村田沙耶香のレビュー一覧
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10人産んだら1人殺せることが標準となりつつある世界のお話。
10人産まないといけないので、約10年は殺せないし、逆にそれだけ長い期間殺意を持続させる必要があるため、それだけ1人の人を思い続けるから、殺人を行った人は一途だと思われたりする。
男性や、出産可能年齢を過ぎた女性は人工子宮をつけられて産むことになり、命懸けであるため「産刑」と呼ばれて拷問扱いされているが、人口減少に歯止めをかけるこのシステムは合理的だと受け入れられることとなる。
一歩間違えば有り得そうな独特な世界観のお話で引き込まれた。
4つの短編集だが、いずれも気持ち良くはない話ばかりなので、人を選びそうだなと思った。
表紙はめち -
Posted by ブクログ
ネタバレ村田沙耶香のデビュー作ということで呼んだ。
むずすぎる。凡人にもわかるように書いてくれ、、
解説では、女性性と身体性への激しい嫌悪を描いている、自分の内面に存在する王国を作っている、とのことで一応なるほどと。
世間一般には理解されないであろう精神世界を、ゆがんだ境界条件の下で周囲に投影していると考えることはできそう。
登場した家庭教師や、「コイビト」のぬいぐるみなど。
「御伽の部屋」では他人へ自己の内面を投影する過程を通して、ラストは媒体であった要二すら不要になり、現実世界に自己の内面を投影することを成功させる。
自分らしさを表出することは一般的に良いこととされるが、ここまでグロテスクに -
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なんとなく読み始めてみたけど
終始気分は悪かった
表題作含め生や性や出産に関する短編4篇
『殺人出産』
なんといっても
10人産むというのはなかなか大変だし
未来の話だけど、ここまでくると人体で育てないと
子供は産まれないのかと思ってしまった
あまり共感できるところはなかったのだけど
『清潔な結婚』の中で
【恋愛の延長線状上で家族を探すということに僕は違和感があるんです。家族なんだから、恋愛感情は抜きで、男でも女でもない、ただのパートナーと向き合いたいんです】というところは少し共感した
村田沙耶香さん、『コンビニ人間』は読んだけど
もう随分前で忘れてしまった
こんな感じの、常人の理解を拒 -
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ネタバレ村田沙耶香は今生きるマイノリティたちがこの現代社会で感じることの少ない差別や偏見の感情を浮き彫りにさせてしまう作家だと感じる。
「トリプル」での恋愛観。この世界では3人で付き合うことが普通とされ、3人での性交渉も“マウス”の穴をすべて塞ぐという想像するだけでグロテスクな状況。
現世で生きる性的マイノリティの読者も真弓たちを偏見の目で見てしまう。
僕らも性的マジョリティに偏見の目に晒されるというのに。
村田沙耶香はこういった人間のどうやっても拭い取ることのできない醜い感情を今ではありえない世界を描くことで浮き彫りにさせてしまう。 -
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著者のエッセイを含む11篇の短編集。
鼻の穴のホワイトニングなんて絶妙なワードに早速引っかかった悔しい。
本作も独特の切り口で歪な世界から常識を錯覚させる。帯にある"信じることの危うさと切実さ"がまさにその通りだと感じた。
「心を回復する唯一の場所を壊されたら、人間は死ぬ。だから誰にも言わなかった。生き延びるために。」
生きる指標となる物事を心に宿していたいけれどそれに呑み込まれて自分を見失わないように、それを失っても立っていられる自分になりたいと思った。
短編内には著者のエッセイも収録されている。
唯一無二の世界を創造する著者から見た世間に心が痛くなった。そして自分 -
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ネタバレ全体的によく分からなかった。
女なら嫌な思いをすることも仕方ない、
嫌な思いをすることがあっても、
容姿が良ければいいことだってあるんだから
わたしは綺麗でいる努力をやめない!!
っていう椿が多少闇を感じるが、1番まともに思える。
里帆、知佳子については、どうしてそんなにセックスができる相手にこだわるのか分からなかった。
(わたしが性欲旺盛な方ではないからかも)
相手から「あなたとはセックスできないから付き合えない」
とは言われていない(むしろ好意を寄せられて歩み寄ってくれている)のに、自分が気持ちよくなれないから、この人と恋愛できないと言って関係を切ってしまうのは傲慢なように感じた。
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村田沙耶香らしさ全開の一冊。
ブラックユーモアと鋭い風刺が随所に効いている。
人間は結局、何かしらを信仰しなければ生きていけない。
そして、私たちが“普通”だと思っている価値観こそ、実は最も強力な信仰なのかもしれない、そんな視点にハッとさせられる。
世の中の“普通”に染まれなかった主人公が、自らカルト宗教に入り、進んで洗脳されることで特定の価値観に染まろうとする。そんな奇妙でありながら示唆に富んだあらすじが印象的だった。
短編集であり、「信仰」はその収録作の一つにすぎないが、どの話も独特で不思議な設定が確かな世界観を形作っていて面白い。
ただ、読み終えるとやはり村田沙耶香の長編も読みたく -
Posted by ブクログ
村田沙耶香さんの作品は何冊か読んでいるが、毎回感想を書くのが難しい。それでも、読後に強く印象が残る作家さんだと思う。
『授乳』に収録されている3編は、どれも若い女性たちの少し屈折した視点で描かれていた。
「授乳」は、中学生の少女が家庭教師の男子大学生を“餌”で支配していく物語。母親への複雑な感情も絡み、不穏さがじわじわ広がっていく。
「コイビト」は、ぬいぐるみを恋人のように扱う少女と女子大生が、不思議な共通点で繋がっていく話。どこか可愛らしさもあるのに、次第にホラーのような空気を感じた。
「釈迦の部屋」は、理想の聖域を求める女子大生が、現実の男を捨て、自身の脳内に「完璧な男」を構 -