村田沙耶香のレビュー一覧

  • 地球星人(新潮文庫)

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    前の【コンビニ人間】の時は[普通とは何か?]がテーマやったけど、これは[生(性)とは何か?]がテーマになるのかな?最初から話がぶっ飛んでて面白かったけど、後半からもかなりぶっ飛んで衝撃的やった。
    でもハマればクセになる面白さがあるね☝️

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    2026年09月21日
  • 生命式

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    村田沙耶香らしいぶっ飛んだ設定が光る12の短編・掌編で構成された一冊。表題の『生命式』は先に読んだ『消滅都市』の構想にもつながる話ということで面白く読んだ。設定はさまざまだが、世の規範や常識とされるものへの違和感や馴染めなさとどう折り合うか折り合えないか、あるいは折り合わないことにするか、といったあたりはまさに著者の得意とするところですが、色々な設定の、だけどどこか似たところのある短編たちを読んでて感じた著者の描く世界や人物の面白さは”判断の早さというか潔さ”みたいなところにあるのかなと感じた。例えば『生命式』では、人を弔うときに個人の身体を食べ、新たな生命を授かるために男女が出会い”受精”するという文化で、主人公は自分の子どもの頃はそうではなかった、と馴染めない側の異端者として描かれ、主人公よりはるかに年上のそれ以前の文化でより長く生きていたであろう人が「本当に良い文化ね」などと世の価値観が一変している。この世界に生きている人たちは新たな価値観への適応があまりに速くて主人公がついていけない。一方で『孵化』の主人公が自分には「性格がない」と判断したり、『パズル』の主人公が建物と人間の捉え方を変えたりするようなときは、ある意味葛藤がなく一瞬で切り替えているような感じ。どちらにせよ潔い。
    あとは、村田さんの身体を物質的に捉える感覚が気になった。個人的には宇宙の話とか、物理学の話なんかを読んでいると、自分の身体の物質感みたいなものを考えたりすることはあるんですが、村田さんはそういうマクロ的だったり抽象的だったりではなく、日常生活の中でそういう感覚を持って過ごしているのかなと。

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    2026年09月21日
  • 私が食べた本

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    この方は本を読んで、自分の養分にしている。

    村田沙耶香さんの内面が垣間見える書評とエッセイ。
    こんなふうに本を読んでいるんだと、結構衝撃でした。

    作品にものすごく没入していて、
    自分にはこんな読み方できないと思った。

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    2026年09月20日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    こういう有りそうで無さそうな世界観、好き。
    村田沙耶香さんの作品って、気づけばその世界に巻き込まれているのがいいよね。

    表題作の変身シーン、笑っちゃった。

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    2026年09月20日
  • 信仰

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    思ってたけど、誰とも話してないし、だからこそ敢えて言語化してない部分を言語化されてた。
    なので、嬉しいような、一方で敢えて対峙しようとも思ってなかったものを突きつけられる苦しさのような感じもあり。

    中でも下記作品がまさにそれだった。

    信仰、彼らの惑星へ帰っていくこと、気持ちよさという罪、書かなかった小説、無害ないきもの

    そしてやっぱり、ドラマブラックミラーとか映画マトリックスを思い出してしまう

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    2026年09月19日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    村田さんの書く世界は、すごくハマるときとわけわからなくてすごく退屈なときがあるのだけれど、今回はすごくハマる回だった。「変容」は、清潔な結婚の方でめちゃくちゃ最近読んでいたので飛ばしました。けど、清潔な結婚の中でも変容は好きな側だったし、「変容」以外の3篇もとても全部好きだった。こういうのもっと読みたい。ハマらないもので言うと、タダイマトビラや清潔な結婚の中のぬいぐるみに恋する話と、あとなんだっけ忘れたけど、「変容」でもなく表題作でもなくぬいぐるみの話じゃないやつ、はちょっと理解できなかった。あとなんだろ、地球星人もそんなだったかなー。価値観?がバグってる人の話?地球と性交したりするものはあまり好きではなく、少し不思議な設定、世界線のものが好きなのかも。生命式も割とほぼ好きだった。短編向きなのかな?私にとっては。しろいろの街の、その骨の体温の、も気になるので読んでみたい。あと気になってるのは変身、世界99、ギンイロノウタあたりかな?もっと読みたい!

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    2026年09月19日
  • 世界99 下

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    ファンタジーとは思えなかった。
    この感覚やこの物語は誰しもが自分の中に持っているものだと思う。世界③にしがみつきたい気持ちがとてもわかるしそれが惨めで何かを履き違えていて暴力とも思えるようなものだというのもわかる。それが世界がたくさんある理由だと思う。どの自分で生きていいかわからない、どの記憶が本物なのかもわからない、ただ目の前にいる人に呼応していく、それは不気味ではなくて、リアルだと思う。
    世界が100ではなく99なのが、残りの1はなんなのか。世界99が全て混ざったものなのか、ピョコルンになった時の世界なのか。

    「誰かをおぞましく思うことが私の輪郭だったのかもしれない」

    人の原動力はいつだって「汚い感情」だと思う。

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    2026年09月17日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    自分の中の常識を打ち砕いてくれる考え方がたくさん出てくる。村田沙耶香さんの作品はいくつか読んだけどやっぱり衝撃を与えられた。
    世間体を気にする自分がちっぽけに思えてくる部分がたくさんある。

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    2026年09月17日
  • マウス

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    村田沙耶香さんなので後味悪い系かなと思ったけど、読後感よかった。
    小学校高学年ってしんどい!!大人になってよかった笑
    律の気持ちや振る舞いは全ての女がわかると思うし、仕事とか役割を与えられて演じることで元気になるのはよくわかる。
    瀬里奈がマリーになる現象と律がバイト先で元気になる現象って同じだよね。
    でも周囲との軋轢はやっぱりストレスだし、周りの評価を気にしないで生きるっていうのも難しいよね。瀬里奈も律も極端だ、ほどほどに生きていきたい。

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    2026年09月17日
  • 殺人出産

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    ある点から見れば、すごく合理的な社会図だと思った
    でも、無条件に殺されていい命などない と思う私は、まだ殺人出産の世界の時代には合わない、昔の考えをしているということ
    この本は、今の社会を0とすると、殺人出産(その他短編)に出てくる世界は100
    でも、0側の考え持っている人もいるから グラデーション的になるはずなのに、価値観が極端に偏っている印象があった

    もしかしたら、自分がもっと歳をとったら、このような社会まではいかなくとも 価値観が大幅に変化していくのかもしれない
    そのときに そんな世界を おかしい と思わない保証はないし、実際今の老人や親世代の中には 私たちの文化や当たり前をおかしいと思っている人も当然いるだろう

    この小説ほど極端に書かれていると、今の社会を皮肉的に描いているようでおもしろいと感じた

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    2026年09月15日
  • 世界99 下

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    「普通」って何だろう。
    読み進めるほど、当たり前だと思っていた価値観がぐらぐらと揺さぶられた。
    恐ろしくて不気味なのに、どこか救われるような感覚もある。
    村田沙耶香さんにしか描けない世界に圧倒された。
    読み終えた今も、心の中に強烈な余韻が残っている。

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    2026年09月14日
  • 殺人出産

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    死をもって死を成敗するなんて、本当に野蛮な時代もあったものです、命を奪ったものは、命を産みだす刑に処される。こちらのほうがずっと知的であり、生命の流れとしても自然なことなのです

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    えぐい、、、と、おもろい、、、の2つの感情しか出てこんかった、
    『信仰』は割とユーモラスな世界観だったけど、本作はなかなかダーク。
    でもなんか確かに合理的な世界かも、と思えてしまう描写力...!!

    「殺人出産」★★★★★
    「トリプル」★★★★☆
    「清潔な結婚」★★★☆☆
    「余命」★★★★☆

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    2026年09月15日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    気持ち悪いのに読む手が止まらなかった。世界99もそうだったが、意味がわからないありえない世界線なのにどこか共感するところというか、身近に感じるところもあり、不思議な感覚に陥る。この類の本を読むと、多様性という言葉だけで一括りにできないほど、人間の種類は多いのではと思わされる。一体村田沙耶香の脳内はどうなってるのだろうか。宇宙人の目ではなく、村田沙耶香の目が欲しい。

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    2026年09月12日
  • 世界99 下

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    面白かったと表現して良いか分からない、どうやってこんな話を思い付き書き出してるんだろうと怖くなった。

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    2026年09月12日
  • 殺人出産

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    すごく考えさせられた4遍の作品。
    今、私が知っている世界が当たり前だと思っているのは幻想かも。
    どの作品も考えてしまったけれど、
    最後の「余命」は、本当に考えた。
    いざとなったら自分で決められるのだろうか?
    でも、それが当たり前なら決められるのかも。
    普通なんてないのと同じで当たり前なんてない。
    自分の周りの人の中でも考え方や感じ方は様々。
    いつかこんな世界が訪れるのかも。

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    2026年09月11日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    ピョコルンになっても自我はあるんか…と結末を読んで少し意外だった。“空っぽ“の空子にとっては幸せな結末だったのだろうか。
    異質な世界に感じるのだけど、所々で共感する部分もあって。空子の、自殺するほど生きる気力がない、にとても納得してしまった。生きたいからではなく、死ぬという行動そのものにかける力もないんだよね。どうでもいい、に近いかもしれない。
    自分の中にトレースされた他人がいる、それは案外みんながしていることで、どうしたって周りに染まっていくものなんだろう。ただその時々の世界で、正しさや常識が変わってしまうだけで。じゃあ自分って何?と聞かれたら自分だってないのかもなぁ。

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    2026年09月11日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    読むのが苦しかった。特に、後半は目を瞑りたいくらい苦しかった。でもどうしても読み進めてしまった。
    主人公に共感できたわけではなかったが、「他人の靴を履く」感覚ははっきりとあり、だからこそ没入したんだと思う。
    人間は、確かに一つの動物であるというところから驕っている生き物である、過大評価しすぎである、という点は、確かになぁと感じた。だが、この小説はこんなにチープな言葉で片付けてはいけない小説だ、ということははっきり覚えておきたい。

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    2026年09月11日
  • 世界99 上

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    めっちゃコンビニ人間で言いよったことと同じ。縄文時代から云々は筆者が常に思ってることなんやろうな。
    主人公は関わる人で常にキャラを変えてるのは凄い。疲れそうやけど、疲れて無さそうだから別に他人がどうこう言わなくてもいいと思う。でも白藤さんは魅力的。正しくあろうとするのはかっこいい。
    このボリュームで下まで話持つか?って感じだけど楽しみに読む

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    2026年09月11日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    久しぶりの村田さん。個人的に少しストレスがたまったときに読みたくなるのですが
    今回もそろそろ村田さん読みたいなってくらいストレスがいい感じにたまっていたので積読棚から引っ張り出してきて読みました。
    読んでいて「もうさすが!」と笑ってしまうくらい村田紗耶香ワールド前回で
    最初の入りは普通に始まるのに、途中から「ん?(笑)」となり、そこから急展開みたいな。どの短編も最高に面白かったです。
    やっぱり大好きな作家さんです。

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    2026年09月11日
  • 殺人出産

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    10人産んだら、1人殺せる。
    「殺意」が命を生み出す衝動となる。

    怖すぎる。
    こんなに帯に惹きつけられて衝動買いすることないってくらい衝撃的だった。

    表題の「殺人出産」をはじめ、他にも短編が3つ。
    これより強い設定はないだろうと思って読み始めたら、その後の話も衝撃的すぎた。
    どうやってこんなこと思いつくんでしょうか。
    正直怖いし、倫理的にあり得ないよ!と思うけど、どの話もどこかリアリティがあって、理想郷な要素も漂ってて、本当に怖くなる。

    殺人出産のラスト、怖い、怖すぎる。
    読みたい気持ちと、あまりにリアルで頭の中で映像化されるのをどうにか止めたい気持ちがせめぎ合ってしんどかった。
    こんなに怖いのに、読みたくさせる村田さん、、すごい、、

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    2026年09月10日