村田沙耶香のレビュー一覧

  • 変愛小説集 日本作家編

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    純文学作家の発想
     ひとつづつ評していく。

     川上弘美。未来SF。
     発想が陳腐だと思ふ。書きたいことを意識的に書いてはゐるが、予定調和的で凡庸から突き抜けない。
     人間由来の人間を工場で作らず、多様な動物由来の人間どうしが結婚し合ふ未来観(近親交配によるホモ接合型を減らすためだらう)。そこでの恋愛。
     厳密にいへば、人間と他種ではゲノムの相補性が少ないからありえない。遺伝子組換かもしれない。まあそこは目をつむることにしても妙だ。
     未来でも入籍といふ制度は残ってゐる。人間に本能の性欲が残ってゐるんだらうけど。結婚しない人や、核家族がどうなったかも書いてない。
     妙にSFが現実路線のわりには

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    2024年10月10日
  • 絶縁

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    社会情勢が個人に与える影響は大きい。それをそのまま写し出すのか、ほんのり匂わせるのか、全く別の形として書き出すのか、作品ごとに異なる。
    「穴の中には雪蓮花が咲いている」青年の現在と過去の、寂しさ、微笑ましさ、やるせなさが牧歌的な映像を通して感じられる。幼い2人のやりとりが可愛くて切なかった。

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    2024年09月22日
  • ハコブネ

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    浅井リョウさんの『生欲』と同じかといえば違う
    村田沙耶香さんなかなかの難しさ
    理解できない性に理解できないでしょ?って言われてるみたい

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    2024年09月21日
  • ハコブネ

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    3人の主人公の女性がそれぞれに生きることに葛藤を抱えていて、三者三様の悩みが絡みながら話が進んでいきます。リコ……、ツバキ……、と思いながら読んでたけど、最終的にチカコ!1番村田沙耶香みが強くてクセつよ!私たちは女である前に人間である前に生物である前に物質…なのか…?
    村田沙耶香さんの刺激に慣れると、他の作家さんの本で物足りなく感じてしまうのが困りものです。

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    2024年09月16日
  • ハコブネ

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    いつものように村田沙耶香ワールド全開で、「私はこの社会で女として生きていくことに強烈な違和感がありまぁす!」と終始訴えている。

    他の作品と比べても、その主張の仕方が直接的(隠喩とかもないし、ハッキリそう述べてるセリフがとても多い)なので、言いたいことはわかりやすい。ただ、すでに村田沙耶香ワールドが好きな人にとってはほとんどのパートが前提の確認みたいな作品なので、少し退屈かも。親切なぶんくどく感じるって言うか。「うん、あなたたちがそう思ってるのはじゅうぶん分かったし、そこが私は好きなんだから、早くあなたたちにとっての正解と破滅を見せて」とじれったく思ってしまった。
    …こう言葉にしてみると、私は

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    2024年09月07日
  • 変半身(かわりみ)

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    読むと、みんななにかを信仰していて、自分にとって都合のいい解釈をしたくなる生き物なのかな、と思う話。
    真実はどこにあるのか、最終的に「ポーポー」と皆がなってしまう狂気じみた設定は世離れしていた。まさに村田さんの世界観が全面に出ていた。
    二章の満潮も、言っていることの意味などは理解できても共感には程遠く、ただどうなっていくのか話を読み進めたくなってしまう要素はたくさんあったので、最後までサクサク読めた。
    物語の概念自体が現実とフィクションが織り混ざった独特の世界観を味わえた一冊。

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    2024年08月29日
  • となりの脳世界

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    村田さん作品はコンビニ人間以来かな。

    今回は村田さんの素の部分が見られる作品で楽しく読めました。読んでいて思わず吹き出してしまう箇所もありました。

    村田さんは飄々とした感じなんですが、素直でお茶目な、周りの人がほっとけない人という印象でした。

    どのエピソードも私にはない視点が多くて楽しめましたが、村田さんがスリランカでアーユルヴェーダを体験し、大切な変化を得たことが印象的でした。いつかアーユルヴェーダを私も体験したいと思いました。

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    2024年08月19日
  • 掌篇歳時記 春夏

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    表紙がとても綺麗で手に取りました。

    二十四節気は知っていても、それをさらに三等分した七十二候は知らない人が多いのでは?

    わたしも今回初めて知りました。
    雉始雊(きじはじめてなく)というように、動詞で示されているのが、分かりやすい。
    どれも現代人にも理解できるもので、時代が変わっても季節の移ろいは変わらないものだなと思います。

    この本では、二十四節気の春夏部分を抜き出し、また、各節気の真ん中の七十二候をタイトルに各自が短編をお書きになっています。

    思えば、短い作品は触れてこなかったので、どれも不思議な余韻を残す終わり方で、こちらの想像力や読解力を掻き立てるなぁと短編の面白みを初めて知りま

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    2024年08月05日
  • タダイマトビラ

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    すげ
    ラストはよく分かんなかったけど、よく考えたらずっとよくわかんなかったのかも
    家族に正解はないと思うので、何が正しくてどれが間違ってるとか考えること自体疲れちゃうね
    理想の押し付けしてるだけなのかも

    あと私は自分の脳みそ騙せない、感情型だからさ、頭で解っても心が解らないとダメなんだよね

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    2024年08月05日
  • タダイマトビラ

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    一気読みした。途中まではついていけてたけど、最後はもうよく分かんなくなっちゃった。地球星人と似ているところがあったけど、地球星人の方が分かりやすく面白かった。
     村田沙耶香さんの作品はやばいってことがわかった。

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    2024年07月28日
  • 絶縁

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    流石の村田沙耶香。「無」
    ますます筆が冴える。これからは、このくらいの毒が吐ける作家でなくてはね。

    「産んでしまった後は私が家畜だった。夫にとって私は古くて汚いけれど性欲処理ができて、放っておけば家事をしてくれる肉性機械道具だった。娘は私で性欲処理をすることはないが、いくら成長しで当然のように私を使いつづけた。でもいつか、未来では娘が私たちの道具になる、それだけが心の支えだった。」

    痺れる〜!

    ラシャムジャ「穴の中には雪蓮花が咲いている」
    悲しくもふっくらした短編。これはこれで、好きだなあ。このふっくらした感じは人柄なのか、チベットという国が持つものなのか。

    チョン・セラン「絶縁」

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    2024年07月23日
  • タダイマトビラ

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    村田沙耶香ワールドというものがこれか、という感じ。
    日常に支障をきたす。

    母性も父性も不在の家庭で育つ主人公が、両親に育てられることが当たり前のしくみの中で、家族ってなに?と考え、結局、言語や文化を習得する前の動物に戻ろうっていう、原点回帰みたいな物語。

    一人称に「お父さん」「お母さん」「お姉ちゃん」などをもつ日本人は、とくに家族制度へのこだわりが強い。
    狭い文化圏の殻の中で思考する癖を打ち破って、ひらかれた世界を見せてくれる、そんな物語。

    ただ、地球星人と似通った物語構造のような気がして、今ひとつ物足りなかったなという感じ。

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    2024年07月13日
  • タダイマトビラ

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    ネタバレ

    好きなれないけど、黙々と読んでしまった。
    恵奈が何を得たかったのかよく分からなかった。せっかく家族になれそうな人と一時的にでも一緒に暮らしてたのに、恋人が自分でカゾクヨナニーしてると気づいたときから、壊れてしまった恵奈の狂い加減が理解できなかった。なぜ恋人とカゾクヨナニーを切り離すのか、よく分からなかった。
    最後は人間になる前の生命体に帰るとかいう話になってますます分からなかった。

    家族とはなんなのか考えるきっかけを与えてもらった。

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    2024年07月11日
  • タダイマトビラ

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    社会倫理の小説 わたしの大好きなジャンル

    村田さんの世界観にハマっていて読む
    短編ぽくて読みやすいかなと思ったけど、短編…ではない?でも、面白くてすぐ読んじゃった
    渋谷行きの電車の中…帰りは音楽を聴きながら
    そうでもないと、村田世界に持ってかれる!
    そういうわけじゃないけど、集中できる音楽と共に小説読むのは、とても良い

    村田さんの小説に出てくる主人公は、
    何か社会に違和感を持っていて、終盤爆発して、すげえやばくなる笑

    それが病みつきになって、また別作品を読みたくなる

    次は何を読みましょう

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    2024年06月22日
  • 変半身

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    『変半身』
    読み進める間ずうっと胡散臭さがあった。信じてた世界がひっくり返りひっくり返り…今日の友は明日の敵となり、今日の常識は明日の非常識となる。このまさに今生きている世界は、加速度的にそのどんでん返しが行われ続けている。信じることで考えることをやめて楽になる方が確かにずっと楽に違いない。しかし、本を読む限り、村田沙耶香に触れ続ける限り、疑うことを止めることはないと思う。

    『満潮』
    さっぱりわからない。
    理解が及ばないものに対して、理解することを試してみることが読書の醍醐味であったとしても、さっぱりわからない。

    ただひとつこの作品を読んで初めて気づいたことであるが、男性である自分は、男性

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    2024年06月18日
  • 星が吸う水

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    性の理論に未だ汚されていない絶頂 脳をペッティング(性的な愛撫)する為の手段として捉えるのが許せないと思っていた 薄い皮膚に包まれた暗闇なのだ

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    2024年06月12日
  • 絶縁

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     アジアの女性作家九人によるアンソロジー。しかもテーマは「絶縁」。「しびれるテーマ」と村田沙耶香は言ったそうだが、確かに「しびれる」。なかなか、こんな本が存在するというだけで意義深いような、圧がある。ある特定の層には熱い支持を受けそうな一方、この価値観、というよりはこれに「しびれる」感覚って、普遍性ないかもしれないな…とも思う。
     Audibleで聴取。朗読は、どの作品も独特の色が浮かび上がり、とても良かった。ただ終盤は私の集中力/モチベーションが枯渇してきて実はちゃんと聴けてない。いつかちゃんと読み直したい。

    ■村田沙耶香(日本、一九七九〜)『無』
    うん。絶縁だ。村田沙耶香の絶縁だ。
    ■ア

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    2024年06月05日
  • 私が食べた本

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    最近になって村田沙耶香さんの本を読むようになり、かなり変わっている内容なのになぜか分かる自分もいる、という体験が不思議で心地良くて、そんな小説を生み出す村田さんの読んできた本が知りたい!と思い手に取りました。

    はい、正直よく分かりませんでした。
    村田さんが懸念されていた通り、おそらく凡人の私とは読み方が違うようなので、書評を読んでも読んでみたいと思う作品がほとんどありませんでした。(実際には読んだら面白いのかもしれません)
    性について語る場面も多く、恥ずかしいとかイヤラしいとかでもなく、ただ「またか……」と少し思ってしまいました。

    ちなみに村田さんが飢えている西加奈子さんは、個人的に小説よ

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    2024年05月29日
  • タダイマトビラ

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    村田沙耶香ワールド全開の作品だった。後味が少し悪く感じた。母性の欠如した家庭で育った恵奈がニナオと呼ばれるもので「カゾクヨナニー」なるものをする様子はなんとも奇妙だった。

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    2024年05月29日
  • 変半身(かわりみ)

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    コンビニ人間の時も思ったけど、よくこんなキモい文章書けるなと思う
    グロい話とかじゃないのに、表現とか言い回しにキモさを感じる
    この作者の過去の経験とか知らないし、性とか性行為に偏った考えがあるのか分からんが、男ってこういうのがいいんでしょ、女ってこんな生き物なんでしょ?こんな下ネタ言ったら面白いんでしょ?って思ってるのかなって表現が多々ある。
    全部奇怪な文章ではあるけど「ねえ、私ってやっぱ変な人よね?変わってるよね?」ってずっと言われてる気がしてくる。あんた達普通の人には変わり者の私のことなんて理解できないよねって
    変わってる人ではあるけど、あえて「いいえ、あなたも普通の人間です」って言ってや

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    2024年05月17日