村田沙耶香のレビュー一覧

  • 消滅世界

    Posted by ブクログ

    「コンビニ人間」の著者。だけど私は未読。

    著者の作品の特異性を知らず、この一冊だけの印象。
    読後感が悪いというのとは違う…読んでいて、ずっと“気持ち悪い”。
    惨殺も虐待もレイプも出てこないのに、比喩するなら、それらに匹敵するほどの不快感。…いや、大袈裟かもしれないけれど、遠からず。

    この世界では、夫婦間の営み(以下S)を「近親相姦」として否定し、子どもはすべて体外受精。
    夫婦は“家族”であり、性的な扱いは許されない。
    それぞれの恋愛を応援し、彼氏(彼女)を取っ替え引っ替えするのも普通。
    なんなら、彼女と喧嘩して落ち込んだ夫を抱きしめて慰めて、ソファで一緒に眠る妻。



    Sってさ、本来は

    0
    2025年12月12日
  • 消滅世界

    Posted by ブクログ

    とても読んでいて最初は不気味
    な感じがしたが、日本の少子化
    を考えるとこの世界に近づいて
    ゆくのかなと考えさせられる。
    情愛、家族、子供、孤独さえも
    消滅する世界は果たして正しい
    世界なのか未来の課題の様だ。

    0
    2025年12月12日
  • 地球星人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    村田さんの書く世界は、不思議とわたしによく馴染む。感情が平板化している時は尚更だ。わたしも「宇宙人の目」を持っている。漠然と抱いていた結婚願望に「違うな」と思った時から、洗脳が解けたような感覚がずっとあって、その感染力を強めてくるような話だった。

    なんでみんな結婚しなくちゃと焦るんだろうか。相手がいてこの人と結婚したいと思うのは、分かるのだけれど。相手もいなくて、でも結婚したいというのは、「工場」からの洗脳かもね。あと、わたし、競ってタワマンに住みたがるのもよく分からない。付加価値の塊だよね、あれ。そういう社会で作られた価値観を、自分のものとして全く疑わずに生きている地球星人たちを、不思議に

    0
    2025年12月11日
  • 生命式

    Posted by ブクログ

    コンビニ人間以来の村田沙耶香さん作品でした。
    相変わらずの不思議な不気味な世界でしたが、今話題の世界99に繋がるストーリーだと思われる孵化が一番自分にも当てはまると感じたので、世界99も読んでみたくなりました。

    0
    2025年12月11日
  • 世界99 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    世界99ってなんだろとおもいながら読む。
    世界を分けることを文人って誰かがいってたし使い分けはしていると思うけどこうまで言葉で表しててコンビニ人間の古くらさんは1つの世界の住人だったかな?と思いながら読む。
    ピョコルンの正体。ラロロリン人。明人の存在。はーーーーー

    0
    2025年12月10日
  • 世界99 上

    Posted by ブクログ

    ※金原ひとみをファンタジーにしたようなストーリー

    如月 空子 まっさら10歳 ピョコルン(ペット) 白藤遥に会い キサちゃんに分裂
    4歳 空子お姉ちゃんに分裂  クリーンタウン 父は海外赴任
    11歳 そらっち  権現堂さんの圧 
    12歳 プリンセスちゃん トレース 吸収したデータから一時的なキャラ変可能に 
    14歳 レナのグループ 教祖=ぶりっこ 姫  レナ ラロロリン人 自殺
    高校時代 影が薄く ユーレイ
    20歳 そーたん 20番目の彼氏 明人  バイト先では おっさん 大学では姫
       ピョコルンの死
    35歳 ピョコルンのエステ勤務 自分に疲れ27歳で月城明人と結婚 肉体家電
       

    0
    2025年12月14日
  • 世界99 上

    Posted by ブクログ

    グロい
    誰しも無意識に環境やコミュニティによって使い分けている人格があると思う
    なんで空子はこんなに可哀想な子なんだろうか

    0
    2025年12月05日
  • 消滅世界

    Posted by ブクログ

    ちょっとホラーじみてて怖くもあった。でも現実世界でも、恋愛と結婚は別という考え方もある。でも好きだから一緒にいたいのが単純じゃないのか。好きじゃない人と家族になれるのか?セックスを家庭に持ち込まないのは斬新だかw

    0
    2025年12月05日
  • 信仰

    Posted by ブクログ

    こんなにも心で広がる世界は限度がないのに、なんで他人の気持ちが分かるなんて思ってしまうのか、と感じるほど、色んな精神を覗いた気分

    0
    2025年12月05日
  • 授乳

    Posted by ブクログ

    面白い…!
    色んな人がいってたけど、視点がやっぱり独特で(と言うのも失礼かもしれないが)、でも完全に他人事ではなくて少し共感できる部分もあったりして。でも個人的にはやはり持ち得ない感覚や世界の見方だから、なるほどと舌を打つしか他ならない。

    心理描写よりは視覚的情報の描写が多いけれど、その何ともユニークなこと。綺麗なのにどこか虚構的で、でも描いてるものはグロテスクだったりして。気持ち悪さと美しさが共存してるというか…

    村田さんの作品は今作が初めてだったけど、他も色々読み漁りたいなあと思った本でした。処女作としての完成度も高すぎる!

    0
    2025年12月01日
  • 変半身

    Posted by ブクログ

    【変半身】
    序盤は島の伝統かつ異常な祭りの話、
    神話の話かなと思い読み進めていたが…
    地球に住む人間、教科書に記載された歴史、
    少しづつ事実を揺るがすポーポー様とポピ原人
    その後全てひっくり返る展開
    村田沙耶香さんにしか描けない世界。
    ポーポーで埋め尽くされたページを見て
    狂気を感じ笑ってしまった。

    【満潮】
    全くの素人だが潮は何かのメタファーかな。
    付き合った男性によって性の何もかもが
    変わってしまう経験はよく分かる気もした。

    なんとなく村上春樹さんの小説を
    読んだ時と同じ感情になった。
    途中読んでいてタイトルなんだっけ?
    と思って満潮で…納得。

    0
    2025年12月02日
  • 世界99 下

    Posted by ブクログ

    世の中が大きく変わっていくのを心がないという主人公からみた描写で描くことで、いかに自分が偏った世界の見方をしているか何度も気付かされ、ハッとしまくりでした。

    評価が高いのは頷けるのですが、
    個人的にはちょっと性的な表現のエグさや登場人物の人格が崩壊しすぎていて苦手だったのが残念。(好みの問題)

    0
    2025年12月01日
  • 星が吸う水

    Posted by ブクログ

    うーーーんうーーーん
    あるようでない話やけど期待してるほどのぶっ飛びはなくて、部分的共感も自分はあんまりなかったかな。でも男を食うとか振り回されるとか、登場人物たちはめっちゃ真剣に向き合ってるんやなって思った。

    この表紙がめっちゃ好き。

    0
    2025年12月01日
  • 消滅世界

    Posted by ブクログ


    いい未来なのか悪い未来なのか

    でも私は周りの普通に沿おうとして、
    当たり前のように受け入れていく側の人間になるんだろうな

    いいのか悪いのかを他に左右されずに自分で考える軸が欲しいなと思った

    0
    2025年11月30日
  • 消滅世界

    Posted by ブクログ

    こんな未来が来てもおかしくないなと思うし、来たらきたで適応していくんだろうなと思うけれど、私は来て欲しくないなと思った。

    0
    2025年11月27日
  • 世界99 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ん?喫煙所の人影は結局誰やったんやろ?匠くん?

    とにかく物語に出てくる男性たちに対してずっっっと嫌悪感を抱いたまま、気づいたら読み終わってた。

    あと白藤さんはかわいそうな人じゃなくて、最後まで自分の信念を曲げない強い女性やでー!!!!!って叫びたい。

    0
    2025年11月27日
  • 殺人出産

    Posted by ブクログ

    やはり村田さんの本は強烈だ。

    現代の倫理観や死生観とは異なる設定の短編集。
    恋愛をして結婚をして、子どもを産み自然と年を老い、そして死ぬ。
    そういう一見普通と思われる行為一つひとつがまるで異常な行為だと言うように、各話で描かれている生や性、そして死に対する価値観を壊されていく。

    表現もグロテスクであり、人によっては気持ち悪くなるかもしれない。

    0
    2025年11月26日
  • 信仰

    Posted by ブクログ

    面白くて読みやすくて、
    時間も取れたので
    久しぶりに3日ぐらいで読み終わった。

    表題作は素晴らしくて、「現実=陶酔する信仰」
    という考え方にはガツンと食らった気分。
    ラストのオチもかなりキマッていて好き。
    生存や書かなかった小説では世の中に対しての
    付き合い方が好きだった。
    こういう気持ちで無理がなく生きていきたいと思った。
    これまでの作品の中でもかなり好きかも。

    しかし本作は急に差し込まれる著者のエッセイがあり
    それが非常に読みづらかった。
    不思議な構成で、村田さんってこういう人なんだと
    わかった部分はよかったが、別に要らなかったかなとも思った。

    0
    2025年11月22日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    「汚してみたくて仕方なかった」鈴木涼美
    売春が無くならないのは、男側の問題の方が大きいけど、自分に値打ちが付くことに依存する女側の問題もあるのかもしれないと思った。女は性処理として利用されてきた時代が長く続いたせいもあり、完全に無くすことは難しいのだと悟った。

    「トイレとハムレット」宇佐見りん
    面白かった、、!確かに腹痛と苦悩のポーズは似ている。舞台が好きな理由として「シンプルだから」っていうのはすごく腑に落ちた。たった一つの物語、感情を演じているだけだもんな。現実の方が感情ごちゃ混ぜで騒がしいもの。

    「私の三分の一なる軛」児玉雨子
    生物は毎日ちょっと死んでおかないと生きられないって興味深

    0
    2025年11月22日
  • 地球星人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    コンビニ人間が好きで、それをさらに超えるとのことで読んでみた。
    正直、読んでいてとても気持ち悪かった。コンビニ人間と比べ共感できる点がほぼなく、理解し難かった。しかし、それも自分が地球人の常識に染まってしまっているからなのかもしれない。
    社会に対する違和感などは、自分がもしかしたら他の星から来たからなのではないかと考えさせられた。
    自分の考えを完全に理解してくれる仲間たちがいる奈月たちが羨ましい。

    0
    2025年11月19日