村田沙耶香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
コンビニ人間の作者村田沙耶香さんの殺人出産
「10人産んだら1人殺せる
いま殺したい人っていますか」というキャッチコピーと
朝井リョウさんがオススメしていたから
気になって読んでみた。
トクリュウ事件の被害者家族のコメントを読むと
産み人となって殺人を行うことが救いになる場合もあるかもしれない…と思ってしまう。
それが公然としたルールのなかで
崇高な行いとして機能している社会が不気味なんだけど
もしかしたら100年後はこれが当たり前になっていそうでゾクっとした。
コンビニ人間でも感じたけど、
大きな歴史で見るとニンゲンは循環していて
価値観が変化していき
当たり前が入れ替わっていく表現が秀 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ2026/06/07 - 2026/06/18
『コンビニ人間』を読んで、この人の文章をもっと読みたいと思った。
この『信仰』というのは短編であっさり読めそう、という感覚で手に取った。
正直間違いだった。かなり濃厚な、それこそ村田沙耶香の脳内の片鱗をどろりと見せられているような感覚だった。
1つの作品を読むのに1日、1日と使って。体力のない日は読めなくて。そんな作品だった。
エッセイと小説が混ざっているという珍しさもあったが、「今私は彼女の生活を読んでいる」のか「今私は彼女の作品を読んでいるのか」、本気で混乱する瞬間が随所にあった。
彼女の作るキャラクタたちは、観察と客観の賜物の場合と、自 -
Posted by ブクログ
ネタバレ産まれてから死ぬまで、女性というだけで、性処理、家事、出産、育児、全てを押し付けられる。
愛玩動物だったピョコルンが、時を経て、家事や出産、性処理、育児、今まで女性に押し付けられていたことを全て担うようになった。
そして今度は、感情を捨て、同じ記憶を持ち、皆同じ表情で過ごすようになる。
それは、平和な世界。だって、皆同じ記憶で感情だから。争いもない。
でも、それって本当に幸せなのだろうか?
怒りや悲しみはないけど、喜びもない世界なのでは?
世の中は難しい。
皆が一人一人、自分の尊厳も他人の尊厳も守って生きていくことができなければ、一部の「賢い人」の思惑によって、いつかこのような世界が来てし -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めての村田沙耶香作品。読みやすかった。
夫婦での営みを近親相姦とすることで、性と愛が切り離された世界。愛にも穏やかで安心感のある家族愛と燃えるような恋愛があって、その二つも明確に切り離されている。うらやましいなと思った。愛と性欲が一緒に語られることが一般的に多く、それに違和感があったので、いいなと思った。
家族というものの価値観もさまざまになってきてるけど、雨音は家族のつながりを宗教とまで言っている。家族がいるから大丈夫だ。と言い聞かせているみたいにも思えて、不気味にも感じた。
千葉に行ってからの嫌悪感の正体が2周したが、あまりつかめていない。個が消えた全体主義だからか? それとも全員