村田沙耶香のレビュー一覧

  • 殺人出産

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    ずっと積読状態で読みたかったものだけど、やっと読めた。短編集だけど、やっぱり強烈なのは表題作。他の諸作も、相変わらず常識を揺さぶられまくりの力作ぞろい。凄い。

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    2026年06月01日
  • 世界99 上

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    ネタバレ

    現実はこんなに酷い世界ではないと思いつつ、共感してしまう部分が多々あり、なんともいえない感情を抱いた。
    人の尊厳をこれでもかも踏みにじった世界。
    いじめや性的暴力の描写に、何度か離脱しかけたけれど、読むことをやめられず、第二章の世界の広がりに至ってからは読む速度が上がり、一気に読んだ。癖になる感情。

    世界を股にかけるのは皆同じなのではと思いながら、それをかっちり意識して、キャラを作り上げる空子のような人は少ないのかもしれない。

    全て破壊して終わった上巻、下巻はとうなるのだろうか。

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    2026年05月31日
  • 消滅世界

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    村田沙耶香さんだなー!!
    久々読んだけど、村田沙耶香さんのディストピアほんと止まらんのよね。
    うわぁ……って気持ちになるのに、なぜかすらすら読めちゃうんだよね。
    そして、毎回の自分の常識がグラグラする。
    映画化してるけど、どんな感じなんだろう〜。

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    2026年05月31日
  • 世界99 上

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    コンビニ人間や地球星人に通ずるところもありつつ、それをさらに発展させたような。
    村田沙耶香がまた新しい世界を生み出してきたように思った。
    本文には大袈裟な表現ではあると思うが、誰にでも部分的にでも共感したり頷いてしまうところもあるのではないだろうか。
    これまではそれを認識せずにしていたかもしれないが、読んだ以上はきっと思考の片隅にでも残り続けることだろう。

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    2026年05月31日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    少しホラーすぎるが、心にズドンと来るインパクトは素晴らしい。主人公は自分の心に従うにつれて、狂気に満ちた生活を送ることになるが、生物らしさでいうと主人公側という印象が面白かった。

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    2026年05月30日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    表題作が読後1番爽やかで、村田沙耶香さんの作品にしては珍しいなと思いました。
    物語は現実世界と比べると特異な風に見えるけど、出てくる人物はめちゃくちゃ人間らしくて、そこが魅力だな〜としみじみ。

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    2026年05月31日
  • 世界99 下

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    村田さんワールド全開!といった感じ。現実離れした不思議な世界を前にして、はじめは首を傾げてページをめくるが、気づけばその世界の構造を理解してしまっている。それはきっと、村田さんが作り出すその不思議な世界は、現実世界の人々がもつ一面(しかもなるべく認識したくない、口にしたくない一面)を内包しているからなのかなと思う。

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    2026年05月30日
  • 消滅世界

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    ネタバレ


    巻末の斎藤環さんの解説がすごく良かった。。
    今まで知らずに読んでたけど、村田沙耶香の書く小説は、どうやらフェミニストSFと呼ばれるジャンルが多いらしいことに気づいた(正直ボディホラー多いな〜とは思ってはいた)。

    結婚に暗に含まれる「性」と「愛」と「生殖」を解体して、夫婦関係という家族観を現実とは全く異なる形で描くアイデアが面白かった。
    妻と夫は"家族"だから、そこに性的な関係があることは禁忌で、それぞれが家の外側に性的な関係を築く(恋人を作る)ことで、家の中では清潔で潔癖な愛を構築するっていう倫理観が画期的。

    私も親しくなればなるほどあんまりそういう関係を持つことに意

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    2026年05月30日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

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    村田沙耶香さんの作品を読むと、異質な激情を抱えて生きることへの憧れと畏れを毎回抱く気がする。同じ世界を見ているはずなのに、自分には到底認識できない視点や受け取り方を見せてくれる。それがいつもサプライズプレゼントのようにワクワクドキドキさせてくれる。

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    2026年05月30日
  • 世界99 上

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    最初は性や人間のランク分け、女性の人間家電のようなテーマが重く感じて悶々とした。しかし後半から社会で生き延びるための自己の多様化や役割を演じること、孤独、本来の自分に素直に生きられない生きづらさなど考えさせられることが増えてのめり込めた。
    とにかく設定が奇妙で違和感を持つが、こんな未来もあるのかもと思えてきた。それは少し怖いが。
    下巻が楽しみ。

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    2026年05月30日
  • 消滅世界

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    グロテスクという言葉しか見つからない。
    安易に言語化しようとすると大事な部分が取りこぼされそうな気分。セックス、性欲を徹底的に排除し人間農場とでもいうような楽園で、みんながお母さん、子供ちゃんと名付けられたその奇怪な世界でいかにその正しさを受け入れるか。セックスと性欲、性欲と繁殖の関係性に正しく発狂した上でそれでもセックスを希求する人間的な営みが、1段階遅れた成長として描かれて居るのはなんだか世界全てを反転して1から作り直してるみたいな感触を感じて、気持ち悪いながらも価値観が揺さぶららる物語だった。やはりこの人からしか得られない栄養分があるなと思った。

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    2026年05月29日
  • 消滅世界

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    コンビニ人間の時にも感じたが、村田沙耶香の描く物語はスノーボール的に後半にかけて加速度的に物語が展開していく印象で読み始めから一気に読み終えてしまった。読み手によってユートピアにもディストピアにも感じられるであろうこの作品。
    特に終盤に至っては伊藤計劃のハーモニーとどこか近い、過剰に優しく守られた世界に感じた。

    近未来SFとして過剰に演出されている部分もあるが、現代の生殖行為の 神聖/不純 に引き裂かれた二面性を鑑みると全くもって妄想であるとは言えないのではないかと感じた。

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    2026年05月30日
  • 世界99 上

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    人間の本質や理性が、じわじわとグロテスクに暴かれていく感覚。
    不快なのに、なぜか聴くのをやめられない中毒性がある。

    世界ごとにキャラを使い分ける主人公を見ていると、“自分らしさ”って何だろうと少し怖くなった。

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    2026年05月27日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    おもしろかったのは間違いない。だけどこの作品に惹き込まれた理由はおもしろかったからじゃないんだよ。うまく言えないけど、社会に順応する人間の内部に蠢いているもの、その深淵に触れるような感覚というか……。結局は怖いってことなのかもしれないけど、そんな簡単な表現で収まるものじゃない気もするんだよなぁ。私はうまく言語化できないので、誰か代わりにうまいこと説明しといてください。

    従来の価値観が崩壊し、新しい常識の中で生きていく人々。その中には当然、過去を捨てきれずに、自分の中の正しさを追い求め続ける者もいる。しかし、周囲に白い目で見られ、自身の幸福を投げ売ってまで、その信念を貫く意味はあるのかなと私自

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    2026年05月27日
  • 世界99 上

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    面白かった。続きが気になったのではやく下巻を読みたい。常識だと思っていた常識がはびこる世界がひっくりかえる話は読んでいてたのしい。

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    2026年05月27日
  • 世界99 下

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    差別・利用の矛先の循環、感情の循環、色々考えさせられる話だった。上巻よりずっと問題提起感が強いように感じた。恐らくこの物語のことを理解しきれていないので、曖昧な感想しか出てこない。もう一度読み返したい。

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    2026年05月27日
  • コンビニ人間

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     読んでいて少し苦しかったです。社会に静かに流れる、結婚し、子供を産み育て、周囲が納得する社会的身分に納まり、周囲が納得するコミュニケーションを取りながらトラブルを起こさず生活を送るという主流。この流れる主流から外れていくと徐々に周囲から排除され生きづらくなっていく恐ろしさ。これは結局、全ての人が多かれ少なかれ抱えて生きているのではないだろうか。
     主人公は少し極端で周囲とはズレているのかもしれないけど何も悪いことはしていない。自身を取り巻く同調圧力に対応出来ずこぼれ落ちて行く様子は読んでいて辛かった。読後、心にズンと重い石が乗っかったような感覚です。

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    2026年05月27日
  • 消滅世界

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    ネタバレ

    異質な世界観に引き込まれてあっという間に読んでしまった。
    好き嫌いはかなり分かれる作品のように思った。

    最初から、性行為がないのが当たり前の世界の中で、両親が性行為をして(現代と同じ形で)産まれた主人公。自分の中にある本能はなんなのか問いながら、確認作業として、世界からほとんどなくなってしまっている性行為をする。

    終盤では実験都市に引越し、夫から先に染まっていき、ずっと違和感を抱いていた主人公も次第にその状況を受け入れ、当たり前になっていく。

    最初から最後を通して、主人公がそれに染まっていくのが怖かった。終盤で母が訪れるが、読み手側の気持ちを表してるかのように思った。

    ラストシーンで『

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    2026年05月26日
  • 授乳

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    やっとデビュー作読んだ!
    短編集だけど、どれも今の作品に通ずるとこがあって今より生々しく感じたかも
    自分の中で勝手に当たり前になっていたことが、当たり前じゃない世界が書かれてるのか好き

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    2026年05月25日
  • 殺人出産

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    4つの短編集からなる本。
    全て、今の時代だと特殊と思われるような考え方が普通になっている世界を描いている。
    普通とは時代によって変わるもので、比較的、いわゆる「普通」な私は、時代に洗脳されているのかもしれないと考えさせられた。

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    2026年05月24日