村田沙耶香のレビュー一覧

  • タダイマトビラ

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    村田さんはとにかく、私たちがぼやーっと考えていたようなことを言語化して物語にするのが得意。だからこそ読み進めれば進めるほど、その世界観に飛び込みやすい。この作品も他作品同様に、気持ち悪さとリアルさが合い混ざって構成されていて、絶妙。私は好き!

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    2025年04月22日
  • 授乳

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    女と言う性への違和感をこれでもかと煮込みに煮込んで、焦げる寸前のドロドロこってり濃いめのえげつない作品(笑)
    超濃厚な佃煮は何とも狂気でグロテスク。

    人間の皮膚感とか、様々な感触の表現の仕方がやたら細かくてめっちゃキモい←尊敬の意

    これがデビュー作かぁ…
    語彙力無さすぎて申し訳ないけど
    『マジすげぇ』です。

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    2025年04月20日
  • ご本、出しときますね?

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    番組Pの佐久間宣之の『おわりに』が印象的だった。作家さん達の考え方の違いが面白く、文字だけで伝わる人柄みたいなものに押されて何冊か本をポチった。

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    2025年04月12日
  • 変半身(かわりみ)

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    絶賛現実逃避中。
    みんな持ってる感情や動向を抉り出すように書かれた小説でした。
    私は比較的どの登場人物にも共感が出来たかもしれない。

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    2025年04月10日
  • 授乳

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    本屋でジャケ買いした一冊。
    この作家の著書は初めて読んだが、女という性が相当嫌いなんだろうなと感じた。
    見たくない女の一面を集めて煮出して絞って濃縮還元したような作品で、作中で描かれる女性達は皆どこか狂っているように思えるが、その実非常に現実的だ。
    面白いというより興味深い作品だった。
    「好きな小説は?」と聞かれて意気揚々とこの作品を出してくる人とは関わりたくない。

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    2025年03月28日
  • 授乳

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    久しぶりに1冊をすぐに読み終えた。最近、読みたい内容がミステリーでも恋愛でもほっこりしたものでもないんだよ…と感じていて、途中で読むのをお休みしている作品が多いわたしにはぴったりな内容でした。自分の中にありそうでないような、でもあるんだろうなと思う感情や考えに目が離せなくなりました。新作も読みたいな。

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    2025年03月24日
  • ご本、出しときますね?

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    オードリーの若林と作家たちが対談し、”自分のルール”についてをメインに小説を書くにあたってのモチベーションや作品の映像化の話、小説には関係ない話まで色々と語る番組の書籍化。各回の最後にはオススメの本が紹介されています。それぞれのこだわりや持ち味が出ていて面白かったです。テレビで実際に話しているのを見たかったかな。

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    2025年03月21日
  • 世界99 上

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    村田さんの作品はよく同じフレーズが出てくる。例えばトレースや呼応など。日常で使わない言葉も多いので村田ワールドに入る前にはそのワードを復習しなければ、と思いながら読み進める。
    村田さんの作品はいつも架空の人物やキャラクターが出てくる。「地球星人」のポハピピンポボピア星人の時は流石に架空のものだとわかったものの、ラロロリン人やピョコルンはこの世界に存在しそうで一度調べてしまったレベルにリアルだった。空子はその時の状況に合わせて「トレース」しその場に適応する。私が好きな空子はプリンセスちゃんと姫の時、私的に空子の全盛期と言える場面。その場の空気を読んで皆から愛されるキャラへとなるのはまさに「トレー

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    2025年11月24日
  • ハコブネ

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    女性3人の性と生き方の模索。
    自分が自分でわからないから、既存の型に当てはめようとする。でもぴったりとはならないから、また苦しい。
    性別を脇において、人間として惹かれるかどうかを考えたら楽になりそうだなーと考えてたら、人間を物体として見る、かー。
    いろんな人がいるもんだなー。

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    2025年02月26日
  • 授乳

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    4.2/5.0

    表題作含め3篇収録。
    どのお話も主人公の内面は一般的にみれば異常で狂人的。
    だけどそれを周りと比べたり、他者と比較したりはせず基本的には自分の中で完結しているのが印象的だった。他人や世間には興味を示さずそこにコンプレックスを感じたりはしない。それは強さでもあり弱さでもあり幸せでもあり不幸でもあるような気がした。
    そして主人公が女性であるということを拒絶しているように感じることもまた印象的だった。

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    2025年02月25日
  • となりの脳世界

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    「ちょっと隣の脳まで旅をするような気持ちで、読んでいただけたら、とてもうれしいです。」

    まさに村田さんの脳内にお邪魔してるような気分になった。
    合間に読むのにちょうどいい分量と内容。
    やっぱり村田さんって興味深い人だなー

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    2025年02月17日
  • マウス

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    ネタバレ

     上手く周囲が溶け込めるが故に臆病なマウスとして悩む律と、物語の世界のマリーになることでしか溶け込めない瀬里奈。
     瀬里奈は言わずもがな、律も腫れもの扱いされている瀬里奈を走って追いかけたりと、意外と大胆で突拍子もないところがある気がしました。正反対のようでいて、実は似ている部分を2人は持っている。だからこそ、お互いがお互いの「息つぎ」できる居場所になったのだろうなと思います。
     一度大きくぶつかったからこそ、強固になった2人の関係。物語終盤の本当に気が合う、親しい間柄の人といる時の特別であたたかで穏やかな空気感が素敵でした。
     ふと、小学生の一時、仲のよかったあの子はどうしたかなと懐かしくな

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    2025年02月16日
  • 絶縁

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    「死」を「絶縁」としている作家さんが多く、たしかに「死」は究極の「絶縁」であるため、刺激的な作品がたくさんあった。

    直訳なのかわからないけど、すごく綺麗で新しい比喩が多く、読み物としてとても良かった。

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    2025年02月12日
  • ご本、出しときますね?

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    若林さんは不思議な人だ。
    めっちゃ自意識過剰で自己防衛本能が強くて、見栄っ張りでカッコつけ。本音は言わない。
    だけどスッと人の懐に入ってくる可愛げもあるんだなぁ。
    この本では、若林さんのそんな部分が遺憾無く発揮されていて、終始ほっこり見守る気持ちで読むことができる。
    人が死ぬ本ばっかり読んでたアタマが癒される〜。

    私が好きなのは、羽田圭介さん&藤沢周さんの回。
    この回は、若林さんが話すボリュームも多くて、羽田さん、藤沢さんとの相性の良さを感じる。話してることもほどよくカタくて、良い意味で、男同士っぽい感じ。小気味よくてずっと読んでたい。一冊丸ごとコレでもいいなぁ。
    あとは角田光代さん

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    2025年02月13日
  • マウス

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    村田さんの作品にしては、良い意味でスッキリと落ち着いた印象の作品。『コンビニ人間』より更に女性なら共感できる人も多そうなストーリー。

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    主人公(律)は、臆病で真面目な女の子。
    他人からどう思われるかが気になる性格。
    【臆病な女の子=ネズミ】のイメージ。

    新学期にクラス替えになってから、どのグループに属するかを模索しているのは小学生ながらしたたかだな~と思った。

    どこのグループにも属せなかった瀬里奈。
    まわりの子と違い、少し浮いた存在。
    そんな瀬里奈がある本(くるみ割り人形)がキッカケで、別人のように変わっていく。

    ・第一部⇒小学5年生のころ
    ・第二部⇒

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    2025年02月09日
  • 授乳

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    ネタバレ

    読んだことないと思ってたけど既読本だった。
    デビュー作の授乳
    衝撃的なラスト、蟻を踏み潰すシーン
    突然終わってしまうラストに置いてけぼりにされた感じ
    女性性への嫌悪感がすごい

    コイビト
    他者を通して自分の行為を不快に感じる様が目の前で起きているようで、実体験のようで面白かった
    ラスト怖かったなぁ
    それなしでは生きられない、本当にその通りでまた同じ対象物を求めてしまうんだろう

    御伽の部屋
    正男お姉ちゃん元気かなぁ
    妹の様子を見るに、告白したけど親兄弟に拒絶され、家を出たか諦めたか
    ユキも同様に男性のようになりたかったんだろうか?正男お姉ちゃんのことは特に気持ち悪いとは思ってなかったけど、外で

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    2025年01月25日
  • タダイマトビラ

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    衝撃。全く想像もつかない結末。斜め上を行きすぎてページをめくる手が止まらなかった。
    ラストはどう受け止めたらいいのかわからないけどこの混乱が癖になりそう。
    村田沙耶香さんの本は初めて読みましたが、他の本も読みたいと思います。

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    2025年01月22日
  • 変半身(かわりみ)

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    いやぁ、本を読んでここまで笑ってしまったのは初めて。もう狂ってる世界すぎて笑えてくる。でもその狂ってる世界の中にも、本物のようなものも感じて、村田沙耶香作品でしか感じられないものを得られる。信じるということはなにも考えないということ。思考停止ってこと。確かにそうかもしれない。この世界は全部嘘なのかもしれないし、自分の目で見てないものは全て作り物の世界かもしれない。歴史だって誰かがビジネスのために作り上げたフィクションかもしれないし、自分たちが人間であるというのも偶像かもしれない。訳がわからないけど面白い。

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    2025年01月16日
  • 変半身(かわりみ)

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    うーん、変な話を読んだなぁ。
    というのが第一の感想でした。

    「変半身」
    島に伝わるポーポー様とポピ原人の話や、抗えないはずの秘祭、「モドリ」の役目――子どもの頃から叩き込まれた島の教えと、淡い初恋。閉塞感と信仰心に支配された思春期のひりひりした痛み……みたいな青春ものではないです。なぜなら村田作品なので。「はっ?」という展開が次から次に重なり、そして大人になった主人公もやはり「はあぁ…?」という生活をしている状態。そのあたりの不可解さとぶっとんだ設定展開はぜひ読んで楽しんでいただきたい(笑)
    ただ、結末はあまりにも「いや、なんでやねん!」と突っ込まずにはいられない締め方で(いや、締めてるのか

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    2025年01月12日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    カーストだけで悩むことができるなら、それはいい学生時代だと思った。
    彼女の親は、いつも彼女の味方

    自分にとって、あの時代は
    親から、早く逃げる為の時間だったな。
    感想を見ていると、懐かしいとか書いている人が多く、
    自分の親との関係性の違和感が多く、うらやましく思ってしまった。

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    2025年01月09日