村田沙耶香のレビュー一覧
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表題作他3篇からなる短編集
どれもこれもよくこんな設定思い付くな!と感心する
ありえない!と思いながらも受け入れながら読み進めてしまえるのはさすが村田さんだなと思う
自分の倫理観や価値観をぶっ壊されるような力のある作品
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表題作『殺人出産』は100年後の設定
10人出産したら1人殺せる『殺人出産システム』により日本の人口は保たれている
育子の姉は『産み人』となり、10人目の出産を控えていた
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10人も産み続ける…ということは最短でも10年は掛かるだろう
そこまでの恨みを持った相手がいたのか?というとそうではない
せめてそこは10年掛かってでも殺したいほど恨んでる相手がいてほしかった
そうじ -
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ネタバレ律の気持ち分かるなあ〜と思いながら読んでいたけれど、客観的に見ると律すごく捻くれてるなあ〜と感じた。つまり自分もすごく捻くれてたなと。
小学校の頃から女子にはカーストが存在していること、3人組の中でも必ずといっていいほど分裂が起こるし、内緒話を片方だけにしかしないとか、昔経験したことばかりで嫌な気分になった。(いい意味で)
もう子どもの頃には戻りたくないなとつくづく思った。
その頃の経験から大人になった今でも人の顔色を伺っては疲弊して、そこまでしていても結局何者にもなれずつまらない人間、、、と自分に対して感じることが多かったため、とても刺さった。
絵本の世界に入り込んでマリーになりきって -
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『ひかりのあしおと』
ホラーだった。村田沙耶香作品では、良い人との出会いで自分を成長させていくという展開は期待できないので、普通に良い人っぽい蛍が出てきて逆にドキドキした。蛍にはどうにかなる前に逃げて!と言いたくなった。
「光の人影は、私を狂わせるために追いかけてきていたのではなかったのでした。私の狂気を止めるために、ずっと追いかけてきていたのです。」がよくわからなかった。
『ギンイロノウタ』
凄みのある作品だった。
指示棒のステッキなど、小物遣いが絶妙。最後、有里が銀色の扉を探すために家を出たところからドキドキが止まらなくて、事件が起こるに違いないと思った。サスペンスのようだった。 -
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11編でなる短編集 あらすじ
・信仰) いつも現実を見てしまい、人の夢や楽しみを台無しにする癖のある永岡。石毛と斉川からカルト集団を組まないかと言われる。組むわけないと思いつつ、斉川だけでも、抜けさせたいと思い説得するが、斉川の思いも強く、どこかでその信じる気持ちを羨ましいと思う永岡。10万払って試しに、参加してみた。
しかし、説かれた事は、現実これがあなたの宿命!
意味ない、10万返せ!
・生存)人は生存確率に左右される。本年代では
生存率によりA〜Dに判別され、努力により生存確率を上げる事ができる。
中には、生存確率を上げたくない人間もおり、野人かしていく。AとCが一緒になった場合は、Cが -
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ああ気持ち悪かった(いい意味で)。
社会の営みを工場と単純化する視野の狭さも、半径5メートルで求められる生き方を実践する流されやすさも、過去の痛み(辛い人生だった)を麻酔して別星人だと信じ切る傲慢さも、全てが気持ち悪かった。でも、人間が繁殖する為の工場というのは共感してしまうし、そういう人間の脆さを無茶苦茶な原始的な強さに変えた物語。あの主人公の生い立ちから始まって、この結末はこの人にしか書けないと思う。主人公のあの生き延びることで生を半分放棄したような無気力感、辛い過去の折り合いの付け方に病気など現実が伴わなかったからこその異常的な発達も見てて味があった。最後らへん、合理性を突き詰めた行動は -
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コンビニ人間以来の村田さん作品。
人間から星人にグレードアップしてた。
内容もグレードアップ、しかし内容も似てるように感じた。主人公は自分が周囲と違うことを明確に認識してて、幼いころからそんなふうに生きられるのだろうか?と疑問に思った。大人になって周囲がクリアになっても環境に馴染めない自分を認識してて...そんな生き方できるか?辛すぎ!と浅い感想をもった。
自分を異星人だと断言したり、フッと笑ってしまいそうな設定だけど、現代社会を別視点で俯瞰で見せられると普通って?常識って?ととめどなく思考がループする。
後半は刺激的すぎる、しかし狂気でなく彼らの普通。 -
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村田沙耶香『無』 メモ
私たちが感じること、考えることは全て一つの象徴的存在から操作されている。私たちは得体のしれない大きな存在から受け取る電波によって思考し行動する。私たちの混沌の世界において思考と行動はすべて自分ではない存在の影響を受けているため、自分の責任ではない。判断を下したのは自分ではない。これが混沌……ではなく、これこそが無であるかもしれない。思い出せないことは無ではない。思い出せない中でも想起されることがことがある。混沌の世界にも無の世界にも優劣がある、優劣というトピックは私にとって最も興味のあるトピックだからそれに落とし込んで解釈する。ほかの人にとっての混沌と夢は違うのかも?