村田沙耶香のレビュー一覧

  • 殺人出産

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    殺人出産という発想が面白いと思ったが、残りの短編集の性描写や生々しさに読んでいて疲れてしまった。あまり性描写をつかないようにもっと心理描写を読んでみたい。

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    2026年05月31日
  • 殺人出産

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    『殺人出産』で一番怖かったのは制度ではなく、それを受け入れていく人たちだった。

    最初は異常に思えた価値観が、社会のルールとして存在すると、人は意外なほど自然に順応していく。その過程がとてもリアルで、自分もその世界にいたら同じように考えてしまうのではないかと思い、ぞっとした。

    村田沙耶香作品らしく「変容」が描かれていたが、今回は特に集団の価値観に人が取り込まれていく様子が印象的。

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    2026年05月31日
  • 授乳

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    村田沙耶香さんの作品は何冊か読んでいるが、毎回感想を書くのが難しい。それでも、読後に強く印象が残る作家さんだと思う。

    『授乳』に収録されている3編は、どれも若い女性たちの少し屈折した視点で描かれていた。

     「授乳」は、中学生の少女が家庭教師の男子大学生を“餌”で支配していく物語。母親への複雑な感情も絡み、不穏さがじわじわ広がっていく。

     「コイビト」は、ぬいぐるみを恋人のように扱う少女と女子大生が、不思議な共通点で繋がっていく話。どこか可愛らしさもあるのに、次第にホラーのような空気を感じた。

     「釈迦の部屋」は、理想の聖域を求める女子大生が、現実の男を捨て、自身の脳内に「完璧な男」を構

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    2026年05月30日
  • 世界99 上

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    人は誰でも表と裏の顔を持つことはあれど、どこまで多重人格者となれるのだろうか。空子の世界①から③まではついていくことができたが、後半に⑧まで進むともう何が何だかわからない。そして上巻の最後でこの本のタイトルの意味を知る。さらにはピョコルンの正体が明かされるが、このあと一体、下巻はどのような形で着地することになるのか、大いに謎。

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    2026年05月29日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    変愛、と銘打つだけあって、なんだか読後感が…

    いろんな作家さんの個性も垣間見える作品だったが、やっぱり村田沙耶香さんの作品の不気味さは突出してるな…

    再読したい本ではなかった

    いい悪いではなくて、好みじゃないってことですね…

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    2026年05月28日
  • 信仰

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    村田沙耶香さんの本は以前「コンビニ人間」を読んだきりで、初めて短編集を読みました。独特な世界観と、ディストピア的な絶望感だったり儚さだったりを感じる不思議な短編集で面白かった。SFのような、ホラーのような、中にはエッセイが入ってたりで(物語かと思って読んでたら巻末でエッセイと書いてあって初めてエッセイだったんだと気付いた作品もあった)カテゴリに迷ったのですが「物語」で登録しておく。

    以下お気に入り作品
    「生存」
    人類はABCDにランク分けされ、それに紐づいた生存率(65歳の時に生きている可能性がどれくらいか数値で表したもの)で格付けされる未来の世界の話。
    えぐすぎる世界。自分の価値が数値化さ

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    2026年05月24日
  • 消滅世界

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    人工授精が発達し、子供を産むためにセックスが必要なくなった世界。
    しかし、旧世界での繁殖方法で産まれた雨音は原始から変わらぬ身体の本能と急速に発達した社会との乖離に苦しむ…
    血のつながりが希薄になった時、家族の存在価値とはどのようなものなのかを問いかけてくる作品。

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    2026年05月20日
  • 変半身(かわりみ)

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    島祭り。
    ポーポー様信者
    p98
    「みんな、自分に都合のいい嘘を信じるんだ。人間ってそういう仕組みなのかな」
    「そうかもね。新しい真実を信じるとき、人間の頭はクラッシュする。その瞬間だけが、本当に「無」になれるときなのよ。次の瞬間には、新しい信仰が始まってしまうんだから」

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    2026年05月20日
  • 信仰

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    小説とエッセイが混じった短編集。
    村田さんのなかでもかなり癖が強いほうなのでは…?と思った。
    入門にはおすすめしないけど、かなり好きな作品もあった。
    「書かなかった小説」は長編でじっくり読んでみたいなあ
    どうして書かなかったんだろう…

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    2026年05月19日
  • 授乳

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    日常の微細な事柄をすくって描くのが上手い。人の足の指と指の間がどうなってるか、とか、そんなところまで描く?っていうのがたくさん。日々の現実生活に行き詰まったときや、現実逃避したいときに読むのがおすすめ。新しい風を吹かしてくれる。

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    2026年05月16日
  • 信仰

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    ニヤけながら読んだお話とちょっと消化できないお話もあったけど、自分の中では新しいジャンル。頭ぶっ飛んでないと書けないなー面白い人なんだろうなーって思った。確かArcheがおすすめしてて読んだ。

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    2026年05月15日
  • 消滅世界

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    読書してこんな気分が悪くなったの初めて。その位この小説の設定は衝撃的だった。
    グロテスク描写はないのに、後半からのあっち側の世界の描写と染まり始めた主人公の考え方が気持ち悪かった。妊娠、出産のプロセスに人の手を加えることはやっぱり禁忌で、恋愛とセックスが当たり前に存在する世界に生きている自分には本能的に受け入れられないものなのだと思う。
    思考実験のような小説だった。

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    2026年05月13日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    魔法少女ミラクリーナはクスッと笑えるけど痛快なお話でした。どの短編も村田ワールドが炸裂してて面白かったです。再読です。

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    2026年05月12日
  • 生命式

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    死んだ後に食べてもらう、死んだ後の身体を材料にしてもらう、食べ物は文化…
    奇妙な世界観で、星新一みたい。「本能」についてをギュッと凝縮させたものを、言語化して表現した感じ。短編は苦手かも。長編で村田さんの作品を読みたい。

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    2026年05月10日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    「コンビニ人間」がとても面白かったので、2冊目として購入。
    この本を読み終えるまで村田さんが「クレイジー」と呼ばれているのは知らなかった。
    が、、、確かに読み終えて「まさにクレイジー!」という感想でした。
    昔の筒井康隆さんを彷彿とさせる物語の展開で、「これ、本当に女性作家さんが書いたの??」と思えるような、連想不能なストーリー展開が特に後半からグイグイと来て、「あれ?残りページこんなに少ないのにどうまとめるんだろう?」と不思議に思っていたら、そのままエンディングまで狂気なストーリーが続いて終わった。

    まあ、もうちょっとソフト目な内容を思い描いていたので、色々と度肝を抜かれる内容の本でした。

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    2026年05月07日
  • 殺人出産

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    記録用(3.6)

    価値規範、道徳心、倫理、そして「普通」とか「当たり前」なんかを考えさせられる。
    本書ではその「普通」をかなり村田さんらしさのある設定で描いているが、実際我々の生きる社会を見ても、韓国では犬を食べる、日本では鯨を食べるなど、その文化独特の倫理、普通が他の文化から見たら特異で異質なものであると感じることは往往にしてある。

    そんな自分にとっての「普通」は他文化圏、他国、ひいてはすぐ隣の人であっても「普通じゃない」ことがあることを考えさせられた。

    短くて読みやすいです。次は村田さんのコンビニ人間を積読しているのでいつか読みたいと思います。

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    2026年05月07日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ラストシーンは読んでいて気分が悪くなるほど強烈だった。
    自分は「地球星人ではない」として、一般的な生活を完全に放棄していく姿にはとても衝撃を受けた。
    もう一度読み返すには時間がかかりそう。

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    2026年05月09日
  • ハコブネ

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    あぁ村田ワールドだなぁと感じる作品でした
    (村田沙耶香作品は中毒性があって気に入っています)

    本作は、性別の自認と性行為の対象に焦点が当てられており、「救い、安らぎ」の場所である「自習室」を介して物語が展開します

    自身が男性か女性か懐疑的な里帆(19歳)
    人間でなく地球を性的指向対象とする知佳子(31歳)
    女性であることに固執する椿(31歳)
    彼女たち3人が性別という「しがらみ」について話していくだけなのに、色々と考えさせられました
    (特に、知佳子パートは強烈です、覚悟しましょう笑)

    本作もしかり、たとえ家族であっても村田さんの作品をおすすめできませんし、確実に1人の時に読みたい派ですね

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    2026年05月04日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    コンビニ人間に近しい独特の世界観、最後は恐怖すら覚える展開。著者の生命、性事情に関する疑問がこの上なく表現されてると感じた。自分も仕事で行き詰まったらピュートと会話し、ポハピピンポボビア星人となって暴れ回ったろ、と思う。

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    2026年05月04日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    この本で一番面白く感じたのは 変容 だった。世界99の原型みたいなものを感じた。
    この話の題材でもある怒りという感情を改めて認識した時に、怒りはネガティブな感情というよりは怒りを共有することで人と人との絆をより深めるものでもあると改めて思った。SNSを見ていると怒りで繋がってる人も多いなと。怒りという感情は思っていた以上に大きな存在だと思った。将来怒りの感情が薄まった世界で私は怒り続けるのか、それとも周りの価値観に影響されて変容し怒らなくなるのか。

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    2026年05月02日