東山彰良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
花は桜木、男はジョニー、声高らかに歌うはカンツォーネ!
目次にあった「ジョニー・イン・ザ・ブルー・スカイ」に惹かれて購入。じゃっかん「空」買い
マフィアのドンに飼われていた兎のジョニーは、今
シクラメン通りで兎の探偵業を営んでいる。
かつて難事件を解決した実績を持つジョニーのもとに
ある日、
行方不明の兎を探して欲しいという依頼が持ち込まれた。
兎の失踪などよくあること、と安く請け負ったジョニーだったが
事件はどんどん深みを増し——
ドンから、男の何たるかを教え込まれたハードボイルド・ジョニーの
真の男の物語。
読み始めは、ハードボイルドってこういうことなのかとも思うけど
なんか下品だなぁという印象が強くて
少し抵抗心を持ったのだけど
ハードボイルドを語るジョニーの愛嬌ある性格や
どこまでも兎的に物事を捉える視点がとても面白くて
次第に引き込まれていった。
兎からみた世界
兎がとるだろう思考
兎の習性
その擬人化具合が絶妙で、思わずクスリとしてしまう。
ジョニーは人間に飼われ、またその生き様に恐ろしく感化されていて
自分を真の男だと信じている。
しかし現実には自分は兎で、それなのに兎的思考からも外れてしまっているので、どうしてもはみ出しものになってしまう。
実にわかりやすいテーマだけど、その王道な道をたどりつつも
時々すごくハッとすることも書かれていて
一筋縄ではいかない作品だなと思った。
名言多いな〜という印象。
弱くてもいい。情けなくてもいい。けど、最後には負けない。
そんなジョニーがかっこいい。 -
Posted by ブクログ
初めて東山彰良さんの本を手に取りました。
台湾にある紋身街の話と知って驚きました。
作家さん本人も台湾出身だったので納得。
この本を読み進めていると、頭の中に登場人物が鮮明に現れて、動いているような感覚。
それは、登場人物が特徴的でとてもイメージしやすく、内容に感情移入しやすかったからかもしれません。
この中でも、彫り師のニン姐さんはとても素敵で
芯があって凛とした美人!
なのに猫にメロメロ。
とても素敵〜私の理想の人っ!!
本書にある「天使と氷砂糖」は、
男尊女卑な世界
男に啄まれて捨てられる…
なんで可愛らしい子がそんな目に遭うのか
どうして、不幸な道に進んでいくのか
涙が出ました。
ほかのお話も日常の中に、やっぱり不幸があって
でも、生きていかなきゃいけなくて…
この世界から止まるのも飛び出すのも自分次第。
このお話を通じてそんな事を感じれました。
今度はこの作家の作品をもっと読んでみたいと思いました。
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Posted by ブクログ
佟雨龍が地獄に行って、人の世に逃げ込んだ三毒を連れ戻すために鬼になって舞い戻ってきます。地獄でケルベロスになった親友・皮蛋と別れたのは残念ですが、人世では小皮蛋が佟雨龍の妹分として活躍します。
エンタメ作品としてはちょっと冗長というかよく言えば盛りだくさんでしたが、何とか読み終えました。小皮蛋の妹子が佟雨龍に「どこにも行かんで」とすがりつくシーンがいじらしく印象的でした。というか佟雨龍は一人で抱え込み過ぎなのが焦ったい。
あきらめるのも大事、あきらめないのも大事。佟雨龍や李平はその間で気持ちが揺れていました。どうしようもないことは潔く諦めるたほうがいいに決まっていますが、諦めきれずにもがく姿に人々は心を動かされるのだと感じました。