村田沙耶香のレビュー一覧

  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

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    引っ込み思案で友達ともうまく行かない有里。中学では友達のリーダー格に嫌われ、一人でいるところに、空回りする教師に目をつけられ、毎日スピーチをさせられることに。そんなとき、自分を持てるのが、幼稚園のときにいとこに買ってもらった銀色の携帯指し棒と、押し入れの中に貼り付けた男の目玉の写真…。

    『コンビニ人間』の印象で読んでしまう村田沙耶香だが、本作に含まれる2本とも漠然とした恐怖と性をテーマにした作品だ。

    1本目の『ひかりのあしおと』は光が怖い少女が恐怖から逃げるために性に逃げ込む。話はわかるがちょっと収束点がわからないところが有ったが、やはり表題作の閉塞感から、銀色の扉を探すために話が危ない方

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    2024年01月30日
  • ハコブネ

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    ネタバレ

    雨の中の公園のベンチで傘をさしたまま飲むお酒、あてのない電車の旅、夜の屋上で食べる夕食、忍び込んだ自習室で過ごす夜。こうして並べてみるとなんだか青春っぽくて、生々しい描写も多いのに全てが水のようでサラッとしていて、不思議なアンバランスが面白い。

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    2024年01月26日
  • 星が吸う水

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    【2024年5冊目】
    性に纏わる2つの話。性の話というと、どうしてもどこかいやらしい感じになりそうなものですが、村田沙耶香さんの書かれる話は「生き物としての本能的な性」という感じがして、結構生々しい表現が多くても、なんだか淡々としているのが不思議です。

    主人公はそれぞれ性について、人とはちょっと違う感覚を持った女性。二人が友達になったら仲良くなれそう。性を軸にして新たな価値観を探るのというのが、両話に通じることかもなと思いました。

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    2024年01月08日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    あぁ〜めっちゃ分かるわぁ。と、
    それは無いわ〜笑。と、
    それ、また年重ねると変わるで〜の繰り返し。
    ひたすら女友達と尽きない話をしているようなリラックスして読めるエッセイだった。

    それもそのはず!
    村田沙耶香さん、ほぼ同い年だった笑笑
    いやぁ〜是非お近づきになりたい。
    そして美味しいお酒をのみながら、色々なお話をしたいなぁと思った。

    本作は、作者が35歳の頃のエッセイ
    ふふふっ淑女の思春期病とは上手い事言うなぁ。
    この微妙なお年頃?の女心?乙女心?違うか笑
    がギュッと詰まった一冊。

    特に「大人の習いごと」「電車と膝枕」は爆笑!
    この2作が続けて来たので危なかったぁ〜
    人前で読んでなくてよ

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    2023年12月31日
  • となりの脳世界

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    1メートルのクリオネ模型を本物だと疑わずにいたことや他人がどう思うか感じるかを異常に気にしたりすることは筆者が情報を確かめ合うという行動を幼い頃からとっていなかったからではないだろうか?

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    2023年12月13日
  • 変半身

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    ネタバレ

    「変半身」はすごく良かった。そもそも自身がこういう秘祭モノが好きだったりする。
    満潮に出てきた六足の老婆はなんのメッセージだったんだろ。潮を見たことない2人が想像した怪物だったのか主人公の友人が言っていた怪物があれだったのか、そもそもあれにメッセージがあったのか分からなかった。

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    2023年11月12日
  • ハコブネ

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    性別に違和感を抱く女性を描いた作品。
    著者の村田紗耶香さんがデビュー作から女性の性に関して、
    様々書いてきていますが、今作は、発表当時(2010年)よりも
    今(2023年)のほうが議論されることが多い、LGBTQを取り上げている
    作品である。

    主だった女性は3人だが、視点としては、2人の視点から交互に
    物語は進んでいくのだが、最後はどうも読解力がかなり必要な感じがして、
    理解するのは難しかった。

    1人目の視点は、19歳のフリーターの里帆。
    里帆は、セックスをした際の嫌悪感によって、自分は男性なのか、
    それとも・・・と言う葛藤が始まる。
    2人目の視点は、31歳の社会人の知佳子。
    知佳子は、何

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    2023年10月08日
  • 変半身

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    他人に嘘を信じさせるには、事実8割・嘘2割の割合がちょうどいいらしい。本作はその割合がだいぶと変わってしまったなと感じた。刺激強め。

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    2023年10月02日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    思春期の女子が主人公になっての異性に対する屈折した複雑な感情を赤裸々に描いている。とても珍しい小説と思った。

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    2023年09月27日
  • 授乳

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    受験を控えた私の元にやってきた家庭教師の「先生」。授業は週に2回。火曜に数学、金曜に英語。私を苛立たせる母と思春期の女の子を逆上させる要素を少しだけ持つ父。その家の中で私と先生は何かを共有し、この部屋だけの特別な空気を閉じ込めたはずだった。「――ねえ、ゲームしようよ」。表題作他2編。(講談社文庫)

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    2023年09月21日
  • ご本、出しときますね?

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    最近オードリーの若林さんにハマっており、たどり着いた一冊です。
    この番組見たかったなー。対談相手の作家さんも好きな人達ばかり!

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    2023年08月26日
  • 絶縁

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    アジアの作家たちの共作ということで読んだ作家だけをメモ。
    村田沙耶香「無」
    アルフィアン・サアット「妻」
    韓麗珠「秘密警察」
    ラシャムジャ「穴の中には雪蓮花が咲いている」
    グエン・ゴック・トゥ「逃避」
    チョン・セラン「絶縁」

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    2023年08月23日
  • ご本、出しときますね?

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    ◆心に刺さったワード◆
    ⚫一日の中に締切があると、規則正しく進む
    ⚫中途半端な人こそ自分を天才に見せようとして横柄になる
    ⚫仕事してる間は、自分の内側のことで悩まなくていい。それに、金銭が発生すると「社会に必要とされてる」と思えて、自分のなかの欠落感が埋まった気になる。その「必要とされてる感」を失う怖さ。今仕事がなくなったときに、その欠落とうまく付き合う 技術や、人間 力への自信がない。そこから来る 強迫観念かもしれませんね。
    ⚫強い心は強い肉体に宿る
     

    ◆読んでみたい本◆
    ⚫変な恋愛の短編を集めたアンソロジー 岸本佐知子 『恋愛小説集』
    ⚫肩の力を抜きたい人 森鷗外 高瀬舟
    ⚫世界の実相

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    2023年08月18日
  • 絶縁

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    面白いのも、そうでないのもあったが、色々な国の色々な作家の作品が読めたのは楽しかった。
    文学は政治や社会の状況と密接に繋がっているのだと改めて感じた。

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    2023年08月07日
  • 私が食べた本

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    作家というものは、程度の差こそあれ本書の著者のような感覚の持ち主なのか。それにしても、著者の感覚の鋭敏さは物凄い。だがしかし、本書の中の「本」を読みたいとは思えず、共読本も2冊のみ。その内の1冊『注文の多い料理店』の「文字が本の中を動き回る」という感想が驚きだ。書評の中に著者自らの幼少期や、性に関する思いが赤裸々に入り込む。これらの文章から、凡人と、作家のような超人の差が否応なく感じられた。西加奈子に関する文壇・編集者とのやり取りも読むほうが心配になる。そして、西加奈子作品の書評が1冊もない不思議。

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    2023年07月30日
  • 私が食べた本

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    あまり村田さんの世界に入り込まないように、用心して遠目から眺めるような感覚で読んだ。
    小学生の頃の様子がしばしば登場するが、どこにでもいるような多感な子供の一人だと思う。

    多くの人は「こういうことは考えない方がいいんだ」と妄想を少しづつ消しながら大人になっていくのだろうが、
    村田さんは沢山の妄想を消せないまま大人になったようだ。

    喫茶店で読書したり仕事(小説を書く)をするのが好きな村田さん。
    家だと仕事をする部屋に閉じ込められているようで苦しくなるらしい。
    自分以外の人が近くにいると安心し集中できることに気づいたので、喫茶店に足が向くらしい。
    コンビニで働くこともそうだが、他人がいる環境で

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    2023年07月23日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    時間かけて長々と入力した完成間近の感想が消えてしまったよ、全て・・・
    ああ、スマホの全消し、もう要らない・・
    せめて、設定で取り除けられればいいのにな。

    というわけで、簡単に書きます(^^;)


    本書は、しじみさんのレビューを読むまで知らなかった、村田さん初のエッセイ集で、以前読んだ、「となりの脳世界」は、デビューから15年、各紙誌に書いてきたエッセイを一冊に纏めた、バラエティに富んだものであったが、こちらは、雑誌「anan」(2013~15年)で連載されたものを纏めたもので、最初こそ、アラサー女子へ向けた統一性がある内容に思われたが、次第に、自らの嗜好(いつもの村田さん)へと、ごく自然に

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    2023年07月16日
  • 星が吸う水

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    本当の肉体関係はどこにあるのか?自分の絶頂のためだけに男を漁る鶴子。

    あるいは、性行為ではない肉体関係を極めようとする結真と美紀子。彼女たちの行き着く先は。

    その自由すぎる発想に驚愕します。しかも作品は13年前。今ほどLGBTとか浸透してなかった頃。少しは彼女たちが生きやすい世の中になっただろうか。

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    2023年06月25日
  • ハコブネ

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    19歳の里帆はセックスが辛くなってきた。自分は女にのだろうか?一度、無の状態となって自問自答する日々。出会った31歳の椿と千佳子の三人は性の悩みを抱えながら生き方を模索しているのが大変であると思う。

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    2023年06月18日
  • ご本、出しときますね?

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    若さま一人のエッセイのほうがだんぜん面白い。
    暗くて、ネガティブで、面倒臭い部分がいいのだ。
    聞き役にまわると、気を使う感じが透けてみえるから

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    2023年06月07日