村田沙耶香のレビュー一覧

  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村田沙耶香さんの他作品「地球星人」と似た雰囲気のある表題作。

    主人公の置かれている環境や周囲の人の感じが、「うわあこういう人いるよね」「これ辛いな...」と思うようなことばかりで主人公に感情移入できる場面も多い前半ですが、そんな主人公が後半に行くにつれて徐々に常軌を逸していく様子はとてもハラハラした。

    最後のステッキの場面は表現が美しくて感動した。

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    2023年05月15日
  • 絶縁

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    ネタバレ

    絶縁をテーマに九つの話からなるアンソロジー。海外小説はどうも頭に入らず途中リタイア。残念。原文で読めれば違ってくるのかなぁ。でも村田沙耶香さんの「無」は読み応えあった。「完璧な無」に生きてる意味はあるのだろうか。でも「無」の生き方に憧れる気持ちもあるな。そういう境地に私はなりたい、気もする。

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    2023年05月13日
  • ハコブネ

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    性で悩み「第二次性徴のやり直し」をする19歳女と31歳女2人。
    女性3人の衝突と模索を書いた作品。

    いくつか読んだ中で1番共感できなかった。
    私の身体の中にこの作品の要素がなかった。

    ただ理解はできた気がする。
    他人が他人として生きていくための第一歩。
    型にはめたいし、仲間を作りたいから多少無理してでも合わせてしまうけれども、1番自分が心地よい範囲内でグラデーションの中をゆらゆらしながら生きていきたい。
    真面目と素直の間を行ったり来たりしたい。

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    2023年05月09日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    心に残るというものではないけれど 日頃あまり読まないようなファンタジー要素のある1冊で、実力のある作家さんたちが書いているものなので、文章的にも楽しめる。感動的とかではないけれど、たまには一味違ったものを読みたいという気分のときには良いと思う。

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    2026年01月12日
  • 私が食べた本

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    村田沙耶香さんの好きな本の書評。
    後半は子供の頃から書く事、読む事が好きで、小説家になり、そしていつしか、原稿を依頼されたり、先生と呼ばれるようになった時々の心情が書かれていて、もっと村田沙耶香さんの作品を読みたくなった。

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    2023年05月04日
  • 絶縁

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    「絶縁」という同じテーマでアジアの9都市9作家がそれぞれ物語を描いたら…面白いなぁ~と、しかも村田沙耶香さんだぁ…と思い手にしました。村田沙耶香さんの作品「無」は、楽しめました!「無」になりたい…とは思ってもなかなか難しいもんですね…。「無」が崇め奉られる…スゴい世界っ!!しかも「無街」が各地にできるって…ちょっと怖い世界っ…でも村田沙耶香さんらしい作品でした。

    他の作家さんが描く作品も読み応えありました。ただ、やっぱり日本とは全く違うなぁ…って思うと、なかなか深く読み込めなくって…私には難しい作品を選んでしまったのかもしれません…。

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    2023年04月22日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

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    不器用な者や自分の感情や目の前の出来事に
    上手く折り合いをつけられなくては、どんどんと
    深みにハマっていくしかないのだろうか。
    それかあえて気付かないふりをしている人が多いのか分からないが、それでも自分の行き所を
    模索している姿に惹かれる部分もあるのではなかろうか。

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    2023年04月21日
  • 絶縁

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    村田沙耶香さんは凄まじく村田沙耶香さんだった。各国の背景や歴史を知っていたらもっとたのしめたんだろうなぁという作品もいくつかあって残念だった。ほろ苦い後味。

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    2023年04月12日
  • 私が食べた本

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    『ギンイロノウタ 』以来の村田沙耶香san。

    小さなころ怖かった古典、過去の嫉妬を思い出す小説、何度も買った作家指南書、そして自身の著書についてー。

    村田san初の書評集。村田sanが食べた本の中で、私が既に食べていたのは『にんじん』1本。これから食べたいと思ったのは『少女怪談』と『部屋』の2食です。村田sanが小さい頃の「空想から明朝体」という感覚が、ちょっと不思議で、とっても良いです。

    また、芥川賞受賞の日、桃の間に呼ばれた時に”ぜんぶ聞き間違いかもしれないです”という慌てぶりも愛おし過ぎます。

    あとがきで紹介されていた、小沢信男sanの「読書は、音楽に譬(たと)えれば、演奏だ」という言葉も素敵でした!⭐︎

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    2023年04月01日
  • コンビニ人間

    購入済み

    SF?それともサスペンス?読後感がとても後味が悪く、それが良い意味で面白かったです。
    のほほんとしたコンビニでの日常小説かな?と、気軽な気持ちで読み始めたことを後悔しつつ、最後まで一気に読み終えてしまいました。

    #ダーク #シュール #エモい

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    2023年03月25日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    普段、ほとんど読むことのない現代の日本人作家のアンソロジー。
    興味深く読んだ。
    もとは、深堀骨 の作品を読んでみたかったから手に取ったが、どれもなかなか良かった。ありそうでない話というファンタジーというか、不気味な話が多い。恋愛要素はどれも少なく見えるが、一応恋愛ものという括りらしい。

    一作だけ、多和田葉子の漢字の話はすでに読んでいた。

    特に印象的だったのは、
    本谷由希子、迫力とリアリティと奇想天外で面白かった。
    村田沙耶香、細かく書き連ねて積み上げるのがうまい。
    吉田知子、多分この中で一番好きなタイプの作家。
    小池昌代、切れ味がよい。
    星野智幸、描写がうまい。

    というかんじ。
    編者は岸本佐知子。掃除婦の訳者だ。納得。

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    2023年03月22日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

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    『星が吸う水』以来の村田沙耶香san。

    少女の顔をした、化け物が目覚める。私となんの関係もないあなたを、私は殺したい-。

    1話目「ひかりのあしおと」は、小学二年生の誉(ほまれ)が<ピンク色の怪人>にトイレに閉じ込められるシーンから始まり、<レンアイ>を経て、呪文と光に苦しめられながら大学生となっていく物語。冒頭から「私」が敬語で語り出す距離感、大学の教室で蛍から声を掛けられた時に、「不意に、とてもきれいな発音の日本語が私に放たれました。」という表現が素敵でした。

    2話目は表題作「ギンイロノウタ」。「私が”化け物”だとして、それはある日突然そうなったのか~」から始まる恐ろしさ。主人公の少女・友里(ゆり)が病院で生まれるシーンから始まり、常に夫の顔色を窺い態度を変える母親(お母さんとアカオさん)、魔法のステッキ、押し入れの世界等。後半で日記が具体的になって来て、ナイフを持ち、外に出たところはハラハラしながら読みました。

    誉と友里の魂の叫びと祈りが、外の世界に届きますように。

    【第31回野間文芸新人賞】

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    2023年03月22日
  • ハコブネ

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    三人の女性達の女性という不確実な性別への懐疑的な思いをのせたハコブネ。
    19歳の里帆は、女性である事に自信がない、あるいは懐疑的。今一度、自分の性別について考えようとする。31歳の椿は、女性としての自分磨きを怠らない。同じ31歳の友人の知佳子は、性の対象が宇宙的。彼女らは、有料自習室で出会い、お互いの性に関する認識とその対応を模索する。
    ヒトが生きていく上で、性別という区分が必要か否かというところが主題なのかなと思う。肉体と精神の不一致を考えるとしても、性別のどちらかに統一するのではなく、全て自由で良いのではと前向きに終結する感じ。
    男女という性別に悩むのは、ヒトのみなのかな。動物の雄雌という範疇から外れる事で、自由な生き方を得る?それは自由そうだけど、滅亡しそうかなぁ。

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    2023年03月21日
  • 変半身

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    〈変半身〉
    今回は民俗学かぁ、なんかどろどろしてるなぁ、お、盛り上がってきたぞ、と思ったらあっさりと物語が放棄される。さすが村田沙耶香センセイ。

    その後も力士の投げの打ち合いのように、お互いをクルンとひっくり返すような展開にハラハラしてると、最後は観客も一緒に両国国技館ごとひっくり返された感じ。強引な力技で締められました。丸ごとポーポーで埋め尽くされたページには、もう笑ってしまうしかありません。

    悪意満載の社会風刺。

    〈満潮〉
    類型化され、商品化された性に戦いを挑む作品、なのか?

    共感する事も多かったけれど、解説の小澤英美さんの「海で出会う三人の老婆たちの、なんと神々しいことだろう」という境地に達することは出来ず。

    結局あの三老女は何だったんだろう?

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    2023年03月19日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

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    人の内部ってこんなに複雑なんだと(他人事みたいだけど)思った。
    たった一瞬の取るに足りない動きを3行もかけてじっくりゆっくり描写する感じがたまらなく好き
    本読んでるって感じがする

    気味が悪いけど惹きつけられる、
    なんかすごい恥ずかしい気持ちになる本でした

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    2023年03月11日
  • ギンイロノウタ(新潮文庫)

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    ひかりのあしおと の方が個人的に好きだったなー
    村田沙耶香の本で殺人衝動に駆られる主人公の話はあまり読んだことがなかったけど、これは2話ともそうだったから新鮮だった。
    読みすすめるのが怖いくらい何が起こるか分からなくて面白かった!
    ギンイロノウタの最後は、どういうことなんだろう?結局、他人ではなくステッキの中に己の衝動があったということ?

    有里の自分を誤魔化したり言い訳したりする描写がめっっっちゃリアルで見ててキツかった笑

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    2023年03月07日
  • 絶縁

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    9人のアジアの作家による短編集
    村田沙耶香の「無」や郝景芳の「ポジティブレンガ」は社会の薄気味悪さを感じ、チョンセランの「絶縁」はやり切れない男社会の蛮行に傷つきながらも少し光がさしているように思った。どの作品も(そうで無いような作品もあるが)暗い現実の先に、何らかの希望が垣間見えるのが救いだ。

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    2023年02月16日
  • 絶縁

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    絶縁がテーマの短編集。
    期待していた村田沙耶香さんの短編も良かったが、意外に他の作家さんの短編が気に入った。

    幼なじみの少女と結構良い仲だったのに、結局その少女とは結ばれることなく、小さい頃の少女との会話を思い出す主人公の話(「穴の中には雪蓮花が咲いている」)は、自分の思う通りには世の中は進まないということ、あともう一歩踏み出せていたらという後悔などの主人公の気持ちが押し寄せてくる。ただただ切ない。

    「絶縁」では、仲の良かった先輩夫婦と主人公が、ある出来事をきっかけに疎遠になるという話。そんなことで人は袂を分けてしまうものなんだな…と思うが、譲れない思想は皆それぞれ持っている。それがたまたま主人公は「遊び人ユンチャンを許すまじ」だったんだろうな。私はどちらかというと先輩夫婦の考え方に近い。芸能人の不倫等のスキャンダルって誰が面白がっているのだろうと思う。まあ、女性に恨まれるような人とはあまり近づきたくないけれど。

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    2023年02月15日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    村田さんが35歳くらいのときのエッセイ集。
    こう言っては何だけど,普通の人なんだな。書いている小説から筆者はきっと凡人では考えつかないようなことを常日頃考えているのだろうと思っていたが、そんなことはなかった。
    結婚や出産等で友達が減っていくと感じたり,オバサンになりきれなかったり,誰でも通る道について書かれている。

    私が勝手に抱いていた村田さんのイメージとかけ離れていたのが,「必要以上に商品を褒めてしまうところ」である。
    村田さんは美容部員に化粧品を進められたとき,大した効果がなくても化粧品を褒めちぎってしまうらしい。他人に気を遣い過ぎる人なのだろうな。
    左半分裂けたパジャマをずっと着ているというのは本当なのだろうか。ある意味セクシー(笑)

    何故か一人で初見のBARに入ってしまい,居心地の悪さを味わったり,パリのお土産を何て言って渡せば嫌味っぽくないのか悩んだり,日常のあれこれを細かく綴ってくれるこのエッセイ。
    特に真新しいことはなかったが,このエッセイ執筆時の村田さんと年齢も近いため,同世代あるあるなところもあって楽しめた。

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    2023年02月13日
  • 絶縁

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    村田沙耶香さんの作品が読みたくて手に取ったのですがこの本を手に取らなければ一生縁がなかったなと思う素敵な作家さんがたくさんいて、そのお国柄が出ててとても面白かったです

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    2023年02月12日