村田沙耶香のレビュー一覧

  • 消滅世界

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    人工授精が当たり前になって人間は結婚と恋愛を全く別のフェーズでカテゴライズするようになる世界。
    人間は人間に恋する必要もなくて、"ヒト"にも別次元を生きる"キャラ"にも恋をするし、"家族"をつくるために結婚する。
    セックスは昔の文化になって、嫌悪感を抱く人や、ただ昔はそういうものもあった程度の認識を持つ人が大半。それでも一定数は恋人とセックスする人もいる。そして、夫婦間でのセックスは『近親相姦』と呼ばれる。
    主人公はその時代に珍しく恋愛結婚した両親の性行為で生まれたことから、自分は恋人ができるとセックスしたくなること、その自分の中に秘

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    2026年07月20日
  • 世界99 上

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    ネタバレ

    ずっと不穏だったけどピョコルンの正体が案の定気持ち悪かった。章の終わりはピョコルンの死なのか。気持ち悪いけども読み進めるか、という気持ち。
    面白くはあるんだけどグロすぎるから新たに村田さやか作品に手を出すのはもうやめとこうかなという気持ちもある。

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    2026年07月19日
  • 世界99 上

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    コミュニティに合わせてそこに合うキャラを作ってそれなりに上手く馴染むこと
    私じゃんってなった!

    あとピョコルンの存在やばい。。
    こんな世界線あったらバクすぎる。

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    2026年08月15日
  • 変半身

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    「変半身」
    ちょっと怖い物語。現実が歪むような。性的な表現には第一印象の破壊力のあと、波がひいたあとでようやく浮かび上がる作者の意図がある。女性の著者だからこそなおさらそういうものがあるのかなと浅い推測をした。一度信じたものが強力な制御力を保つ様子が描かれていた。
    「満潮」
    自分自身に引き込んで考えてしまった。登場人物の声がたまに自分の声のように感じられるほどだった。苦しさももちろんあって。最後まで読んで、ハッピーになったなんてことはなく、だからこそ悪い気分ではなかった。それが事実らしいからだ。

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    2026年07月18日
  • 消滅世界

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    下手なホラーよりホラー。今の価値観からみればこの話の世界は狂っているはずなのに、なぜかそう思う自分が間違っているような気持ちになる。それくらい、説得力のある書き方だった。最後の解説で、男女でこの世界への評価が分かれていると知り、面白いと思った。確かに現代の夫婦や家族の形に縛られないことや、いわゆるアニメキャラクターなどへのガチ恋の受容という点では理想的に思える。でも自分は男性が妊娠、出産するシーンが本当にきつくておぞましかった。怖かった。

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    2026年07月16日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    醜くて美しい、青春小説。
    とにかく醜くて、とにかく美しい。今までの青春小説や恋愛小説においてはフィーチャーされない属性の人たちが奏でる、リアルさも合間って、読後に今まで味わったことのないアメリカの歯磨き粉のような爽快感に包まれる。
    こんな爽やかな読後感は久しぶりだ

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    2026年07月15日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    ネタバレ

    〇丸の内魔法少女ミラクリーナ
    36歳のリナが、魔法少女となっていくくだりから既に面白い。ミラクリーナでいる時は、仕事場とかからの評価は高かったが、ミラクリーナでなくなる後半では、冷たくなっていく展開が見どころでした。レイコとの魔法少女ごっこを聞いた正志が、興味を持ち、マジカルレイミーになるくだりも面白かった。優先席のシーンにおいて、正志が妊婦さんに話しかける場面がありましたが、妊婦だと信じませんでした。そこに、初代マジカルレイミーのレイコが現れ、ケンカをするシーンが良かったです。ミントスプラッシュが面白い。

    〇秘密の楽園
    主人公の内山が、早川君を監禁するという奇妙なお話。初恋の相手を期間限定

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    2026年07月14日
  • 信仰

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    短編とエッセイが入り混じった構成がとても良かった。商大策「信仰」は、キャッチーで引き込まれたが、その後読み進めるにつれて、人間とは、人生とは、ということについて、とても深く考えさせられる1冊だった。

    私が特に好きだったのは「書かなかった日記」で、彼女が世界99を書くために、スイスに滞在した半年間のうちの「調子が良い1日」を綴ったもの。あの素晴らしい大作を書き上げたときに、彼女がどんな精神状態でどんな生活を送っていたのか、知るよしもなかったが、こんなに身を削るような思いをしながら書き上げたのかと、少し胸が痛くなった。

    彼女はエッセイの中で何度も自分を馬鹿だとか頭が悪いからと言う言い方をするけ

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    2026年07月13日
  • 消滅世界

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    ネタバレ

    独特の設定で狂気を感じるが、先が気になり読み進めてしまう。こんな世界になったら、人はどう感じてどう動くのか。二次元への恋心は常識的で、結婚相手との性行為は近親相姦。少子化が問題視される昨今を強烈に批判してるようにも感じた。子どもちゃんをみんなが母となりみんなで育てる社会。とても合理的。

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    2026年07月11日
  • 信仰

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    一つ一つの話が短いので、すらすら読めて良い。面白いな、好きな話だなと感じるものから、あまり好みでないかもなという話まで、さまざまあった。ただどの話にも共通しているのは、社会常識/通念というものに対する筆者の「疑い」の態度だと感じた。この態度は、あらゆるイマジネーションを想起させる。
    キャラクターとして共感できない主人公も多いが、それゆえに次にどう行動するかわからないスリリングさもある。また私が共感できないだけで、この人間に共感し、こういった思考を小説として文章に残してくれる人がいるという事実に救われる人もきっといるのだろう。
    そういういろんな人間がいる、存在していて、またそのいろいろの中には確

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    2026年07月09日
  • 殺人出産

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    面白かった、当たり前とはを考えさせられる
    こんだけ(あえてこの言葉を使うけど)気持ち悪い設定を考えられるの天才

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    2026年07月09日
  • 信仰

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    読む前の世界と読んだ後の世界は、少し違って見える。今まで綺麗に見えていたものも、歪に見えるかもしれない。当たり前が、当たり前じゃなくなる。でも、それが嫌いじゃない。

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    2026年07月08日
  • 殺人出産

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    性別関係なく、10人出産すれば1人殺すことができる社会のお話。それに産み人は社会的に素晴らしいことだと捉えられていることにかなり違和感を感じた。結局、誰かを殺したいという根本があるのにそれが美徳と捉えられているのが個人的に気持ち悪かった。
    他の3つのお話は、どれも半分ぐらいしか理解できなかったがどれも「私と違う世界(価値観)」が共通のテーマなんじゃないかなと思った。

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    2026年07月08日
  • 殺人出産

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    性と生と死。
    サラッと読める内容なのに考えさせられることが多かった。内容だけならばグロテスクに感じることもあるだろうが、そこにいやらしさのない性が入ることで拒絶感は無くなっていた。
    表題になっているものだけではなく、残りの作品にも同じような題材が取り上げられており読み終わった後に少し後味が残るような作品ばかりだった。

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    2026年07月06日
  • 消滅世界

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    「正常ほど不気味な発狂はない。だって、狂っているのに、こんなにも正しいのだから」

    なにこの気持ち悪い世界と思うけど、それも今の常識からみた感想だから、正常の中にいたら何も疑わないんだろうなと思った。

    主人公は正常が狂ってると、離れたところからみることができていた。

    それなのに、合理的でクリーンな世界で過ごしていると、前はおかしいと思っていた世界と自分の境界がなくなっていった。この変わりように釘付けだった。

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    2026年07月05日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    自身の思考の枠を超えるもの
    こういう作品を定期的に読むべきと思う
    受け入れるというよりは目を背けないために

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    2026年07月05日
  • 信仰

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    村田沙耶香さん初読です。物語とエッセイが混じった短編。初めの方の物語を読んでいる時は、「大真面目に書かれている有り得ないような作り話、面白いな〜」と感じていた。
    読み進めていくうちに、この方は剥き身で世間に晒されていて、それでも大真面目に世間と向き合っているんだと思った。
    私たちは事実をただ事実として捕えられない。
    周りと外れた評価をしては恥ずかしいから。何か深みのあることを言いたいから。あまりに凄惨な事実から自分を守りたいから。事実をねじ曲げて捉える。
    彼女はそれをしない。できないのかもしれない。相当に大変なことだ。でも、勝手だし押しつけだけれど、剥き身のままでいて欲しい。

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    2026年07月04日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    村田沙耶香さんの短編集。表紙やタイトルから「エンタメ寄りなのでは‥」と警戒してなかなか読まなかったことを後悔したくらい面白かった。

    表題作はユーモラスでエンタメ風味ではあるものの、しっかりとした純文学。シュールな展開で笑わせてくれると同時に、偽の正義について考えさせられる。

    「秘密の花園」は、初恋の人を家で「飼う」お話。

    「無性教室」は、生徒が全員無性別者として生活をする学校が舞台。性別のない世界で、人はどう生きるのか。

    「変容」は怒りという感情がなくなった世界に適応できない女性が主人公。感情に善悪はあるのだろうか。

    全編を通して色々と考えさせられるのだけど、それにしても村田沙耶香さ

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    2026年07月03日
  • 殺人出産

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    「世界99」を読みたいのだけど予行演習にとずっと興味のあったこの本を読んでみた。村田沙耶香さんの作品はエッセイが好きで2冊読んで、小説はコンビニ人間しか読んだことがなかった。

    「殺人出産」は短編集なのだけど、どれも生と死や性がテーマになっている。性についての小説は苦手だけど、どれもそれを切り口に倫理観や道徳感、「普通とは?」という問いかけが共通しているので読みやすかった。

    表題作が一番衝撃的で、淡々とした語り口で狂った世界が描き出されていくディストピア小説。少しだけHandmaid’s Taleを思わせる世界観。彼女の世界観が独特だという評論をよく見かけるけれど、その正体は恐らく「気味悪い

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    2026年07月03日
  • 信仰

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    初めての村田沙耶香。なんて言ったらいいのか、波長が合ってしまって、かな、今の私にはすこし重かった。
    面白かったのは「最後の展覧会」、心に残ったのは「土脉潤起」と「カルチャーショック」。
    読み切っても脳内に強く残る文章だった。

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    2026年07月01日