村田沙耶香のレビュー一覧

  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    村田沙耶香さんのエッセイ。
    めちゃくちゃ等身大の村田沙耶香さんの素が満載、
    自分もあえて人には言えないけど、あーこういう事思ったりすることあるなぁ…みたいな些細な事が赤裸々に繊細に書かれていて親しみを感じました。

    ぶっ飛んだ内容の本を沢山書かれてるけど、
    本当に繊細で人に気を使いすぎる性格の良い人なんだろうなぁと思っていたがその通りのお人柄だった。

    ご自身のことを自意識過剰と自負しており、
    すごく人に気を使う人だからこそ、あんなにいろんな多方面からの人の狂気じみた感情を面白く書けるんだなぁと思った。

    「活の怖さ。女をさぼるな、さもないと不幸になるぞと脅されている気持ちになる」

    笑。世の

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    2024年12月03日
  • 変半身(かわりみ)

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    表題作、変半身。中編なので、すぐに読めるは読めるけれども、別世界へ行って帰ってきたことへの疲労感が凄まじい。私の知っている人間の話ではなかった。

    満潮。変わった夫婦の話。性欲は自分のもので、相手から引きずり出されるものでも、無理に絞り出すものでもない。自ら追い求めてもいいし、しなくてもいい。だからって、こんな方向性にいくことは変わってるなと思うけれども、それも他人が言うことではないんだろうな。愛の形はそれぞれ。

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    2024年12月03日
  • タダイマトビラ

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    ネタバレ

    主人公が人間は入れ替わりでその存在を繋いでいく生命体にすぎないと気づいたのは理解ができるが、それを他者(家族)に強要したがる理由がわからなかった。ただ家族に対してカゾクヨナニーを各々楽しんでるんだなーと嘲っとくだけでよかったのでは?本書を読む限り主人公は他者を説得するより自己解決で満足できる性格に感じた。
    あと瑞稀の存在がわからない。ただ渚さんに会わせるため?独り立ちに強い意志を持っている性格がどう主人公に影響したのかがも謎。
    ラストの壮大な映画を観ているような気持ちにさせてくれる描写が好きです。

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    2024年11月21日
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

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    村田さんは、美を気にする女性の典型の一人でありながら、そのなかでも自分とちゃんと向き合って、考えを言語化し、整理してきた方なのだろうなと思う。
    ただ、綺麗になりたい、女らしく、女ならではの幸せを...なんて言う人は、多くいると思うけど、自分が女性であることと真剣に向き合い対話してきた人はそう多くはないのではないかと思う。

    また、個人的には、村田さんは庶民派っぽいところがあり、かつ、陰の気持ちも分かられてる方で、親しみやすさを感じた。小説家でありながらも、コンビニでアルバイトされてるところも好きだなと思いました。

    p.117 ・高性能恋愛ブレーキ
    p.123・人見知りの合コン作法
    p.131

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    2024年11月28日
  • 絶縁

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    感想
    他人との溝。どれだけ近付いても、結婚しても。所詮は他人。本当にしてほしい肝心なことはしてもらえない。歪みはいかに解消するべきか。

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    2024年10月25日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    純文学作家の発想
     ひとつづつ評していく。

     川上弘美。未来SF。
     発想が陳腐だと思ふ。書きたいことを意識的に書いてはゐるが、予定調和的で凡庸から突き抜けない。
     人間由来の人間を工場で作らず、多様な動物由来の人間どうしが結婚し合ふ未来観(近親交配によるホモ接合型を減らすためだらう)。そこでの恋愛。
     厳密にいへば、人間と他種ではゲノムの相補性が少ないからありえない。遺伝子組換かもしれない。まあそこは目をつむることにしても妙だ。
     未来でも入籍といふ制度は残ってゐる。人間に本能の性欲が残ってゐるんだらうけど。結婚しない人や、核家族がどうなったかも書いてない。
     妙にSFが現実路線のわりには

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    2024年10月10日
  • 絶縁

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    社会情勢が個人に与える影響は大きい。それをそのまま写し出すのか、ほんのり匂わせるのか、全く別の形として書き出すのか、作品ごとに異なる。
    「穴の中には雪蓮花が咲いている」青年の現在と過去の、寂しさ、微笑ましさ、やるせなさが牧歌的な映像を通して感じられる。幼い2人のやりとりが可愛くて切なかった。

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    2024年09月22日
  • ハコブネ

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    浅井リョウさんの『生欲』と同じかといえば違う
    村田沙耶香さんなかなかの難しさ
    理解できない性に理解できないでしょ?って言われてるみたい

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    2024年09月21日
  • ハコブネ

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    3人の主人公の女性がそれぞれに生きることに葛藤を抱えていて、三者三様の悩みが絡みながら話が進んでいきます。リコ……、ツバキ……、と思いながら読んでたけど、最終的にチカコ!1番村田沙耶香みが強くてクセつよ!私たちは女である前に人間である前に生物である前に物質…なのか…?
    村田沙耶香さんの刺激に慣れると、他の作家さんの本で物足りなく感じてしまうのが困りものです。

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    2024年09月16日
  • ハコブネ

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    いつものように村田沙耶香ワールド全開で、「私はこの社会で女として生きていくことに強烈な違和感がありまぁす!」と終始訴えている。

    他の作品と比べても、その主張の仕方が直接的(隠喩とかもないし、ハッキリそう述べてるセリフがとても多い)なので、言いたいことはわかりやすい。ただ、すでに村田沙耶香ワールドが好きな人にとってはほとんどのパートが前提の確認みたいな作品なので、少し退屈かも。親切なぶんくどく感じるって言うか。「うん、あなたたちがそう思ってるのはじゅうぶん分かったし、そこが私は好きなんだから、早くあなたたちにとっての正解と破滅を見せて」とじれったく思ってしまった。
    …こう言葉にしてみると、私は

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    2024年09月07日
  • 変半身(かわりみ)

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    読むと、みんななにかを信仰していて、自分にとって都合のいい解釈をしたくなる生き物なのかな、と思う話。
    真実はどこにあるのか、最終的に「ポーポー」と皆がなってしまう狂気じみた設定は世離れしていた。まさに村田さんの世界観が全面に出ていた。
    二章の満潮も、言っていることの意味などは理解できても共感には程遠く、ただどうなっていくのか話を読み進めたくなってしまう要素はたくさんあったので、最後までサクサク読めた。
    物語の概念自体が現実とフィクションが織り混ざった独特の世界観を味わえた一冊。

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    2024年08月29日
  • となりの脳世界

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    村田さん作品はコンビニ人間以来かな。

    今回は村田さんの素の部分が見られる作品で楽しく読めました。読んでいて思わず吹き出してしまう箇所もありました。

    村田さんは飄々とした感じなんですが、素直でお茶目な、周りの人がほっとけない人という印象でした。

    どのエピソードも私にはない視点が多くて楽しめましたが、村田さんがスリランカでアーユルヴェーダを体験し、大切な変化を得たことが印象的でした。いつかアーユルヴェーダを私も体験したいと思いました。

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    2024年08月19日
  • 掌篇歳時記 春夏

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    表紙がとても綺麗で手に取りました。

    二十四節気は知っていても、それをさらに三等分した七十二候は知らない人が多いのでは?

    わたしも今回初めて知りました。
    雉始雊(きじはじめてなく)というように、動詞で示されているのが、分かりやすい。
    どれも現代人にも理解できるもので、時代が変わっても季節の移ろいは変わらないものだなと思います。

    この本では、二十四節気の春夏部分を抜き出し、また、各節気の真ん中の七十二候をタイトルに各自が短編をお書きになっています。

    思えば、短い作品は触れてこなかったので、どれも不思議な余韻を残す終わり方で、こちらの想像力や読解力を掻き立てるなぁと短編の面白みを初めて知りま

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    2024年08月05日
  • タダイマトビラ

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    すげ
    ラストはよく分かんなかったけど、よく考えたらずっとよくわかんなかったのかも
    家族に正解はないと思うので、何が正しくてどれが間違ってるとか考えること自体疲れちゃうね
    理想の押し付けしてるだけなのかも

    あと私は自分の脳みそ騙せない、感情型だからさ、頭で解っても心が解らないとダメなんだよね

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    2024年08月05日
  • タダイマトビラ

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    一気読みした。途中まではついていけてたけど、最後はもうよく分かんなくなっちゃった。地球星人と似ているところがあったけど、地球星人の方が分かりやすく面白かった。
     村田沙耶香さんの作品はやばいってことがわかった。

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    2024年07月28日
  • 絶縁

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    流石の村田沙耶香。「無」
    ますます筆が冴える。これからは、このくらいの毒が吐ける作家でなくてはね。

    「産んでしまった後は私が家畜だった。夫にとって私は古くて汚いけれど性欲処理ができて、放っておけば家事をしてくれる肉性機械道具だった。娘は私で性欲処理をすることはないが、いくら成長しで当然のように私を使いつづけた。でもいつか、未来では娘が私たちの道具になる、それだけが心の支えだった。」

    痺れる〜!

    ラシャムジャ「穴の中には雪蓮花が咲いている」
    悲しくもふっくらした短編。これはこれで、好きだなあ。このふっくらした感じは人柄なのか、チベットという国が持つものなのか。

    チョン・セラン「絶縁」

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    2024年07月23日
  • タダイマトビラ

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    村田沙耶香ワールドというものがこれか、という感じ。
    日常に支障をきたす。

    母性も父性も不在の家庭で育つ主人公が、両親に育てられることが当たり前のしくみの中で、家族ってなに?と考え、結局、言語や文化を習得する前の動物に戻ろうっていう、原点回帰みたいな物語。

    一人称に「お父さん」「お母さん」「お姉ちゃん」などをもつ日本人は、とくに家族制度へのこだわりが強い。
    狭い文化圏の殻の中で思考する癖を打ち破って、ひらかれた世界を見せてくれる、そんな物語。

    ただ、地球星人と似通った物語構造のような気がして、今ひとつ物足りなかったなという感じ。

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    2024年07月13日
  • タダイマトビラ

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    ネタバレ

    好きなれないけど、黙々と読んでしまった。
    恵奈が何を得たかったのかよく分からなかった。せっかく家族になれそうな人と一時的にでも一緒に暮らしてたのに、恋人が自分でカゾクヨナニーしてると気づいたときから、壊れてしまった恵奈の狂い加減が理解できなかった。なぜ恋人とカゾクヨナニーを切り離すのか、よく分からなかった。
    最後は人間になる前の生命体に帰るとかいう話になってますます分からなかった。

    家族とはなんなのか考えるきっかけを与えてもらった。

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    2024年07月11日
  • タダイマトビラ

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    社会倫理の小説 わたしの大好きなジャンル

    村田さんの世界観にハマっていて読む
    短編ぽくて読みやすいかなと思ったけど、短編…ではない?でも、面白くてすぐ読んじゃった
    渋谷行きの電車の中…帰りは音楽を聴きながら
    そうでもないと、村田世界に持ってかれる!
    そういうわけじゃないけど、集中できる音楽と共に小説読むのは、とても良い

    村田さんの小説に出てくる主人公は、
    何か社会に違和感を持っていて、終盤爆発して、すげえやばくなる笑

    それが病みつきになって、また別作品を読みたくなる

    次は何を読みましょう

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    2024年06月22日
  • 変半身

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    『変半身』
    読み進める間ずうっと胡散臭さがあった。信じてた世界がひっくり返りひっくり返り…今日の友は明日の敵となり、今日の常識は明日の非常識となる。このまさに今生きている世界は、加速度的にそのどんでん返しが行われ続けている。信じることで考えることをやめて楽になる方が確かにずっと楽に違いない。しかし、本を読む限り、村田沙耶香に触れ続ける限り、疑うことを止めることはないと思う。

    『満潮』
    さっぱりわからない。
    理解が及ばないものに対して、理解することを試してみることが読書の醍醐味であったとしても、さっぱりわからない。

    ただひとつこの作品を読んで初めて気づいたことであるが、男性である自分は、男性

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    2024年06月18日