村田沙耶香のレビュー一覧

  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    スクールカーストと思春期の危うい心のバランスを見事にあぶり出した作品。開発途上のままのニュータウンの閉塞感と思春期のクラス内カーストの閉塞感がものの見事にリンクしている。村田沙耶香は苦手なのが多かったけれどこれは素晴らしい。相変わらず性を書いてはいるけれど、その衝動が今作では良い方向に働いている。オススメ。2013/222

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    2025年02月19日
  • コンビニ人間

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    みんな「普通」を求めていて、「普通」でない人間は削除される、というのは真理だと思った。

    社会の求める「普通」な人間と、コンビニ店員としての主人公の距離はおそらくとても遠いけれども、主人公の人生という物語の舞台がコンビニであることは、誰にも邪魔されるべきではないと感じた。

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    2026年03月22日
  • 世界99 上

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    なんとも不思議な感覚に包まれる世界。
    それでいて強く引き込まれ、思わず続きが気になってしまう作品だった。

    人間の本質が、摩訶不思議な描写を通して浮かび上がり、
    読んでいるうちに自分の思考回路まで刺激されるような感覚になる。

    現実と非現実の境界が曖昧な中で、
    「人間とは何か」を問いかけられているような、不思議な読後感が残る物語だった。

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    2026年03月22日
  • コンビニ人間

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    話に入り込みやすくてスラスラ読めた。
    ただ、主人公や白羽を「おかしい、気持ち悪い」「異物だ」と自分も感じざるを得なかったのは私も所詮「こちら側」の人間で、「あちら側」の人間を薄ら見下して生きているからなんだろうな…と気づかされてしまった。

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    2026年03月22日
  • コンビニ人間

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    マジョリティが普通とされているだけで、マイノリティが普通じゃないとされるのはおかしいよね、でも自分が常識だと思っていることが通じないと驚くのはお互い様だし、怖かった。

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    2026年03月22日
  • コンビニ人間

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    「今の時代の普通ってなんだろう」
    この本を読み終えて浮かび上がった疑問。
    物語では、「普通」に生きることを社会から要求されることで、この時代の「普通」を考えさせられるような内容になっているが、この本が書かれた2016年から10年経った今、「普通」の概念はさらに変わっている気がする。
    簡単に言えば「会社で働いて、結婚して、子供を産んで、、、」が幸せだという価値観を無意識に押し付けられる時代から、「幸せの形は人それぞれ」といった曖昧な多様性が浸透してきた時代に変化しているのではないだろうか。
    そんな時代であれば、この物語の主人公はどんな人生の選択をしたのか気になって仕方がない。。。

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    2026年03月22日
  • 世界99 上

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    上巻の半分(第1章)を三連休の中日に一気に読んだ。
    ディストピア小説とか言われているけど、グロテスクなほどにリアルだなという感想。続きを読むべきか迷ってる。とりあえず連休に読む本ではない。
    子供には薦められない。

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    2026年03月22日
  • コンビニ人間

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    主人公や白羽に対して、異様に思う所があった。という事は私も普通を勝手に相手に求めている所があるのかもとはっとさせられた。自分の価値観を相手に押し付けず相手の価値観も大切にしてあげたいと思った。そうすれば、白羽もこんなに拗れることはなかったのではないか。うちはうち、よそはよそ。短いのでサクッと読めた。後味はあまりいいものではない…。

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    2026年03月22日
  • 世界99 下

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    上巻より抵抗感が薄れてきた感じがしたので⭐️3にした。ピョコルンが子供を産んだり、家事をしたりするのが当たり前。女性は子宮を取ったり、黒目だけにしたり鼻の穴を白くしたりする。友情婚により、同姓2人+子ども+ピョコルンの形が最も理想な世界。女子中学生同士の子どもをピョコルンが産むシーンや、空子がピョコルンになるシーンがグロテスクだった。
    〈登場人物〉
    空子・白藤さん・波ちゃん・ピョール・音ちゃん・匠くん・琴花ちゃん・アミちゃん・睦月さん・京介さん・奏さん・雨

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    2026年03月22日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    地球星人と宇宙人。
    社会とは、倫理感とは、なんなのだろう。人間としての感覚を覆してくる。気持ち悪さでくらくらするような話だった。当然の顔して倫理感のずれたものを差し出してくる感じ。そっちが正解な世界かもしれない。どこかでそう思っている自分にぞっとする。本のその先を知るのはいけないことのように感じつつ、知りたくてどうしようもなく、隠れてページをめくっているような感覚で一気読みした。

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    2026年03月21日
  • 世界99 下

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    本書のキーとなるピョコリンという空想生物が上巻では性的処理と出産と作者の考える女性の忌避する行為を代行するペット?だったものが、下巻では更に進化して家事、育児、と代行可能範囲を広げる一方、能力の格差、美醜の格差と評価(価格など)が広がる世界が描かれる。
    その一方で主人公の母親が虐げられてきた奉仕と犠牲の世界は縮小されている。
    上巻で若かった主人公が環境や人間関係で変化(順応?)するキャラ(反面空虚な傍観者)の立場から傍観者としていた見ていた(と本人は意識している)大人の年齢(49~50歳)となりながらも空虚な心理状態は不変なまま、ピョコルンになる儀式に導かれる恐怖が描かれる。
    ただピョコルンに

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    2026年03月21日
  • コンビニ人間

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    ネタバレ

    普通ってなんだろうと考えさせられる本だった。就職して結婚して家庭を持つことが普通といわれる中で真逆の主人公の生きにくさを感じた。しかし、主人公が客観的に状況を把握できるからこそ展開が面白かった。

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    2026年03月21日
  • コンビニ人間

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    主人公は想像していた人物とは違った。
    こういう人は変わり者と言うのだろうかと思いつつ、他人の「普通はこうだろ」みたいな事を言われて、表では合わせる事が多少あっても内心では淡々と感情を一定に保つ感じが自分に欲しい部分でもあった。

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    2026年03月21日
  • ご本、出しときますね?

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    あなたのマイルールは?っていう質問が出演者にたいして投げかけられるのだけど、これが面白い。とても一般的なことを答える方もいれば、え?それってどういうこと?と答えるような内容もある。ただ、どの回答も、よくよく話を聞くと、なるほどそうか。と思う内容で、上っ面でなくきちんと腹に落としたマイルールがあることがすごいなと。
    こうしたルールは最初からあるのではなくて、インタビューや内省の過程で形作られているんだろうけれど、きっと作家さんというのはそういう過程をごく自然なこととして普段からされているんだろうな感じたし、その過程と表出した事柄が、私の関心ごとなんだな。って気づけた。

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    2026年03月21日
  • 世界99 下

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    下巻は上巻より、重みも気味の悪さが増して読み進めるのがしんどかった。(特にピョコルンがトラウマになりそう。。)

    「私たちはみんな人間ロボットで、自動的にできたペルソナに支配されているだけの空洞」とは表現される通り、一部の人を除いては、前半と後半で社会における立ち位置も人間関係も発する言葉もすべてが変わる。

    絶対おかしい世界なのに、大衆は考えることを放棄する(放棄させられる)ことでなんだかんだでうまく適応し、自分の意思を強く持つ一部の人たちは狂っていく。世界の基準は定期的にリセットされ、リセット前と後では180℃変わるが、表面的には何事もなかったかのように人々の生活は続いていく。

    著書はこ

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    2026年03月21日
  • 世界99 下

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    この本に生きる人にとってはハッピーエンドなんでしょう。

    読み終えた自分にはバッドでもハッピーでもなく、疲れた。頭の体操?つまらない訳じゃないから、自分にしては一気に読み終えたのだけれども。自分が物語の世界に浸食されていく感覚を覚えて、少し慄いた。

    これも一種の終末論的な物語。何となくエヴァの人類補完計画みたいな香りもする。

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    2026年03月20日
  • コンビニ人間

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    くすくす読めた。面白いと思った表現には付箋をするのだが、20枚くらい貼ったと思う。
    妻のことを不思議に思うことがあるが、なんだか主人公には見覚えがあって、こんなふうに考える人もいるんだと優しい気持ちになれた。それと同時に、コミュニティで「ふつう」に抑え込まれ、形を変えさせられる風刺的な解釈が本筋のようにも感じられてよかった。

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    2026年03月20日
  • 世界99 上

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    世界観…。ピョコルン…。
    意識していないけど、環境に応じて自分のキャラを変えるのは私もあるなと思った。ただ、空子のそれぞれの世界は極端に違いすぎる。
    下巻が楽しみ。

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    2026年03月20日
  • 世界99 下

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    鬱of鬱。三宅香帆さんが「現代の若者を風刺している」って言ってたから読んでみて、まあそれはあってるんだけど、内容はひたすら絶望アンド失望。上下合わせて600ページ?くらいにわたって絶望なので、鬱ゲー(ブレスオブファイアとか?知らんけど)が好きな人にはめっちゃ刺さるかも。
    とにかく僕は後半は早く読み終えたくてサッと読み流してた

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    2026年03月19日
  • 殺人出産

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    あまり刺さらなかったな…たしかに100年後今は考えられないことが常識になっててもおかしくないなとは読み進める度に思った。

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    2026年03月19日