村田沙耶香のレビュー一覧
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純文学作家の発想
ひとつづつ評していく。
川上弘美。未来SF。
発想が陳腐だと思ふ。書きたいことを意識的に書いてはゐるが、予定調和的で凡庸から突き抜けない。
人間由来の人間を工場で作らず、多様な動物由来の人間どうしが結婚し合ふ未来観(近親交配によるホモ接合型を減らすためだらう)。そこでの恋愛。
厳密にいへば、人間と他種ではゲノムの相補性が少ないからありえない。遺伝子組換かもしれない。まあそこは目をつむることにしても妙だ。
未来でも入籍といふ制度は残ってゐる。人間に本能の性欲が残ってゐるんだらうけど。結婚しない人や、核家族がどうなったかも書いてない。
妙にSFが現実路線のわりには -
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Posted by ブクログ
いつものように村田沙耶香ワールド全開で、「私はこの社会で女として生きていくことに強烈な違和感がありまぁす!」と終始訴えている。
他の作品と比べても、その主張の仕方が直接的(隠喩とかもないし、ハッキリそう述べてるセリフがとても多い)なので、言いたいことはわかりやすい。ただ、すでに村田沙耶香ワールドが好きな人にとってはほとんどのパートが前提の確認みたいな作品なので、少し退屈かも。親切なぶんくどく感じるって言うか。「うん、あなたたちがそう思ってるのはじゅうぶん分かったし、そこが私は好きなんだから、早くあなたたちにとっての正解と破滅を見せて」とじれったく思ってしまった。
…こう言葉にしてみると、私は -
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表紙がとても綺麗で手に取りました。
二十四節気は知っていても、それをさらに三等分した七十二候は知らない人が多いのでは?
わたしも今回初めて知りました。
雉始雊(きじはじめてなく)というように、動詞で示されているのが、分かりやすい。
どれも現代人にも理解できるもので、時代が変わっても季節の移ろいは変わらないものだなと思います。
この本では、二十四節気の春夏部分を抜き出し、また、各節気の真ん中の七十二候をタイトルに各自が短編をお書きになっています。
思えば、短い作品は触れてこなかったので、どれも不思議な余韻を残す終わり方で、こちらの想像力や読解力を掻き立てるなぁと短編の面白みを初めて知りま -
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流石の村田沙耶香。「無」
ますます筆が冴える。これからは、このくらいの毒が吐ける作家でなくてはね。
「産んでしまった後は私が家畜だった。夫にとって私は古くて汚いけれど性欲処理ができて、放っておけば家事をしてくれる肉性機械道具だった。娘は私で性欲処理をすることはないが、いくら成長しで当然のように私を使いつづけた。でもいつか、未来では娘が私たちの道具になる、それだけが心の支えだった。」
痺れる〜!
ラシャムジャ「穴の中には雪蓮花が咲いている」
悲しくもふっくらした短編。これはこれで、好きだなあ。このふっくらした感じは人柄なのか、チベットという国が持つものなのか。
チョン・セラン「絶縁」
分 -
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『変半身』
読み進める間ずうっと胡散臭さがあった。信じてた世界がひっくり返りひっくり返り…今日の友は明日の敵となり、今日の常識は明日の非常識となる。このまさに今生きている世界は、加速度的にそのどんでん返しが行われ続けている。信じることで考えることをやめて楽になる方が確かにずっと楽に違いない。しかし、本を読む限り、村田沙耶香に触れ続ける限り、疑うことを止めることはないと思う。
『満潮』
さっぱりわからない。
理解が及ばないものに対して、理解することを試してみることが読書の醍醐味であったとしても、さっぱりわからない。
ただひとつこの作品を読んで初めて気づいたことであるが、男性である自分は、男性 -
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アジアの女性作家九人によるアンソロジー。しかもテーマは「絶縁」。「しびれるテーマ」と村田沙耶香は言ったそうだが、確かに「しびれる」。なかなか、こんな本が存在するというだけで意義深いような、圧がある。ある特定の層には熱い支持を受けそうな一方、この価値観、というよりはこれに「しびれる」感覚って、普遍性ないかもしれないな…とも思う。
Audibleで聴取。朗読は、どの作品も独特の色が浮かび上がり、とても良かった。ただ終盤は私の集中力/モチベーションが枯渇してきて実はちゃんと聴けてない。いつかちゃんと読み直したい。
■村田沙耶香(日本、一九七九〜)『無』
うん。絶縁だ。村田沙耶香の絶縁だ。
■ア -
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最近になって村田沙耶香さんの本を読むようになり、かなり変わっている内容なのになぜか分かる自分もいる、という体験が不思議で心地良くて、そんな小説を生み出す村田さんの読んできた本が知りたい!と思い手に取りました。
はい、正直よく分かりませんでした。
村田さんが懸念されていた通り、おそらく凡人の私とは読み方が違うようなので、書評を読んでも読んでみたいと思う作品がほとんどありませんでした。(実際には読んだら面白いのかもしれません)
性について語る場面も多く、恥ずかしいとかイヤラしいとかでもなく、ただ「またか……」と少し思ってしまいました。
ちなみに村田さんが飢えている西加奈子さんは、個人的に小説よ -
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コンビニ人間の時も思ったけど、よくこんなキモい文章書けるなと思う
グロい話とかじゃないのに、表現とか言い回しにキモさを感じる
この作者の過去の経験とか知らないし、性とか性行為に偏った考えがあるのか分からんが、男ってこういうのがいいんでしょ、女ってこんな生き物なんでしょ?こんな下ネタ言ったら面白いんでしょ?って思ってるのかなって表現が多々ある。
全部奇怪な文章ではあるけど「ねえ、私ってやっぱ変な人よね?変わってるよね?」ってずっと言われてる気がしてくる。あんた達普通の人には変わり者の私のことなんて理解できないよねって
変わってる人ではあるけど、あえて「いいえ、あなたも普通の人間です」って言ってや