感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2021年08月17日
宮部みゆきさんのはゾクゾクしたー。
辻村深月さんのは既読だったな。
薬丸岳さんのはページを繰る手が止まらなかった。
東山彰良さんのは始め入りにくかったけど、話が動き始めてからはグイグイ。
宮内悠介さんのは、面白かったけど、バトンな感じやホラー感はあんまなかったかな。
最後、宮部さんのそことつなが...続きを読むるのかーと思った。
五人の作家のリレー小説。
それぞれの持ち味が存分に出ていて、読み応えがあります。
こんな風な小説は時にあらぬ方向へと流れたりする事もありますが、最初と最後がきちんとつながります。
Posted by ブクログ 2022年12月14日
「人・で・なし」
宮部みゆき上手いよねえ。
極めて普通の(もしかしたら宮部自身が遭遇したかもしれない)居酒屋の、よくある話から、「人でなし」のワードを引き出して、ひとつの現代の「怪談噺」が始まる。まあ、やり過ぎ(ありきたり)のオチだったけど。リレー・アンソロジーどうなるんだろ?
「ママ・はは」
宮...続きを読む部からバトンを受け取ったのは、辻村深月。話の導入方法と「表題」「写真」というキーワードを引き継いだようです。果たして何処を引き継いで何処を引き継がないのか。ちょっと推理したくなりました。
「わたし・わたし」
辻村からバトンを受け取ったのは、薬丸岳。初めて読む作家。確か実際にあった犯罪に取材した小説が多かったかな。今回も見たような犯罪。ショートなんで捻りが足りない。コレ、結局写真繋がりのホラーということなの?
「スマホが・ほ・し・い」
薬丸からバトンを受け取ったのは、ホラーなんて書いたことがないという東山彰良。しかも写真が出てこない!なんなんだ?でも、東山さんらしく、なんかの冒険小説の序章に思える。現代台北の話というのも大変魅力的。
「夢・を・殺す」
東山からバトンを受け取ったのは宮内悠介さん。AI繋がり?初めての作家さん。本来SF作家で、ホラーを書くような人でない。だけど、PCに取り憑いたバグが機械の幽霊なんではないか、という展開から、まさかの宮部みゆきさんにバトンを渡したのでした。
因みに、宮部みゆき文庫本は一部例外(絵本とアンソロジー、ボツコニアンシリーズ)を除いて、コンプリートするというマイルールを設定している。だから本書は除外してもいいんだけど、彼女はどうも本作品を自分の短編集に組み込む意思は無さそうだ。よって、いつかは読まなくてはいけないとは思っていた。
果たして、記念写真は撮れたのでしょうか?
無理だろうな。みんな忙しいから。
Posted by ブクログ 2020年08月08日
人気のある作家ばかり集めたゾクっとくるホラーミステリーアンソロジー。ホラー苦手な私でも楽しめる内容で良かった。特に好きなのは「ママ・はは」と「わたし・わたし」。
Posted by ブクログ 2020年03月07日
「みやつじやくとうぐう」と読むんだそうです。
好みの作家さんが名を連ねていて、その豪華な面々に、思わず即買い。
ミステリーというよりはホラー寄り。勝手にリレー形式のミステリーだと思っていたので、連作短編集のようなものをイメージしていましたが、それぞれが独立したアンソロジーですね。
リレーだと思うと、...続きを読む前の作品を強引に入れ込んだでしょ感が出ちゃってる。でも、宮内さんの作品のラストは秀逸でした。リレー形式ならではの〆だと思います。
アンソロジーって、好きな作家さんの作品を、濃密に、いいとこどりしたような感覚で楽しめるのはもちろん、知らなかった作家さんや、興味はあったけれどまだ読めていなかった作家さんの作品も楽しめるのが好きです。さらに、その作家さんの作風だとか強みを出してくれるので、その作家さんの背景を知れたり。例えば東山彰良さんの作品は、「なんで中国!?」と思いもしたけれど、東山さんご自身が台湾出身だってことを知ったり。宮内悠介さんの、ド文系には何を言っているのか分からなかったプログラミング用語も、宮内さんご自身がプログラマーだったということを知ったり。今回のアンソロジーで、今のお二人の作品がすごーく刺さってきたかと言われるとお答えしにくいのですが、こんな風にお二人の背景や生い立ちを知っていると、次に本屋さんでお二人の作品を目にした時、わたしはきっと、立ち止まってあらすじと舞台を確認してしまうだろう。
他の三名の作家さんも、それぞれ作風と強みがすっっごく現れていて好きです。宮部さんは、わたしはどちらかというとミステリーが好きですが、最後たたみかけてくるところはミステリーとは別の意味でゾクゾクさせられたし、さらにそこでタイトルの「人・で・なし」の意味が激変する。この短いアンソロジーの最初に、ものすごいインパクトと個性を残して去っていく。他の作品が気にならないわけがない。辻村さんは、「母子」という根深いテーマを、このアンソロジーという短い作品の中にぎゅっと詰め込んで、スミちゃんの言葉でいちいち読者を刺してきながらも、「ちょっぴり怖い」を落としどころとしているところはお見事だし、薬丸さんはやはり少年事件を扱っていて、こんな風に、初めてその作家さんに触れる読者への自己PRのようなものも意識してるんだろうな。
で、結局やっぱり、宮部さん辻村さんがダントツ、続いて薬丸さん、という感じかなあ。
Posted by ブクログ 2020年03月01日
宮部みゆきの書き下ろし短編を読んだ上で、辻村深月が短編を書き下ろし、以後、薬丸岳、東山彰良、宮内悠介と計5人の人気作家がバトンを繋いて仕上げた豪華なリレーミステリーアンソロジー。
前の作品から何が繋がってるのかは読んでのお楽しみだが、テーマはちょっと恐いホラーかな。
しかし何れも短編の名手。思わず唸...続きを読むる作品。楽しめました。
Posted by ブクログ 2021年07月29日
人気作家によるアンソロジー。
最初に書いた宮部さんの物語をモチーフにした作品を書き連ねる。
テーマは「ホラー、中黒」といったところ。
最後の宮内さんの作中に出てくる「Z80」ですが、過去に技術屋をやっていたため、妙に懐かしさと親しみを覚えてしまった。
Posted by ブクログ 2021年03月26日
辻村さんが居たから取り敢えず読んでみた。既読だったけど……。
宮部さんは流石の筆力で、薬丸さんも後半になるにつれて面白く。東山さんは最初、どこの話だと思ったが、なかなか面白かった。宮内さんは、技術的な話が長いだけあって、ちょっと難しかった。
Posted by ブクログ 2021年03月14日
宮部みゆきさんの作品を元に4名の作者がアンサーストーリーのような形でとても面白かった。読み終えた後に少し不気味な感覚になるような本で、面白いコンセプトを元にそれぞれ話が展開されていた。
Posted by ブクログ 2020年07月12日
「ミステリー短編バトンつなぎ」
最初と最後の「宮」のつなぎ方は(なるほど~)だったけど、どこがどうつながっているのか分からない話もあった。
みなさん読み応えがある作家さんですが、アンソロジーだとパワーダウンしてしまうのかなあ。
「薬」は先が読めたし、「東」はよく分からんかったです。
Posted by ブクログ 2020年06月29日
宮部みゆきさん→辻村深月さん→薬丸岳さん
→東山彰良さん→宮内悠介さん。
不思議な話、ともいえる短編でした。
ちょっと繋がってみたり、そのままだったり。
見つけられなかっただけで、繋がってるのやもしれませんが。
最初からぞっとする話でしたが、それを語った人物も…。
そこからすると、まだ2話目は大...続きを読む丈夫でした。
本人になったら、と考えるとぞっとするどころじゃないですが。
3話目は分かればほっとする状況です。
語られている間は、ひたすらに怖いだけ、でしたし
最後の方になって、ようやく違和感が、な状態。
4話目は、都市伝説のような内容でした。
行き着く先は当然、という感じでしたが
主人公は結局どうするつもりなのか。
5話目は、人としてちょっと…でした。
社会人として、それはない、かと。
Posted by ブクログ 2020年03月14日
タイトルが目について手を出す。著者のうち薬丸岳さんの作品は初めて読んだ。アンソロジーの趣向がおもしろい。そうくるのかという、小説での連歌のようだった。