東山彰良のレビュー一覧

  • ジョニー・ザ・ラビット

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    小気味良いテンポについつい乗せられて、冗談!! 突っ込みいれながらもグッときたり。
    ハードボイルド全開、期待を見事に裏切られた。
    伊達兎だね、ジョニー・ザ・ラビット。

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    2011年08月10日
  • イッツ・オンリー・ロックンロール

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    おっさんロックンロール。
    福岡に住む私にとって、かなり馴染み深い場所が出てきて、面白かった。
    ノンフィクションの中にあるフィクションみたいな感じ。
    ラストの方のセリフに思わず「かっこいい!」と口に出して言ってしまった。

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    2011年08月04日
  • イッツ・オンリー・ロックンロール

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    暑かった。わけわからなかった。半分くらい音楽の話で、でもオトコ臭い仲間の話で、悲惨な病気に救いもなくて羨ましくなんかちっともないのに、だのに止まんなかった。


    ‥と、文章までこう変わってしまうような、圧倒的なリズムと勢いがすごい。
    ストーリーとしては逃亡作法やさようなら、ギャングランドの方が、物語としては面白いと思う。でも、なぜなんだろう、手が止まらなかった。

    東山節にもしかしたら、がっつり捕まってしまったのかもしれない。

    「愛を売りものにすれば、売りものじゃない愛はみすぼらしく目に映る。売れない愛は、価値のない愛だと思うようになる。自分にとっても、相手にとっても。愛に値段がつく。その値段で愛の深さが決まる」

    面倒で暑苦しくてひねくれていてかわいげなくてめちゃくちゃで、到底愛せないけれどどうしても目を離せない誰かのキモチが、そこにある。ちっとも感情移入できないのに、なぜだか目が離せない。

    あたしの中にこのマインドが巣食っているとは思えない。でも、だからって、このみじめさをけなすだけの、その傲岸さもやっぱりあたしには、ないみたい。

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    2010年08月11日
  • 路傍

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    東山彰良さんのお話は
    どうのこうのと理屈こねるより
    まず読んで好きか嫌いか。
    ワタクシ的にはそれでOKだと思うデス。
    四の五の言わずに読め、と(笑。

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    2010年09月28日
  • イッツ・オンリー・ロックンロール

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    『逃亡作法』は今ひとつだった荒れくれぶりが開花している感じ。登場人物が皆、狂ってる。ドラッグ(=バイアグラ)、セックス&ロックンロール…。暴力、同性愛、色情狂、犯罪、大麻、覚醒剤、自閉症、テロリズム、酒、タトゥー…、「つぎの選挙は共産党に入れてみるのも悪くない」ほど腐った社会。非常に乾いた世界観。ただ出てくる音楽の幅が広すぎて(クリストファー・クロスからロバート・ジョンソンまで)、肝心のロック魂が散漫になっているのではないか。

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    2010年03月13日
  • 走る?

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    40代も半ばを過ぎた頃から、突如ランニングにハマりました。気分転換、ストレス解消、心身の健康のために自分のペースで続けています。
    走ることに飽きやマンネリが来ているわけではないのですが、走りに行きたくなるような本(How toものでなく)が読みたいなぁと探していたところ、この本にたどり着きました。

    アンソロジー形式の作品集を読むのは初めて。
    1冊でバリエーション豊かな作風に触れることができ、自分の好みに合う・合わないが分かるのがおもしろかった。

    個人的に刺さった作品をいくつか。

    『パン、買ってこい』
    ちょっと歪んだ使命感から「パシリ道」を極めた高校生のランと精神の成長物語。
    爽やかなラストシーンが印象的。

    『飛田姉妹の話』
    人間が翼を手に入れ、空を飛ぶようになった未来のお話。
    ヒトの脚は見る影もなく、すっかり退化してしまった。そんな時代にも自分の脚で走ることの意味や価値を見出そうとする。

    『リスタート』
    ブラックな職場と不摂生からメタボになり、体の不調に悩まされていたサラリーマンが健康指導をきっかけに一念発起する物語。
    「精神的偏食」という言葉が印象的。

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    2026年10月11日
  • 猫が見ていた

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    最初の湊かなえと最後の加納朋子の作品以外は猫に癒されるほっこり短編集ではなくて、ミステリーだったりバリキャリが猫に八つ当たりする話だったり、哲学的な話だったりする。少々頭を使ったり心が荒れたりするが、全体としては普通。

    巻末に澤田瞳子によるオールタイム猫小説傑作選があり12作品の紹介がある。こっちも面白そう。

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    2026年10月11日
  • 宮辻薬東宮

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    五人の作家によるリレー形式のアンソロジー。

    宮部みゆきさんの作品を起点として、モチーフをバトンタッチしていくという試みに、興味を惹かれて手に取りました。

    ジャンルはホラーで統一されていますが、恐怖感の演出は様々で、そこにそれぞれの個性が窺えるように思います。

    「作者の言葉」で執筆に至る経緯が分かるところも、個人的には嬉しかったです。

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    2026年10月01日
  • 流

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    やっと読み切った!!!
    久しぶりの大作を読んだ気がしました。多分ミステリ。おじいさんを殺したのは誰なのか?最後にわかるのですが、常にチラつく。。。忘れた頃にチラリと顔を覗かせる。

    中国語の名前がわんさか出てくるのですが、
    なかなか馴染めなくて、何度もアンチョコを見返す始末。
    でも、だんだんと物語にのめり込んでいくに従って名前が馴染んでくるのがわかりました。

    島国育ちなので、大陸や台湾の環境がわからない中でも、エネルギーあふれる文章に圧倒されました。
    最後の最後で、ああ、、、だからこうなんだ、と、答え合わせした時、えーーーー????と驚くこともあり。
    また読むなら、通勤時間ではなく一気に読み切る勢いで読みたい。

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    2026年09月30日
  • ママがロックンロールしてたころ

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    最後がもっと結末らしいものだったら
    良かったのに
    岡村孝子が出てから
    作品が別のベクトルに動き出して
    面白いエンジンがかかってきたのに
    ちょっと残念

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    2026年07月31日
  • ラブコメの法則

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    映画通で福岡育ちの著者ならではの小説。
    作品名多く登場し、博多弁が飛び交う。
    主人公のテンションの高さは東山さんに合わないような気がして、無理してる印象がある。
    その中にも光る描写はあった。
    読者に語りかけてくる感じが好きだ。
    親戚の多さはルーツの中華っぽさ。
    人物関係ちょっと難しい。
    女たちに育てられた男がどんな女を求めるのかという話。

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    2026年06月27日
  • ママがロックンロールしてたころ

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    よく分からん話だった。愛するにも能力が必要で、産んでから自分にその能力がないことに気がつくこともある。環境を整えたり、ドナーになったり、出てきた人たちができることはやる姿は良かった。他はよく分からん話だった。

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    2026年05月25日
  • NARUTO―ナルト― ド純情忍伝

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    物語は至ってシンプル。ですが、そこには後の忍界を揺るがすほどの、真っ直ぐで不器用な「生き様」が刻まれています。特に、主人公が逆境に立たされても決して顔を上げ、前を向く姿。その「諦めない心」が読み手の胸を熱く揺さぶります。
    著者の自来也が、この物語にどのような平和への願いを託したのか。それを考えながらページをめくると、一文字一文字がより深く心に染み渡ります。

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    2026年05月06日
  • 流

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    吉田修一さんの『路』を読んで、台湾繋がりでの再読。しかしながら、ほとんど記憶はない状態。

    主人公は台湾の高校生、葉秋生。
    ある日、祖父の葉尊麟が何者かに殺される。
    大好きな祖父の死。そこから彼の人生が急転する。
    お金に目が眩み替え玉で受験をのぞんだ所それが見つかり進学校を退学。不良校に編入。大学受験を目指すが失敗して陸軍軍官学校に入学。

    時代は1970年〜80年。
    まだ中国共産党と国民党の争いの記憶が強く残っている時代。物語は祖父の犯人の真相から抗日戦争がテーマではあるが、個人的には当時の台湾の人々の生活、若者の姿の方が心に焼き付いた。

    AFNラジオ、コックリさんなど日本でも流行っていた物もあり、とても懐かしい感じがした。


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    2026年04月29日
  • 猫が見ていた

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    猫が主人公というより、物語の名脇役的存在としての猫という感じであった。
    猫は正義である。しかしながらアンソロジー系は私にハマらなかったのか、猫特有の癒しを感じ取ることができなかった。無念。

    #2026 #11

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    2026年03月04日
  • どの口が愛を語るんだ

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    ネタバレ

    『猿を焼く』イチゴ農家になるという両親の思い付きで、熊本の田舎に連れてこられた中学三年生が出会ったのは、一人、大人びた目をした少女、ユナ。全寮制の高校に進学することで、田舎を一抜けした彼は、堕ちていくユナの姿に、自分の無力さを知る。切ない。

    『イッツ・プリティ・ニューヨーク』中二で転校した学校で出会った亀山亀は、イジめられていることにも無頓着、ザ・ゴーイングマイウェイな男。前科者の父親と狂った母親、アバズレのお姉さんと暮らしているそいつへの苛立ちと、そのお姉さんへのほのかな恋心。第一志望になれなかった彼は、数十年後の再会で、亀山亀のことを理解する。見下していた男が、自分とは違う世界を見ていたこと、それが認められたことで、自分の矮小さに、気づいたのかな。ほろ苦い味わいが残る。

    『恋は鳩のように』同性婚が認められた、記念的な日から始まる。「地下室」と呼ばれる詩人と、その同性の恋人と、その恋人の浮気相手(同性)と、そして何年も前から地下室の愛を欲している異性。それらの愛の駆け引き。

    『無垢と無情』街にゾンビが溢れ、外出もままならない中、オンラインでつながる人たち。感染した両親と兄妹を締め出し、殺した主人公。生きている意味を、何に見出せばいいのか。オンライン上の相手の生を望むことは、愛ゆえか、それとも自分の生を肯定したいからなのか。極限下で、愛は生まれるのか。

    『CRYING』マチアプで女漁りをする主人公。そのせいで、命が脅かされる事件があり、一切足を洗う。守るべきものは、妻なのだ。が、その妻の浮気を目撃し、再開する。

    『CRYING』ではマタイによる福音書からの引用「あたながたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう」が、話の根にある。「ぜんぜんしょっぱくない塩もやっぱり塩って言えるのかな」と問う少女。「しょっぱいものが欲しいときにはしょっぱいものを求めればいいし、癒されたいときは癒してくれるものを求めればいい」という主人公。本質がどうであれ、構わないのか。フィッツジェラルドの引用「自分が壊れたという認識は、受けた打撃と同時にもたらされるのではなく、猶予期間を置いて後日やってくる」もかっこよかった。

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    2026年01月31日
  • 猫が見ていた

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    錚々たる作家さんたちによる猫にまつわる物語の短編集。怖い話、心温まる話、悲しい話、色位ありましたが、私は加納朋子さんの作品が特に面白かったです。

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    2026年01月17日
  • 猫が見ていた

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    タイトルのとおり、猫にまつわるアンソロジー。

    加納朋子先生の「三べんまわってニャンと鳴く」が特にお気に入りでした。希薄な人間関係を望むソシャゲにはまった男性のお話。
    心がぎゅっとなって少し泣いた。

    悲しみのなかにほのかな温かさのある柚月裕子先生の「泣く猫」も好きでした。

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    2026年01月05日
  • 流

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    台湾のことが知りたくて読んだ
    主人公は危なっかしくて共感できなかったけど、台北の街の様子や人々の生活が目に浮かぶような描写が良かった

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    2026年01月02日
  • 僕が殺した人と僕を殺した人

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    筆力
     慣用区の使ひかたは怪しいけれど、面白いです。台湾の三人、蒸し暑さ、臭さ、地面のゲロがひりついた場末の都市、汚れた看板が、にほってくるような気がする。

     が、なかだるみ。ジェイや林兄弟の顚末にあまり引きこまれなかった。ハードボイルド文体は後半にこそ合致してゐたが、前半はふつうだった。

     後半はまあよい。いちばんよいのはサックマンとの和解のシーンで、みづからを絞りだすやうにして出すサックマンの言葉がよい。
     全体的には『流』と舞台設定がそっくりで、東山のルーツが落しこまれてゐる。

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    2026年01月04日