村田沙耶香のレビュー一覧

  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

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    『ひかりのあしおと』
    ホラーだった。村田沙耶香作品では、良い人との出会いで自分を成長させていくという展開は期待できないので、普通に良い人っぽい蛍が出てきて逆にドキドキした。蛍には「どうにかなる前に逃げて!」と言いたくなった。
    「光の人影は、私を狂わせるために追いかけてきていたのではなかったのでした。私の狂気を止めるために、ずっと追いかけてきていたのです。」がよくわからなかった。

    『ギンイロノウタ』
    凄みのある作品だった。
    指示棒のステッキなど、小物遣いが絶妙。最後、有里が銀色の扉を探すために家を出たところからドキドキが止まらなくて、事件が起こるに違いないと思った。サスペンスのようだった。

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    2026年08月03日
  • 信仰

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    11編でなる短編集 あらすじ
    ・信仰) いつも現実を見てしまい、人の夢や楽しみを台無しにする癖のある永岡。石毛と斉川からカルト集団を組まないかと言われる。組むわけないと思いつつ、斉川だけでも、抜けさせたいと思い説得するが、斉川の思いも強く、どこかでその信じる気持ちを羨ましいと思う永岡。10万払って試しに、参加してみた。
    しかし、説かれた事は、現実これがあなたの宿命!
    意味ない、10万返せ!
    ・生存)人は生存確率に左右される。本年代では
    生存率によりA〜Dに判別され、努力により生存確率を上げる事ができる。
    中には、生存確率を上げたくない人間もおり、野人かしていく。AとCが一緒になった場合は、Cが足を引っ張ることになる。
    など。
    短編が多く、エッセイみたいなものもある。

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    2026年07月31日
  • 信仰

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    ちょっとこれを読んだ時忙しくてかなり1編読むのに時間がかかってしまったのですが、それを踏まえて「信仰」が1番印象に残ってますね、自分達が生活の中に取り込んでいる習慣は実は何かしらに対する信仰だったりするのかなと、言葉の選択が正しいかは分かりませんがそんな印象を受けました。
    あとエッセイが好きでしたね。
    村田さんの独特の世界に入るとといった感じでしょうか。世界観が普通に見えた普通でない世界で毎回驚かされます。

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    2026年07月25日
  • となりの脳世界

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    エッセイ集
    ふふって笑うところもある
    男性の認識が早いのと、コンビニで働いてるのがわかる、こうなってこの人はできたのだとわかる本

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    2026年07月23日
  • 絶縁

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    村田沙耶香『無』 メモ

    私たちが感じること、考えることは全て一つの象徴的存在から操作されている。私たちは得体のしれない大きな存在から受け取る電波によって思考し行動する。私たちの混沌の世界において思考と行動はすべて自分ではない存在の影響を受けているため、自分の責任ではない。判断を下したのは自分ではない。これが混沌……ではなく、これこそが無であるかもしれない。思い出せないことは無ではない。思い出せない中でも想起されることがことがある。混沌の世界にも無の世界にも優劣がある、優劣というトピックは私にとって最も興味のあるトピックだからそれに落とし込んで解釈する。ほかの人にとっての混沌と夢は違うのかも?

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    2026年07月21日
  • 信仰

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    オーディブルにて。
    この著者の作品を読む際、村田ワールドに取り込まれないような精神状態か、自分自身に投げかけて読む感じです。村田ワールド初心者にピッタリの本だと思いました。ハードな本を読みたいがために読んだ。
    ワールドを堪能させていただきました。

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    2026年07月21日
  • 生命式

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    読み始めは設定が非現実的で、読み進められるか心配になったが、徐々に引き込まれていった。
    村田沙耶香は、風変わりな人物を描くのが上手で、自分があたりまえだな、常識だなと思っていることが本当なのか疑いたくなる。自分とはなんだろう?自分はなんで普通だ、常識的だと思っているんだろうと考えさせられる。

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    2026年07月19日
  • タダイマトビラ

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    気付いたら、あっという間に読み終わってた。文章や物語に引き込まれるほど、読後に体力をごっそり持っていかれる。

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    2026年07月19日
  • タダイマトビラ

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    血縁関係である家族。
    親である母親でさえ、その母親自身の母との関係に悩んでいて愛を知らず、自分を好きになれなかった。その子供が(そのまた子供も)どう考えて努力しようが、子供時代に愛情に触れられないことで知らないこと(愛)は分からないし知らないまま。自分自身も人へも愛を向けられない。負の連鎖の形。

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    2026年07月23日
  • 生命式

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    倫理観とは?人間とは?と問いかける短編集。
    こうあるべき、これが当然、といった常識に疑問を投げかける。

    最後の短編は、いくつもの人格を持つ女性の物語。彼女は、自分は、中身なんてないただ相手に呼応するロボットだと言う。 
    きっとそうなんだろう。自分の性質というものは核にあるとしても、周りの環境によって人はどんどん変化していく。
    それでも人は、この人はこういう人、と決めつけたがる。それは決めつけたほうが呼応しやすいからかもしれない。




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    2026年07月14日
  • 生命式

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    ぶっ飛んでると思ったけど読み進めれば読み進めるほど確かに、、、と納得してしまう。
    短編でここまで引き込まれる小説は珍しい。

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    2026年07月11日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    秘密の花園から後半の物語は性に関する具体的な描写を含むので、年齢制限は必要かなと思いました。
    最後の変容の物語を読むまでは、男性性と女性性であったり、今までの経験で感じたことや思ったことを少し飛躍して考えてみた物語というふうに受け取りました。性という、分かりやすく分かれているけれども不確かな境界線とそれを超える友情なのか愛なのか。可愛らしい表紙とタイトルに惹かれましたが、しがらみだらけで読んでいて少し辛かったです。

    最後の変容のみ少し性格が違うように思い、流行語大賞を狙っているかのような感じがしました。
    今までのネトネトした感じから脱却したいかのように、怒りを忘れた現代や流行になぞり、発散してエンディングを迎えましたが、結局その流行りに飲み込まれるというラストで、私の感想としては、個々人が好きなように生きたらいいと思いました。

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    2026年07月01日
  • コンビニ人間

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    淡々とした物語なのに、不思議と引き込まれる作品でした。

    ちょっとシュールでクセになる、ジワジワくる。

    「普通」に合わせることと、自分らしくいること。その境界について考えさせられます。読み終えたあとも心に残る一冊でした。

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    2026年10月23日
  • 星が吸う水

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    共感は難しかった!
    でも考えるはずのなかったことを、考えさせられるって面白い。新しい世界をまたひとつ知った。

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    2026年06月28日
  • 授乳

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    ネタバレ

    村田沙耶香のデビュー作ということで呼んだ。
    むずすぎる。凡人にもわかるように書いてくれ、、

    解説では、女性性と身体性への激しい嫌悪を描いている、自分の内面に存在する王国を作っている、とのことで一応なるほどと。

    世間一般には理解されないであろう精神世界を、ゆがんだ境界条件の下で周囲に投影していると考えることはできそう。
    登場した家庭教師や、「コイビト」のぬいぐるみなど。
    「御伽の部屋」では他人へ自己の内面を投影する過程を通して、ラストは媒体であった要二すら不要になり、現実世界に自己の内面を投影することを成功させる。

    自分らしさを表出することは一般的に良いこととされるが、ここまでグロテスクに描かれては何も言えなくなる。短編集ではあったが、かなり高カロリーな小説であった。

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    2026年06月25日
  • マウス

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    主人公はとても賢い。人を気遣うということをたった10歳で学ぶとは。
    主人公の共感できるところはいくつもあったけど、さすがにこんなに小心者ではないわと思った私も本当に主人公と友達だったら、馬鹿にしてしまうのかもしれない。
    人をよく見てるし、これをよく文章にできる。女の子あるあるがありすぎた内容だった。女子は昔から怖いもんだ。

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    2026年06月19日
  • 変半身(かわりみ)

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    まさに村田ワールド炸裂。
    コンビニ人間、地球星人に続く、不思議な価値観と独特の世界観。あとをひくなー。

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    2026年06月10日
  • 信仰

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    書かなかった小説、最後の展覧会、無害ないきもの が好きだった。最後の展覧会は星新一とか、星の王子さまっぽさを感じた。

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    2026年07月21日
  • ハコブネ

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    ネタバレ

    全体的によく分からなかった。

    女なら嫌な思いをすることも仕方ない、
    嫌な思いをすることがあっても、
    容姿が良ければいいことだってあるんだから
    わたしは綺麗でいる努力をやめない!!
    っていう椿が多少闇を感じるが、1番まともに思える。

    里帆、知佳子については、どうしてそんなにセックスができる相手にこだわるのか分からなかった。
    (わたしが性欲旺盛な方ではないからかも)

    相手から「あなたとはセックスできないから付き合えない」
    とは言われていない(むしろ好意を寄せられて歩み寄ってくれている)のに、自分が気持ちよくなれないから、この人と恋愛できないと言って関係を切ってしまうのは傲慢なように感じた。

    セックスをしなくても居心地がいいとか、
    人として好きだとか、惹かれる部分があるなら、
    付き合ってみればいいのにと思う。
    なぜセックスで気持ちよくなれなければダメなのか?
    自慰ではダメなのか?
    セックスありきでお付き合いをするものなのか?
    あまり納得できなかった。

    きちんとした描写はなかったけど、
    里帆は椿のことが性的にも人としても好きなのかな?

    誰か解説して欲しい。

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    2026年06月06日
  • 掌篇歳時記 春夏

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    七十二侯を題にとり、春夏の三十六のなかから十二の掌編を集めた掌編集。
    作家の個性がよくわかる。
    特に長嶋有とか村田沙耶香とか。よく読んでいたからか。季節賛美とか、情景の小説なのかと思えばそうでもなく、その言葉から感じたものを小説に仕立てているようにも感じる。
    野人になった姉を持ち、ルームシェアした友人と赤ん坊のシェアを考える、ドライなのか突き放しているのか不思議な感覚になる土脉潤起。
    襤褸から、昔住んでいた家に働きにくる山村の少女たちの継ぎ接ぎと寒さについて思いをたどる雷乃発声、

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    2026年06月05日