村田沙耶香のレビュー一覧

  • 掌篇歳時記 春夏

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    24節気を3等分した72候があることを知って、日本には季節を細かく愛でる文化があったのだと再認識した.その季節感を念頭に置いて、著名な作家が短編を綴るという贅沢な本だが今回は春夏を読んだ.村田喜代子の雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)が面白かった.戦前の裕福な家庭に育った姉妹だが、それぞれにねえやがいて、様々な世話をするという、今では考えられない家庭内のやり取りが出てくる.あんな時代があったことは、映画や小説の中でしか接することはできないが、この姉妹の会話からその情景が想像できることが新しい発見をしたような感じだった.

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    2019年11月06日
  • 星が吸う水

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    村田沙耶香の中長編の第4作目の作品。
    『コンビニ人間』『消滅世界』、そして処女作の『授乳』から上梓順に『マウス』『ギンイロノウタ』と読みすすめて本作は僕にとっては6作目となる村田沙耶香作品。

    本作は表題作の『星が吸う水』と『ガマズミ航海』の2篇が収録されている。
    この2作とも通常の『セックス』に疑問、あるいは違和感を持っているアラサー女性が主人公である。

    『星が吸う水』の主人公・鶴子は、セックスを『狩り』として楽しんでおり、飲み会で年下の男性を「お持ち帰り」し、自分の欲求を満たすような女性であり、そこには恋愛感情は全くない。それに反して鶴子の友人で同い年の梓は非常に保守的で「女性」として価

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    2019年10月31日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    「恋愛」ではなく「変愛」…変わった形の愛が描かれたアンソロジーです。
    面白かったです。
    ディストピア文学が大好きなので、「形見」が好きでした。工場で作られる動物由来の子ども、も気になりますが、主人公の子どもがもう50人くらいいるのも気になりました。色々と考えてしまいます。
    「藁の夫」「逆毛のトメ」「クエルボ」も良かったです。藁の夫を燃やす妄想をしたり。クエルボはラストは本当に名の通りにカラスになったのだろうか。。
    多和田葉子、村田沙耶香、吉田篤弘は再読でしたがやっぱり良いです。
    岸本佐知子さんのセンス好きです。単行本から、木下古栗さんの作品だけ再録されなかったようですが。
    表紙の感じに既視感が

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    2019年08月30日
  • 掌篇歳時記 春夏

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    トップバッターの 瀬戸内先生のが 一番俗っぽかったな と思うほど 瀬戸内先生 相変わらず かわいらしい人を書くんですね ほぼほぼ 幻想的で不思議な短編 ちょっと読むには 分かりにくいものもある 芥川賞作家が多いからでしょうか

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    2019年08月22日
  • コンビニ人間

    購入済み

    せつない

    コンビニ人間って何?
    と思い興味本意で読んでみました。
    現代の若者の象徴である就職難民からのコンビニバイト。
    自分の娘や孫もそうなる可能性はゼロではないと思うと切なく、この様な社会にしてしまった大人達に是非読んで欲しいと思いました。

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    2019年01月24日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    村田さんの世界観がすき!つい声を出して笑ってしまう。アラサー特有の悩みも、感じ方も共感できて心強くなる。
    年を重ねて、白くなった髪の毛に赤いかんざし…私も憧れます!

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    2019年01月16日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    ネタバレ

    同世代として共感することが多く、30代は思春期の再来という視点は近頃のモヤモヤを一気に引き受けてくれた。

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    2018年10月10日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    今年前半(2018年)日経新聞に連載していたエッセイを読んでいてあまりにも面白かったので、以前出版されていたこちらの本も読んでみました。

    新聞の連載と重なるような関連ネタもあり、クスッと笑えるエピソードが多かったです。

    普通の人が感じている事をかなりデフォルメして感じる方なのかなぁと思いました。

    だからこそ、なにか共感出来て、面白く読めるのだと気付きました。

    面白いです。

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    2018年09月25日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    アラサーのあるあるがおもしろかった。
    結婚したいと思ったそばから、やっぱり結婚したくないと思ったり、結婚するしかないと急に焦ったり、結婚なんてできないと落ち込んだり。
    ほかにも出産、キャリア、恋愛、おひとりさま、老化、健康、おばさん化、セクハラ問題、似合う色問題、「パリに行ってきました」って言ったらウザいんじゃないか問題……自意識に苛まれたアラサー女子の悩みはまるで思春期のように次から次に生まれくるくると変わっていく。
    村田さんのちょっと自虐的な発言や、一風変わった思考、性格もふくめて面白い。
    可愛らしくて何度もクスッと笑っちゃいました。アラサーもなかなか楽しそう。

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    2018年10月25日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    いくつか読んだことがある作品も収録されていましたが、今までの愛に対する見方を思いっきり揺さぶられる一冊であることは間違いなし。
    どれもこれもお勧め?
    「韋駄天どこまでも」は漢字遊びの要素なので、編者も書いているように翻訳は超絶技巧が必要だなぁ。
    単行本にしか収録されていない作品があるそうなので、単行本も読まねば。

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    2018年07月21日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    スクールカーストと思春期の危うい心のバランスを見事にあぶり出した作品。開発途上のままのニュータウンの閉塞感と思春期のクラス内カーストの閉塞感がものの見事にリンクしている。村田沙耶香は苦手なのが多かったけれどこれは素晴らしい。相変わらず性を書いてはいるけれど、その衝動が今作では良い方向に働いている。オススメ。2013/222

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    2025年02月19日
  • 消滅世界

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    人間の本能や家族の形に深く切り込んだ作品だった。
    植え付けられた本能と世界の常識の狭間で葛藤しながらも徐々に順応していく主人公は、「SF作品だから」の一言では済ませられない妙なリアルさがあった。
    パラレルワールドが舞台にはなっていたけど、こういう未来が無いとも言い切れないし、そうなった時自分はどんな目で世界を見ているんだろうと考えている、そんな読後。

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    2026年02月08日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    村田沙耶香さんの作品はこれで4作目。正直、どれも似たような感じ。。世界99を最初に読んでいるからか、、順番が違えば印象も違っていたのだろうと思う。
    でも、これもスゴい。

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    2026年02月08日
  • コンビニ人間

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    普段小説を読まない自分でも読みやすい小説だった。
    少し自分とも重なった。
    みんなと違う自分、正そうとする自分。
    でも正そうとする中で、他者と一緒に済むという点では共感できなかった。けどそういう意図でパートナーと過ごす人もいるんだなと思った。
    ラストはあっさりで拍子抜けな気もする。

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    2026年02月08日
  • コンビニ人間

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    主人公のことを変な人だと思いながらも、ちょっと共感している自分がいる。
    私もいろんな人達から影響を受けたり与えたりしながら歯車として働いてると感じさせられた。
    幼少期の話はちょっと怖い(笑)

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    2026年02月07日
  • 世界99 下

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    読み進めるごとに陰鬱な気分が深まり、読み終わるまでが非常に辛かった。この居心地の悪い感覚こそが、村田沙耶香ワールドと言えるのだろうけれど、やはり読んでて辛すぎた。あまりにも「被害」「加害」、「搾取」などの視点で、性も含めた人間同士のコミュニケーションが描かれていることに、どんどん息苦しさを感じた。現実で起きている問題を極端にディストピアとして描くという作品なのは理解できるのだが、それだけに回収されない人間の強さも見たかった。

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    2026年02月07日
  • コンビニ人間

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    マニュアルがある方が生きやすい、社会の歯車でいられた方が迷いなく毎日の連続に入っていける。そんな感覚、自分の中にもある気がする、、

    職場の人間関係って本当に思うところがたくさんあって、そもそも話題をずっと提供する質問者が話さなくてよくて聞かれる側はプライベートなことを話さなくちゃいけない雰囲気になるのが嫌なのすごく共感した(わたしはあんまり周りに興味がないからそもそもあんまり質問者にもならない)

    わたしが答えたって周りが納得する答えじゃないとそういう顔するし、結果人のネタを笑ったりいじったりしてその場の雰囲気をやり過ごしてだけのくせに。

    最後の展開は個人的にハッピーエンド。あのまま白羽と

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    2026年02月05日
  • 世界99 下

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     物語を補完する上でとても重要である。そして、新たなる世界をより構築し、読者に対して上巻とは違った思想を植え付ける素晴らしい下巻であったのは間違いない。しかし、上巻の後に読むと退屈ではあった。上巻では刺激的な描写がそこら中に散りばめられてあったのもあり、下巻ではひたすらクリーンに平穏に荒立てず隠れて逃げて生きている。主人公の行動自体は一貫しているが、周りの環境が大きく変わり、刺激のないものになった。
     ラロロリン人、ピョコルンと主人公が生きた20年程度で、世論は二転三転している。この2つが生まれているせいで起こる、他の出来事(性欲処理、出産、育児、家事)以外のものを少しでいいので所々に散りばめ

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    2026年02月04日
  • 世界99 下

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    人の健康には多少のストレスが必要って耳にしたことがあるけど、今ならその意味がもっと分かる気がした。

    空気を読むを、凄まじい解像度で形容していた。
    人間の膿みが詰めたみたいなやりとりと世界なのに、想像ができて、何なら共感してしまう。

    女性が出産で命を落とさないようになるといい
    子育てを機にキャリアから離れない方がいい
    怒る人がいないといいし
    全ての人が平等で
    平和な世の中になればいい
    よく聞かれるそんな願いが全て叶っているのに、薄気味悪い世界

    1回読んでもイメージできない部分も多くて、所々ウトウトしつつ読んだ笑


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    2026年02月04日
  • コンビニ人間

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    小説家は色々な引き出しがあるなと感心します。
    面白いアイデアでコンビニ人間は楽しく読めました。
    女性作家の苦手意識があったが次も挑戦したい。

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    2026年02月03日