村田沙耶香のレビュー一覧

  • 星が吸う水

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    惹き込まれる文章なので一気に読みましたが内容は全く理解できませんでした笑
    ものすごく面白かったです!
    でも全然共感できませんでした笑笑

    女性の性がテーマですが、あまりにも斬新な見方なので読みながら何度も戸惑いました。
    それでも時々すごく胸を打つ表現があり、なんとなくその気持ち分かるかも…?ってなる瞬間もありました。

    2つの中編小説が収録されています。
    1つ目のお話が強烈すぎてやばいです笑
    あんな終わり方は初めて見ました笑笑
    あんなラストを予測できる人なんて世界のどこにもいない気がします!
    さすが村田沙耶香文学です!!笑
    2つ目のお話はなんとなく気持ちが分かるような…でもやっぱり分からないよ

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    2026年05月23日
  • 消滅世界

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    作中の世界では、理性と合理性が極限まで進んでいる。
    そこでは、人間の欲望や衝動は、不要なものとして整理されていく。

    SEXという行為は消滅しても、恋愛感情は存在する。
    そして、人は子どもを欲しがる。
    ただし、その方法は人工授精であり、生殖は個人の欲望ではなく、社会システムの一部として管理されている。

    「正常」という規範から外れると、人々は理性によって嫌悪感を抱く。
    本来は後天的に創られた価値観であるはずなのに、まるで生まれつき備わった本能のように、罪悪感や吐き気すら覚える。

    動物としての本能は、本来、子孫を残すことにある。
    生命が繋がっていくことには、神秘性や混沌がある。
    しかし『消滅世

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    2026年05月23日
  • 世界99 上

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    ネタバレ

    相変わらず村田沙耶香先生は奇妙キテレツながら妙にリアリティのある恐ろしい世界をつくるのが上手い。
    人間の中のドス黒いものが事細かに描写されすぎてて、読み進めるのにかなりの精神力を削がれる。そこがいいところなのは重々承知だけど、結構しんどい。もちろんつまらないとかじゃないよ。

    でも、その時々に所属するコミュニティで自分の人格を変えるっていうのはわりとありがちなことだと思う。みんな意識はしてないかもしれないけどね。
    これは平野啓一郎先生の著作『空白を満たしなさい』の中で「分人」という考え方として、同じように表現されていたことを思い出した。となると本当の自分、つまり素である状態というのは周囲に誰も

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    2026年05月22日
  • 殺人出産

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    殺人出産だけではなく4つのエピソードが入った短篇集だった。

    死刑ではなく、産刑(永遠と子供を産まされる刑)が実施されている社会。とにかく子供を増やすことが良いとされていて、そのための殺人なら崇められさえするという怖い話。。。
    若い子たちが虫を食べていたのはどういった意味があったんだろう

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    2026年05月21日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    人を虫や人以外の宇宙人としての目線で語る
    →p48人間工場、つがいは巣の中で子供を育てている。
    性交や子供を産むことこそが人々の最大幸福でありその考えが当たり前である価値観に否定的で、嫌悪感を持つ主人公。人類が繁栄することを本能的に考えて、産むことこそが人類の生きる意味であり、社会の歯車として我々人類に課せられた使命(労働をして、子孫繁栄に勤しむこと)と捉えて、この考えに洗脳されていない人々には、洗脳された人がその魅力を伝える伝道師になるという縮図や社会が嫌になる。ただ、幼くしてそう感じていた主人公は心のどこかでそのような周りの人間たちの思想に洗脳されたらきっと楽なのにと思う。
    昭和と令和とで

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    2026年05月21日
  • コンビニ人間

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    ヒロインはおかしい、フツウでない、変だ
    と、感じるわたし(たち)の方がおかしいのかもしれない… ある意味では。

    まっとうで真っ直ぐでブレない恵子。コンビニ業務に就いている間は。彼女こそ誰よりも進化した生命体とも言えよう。

    彼女がコンビニに居た頃よりも、コンビニはさらに進化を遂げており、留まるところを知らず。
    彼女は何処に向かうのか?呼吸をするAIロボットと化していくのか。

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    2026年06月08日
  • 世界99 下

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    既存の世界が崩壊してリセットされた後の話
    人間のいい加減さが表されてる内容が続く
    生きるためには都合の良いように物事を捉える力が必要だよねって再認識した
    最後らへんの展開がそこらへんのSF小説も真っ青なディストピア展開で面白い
    ちょっと変わるけど、インザメガチャーチが資本主義の系譜としたら、こちらは社会主義的な話で終わる

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    2026年05月20日
  • ご本、出しときますね?

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    作家の人たちってこんなに話上手いんだなと驚く。
    飲み会の場で話しているようなフランクさもありつつ芯を食った内容になっている。
    紹介されている本も面白そうなものばかりで、ウォッチリストにたくさん入れた。話し手さんの本も未読のものは代表作くらいは読んでおこうという気になった。

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    2026年05月19日
  • 世界99 下

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    読後、真っ先に伊藤計劃の『ハーモニー』を思い出した。
    病も不条理も調停されたあの世界と同じように、本作のピョコルンの世界は、一見クリーンでありながら「人間が死んでいくような感覚」を抱かせる。

    生殖も介護も、人生の「面倒くさいこと」や「泥臭いこと」をすべて外部化して手に入れた平穏。そこに人間らしさはあるのだろうか。読んでいると、どんなに不条理が多くても、泥臭く生きていきたい、あの生々しい「人間的な感覚」を取り戻したい、ピョコルンのような世界は創りたくない、という強い拒絶感が湧き上がってくる。

    しかし、本を閉じて現実を見渡したとき、もう一つの冷徹な思考が頭をもたげる。
    そもそも、現実の私たちが

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    2026年05月18日
  • 世界99 上

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    読み進めながら「なるほど、なるほど、分かる分かる」と引き込まれていく。
    単なるフィクションというより、倫理の限界を問うケーススタディとしても読める、非常に骨太で参考になるストーリーです。

    描かれている世界は、私たちが目指すユートピアのようでもあり、同時に最悪のディストピアのようでもある。この両極端な感覚がせめぎ合い、まだ言葉にできません。この興奮のまま、下巻へ没入します。

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    2026年05月18日
  • 殺人出産

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    ものすごい世界観で圧倒された。
    10人産む年月をかけてでも殺したい相手、また自分がその対象になる可能性も、、、
    怖すぎて、少しグロくて、でも読み切った。

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    2026年05月17日
  • 殺人出産

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    村田沙耶香のストーリーを読んでいると、小説の世界に自分も入ったような感覚になる
    なので「殺人出産」で私は社会の制度に恐怖を覚え、それを当たり前のように受け入れて崇める人までいることに気持ち悪さを感じて、この気持ちは私だけなの?私はこの世界で異端なの?と孤独を感じたけれど、物語中盤から主人公が私サイドの考え方を持っていてそんな自分を隠しながら生きている姿を見てホッとした
    主人公は私の仲間だと思っていたのに結末を読んだ瞬間、突き放されたような感覚になり、血の匂いとあたたかさが伝わるようでめっちゃ気持ち悪かった
    村田沙耶香のストーリーはいつもこんな感覚になるから不思議〜これだからやめられない

    職場

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    2026年05月17日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    なんというか、異世界?それとも未来?世界が少しずつ変化していき主人公だけが感情がない世界から最終的に全ての人の感情が統一されるのが幸福なのか不幸なのか、とにかくいい意味でムズムズさせられた。感動は娯楽。それは世界99の話だけでなく、私達の世界にも通ずるものであることはもう下手に感動できないな笑と思わされた。

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    2026年05月17日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    賛否分かれそうな作品だと思うけど私は結構好きな小説かもしれない。最初、主人公は魔法少女だとかポハピピンポボピア星人だとか、おじいちゃん家に行っていとこたちと泊まったりっていうのが私も昔あったので思い出した。最後の展開はよくこんな話考えだすなと思った。こんな展開思いついても書かないよ!(笑)って。でもそのおかげでこの小説は私の中に残りますね。

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    2026年05月17日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    小学3年生の時に始めた魔法少女ごっこを内面化して社会を生き抜く36歳独身女性の話、ほか。タイトルから食わず嫌いしていたけどガチで面白い。やはり冷笑は悪文化。『変容』が好き。作画中村祐介でアニメ化して欲しい。
    小学生の頃からの友人レイナはDV男に引っかかっていた。今こそ魔法少女ミラクリーナに変身して彼女を救う時だ、というのは、小学3年生の頃の遊び「魔法少女ごっこ」のやめ時を失った36歳独身女性茅ヶ崎リナが、今も心の中で変身の呪文を唱えているのである。
    エクスタシー五十川が好きすぎる。共感できないキャラクターの要素だけ抜き取って視点にするの面白い。『変容』は、川中でなくてエクスタシー五十川が

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    2026年05月13日
  • 世界99 上

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    如月空子には性格がなく、出会う人それぞれに合わせて人格を作り出していた。相手の感情と〈呼応〉し、行動を〈トレース〉する事で相手にとって居心地の良い人間を演じる。
    舞台は現代の日本のようだけど少しディストピア的な世界で、愛玩用の新しい生物ピョコルンや、優秀な遺伝子を持つとされるラロロリン人の存在が物語に大きな影響を与えていく。

    この世界、とにかくロクな人間がいなくて読んでいてしんどい!しんどいのに展開が気になって面白い!
    男尊女卑、人種差別、セクハラモラハラが当たり前な社会で、人々もそれを受け入れながら生きている。
    その場に合わせたキャラを作るのは実際誰でもしていることではあるけど、空子はキャ

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    2026年05月13日
  • 世界99 上

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    ネタバレ

    だれしも社会に適応するために無意識に行っていることをそこまで極端に露悪的に描写しなくても…と思ったり思わなかったり
    最近現実世界でモフリンというペットロボットをみて、ピョコルンを連想せずにはいられなかった

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    2026年05月13日
  • 世界99 上

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     上巻は10歳の記憶から始まる。相手により自らのキャラを変えて人格を重ねていく女性の物語で、キャラを変える自分と対比する対象である白藤さんとの出会いの記憶からだ。キャラを相手によって変えていくことは、程度の差こそあれ誰もが経験していることなので “キャラ変ネタで下巻までどうやって物語を維持するんだ?と思っていただけに、上巻終盤に受けたショックは大きかった。差別的な世の中に生きる主人公のエピソードだけではなく、とんでもない要素を加えられ、より加速度を増して下巻を読み進めていった

     性別、人種等目に見えるモノから、DNAの特性といった見えないものまでを差別、格付けの具にする苦しい世界を著者は描い

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    2026年05月12日
  • 変半身(かわりみ)

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    2編の短編。
    ファンタジー色強くてなかなか面白かった。
    ミステリーが好きで読み漁ると、現実的な内容が多いけど、ここまで現実味がないのは逆に新鮮で面白かった。

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    2026年05月11日
  • 世界99 上

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    愛とか、優しさとか、思いやりとか、他人を敬うとか、助け合いとか、そういうのが一切ない。
    何と言ったら良いか・・・悪意に満ち溢れ、みんな何かの奴隷であり、何かに対して従順に生きている世界の話。
    主人公空子は、周りの空気を読むどころか、シンクロしてしてしまい、その時々に自分がいる集団の中に溶け込むことで、自分がしんどい目に合わないように生きていきます。
    ただ、空子の中には主義や、思想はなく、その場その場でシンクロした際に思うことはあるけど決してそれを持ち続けません。
    集団が変わったら、あっさり捨ててしまいます。
    考えることを放棄する免罪符の様に繰り返されるセリフ「私は馬鹿だから」っていうのが印象的

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    2026年05月11日