村田沙耶香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
村田沙耶香の中長編の第4作目の作品。
『コンビニ人間』『消滅世界』、そして処女作の『授乳』から上梓順に『マウス』『ギンイロノウタ』と読みすすめて本作は僕にとっては6作目となる村田沙耶香作品。
本作は表題作の『星が吸う水』と『ガマズミ航海』の2篇が収録されている。
この2作とも通常の『セックス』に疑問、あるいは違和感を持っているアラサー女性が主人公である。
『星が吸う水』の主人公・鶴子は、セックスを『狩り』として楽しんでおり、飲み会で年下の男性を「お持ち帰り」し、自分の欲求を満たすような女性であり、そこには恋愛感情は全くない。それに反して鶴子の友人で同い年の梓は非常に保守的で「女性」として価 -
Posted by ブクログ
「恋愛」ではなく「変愛」…変わった形の愛が描かれたアンソロジーです。
面白かったです。
ディストピア文学が大好きなので、「形見」が好きでした。工場で作られる動物由来の子ども、も気になりますが、主人公の子どもがもう50人くらいいるのも気になりました。色々と考えてしまいます。
「藁の夫」「逆毛のトメ」「クエルボ」も良かったです。藁の夫を燃やす妄想をしたり。クエルボはラストは本当に名の通りにカラスになったのだろうか。。
多和田葉子、村田沙耶香、吉田篤弘は再読でしたがやっぱり良いです。
岸本佐知子さんのセンス好きです。単行本から、木下古栗さんの作品だけ再録されなかったようですが。
表紙の感じに既視感が -
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購入済み
せつない
コンビニ人間って何?
と思い興味本意で読んでみました。
現代の若者の象徴である就職難民からのコンビニバイト。
自分の娘や孫もそうなる可能性はゼロではないと思うと切なく、この様な社会にしてしまった大人達に是非読んで欲しいと思いました。 -
Posted by ブクログ
アラサーのあるあるがおもしろかった。
結婚したいと思ったそばから、やっぱり結婚したくないと思ったり、結婚するしかないと急に焦ったり、結婚なんてできないと落ち込んだり。
ほかにも出産、キャリア、恋愛、おひとりさま、老化、健康、おばさん化、セクハラ問題、似合う色問題、「パリに行ってきました」って言ったらウザいんじゃないか問題……自意識に苛まれたアラサー女子の悩みはまるで思春期のように次から次に生まれくるくると変わっていく。
村田さんのちょっと自虐的な発言や、一風変わった思考、性格もふくめて面白い。
可愛らしくて何度もクスッと笑っちゃいました。アラサーもなかなか楽しそう。 -
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Posted by ブクログ
マニュアルがある方が生きやすい、社会の歯車でいられた方が迷いなく毎日の連続に入っていける。そんな感覚、自分の中にもある気がする、、
職場の人間関係って本当に思うところがたくさんあって、そもそも話題をずっと提供する質問者が話さなくてよくて聞かれる側はプライベートなことを話さなくちゃいけない雰囲気になるのが嫌なのすごく共感した(わたしはあんまり周りに興味がないからそもそもあんまり質問者にもならない)
わたしが答えたって周りが納得する答えじゃないとそういう顔するし、結果人のネタを笑ったりいじったりしてその場の雰囲気をやり過ごしてだけのくせに。
最後の展開は個人的にハッピーエンド。あのまま白羽と -
Posted by ブクログ
物語を補完する上でとても重要である。そして、新たなる世界をより構築し、読者に対して上巻とは違った思想を植え付ける素晴らしい下巻であったのは間違いない。しかし、上巻の後に読むと退屈ではあった。上巻では刺激的な描写がそこら中に散りばめられてあったのもあり、下巻ではひたすらクリーンに平穏に荒立てず隠れて逃げて生きている。主人公の行動自体は一貫しているが、周りの環境が大きく変わり、刺激のないものになった。
ラロロリン人、ピョコルンと主人公が生きた20年程度で、世論は二転三転している。この2つが生まれているせいで起こる、他の出来事(性欲処理、出産、育児、家事)以外のものを少しでいいので所々に散りばめ