹がピッタリ合うように、この2人だからこそ親友になれた。

    ラスト近くはずっと泣きそうになりながら読んでた。うれしかった。すごく大事なことを見せられた気がする。

    あたくし、村田沙耶香さんのファン、確定です。

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    2026年04月25日
  • 世界99 下

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    結局人は自分が思うように人の事を認識できないし、
    勝手にこれまでの情報を処理して、
    勝手に目の前の人のストーリーを作って、理解したきになっているんだな、、、
    人は過去の情報量で積み上げられた融合体であり、ただ存在している国に媚びて、合わせようとしているだけな存在かもしれないと悲しくなった。

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    2026年04月24日
  • 消滅世界

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    ネタバレ

    私の気持ちが言語化されてて、ひどく共感した。

    登場人物の中には、
    恋愛をして子を産む人
    結婚も子育てもせず生きる人
    家庭を持ち子を育てるが外部で恋をする人
    キャラクターに恋をしてる人、がいる。
    それぞれ宗教的に考えを持っていて
    善悪と清潔感の基準が分かれてる。

    恋を本能とし、家族がシステム化された社会の
    これこそが私が追っていた価値観なのかも。

    でもそれが正しいとされる世の中になった瞬間に
    ヒトは赤ちゃんを産むだけの道具になる。
    とこの本を読んで初めて思った。

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    2026年04月24日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    ネタバレ

    面白かった〜〜〜!
    パワフルでコミカルでテンポがいい。
    これまで読んできた村田作品の中では一番ライトで、たびたび声出して笑いながら読んだ。

    表題作『丸の内魔法少女ミラクリーナ』そして『秘密の花園』『無性教室』『変容』の4篇を収録。

    ダントツで面白かったのは表題作。
    ストレス社会を"キュートな妄想"でやり過ごしている、自認・ベテラン魔法少女の茅ヶ崎リナ(36)が可笑しくも愛おしいキャラクター。
    世間的にはいい大人とされる年齢の人間(たち)が、子供の頃の無垢をそのまま大事に胸に抱いて、真剣に再現し続けているちぐはぐさが絶妙で面白い。
    漫才とかコントとかで演ってもきっと真っ直

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    2026年04月23日