【感想・ネタバレ】イッツ・オンリー・ロックンロールのレビュー

あらすじ

おれは、博多に住む売れないロッカー、青木満34歳。安アパートで見果てぬ夢を抱きつつ、ギターの練習に明け暮れる毎日だ。そんな折、連続爆破事件の現場に遭遇。弾みで、バンドのCDが爆破犯の遺留品に紛れ込んでしまう。話題の犯人に影響を与えたカリスマバンドとして、一躍有名になったおれたち。だが、ある日やつらは突然やって来た……。「流」で直木賞を受賞した著者の、ロック魂迸る快作!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

つまらないバイトとギターの練習に明け暮れる、もう若くもない売れないロッカー。彼がひょんな事から爆弾事件と関わり、時代の寵児へと登り詰めてゆく。プロットが宮藤官九郎の「少年メリケンサック」に似ているのが気になるけれども、キャラクターも話のテンポも良く、一気に引き込まれてしまった。博多弁がまたせつなくやるせないムードを醸し出している。

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2016年04月04日

Posted by ブクログ

おっさんロックンロール。
福岡に住む私にとって、かなり馴染み深い場所が出てきて、面白かった。
ノンフィクションの中にあるフィクションみたいな感じ。
ラストの方のセリフに思わず「かっこいい!」と口に出して言ってしまった。

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2011年08月04日

Posted by ブクログ

暑かった。わけわからなかった。半分くらい音楽の話で、でもオトコ臭い仲間の話で、悲惨な病気に救いもなくて羨ましくなんかちっともないのに、だのに止まんなかった。


‥と、文章までこう変わってしまうような、圧倒的なリズムと勢いがすごい。
ストーリーとしては逃亡作法やさようなら、ギャングランドの方が、物語としては面白いと思う。でも、なぜなんだろう、手が止まらなかった。

東山節にもしかしたら、がっつり捕まってしまったのかもしれない。

「愛を売りものにすれば、売りものじゃない愛はみすぼらしく目に映る。売れない愛は、価値のない愛だと思うようになる。自分にとっても、相手にとっても。愛に値段がつく。その値段で愛の深さが決まる」

面倒で暑苦しくてひねくれていてかわいげなくてめちゃくちゃで、到底愛せないけれどどうしても目を離せない誰かのキモチが、そこにある。ちっとも感情移入できないのに、なぜだか目が離せない。

あたしの中にこのマインドが巣食っているとは思えない。でも、だからって、このみじめさをけなすだけの、その傲岸さもやっぱりあたしには、ないみたい。

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2010年08月11日

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『逃亡作法』は今ひとつだった荒れくれぶりが開花している感じ。登場人物が皆、狂ってる。ドラッグ(=バイアグラ)、セックス&ロックンロール…。暴力、同性愛、色情狂、犯罪、大麻、覚醒剤、自閉症、テロリズム、酒、タトゥー…、「つぎの選挙は共産党に入れてみるのも悪くない」ほど腐った社会。非常に乾いた世界観。ただ出てくる音楽の幅が広すぎて(クリストファー・クロスからロバート・ジョンソンまで)、肝心のロック魂が散漫になっているのではないか。

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2010年03月13日

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妙な小説だった。
様々な場面で語られるロックのウンチク、熱い思いが印象的。これを楽しめるかどうかが評価の分かれどころだろう。ケニー・GのCDは笑えた。
ドラッグのトリップを文字を変形させて表現するという試みは興味深い。
実は核となる物語が存在していないが、先を読み進めたくなる。妙な小説だった。

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2016年03月14日

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201508/面白かったし、ところどころの文章やセリフもかっこいいんだけど…好みの問題だけど私の思うロックではないのでそこはちょっと違和感。

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2015年10月11日

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内容(「BOOK」データベースより)

おれは、博多に住む売れないロッカー、青木満三十四歳。安アパートで見果てぬ夢を抱きつつ、ギターの練習に明け暮れる毎日だ。そんな折、連続爆破事件の現場に遭遇。弾みで、バンドのCDが爆破犯の遺留品に紛れ込んでしまう。話題の犯人に影響を与えたカリスマバンドとして、一躍有名になったおれたち。だが、ある日やつらは突然やって来た…。ロック魂迸る快作。

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2015年09月10日

Posted by ブクログ

音楽小説のつもりで読むと面白いと思います。
いつもの東山彰良さんの作品のような暴力やエロスやハラハラ感はちょっと足りない。

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2012年03月09日

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