村田沙耶香のレビュー一覧

  • 変半身(かわりみ)

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    読むと、みんななにかを信仰していて、自分にとって都合のいい解釈をしたくなる生き物なのかな、と思う話。
    真実はどこにあるのか、最終的に「ポーポー」と皆がなってしまう狂気じみた設定は世離れしていた。まさに村田さんの世界観が全面に出ていた。
    二章の満潮も、言っていることの意味などは理解できても共感には程遠く、ただどうなっていくのか話を読み進めたくなってしまう要素はたくさんあったので、最後までサクサク読めた。
    物語の概念自体が現実とフィクションが織り混ざった独特の世界観を味わえた一冊。

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    2024年08月29日
  • となりの脳世界

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    村田さん作品はコンビニ人間以来かな。

    今回は村田さんの素の部分が見られる作品で楽しく読めました。読んでいて思わず吹き出してしまう箇所もありました。

    村田さんは飄々とした感じなんですが、素直でお茶目な、周りの人がほっとけない人という印象でした。

    どのエピソードも私にはない視点が多くて楽しめましたが、村田さんがスリランカでアーユルヴェーダを体験し、大切な変化を得たことが印象的でした。いつかアーユルヴェーダを私も体験したいと思いました。

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    2024年08月19日
  • 掌篇歳時記 春夏

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    表紙がとても綺麗で手に取りました。

    二十四節気は知っていても、それをさらに三等分した七十二候は知らない人が多いのでは?

    わたしも今回初めて知りました。
    雉始雊(きじはじめてなく)というように、動詞で示されているのが、分かりやすい。
    どれも現代人にも理解できるもので、時代が変わっても季節の移ろいは変わらないものだなと思います。

    この本では、二十四節気の春夏部分を抜き出し、また、各節気の真ん中の七十二候をタイトルに各自が短編をお書きになっています。

    思えば、短い作品は触れてこなかったので、どれも不思議な余韻を残す終わり方で、こちらの想像力や読解力を掻き立てるなぁと短編の面白みを初めて知りま

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    2024年08月05日
  • 絶縁

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    流石の村田沙耶香。「無」
    ますます筆が冴える。これからは、このくらいの毒が吐ける作家でなくてはね。

    「産んでしまった後は私が家畜だった。夫にとって私は古くて汚いけれど性欲処理ができて、放っておけば家事をしてくれる肉性機械道具だった。娘は私で性欲処理をすることはないが、いくら成長しで当然のように私を使いつづけた。でもいつか、未来では娘が私たちの道具になる、それだけが心の支えだった。」

    痺れる〜!

    ラシャムジャ「穴の中には雪蓮花が咲いている」
    悲しくもふっくらした短編。これはこれで、好きだなあ。このふっくらした感じは人柄なのか、チベットという国が持つものなのか。

    チョン・セラン「絶縁」

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    2024年07月23日
  • 変半身

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    『変半身』
    読み進める間ずうっと胡散臭さがあった。信じてた世界がひっくり返りひっくり返り…今日の友は明日の敵となり、今日の常識は明日の非常識となる。このまさに今生きている世界は、加速度的にそのどんでん返しが行われ続けている。信じることで考えることをやめて楽になる方が確かにずっと楽に違いない。しかし、本を読む限り、村田沙耶香に触れ続ける限り、疑うことを止めることはないと思う。

    『満潮』
    さっぱりわからない。
    理解が及ばないものに対して、理解することを試してみることが読書の醍醐味であったとしても、さっぱりわからない。

    ただひとつこの作品を読んで初めて気づいたことであるが、男性である自分は、男性

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    2024年06月18日
  • 星が吸う水

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    性の理論に未だ汚されていない絶頂 脳をペッティング(性的な愛撫)する為の手段として捉えるのが許せないと思っていた 薄い皮膚に包まれた暗闇なのだ

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    2024年06月12日
  • 絶縁

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     アジアの女性作家九人によるアンソロジー。しかもテーマは「絶縁」。「しびれるテーマ」と村田沙耶香は言ったそうだが、確かに「しびれる」。なかなか、こんな本が存在するというだけで意義深いような、圧がある。ある特定の層には熱い支持を受けそうな一方、この価値観、というよりはこれに「しびれる」感覚って、普遍性ないかもしれないな…とも思う。
     Audibleで聴取。朗読は、どの作品も独特の色が浮かび上がり、とても良かった。ただ終盤は私の集中力/モチベーションが枯渇してきて実はちゃんと聴けてない。いつかちゃんと読み直したい。

    ■村田沙耶香(日本、一九七九〜)『無』
    うん。絶縁だ。村田沙耶香の絶縁だ。
    ■ア

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    2024年06月05日
  • 私が食べた本

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    最近になって村田沙耶香さんの本を読むようになり、かなり変わっている内容なのになぜか分かる自分もいる、という体験が不思議で心地良くて、そんな小説を生み出す村田さんの読んできた本が知りたい!と思い手に取りました。

    はい、正直よく分かりませんでした。
    村田さんが懸念されていた通り、おそらく凡人の私とは読み方が違うようなので、書評を読んでも読んでみたいと思う作品がほとんどありませんでした。(実際には読んだら面白いのかもしれません)
    性について語る場面も多く、恥ずかしいとかイヤラしいとかでもなく、ただ「またか……」と少し思ってしまいました。

    ちなみに村田さんが飢えている西加奈子さんは、個人的に小説よ

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    2024年05月29日
  • 変半身

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    ネタバレ

    村田さん作品3作目
    変半身は最後、そうなる??という驚き要素が満点でした
    「ニンゲン」って「ヒト」って本当にいるのかなぁ

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    2024年04月28日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    中学時代の鬱屈した女子のカースト制度。懐かしい。めんどくさかったな。
    小学生の時仲良かった人が中学で下のグループになるあの気まずさとか、人を見下す感じとか、自分の学生時代を再現されてるかと思った。
    あれってカーストの1番上の人はなんにも感じてないのかな。息吹みたいな「幸せさん」ってほんとに気付いてないのか?

    私は社会人になってやっと自分の感性のままで判断していいんだ、と実感したけど、ゆかはハブられたことでそれを自覚してちゃんと行動してて、かっこいいと思った。
    息吹への衝動だけは強烈だったけど。

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    2024年04月28日
  • ハコブネ

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    ネタバレ

    地球と交わろうとする話で、朝井リョウさんの正欲のことを思い出した。三人の女性が登場するが、そのうち二人の視点で展開されていく。残された椿の視点が描かれていないためか、最初は好印象だったのがだんだん嫌な人間に見えてきてしまった。

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    2024年04月09日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    NHK「理想的本棚」で紹介された1冊

    本当に村田沙耶香さんは無機物を有機物として捉える表現が素晴らしい。あるあるの話をしているようで村田世界の人物であるからこその不気味感が醍醐味。

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    2024年03月04日
  • 変半身

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    独特。
    変半身は、教団Xを読んだ後だったので、軽い気持ちで読めた。急にオチがきて驚いた。
    満潮は、ほっこりと温かい気持ちになった。
    人に勧めたくなる本かと言えば、そうではない。

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    2024年02月28日
  • 星が吸う水

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    著者の描く性は生々しくも淡々と機械的で変な官能さを感じないところが個人的に好きだ。

    理解するには圧倒的に経験が足りないが、自分の理想とする性の姿を追い求める主人公たちは素敵だと思った。

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    2024年02月19日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

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    引っ込み思案で友達ともうまく行かない有里。中学では友達のリーダー格に嫌われ、一人でいるところに、空回りする教師に目をつけられ、毎日スピーチをさせられることに。そんなとき、自分を持てるのが、幼稚園のときにいとこに買ってもらった銀色の携帯指し棒と、押し入れの中に貼り付けた男の目玉の写真…。

    『コンビニ人間』の印象で読んでしまう村田沙耶香だが、本作に含まれる2本とも漠然とした恐怖と性をテーマにした作品だ。

    1本目の『ひかりのあしおと』は光が怖い少女が恐怖から逃げるために性に逃げ込む。話はわかるがちょっと収束点がわからないところが有ったが、やはり表題作の閉塞感から、銀色の扉を探すために話が危ない方

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    2024年01月30日
  • ハコブネ

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    ネタバレ

    雨の中の公園のベンチで傘をさしたまま飲むお酒、あてのない電車の旅、夜の屋上で食べる夕食、忍び込んだ自習室で過ごす夜。こうして並べてみるとなんだか青春っぽくて、生々しい描写も多いのに全てが水のようでサラッとしていて、不思議なアンバランスが面白い。

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    2024年01月26日
  • 星が吸う水

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    【2024年5冊目】
    性に纏わる2つの話。性の話というと、どうしてもどこかいやらしい感じになりそうなものですが、村田沙耶香さんの書かれる話は「生き物としての本能的な性」という感じがして、結構生々しい表現が多くても、なんだか淡々としているのが不思議です。

    主人公はそれぞれ性について、人とはちょっと違う感覚を持った女性。二人が友達になったら仲良くなれそう。性を軸にして新たな価値観を探るのというのが、両話に通じることかもなと思いました。

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    2024年01月08日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    あぁ〜めっちゃ分かるわぁ。と、
    それは無いわ〜笑。と、
    それ、また年重ねると変わるで〜の繰り返し。
    ひたすら女友達と尽きない話をしているようなリラックスして読めるエッセイだった。

    それもそのはず!
    村田沙耶香さん、ほぼ同い年だった笑笑
    いやぁ〜是非お近づきになりたい。
    そして美味しいお酒をのみながら、色々なお話をしたいなぁと思った。

    本作は、作者が35歳の頃のエッセイ
    ふふふっ淑女の思春期病とは上手い事言うなぁ。
    この微妙なお年頃?の女心?乙女心?違うか笑
    がギュッと詰まった一冊。

    特に「大人の習いごと」「電車と膝枕」は爆笑!
    この2作が続けて来たので危なかったぁ〜
    人前で読んでなくてよ

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    2023年12月31日
  • となりの脳世界

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    1メートルのクリオネ模型を本物だと疑わずにいたことや他人がどう思うか感じるかを異常に気にしたりすることは筆者が情報を確かめ合うという行動を幼い頃からとっていなかったからではないだろうか?

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    2023年12月13日
  • 変半身

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    ネタバレ

    「変半身」はすごく良かった。そもそも自身がこういう秘祭モノが好きだったりする。
    満潮に出てきた六足の老婆はなんのメッセージだったんだろ。潮を見たことない2人が想像した怪物だったのか主人公の友人が言っていた怪物があれだったのか、そもそもあれにメッセージがあったのか分からなかった。

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    2023年11月12日