村田沙耶香のレビュー一覧

  • コンビニ人間
    【記録用】
    バイト先で勧められて読んだ1冊。
    真っ直ぐにサイコパスな主人公と捩れまくった2ちゃんねるの化身みたいな相手の男。
    斜めからモノを見るものたちの頂上バトル。
    現代社会の生きづらさを映し出してる感じ。
    今の社会を生きるのって大変だって斜めな見方を通して真っ直ぐ伝えられた気がする。
  • 殺人出産
    私の価値観や倫理観は凝り固まってるのかもしれないと思い知らされた。またそれらは生まれた時代や生活環境でいくらでも変わり覆されるものであるのだろうなと怖くなった。
    作品自体は分かりやすい言葉で綴られていて、スラスラと読みやすかった!
  • コンビニ人間
    結果的に家族は嫌がるのだろうけど、この子が動物や人殺しにならずに済んだのは良かったことだと思う。アルバイトはどうしたって、学校の合間だったり主婦だったり、意味のあるものしか働いていないから異物になりやすい。
  • タダイマトビラ
    中毒なのか、、、?
    村田さんの本を見つけると手にとって「しまう」。
    また今回も、とんでもない小説なんだろうな、と思いながら読む。
    当たってた。
    とんでもなかったし、読後感がとても良くない。(褒めてます)
    いつもだいたい悲惨なことになるし、怖いし気持ち悪いしキツいんだけど、何で読みたいと思って「しまう...続きを読む
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ
    面白かったです!
    特に魔法少女は声に出して笑ってしまいました。
    どれもユーモア溢れるお話でした。
  • コンビニ人間
    一気読み
    人がこの世に生まれ大人へと成長していく中で、皆と同じであることが望まれ、そうでないと異質と見なされる。また大人になってからも就職したり、恋愛をしてパートナーを作り結婚をして子供を作るといった人生パターンが普通で当たり前であり、「多様性」という言葉が浸透しつつも「普通」でないことはどこか許容...続きを読む
  • コンビニ人間
    人はそれぞれ、事情が違ければ幸せの形は違う。周りは善意でアドバイスをしているが、それが主人公には合わないのだろう。善意の加害者になっていないか、自分を見直さなければいけないと思った。自分と他人は違うのに、なぜ一緒だと思ってしまうのだろう。そこに人種や国、宗教などのトラブルが集約されているのではないだ...続きを読む
  • コンビニ人間
    一気読みしました。

    「普通」がわからない古倉と
    「普通」に適応出来ず捻くれた白羽。

    コンビニの視点から描かれる、見えないマニュアルに支配されている世間。
    多様性といいつつ根深く残る「普通」圧。
    共感する部分が多かったです。
  • 変半身(かわりみ)
    恐怖と奇妙な感情が離れません。理解しようと思ってはいけない本です。たぶん何回読んでも理解はできない。

    でも、このゾクゾクする感覚がなぜかまた村田さんの本を求めてしまいます。
  • 殺人出産
    短編集なのに壮大で独特な世界観がしっかりと表現されていてあっという間に読み終えてしまった。
    「殺人出産」も面白かったが、最後の「余命」もあの短さでこんなにも衝撃的でハイセンスな物語を生み出すことができるのは才能。もっと村田沙耶香さんの作品を読んでみたくなった。村田沙耶香さんならどんな死に方をするのか...続きを読む
  • コンビニ人間
    白羽さんとの生活を始めてしまう辺りに人間味を感じた。主人公は結局元のコンビニ人間生活に戻ったと捉えればそれまでだけど。

    個人的には好きな内容だし、いい作品だと思うけれど、これが芥川賞を受賞した作品だとは思わなかった。社会がこれをどう捉えてるのか、何を感じたのか気になる。
  • コンビニ人間
    オーディブルで!
    再読
    やはりこの人変わってるけどこういう人も幸せになってほしい。
    コンビニがあったことでやりがいができたんかなあと思う。
    それはコンビニでもなんでも良くて、夢中になれることを探したいと思う
  • 信仰
    何かを”信じること”についての小説とエッセイを8篇収録した本。村田さんの小説らしく “正常”と“異常”の境界がぼやけてしまう危うさ。この危うさが蔓延っているのが現実なのだという容赦のなさを突きつけてくる
    自分のなかにある価値観や信念を捉えきれないまま、世間でいうところの”正しさ”に思考停止で乗っかっ...続きを読む
  • コンビニ人間
    文体や表現はライトで現代的な印象だが、それゆえに主人公の社会不適合さのどうしようもなさがリアルで一層浮彫りにされている気がして、読後はしんどく暗澹たる気持ちが残った。
    主人公のコンビニへの依存が行きすぎて、もはやそれなしでは生きていけないほど進行してしまっていることが分かるエンディングも、主人公の清...続きを読む
  • コンビニ人間
    主人公の考え方があまりにも変わっていたので「え?そんな事普通は思わないから!」とか思ったりしたけど、それでも自分のペースで生きていくのは凄いし、主人公の行動にはただただ驚かされた。
    でも主人公が言っていた通り、ずっと同じ環境にいると周りの人の話し方に似てきたりするのはわかる。
    白羽の行動や言動は私に...続きを読む
  • コンビニ人間
    普通ができない人間に対する社会や自分の不寛容を自覚させられます。
    社会に縛られる不自由さを感じながら、自分らしく在りたいなんて考えたりするわけですが、これは社会の規定する普通と自分があまりずれていないってことで、自分は恵まれているんだなと思いました。
    普通ができないひとが、社会の歯車であることを望む...続きを読む
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ
     『殺人出産』を読んで作者が書く独特の世界観に魅了されて本作も読んだがやはり一筋縄ではいかないような短編集だった。子供の頃に憧れた魔法少女の感覚を36歳になった現在でも持ち続ける『丸の内魔法少女ミラクリーナ』、小学生の頃の初恋の正体を確かめるためにその相手を監禁する『秘密の花園』、性別が禁止された学...続きを読む
  • 殺人出産
    『コンビニ』に続き、村田作品二作目。
    「殺人出産」…『コンビニ』も大分ヤバイと思っていたが、それ以上のヤバさ。どんな人生を歩んできたらこんな作品描けるんだ?!少子高齢化を防ぐ一手になる(?)……って、んな訳ないッ!!笑
    でも文学って本来こういうものだと思う。社会に疑問を投げ掛けるっていう——正義とは...続きを読む
  • となりの脳世界
    クレイジー沙耶香こと、作家の村田沙耶香さんが見ている世界を覗くことができるエッセイ集。
    楽しく読めたけど、芥川賞受賞直後ぐらいにテレビやラジオで喋っていた時のお話のほうが面白かったかな。(ネットで検索すると出てきます)
    改めてちゃんと文章で書くとこうなるのか、どこか周囲の人たちへの遠慮が感じられるん...続きを読む
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病
    村田さんの周辺では面白いことがたくさん起こるように思うし、彼女の捉え方は謙虚で独特で時に飛躍する。
    ananの連載との事でサクッと読めてフフッと笑えて、脳がリラックスしました。

    あとがきにあった

    「これからも、私は自分の心も、身体も、大切に観察し続けたいと思う。老いていく身体を内側から見ることは...続きを読む