村田沙耶香のレビュー一覧

  • コンビニ人間

    購入済み

    コンビニ人間

    何だか知らぬうちにハマってしまう作品でした

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    2019年11月25日
  • 掌篇歳時記 春夏

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    24節気を3等分した72候があることを知って、日本には季節を細かく愛でる文化があったのだと再認識した.その季節感を念頭に置いて、著名な作家が短編を綴るという贅沢な本だが今回は春夏を読んだ.村田喜代子の雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)が面白かった.戦前の裕福な家庭に育った姉妹だが、それぞれにねえやがいて、様々な世話をするという、今では考えられない家庭内のやり取りが出てくる.あんな時代があったことは、映画や小説の中でしか接することはできないが、この姉妹の会話からその情景が想像できることが新しい発見をしたような感じだった.

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    2019年11月06日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    「恋愛」ではなく「変愛」…変わった形の愛が描かれたアンソロジーです。
    面白かったです。
    ディストピア文学が大好きなので、「形見」が好きでした。工場で作られる動物由来の子ども、も気になりますが、主人公の子どもがもう50人くらいいるのも気になりました。色々と考えてしまいます。
    「藁の夫」「逆毛のトメ」「クエルボ」も良かったです。藁の夫を燃やす妄想をしたり。クエルボはラストは本当に名の通りにカラスになったのだろうか。。
    多和田葉子、村田沙耶香、吉田篤弘は再読でしたがやっぱり良いです。
    岸本佐知子さんのセンス好きです。単行本から、木下古栗さんの作品だけ再録されなかったようですが。
    表紙の感じに既視感が、と思ったら、多分小川洋子の「不時着する流星たち」の単行本の絵と同じ方でした。あったかいような不安になるような、好きな絵です。

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    2019年08月30日
  • 掌篇歳時記 春夏

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    トップバッターの 瀬戸内先生のが 一番俗っぽかったな と思うほど 瀬戸内先生 相変わらず かわいらしい人を書くんですね ほぼほぼ 幻想的で不思議な短編 ちょっと読むには 分かりにくいものもある 芥川賞作家が多いからでしょうか

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    2019年08月22日
  • コンビニ人間

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    せつない

    コンビニ人間って何?
    と思い興味本意で読んでみました。
    現代の若者の象徴である就職難民からのコンビニバイト。
    自分の娘や孫もそうなる可能性はゼロではないと思うと切なく、この様な社会にしてしまった大人達に是非読んで欲しいと思いました。

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    2019年01月24日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    村田さんの世界観がすき!つい声を出して笑ってしまう。アラサー特有の悩みも、感じ方も共感できて心強くなる。
    年を重ねて、白くなった髪の毛に赤いかんざし…私も憧れます!

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    2019年01月16日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    ネタバレ

    同世代として共感することが多く、30代は思春期の再来という視点は近頃のモヤモヤを一気に引き受けてくれた。

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    2018年10月10日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    今年前半(2018年)日経新聞に連載していたエッセイを読んでいてあまりにも面白かったので、以前出版されていたこちらの本も読んでみました。

    新聞の連載と重なるような関連ネタもあり、クスッと笑えるエピソードが多かったです。

    普通の人が感じている事をかなりデフォルメして感じる方なのかなぁと思いました。

    だからこそ、なにか共感出来て、面白く読めるのだと気付きました。

    面白いです。

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    2018年09月25日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    アラサーのあるあるがおもしろかった。
    結婚したいと思ったそばから、やっぱり結婚したくないと思ったり、結婚するしかないと急に焦ったり、結婚なんてできないと落ち込んだり。
    ほかにも出産、キャリア、恋愛、おひとりさま、老化、健康、おばさん化、セクハラ問題、似合う色問題、「パリに行ってきました」って言ったらウザいんじゃないか問題……自意識に苛まれたアラサー女子の悩みはまるで思春期のように次から次に生まれくるくると変わっていく。
    村田さんのちょっと自虐的な発言や、一風変わった思考、性格もふくめて面白い。
    可愛らしくて何度もクスッと笑っちゃいました。アラサーもなかなか楽しそう。

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    2018年10月25日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    いくつか読んだことがある作品も収録されていましたが、今までの愛に対する見方を思いっきり揺さぶられる一冊であることは間違いなし。
    どれもこれもお勧め?
    「韋駄天どこまでも」は漢字遊びの要素なので、編者も書いているように翻訳は超絶技巧が必要だなぁ。
    単行本にしか収録されていない作品があるそうなので、単行本も読まねば。

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    2018年07月21日
  • コンビニ人間

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    普通から外れた感性の持ち主の話で、中々共感するのは難しかったです。もどかしい展開も続くので読み進めるのが少し辛く感じました。
    異質な主人公が、「治る」為にとる行動は異常性を感じる事もありますが、真面目でなければこうはならないとも考えてしまいます。
    真面目=普通ではないのか…本当に難しいです。

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    2026年10月05日
  • コンビニ人間

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    この世の中に主人公みたいな人がいて、「普通」になれないもどかしさと、自分にとっての「普通」とはを問われる感じがした。また、近くにいる人の価値観やしゃべり方が似てくる感覚が分かる。自分も生きていくうえで、周囲の空気で形成されてる。

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    2026年10月03日
  • コンビニ人間

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    古倉の感覚には、行きすぎていて気持ち悪さを感じる部分もあったが、理解できるところも多かった。

    人は「普通」であるために、思っている以上に自分を社会に合わせている。たとえば「休日は何してる?」と聞かれたときに答えられるよう、趣味を作ることさえある。

    一時話題になったネガティブ・ケイパビリティとは逆に、曖昧さを抱えるより、何かにラベリングされる方が楽な面もある。古倉にとって「コンビニ店員」という役割は、彼女を縛るものでもあり、同時に自分を安定させる足場でもあった。

    「普通」や「自分らしさ」は、自分だけで作るものではなく、かなり社会との関係の中で形づくられているのだと感じた。

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    2026年10月02日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    なかなかヘビーな内容だった。

    可愛らしい表紙のデザインからはあまり想像できない、主人公のショッキングな体験が続くが、後半にかけてさらに想像を超えてくる。

    この本で伝えたいことは、〝自分にとっての当たり前は、少し視点を変えたら当たり前ではなく、当たり前を共有しない他者からは気持ち悪いものにさえに見える〟ということなのかなと思った。

    〝自分にとっての当たり前は、少し視点を変えたら当たり前ではない〟だけを現すのであれば、正直、ここまでショッキングな描写を出さなくても伝わる気がする。

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    2026年10月03日
  • コンビニ人間

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    ネタバレ

    確かに日本人は普通に囚われすぎてる(合わせすぎてる)気がするけど、恵子と白羽は生理的にむりだった
    みんなから変に思われないように一緒に住んだり、アルバイトと無職なのに子供を作ればいいとか子どもが可哀想。義理妹正論すぎる。
    普通にならなきゃいけないと言うよりかは、普通じゃなくてもそれはそれで堂々と生きればいい。子どもの頃は友達も作らず過ごせてたのに、大人になってからはどうしたまわりの意見を気にしすぎて腹が立ってしまった
    でも最後は恵子の意志がはっきりとしてた安心した

    人と話すとき子どもの話は気にするようにしてても、恋愛話もダメなのか?ある程度仲良い人ならいい気がするけど、確かに会社の飲み会であんまり踏み込まれすぎると引いてしまう。話す内容の距離感って難しい(?)と少し考えさせられた

    とても読みやすい本だった

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    2026年10月01日
  • 殺人出産

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    ネタバレ

    とにかく後味が悪い読後感。このまま眠りについたらうなされそうという危機感すら感じる。『常識、普通、当たり前』にメスを入れる作品は少なくないが『殺人』を命を生み出す『出産』と同等に神聖で尊い行いだという設定は衝撃だった。一方で、同じ衝撃的な設定でも、『性行為』は『愛情表現』と『快楽』のための行為であってその延長線上には『妊娠』『出産』は存在しない体の構造にしてしまうあたりの発想は合理的で現実に合った社会構造のような気がした。
    『殺人行為』をかなり具体的な言葉で紡いでいるのが思わず目をつぶりたくなる作品であった。一気読みだったのに高評価がつけれないのは表現がエグすぎて疲れてしまう作品であったためである。

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    2026年10月01日
  • コンビニ人間

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    ネタバレ

    普通とは何かを考えさせる小説
    ただ、主人公が普通じゃ無さすぎて気味の悪い雰囲気がずっとあった。
    普通を装うという感覚は分かるが主人公は普通に囚われすぎてもいると思った。
    例えば主人公は人の悪口を自ら進んで言わないが誰かが言っていたら同調して悪口を言うようにしていた。
    私自身八方美人のような生き方をしているため似たような事を意識する時もある。
    私はこれを普通を装っている訳でもないし自分自身の普通であった。

    また、コンビニをマニュアル化した社会の縮図として書いているが、朝礼という普通のコンビニではありえないルールがある。だから白羽も宗教みたいと言っていたのだが、、
    マニュアルが普通じゃないという事とマニュアルを遵守する事が普通という矛盾がとても面白いと思った。

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    2026年10月01日
  • 消滅世界

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    家族、性愛、生殖、人間関係といった当たり前だと思っている価値観を、徹底的に組み替えて見せるディストピア的な世界観はとても興味深かった。
    一方で、性や性愛の描写はかなり苦手で、読んでいて精神的に疲れる部分もあった。

    特に引っかかったのは、作品が多くの価値観を相対化していく一方で、その価値観を相対化している側の思想そのものは十分に相対化されていないように感じたこと。
    人間や家族を箱の外から観察しているようで、観察者自身は箱の中に入っていない様な、そんな非対称さを感じたことには少し違和感が残った。

    世界観は非常に面白く、考えさせられる作品でした。
    ただ、読後は『すごい!』というより、『作者さん、ちょっと話聞こか?』という気持ちになった笑

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    2026年09月30日
  • 消滅世界

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    村田沙耶香の「世界99」「地球星人」に衝撃を受け読んだものの、同じような衝撃はなく…恐らく自分が村田沙耶香の世界観に慣れてきてるのだとは思う。

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    2026年09月30日
  • コンビニ人間

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    ネタバレ

    中盤あたりの男(白羽)を家に招き入れるあたりから、主人公の感覚についていけなくなり、白羽の言動も読むのが辛くなるほど終始不快でした。主人公の考え方や行動にも次第に違和感を覚え、気持ち悪い白羽を受け入れてしまう主人公自体が不気味だとも思い始めました。
    しかし、結末で主人公が白羽と決別し「自分はコンビニ人間なのだ」と悟るところまで読むと、それまで感じていた違和感が妙に腑に落ち、こちらの価値観で主人公を不快に思っていた自分が間違っていたのだとハッとさせられました。自分が主人公に感じていた違和感も、結局は自分の”普通”と決めつけた価値観から主人公を見ていたからなのだと思います。

    "皆、変なものには土足で踏み入ってその原因を解明する権利があると思っている。私にはそれが迷惑だったし、傲慢で鬱陶しかった。"
    "また店の細胞が入れ替わっていく"

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    2026年09月30日