村田沙耶香のレビュー一覧

  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    アラサーのあるあるがおもしろかった。
    結婚したいと思ったそばから、やっぱり結婚したくないと思ったり、結婚するしかないと急に焦ったり、結婚なんてできないと落ち込んだり。
    ほかにも出産、キャリア、恋愛、おひとりさま、老化、健康、おばさん化、セクハラ問題、似合う色問題、「パリに行ってきました」って言ったらウザいんじゃないか問題……自意識に苛まれたアラサー女子の悩みはまるで思春期のように次から次に生まれくるくると変わっていく。
    村田さんのちょっと自虐的な発言や、一風変わった思考、性格もふくめて面白い。
    可愛らしくて何度もクスッと笑っちゃいました。アラサーもなかなか楽しそう。

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    2018年10月25日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    いくつか読んだことがある作品も収録されていましたが、今までの愛に対する見方を思いっきり揺さぶられる一冊であることは間違いなし。
    どれもこれもお勧め?
    「韋駄天どこまでも」は漢字遊びの要素なので、編者も書いているように翻訳は超絶技巧が必要だなぁ。
    単行本にしか収録されていない作品があるそうなので、単行本も読まねば。

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    2018年07月21日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    スクールカーストと思春期の危うい心のバランスを見事にあぶり出した作品。開発途上のままのニュータウンの閉塞感と思春期のクラス内カーストの閉塞感がものの見事にリンクしている。村田沙耶香は苦手なのが多かったけれどこれは素晴らしい。相変わらず性を書いてはいるけれど、その衝動が今作では良い方向に働いている。オススメ。2013/222

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    2025年02月19日
  • 殺人出産

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    ネタバレ

    「10人産んだら1人殺していい」…あり得ない、でも私はやりたい、とっさにそう思ってしまった。
    価値観や状況が変われば全てが変わる。あり得ないことではない。
    いずれの短編も、「それって本当に当たり前?」と問うてくるようなものだった。さすがだ。

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    2025年12月21日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    あれ。
    こういう終わりなのね。
    わたしたちはどの世界で生きているんだろ。
    ぴょこるんって、影のない世界みたいなのかな?
    苦しくても辛くても人間でいたいかな?

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    2025年12月21日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    読んでいて気持ち悪かった。物事の捉え方が違いすぎて、考え方は分かるが自分にはあまり受け入れにくい不思議な本だった。他人と自分の普通は同じではない。

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    2025年12月20日
  • コンビニ人間

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    気持ちが分かるような気もするが、なんだろう不思議な本。家事に合わせて、短めなこちらをオーディブル。大久保佳代子さんの朗読は聞きやすく、オーディブルだから最後まで聞けたけど、他の本でも良かったな、って感じ。最後、自分は人間ではなくコンビニ店員という生物である、ということにたどりついたのは、これからも生きていく上で良かったことだと思う。なんでもいい、人に分かってもらえなくてもいい、自分の生きる意味は大切にすべき。

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    2025年12月20日
  • コンビニ人間

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    コンビニ店員の女性が主人公。
    主人公は、人間としての正しい生き方がわからない。コンビニ店員のアルバイトを通して、「人間らしい生き方」を模索する話。

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    2025年12月19日
  • ハコブネ

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    内容は全然覚えてませんが、「コンビニ人間」を読んで読みたいなと思ったけど、あんまりおもしろくなかった記憶です。

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    2025年12月19日
  • コンビニ人間

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    ネタバレ

    社会に馴染めなくても、コンビニという狭い空間の中に、仮面をつけることで社会に適応する主人公。
    理想が高く、社会に馴染めないのは自分のせいではなく社会のせいだという白羽。
    2人の生き方が対照的に描かれている。
    最初は狂気に満ちていると言っても過言ではない主人公の生き方に全く共感出来なかったが、人の生き方は人それぞれであり、何が幸福であるかも他人が決めることでは無いという考え方を持つようになった。

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    2025年12月18日
  • 消滅世界

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    ネタバレ

    ユートピアだしディストピア。恋から逃げたい!とかはすごい共感できるけど性行為にこだわるあまねは共感できないし、気持ち悪いと思った

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    2025年12月18日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    感情がぐちゃぐちゃになった。
    主人公は明らかに逸脱してる人間なはずなのに根底には共感できてしまう所があるからこそ余計に怖さと気持ち悪さを感じた。
    あと何故かめちゃくちゃ読みやすい。

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    2025年12月18日
  • 世界99 上

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    コミュニティごとに人格を切り替えるのって、程度の差はあれど大勢がやってることだと思う。表の顔と裏の顔みたいなことじゃなく、もっと複雑で曖昧で保守的に。空子が世界を振り分けたように、それぞれの世界の住民もまた分岐した世界を持ってるはずで、そこに想像があまり及んでないのがいかにも村田沙耶香の主人公だった。共感性が明らかに欠け、それを補うためにひたすら観察し模倣し調和する。けど本当はみんな空子が思うほど一面的じゃない。心というものに形があるなら、それはハート型じゃなく多面体なんだろう。
    あまりに低俗な人間ばかり出てきて(特に男は全員終わってる)、この内容でこの分量はストレスだし下巻は読まないかな〜と

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    2025年12月17日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    現代の普通になりつつある価値観やものの見方を極限まで煮詰めたような話で、別世界と思いつつも現実がベースになっているんだと思うとバランス感覚無くしたくないなと思った。

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    2025年12月17日
  • コンビニ人間

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    ネタバレ

    所謂「純文学」に括られる作品って自分の感性がそれ用に磨かれていないからか、評価が難しい。
    この本も「面白い」とか「楽しかった」では無く、「興味深い」という感想が適している。
    テーマとしてはネット等を見る限り「普通とは何か?」。
    確かに、個人的な視点で端的に言うと、この作品の主人公は普通ではない。
    泣いている姪の姿を見た後に、ケーキ用のナイフを見て、「静かにさせるだけなら簡単」と感じたり、妹が主人公の生き方に嘆いているときに、手持ち無沙汰だからプリンを食べ始める等の行為は、少し人間離れした、そこはかとない恐怖を感じた。
    しかし、本作はその主人公目線の一人称で書かれる為、「普通」とされている主人公

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    2025年12月17日
  • 信仰

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    村田沙耶香さんの本は4冊目です。
    だいぶ慣れてきましたこういうやつ。
    1番最初の原価をつい考えてしまうのは共感できた。

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    2025年12月17日
  • コンビニ人間

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    私が思っている普通とは違う考え方をする主人公。
    マニュアルがしっかりある仕事を好むところとか少し共感した。主人公はコンビニ店員として優秀すぎるし。
    白羽には一切共感とかしなかった。ただの怠け者にしか思えなかった。

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    2025年12月15日
  • コンビニ人間

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    感想を言葉にするのが難しい不思議な読後感。
    こんな人本当にいるのかな?発達障害の人ってこんな感じの思考なのかな?と考えさせられる話。
    短いので読みやすかった。butterもしかり、『社会ってこうだよね』系の小説はあまりピンとこないことが分かった。

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    2025年12月15日
  • コンビニ人間

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    現在では発達障害といわれるであろう主人公と、アルバイト先のコンビニの中での人間模様のお話。主人公より白羽のその後が不安。苦笑
    10年近く前のお話だけど、今コンビニ人間のお話が生まれていたら、また違った価値観のお話が生まれそう。
    個人的に続編読んでみたいなぁ。【再読】

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    2025年12月15日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    く…クレイジー…!!

    クレイジーなんだけど気になって気になって仕方がない


    “あたりまえのこととして疑うことさえしなかった因習や呪縛”(解説より引用)にドドド正面から突っ込んでいる

    地球星人の生態、「工場」、性、、、

    考え出すと行き詰まりがちなテーマを突き詰めていく

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    2025年12月12日