村田沙耶香のレビュー一覧

  • 変半身

    Posted by ブクログ

    友人・知人に「この本どう?」って聞かれたら…
    「トラウマになりそう・・でもきっとあなたも一気に読み切ってしまうと思う」
    って、言います。

    「変半身(かわりみ)」と「満潮」の2編が収録されています。「満潮」も痛そうな描写があったりしますが、「変半身」の奇祭が、それも後半の卵のあたりがうわぁぁとなりました。忘れたくても忘れられなさそうです・・。

    「コンビニ人間」がおもしろかったので続けて読みましたが、なかなか衝撃でした。でも考えてみたら残酷さとかはコンビニ人間にも共通するような。村田沙耶香さんの本おもしろいよ!と誰にでもおすすめするのはちょっと躊躇するなぁという感じでした。これだけ強いインパク

    0
    2022年07月15日
  • 私が食べた本

    Posted by ブクログ

    人の書評は基本的に、まだ知らない面白そうな本に出会うためのきっかけとして読むんだけど、この本に関してはそれ以上に書評自体が作品として面白い。
    読み方の密度というか濃度というか、本気具合がすごくて、本当に小説が好き、というのはこういうレベルなのか…と。
    どれも読みたい気持ちになる反面、どれもあまりにも面白そうなので『次はこれ読む』、が決めきれなくて困った。

    0
    2022年06月02日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ひかりのあしあと
    この作品を読んで思った言葉、それは「気持ち悪い」。
    母親と娘を批判しかしない父親と、娘に「愛菜ちゃん」と呼ばれる母親の関係性が誉の人間性に影響を及ぼしていることは間違いないが、本人はそれを小学生の頃の事件のせいだと思っている。
    気付いたら斧を持って好きな男の子を脅迫しているあたりもサイコパスだと感じた。


    ギンイロノウタ
    ひかりのあしあと同様、この小説にもサイコパスを感じた。「このまま土屋先生を殺してしまうんだろうな」と思っていたがそのような展開でなかったあたりも物語に引き寄せられた。

    0
    2022年05月31日
  • 星が吸う水

    Posted by ブクログ

    女性の性が難しく、鋭く、そして奇妙に描かれている。
    村田沙耶香さんの世界の見え方に感嘆する。

    描かれているシーンを想像すると、ただ女性同士で性的な関係になっているだけなのだが、その内部には二人だけの秘密があり、二人だけの世界が広がっている。

    感性。

    0
    2022年05月29日
  • 私が食べた本

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    書評から出会える本も新たな出会い。受け止め方、感じ方は当然それぞれ。一方で言葉に出来なかった感覚を掬い取って文字に表現してくれる出会いもある。

    0
    2022年05月01日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

    Posted by ブクログ

    30歳を越えると、いろいろと体と心の変化が激しく
    それを絶妙にとらえたエッセイだと思ったよー。
    でも、村田沙耶香節も感じて笑えたー。

    個人的には、「大人のパンチラ考」が笑えたー!!
    見てしまった人が、おばさんのパンツを見てしまった…。
    パンツを見せながら、軽やかに歩きたい…。
    いやいや、そんなこと考えたことなかったーー笑
    これから、そんな風に考えちゃうよー笑

    0
    2022年03月31日
  • 私が食べた本

    Posted by ブクログ

    本を食べた? 面白い表現だなぁと思って読み始めました。 やはり作家になる人って本の読み方も深い、と感服。自分の読み方はまだまだ浅いと思いました。でも、夢中になろうと思って読むのではなく、読みながら無意識にいろんな気持ちになっていくんですよね。 人それぞれ感じる事が違っていて、読んだ後心の中に何かしら残っているんだと思います。 それにしても村田さんの感受性って個性的。

    0
    2022年03月13日
  • 私が食べた本

    Posted by ブクログ

    2018年刊行の単行本に、30ページほど追加された文庫化。
    他人の本への書評や解説をまとめたものだが、ほとんど導入が自身のエッセイになっているので、見過ごせない記述が多い。
    個人的には、
    ・吉村萬壱「ヤイトスエッド」
    ・宮沢賢治の「土神ときつね」がモストフェイバリットだということ。
    ・西村賢太
    ・高尾長良「肉骨茶」
    ・自身の作品へのコメント
    ・「西加奈子と仲良くするのをやめろ」から始める一文
    あたりが気になった。

    0
    2022年02月12日
  • 変愛小説集 日本作家編

    Posted by ブクログ

    川上弘美さんの、愛した人の骨の話が、秀逸だった。自分には、強烈な作品もあったが、面白い企画だと思う。

    0
    2021年11月18日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

    Posted by ブクログ

    スクールカーストというテーマを描かせたなら、村田沙耶香さんの右に出る人はいないのではないでしょうか。その着眼点や切り込み方は、やはり特異で鋭く、読み終えた後も強い印象が残ります。
    しかし、個人的な好みで言えば、この作品は好きな作品ではありませんでした。私は村田沙耶香さんの作品の中では、もう少しユーモアの成分が多い作品の方が好みです。

    0
    2025年12月16日
  • 星が吸う水

    Posted by ブクログ

    村田沙耶香の作品を読んだのはこれで3作目
    前作は性を知らない女性たちが性を知ると言った感じの
    「授乳」という短編集だった
    今作は性に関しては理解があると言えるのだけれど
    その性に対して複数の考え方があると言った感じの2話構成

    官能小説と勘違いされそうだけど
    女性が性に対して上手くいっていない
    というよりは性的嗜好といったところが強く
    絡んでくる話で
    性に迷走している女性を描いている

    読んでいてリアルな表現とかが
    寛容じゃない人にとっては不快なところが
    あると思うし
    人によっては官能小説というかエロ小説を
    読んでなんていやらしい!!
    なんてことを言われかねない作品ではありました
    ですがよく理

    0
    2021年10月31日
  • 掌篇歳時記 春夏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    二十四節気をさらに三等分した七十二候をもとに、年末から夏にかけて、それぞれ人気作家がつづる短編集。
    季節がテーマで、純文学系の作家が中心ということで、その表現を楽しむ小説であることは間違いない。
    でも、その反面、連想で思考があちこちに飛んでしまうので、集中できないのも確か。
    寂聴氏の作品を初めて読んだが、住職っぽくなく驚いた。もうすぐ100才。

    0
    2021年10月23日
  • 星が吸う水

    Posted by ブクログ

    著者が提示する性の世界。男性読者は打ちのめされ、女性読者でもドン引きするかもしれない。それぐらいなインパクト! 自身の固定概念を覆される。でもこういう感覚、考え方をする方も一定層いるんだろうな。沙耶香ワールドに包まれよう!

    0
    2021年09月15日
  • 星が吸う水

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今回はとくに性に対して強くかかれていました。
    主人公の考え方は中々共感することが少ないですが、それでも読むことをやめれないから中毒性が強いです。

    2つの話とも愛があってする行為ではなく
    ただ単に自分のものを抜きたいからする行為。それが辞められない、だけどそれが自分の普通だから他の人に理解できなくても別に構わないんだと思った。

    0
    2021年03月26日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    引用
    女は楽しい。女はしんどい。どちらも本当で、だから私は私のために「女」になる。

    「ちゃんと女を頑張っているか?」と詰め寄ってくる化け物は、自分の中にいる。わかっているのにいつまでも苦しみ続ける自分にうんざりしながら、けれどそうやって足掻いている自分もまた「女」で、苦しみも大切な人生の一部なのだと、自分を励まし続けている。

    0
    2020年11月26日
  • 星が吸う水

    Posted by ブクログ

    ◯星が吸う水

     ラストの砂利でのシーンに関する友人の感想が、悲しくなりました。どうしても理解の範囲外にある意見に対して歩み寄るのは難しいと痛感しました。鶴子の、自分が人と違う考えを持つからこそなのか、相手の考えをいつも尊重しようとしている姿勢を私ももっと持ちたいと思います。


    ◯ガマズミ航海

     文庫本でいくつか話が収録している場合、似たテーマを合わせることがほとんどだと思います。ガマズミ航海を読み始めたとき、ああまた性についてかあと多少のまんねりを感じました。何となく、ほかの(まだ読んでいないものも多くあるので偉そうな考えだとは思うのですが)村田沙耶香作品でも性に関する描写が似ている気が

    0
    2020年11月12日
  • 星が吸う水

    Posted by ブクログ


    「星が吸う水」
    性や恋愛への考え方の違う3人が、お互いがお互いをそれぞれの方法で思いやりながら、分かって欲しくてすれ違う。30代女性3人の友情物語のような。分かってもらいたくて、近づこうとすればする程、分からない相手は遠ざかっていく。それぐらい違うなら、多少ムキになってでもぶち壊すなにかが必要なんだろうなぁ、なんて思う友情的な?ラストが村田さんの作品の中では新鮮にも感じた。わざわざ作ったオーダーメイドの性の形を隠さなくてはならないのには、私も納得できない。

    「ガマズミ航海」
    性行為じゃない肉体関係をしたい。それってなんなの?と思う反面、気持ちは分からんでもないとも思う。セックスをすれば深い

    0
    2020年10月26日
  • 星が吸う水

    Posted by ブクログ

     
     私たちは性欲=性行為(セックス)と愛(親密性)を否応なく結びつけてしまう。愛がなければ性行為をしてはいけないし,性行為をするならば愛がなければいけない,と。それこそが「本物」であり,それ以外は存在しないと考えてしまう。

     でも,果たして,そうなのであろうか。「本物」とは「偽物」があるから存在しうる。いや,「偽物」を「本物」だとみなすから「偽物」が存在するし,その意味で「本物」も存在する。たとえば,グッチの鞄の模造品を「グッチの鞄」とみなすから,「偽物」と「本物」があるように,性行為without愛を性行為with愛とみなすから,性行為without愛が偽物,性行為with愛が本物になる

    0
    2020年07月25日
  • 星が吸う水

    Posted by ブクログ

    表題作含む2作品
    いずれも性のお話
    著者の独特な世界の性を堪能できます
    この著者は性に関係する作品が多いですね

    0
    2020年06月08日
  • 変愛小説集 日本作家編

    Posted by ブクログ

    恋愛でも偏愛でもなく、変愛。変な愛の短編集。変だけど当人たちにとっては大真面目。
    幻想小説を読んでいるときみたいな、いつの間にか背後にこことは違う世界の気配がぶわっと広がって迷い込んでいくような没頭感を覚える作品が多め。
    一部文章が合わなくて読みづらい作品もあったけれど、そこを乗り越えたらすいすい読めた。
    形見…川上弘美さん
    梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる…吉田篤弘さん
    クエルボ…星野智幸さん
    あたりが好み。

    0
    2020年04月06日