村田沙耶香のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ目立たないことでクラスでの居場所を守っていた律が、クラス替えで一緒になった「浮いた」存在の瀬里奈と出会い、変わっていく話。
小学校の時の話と、大学生になったときの話がある。瀬里奈と出会ったことにより、結果的に律は少しだけ人の目を気にせずに振舞えるようになる。
村田沙耶香が書く小学校高学年社会、うわわかる……と感じる質感が随所にある。やんちゃというには悪性に無自覚すぎる男子や、おしゃれな一軍女子ですべての流行りが決まるところなど。
また、大学生になった律がバイトにめちゃくちゃハマっていて、その理由が「職場」では「駒」になればいいから、というものだったのが、コンビニ人間に通ずる価値観だなと思った。 -
Posted by ブクログ
人間社会の常識に一石を投じるような内容。主人公の奈月は人間社会を工場とたとえ自分を子宮を持ち生殖するための機械で工場の歯車と認識しているのが面白い。常識にとらわれない視点は作中では宇宙の目と表現されて奈月はなるべく工場に洗脳され考えることを無くしたいと考えているが自身が宇宙人であることを確信しているギャップが読み取れる。
秋級の山奥で宇宙人として生活する奈月、夫の智臣、いとこの由宇らが最終的に合理的と判断して人間を食べるが奈月はそこに少し疑問を持ち自分の中に人間の一部があるんじゃないかと考えるが意を決して食すシーンも常識とはと考えさせられる。
仮に近くにこんなとこを言ってる人がいたら統合失調症なのかなって思うよね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ内容が暗くて読むのに非常に時間がかかった
空子という主人公の幼少期から始まり、大人になっていく、淡々とした感じ
ピョコルンという、家事ロボットのその先のような生物が出てくる
若干のファンタジーかと思ったけどディストピア小説とのこと
世界や主人公の価値観の代わり様、女性軽視とか性暴力とかその辺りがストレートに書かれてて、全体的に鬱々として後味が悪く気持ち悪いけど考えさせられた
世界99の、コミュニティによってキャラを使い分けることやその分裂は誰しもが少なからず共感できるところはありそうだけれど、それがとんでもなく突き抜けているような感じ -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初から最後までくそ気持ち悪かった!あの世界をいきのびてるのすごい。
面白くないとかじゃなくて、読んだ後に心に何も残らなかった(多分理解はできたけど共感できなかったせいで「ふ〜読んだ〜!!」って気持ちにならなかった)から星3つ。
希望を求めて次々と読み進めてしまった。なんなら今までの小説の中で1番続きが気になって読み進められた。面白いと思える部分は全くなかったのに。
主人公の不遇が晴れる場面、例えば人を殺すところ、人を食べるところがもはや希望の光のように読めてしまい、作中で積み上がった物語が自分のものになったと感じた。
私はかなり地球星人だしかなり幸せな人生だけど、私も人間は食べて寝るために頑張ってると思っているから、私の悲観版の人間が書いた本、というように読めた。
読書はまりたての友達が読み終わったこの本を私にくれて、感想聞きたいと言ってた。あー家に置いておくのも嫌だったんだなあと思った。簡単に人におすすめできる本じゃないけど、私が雑食って知っててこの本をくれたの、とてもありがたい。私もこんなに衝撃的で最後まであまり共感できないのに読んじゃう本はじめてだよ!朝まで語れそう。私はこの本を家のどこに置いて、どういう位置付けにしようか。