村田沙耶香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アラサーのあるあるがおもしろかった。
結婚したいと思ったそばから、やっぱり結婚したくないと思ったり、結婚するしかないと急に焦ったり、結婚なんてできないと落ち込んだり。
ほかにも出産、キャリア、恋愛、おひとりさま、老化、健康、おばさん化、セクハラ問題、似合う色問題、「パリに行ってきました」って言ったらウザいんじゃないか問題……自意識に苛まれたアラサー女子の悩みはまるで思春期のように次から次に生まれくるくると変わっていく。
村田さんのちょっと自虐的な発言や、一風変わった思考、性格もふくめて面白い。
可愛らしくて何度もクスッと笑っちゃいました。アラサーもなかなか楽しそう。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレピョコルンか便利になって世の中に受け入れられても人間はまだ差別の対象にあった。ピョコルンと2人の人間と子供、という理想像を何度も見せられ徐々に受け入れ始めていたが、完璧にこなすことのできないピョコルンのそばには女性の姿があった。空子がそうだったようにいまだに他人に使われる姿が残っている。性的嗜好がピョコルンに移った世界で女性たちが警戒心を無くして行く様は人がいないと生きて行くことのできない蚕の暗示にも例えられる気がした。
ピョコルンとなった空子がベランダに立つ白藤さんのなかにもはや誰もしないような表情を見つける。それはやはり汚い感情だったのだろう。空子ピョコルンはこの表情をどう思ったのだろうか -
Posted by ブクログ
ああ気持ち悪かった(いい意味で)。
社会の営みを工場と単純化する視野の狭さも、半径5メートルで求められる生き方を実践する流されやすさも、過去の痛み(辛い人生だった)を麻酔して別星人だと信じ切る傲慢さも、全てが気持ち悪かった。でも、人間が繁殖する為の工場というのは共感してしまうし、そういう人間の脆さを無茶苦茶な原始的な強さに変えた物語。あの主人公の生い立ちから始まって、この結末はこの人にしか書けないと思う。主人公のあの生き延びることで生を半分放棄したような無気力感、辛い過去の折り合いの付け方に病気など現実が伴わなかったからこその異常的な発達も見てて味があった。最後らへん、合理性を突き詰めた行動は -
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コンビニ人間以来の村田さん作品。
人間から星人にグレードアップしてた。
内容もグレードアップ、しかし内容も似てるように感じた。主人公は自分が周囲と違うことを明確に認識してて、幼いころからそんなふうに生きられるのだろうか?と疑問に思った。大人になって周囲がクリアになっても環境に馴染めない自分を認識してて...そんな生き方できるか?辛すぎ!と浅い感想をもった。
自分を異星人だと断言したり、フッと笑ってしまいそうな設定だけど、現代社会を別視点で俯瞰で見せられると普通って?常識って?ととめどなく思考がループする。
後半は刺激的すぎる、しかし狂気でなく彼らの普通。 -
Posted by ブクログ
なんか私は主人公の考えには賛同できないところもあるけど主人公の視点で考えるとハッピーエンドな気がする。自分の生きるべき場所を再確認できたみたいな。しかし、人は一人で生きていくわけではないため他者が考える「普通」に沿って行けない人は排除されるというのをものすごく分かりやすく理解できた気がする。他の人の「普通」に当てはまらない人は好奇な目で見られ、「普通」になることを勧められる。多分私も普通を勧める側になってしまいそうだし、好奇な目で見る側な気がする。人間てのは表向きは勧めているようで下を見て自信がつく生き物だから、実際は見下しているような感じがある。実際にミホたちとのBBQで他の知人の旦那たちが
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Posted by ブクログ
村田沙耶香『無』 メモ
私たちが感じること、考えることは全て一つの象徴的存在から操作されている。私たちは得体のしれない大きな存在から受け取る電波によって思考し行動する。私たちの混沌の世界において思考と行動はすべて自分ではない存在の影響を受けているため、自分の責任ではない。判断を下したのは自分ではない。これが混沌……ではなく、これこそが無であるかもしれない。思い出せないことは無ではない。思い出せない中でも想起されることがことがある。混沌の世界にも無の世界にも優劣がある、優劣というトピックは私にとって最も興味のあるトピックだからそれに落とし込んで解釈する。ほかの人にとっての混沌と夢は違うのかも?