村田沙耶香のレビュー一覧

  • 殺人出産

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    村田沙耶香さんの本は、五感を研ぎ澄まされるというか、私の中に流れる表層的には見えない血液を液体を感じることが出来る。

    感情移入しなくていいから、読み心地がいい。

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    2026年09月05日
  • マウス

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    ネタバレ

    目立たないことでクラスでの居場所を守っていた律が、クラス替えで一緒になった「浮いた」存在の瀬里奈と出会い、変わっていく話。
    小学校の時の話と、大学生になったときの話がある。瀬里奈と出会ったことにより、結果的に律は少しだけ人の目を気にせずに振舞えるようになる。
    村田沙耶香が書く小学校高学年社会、うわわかる……と感じる質感が随所にある。やんちゃというには悪性に無自覚すぎる男子や、おしゃれな一軍女子ですべての流行りが決まるところなど。
    また、大学生になった律がバイトにめちゃくちゃハマっていて、その理由が「職場」では「駒」になればいいから、というものだったのが、コンビニ人間に通ずる価値観だなと思った。

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    2026年09月05日
  • 殺人出産

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    本の薄さと相反して、重くダークな内容だった。こんな制度は嫌だなと思いつつ、意外と悪くないのかも?と頭の隅で呟く自分もいた。
    村田沙耶香恐るべし。

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    2026年09月02日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    人間社会の常識に一石を投じるような内容。主人公の奈月は人間社会を工場とたとえ自分を子宮を持ち生殖するための機械で工場の歯車と認識しているのが面白い。常識にとらわれない視点は作中では宇宙の目と表現されて奈月はなるべく工場に洗脳され考えることを無くしたいと考えているが自身が宇宙人であることを確信しているギャップが読み取れる。
    秋級の山奥で宇宙人として生活する奈月、夫の智臣、いとこの由宇らが最終的に合理的と判断して人間を食べるが奈月はそこに少し疑問を持ち自分の中に人間の一部があるんじゃないかと考えるが意を決して食すシーンも常識とはと考えさせられる。
    仮に近くにこんなとこを言ってる人がいたら統合失調症なのかなって思うよね。

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    2026年09月01日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    普段当たり前と思っていることが、自分の凝り固まった価値観から来ているのだろうか、と考えさせられた。
    取り憑かれているように何かに心を奪われている人を嫌悪する一方で、見方を変えたら自分もそうなっている可能性がある、と思った。

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    2026年09月01日
  • 信仰

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    殺人出産のあとに読んだ。
    世界観が違いすぎるよりも、日常ベースでズレがある方が読みやすいかも。
    信仰、生存、カルチャーショック、残雪は面白かった。
    ほかは、うまく読み解けないのもあった。

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    2026年08月31日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    精神疾患があると見られる主人公の目を通じて、人間は無意識のうちに社会から求められる役割をこなしているに過ぎないことが描かれる。後半がグロ過ぎて読後感の悪さが半端ない。

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    2026年08月31日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    内容が暗くて読むのに非常に時間がかかった
    空子という主人公の幼少期から始まり、大人になっていく、淡々とした感じ
    ピョコルンという、家事ロボットのその先のような生物が出てくる
    若干のファンタジーかと思ったけどディストピア小説とのこと
    世界や主人公の価値観の代わり様、女性軽視とか性暴力とかその辺りがストレートに書かれてて、全体的に鬱々として後味が悪く気持ち悪いけど考えさせられた

    世界99の、コミュニティによってキャラを使い分けることやその分裂は誰しもが少なからず共感できるところはありそうだけれど、それがとんでもなく突き抜けているような感じ

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    2026年08月30日
  • 世界99 下

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    これは難しいな。結局何が描きたかったのだろう?女性からいわゆる「女」の役割(というと時代錯誤になるかもしれないが)を取り去った「平等な」世界を作りたかったたのか。その上で、元々は自分にあった機能を忘れて、女性がピョコルンをどう扱うか見せつけて非難したかったのか。はたまた、「性」というものは、自分の賞味期限が切れても次の世代、次の世代と繰り返され、常に穢らわしく付き纏うものという戒めだったか。確かに帯のとおり「現代の創世神話」だ。創世にあたっては、正義の信念を貫くよりも意思なきトレースが合理的かもしれない。

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    2026年08月30日
  • 世界99 上

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    色々な世界の自分がいてうまく使い分けていること、私も小さい時に自分はおかしいのだろうかと感じていた。中学生のとき一度、国語の教育実習生に打ち明けたことがある。当時の自分なりに、期間限定で接する(期間が終われば二度と会うことはない)大人、しかも心理学とかを大学で学んでいる大人に聞ける、というのを良いチャンスだと考えたんだろう。ドキドキしながら返却されたプリントを見たら、赤字で「人間ってそういうものだよ。」と一文だけ書かれていて、なんだか興醒めして恥ずかしくなって無かったことにしたんだっけ。

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    2026年08月29日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    最初のほうの、子どものころのどうしようもなく「生きのびる」しかない描写は読んでてかなりつらかった。自分とは違うけど、家庭が耐える場所だったというのはわかるので。

    最後のほうの急展開はびっくりしたし、前半のつらさがあるからこそ、あそこまでブッちぎるのは清々しい。主人公たちの「異星人として地球で生きのびる」暮らしを応援しながら読み進めた。

    ポハピピンポボピア星人って語感、『丸の内魔法少女ミラクリーナ』でも似たような言葉が出てきたような。村田さんがずっと親しんできたイマジナリーフレンド?なんだろうなと思った。

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    2026年08月28日
  • 世界99 上

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    また1つ価値観がおかしくなる本に出会っちゃった
    ゾワゾワが止まらないけど、日本に産まれた女性として共感する部分があるから読み進めてしまう

    自分は今世界1なのか、2.3.4を考えてしまう
    家族、高校の友人、大学の友人、そして旦那

    あああ、疲れたあ、村田沙耶香の価値観が詰め込まれた1冊。コンビニ人間は大好きだけど、2冊目が世界99で、この先読みたい本がまだあったけど
    暫くは読むのが怖いかも。
    高瀬準子といい、なんかゾワッとさせられる作者の
    作品に惹かれてたここ数年。

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    2026年08月27日
  • 殺人出産

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    「フィクション」って感じのストーリー。ちょっと先の未来に、あり得るかもしれない話。「倫理観」ってなんだろう、と考えさせられる。
    薄くてサクッと読める構成だが、内容は重く描写もグロさや生々しさがあり、好みがかなり分かれる作品かなと思った。

    面白かったけど、誰かに感情移入して小説を読むタイプなのであまりハマりきれず。設定が特殊・ストーリーも短いのでなかなか共感できる登場人物には出会えなかった。
    社会派のショートショート?落ちはないか。

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    2026年08月27日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最初から最後までくそ気持ち悪かった!あの世界をいきのびてるのすごい。
    面白くないとかじゃなくて、読んだ後に心に何も残らなかった(多分理解はできたけど共感できなかったせいで「ふ〜読んだ〜!!」って気持ちにならなかった)から星3つ。
    希望を求めて次々と読み進めてしまった。なんなら今までの小説の中で1番続きが気になって読み進められた。面白いと思える部分は全くなかったのに。
    主人公の不遇が晴れる場面、例えば人を殺すところ、人を食べるところがもはや希望の光のように読めてしまい、作中で積み上がった物語が自分のものになったと感じた。
    私はかなり地球星人だしかなり幸せな人生だけど、私も人間は食べて寝るために頑張ってると思っているから、私の悲観版の人間が書いた本、というように読めた。
    読書はまりたての友達が読み終わったこの本を私にくれて、感想聞きたいと言ってた。あー家に置いておくのも嫌だったんだなあと思った。簡単に人におすすめできる本じゃないけど、私が雑食って知っててこの本をくれたの、とてもありがたい。私もこんなに衝撃的で最後まであまり共感できないのに読んじゃう本はじめてだよ!朝まで語れそう。私はこの本を家のどこに置いて、どういう位置付けにしようか。

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    2026年08月26日
  • 授乳

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    『コンビニ人間』や『信仰』を読み、初期からこのような独特な作品を出されているのか気になり、デビュー作である本作を読んだ。「授乳」における傷の描写がリアルで、血の気がひいた。

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    2026年08月25日
  • 世界99 下

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    全面ピョコルンになっていた。

    音ちゃんの「結局、感動って安全な場所にいる人間の娯楽なんだなーって思います」というのが印象的で、納得してしまった。読書がまさにそう。

    今の人生は辛いから、面白くないからもういらないけど、できたら人の役に立ちたい。こういう人が増えていてピョコルンになっていく。優しい世の中だな。グロテスクだけど。

    でもその優しい気持ちを踏み台にしてピョコルンを売って儲けている人がいるのではないかな。

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    2026年08月24日
  • コンビニ人間

    購入済み

    社会適合ガイド本?

     コンビニに勤めることを通して、社会に適した「人」になろうとする主人公の描き方が、独特と言うか今っぽいのかなぁ…と言うのが感想でした。

    #共感する

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    2026年08月23日
  • タダイマトビラ

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    母性の書けた母のもとで育った恵奈は「カゾクヨナニー」という密やかな行為で家族欲を満たしている。早く家を出たい恵奈は高校生になって恋人と同棲をはじめるが……。グロテスクにも感じられる終盤の展開がすごい。ブッ飛んだ想像力。

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    2026年08月20日
  • 信仰

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    3.3

    村田さんワールドが楽しめた。

    『カルチャーショック』『気持ちよさという罪』は合理化、標準化の最終的に行き着いた先だと思い面白かった。

    変だと思いつつも、それが幸せならば良いのかもしれない気もした。

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    2026年08月20日
  • 殺人出産

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    どの話も、生と死の概念が今と異なる世界。本の中の普通がいいのか、はたまた今の考え方がいいのかは、誰にも決められない。でも、今の当たり前が急に小説の中の様に変わってしまったら、ヒトはどうなってしまうんだろうか。

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    2026年08月18日