村田沙耶香のレビュー一覧
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今まで読んだことのないタイプの小説だった。読み終わっても「面白かった」「感動した」とは言い切れず、何とも言えない違和感だけが残った。
普段は本を読み終えると自然と感想が浮かぶのに、この作品はうまく言語化できない。自分が理解できているのかさえ分からず、後書きを読んでようやく作品の意図が少し見えてきた。
それでも、「普通とは何か」「社会に合わせるとはどういうことか」という問いは、読み終わった後も頭の中に残り続けている。答えを与えてくれる小説ではなく、読者に考え続けることを求める作品なのだと感じた。
読んでいて心地よい作品ではなかったが、今まで出会ったことのない読書体験だった。この読後のモヤモ -
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ネタバレピョコルンの中身は人間だった、という衝撃的な終わり方をした上巻。その続きは、まず世界でリセットが起こる。リセット後はラロロリンキャリアとそうではないが裕福な恵まれている人、その下のかわいそうな人という区分になっていた。リセット後の世界では友愛婚が普通になり、空子と白藤さんも友愛婚ではないが波ちゃんも含め、一緒に暮らすこととなった。容姿の美しいピョコルンは広告に使われたり、値段が高かったりするが、これは現代のペットでもそうだし、芸能人も綺麗な人が多いのでリセット後でもルッキズムなんだなという印象。
まず、友愛婚について。性処理をピョコルンに担ってもらうってとこまではわかるが、そうなると人は恋愛 -
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ネタバレ人工授精が当たり前になって人間は結婚と恋愛を全く別のフェーズでカテゴライズするようになる世界。
人間は人間に恋する必要もなくて、"ヒト"にも別次元を生きる"キャラ"にも恋をするし、"家族"をつくるために結婚する。
セックスは昔の文化になって、嫌悪感を抱く人や、ただ昔はそういうものもあった程度の認識を持つ人が大半。それでも一定数は恋人とセックスする人もいる。そして、夫婦間でのセックスは『近親相姦』と呼ばれる。
主人公はその時代に珍しく恋愛結婚した両親の性行為で生まれたことから、自分は恋人ができるとセックスしたくなること、その自分の中に秘 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「普通」とはなにか、ということを考えた本だった。
人として生きている以上、コミュニティに合った振る舞いであったり、世間体を意識した上での言動があると思う。主人公である古倉さんはそれがなかった。みんながなんでそんな顔をしているのか、自分のどの行動がおかしいのか、どの行動が「普通」で正解なのか。そのことがわからないまま大人になった。その後、初めてのバイトでコンビニで働き始め、コンビニにはわかりやすい「普通」があった。マニュアルを読めば、店員としての立ち振る舞いが書いてあるし、この仕事はこういうふうにすればいいということがわかる。古倉さんはそれがすごく良かったんだろうなと感じた。30代にもなって社会