村田沙耶香のレビュー一覧
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ネタバレ〇丸の内魔法少女ミラクリーナ
36歳のリナが、魔法少女となっていくくだりから既に面白い。ミラクリーナでいる時は、仕事場とかからの評価は高かったが、ミラクリーナでなくなる後半では、冷たくなっていく展開が見どころでした。レイコとの魔法少女ごっこを聞いた正志が、興味を持ち、マジカルレイミーになるくだりも面白かった。優先席のシーンにおいて、正志が妊婦さんに話しかける場面がありましたが、妊婦だと信じませんでした。そこに、初代マジカルレイミーのレイコが現れ、ケンカをするシーンが良かったです。ミントスプラッシュが面白い。
〇秘密の楽園
主人公の内山が、早川君を監禁するという奇妙なお話。初恋の相手を期間限定 -
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短編とエッセイが入り混じった構成がとても良かった。商大策「信仰」は、キャッチーで引き込まれたが、その後読み進めるにつれて、人間とは、人生とは、ということについて、とても深く考えさせられる1冊だった。
私が特に好きだったのは「書かなかった日記」で、彼女が世界99を書くために、スイスに滞在した半年間のうちの「調子が良い1日」を綴ったもの。あの素晴らしい大作を書き上げたときに、彼女がどんな精神状態でどんな生活を送っていたのか、知るよしもなかったが、こんなに身を削るような思いをしながら書き上げたのかと、少し胸が痛くなった。
彼女はエッセイの中で何度も自分を馬鹿だとか頭が悪いからと言う言い方をするけ -
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一つ一つの話が短いので、すらすら読めて良い。面白いな、好きな話だなと感じるものから、あまり好みでないかもなという話まで、さまざまあった。ただどの話にも共通しているのは、社会常識/通念というものに対する筆者の「疑い」の態度だと感じた。この態度は、あらゆるイマジネーションを想起させる。
キャラクターとして共感できない主人公も多いが、それゆえに次にどう行動するかわからないスリリングさもある。また私が共感できないだけで、この人間に共感し、こういった思考を小説として文章に残してくれる人がいるという事実に救われる人もきっといるのだろう。
そういういろんな人間がいる、存在していて、またそのいろいろの中には確 -
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村田沙耶香さん初読です。物語とエッセイが混じった短編。初めの方の物語を読んでいる時は、「大真面目に書かれている有り得ないような作り話、面白いな〜」と感じていた。
読み進めていくうちに、この方は剥き身で世間に晒されていて、それでも大真面目に世間と向き合っているんだと思った。
私たちは事実をただ事実として捕えられない。
周りと外れた評価をしては恥ずかしいから。何か深みのあることを言いたいから。あまりに凄惨な事実から自分を守りたいから。事実をねじ曲げて捉える。
彼女はそれをしない。できないのかもしれない。相当に大変なことだ。でも、勝手だし押しつけだけれど、剥き身のままでいて欲しい。 -
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村田沙耶香さんの短編集。表紙やタイトルから「エンタメ寄りなのでは‥」と警戒してなかなか読まなかったことを後悔したくらい面白かった。
表題作はユーモラスでエンタメ風味ではあるものの、しっかりとした純文学。シュールな展開で笑わせてくれると同時に、偽の正義について考えさせられる。
「秘密の花園」は、初恋の人を家で「飼う」お話。
「無性教室」は、生徒が全員無性別者として生活をする学校が舞台。性別のない世界で、人はどう生きるのか。
「変容」は怒りという感情がなくなった世界に適応できない女性が主人公。感情に善悪はあるのだろうか。
全編を通して色々と考えさせられるのだけど、それにしても村田沙耶香さ -
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「世界99」を読みたいのだけど予行演習にとずっと興味のあったこの本を読んでみた。村田沙耶香さんの作品はエッセイが好きで2冊読んで、小説はコンビニ人間しか読んだことがなかった。
「殺人出産」は短編集なのだけど、どれも生と死や性がテーマになっている。性についての小説は苦手だけど、どれもそれを切り口に倫理観や道徳感、「普通とは?」という問いかけが共通しているので読みやすかった。
表題作が一番衝撃的で、淡々とした語り口で狂った世界が描き出されていくディストピア小説。少しだけHandmaid’s Taleを思わせる世界観。彼女の世界観が独特だという評論をよく見かけるけれど、その正体は恐らく「気味悪い