村田沙耶香のレビュー一覧

  • ハコブネ

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    世界は点と線で出来ていてそこに「意味」という絵の具が幾層にも塗り重ねられているという認識は非常にうつ病的認識で、そんな世界に生きながらも「おままごと」を追い求める人間というのは大きな嘘だなと感じた。 物質の世界には何一つ意味がなく、だからおままごとに対する欲求も生じえないはずだ。 知佳子、里帆、椿は一見して対照的な人物に見えるけれど、本質的には、みな物質であるという本質から目をそらしおままごとに救いを求めようとしている同じ穴の狢なのだと思う。 人間が本当に地球の欠片になれるのは、きっと死んでからだろう。

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    2022年12月20日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    30代あるある、ということだったが、私にとってはあるあるではなかったが、面白い考えや行動と捉えるものも多かった。
    合わない考えを苦手や嫌いという感性で弾くのではない作者の考え方に好感が持てた。
    それぞれ短いため読みやすく、さくさく読めてしまった。

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    2022年11月08日
  • 変半身

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    読み終わってまず思うのが「何これ!?」でした。
    自分たちが信じて疑わないこと、当たり前にあることって、本当にそうなのかなって考え出すと怖くなりますね。
    いかに自分が狭い世界で生きているのか。何となく流されているのか。思い知らされる気がします。

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    2022年10月15日
  • ご本、出しときますね?

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    西加奈子、朝井リョウ、長嶋有…。小説家は普段何を考え、どうやって作品を生み出しているのか。無類の本好き芸人・オードリー若林正恭と作家たちが“自分のルール”を語りつくす。BSジャパンの同名番組を書籍化。

    作家が何を考えているかがうかがえて面白い。

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    2022年10月14日
  • 私が食べた本

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    書評、あんまり好きじゃないのに、村田さんの文章だとついつい読み込んでしまうし、文の勢いがすごい。
    脳に語りかけるみたいな、映画みたいな文章だなってよく思う。気になった本はぜひ読んでみようと思う。

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    2022年08月20日
  • 変半身(かわりみ)

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    村田沙耶香さんの作品は気持ち悪いと評価されがちだけど、
    私は気持ち悪さを感じるのではなくて、こういう世界もあるのかもしれないと心がゆるむ

    世間は、社会に迎合できない考えに対して、今のままでいいとは言ってくれない 
    相談には結論が必要であるという一般認識のせいなのか、妥協していく未来の話、時間に全てを委ねた解決がどれほど素晴らしいかを説明される

    私はその有難い話に救われたことになり、
    相手が気持ち良くなって終わるのが関の山

    私の心は素手で掻き乱され、ぐちゃぐちゃに黒くなり、ネトネトと溜まっていく


    村田沙耶香さんの作品は、周りの言う通りにすることが正しいのだと思い込んで自分を殺して楽になろうとする私を引き止めてくれる 
    だから安堵する 
    私はこのままでいていいんだと肯定してもらった気分になる 


    村田沙耶香さんの書く世界は真実で、この世界が存在しないと私はきっと殺されてしまう

    毎回読み終わったあと、よくこんな世界が思いつくな……とは感じるけど、実際あるのではないか、彼女が見た世界を実際に記録しているのではないかと信じて救われたい

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    2026年07月02日
  • 変半身

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    ネタバレ

    千久世島では、ポピ原人と人間が仲良く暮らしていることをポーポー様に知らせるために、秘祭モドリが行われる。それを信じきっていた陸だが、その秘祭は数年前に島の若者たちがエロ目的で考え出したものだと知る。
    後に陸が結婚した夫は詐欺師。里帰りした千久世島は今度は別の神話をかたって変な観光地にプロデュースされている。この世のものは何かにプロデュースされて、意味づけられているに過ぎない。最後に秘祭ニンゲンの終幕が宣言されると、戸惑う人もいつつも人々は皆ニンゲンをやめてポーポーになっていく…
    『信仰』とテーマが重なる。ニンゲンとして振る舞うのは皆仮面。

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    2022年08月10日
  • 私が食べた本

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    村田さんの文体はいい意味で庶民的な純文学で素敵◎
    そんな村田さんを形作ってきた本たちへの愛が伝わってきてドキドキする一冊

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    2022年08月07日
  • 星が吸う水

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    表題作の「星が吸う水」も収録作の「ガマズミ航海」も、生殖行為では無いセックスのことを哲学する女性の話だった。生殖行為を抜きにすると自ずと表象されるのがセクシャリティで。そこの考察もなかなか面白かった。どちらも夏にピッタリだった!

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    2022年07月25日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    ネタバレ

    12編のアンソロジー。
    どの作品も変愛の名に相応しかった。この一冊に密度濃く詰め込まれたそれぞれの変愛。愛と一口に言っても当たり前ながら1つも同じものはない。
    その中でも特に好みだった2つについて書きたい。

    『藁の夫』
    2人の間に嫌な空気が流れる、その始まりはいつも些細なことなのだと思い出させる自然な流れだった。あんなに幸福そうだったのに、藁に火をつけることを想像させる経緯、鮮やかな紅葉にその火を連想させるところがたまらなく良かった。

    『逆毛のトメ』
    シニカルでリズムのいい言葉選びが癖になる。小説ってこんなに自由でいいんだと解放して楽しませてくれた。躊躇なく脳天にぶっ刺す様が爽快だし、愚かな人間の頭に邪鬼の形相のトメがいることを想像してそのコミカルさに取り憑かれる。気づけばトメのことが好きになっていた。

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    2022年04月21日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    村田さんの本を何冊か読んでいてとても読みやすい筆致といわゆる曲がり角の年頃女子のあるある、わかるーな話で女子会をしている感覚で読めました。
    30歳、40歳、50歳…いくつになっても気になる乙女心を代弁してくれた感じです。

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    2022年02月21日
  • コンビニ人間

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    普通って何?

    個性が強すぎると敬遠され普通じゃないと言われ淘汰されていく。主人公は妹に助言を求め普通の人間に近づこうと外見や話し方を変えていく。そうしないと生きていけない。ただただコンビニの仕事に24時間精神も縛られてないと崩れてしまう。
    毎回縄文時代を語る白羽さんとの出合いは彼女にとって普通になれる事だったのか?社会不適合者だったかも知れない彼女がコンビニ店員に身を置くことで社会の歯車に成れたと感じられればこれからも頑張れるのだろう。普通とは?と考えさせる一冊でした。

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    2022年02月20日
  • コンビニ人間

    a

    購入済み

    同調圧力

    とはとても恐ろしいし、自分加害者になってしまっている時がある。
    何事にもニュートラルでいる事は本当に、とても難しい。

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    2021年07月13日
  • コンビニ人間

    購入済み

    まさか、こんな内容とは

    芥川賞を受賞した作品として知ってはいましたが、題名からライトな内容だと思い込んでいました。
    誰かの普通は誰かの普通じゃない、そんなの当たり前だと思っていたけど、それこそ普通じゃないのだと思い知らされた感じです。
    2人以上人が群れると、時として怖くなる。
    普通圧力か…
    深呼吸ができる場所で暮らしたいし、一緒にいる人には深呼吸させてあげられる人になりたいです。

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    2021年07月11日
  • コンビニ人間

    購入済み

    想像の斜め上をいく展開

    友達に薦められ、書評を読んでから購入しました。
    ありきたりの人間の苦渋を描いたストーリーかと思いきや、想像の斜め上をいく展開に驚きながら一気読みしてしまいました。
    色々な人の生き方。これからの社会の多様性のあり方を考えさせられました。

    #シュール #深い

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    2021年06月06日
  • 殺人出産

    購入済み

    サクサク読める

    何とも言えない読了感。
    淡々とか読み進められて面白かったです。

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    2021年04月29日
  • コンビニエンスストア様【文春e-Books】

    購入済み

    この本だけで…

    この本だけで、この文書だけで、作者の独自生が感じらます。コンビニ人間の主人公が書いた手紙なのでしょうか。

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    2021年04月19日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    すごい世界が…!

    社会という工場の中で主人公たちは道具として生きることに疑問を感じているのだけど、
    それは今を生きる私たちにも通じる部分があり、
    理解したくないという思いとその一方で納得できる自分もそこにいて、
    いっそ道具として生きるということを消化してしまった方が楽に生きていけるだろう。

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    2021年04月19日
  • 地球星人(新潮文庫)

    購入済み

    不思議な感覚

    社会などの物事の捉え方、それを表現する言葉・文章などかなり独特
    オーウェルの1984的なフレーバーも感じさせます
    確かにちょっと踏み込み過ぎの部分はあるけれど総合では◎!
    次は「コンビニ人間」を読んでみます!😊

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    2021年04月11日
  • コンビニ人間

    購入済み

    普通という脅迫

    知らずのうちに普通を演じ普通を強要している社会で主人公はコンビニというパッケージされた社会の歯車の中で生きていて、
    主人公は結局、普通を消化してしまったのかしら。
    それとも選び取った選択だったのかしら。
    最後に賛否が分かれるけども、その意味を考えてしまうわねー。

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    2021年04月09日