村田沙耶香のレビュー一覧

  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    ずっと前からタイトルが気になっとった作品!

    ミラクリーナ、本当面白い!笑
    数十年ぶりの初代マジカルレイミーがミントスプラッシュを発動したところは思わず吹き出してしまった笑
    みんな心に魔法少女を宿して、社会を生き抜こうね...!

    あと個人的にぐさっときたのが、変容。自分では時代に合わせて価値観のアプデをしとるつもりやけど、関わる人が限られてきたり、新しいものを拒絶したりすると、僕も五十川さんや真琴みたいになってしまうなと思った。ただ、なんでもかんでも周りに合わせるんじゃなく、自分を持つことも大切だというのは、最後の五十川さんの姿(たった一人染まらず、怒るのをやめないまま、私たちの中央で凛と咲

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    2026年03月19日
  • 殺人出産

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    ネタバレ

    10人産めば1人殺せる世界の殺人出産と、他3編含んだ短編集。どれも妙なリアルがあっておもしろかったのですが、特に殺人出産は短編であることに物足りなさを覚えるほど、興味深い仕組みでした。人々は子をなすための行為をやめ、人を殺すための産み人と殺される死に人で世界は成り立っている。死刑の代わりに生まれた産刑は一生産み続けるという刑。税金で殺すよりも人々の役にたつので無駄はないので、技術が進歩したら有なんじゃないかと思います。が、だいぶえげつないなぁ。村田さんの生み出す世界は、すごく好き。他の作品も読みたいです。

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    2026年03月18日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    読み切った。最後の空子の感覚がわからなかった。ずっと「使われる側」になることを恐れていたはずなのに、音と出会ってからオリジナルでいられることへ気持ちが傾き、最終的にはクリーンな世の中に貢献する側(最大の使われる側)に堕ちていく。本当に少しずつ、少しずつ、その変化が描かれて、初期の空子のイメージを拭えずにいると、理解が遅れる。どうしてなんだろう。どうして、そちら側を選んだんだろう。読解力が足りないな。

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    2026年03月17日
  • 世界99 下

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    上巻の最後に行われた「リセット」後、ピョコルンはいなくなるのかと思ったら意外にも健在だった。ラロロリン人がピョコルンとして搾取されることを引き受けたから。世界は3つの階層に分かれ、それぞれの世界で感情は均質化されている。上巻で被害者だった空子は、下巻では搾取する側にいる。
    さらに下巻では空子の次の世代である、波や琴花たち(生まれた時からピョコルンが搾取対象としている世代)が描かれる。どういった経緯でピョコルンが家事労働や性的処理を引き受けることになったのか知らないので、いまだに母親がその役割を引き受けている低所得層の家庭を見て、うちにも「母ルン」がいればいいのに。ピョコルンがかわいそうとのたま

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    2026年03月17日
  • 世界99 下

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    上巻のラストが、ここで終わっても良いくらいの圧巻のテンションだったこともあり、下巻は淡々と進む。人生のサンプルを集めている音。そこから物語が動き出す。
    テーマが多岐に渡り、1人の娘の父親、1人の男性、1人の人として考えさせられ、自分を振り返ることになった。

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    2026年03月17日
  • 生命式

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    自分の思っている常識が、他の人の常識であるとは限らないと、改めて認識させられる一冊だった。奇想天外な物語が始まったかと思えば、気がついたら文章に吸い込まれていて恐ろしい。

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    2026年03月16日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    村田沙耶香らしい短編集だが、エグすぎないので他人に勧めやすいと思った。私は表題作が1番すきだった。現代社会を生き抜くにはこんな方法もあるのか、という…可笑しさの中に切実さがあった。他3編もよい。

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    2026年03月15日
  • 消滅世界

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    村田沙耶香さんで初めて読んだ作品でした。
    近未来の性関係の良いところ悪いところを同時に知れる作品でした。
    独特な世界観に引き釣り込まれる感覚がすごく楽しかったです。
    私は夫婦の性行為がタブーとされる世界、それが良いのかは分かりませんが夫婦お互いを性的対象にみないのは素敵な関係だなと思ってしまいました。

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    2026年03月14日
  • 変半身(かわりみ)

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    みなさんの感想を読んで…
    かわりみ
    狂って笑えるw意味不明wと思える我々の環境の良さに、気付いたがちゃ。
    満潮
    何も変なことない。誰しも性的なことに主体性を持っていいし、信頼関係が1番大事。
    性的に消費されて辛いというストーリーのはずが、ここでもキモいだの私なら別れるだの否定的な態度を取られて、あなた達こそ作品をレイプしてるじゃんwwって感じでした。

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    2026年03月13日
  • 信仰

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    2026.19

    通勤電車の中でちびちび読んだ。
    不思議で少しこわい短編集だった。
    エッセイもあったのが良かった。

    パレスチナの作家さんが出てきた「いかり」が
    とても心に残っている。
    自分の中にある感情と感情のたたかい。

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    2026年03月13日
  • 信仰

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    短編一つ一つが濃くて、読み終えるたびに手を止めて、自分の中で湧き出る感情が何なのか、ゆっくり整理する時間が必要だった。
    同時に、エッセイから見えてくる人柄と短編の内容は総じて、村田沙耶香さんという人をもっと知りたいと思わされた。

    "最後の展覧会"が好きだった。物悲しいような気もするのに、なぜか温かい気持ちになった。

    小説はもちろんのこと、村田さんのエッセイをもっと読んでみたい

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    2026年03月09日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    コンビニ人間に次いで読んだけれど、改めて凄い作品。
    何気ない違和感がさらっと強調されることなく書かれて語りかけてくる。登場人物たちが異常なのか、はたまたこんな違和感を抱えてしまう自分の方が洗脳されているのか、どっちがどっちか分からなくなってしまう。
    最後までピュートの正体はわからなかった。主人公にとっての過酷な生活の中で作り上げられたイマジナリーフレンド?なのかなとは思ったけれど、。
    いたずら、という安易な言葉で済まされてしまうけど、そのいたずらは主人公を永遠の呪いにかける恐ろしい所業であるにも関わらず、主人公の告解は残酷にもいたずら程度に、軽く流れてしまう社会に少し絶望してしまう。
    登場人物

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    2026年03月08日
  • 信仰

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    真綿で首を絞められているような現在世界が、行き着きうる、いくつかのディストピア。『生存』『土脉潤起』『気持ちよさという罪』『書かなかった小説』『残雪』が特に好きだった。

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    2026年03月08日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    とんでもなく狂気的で不快なのにページを捲る手が止まらなかった。社会に洗脳されている自分、この世界の「まとも」を見つめ返すきっかけになる。奈月と智臣さんと由宇が3人で2回目の生活をし始めたとき、こんな風に宗教が始まっていくのかなと思った。宇宙人の目で捉えた世界が淡々と語られるうちに彼らの思考に慣れていく不思議。村田沙耶香ワールドだった。

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    2026年03月07日
  • 信仰

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    ネタバレ

    •信仰
    「なぁ、俺とカルト始めないか?」
    それはカルト信仰の勧誘ではなく、カルトを”創設”する誘いだった…
    圧倒的な”現実主義”のミキは、ブランド品や怪しいセミナーにお金を大量に使う周りを酷く軽蔑していたが、”夢”を見ることができない自分が嫌になり…

    •生存
    生存率とは、65歳まで生きることができる確率を指す。
    最上位Aは80%以上から、最下位Dは10%以下まで(野人として、自然で生きていることもある)。
    食料が枯渇し、学力•収入が「生存率」として判断される世界では、生存率を上げる事こそが人生よ中心となりつつあった…
    幼少期から生存率が「C」だったクミの、「生存率に囚われて生きていく今後はま

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    2026年03月04日
  • 殺人出産

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    インパクトあるタイトルですが、中身もかなり斬新です。倫理的なことを無視すれば少子化対策としてはかなり良いシステムだと思います。少なくとも9人ずつは増えていくわけですから。
    もし自分が産み人だったら誰を殺すだろうと考える読者は多そうですが、自分が死に人と告げられたら誰に殺されるのだろうと考える人はあまりいないかもしれません。特にラストの実際殺していくシーンを見てしまったら余計に誰を殺そうかになると思います。
    主人公たちの視点で進むのでそれは当然です。でも死に人がいないと成り立たないシステムなんです。チカちゃんのお母さんは一体どういう気持ちで参列者に頭を下げたんだろうと思うと、やはり倫理的には肯定

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    2026年03月01日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    地球星人 

    狂気度がこの前に読んだタダイマトビラや、コンビニ人間よりも上回っているような… 狂気度MAXなこの本。

    地球人は、セックスをして子供を産む工場の部品でしかない。欠陥でないのであれば、まともに結婚をして子供を産まなければならない。
    工場の部品になることを恐れ、偽装結婚をして工場の部品になることを強制してくる家族を欺こうとするが、結局はバレてしまい…


    もし自分を脅かす存在であれば、簡単に人殺しをしてしまうし、自分を脅かす存在であったら殺人も悪だとは感じていない。

    もはやホラーにも感じてしまった。

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    2026年02月28日
  • 生命式

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    村田沙耶香の物語は鈍器で頭を殴られている感覚がする。自分の中の「当たり前」や「常識」がずっと揺さぶられている感覚。
    短編でサクサク読めるのに、ひとつひとつの物語に衝撃を受ける。

    特に好きな話は「二人家族」
    性に奔放な女性と貞淑な女性、正反対の性愛価値観をもつ2人がそれぞれ子供を産み育て家族として暮らした話。
    なぜこの話に心打たれているのかはまだ、うまく説明できないけれど、2人の関係性がすごく素敵だと思った。新しい家族の在り方を教えてくれた。
    2人は同性愛者ではなく(異性のパートナーがいたこともある)本当に2人で暮らしたいから、一緒にいたいから居る、という描写のされ方をしていて、そこが良かった

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    2026年02月27日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    終始ぞっとしながら読み進めたが、不思議と腑に落ちる、響く不思議な感覚をもった。
    人間工場の中で縛られて生きている、音のない命令に従って生活している。まさにそうだなと思えた。
    入れ物になって自分で考えて生きる。彼らとは違う形であれ大切にすべきことだなと感じ、読み終わってからもじわじわと噛み締めるものがある作品だった。

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    2026年02月27日
  • 消滅世界

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    性とは何か家族とは何かを考えさせられた。その世界のいると何が当たり前かよくわからなくなる。結局、どの世界にいても自分を忘れてその場に合わせてしまうものなのかなとも思ってしまった。

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    2026年02月27日