村田沙耶香のレビュー一覧

  • 生命式

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    死んだ後に食べてもらう、死んだ後の身体を材料にしてもらう、食べ物は文化…
    奇妙な世界観で、星新一みたい。「本能」についてをギュッと凝縮させたものを、言語化して表現した感じ。短編は苦手かも。長編で村田さんの作品を読みたい。

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    2026年05月10日
  • ハコブネ

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    あぁ村田ワールドだなぁと感じる作品でした
    (村田沙耶香作品は中毒性があって気に入っています)

    本作は、性別の自認と性行為の対象に焦点が当てられており、「救い、安らぎ」の場所である「自習室」を介して物語が展開します

    自身が男性か女性か懐疑的な里帆(19歳)
    人間でなく地球を性的指向対象とする知佳子(31歳)
    女性であることに固執する椿(31歳)
    彼女たち3人が性別という「しがらみ」について話していくだけなのに、色々と考えさせられました
    (特に、知佳子パートは強烈です、覚悟しましょう笑)

    本作もしかり、たとえ家族であっても村田さんの作品をおすすめできませんし、確実に1人の時に読みたい派ですね

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    2026年05月04日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    この本で一番面白く感じたのは 変容 だった。世界99の原型みたいなものを感じた。
    この話の題材でもある怒りという感情を改めて認識した時に、怒りはネガティブな感情というよりは怒りを共有することで人と人との絆をより深めるものでもあると改めて思った。SNSを見ていると怒りで繋がってる人も多いなと。怒りという感情は思っていた以上に大きな存在だと思った。将来怒りの感情が薄まった世界で私は怒り続けるのか、それとも周りの価値観に影響されて変容し怒らなくなるのか。

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    2026年05月02日
  • 生命式

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    「村田沙耶香」をつまみ食いできる感覚の短編でした。他の作品に通ずる世界観や設定が盛りだくさんだし、初めて村田さんの作品に挑戦する人にはコレかコンビニ人間をおすすめするかも。

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    2026年04月28日
  • マウス

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    共感できる。
    他人に評価されて、他人との関係性で立ち位置が変わるのは学校も会社も同じ。昔の自分と今の自分に、内面的な差異はあまりないんだなと気づきました。他人の顔色を伺ってビクビクして、いじめの対象にならないよう気を遣って。
    そうやって卑屈になってたのは自分に自信がないからですが、今の自分は少しはマシなんじゃないか、と思えます。
    この本は、辛い記憶を呼び起こしながらも、どこかでそんなに気にしなくても大丈夫だよ、と囁いてくれる、後味のいい物語。
    他人を気にせずにはいられない気にしいさんにオススメです。

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    2026年04月25日
  • 変半身(かわりみ)

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    ネタバレ

    『コンビニ人間』を入口に、村田沙耶香という作家に惹かれて片っ端から読んできたけど、その中でもかなり難解でエグ味が強かった。。

    表題作『変半身』そして『満潮』の2編を収録。
    自分の理解が及ばなかったのと、エグ味が強かったので星2。と思ったけど、『満潮』のメッセージがよかったので星3。

    『変半身』も前半までは理解できたけど、後半(というかラスト)は最早異世界。
    閉鎖的な千久世島で育った少年少女が、その島の信仰に従って秘祭「モドリ」に参加させられるも、それは伝統的な宗教催事ではなく、島の男たちによる性暴力から生まれた紛い物の儀式だと判明し、心身に深い傷を負って島を出るまでの前半。
    色々あってまた島に戻ると、ポーポー様もポピ原人も消え失せて、観光客向けに丸っと塗り変わった新たな大嘘歴史が展開されていて、またも刷新された祭の中、高城くんは卵を産み(?)、島民も観光客も更に新たな"信仰"を見つけて、ポーポーと鳴き続ける…とかいう後半。
    安直な批判や戒めとは全く違う話の持っていき方に眩暈。でも、そういう作風だからこの作家が好きなのかもしれない。

    『満潮』は特殊ではあるけれど、自分の身体を取り戻す、というテーマが理解できた。
    佳代の過去の恋人とのエピソードも、少し思い当たる節があって苦笑しながら読んだ。
    大きな目頭、は言い得て妙。気に入っている表現。
    男女の身体について、性的搾取の視線や冷笑する空気が蔓延する中、本作は自分自身と純粋かつ真剣に向き合おうとしていて、なんだかハッと目が覚めるようなお話。
    佳代と直行の関係性がとてもいい。

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    2026年04月22日
  • 生命式

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    だって、正常は発狂の一種でしょう?この世で唯一の、許される発狂を正常と呼ぶんだって、僕は思います」(p50)

    村田さんの本を読むと毎回自分の“正常”について考えさせられるなと思う。
    今回の本も、世界の常識や価値観の中では狂人とされるような人らがたくさん出てきて、シュールで笑ってしまうのだけれど、それを笑えるのは私自身自分が“正常”であると思っている、あるいは思い込んでいるからなのだと思うと、だんだんと怖くなってきてしまった。

    今の“正常”なんて、30年後は“異常”なのかもしれない。
    村田さんの描く世界では、変わりゆくものが人の生死を強く感じさせるテーマになっていることが多いから生々しいように感じるけれど、私たちが今生きている中でも少し前まで異常とされていたものがむしろ推奨されるもの、好感を持たれるもの等になることはよくあることだと思う。

    「生命式」「魔法のからだ」「街を食べる」などそれぞれの作品に村田さんの価値観が濃厚に出ていて、「地球星人」を読み始めた今、長編作品のたたき台になっているような短編だと感じた。

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    2026年04月28日
  • ご本、出しときますね?

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    あなたのマイルールは?っていう質問が出演者にたいして投げかけられるのだけど、これが面白い。とても一般的なことを答える方もいれば、え?それってどういうこと?と答えるような内容もある。ただ、どの回答も、よくよく話を聞くと、なるほどそうか。と思う内容で、上っ面でなくきちんと腹に落としたマイルールがあることがすごいなと。
    こうしたルールは最初からあるのではなくて、インタビューや内省の過程で形作られているんだろうけれど、きっと作家さんというのはそういう過程をごく自然なこととして普段からされているんだろうな感じたし、その過程と表出した事柄が、私の関心ごとなんだな。って気づけた。

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    2026年03月21日
  • ご本、出しときますね?

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    ネタバレ

    作家から入るのも良いものですなぁ。本を読んでみたくなった作家さんは村田沙耶香さん、海猫沢めろんさん、中村航さん、光浦靖子さんの4人。セクハラに寛容な村田さんは、だいぶん変な人ですね。角田さんは今までのエッセイからは分からなかった愛らしさで、見る目が変わりました。ズキュンときます。番組は終わってしまったようですが、一度くらい観てみたかった。若林さんの表紙につられましたが(そもそも若林さんが読書家だとは、初耳)予想外に良い本でした。

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    2026年03月18日
  • 授乳

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    ネタバレ

    村田沙耶香さんが気になって気になって『地球星人』が読みたくて、一先ず積読本を読むことにした次第。一見して理解し難い思考を持つ、ヒロインたちの視点で描かれる短編3話。誰一人として世間一般的な考え方を持たず、自らの道を進んでいるのに自信がなく、何かしらに依存しており、『コンビニ人間』のヒロイン同様に世間に馴染めないのです。読んでいて胸やお腹のあたりがモヤモヤするのは、痛々しさからなのか、共感するところがあるからなのか。これが初期の作品で、この頃からテーマが確立してたことがすっごい。違う作品も読みます。

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    2026年03月18日
  • マウス

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    ネタバレ

    爽やかな青春小説のような気もしなくもないけど、自分はマトモだと思う女がマトモじゃない女をマトモに矯正しようとする話、です。友情があるし、片方に悪意があるわけでもないから薄れてはいるけれど、関係だけ見ると『コンビニ人間』と変わらないと思います。律が弱虫な瀬里奈を強いマリーに変え、瀬里奈はマリーであることに依存する。律と瀬里奈の生きづらさは全然別種のもので、評価より自分を選んだ瀬里奈はかっこよ過ぎます。そして、小学生時代で描かれる3人グループの気まずさやカーストのえげつなさは覚えあって、苦しいです。人間怖い。

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    2026年03月18日
  • 星が吸う水

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    ネタバレ

    直接的な描写たくさんの村田沙耶香のご本。これ、感想が難しいなぁ。女性が自分の欲のためにお持ち帰りをしたとしても、男性にとっては武勇伝、女性は被害者。愛よりも欲が勝っている女性の異質さが描かれてはいるものの、別段、女性が愛愛愛と言わないのだって良いじゃん、と伝えたいのかしら。この作品で描かれる女性は恋愛崇拝していなくて、でも男性と関係持ちまくりで、村田さんがいわゆる普通の恋愛メインの作品を書いたらどういう感情を生み出すのだろうと、思いました。現実離れしてるのに、生々しい。これはこれでおもしろかったです。

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    2026年03月18日
  • ハコブネ

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    ネタバレ

    知佳子が、分かりません。3人の女がそれぞの悩みを抱えながらも関わりを持っていくお話。3人中、2人の視点が交互に描かれ、1人は2人視点の情報から「こんな人なんだろう」と察していく構成。その視点の1人、知佳子が初っ端から不思議ちゃんで、人生は役割の決められたおままごとみたいな考え方は分かるけれど、始終星と交わりたいみたいな、理解しがたい思考の持ち主で、彼女の視点を追うことに若干の苦労がありました。村田さん、前に読んだ短編でも星と交わりたいといったくだりがあったな。読むのにちょっと困った。

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    2026年03月18日
  • 私の身体を生きる

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    ネタバレ

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    アンソロジー、あまり読んだことがなかったので読めるか少し心配でしたが、

    いろいろと、それぞれに、自分の身体に関する記憶や経験が書かれていて、

    無事読めました。

    ワンテーマを通して、こんなに豊かなアンソロジーができるんだなーと、やっぱ一流の作家さんたちだからかと思いますが、読者としても自分自身の経験について振り返る機会になったり、他者について少し想像する機会になる、とても良い本だったと思います。

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    2026年02月18日
  • 授乳

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    短編でも村田沙耶香節炸裂してた…どれも世間の規範からズレていると感じている人たち。
    どんな風に馴染もうか考えるけど、うまくいかない。本当の自分にたどり着ける人と、自分より狂気にも近い規範を持っている人に出会うことで箱に収まる人と…
    村田沙耶香は規範ってなに?をひたすらに色んな方面価値観から提示し続けるなぁと。
    主人公が分からない気持ち悪さがあるので私は村田沙耶香作品で体調崩しがちだけど、影響を受けるという意味では本当に良作だと思います。、

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    2026年02月18日
  • 私の身体を生きる

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    リレーエッセイ方式で17人の書き手が
    『私の身体を生きる』という性をテーマに綴った作品。

    想像していた感じと、かなり違っていた。
    同じテーマでも書き手によって随分とみえる世界が変わるものだ。編集者から依頼された形で綴っているためか、何となく及び腰に感じる作品も少なくない。

    女性しばりでリレーエッセイ集にした意味する所も、問いたいが、赤裸々告白をするものから、トラウマ的な内容を飄々と語ったものまで、多種多様・・・

    トップバッターの島本理生さんの作品だけは、眠っていたような共感が呼び起こされる様な感覚があった。
    恋愛ものがお得意な作家さんだけに、性の役割にも飄々と鋭い着眼点をお持ちだ。

    色々な考え方や捉え方があるんだなぁと感じる一方、敢えて?競い合って?マイノリティ側に寄って描いている様に感じるものもあり、私にはあまり馴染まなかった。

    性の話が公にはタブーとされていた時代を生きてきたからか、この歳になってそういう話ができる方が見つかると一気に距離が縮まる。
    人によっては幾つになってもタブーなので、手探りと嗅覚?笑で探し当てる感覚に近い。

    このテーマで男性バージョンもあったら読んでみたい。

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    2026年02月13日
  • タダイマトビラ

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    ネタバレ

    あーーーー意味わかんなかった。
    最後の方で急に意味わかんなくなった。誰か解説してーー
    村田沙耶香の本、を味わいました。

    学校にも行かせてくれる(学費払ってくれる)し、洗濯、掃除、料理などはしてくれるのでDVではないんだろうけど、明らかに母性がないお母さん、、、
    「この子達と合うかなんて、もうちょっと大きくならないとわからないし」っていうセリフが衝撃ぃ〜。そして実際、恵奈が大きくなったら「合う」と認識されて、ちょっと親しそうに話してくるお母さん、、怖いよう、、、

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    2026年02月09日
  • 私の身体を生きる

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    「私の身体を生きる」というテーマのエッセイ集。
    びっくりした内容もあった。自分の性を語るのは難しい、

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    2026年02月01日
  • 絶縁

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    アジアの色んな作家が同じテーマで短編〜中編を書いている。日本の作家とは違う文化の土台を持っているので、感じ方や感覚が違っていて面白い。

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    2026年02月01日
  • となりの脳世界

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    村田沙耶香さんの地球星人と信仰とマウスを読んで、繊細でいろんなことを深く考えて苦しむことも多い人生だったのかな?と勝手に感じていた。
    しかしこの本で感じた村田沙耶香さんは、周囲の当たり前とかとは違う感覚を持ちそのことについて深く考えながらも、うちに閉じこもることなく新しい文化や世界を知ったり旅行をしたりする姿が印象的だった。
    人の考えや行動を否定をしていないところもすばらしい、本当に世界が私と違って見えている、想像力を持って世界をみたらこんなふうに感じられるのかな。

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    2026年01月29日