村田沙耶香のレビュー一覧

  • 殺人出産

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    ネタバレ

    つくづく私たちは法律や常識といったルールに従って生きているのだな、と改めて思わされました。正しさや間違いなど、考え方一つで180度変わってしまう。やっぱり村田沙耶香さんは面白い発想をする人だな〜と楽しませていただきました。殺意を肯定してもらえる世界、それは今より生きやすくもあり生きづらくもある。そんなアンビバレンスな気持ちが体感できて、とても面白かったです。

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    2026年04月19日
  • 殺人出産

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    ネタバレ

    初の村田沙耶香作品。3日で読破。

    なんで?となる部分が多いながらも狂気が伝わり、そしてその狂気に自分も馴染んでしまう感覚を持ち得る小説だった。

    早紀子が何故過去の価値観を持ち続けるのか、他に団体員はいるのか謎は多いままだった。
    初めに学校について一種の洗脳教育的な感覚を持ち得た育子であったが、最終的にこの世界の美しさに魅了される。人類の為の虫食を発明したいと言った姪は祈りを発信する人になりたいと様変わりする。
    きっと死刑制度が通用していた世界から産み人が受け入れられるまでもじんわりと価値観が広がっていったのだろう。当たり前の考えなんてものは存在しなくてその時代に合った考えが馴染んでいる。そ

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    2026年04月17日
  • 世界99 上

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    終盤には空子が少し人間味が出てきた、世界の数字は属しているコミュニティの区分けらしい、そしてそのコミュニティに応じて自分を変化させている。浮世離れしているようで自分の生きている世界とリンクしている所が混在している。誰しもが少なからず幾つかのコミュニティに属していて、空子のように適応しているのは確かだ。ただ彼女の場合は自我が薄いからなのか居心地が良くなさそうな所にも適応している。きっと自分ならそこから離れるだろうな。全ての物事や、他人の機微に俯瞰して思考する彼女にどこか尊敬するところもある。
    いい意味で薄気味悪い醜悪な世界観を描くのが村田さんの持ち味なのかな?
    終盤は様々な出来事が重なって自ずと

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    2026年04月17日
  • 消滅世界

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    ネタバレ

    日本の近未来SF。その世界では家族のあり方が変わる。家族間の性愛がタブーとなり、子どもは人工授精で生まれる。恋愛観や性の考え方に気持ち悪さを感じる人も多そう。「常識」や「正しさ」を考えさせられる。村田沙耶香の別の作品『殺人出産』の世界観と似ていると思った。

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    2026年04月19日
  • 世界99 上

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    かなりボリューミーで、読み応えのある一冊。思考実験的な要素が強いため、頭を働かせながら読み進めていったのが、刺激的で良かった。再読すると、さらに理解が深まりそう。だが、長いのである程度の余裕がないと続かないかもしれない。

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    2026年04月16日
  • 世界99 下

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    下巻は読み進めるのがちょっとしんどくなってしまった。
    人間が背負いたくないあれこれをピョコルンに負わせ、人間はとてもクリーンな存在でいられる世界。しかしそれは、全くクリーンではなくむしろ人間の汚さがクリアになる世界なんだな。いろんなことを背負ってもがいて生きるのが真の人間ってことか。

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    2026年04月16日
  • 消滅世界

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    世界99よりマイルド。
    でも同じような内容。
    相変わらずおかしな世界だけど、現代にも通ずる部分だっり、未来もそうなっていそうだし、理にかなってる仕組みと思う部分もちらほら。
    すごい世界観だなって思うのは変わらない。

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    2026年04月15日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ラストはかなりおぞましかったのですが、途中までは共感できる部分も多かったです

    この本を読んでから、自分がいかに人間らしいかを立ち止まって考えるようになりました

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    2026年04月15日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

    上巻を読んでからめっちゃ時間経っちゃったので登場人物を思い出しながら読んだけど、やっぱ最悪な読後感!でも最後の最後はなんかちょっと世にも奇妙な物語的なファニーな感じで終わって、不思議な感じだった。最後のピョコルンが空子なのかな?みんながみんなの地獄を生きていたね。光の家族の話が知りたいというか、子ども産まない方がいいのかなと思うが、まあ結局旦那次第なところも大いにあるんだろうなと、思う……母や祖母は明らかに搾取されてきた側だし……でも……うーん……て感じだ。すごく嫌な気分になるので、あんまり健康に良い本ではない。

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    2026年04月14日
  • 信仰

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    この作者は、割とメンタルがしんどい時に読むのに限る。元気な時に読むと、割とメンタルがやられるので。しんどい時読むと割とスッと入ってきたりする。

    コンビニ人間、地球星人、魔法少女ミラクリーナ、に続き読んだ。比較的軽そうな本を読むようにしてる。まだ全冊読む覚悟は私には、ない。

    のめり込む何かがあるっていいな、と思った。
    現実に向き合う必要はあるけど、必要以上に現実だけを見ていると疲れる。少しくらい騙されてるほうが幸せなのは確か。例えばお店や屋台のご飯の価格設定は比較的高めに設定されており、自分が作った方がそりゃあ安い。でも外食なら楽ができるし、少し高くても屋台で一緒に食べる友だちとのご飯はとて

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    2026年04月18日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    村田紗耶香作品は『コンビニ人間』に続いて2作目。やはり独特の文体が印象的で、不気味さと薄気味悪さがじわじわと染み込んでくるような読後感だった。読み終えたあとも、言葉にしづらい感情がじっとりと残る。

    表題作「丸の内魔法少女ミラクリーナ」では、魔法少女ごっこという一見無邪気な設定を通して、現実の理不尽さと向き合う姿が描かれている。現実のままでは立ち向かえないものに対して、別人格をまとった“設定”の力を借りることでようやく対峙できる——その感覚には妙なリアリティがあった。

    どこか滑稽でありながら切実でもあり、「こうでもしないとやっていけない」という現代的な防衛手段のようにも感じられる。軽やかなは

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    2026年04月13日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    現代で"当たり前"とされる価値観や生き方に対して、生きづらさを描く作品は沢山あるけれど村田さんのような描き方をする人は他にいないと思わされる。
    私は周りに変だとよく言われるし、生き方も少し人とズレていると感じることがある。
    そのため小説を読んで、生きづらい登場人物達を見て「こういう部分私にもあるなぁ、わかるなぁ」と共感をすることがある。
    しかし村田さんの作品を読んでいる時は、本来共感する側の生きづらい登場人物達に対して「やばい人達じゃん」と自然に思う。
    村田さんの描き方というのも勿論あるけれど、それほど私は現代の"常識"に染まっているんだなぁと思わされる

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    2026年04月28日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    4編の短編から構成された小説で、内容は全体的に可愛らしい表紙とはギャップのある、奇妙で少しおかしな世界観のお話が多い印象でした。
    前情報もあまり入れずに読んだので思ったより性的表現が多かったのも驚きでした。
    非現実的な設定もあるけど、ほとんどが現代社会でも話題に上がっている問題について触れられているように感じて色々考えさせられる小説でした。

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    2026年04月11日
  • 消滅世界

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    世界99を読んだ後だから、物足りない感じだった。
    内容ほぼ同じというか、まとめ版、短縮版っていう感じ。

    この人の頭の中はどうなってるんだろ、、、
    いいところだけ現実でもできるようにやってほしいな

    いつか深夜ドラマ化してバズりそう!

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    2026年04月10日
  • 生命式

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    だって、正常は発狂の一種でしょう?この世で唯一の、許される発狂を正常と呼ぶんだって、僕は思います」(p50)

    村田さんの本を読むと毎回自分の“正常”について考えさせられるなと思う。
    今回の本も、世界の常識や価値観の中では狂人とされるような人らがたくさん出てきて、シュールで笑ってしまうのだけれど、それを笑えるのは私自身自分が“正常”であると思っている、あるいは思い込んでいるからなのだと思うと、だんだんと怖くなってきてしまった。

    今の“正常”なんて、30年後は“異常”なのかもしれない。
    村田さんの描く世界では、変わりゆくものが人の生死を強く感じさせるテーマになっていることが多いから生々しい

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    2026年04月28日
  • 消滅世界

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    良かった点:家族とは何か、性行為とは何かといったことを考えさせられた。

    悪かった点:面白みが少なかった。

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    2026年04月08日
  • 消滅世界

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    うーん。設定はなるほどだけも、
    読んでると気持ち悪くてなる感じ。
    ストレートすぎるからなのかなー。
    街中で散歩している犬とかこんな感じなのかな。

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    2026年04月07日
  • コンビニ人間

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    作者はどっち側もちゃんと書いている、というのがすごい。

    所属組織のカラーに染まるというのは、どこかに所属している人なら誰しもあること。家族、学校、会社、社会から、浮かないように浮かないように頑張ってバランスを取っているのだとしたら、なんだかうすら寒い。だんだんがんばらなくてもいい世の中になってきたと、それはいいことだと思ってきたけど、本当はどうなんだろう。なんだか怖くて、何かすがるものがが欲しくなる気もする。

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    2026年05月01日
  • 世界99 下

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    下巻、共感できることがほとんどなくて読んでて辛かった。

    家事、性欲、出産、育児、介護…これらは人間の時間を蝕むのかもしれない。だけど、一筋縄で行かない面倒くささこそが、生きる意味なのではないのかなと思った。
    それを雑務だとして、ピョコルンに任せられる社会は、果たして本当に幸福なのだろうか。著書の世界で人間が生きる意味、幸せとはなんだろう。

    世界は一部の優秀な人たちのおかげで、よりよい社会が作られる。それなのに、可哀想な人たちは、感謝もせず不満ばかり言う。これはたしかにそういう面もあるなと思った。

    いまの私には難しい作品だった。

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    2026年04月06日
  • 信仰

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    エッセイも含めた短編集。
    現実の延長線上のようでいて、それだけではない独特の世界観があり、アイデアは斬新で面白いと感じたけど、全てを理解しようとすると難しいと思う。いわゆるSF小説を読む難解さとは違う難解さがあるため、これは向き不向きがありそう。読みながら立ち止まり、思考したい人には向いてるのかも。
    自分はシンプルに物語の設定やストーリーを楽しみたい派なので、「無害ないきもの」等は設定含め分かりやすく、おもしろいと感じた。

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    2026年04月06日