村田沙耶香のレビュー一覧

  • タダイマトビラ

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    今まで読んだ本の中で一番怖かった。背筋がずっとぶるってる。先に読んだ消滅世界と似た展開ではあるんだけど、あっちは感情移入してた主人公に途中から置いていかれてしまったのが、こっちではラストまで着いていってしまった感じ。一緒に狂いそうだった、そういう怖さ。

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    2025年01月17日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    ネタバレ

    村田さんの作品は、「わかるわかるー」から「わからない!!!」への飛躍が激しく、その浮遊感が気に入っています。もしかしたらそのぶっ飛び具合がストーリーの破綻に見え、だからこそ西加奈子さんが「村田沙耶香は小説がヘタ」っていうのかもしれないけれど、これはもう唯一無二の才能だなと思う。

    スクールカースト(小説内ではピラミッドと呼ばれてますね)をリアルに描いた作品で、私も他の皆さん同様自分の学生時代を思い出して何度も胸がぎゅっとなりました。私も主人公の結佳にちょっと似て、カースト下位のくせに上位の男の子と付き合うようになり、でも小川さんみたいなイケてる女子たちから冷やかされるのが嫌で早々に別れてしまっ

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    2025年01月03日
  • マウス

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    今まで読んだ村田作品の中で最も読後感のいいストーリーだった。
    真面目な主人公がウェイトレスという形を通して世界とコミュニケーションが取れるのはすごく分かるし、コミュニケーションが取れないけど魅力的という感覚の人間に人が集まってそこを悔しく思うのもわかる。

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    2024年12月17日
  • タダイマトビラ

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    家族に甘えたい頼りたいみたいな欲求?をカゾクヨナニーと称して行う主人公絵奈。彼女は家族の絆が薄いためそうして欲求を満たしていたが、友達や恋人との関わりを通して家族のあり方について考えるようになる。
    最後は只の生命体になったみたいだけどよく分からない

    大学で家族心理学の授業を受けたことがあります。教授曰く「家族とは今や意識的に維持しないと成り立たない」らしいのです。かつては家業や地域の祭事を行うために自然と家族は人間社会の最小単位として機能していたそうです。しかし現代ではそういった行事が必要ないですから、家族は家族らしい関わりを意識的にすることで維持するものらしいです。

    じゃあもう家族なんて

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    2024年12月02日
  • となりの脳世界

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    村田さんのこれまでのエッセイや文章をまとめた一冊。最後の解説にもある通り、村田さんの頭の中は常識が抜けているようで、でもそんな自分の脳を隅々まで観察して言葉にしてくださるので、クスッと笑ってしまうエピソードや表現ばかり。

    スポーツではいつも右側を応援したり、コンソメをコソソメスープだと思い込んでいたり、、
    1番好きだったのは、ぬいぐるみに山田という名前をつけて可愛がりすぎて、山田依存症になり、しまいには予備の山田たちを買い込もうと考えるエピソード。

    「誰かの脳世界を覗くのは、1番身近なトリップだと思います。ちょっと隣の脳まで旅をするような気持ちで、読んでいただけたら、とてもうれしいです」

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    2024年11月21日
  • となりの脳世界

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    ネタバレ

    村田沙耶香さんのエッセイ。
    幼少期から大人になるまでの、村田さんの独特で頭ひとつ抜けた脳世界を覗き見できた気分。
    幼少期の頃の出来事や内面世界をここまで鮮明に覚え、書き起こすことができるだなんて…!
    幼稚園から小学校低学年時代にあった恋愛感情なんて自分は全く覚えてない。
    友達やご両親の発言や会話もリアル…村田さんの記憶力に脱帽。
    くう太とわん太のお話が特に好き。
    雑に名前を付けられ可愛いとも思えないわん太を不憫に思い、義理でくう太と平等に接しようとする優しさにたまらなくほっこり。

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    2024年11月05日
  • マウス

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    言葉ひとつとっても良し悪しは表裏一体である。
    『真面目』は必ずしも良い評価であるとは限らず、皮肉なのかもしれない。「真面目過ぎる」のニュアンスを含んでいるかもしれない。使い方、使われる場によっては「真面目過ぎるのも大概にして欲しい」という示唆なのかも……受け取り手の受容の問題だったり、本当は伝え手もそこまで考えてはなかったり、ということもあり得る。要するに気にしーなんだとは思う。いやわかりみが深いよ。その平衡感覚を持っている人は人付き合いが上手い。いや、むしろ持ってない人の方が云々。

    考え過ぎる律も考え過ぎない瀬里奈も、病理的とはまた違った意味で適応障害を抱えている。程度の差こそあれ、自分以

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    2024年11月05日
  • 生命式

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    最後の話が1番好きだった。自分が属する集団によってキャラが変わってしまうのは意外とあるあるなのかもと思うけどここまで極端な人はそういないだろうな。人生疲れそう。こういう人いるんだろうな感じがする話ばっかりだった。世界観が独特だし描写が丁寧だから所々気持ち悪い部分もあってホラーとは違う意味で怖いところがある。

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    2026年01月22日
  • 変半身(かわりみ)

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    標題の「変半身(かわりみ)」が物凄いです。ただ、ちょっといつもの村田作品と違う感じがして調べたら、松井周さんという舞台作家さんとコラボした作品だったのですね。「人間は自分に都合のいい嘘を信じる」「なにも信仰しないことはできない」まではまだ分かるとして、「架空の生き物である『ニンゲン』」…には度肝を抜かれました。村田さんの作品を読むと毎度のことながら、今ある自分の価値観がぶっ壊されて気持ち悪いような良いようなハイな気分になります。他の作家さんでは摂取できない養分があり、中毒性がほんとに高いです…。特に108〜109ページの狂気には脱帽!おそろしい作家さんです。

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    2024年10月01日
  • 変半身

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    『変半身』はとにかく不気味。安倍公房のような難しい世界だけど何故か引き込まれてしまう。ぶっ飛んでます。
    『満潮』もなかなか、、、ある行為に意味を持たせようとする感じに純文学らしさを感じる。

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    2024年09月14日
  • 変半身(かわりみ)

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    ネタバレ

    村田沙耶香はやっぱりすごい。
    なんとなく表紙の絵が怖いという理由でずっと読まずに積んでいたけど、持ち歩きやすい本を鞄に入れて行こうと思った昨日読み始めて、一気に読み終わった。
    解説に書いてあった言葉と似るけど、絶望と希望が入り混じるみたいな作品は村田沙耶香でしか読んだことがないし、それがとってもすきだ。
    あと、最近エッセイ?とか、誰かが何かを語ってるっぽいものを多く読んでいたけど、久しぶりに読む小説がとても良かった。もっと小説読みたい。善良と傲慢もずっと読みたいと言っている…そろそろ読むか、ずっと本屋さんの目立つところに置いてあってすごい。

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    2024年09月04日
  • ハコブネ

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    性と日々の営みに疑問を持つ2人の女性の視点が交互に描かれます。
    里帆は思春期から抜け出せない未成年の女の子で、千佳子は自分を人間と感じることの出来ない感覚の持ち主です。
    千佳子の視点が非常に面白いです。
    コンビニ人間を彷彿とさせる視点です。
    とても哲学的な作品でした。
    他の作品に比べると優しく温かい物語に感じます。
    やっぱり村田沙耶香作品は面白いです。

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    どうしてこんなにセックスが辛いのだろう……。
    自らの性別を脱ぎ捨てたセックスを求める里帆。女であることに必要以上に固執する椿。生身の男性と寝ても人間としての肉体感覚を持てない千佳子。

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    2024年07月30日
  • ご本、出しときますね?

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    出てくる作家さんが、すごく豪華!
    性格の悪さもさらしていて、楽しかった。
    最後の光浦靖子と尾崎世界観との鼎談が一番笑った。

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    2024年06月18日
  • タダイマトビラ

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    カゾクヨナニーで家族欲を満たす主人公の恵奈。恵奈の心理描写は読んでいて自分の持っていた家族という関係に対する違和感を肯定されたような気持ちになった。家族のことをシステムと表現するのはやや冷たさがあるけれども、家族とはいえただの人間。家庭の大変さに流されないように、家族という人間関係を上手く築けるかどうか家庭によって様々だと思う。最近は世間からの家族とはこうあるべきというイメージが強すぎるのだなと感じる。
    この小説は万人受けはしないだろう。それでも、この小説を読めて良かった。

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    2025年04月05日
  • 変半身(かわりみ)

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    村田沙耶香さんって、ほんとにグロエロ上手だー!読んでると想像でうえってなりそうになる。
    高城くん…、君がそんな、なんつーかその、とてつもなくキモいことを喜んでする人だとは思わなかったよ。主人公が片想いしてる人だし…。幻滅…。ポーポーポーポー、もう文字がうるさくってまじで聞こえてくるみたい。

    もし、夫がさ、「俺潮吹きてぇー」とか言ったら、どうしよ。この主人公みたいに「私も吹こっかな」とか言えないと思うわ…。多分ドン引きして「さよなら」になると思う。

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    2024年05月31日
  • コンビニ人間

    購入済み

    「普通」とは?

    普通とは何なんでしょうか
    普通に学校に行く?普通に友達を作る?普通に就職する?普通に結婚する?普通に子供を産む?私も様々なことに違和感を感じながら生きてきた人間なのでこの本は非常に面白かったです。
    なぜ他人の人生にそこまで関心を持てる人が多いのか、いつも不思議に思います。
    私は普通がつまらないです。変なやつでいたい。
    きっとまた読み返します。そのくらい好きな本でした。

    #スカッとする #深い

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    2024年05月15日
  • ハコブネ

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    おもしろかった

    自分もどちらかと言うと、自分の中の常識に勝手に雁字搦めになって身動き取れなくなるタイプだから、そう思ってるの自分だけじゃない?って自問自答してみてもいいかも。と思いました。

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    2024年05月06日
  • 変半身

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    前半は生々しく、中盤から後半にかけては主人公と周囲の信仰心の乖離が見られる内容だった。前半は思わず顔をしかめるような嫌悪感の強い描写があったが、とても興味深く読めた。

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    2024年04月22日
  • しろいろの街の、その骨の体温の

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    自分に触れて、自分だけの価値観を知り、その言葉で他人に触れることで輪郭をつくる。
    自分につけられていると思う値札は、誰の意思でもない。でも、自分が他人に値札をつけているから、きっと他人も自分につけているだろうと思ってしまう。
    自分がどこに向かうか分からず、街もどんな形になるのか分からない。何がしたいのか、どうなりたいのかわからない中で必死に軋んでいく。

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    2024年04月07日
  • となりの脳世界

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    村田さんのエッセイはやっぱりいいなぁ〜
    ほっとする親近感もえっと思う意外性もちりばめられていて満腹感がある
    誰かを通じて違う世界を摂取したいとあったが
    私も村田さんの作品を通して違う世界を見続けたい

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    2024年02月23日