東山彰良のレビュー一覧
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大沢在昌、藤田宜永、堂場瞬一、井上夢人 今野敏、月村了衛、東山彰良『激動 東京五輪 1964』講談社文庫。
昭和39年。東京オリンピック開催に沸く東京を舞台にした7人の作家によるミステリー・アンソロジー。古き善き時代の香りの中に描かれる様々な形のミステリーとピカレスクはいずれも秀逸。
2020年の東京オリンピック開催を記念しての刊行かと思うが、新型コロナウイルス感染拡大の非常事態により東京オリンピックは2021年に延期されてしまった。延期ならまだしも、2021年に開催できるかどうかすら怪しい状況である。自分は中止になると見ているが……『アンダーコントロール』『復興五輪』という日本の総理大臣 -
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ネタバレ生と死の後に立つもの、不安と恐怖と絶望の後ろにあるもの、全てを越えたとき、彼は罪をも越えて、救世主・黒騎士伝説になった。
2173年、6月16日、小惑星がNASAの予測どおり、地球に向かってきた。核ミサイルで粉砕した余波で、世界は飛来した惑星のかけらで燃え、ビルは倒れ、灰が降り積もり、北米を中心に世界は崩壊した。
残った一部はキャンディー線と呼ばれる塀で囲い込まれ、そこはまだ残っている世界の物資で擁護され生き残っていた。外に住む人たちは残った物資や食料を奪い合い、それも尽きかけていた。
彼(ナサニエル・ヘイレン)は双子の弟に生まれた。母のピア・ヘイレンは田舎では稀に見る美人で、ニューヨー -
購入済み
刀の行方
五人の作家のリレー小説。
それぞれの持ち味が存分に出ていて、読み応えがあります。
こんな風な小説は時にあらぬ方向へと流れたりする事もありますが、最初と最後がきちんとつながります。 -
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ぐっときた要素はみっつ。
1.ポストアポカリプスの描写。
小惑星の墜落による局地的な壊滅と、都市部の囲い込み→それ以外の無法地帯化。
2.伝説的人物の成り立ち。
はっきりとイエスになぞらえられるが、食人をせねばならない状況を赦してくれる人物を待ちわびていた、人々の思いこそが、黒騎士という伝説を生む。
3.偉大さとは対照的な、少年っぽさ。
オートバイを直したら、みんな幸せな場所に行けるんだ。
もちろんそこには兄も母も連れて行きたい。→彼なりの罪悪感はずっと続いている。
常に兄を内面に感じているからこそ、飢えている人を目の前にして、食べ物をあげてしまう。
「まったく俺ときたら、常に誰かの腹具 -
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ネタバレ読みづらいという声も多いらしいが、サービス精神満点の大娯楽作だった。
登場人物の多さに辟易しないためには、バード、レイン兄弟、ジョアン周りの数名だけ把握してすいすい読めばよい。
私はモブであってもネーミングが面白くて、全員メモを取りながらゆっくり読むことを楽しんだ。
Ⅰではレイン兄弟を追うバードを通じて、荒廃した世界観を味わう。
「明日に向って撃て!」でブッチとキャシディが荒野を延々追われる場面があるが、その舞台を世界荒廃後の荒野に置いた。
人肉食がまだまだ廃れていないという背景もぐっとくる。
Ⅱは打って変わって牛腹と蔑まれたマルコが、蟲の流行から逃れつつ調査する中で、いわば救世主と見做さ -
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ネタバレ読みづらいという声も多いらしいが、サービス精神満点の大娯楽作だった。
登場人物の多さに辟易しないためには、バード、レイン兄弟、ジョアン周りの数名だけ把握してすいすい読めばよい。
私はモブであってもネーミングが面白くて、全員メモを取りながらゆっくり読むことを楽しんだ。
Ⅰではレイン兄弟を追うバードを通じて、荒廃した世界観を味わう。
「明日に向って撃て!」でブッチとキャシディが荒野を延々追われる場面があるが、その舞台を世界荒廃後の荒野に置いた。
人肉食がまだまだ廃れていないという背景もぐっとくる。
Ⅱは打って変わって牛腹と蔑まれたマルコが、蟲の流行から逃れつつ調査する中で、いわば救世主と見做さ -
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この作品は何が良いかっていうと、サスケの一人称小説なんです。
主人公「オレ」なんです。読み始めてすぐこれがツボにはまった。
漫画本編において、サスケがトビからイタチの真実を聞いてから、波打つ岩の上で涙を流し木ノ葉殲滅を宣言するまでの間の物語。
特にそこの間が空白だとは思っていなかったから、そこにエピソードを入れ込むのかとちょっと驚きではありました。
トビから手渡されたイタチの遺品は薬の注文票だった。イタチの病気のことが何かわかるかもしれないと、その注文票を頼りにサスケは中立里・狼哭の里へと向かう。
狼哭の里に住むレイシ・キナ兄弟に自分やイタチを重ね合わせるサスケに切なさを感じました。
朝 -
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ネタバレストーリーは、兄の遺品である目薬を手がかりに薬屋のある里を訊ねたサスケが、里から迫害される薬師の兄弟を救うというシンプルな構成です。
この小説のもうひとりの主人公はイタチ兄です。
登場しないもうひとりの主人公。
とにかく思ったのは、サスケはやっぱりトビの言うことを鵜呑みにして利用されてる自覚はあったんだな。
それでも怒りの持って行き場がなくて、それこそダンゾウの言うとおり手当たりしだいに八つ当たりしてるだけってのも自覚してる。
自分が欲しかったのはこんな終わり方じゃない、この兄弟のような生き方を求めていたのにとはっきり自覚する辺りも悲しかった。
ド根性忍伝の時もだったけど、悲しいくらいに平和と -
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サイコー!!
確実にこの本は、あたしの人生のスゴ本だ。
あまりこういったことは好きではないが、あまりに感動したのでいくつか、
この作家の素晴らしき世界を引用しよう。
なぜかというとこの作家のすごさは、その圧倒的な表現力にあるからだ。
ストーリーを説明するのはすごく難しい。
あるいはすごくカンタンだ。
4人のろくでなしどもがつるんで馬鹿やって、しくってボコられて、
死にかけて逃げてでもまたつるむ。
チャラくてもてて、でも人を愛したり誰かを信じることができずに、
つながりを断ち切りたくて腐る、ろくでなしの智也。
「世界はいつだって俺とそれ以外だ。みじめな負け犬どもを見るにつけても、狂 -
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大好きな、東山ワールド!
なんなんだろう?
上品でもない、けどすごくやりすぎな下品感もない。
解説で「落ちこぼれのはずの主人公が文学的素養がありすぎる、
作家が作品の表に現れすぎたのでは」などと書いてあったが、
あたしには気にならなかった。
工業高校卒業のマコトが、IWGPでクラシックのうんちくを語ったりするのに慣れているせいか?
自堕落な毎日の中で焦るでもなく、お互いを頼らずにでも、
なんとなく相手を思いやってみたり気にしてみたりする、
絶妙な距離感とクールな文体が最高。
この人の文章にはふっとい骨と、しなやかな伸びがある。
読みながらぐぐっと踏ん張れる、強さが心地よい。 -
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花は桜木、男はジョニー、声高らかに歌うはカンツォーネ!
目次にあった「ジョニー・イン・ザ・ブルー・スカイ」に惹かれて購入。じゃっかん「空」買い
マフィアのドンに飼われていた兎のジョニーは、今
シクラメン通りで兎の探偵業を営んでいる。
かつて難事件を解決した実績を持つジョニーのもとに
ある日、
行方不明の兎を探して欲しいという依頼が持ち込まれた。
兎の失踪などよくあること、と安く請け負ったジョニーだったが
事件はどんどん深みを増し——
ドンから、男の何たるかを教え込まれたハードボイルド・ジョニーの
真の男の物語。
読み始めは、ハードボイルドってこういうことなのかとも思うけど
なんか下品 -