村田沙耶香のレビュー一覧
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村田沙耶香さんのエッセイ。
めちゃくちゃ等身大の村田沙耶香さんの素が満載、
自分もあえて人には言えないけど、あーこういう事思ったりすることあるなぁ…みたいな些細な事が赤裸々に繊細に書かれていて親しみを感じました。
ぶっ飛んだ内容の本を沢山書かれてるけど、
本当に繊細で人に気を使いすぎる性格の良い人なんだろうなぁと思っていたがその通りのお人柄だった。
ご自身のことを自意識過剰と自負しており、
すごく人に気を使う人だからこそ、あんなにいろんな多方面からの人の狂気じみた感情を面白く書けるんだなぁと思った。
「活の怖さ。女をさぼるな、さもないと不幸になるぞと脅されている気持ちになる」
笑。世の -
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村田さんは、美を気にする女性の典型の一人でありながら、そのなかでも自分とちゃんと向き合って、考えを言語化し、整理してきた方なのだろうなと思う。
ただ、綺麗になりたい、女らしく、女ならではの幸せを...なんて言う人は、多くいると思うけど、自分が女性であることと真剣に向き合い対話してきた人はそう多くはないのではないかと思う。
また、個人的には、村田さんは庶民派っぽいところがあり、かつ、陰の気持ちも分かられてる方で、親しみやすさを感じた。小説家でありながらも、コンビニでアルバイトされてるところも好きだなと思いました。
p.117 ・高性能恋愛ブレーキ
p.123・人見知りの合コン作法
p.131 -
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純文学作家の発想
ひとつづつ評していく。
川上弘美。未来SF。
発想が陳腐だと思ふ。書きたいことを意識的に書いてはゐるが、予定調和的で凡庸から突き抜けない。
人間由来の人間を工場で作らず、多様な動物由来の人間どうしが結婚し合ふ未来観(近親交配によるホモ接合型を減らすためだらう)。そこでの恋愛。
厳密にいへば、人間と他種ではゲノムの相補性が少ないからありえない。遺伝子組換かもしれない。まあそこは目をつむることにしても妙だ。
未来でも入籍といふ制度は残ってゐる。人間に本能の性欲が残ってゐるんだらうけど。結婚しない人や、核家族がどうなったかも書いてない。
妙にSFが現実路線のわりには -
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いつものように村田沙耶香ワールド全開で、「私はこの社会で女として生きていくことに強烈な違和感がありまぁす!」と終始訴えている。
他の作品と比べても、その主張の仕方が直接的(隠喩とかもないし、ハッキリそう述べてるセリフがとても多い)なので、言いたいことはわかりやすい。ただ、すでに村田沙耶香ワールドが好きな人にとってはほとんどのパートが前提の確認みたいな作品なので、少し退屈かも。親切なぶんくどく感じるって言うか。「うん、あなたたちがそう思ってるのはじゅうぶん分かったし、そこが私は好きなんだから、早くあなたたちにとっての正解と破滅を見せて」とじれったく思ってしまった。
…こう言葉にしてみると、私は -
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表紙がとても綺麗で手に取りました。
二十四節気は知っていても、それをさらに三等分した七十二候は知らない人が多いのでは?
わたしも今回初めて知りました。
雉始雊(きじはじめてなく)というように、動詞で示されているのが、分かりやすい。
どれも現代人にも理解できるもので、時代が変わっても季節の移ろいは変わらないものだなと思います。
この本では、二十四節気の春夏部分を抜き出し、また、各節気の真ん中の七十二候をタイトルに各自が短編をお書きになっています。
思えば、短い作品は触れてこなかったので、どれも不思議な余韻を残す終わり方で、こちらの想像力や読解力を掻き立てるなぁと短編の面白みを初めて知りま -
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流石の村田沙耶香。「無」
ますます筆が冴える。これからは、このくらいの毒が吐ける作家でなくてはね。
「産んでしまった後は私が家畜だった。夫にとって私は古くて汚いけれど性欲処理ができて、放っておけば家事をしてくれる肉性機械道具だった。娘は私で性欲処理をすることはないが、いくら成長しで当然のように私を使いつづけた。でもいつか、未来では娘が私たちの道具になる、それだけが心の支えだった。」
痺れる〜!
ラシャムジャ「穴の中には雪蓮花が咲いている」
悲しくもふっくらした短編。これはこれで、好きだなあ。このふっくらした感じは人柄なのか、チベットという国が持つものなのか。
チョン・セラン「絶縁」
分 -
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『変半身』
読み進める間ずうっと胡散臭さがあった。信じてた世界がひっくり返りひっくり返り…今日の友は明日の敵となり、今日の常識は明日の非常識となる。このまさに今生きている世界は、加速度的にそのどんでん返しが行われ続けている。信じることで考えることをやめて楽になる方が確かにずっと楽に違いない。しかし、本を読む限り、村田沙耶香に触れ続ける限り、疑うことを止めることはないと思う。
『満潮』
さっぱりわからない。
理解が及ばないものに対して、理解することを試してみることが読書の醍醐味であったとしても、さっぱりわからない。
ただひとつこの作品を読んで初めて気づいたことであるが、男性である自分は、男性