村田沙耶香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
村田沙耶香さんの作品は何冊か読んでいるが、毎回感想を書くのが難しい。それでも、読後に強く印象が残る作家さんだと思う。
『授乳』に収録されている3編は、どれも若い女性たちの少し屈折した視点で描かれていた。
「授乳」は、中学生の少女が家庭教師の男子大学生を“餌”で支配していく物語。母親への複雑な感情も絡み、不穏さがじわじわ広がっていく。
「コイビト」は、ぬいぐるみを恋人のように扱う少女と女子大生が、不思議な共通点で繋がっていく話。どこか可愛らしさもあるのに、次第にホラーのような空気を感じた。
「釈迦の部屋」は、理想の聖域を求める女子大生が、現実の男を捨て、自身の脳内に「完璧な男」を構 -
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Posted by ブクログ
村田沙耶香さんの本は以前「コンビニ人間」を読んだきりで、初めて短編集を読みました。独特な世界観と、ディストピア的な絶望感だったり儚さだったりを感じる不思議な短編集で面白かった。SFのような、ホラーのような、中にはエッセイが入ってたりで(物語かと思って読んでたら巻末でエッセイと書いてあって初めてエッセイだったんだと気付いた作品もあった)カテゴリに迷ったのですが「物語」で登録しておく。
以下お気に入り作品
「生存」
人類はABCDにランク分けされ、それに紐づいた生存率(65歳の時に生きている可能性がどれくらいか数値で表したもの)で格付けされる未来の世界の話。
えぐすぎる世界。自分の価値が数値化さ -
Posted by ブクログ
「コンビニ人間」がとても面白かったので、2冊目として購入。
この本を読み終えるまで村田さんが「クレイジー」と呼ばれているのは知らなかった。
が、、、確かに読み終えて「まさにクレイジー!」という感想でした。
昔の筒井康隆さんを彷彿とさせる物語の展開で、「これ、本当に女性作家さんが書いたの??」と思えるような、連想不能なストーリー展開が特に後半からグイグイと来て、「あれ?残りページこんなに少ないのにどうまとめるんだろう?」と不思議に思っていたら、そのままエンディングまで狂気なストーリーが続いて終わった。
まあ、もうちょっとソフト目な内容を思い描いていたので、色々と度肝を抜かれる内容の本でした。
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Posted by ブクログ
記録用(3.6)
価値規範、道徳心、倫理、そして「普通」とか「当たり前」なんかを考えさせられる。
本書ではその「普通」をかなり村田さんらしさのある設定で描いているが、実際我々の生きる社会を見ても、韓国では犬を食べる、日本では鯨を食べるなど、その文化独特の倫理、普通が他の文化から見たら特異で異質なものであると感じることは往往にしてある。
そんな自分にとっての「普通」は他文化圏、他国、ひいてはすぐ隣の人であっても「普通じゃない」ことがあることを考えさせられた。
短くて読みやすいです。次は村田さんのコンビニ人間を積読しているのでいつか読みたいと思います。 -
Posted by ブクログ
あぁ村田ワールドだなぁと感じる作品でした
(村田沙耶香作品は中毒性があって気に入っています)
本作は、性別の自認と性行為の対象に焦点が当てられており、「救い、安らぎ」の場所である「自習室」を介して物語が展開します
自身が男性か女性か懐疑的な里帆(19歳)
人間でなく地球を性的指向対象とする知佳子(31歳)
女性であることに固執する椿(31歳)
彼女たち3人が性別という「しがらみ」について話していくだけなのに、色々と考えさせられました
(特に、知佳子パートは強烈です、覚悟しましょう笑)
本作もしかり、たとえ家族であっても村田さんの作品をおすすめできませんし、確実に1人の時に読みたい派ですね