村田沙耶香のレビュー一覧

  • 絶縁

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    面白いのも、そうでないのもあったが、色々な国の色々な作家の作品が読めたのは楽しかった。
    文学は政治や社会の状況と密接に繋がっているのだと改めて感じた。

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    2023年08月07日
  • 私が食べた本

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    作家というものは、程度の差こそあれ本書の著者のような感覚の持ち主なのか。それにしても、著者の感覚の鋭敏さは物凄い。だがしかし、本書の中の「本」を読みたいとは思えず、共読本も2冊のみ。その内の1冊『注文の多い料理店』の「文字が本の中を動き回る」という感想が驚きだ。書評の中に著者自らの幼少期や、性に関する思いが赤裸々に入り込む。これらの文章から、凡人と、作家のような超人の差が否応なく感じられた。西加奈子に関する文壇・編集者とのやり取りも読むほうが心配になる。そして、西加奈子作品の書評が1冊もない不思議。

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    2023年07月30日
  • 私が食べた本

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    あまり村田さんの世界に入り込まないように、用心して遠目から眺めるような感覚で読んだ。
    小学生の頃の様子がしばしば登場するが、どこにでもいるような多感な子供の一人だと思う。

    多くの人は「こういうことは考えない方がいいんだ」と妄想を少しづつ消しながら大人になっていくのだろうが、
    村田さんは沢山の妄想を消せないまま大人になったようだ。

    喫茶店で読書したり仕事(小説を書く)をするのが好きな村田さん。
    家だと仕事をする部屋に閉じ込められているようで苦しくなるらしい。
    自分以外の人が近くにいると安心し集中できることに気づいたので、喫茶店に足が向くらしい。
    コンビニで働くこともそうだが、他人がいる環境で

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    2023年07月23日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    時間かけて長々と入力した完成間近の感想が消えてしまったよ、全て・・・
    ああ、スマホの全消し、もう要らない・・
    せめて、設定で取り除けられればいいのにな。

    というわけで、簡単に書きます(^^;)


    本書は、しじみさんのレビューを読むまで知らなかった、村田さん初のエッセイ集で、以前読んだ、「となりの脳世界」は、デビューから15年、各紙誌に書いてきたエッセイを一冊に纏めた、バラエティに富んだものであったが、こちらは、雑誌「anan」(2013~15年)で連載されたものを纏めたもので、最初こそ、アラサー女子へ向けた統一性がある内容に思われたが、次第に、自らの嗜好(いつもの村田さん)へと、ごく自然に

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    2023年07月16日
  • 星が吸う水

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    本当の肉体関係はどこにあるのか?自分の絶頂のためだけに男を漁る鶴子。

    あるいは、性行為ではない肉体関係を極めようとする結真と美紀子。彼女たちの行き着く先は。

    その自由すぎる発想に驚愕します。しかも作品は13年前。今ほどLGBTとか浸透してなかった頃。少しは彼女たちが生きやすい世の中になっただろうか。

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    2023年06月25日
  • ハコブネ

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    19歳の里帆はセックスが辛くなってきた。自分は女にのだろうか?一度、無の状態となって自問自答する日々。出会った31歳の椿と千佳子の三人は性の悩みを抱えながら生き方を模索しているのが大変であると思う。

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    2023年06月18日
  • ご本、出しときますね?

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    若さま一人のエッセイのほうがだんぜん面白い。
    暗くて、ネガティブで、面倒臭い部分がいいのだ。
    聞き役にまわると、気を使う感じが透けてみえるから

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    2023年06月07日
  • 変半身

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    【変半身】
    信じている物、正しいとされていた物がことごとく崩壊していく。信じていた物が無意味で無価値と知った後、それを嫌悪するか、受け入れていくのか?
    最初の4分の1くらいは、孤島の秘祭をぞくっと書き始めて、これはなんかいつもと違うのかと思うまもなく、突如いつもの村田ワールド。全てが無意味になってしまうようなラストに、信じられるものがなくなってしまう。
    とはいえ、今の社会の流行等を、シャープで自虐的で、コケティシュに風刺する表現は面白く読んだ。
    【満潮】
    10年後、ご縁があって再読したら、なんの話かな、やれやれ困ったなってなると思う。今も困っているけど。突き抜けているから、置いてかれた感じ。内

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    2023年05月24日
  • となりの脳世界

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    中谷美紀の歌声は透明な呟きという感じで、声の表情は最低限に抑えられている。でも無表情とは違い、その透明な声の奥に、血が流れているのを感じる。内臓のある透明感なのだ。 目は物をみる器官で耳は音を聴く器官だという五感の役割分担が捻じ曲がってしまったとしか思えなかった とても安らかな爆弾だった 私は今でも、音楽というものの中に、異世界への入り口を探しているのかもしれない。 『もう一度アイ・ラブ・ユー』 手で掬って親指で口の中にそっと押し込む けれど、それを冗談にすることで、私はずっと英語を失っていた。 私は副鼻腔炎が脳に達していないか不安でしょうがなかったが 京都で村田さんと師匠の脳が小鼓で繋がった

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    2023年05月24日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村田沙耶香さんの他作品「地球星人」と似た雰囲気のある表題作。

    主人公の置かれている環境や周囲の人の感じが、「うわあこういう人いるよね」「これ辛いな...」と思うようなことばかりで主人公に感情移入できる場面も多い前半ですが、そんな主人公が後半に行くにつれて徐々に常軌を逸していく様子はとてもハラハラした。

    最後のステッキの場面は表現が美しくて感動した。

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    2023年05月15日
  • 絶縁

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    ネタバレ

    絶縁をテーマに九つの話からなるアンソロジー。海外小説はどうも頭に入らず途中リタイア。残念。原文で読めれば違ってくるのかなぁ。でも村田沙耶香さんの「無」は読み応えあった。「完璧な無」に生きてる意味はあるのだろうか。でも「無」の生き方に憧れる気持ちもあるな。そういう境地に私はなりたい、気もする。

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    2023年05月13日
  • ハコブネ

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    性で悩み「第二次性徴のやり直し」をする19歳女と31歳女2人。
    女性3人の衝突と模索を書いた作品。

    いくつか読んだ中で1番共感できなかった。
    私の身体の中にこの作品の要素がなかった。

    ただ理解はできた気がする。
    他人が他人として生きていくための第一歩。
    型にはめたいし、仲間を作りたいから多少無理してでも合わせてしまうけれども、1番自分が心地よい範囲内でグラデーションの中をゆらゆらしながら生きていきたい。
    真面目と素直の間を行ったり来たりしたい。

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    2023年05月09日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    心に残るというものではないけれど 日頃あまり読まないようなファンタジー要素のある1冊で、実力のある作家さんたちが書いているものなので、文章的にも楽しめる。感動的とかではないけれど、たまには一味違ったものを読みたいという気分のときには良いと思う。

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    2026年01月12日
  • 私が食べた本

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    村田沙耶香さんの好きな本の書評。
    後半は子供の頃から書く事、読む事が好きで、小説家になり、そしていつしか、原稿を依頼されたり、先生と呼ばれるようになった時々の心情が書かれていて、もっと村田沙耶香さんの作品を読みたくなった。

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    2023年05月04日
  • 絶縁

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    「絶縁」という同じテーマでアジアの9都市9作家がそれぞれ物語を描いたら…面白いなぁ~と、しかも村田沙耶香さんだぁ…と思い手にしました。村田沙耶香さんの作品「無」は、楽しめました!「無」になりたい…とは思ってもなかなか難しいもんですね…。「無」が崇め奉られる…スゴい世界っ!!しかも「無街」が各地にできるって…ちょっと怖い世界っ…でも村田沙耶香さんらしい作品でした。

    他の作家さんが描く作品も読み応えありました。ただ、やっぱり日本とは全く違うなぁ…って思うと、なかなか深く読み込めなくって…私には難しい作品を選んでしまったのかもしれません…。

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    2023年04月22日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

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    不器用な者や自分の感情や目の前の出来事に
    上手く折り合いをつけられなくては、どんどんと
    深みにハマっていくしかないのだろうか。
    それかあえて気付かないふりをしている人が多いのか分からないが、それでも自分の行き所を
    模索している姿に惹かれる部分もあるのではなかろうか。

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    2023年04月21日
  • 絶縁

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    村田沙耶香さんは凄まじく村田沙耶香さんだった。各国の背景や歴史を知っていたらもっとたのしめたんだろうなぁという作品もいくつかあって残念だった。ほろ苦い後味。

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    2023年04月12日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    ネタバレ

    傷ついても自分の価値観に責任を持つっていう話。

    設計された通り発展していく清潔だけど不自然な新興住宅地が、その後設計図通りではなく自然発生的に街が出来ていく様と、

    他人の価値観でぬくぬくと安全に生きている子供が、傷つき笑われながら自分の審美眼を持って大人になる様の対比がわかりやすくて読んでいて気持ち良かった。


    ただ、大人になってから読むより中学生くらいの時に読んでいたらもっと感動できただろうな、とは思った。




    p. 189

    あんたくらいの子は、自分のことを世界で一番醜いと思ってるか、可愛いと思ってるか、どっちかなんだから。白雪姫の魔法の鏡が、故障しているようなもんなのよ。

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    2023年04月05日
  • 私が食べた本

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    『ギンイロノウタ 』以来の村田沙耶香san。

    小さなころ怖かった古典、過去の嫉妬を思い出す小説、何度も買った作家指南書、そして自身の著書についてー。

    村田san初の書評集。村田sanが食べた本の中で、私が既に食べていたのは『にんじん』1本。これから食べたいと思ったのは『少女怪談』と『部屋』の2食です。村田sanが小さい頃の「空想から明朝体」という感覚が、ちょっと不思議で、とっても良いです。

    また、芥川賞受賞の日、桃の間に呼ばれた時に”ぜんぶ聞き間違いかもしれないです”という慌てぶりも愛おし過ぎます。

    あとがきで紹介されていた、小沢信男sanの「読書は、音楽に譬(たと)えれば、演奏だ」と

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    2023年04月01日
  • コンビニ人間

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    SF?それともサスペンス?読後感がとても後味が悪く、それが良い意味で面白かったです。
    のほほんとしたコンビニでの日常小説かな?と、気軽な気持ちで読み始めたことを後悔しつつ、最後まで一気に読み終えてしまいました。

    #シュール #ダーク #エモい

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    2023年03月25日