村田沙耶香のレビュー一覧

  • コンビニ人間

    悲哀を拒否している

    アプローチが違えば、もう少し掘り下げられる気がする、
    と読後に最初は考えた。
    あまり異常な人の、突飛な行動で脚色して読者が面白がる作り方(構造)は、
    これみよがしで共感も得がたく嫌だな、と思ったが、
    深く考えてみると、演出や脚色が大袈裟なだけで、
    こんな人はいくらでもいるのではないか、とも後で思った。
    私の身近な職場にもずっとフリーターで生きている40歳オーバーが何人かいるわけで。
    ただ、作者はそういう人を描きたいわけでなくて、
    どちらかというと描きたかったのは、
    主人公(多分作者の内面の一部)のある種の純粋さ(短絡的傾向)だと思う。
    つまり、何がいけないの? と。
    『主

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    2020年02月14日
  • コンビニ人間

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    人間らしさってなんだろうと思う

    人間らしさってなんだろうと考えさせられる作品。人の目をつい気にしてしまう人にはとても刺さると思います。題材は結構重いが、結構サクサク読めます。おススメです。

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    2019年12月17日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    さまざまな形の「愛」が収められたアンソロジー。どれも一般の恋愛観からは少し外れた愛で、しかしそんな奇妙な愛こそが恋愛であるような気がする。どこか変でなきゃ恋愛なんてできないな、と感じた。

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    2019年09月14日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    思春期は、身体の変化に心の変化、女としての「人生の進路」に悩む年代だったが、30歳を過ぎた頃から新しい『身体の変化に心の変化、女としての「人生の進路」に悩む』ことが多くなった。それで淑女の思春期病としている。カンタンに言うと30代になって経験するあるあるネタで、そんなエッセイ、マンガはずいぶんとあるが、その中でも頭一つ抜けてるのではないかと思う。平易な言葉の裏に潜む真実と苛立ちと諦観とユーモアが面白い。

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    2018年10月29日
  • 殺人出産

    購入済み

    常識引っくり返る

    この人の本初めて読んだけど、スゴいとしか言いようがない。常識?ナニソレ?そんな発想おんなじ人間なのに思い付きもしませんよって感じです。
    他の本も読みたいですね!このぶっ飛んだ世界観にドッブリ嵌まりたいです。

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    2017年03月06日
  • 消滅世界

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    ネタバレ

    初めての村田沙耶香作品。読みやすかった。

    夫婦での営みを近親相姦とすることで、性と愛が切り離された世界。愛にも穏やかで安心感のある家族愛と燃えるような恋愛があって、その二つも明確に切り離されている。うらやましいなと思った。愛と性欲が一緒に語られることが一般的に多く、それに違和感があったので、いいなと思った。

    家族というものの価値観もさまざまになってきてるけど、雨音は家族のつながりを宗教とまで言っている。家族がいるから大丈夫だ。と言い聞かせているみたいにも思えて、不気味にも感じた。

    千葉に行ってからの嫌悪感の正体が2周したが、あまりつかめていない。個が消えた全体主義だからか? それとも全員

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    2026年06月15日
  • コンビニ人間

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    世間が求める「普通」の状態を目指す主人公
    「普通」の立ち振る舞い、年相応の「普通」の家庭環境
    この周りが求める「普通の人間」になろうとする気持ちが共感でき、これを小説として表現するのは凄いなと思いました。

    主人公は泣く赤ん坊をあやす母親を見て
    「大変だあな。静かにさせるだけならこの包丁一本で十分なのに」みたい感覚の持ち主なので少し行き過ぎてる感はありますが。。。

    以下自分自身の話ですが、
    自分は社会人5年目で仕事をある程度こなせるようになり、
    その他検定試験や筋トレ等をコツコツ真面目に取り組む事は得意としていますが、祐逸、飲み会は少し苦手と感じています。
    飲み会では普段の真面目な姿勢ではな

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    2026年06月15日
  • 殺人出産

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    ネタバレ

    自分のこれまでの捉え方や常識、価値観といったものが大きく覆される作品ばかり。
    表題作では、産み人から指名されて殺される立場になった人のことを、突然死の宣告をされるなんて可哀想で、人権侵害ではないかと言う立場の人間に対して、そんなことは制度化されていないころにも突然誰かに殺されるなんてことがあったわけで、制度が確立した今こそ、死ぬまでの猶予すら与えてもらえるのだから…といった話である。
    この作品に限らず、どの作品も自身の常識とはなにかを思い切り揺るがしてくるものばかりである。

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    2026年06月14日
  • コンビニ人間

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    同窓会とかでの「変わらないね〜」をテセウスの船的な解釈をしていたのは新しい見方だった。
    マイノリティ側から見るとマジョリティが異様に見える描写は上手かった。
    ちょっと分かる部分もあり、分からない部分もありその辺もグラデーションがあるなぁと考えさせられた。

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    2026年06月14日
  • コンビニ人間

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    誰しもが持ってる、普通から逃れる恐怖
    逸脱してるんではないかと自分が周りと波長があってるか、確認する不安
    そんな社会から圧がかかる、自分を生きづらく
    しんどく思う同棲男の『白羽』
    彼は30代中年にして、就職もせず、アルバイトで食いつないでいたが、婚活目的でコンビニでバイトし
    辞めさせられる。種族を残さないといけない、現代は縄文時代と変わらないと極端な思考であったが
    俯瞰で理解できる自分もいた。
    主人公の古倉(女性)は、自分がコンビニ人間だということを受け入れて生きる選択をした。

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    2026年06月13日
  • となりの脳世界

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    旅をすること、本を読むこと、あたらしい世界に出会うこと、
    わたしたちもまた日々自分の脳世界を塗り替えながら生きている。

    人の脳世界を覗くって、どこか背徳的だけど、自分の知らなかった世界の一部に触れることができ。

    文芸家である村田さんが「なにが脳世界を塗り替えたのか」を、その繊細で類稀な文才をもって記録したエッセイ。
    小説ではわたしたちの常識を破壊する村田さん、彼女の脳世界を少しだけ覗き見ることができ(た気がす)る、読書体験を。

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    2026年06月13日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    読む皮肉。だけど、下巻は皮肉度減ってて面白かった。最初ぴょこるん気持ち悪いって思ってたのにだんだん慣れていく自分がまさにリアルでゾッとした。

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    2026年06月13日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    まみまぬんでら。
    変容が1番好きだった。村田沙耶香さんは読むといつも不思議な世界に入れて楽しい。
    わたしもなもんでみたい〜

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    2026年06月13日
  • コンビニ人間

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    自分の中のASD的な部分が、わかるわかる!と反応して居心地悪さと奇妙な共感でゾワゾワしながらめくる勢い止まらずノンストップで読んだ。

    周りの人とうまく噛み合わない自分。
    世界の部品になれない自分。
    世界から見て異質な自分。
    なにか不文律で存在しているらしき世界のマニュアルがインストールされていない自分。
    世間という場で違和感なく生きるために、擬態する技術や溶け込みやすい設定を仮面のようにまとう自分。

    恵子のなかにはそれだからといって「生きづらさ」にはなっていないのかもしれない。
    自分自身の属性を感情で解釈しない恵子の世界は、シンプルだ。
    自分が世界の部品として、いきいきと生きられる方法を知

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    2026年06月13日
  • コンビニ人間

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    コンビニを社会に見立てている発想が独特だった。
    主人公の無機質な視点や淡々とした文体から、社会の気持ち悪さも感じられた。

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    2026年06月12日
  • 生命式

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    自分は『素晴らしい食卓』『街を食べる』『孵化』が特に好きでしたね。村田沙耶香さんの描く価値観の違和って凄くSFとかファンタジーとかに見えて現実的だと思うんですよね。
    タイトルの『生命式』も面白かったです。後半部分の一文が特に心に残ってますね。

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    2026年06月11日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    最後、秋級で食べた男料理のネーミング、大好きです。
    ラストの映像化、想像してみて下さい。
    私は、グロイけど、からりと明るいイメージです。

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    2026年06月11日
  • 消滅世界

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    もしかしたらこんな未来もありえるのかもしれないと思った。
    恥じらいとされていたセックスが、セックスのない世界だと恥じらいではなくなるというのが印象的だった。

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    2026年06月11日
  • コンビニ人間

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    ネタバレ

    読んでまず感じたのは、主人公の古倉恵子の心の綺麗さだった。

    古倉は、幼い頃から自分が社会の中でどこかずれていることを周囲に気づかされながら生きてきた人物である。

    だからこそ彼女は、自分の感覚をそのまま出すのではなく、社会の枠組みに収まるために「普通の人」の言葉遣いや表情、行動を学び、コンビニ店員という役割に徹して生きている。

    普通であることを自然にできないからこそ、彼女は「普通」を演じることで社会とつながろうとしていたのだと思う。

    しかし、私が心を奪われそうになったのは、古倉が自分自身を社会から外れた存在だと感じているからといって、同じように「普通」から外れている人を簡単に否定しないと

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    2026年06月10日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

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    ひかりのあしおと: やっぱりムラサヤさん面白いなぁ。わたしてきには、合う言葉が見つからないんだけど、ちょっとコメディー要素入れはってるよね?と思ってるんだけど、、、だから面白い、奇妙でも読みやすい。そう思う人いるかな...?

    ギンイロノウタ: ステッキとか扉とかコンビニとか家族とか、他の作品とかぶってる要素は多いが、こんなに殺意を描写したものはあっただろうか…。
    途中ヒヤヒヤしたが、さくさく読み進められちゃうんだよなぁ、なんでだろうなぁ、
    この作品はコメディ無いか、いや、あるよ。

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    2026年06月11日