村田沙耶香のレビュー一覧

  • コンビニ人間

    面白かった

    面白かったです。
    ただ、この話をどうとらえたら良いのかは難しいですね。
    読んだひとそれぞれに思うところがあるでしょう。
    良いとか悪いとかの話ではないでし。

    ともかく、できるだけ多くのひとが下記のことに気づいて欲しいものです。

    絶対的な善悪は存在しないこと。
    生きることに意味は存在...続きを読む
  • コンビニエンスストア様【文春e-Books】

    沙耶香ワールドの虜

    この文章だけでも村田沙耶香という作家の個性がわかる。まずそこがすごい。また「穏やかに狂っている」というなんとも曖昧で捉えにくいものを持っている。そこが魅力でもあるのだろうと思う。
  • ご本、出しときますね?
    読み終わって思う、番組見たかったなぁと…
    特に私の大好きな、朝井リョウ×西加奈子×若林正恭は本当に面白かった
  • コンビニエンスストア様【文春e-Books】

    擬人化の匠

    コンビニ人間を読んでいたので、スッと入る内容。普通の人が読んだら狂気じみてると思う。
    短いエッセイだけど、言葉を難しく表現するのがカッコいいと陶酔してる人には、ストレートな表現で
    ビックリするはず。作者の処女作から読み始めようと思います。
  • コンビニ人間

    共感しかない

    冒頭から難しい描写が一切なく、
    全ての言葉、文章が読みこめ、コンビニで働く自分を見ているようでした。
    幼少期から周りと同じでなければいけないという
    呪縛、皆と違うと変わった人と思われ、削除される「村社会」をストレートに描かれています。自分の思いを発言し皆に驚かれる描写は、私自身がいつも感じてい...続きを読む
  • しろいろの街の、その骨の体温の
    村田さんの本は何よりも優先させて一気に読んでしまいたい本。
    女性の特有の感情や気持ちをズバリ書き上げて、むかしを思い出しながら一気に引き込まれて読んでしまった。
  • タダイマトビラ
    読んでいると 心の中に残りわずかな愛も希望も 一滴残らずに 本に吸いとらわれてしまったような気がした…
    危険だが辞められない村田さんの小説…
  • きれいなシワの作り方~淑女の思春期病
    『もっと世界が不便だった子供のころ、電車を乗り継いで憧れのお店へ行って、手にとって自分の目で見て、悩みに悩んで買うということのほうがずっと豊かで素敵だったと、大人になって思い知らされる』―『通販の誘惑』

    作家の言葉の生まれる根源にあるのは「小さな違和感」に違いないが、そのことを大袈裟に飾り立てたり...続きを読む
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

    正気とか、普通とかって何だろう

    「コンビニ人間」でも思ったことだけど、おかしいのが誰なのか(主人公サイドなのか、周りの人なのか、読み手の自分なのか)が段々わからなくなってくる。今回は最後の短編でそれを強く感じた。
    自分自身が中性自認なので、「無性社会」に出てきた学校は「こんな学校だったら良かったのに」と最初は思った。が、どちらかの...続きを読む
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

    村田沙耶香にしては大人しめ

     村田沙耶香の作品群の中では比較的刺激が少ない短編集。

     でも、村田沙耶香のテイスト、思想はたっぷり入っているので、最初の一冊として人に薦めやすい。友達がいないので誰に薦めようもないけれど。

     どの短編とも、序盤で「この話のテーマはこれだな」と当たりをつけても、後半、別のオチにおさまって...続きを読む
  • タダイマトビラ
    今作で村田作品を読むのは二作目。初めては『生命式』。そこで村田沙耶香の文才、発想力、生々しいけれど共感でき、かつ純粋さを感じる世界観に圧倒された。そんなときに本屋でふと出会った今作。読んでみた。

    凄い。ひたすらに凄い。今まで私は文章を書くことが好きだった。自分で少し小説を書くことだってあった。しか...続きを読む
  • コンビニ人間

    読みやすかった。

    とても読みやすく面白かった。主人公の思考や価値観が淡々と語られている。考えさせられる内容ではあるが、読後感は意外とすっきり。
  • タダイマトビラ
    冷徹に描かれるおぞましい家族像。これは私がよく知っている風景。子供の頃から感じてきた違和感が、克明に言語化されていて、痛快だった。
    私はこの家族の中では弟・啓太に近い生き方をしていたんだと気づき、滑稽で、哀しくて笑えた。
    さて、私はどこへ帰ろう。
  • コンビニエンスストア様【文春e-Books】

    良いです

    読みやすい文章で良いです。コンビニを擬人化しているのが面白い。ちょっと主人公の感性に引く部分もあるけど、共感できる部分もある。
  • コンビニ人間

    悲哀を拒否している

    アプローチが違えば、もう少し掘り下げられる気がする、
    と読後に最初は考えた。
    あまり異常な人の、突飛な行動で脚色して読者が面白がる作り方(構造)は、
    これみよがしで共感も得がたく嫌だな、と思ったが、
    深く考えてみると、演出や脚色が大袈裟なだけで、
    こんな人はいくらでもいるのではないか、とも...続きを読む
  • 生命式

    衝撃作

    村田沙耶香さんらしいと言えばそうかもしれない。
    期待を大きく裏切る素晴らしくて美しくて息を呑む作品ばかりでした。
    読み終えた時の胸にわずかに感じるシコリ。それも込みで村田沙耶香さんの世界にどっぷりハマる悦びを感じさせてくれます。
  • コンビニ人間

    人間らしさってなんだろうと思う

    人間らしさってなんだろうと考えさせられる作品。人の目をつい気にしてしまう人にはとても刺さると思います。題材は結構重いが、結構サクサク読めます。おススメです。
  • 星が吸う水
    自分の性の在り方を模索する二部作。
    世界にはこと恋愛や性に関して強い強迫性が渦巻いているけれど、この小説に出会えたことで少し楽になれるような気がする。
  • 変愛小説集 日本作家編
    さまざまな形の「愛」が収められたアンソロジー。どれも一般の恋愛観からは少し外れた愛で、しかしそんな奇妙な愛こそが恋愛であるような気がする。どこか変でなきゃ恋愛なんてできないな、と感じた。
  • しろいろの街の、その骨の体温の
    ここ最近の1番面白かった本です。情景がありありと想い描くことができて、自分が物語の主人公かと思ったくらいです。小学生の頃自分を特別な存在だと思ったり、少しずつクラスの人間関係がややこしくなったり、中学生になってスクールカーストに悩まされたり。
    この小説を読みはじめて、先が気になりすぎて会社にも持って...続きを読む