【感想・ネタバレ】路傍のレビュー

あらすじ

【第11回大藪春彦賞受賞作】俺、28歳。金もなけりゃ、女もいない。定職にも就いてない。同い年の喜彦とつるんでは行きつけのバーで酒を呑み、泥酔したサラリーマンから財布を奪ったりしてはソープランドへ直行する日々。輝いて見えるものなど何もなかった。人生はタクシーに乗っているようなもので、全然進まなくても金だけはかかってしまう。そんな俺たちに今日も金の臭いがするトラブルが転がり込む。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

クソおもしろ!リズミカルな文章に引き込まれて一気に読んだ。最高の語り部による下品で最低の物語。この作品はすげえよ。鮮やかだよ。惚れ惚れするよ。大した内容が無いのに文章だけでこんな物語が描けるなんて天才かよ。東山彰良すげえ。

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2022年08月18日

Posted by ブクログ

東山彰良の路傍を読みました。

俺28歳、同い年の喜彦とつるんで定職にも就かず泥酔したサラリーマンから財布を抜き取っては酒を飲んでソープランドに行く日々。
そんな二人のチンピラが遭遇するトラブルが連作短編で語られていきます。

二人が遭遇するのは法律に触れるようなトラブルばかりですが、二人がきわどいところで難を逃れてなんとか生き延びていく様子が飄々とした語り口で語られるので物語に引き込まれてしまいます。

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2017年03月25日

Posted by ブクログ

大好きな、東山ワールド!

なんなんだろう?
上品でもない、けどすごくやりすぎな下品感もない。
解説で「落ちこぼれのはずの主人公が文学的素養がありすぎる、
作家が作品の表に現れすぎたのでは」などと書いてあったが、
あたしには気にならなかった。

工業高校卒業のマコトが、IWGPでクラシックのうんちくを語ったりするのに慣れているせいか?

自堕落な毎日の中で焦るでもなく、お互いを頼らずにでも、
なんとなく相手を思いやってみたり気にしてみたりする、
絶妙な距離感とクールな文体が最高。

この人の文章にはふっとい骨と、しなやかな伸びがある。
読みながらぐぐっと踏ん張れる、強さが心地よい。

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2011年10月10日

Posted by ブクログ

とんでもないスピード感。
ところどころ人生についての示唆があるけど、それもなんか一瞬目の前を通り過ぎたなって感じるくらいのスピード。

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2022年11月05日

Posted by ブクログ

久々に読んだ、東山彰良。
斜めに世の中を見たシニカルなハードボイルド。
酒もやる、薬もやる、暴力も振るう、どーしよーもない主人公たちだけれども、人生の虚しさや、やるせなさをストレートについてきます。
この人の描く破天荒な登場人物達が大好きです。

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2015年08月15日

Posted by ブクログ

東山彰良さんのお話は
どうのこうのと理屈こねるより
まず読んで好きか嫌いか。
ワタクシ的にはそれでOKだと思うデス。
四の五の言わずに読め、と(笑。

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2010年09月28日

Posted by ブクログ

ハードボイルドは、良さがあまりわかりません。だったらなぜ読むんだという事ですが、暑い日にスッキリさせてくれないかと思い読んでみました。暴力的な描写からくるスピード感で押し切られます。けれど、なぜか悲惨な暴力シーンもするりと読めてしまいます。静と動のような感じで、最後の静寂感が良かった。少しスッキリ。

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2016年08月16日

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