東山彰良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
・マロンの話 ★★★★★
ほたんとマロンの関係がいいね!
私も猫と話したい
・エアキャット 欲しい★★★
火村先生のシリーズの短編だった!
ちょっと長めの短編かと思いきや結構短く収まってた。
内容としては、まあまあね。
・泣く猫 ★★★
普通。悪くはない!
・「100万回生きたねこ」は絶望の書か ★★★
後半が良かったわ。
特に本を読む姿勢というか読んだ感想ってのが人それぞれってところが。
・凶暴な気分 ★★★
始めは茉莉子に全く感情移入できず、むしろ嫌なやつだなーと思ってた。
ただ後半この凶暴性って誰しも内に秘めてるもんじゃないかと思った。
・黒い白猫 ★★★★
興味深いタイトル
台北が舞台で彫師たちの話
ちょっとダークな雰囲気もあり結構好きな話。
黒と白の対比もまた◎
・三べんまわってニャンと鳴く ★★★★★
むっちゃ良かったー!
初めて読む作家さんの話なので他の本も読みたい。 -
Posted by ブクログ
「みやつじやくとうぐう」と読むんだそうです。
好みの作家さんが名を連ねていて、その豪華な面々に、思わず即買い。
ミステリーというよりはホラー寄り。勝手にリレー形式のミステリーだと思っていたので、連作短編集のようなものをイメージしていましたが、それぞれが独立したアンソロジーですね。
リレーだと思うと、前の作品を強引に入れ込んだでしょ感が出ちゃってる。でも、宮内さんの作品のラストは秀逸でした。リレー形式ならではの〆だと思います。
アンソロジーって、好きな作家さんの作品を、濃密に、いいとこどりしたような感覚で楽しめるのはもちろん、知らなかった作家さんや、興味はあったけれどまだ読めていなかった作家さんの作品も楽しめるのが好きです。さらに、その作家さんの作風だとか強みを出してくれるので、その作家さんの背景を知れたり。例えば東山彰良さんの作品は、「なんで中国!?」と思いもしたけれど、東山さんご自身が台湾出身だってことを知ったり。宮内悠介さんの、ド文系には何を言っているのか分からなかったプログラミング用語も、宮内さんご自身がプログラマーだったということを知ったり。今回のアンソロジーで、今のお二人の作品がすごーく刺さってきたかと言われるとお答えしにくいのですが、こんな風にお二人の背景や生い立ちを知っていると、次に本屋さんでお二人の作品を目にした時、わたしはきっと、立ち止まってあらすじと舞台を確認してしまうだろう。
他の三名の作家さんも、それぞれ作風と強みがすっっごく現れていて好きです。宮部さんは、わたしはどちらかというとミステリーが好きですが、最後たたみかけてくるところはミステリーとは別の意味でゾクゾクさせられたし、さらにそこでタイトルの「人・で・なし」の意味が激変する。この短いアンソロジーの最初に、ものすごいインパクトと個性を残して去っていく。他の作品が気にならないわけがない。辻村さんは、「母子」という根深いテーマを、このアンソロジーという短い作品の中にぎゅっと詰め込んで、スミちゃんの言葉でいちいち読者を刺してきながらも、「ちょっぴり怖い」を落としどころとしているところはお見事だし、薬丸さんはやはり少年事件を扱っていて、こんな風に、初めてその作家さんに触れる読者への自己PRのようなものも意識してるんだろうな。
で、結局やっぱり、宮部さん辻村さんがダントツ、続いて薬丸さん、という感じかなあ。 -
Posted by ブクログ
「越境」
旅とテキーラを愛する小説家による、世界と自分の境界を巡る旅。
越境とは「境界線を越える」という意味だろう。それは国境にかぎった話ではない。わたしたちのまわりには、いくつもの境界線がある。初めて小説を書いたとき、わたしはそんな境界線のひとつを踏み越えた。
本作はネタが豊富な東山彰良のエッセイ集である。多種多彩なネタの取りまとめであるからして、そのネタを横断するタイトルとして越境はぴったしに思う。
勝手な印象であったが、もっと堅い文体だと思っていた。題材が身近なものから危なっかしいことまであるが、どれもユーモラスな文体に仕上がっている。小説とは別の顔の印象を受けた。
危なっかしいと言ったのは、思った以上に「暴力」ネタが多いからだ。勿論、作者が不良だった訳ではないが、結構、喧嘩や体罰に巻きこまれた経験がある。さらには、喧嘩が強い不良に間違われていた等のエピソードもある。当人はモテたくてもモテなかった喧嘩の弱い学生だったとのことだが、一体なぜそんな噂が?ということだ。学生時代の友人からは、お前が一番怖かったと記憶のアップグレードがある。
危なっかしさに触れたものの、個人的には第4章以降の方が好みだ。特にテキーラネタは本人が好きなだけあって面白いし、受賞云々についても面白い。ウィットに富むし、表現もいい。ここでは触れてないが真面目なテーマもある。
小説家のエッセイが面白いと俄然その小説家贔屓になるのは自分だけだろうか。ファンは必読じゃないかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレうわー、評価難しい。この小説には☆×1もしくは5が似合う。その上でどっちかに振れて、平均値☆×3ってことなら分かるが、個人読者として「可もなく不可もなく」って評価は似合わない。
大森望氏の解説にあったとおり、デストピア小説の傑作である。個人的にはキングの「ダークタワー」をしのぐと思う。いや比較するならマキャモンの「マイン」の方か。
終末後のアメリカ大陸でウェスタンと救世主伝説と島原の乱とパンデミックパニックを文庫900Pという器に納めてしまうと、そらとっ散らかるよなーってのが正直な感想。登場人物が多すぎエピソードが多すぎ、話が飛びすぎて、ついていくのに精いっぱい。メモでもとって読めばいいのかもしれないが、それではリズムにのれないし…。
まぁ大体の流れをつかんでおけば、大体の印象で登場人物押さえておけばどないかなるんだけど…。っていうくらいに大味テイスト。ミステリー要素も文学要素も細かい配慮という意味では期待できない。どちらも圧倒的な文圧と荒っぽさで「とにかく読め、この世界の中に身をおいて解釈せえ」ととにかく世界をゴリゴリ押し付けてくる。
繊細なタイプの小説読者には嫌われる小説、反面、圧の強い文章を御せる読者には受ける、と思う。
で、俺だか、繊細というには気配りが足りないし、文章を御せるほどの読書力がない。
だから評価に困るんだよな…。情けないことに☆×4で。トホホ