村田沙耶香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
マイノリティの主人公が、コンビニ人間として生きているお話。と簡単に片づけていいことではないけど、自分の語彙力ではこれが精いっぱい。
自分は他の人とは違うということを認識していて、「普通」の人になるために、普通の人が普通にしていることをやってみようとするが、これまでと違う見えなかったものが見えてきて切なくなったり。
コンビニのために生きてコンビニ人間として自分の存在意義を感じていくこと、コンビニの存在があることで、生活ができる、身なりを整えられる、栄養が取れる、主人公が人間として生きている意味となっている。
なんとも新しいマイノリティのお話、であった。(語彙力) -
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Posted by ブクログ
主人公が生存戦略として愛とか理想とか抽象的なものを自分のモノとして考えることなく、如何に置かれた状況下で自らの弱さを出さずに生きる術を相手や周りの人間たちに同調し(トレース?)、そのたびに異なるアカウントを使用するようにキャラ変する人間は程度の違いはあれ一定の割合存在する。
それを自覚的に(世界99の視点)コントロールするというのが主人公。
恐らくこんな自覚は多くの人間が立場や役割に応じてそれに応じたペルソナを持つのは人間の成熟する過程で避けがたいことではないか?
むしろペルソナを使いこなせず、自らのモラルを確立していかない主人公に精神的な崩壊の予兆を感じた。
主人公が幼い頃から同性である母親 -
Posted by ブクログ
著者本人がどのくらいたいへんに思っていたのかわからないが、村田沙耶香くらい名の売れた作家でも長いあいだアルバイト生活をしていたんだな、と思った。たぶん「コンビニ人間」で芥川賞を受賞するまで、そういう生活をしていたのではないか。
各エッセイには初出時の年月日が書かれており、受賞あたりから海外の文学祭に参加していたり、編集者に誘われて旅行してみたり、行動の幅が広がっているように見える。でも、ぜんぜんちがうかもしれない。
「コンビニ人間」で海外へ行ったときのエッセイで、小説の主人公に共感を覚える読者の話がある。村田沙耶香の小説は、かなり変わっているように見えて、その実は共感の原理で動いている部分も -
Posted by ブクログ
今の価値観と100年後の価値観は全く違うもの。当たり前と言えば当たり前だけど、普通に暮らしていても意識できるものじゃない。
流行みたいに爆発的に広がって変わる価値観(『トリプル』みたく)もあるから今日明日、1年後2年後の世界で何かが変わっても不思議ではないと思う。
その時に適応するか、反発するか。
変化するというのは受容されるべきもので、受け入れ難いような、そんなものなんだと感じた。
作品は生殖と愛を徹底的に分断しているように感じた。確かに、自分のセーフゾーンに「性」という不確定要素があったら困るなぁと思うけれど、そういう人はいないので安心笑