村田沙耶香のレビュー一覧

  • 殺人出産

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    性と生と死。
    サラッと読める内容なのに考えさせられることが多かった。内容だけならばグロテスクに感じることもあるだろうが、そこにいやらしさのない性が入ることで拒絶感は無くなっていた。
    表題になっているものだけではなく、残りの作品にも同じような題材が取り上げられており読み終わった後に少し後味が残るような作品ばかりだった。

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    2026年07月06日
  • 消滅世界

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    「正常ほど不気味な発狂はない。だって、狂っているのに、こんなにも正しいのだから」

    なにこの気持ち悪い世界と思うけど、それも今の常識からみた感想だから、正常の中にいたら何も疑わないんだろうなと思った。

    主人公は正常が狂ってると、離れたところからみることができていた。

    それなのに、合理的でクリーンな世界で過ごしていると、前はおかしいと思っていた世界と自分の境界がなくなっていった。この変わりように釘付けだった。

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    2026年07月05日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    自身の思考の枠を超えるもの
    こういう作品を定期的に読むべきと思う
    受け入れるというよりは目を背けないために

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    2026年07月05日
  • コンビニ人間

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    有名な作品だったので読んでみた。コンパクトで読みやすい作品だった。

    「みんなが不思議がる部分を、自分の人生から消去していく」
    たくさんの情報を受け取り、たくさんの評価を得る現代だからこそ一層響く内容に思えた。自分も例に漏れず、心当たりは多くある。
    主人公は不思議がられる部分をたくさん消去してきたが、ストーリーを読むとそれでも十分「個」は残っているように感じる。天然さ故に残っている「個」に気づいていないのか、最後に残った「個」を大事にしたい結果なのか、いずれにせよ自分も他人とは異なるキャラクターの部分を今後も大事にしていきたい。
    今後出会う個性豊かな人達から、影響を受けたい。そして周りに影響を

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    2026年07月05日
  • 世界99 下

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    物語が壮大過ぎて、なんと表したら良いか分からない。
    上巻よりもピョコルンが進化して第三世代となっており、出産、育児、家事まで担えるようになったことで、人間の価値観や華族のあり方などが、大きく変化していた。
    そして衝撃の結末、読者は耐えられるだろうか。

    幸福感というのは絶対的なものでもあるけれど、それ以上に相対的なものだろう。
    自分より不幸な人がいることを知ることで、自分が相対的に幸福であることを知る。
    作中に登場する「かわいそうな人」がいなくなり、人類全員が幸福な人になるのが理想であろうが、幸福感を得るために人間は「かわいそうな人」を作り続けるのだろうと思った。

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    2026年07月05日
  • コンビニ人間

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    読みやすい。
    コンビニの全てを言語化してあり自分もそこにいるかのような錯覚を起こす。
    主人公は、自分が人とは違うこと、治さなければいけないこと、をきちんと理解できていた。社会に溶け込むように自分なりに工夫しながら生きていた。
    周り(社会)の言葉に許せない気持ちになった。
    「安定した職に就き、結婚して、子供を産む」
    当たり前だと思わないでほしい。
    これが普通って誰が決めた?
    心配してる〜なんてこと言って人の事情に首突っ込む人ばかりで嫌になる。
    こうやって人は無意識に見下し、自分の価値を見出そうとしている。

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    2026年07月05日
  • コンビニ人間

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    まず驚いたのが、コンビニの正確な描写。
    今自分がコンビニの中にいるような気になるほど鮮明に描かれていた。
    最初からぐっと引き込まれる。
    こんな極端な人間はなかなか居ないとは思うが、共感できるところは多々あった。
    普通ってなんだと、私も常々思う。
    なぜ結婚しないのか、なぜ彼氏をつくらないのか、など、別に理由なんて無いのに周りは自分達の『普通』では無いことに理由を求めたがる。そんな私達も経験したことのある描写も共感を呼ぶと思った。
    この主人公は色々なことに関心がない。淡々と生きている毎日の中にも、コンビニという場所だけは居場所だった。それに気付くには主人公自身も日常、普通から離れる必要があったのか

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    2026年07月04日
  • 信仰

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    村田沙耶香さん初読です。物語とエッセイが混じった短編。初めの方の物語を読んでいる時は、「大真面目に書かれている有り得ないような作り話、面白いな〜」と感じていた。
    読み進めていくうちに、この方は剥き身で世間に晒されていて、それでも大真面目に世間と向き合っているんだと思った。
    私たちは事実をただ事実として捕えられない。
    周りと外れた評価をしては恥ずかしいから。何か深みのあることを言いたいから。あまりに凄惨な事実から自分を守りたいから。事実をねじ曲げて捉える。
    彼女はそれをしない。できないのかもしれない。相当に大変なことだ。でも、勝手だし押しつけだけれど、剥き身のままでいて欲しい。

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    2026年07月04日
  • コンビニ人間

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    これは異常な人の物語、そう思って読んでいたのに、最後の3ページくらいで、「待って、自分も結局同じじゃない…?」と気づいてしまい、鳥肌で終わる。

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    2026年07月03日
  • 世界99 下

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    上巻で目まぐるしく変わる世界が描かれたが、下巻では「イベント」と呼べるような大きな世の中の変化は少なく、それに応じて空子の心理描写や、哲学的な思想が描かれる。

    異様なまでに殺菌された世の中は、今すでに世の中に蔓延している「負の感情を外に出すことは恥ずかしい」という風潮に通じるところがある。

    搾取される側の人間も、時代の変容によって搾取する側になり得る。人は多面的で、善にも悪にもなり得る。そして脳は記憶を最も簡単に書き換え、マジョリティに順応していく。

    途中、若干繰り返しになる描写が多くなり、少し間延びした印象を受けたが、最終章の気味の悪さはさすがだと思った。

    グロい描写や性暴力などトリ

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    2026年07月03日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    村田沙耶香さんの短編集。表紙やタイトルから「エンタメ寄りなのでは‥」と警戒してなかなか読まなかったことを後悔したくらい面白かった。

    表題作はユーモラスでエンタメ風味ではあるものの、しっかりとした純文学。シュールな展開で笑わせてくれると同時に、偽の正義について考えさせられる。

    「秘密の花園」は、初恋の人を家で「飼う」お話。

    「無性教室」は、生徒が全員無性別者として生活をする学校が舞台。性別のない世界で、人はどう生きるのか。

    「変容」は怒りという感情がなくなった世界に適応できない女性が主人公。感情に善悪はあるのだろうか。

    全編を通して色々と考えさせられるのだけど、それにしても村田沙耶香さ

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    2026年07月03日
  • 殺人出産

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    「世界99」を読みたいのだけど予行演習にとずっと興味のあったこの本を読んでみた。村田沙耶香さんの作品はエッセイが好きで2冊読んで、小説はコンビニ人間しか読んだことがなかった。

    「殺人出産」は短編集なのだけど、どれも生と死や性がテーマになっている。性についての小説は苦手だけど、どれもそれを切り口に倫理観や道徳感、「普通とは?」という問いかけが共通しているので読みやすかった。

    表題作が一番衝撃的で、淡々とした語り口で狂った世界が描き出されていくディストピア小説。少しだけHandmaid’s Taleを思わせる世界観。彼女の世界観が独特だという評論をよく見かけるけれど、その正体は恐らく「気味悪い

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    2026年07月03日
  • コンビニ人間

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    8年ぶりに再読

    以前読んだ時とは時代が代わり印象が変わった小説になった

    初回読んだ時から8年くらい経っているので初回とは読中も読後も前回とは印象がかなり変わった
    一般的普通がわからない古倉さんではあるが今の世の中で言えば個性があっていいじゃんと思った
    周りに流されて生きてる人達よりより人間らしくどれだけコンビニ愛の強い方なんだと言う印象で以前読んだ時は唯変わった人だったが時代が変われば小説の印象もコレだけ変わるのかと個性的な主人公が愛らしくさえ感じた話でした

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    2026年07月03日
  • コンビニ人間

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    人の仕草を真似る所やマニュアル通りなところに親近感が湧いた。洗練されたコンビニに戻るのが印象的だった。

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    2026年07月02日
  • 信仰

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    初めての村田沙耶香。なんて言ったらいいのか、波長が合ってしまって、かな、今の私にはすこし重かった。
    面白かったのは「最後の展覧会」、心に残ったのは「土脉潤起」と「カルチャーショック」。
    読み切っても脳内に強く残る文章だった。

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    2026年07月01日
  • コンビニ人間

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    比較的本の量は多くないので、1日で読めます。また、「普通」という同調圧力に、ある意味で立ち向かう主人公の心情を描いており、登場人物も多くないので、非常にリーダビリティに溢れた作品だと思います。
    初めは主人公の特異性が目につきましたが、読み進めていくと、多様性を求める風潮が強まる一方で、それに呼応するように普通であることを求める風潮も強まっていて、改めて現代の生きづらさを感じました。
    この終わり方には賛否あるかもしれませんが、僕自身は、主人公が自分が自分でいられることに気付けたということでは良かったように思いました。

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    2026年07月01日
  • コンビニ人間

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    やっと読めた。ぬおお… 異質と描かれてる主人公以外もみんな剥き出しで、ぐぅ…となるお話。でも夢中で読めました。誰か遠い人の話だし、自分にも近しいし、共感できると単純には言えないような複雑な心持ちになる本だったな

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    2026年07月01日
  • となりの脳世界

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    「コンビニ人間」が面白かった村田沙耶香さんのエッセイ。めちゃくちゃ笑った。

    彼女の世界は、わたしのそれとは違っていて、隣人の脳世界を覗きたいという気持ちがとてもわかる。覗かせてくれて、ありがとう。

    お気に入りはコンソメ、増えるクラスメイト、逆向きの正座。

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    2026年07月01日
  • コンビニ人間

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    社会から見ると主人公は「変わってる」のだが、彼女の心の声を通してみると社会は「不可解で気持ちが悪いもの」で、みんなが同じものを目指し同じように生きているロボティックな世界にも思える。生き方がわからない彼女が、生き生きと働ける天職に出会えて良かった。

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    2026年07月01日
  • となりの脳世界

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    普段から村田さんがどんなこと考えてるんだろう⁇って小説を読むたび思っていたけど、いい意味で想像以上に独特な世界観を持っていて嬉しかった。

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    2026年06月30日