村田沙耶香のレビュー一覧
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家族に甘えたい頼りたいみたいな欲求?をカゾクヨナニーと称して行う主人公絵奈。彼女は家族の絆が薄いためそうして欲求を満たしていたが、友達や恋人との関わりを通して家族のあり方について考えるようになる。
最後は只の生命体になったみたいだけどよく分からない
大学で家族心理学の授業を受けたことがあります。教授曰く「家族とは今や意識的に維持しないと成り立たない」らしいのです。かつては家業や地域の祭事を行うために自然と家族は人間社会の最小単位として機能していたそうです。しかし現代ではそういった行事が必要ないですから、家族は家族らしい関わりを意識的にすることで維持するものらしいです。
じゃあもう家族なんて要らねーじゃん!って言いたいところですが、家族のあたたかさや安心感も捨てがたいという葛藤を描いた作品だと思います。 -
Posted by ブクログ
村田さんのこれまでのエッセイや文章をまとめた一冊。最後の解説にもある通り、村田さんの頭の中は常識が抜けているようで、でもそんな自分の脳を隅々まで観察して言葉にしてくださるので、クスッと笑ってしまうエピソードや表現ばかり。
スポーツではいつも右側を応援したり、コンソメをコソソメスープだと思い込んでいたり、、
1番好きだったのは、ぬいぐるみに山田という名前をつけて可愛がりすぎて、山田依存症になり、しまいには予備の山田たちを買い込もうと考えるエピソード。
「誰かの脳世界を覗くのは、1番身近なトリップだと思います。ちょっと隣の脳まで旅をするような気持ちで、読んでいただけたら、とてもうれしいです」
これを読んで改めて、小説を読むことは、その作家さんの脳世界と繋がろうとしていることなのかもしれないと思いました。 -
Posted by ブクログ
標題の「変半身(かわりみ)」が物凄いです。ただ、ちょっといつもの村田作品と違う感じがして調べたら、松井周さんという舞台作家さんとコラボした作品だったのですね。「人間は自分に都合のいい嘘を信じる」「なにも信仰しないことはできない」まではまだ分かるとして、「架空の生き物である『ニンゲン』」…には度肝を抜かれました。村田さんの作品を読むと毎度のことながら、今ある自分の価値観がぶっ壊されて気持ち悪いような良いようなハイな気分になります。他の作家さんでは摂取できない養分があり、中毒性がほんとに高いです…。特に108〜109ページの狂気には脱帽!おそろしい作家さんです。
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Posted by ブクログ
性と日々の営みに疑問を持つ2人の女性の視点が交互に描かれます。
里帆は思春期から抜け出せない未成年の女の子で、千佳子は自分を人間と感じることの出来ない感覚の持ち主です。
千佳子の視点が非常に面白いです。
コンビニ人間を彷彿とさせる視点です。
とても哲学的な作品でした。
他の作品に比べると優しく温かい物語に感じます。
やっぱり村田沙耶香作品は面白いです。
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どうしてこんなにセックスが辛いのだろう……。
自らの性別を脱ぎ捨てたセックスを求める里帆。女であることに必要以上に固執する椿。生身の男性と寝ても人間としての肉体感覚を持てない千佳子。交差しない3人の女性達の性の行方は……。