村田沙耶香のレビュー一覧

  • 世界99 下

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    ネタバレ

    ずっとぼんやり意味がわからないまま、淡々と進んでいった。神話みたい。とんでもなくグロテスクなのになんとなく表面上綺麗に見せてて、それを受け入れて慣れてしまうと、違和感すら感じられなくなる。そういう状況に閉じ込められる体験。
    読み終わった後は人と話すときに自分の仮面を意識してしまう。
    あ、いま、反応して、呼応して、あまり思ってもないことを言ってしまった。気持ち悪い。
    普段は違和感を持たずにやっている、生きるためのずるさに自覚的になる。
    ずるくなっているとき、自分はどこに行ってしまっているんだろう。それがずっと続いたら、自分は上書きされるんだろうか。
    行き着く先は疲れと、ピョコルンなんだろうか。

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    2026年09月12日
  • 世界99 下

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    書店で初めて見た時、表紙と題名に惹かれ読んで見たいと思った
    全くの予備知識無しで読みました。
    なんとも言えない……初めての感覚
    まさかこんな内容だったとは……初見の想像とは大違い……
    ちょっと苦手かも……

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    2026年09月11日
  • コンビニ人間

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    村田沙耶香さんの作品を初めて読んだ。

    こういう独特な世界観、というより人々が勝手に作り出した『常識』や『普通』というものを抽象的に、時には具体的に様々な視点から汲み取ることが出来る作品は好きなんだろうなと気づけた作品。

    面白かった。特別のめり込んだかと言われればそうではないけど、なるほどな、確かにって思ってしまう自分も周りの人からすると"普通の人間"ではないのかなと...。

    他の作品も気になるきっかけになれた本でした。

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    2026年09月10日
  • コンビニ人間

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    登場人物もれなく全員気持ち悪かったが、自分もその一員なのだという事実は不思議と受け入れられる。そういう意味では、人間の内面をよく描いた説得力のある作品だと思う。

    普段純文学を読まないため、ストーリーの起伏が少なく、面白いとは思わなかったが、集中して読むことはできた。
    ただ、本作と同等の内容の深さでもっと起伏のあるストーリーを書ける大衆文学作家はたくさんいるのではないかとは感じる。

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    2026年09月13日
  • 消滅世界

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    こんな世界になってもいいと思う
    こう思いました。人間の三大欲求が、最先端に排除されてもおかしくない。この物語は性欲だけだったけど、眠らなくても良くなる注射や、カプセルひとつ飲んだだけで腹が膨れる薬が開発されてもいいのではないか、と思いました。

    村田沙耶香さんの世界観のある小説で最高でした!
    今回も村田ワールド(私そう呼んでいます)全開で、少し変わった世界を描いている。
    少しおぞましいようだけれど、これはこれでいいのかな、とも思いました。
    私が感じたのは、地球を4等分にして、その一部に住んでいる人達の物語、というようなものを感じました。
    地球だけど、地球ではない。そんな感覚でした。

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    2026年09月09日
  • コンビニ人間

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    主人公の気持ち少し分かる。個性もなにもなく、ただ歯車として上手くやることが現代では求められてきた気がする。

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    2026年09月08日
  • 殺人出産

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    初めての村田沙耶香さん、強烈すぎた。どうやったらこんな世界感を思いつくのか。
    なんだかんだ、最後の「余命」が1番好きだった。他は読むのがしんどくなるくらい狂った話で、生々しい描写だった。

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    2026年09月10日
  • コンビニ人間

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    ネタバレ

    楽しく読ませて頂きました。砂の女や、カフカの変身を思い出させるのですが、私は昔から上記の作品は女性的な視線で理解ができず、男性に解説してもらうことで、「社会構造に飲み込まれること」「そこから外れることの恐怖と諦念」について男性の抱えるプレッシャーを理解できたことがあります。
    同じような「社会構造に組み込まれる感覚」を女性が描くとこうなるのか、と同じ女性として興味深く読ませていただきました。

    彼女の人の気持ちがわからない、真似をする、他人を傷つける独特の感性は理解が難しいのですが、 同時に彼女は普通の人と同じように、詮索されることをうっとおしく思い、排斥される恐怖、家族を泣かせたくない気持ちも

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    2026年09月07日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    既成の社会通念を人間工場と断罪したのは見事。
    しかし、ラストの展開2関しては、ここまでの展開を精神撹乱というわかりやすい事由に貶めてしまっている気がして少し残念だった。

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    2026年09月07日
  • 殺人出産

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    村田沙耶香さんの本は、五感を研ぎ澄まされるというか、私の中に流れる表層的には見えない血液を液体を感じることが出来る。

    感情移入しなくていいから、読み心地がいい。

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    2026年09月05日
  • マウス

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    ネタバレ

    目立たないことでクラスでの居場所を守っていた律が、クラス替えで一緒になった「浮いた」存在の瀬里奈と出会い、変わっていく話。
    小学校の時の話と、大学生になったときの話がある。瀬里奈と出会ったことにより、結果的に律は少しだけ人の目を気にせずに振舞えるようになる。
    村田沙耶香が書く小学校高学年社会、うわわかる……と感じる質感が随所にある。やんちゃというには悪性に無自覚すぎる男子や、おしゃれな一軍女子ですべての流行りが決まるところなど。
    また、大学生になった律がバイトにめちゃくちゃハマっていて、その理由が「職場」では「駒」になればいいから、というものだったのが、コンビニ人間に通ずる価値観だなと思った。

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    2026年09月05日
  • 殺人出産

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    本の薄さと相反して、重くダークな内容だった。こんな制度は嫌だなと思いつつ、意外と悪くないのかも?と頭の隅で呟く自分もいた。
    村田沙耶香恐るべし。

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    2026年09月02日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    人間社会の常識に一石を投じるような内容。主人公の奈月は人間社会を工場とたとえ自分を子宮を持ち生殖するための機械で工場の歯車と認識しているのが面白い。常識にとらわれない視点は作中では宇宙の目と表現されて奈月はなるべく工場に洗脳され考えることを無くしたいと考えているが自身が宇宙人であることを確信しているギャップが読み取れる。
    秋級の山奥で宇宙人として生活する奈月、夫の智臣、いとこの由宇らが最終的に合理的と判断して人間を食べるが奈月はそこに少し疑問を持ち自分の中に人間の一部があるんじゃないかと考えるが意を決して食すシーンも常識とはと考えさせられる。
    仮に近くにこんなとこを言ってる人がいたら統合失調症

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    2026年09月01日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    普段当たり前と思っていることが、自分の凝り固まった価値観から来ているのだろうか、と考えさせられた。
    取り憑かれているように何かに心を奪われている人を嫌悪する一方で、見方を変えたら自分もそうなっている可能性がある、と思った。

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    2026年09月01日
  • 信仰

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    殺人出産のあとに読んだ。
    世界観が違いすぎるよりも、日常ベースでズレがある方が読みやすいかも。
    信仰、生存、カルチャーショック、残雪は面白かった。
    ほかは、うまく読み解けないのもあった。

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    2026年08月31日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    精神疾患があると見られる主人公の目を通じて、人間は無意識のうちに社会から求められる役割をこなしているに過ぎないことが描かれる。後半がグロ過ぎて読後感の悪さが半端ない。

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    2026年08月31日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    内容が暗くて読むのに非常に時間がかかった
    空子という主人公の幼少期から始まり、大人になっていく、淡々とした感じ
    ピョコルンという、家事ロボットのその先のような生物が出てくる
    若干のファンタジーかと思ったけどディストピア小説とのこと
    世界や主人公の価値観の代わり様、女性軽視とか性暴力とかその辺りがストレートに書かれてて、全体的に鬱々として後味が悪く気持ち悪いけど考えさせられた

    世界99の、コミュニティによってキャラを使い分けることやその分裂は誰しもが少なからず共感できるところはありそうだけれど、それがとんでもなく突き抜けているような感じ

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    2026年08月30日
  • 世界99 下

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    これは難しいな。結局何が描きたかったのだろう?女性からいわゆる「女」の役割(というと時代錯誤になるかもしれないが)を取り去った「平等な」世界を作りたかったたのか。その上で、元々は自分にあった機能を忘れて、女性がピョコルンをどう扱うか見せつけて非難したかったのか。はたまた、「性」というものは、自分の賞味期限が切れても次の世代、次の世代と繰り返され、常に穢らわしく付き纏うものという戒めだったか。確かに帯のとおり「現代の創世神話」だ。創世にあたっては、正義の信念を貫くよりも意思なきトレースが合理的かもしれない。

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    2026年08月30日
  • 世界99 上

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    色々な世界の自分がいてうまく使い分けていること、私も小さい時に自分はおかしいのだろうかと感じていた。中学生のとき一度、国語の教育実習生に打ち明けたことがある。当時の自分なりに、期間限定で接する(期間が終われば二度と会うことはない)大人、しかも心理学とかを大学で学んでいる大人に聞ける、というのを良いチャンスだと考えたんだろう。ドキドキしながら返却されたプリントを見たら、赤字で「人間ってそういうものだよ。」と一文だけ書かれていて、なんだか興醒めして恥ずかしくなって無かったことにしたんだっけ。

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    2026年08月29日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    最初のほうの、子どものころのどうしようもなく「生きのびる」しかない描写は読んでてかなりつらかった。自分とは違うけど、家庭が耐える場所だったというのはわかるので。

    最後のほうの急展開はびっくりしたし、前半のつらさがあるからこそ、あそこまでブッちぎるのは清々しい。主人公たちの「異星人として地球で生きのびる」暮らしを応援しながら読み進めた。

    ポハピピンポボピア星人って語感、『丸の内魔法少女ミラクリーナ』でも似たような言葉が出てきたような。村田さんがずっと親しんできたイマジナリーフレンド?なんだろうなと思った。

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    2026年08月28日