歴史・時代作品一覧

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  • 覇者の戦塵1933 謀略熱河戦線
    5.0
    武力により満州占領を果たしたが、国際的に孤立する日本。北満州油田の奪取を目論むソ連と馬占山軍を相手に、帝国海軍は決死の黒龍江奇襲上陸作戦を敢行する。書き下ろし短篇収録。
  • 覇者の戦塵1937 黒竜江陸戦隊
    5.0
    第二次オホーツク海戦は、ソ連極東艦隊を撃滅した日本海軍の“戦術的圧勝”であったが、意外にも戦略目標を失う結果に終わってしまった。そして、北満州油田を支配下に置くことを目論むソ連は馬占山軍を支援、黒竜江で大規模な軍事行動を展開する……。
  • 覇者の戦塵1932 激突上海市街戦
    -
    満州事変は日本政府や参謀本部の不拡大方針にもかかわらず拡大の一途をたどり、関東軍は事変勃発と同時に軍をすすめ南満州のほぼ全域を手中におさめた。満鉄調査部と関東軍の手による大規模油田発見の報は虚偽を疑われつつも世界を震撼させ、東支鉄道に利権をもつソ連、太平洋戦略の見直しを余儀なくされるアメリカ、そして利権を有する当事者たる中国、それぞれの思惑が上海で交差する。
  • 覇者の戦塵1936 第二次オホーツク海戦
    -
    流氷によって完全に封鎖されたオホーツク海。暴風で予想外の被害を受けた第四艦隊の立て直しを急ぐ日本軍にとって、まさに天佑ともいえる事態だった。ところがソ連軍は最新鋭の砕氷船を駆使し、いつのまにか日本軍の懐深く探索の手を伸ばしていた……。 日ソの激戦の行方は? 戦略シミュレーション
  • 覇者の戦塵1945 硫黄島航空戦線
    3.0
    日本軍は本土への戦略爆撃を狙う米軍四百機の撃退に成功した。しかし機動部隊による本土攻撃を阻まれた米軍は、マリアナ諸島を狙う零式艦戦隊をP61“ブラックウィドウ”による奇襲で壊滅させた。一方、秋津大佐らの終戦工作は最終段階へ迫る。終戦の鍵を握る蒋介石との面会を図るのだが……。作戦が佳境に向かう最中、厚木基地には飛行機乗りたちが集められる。彼らが搭乗を命じられたのは飛龍と複座に改造された零戦の練習機。P61撃滅の策を授けられた搭乗員たちは、異形の航空隊は、一路、硫黄島へと向かう――!
  • 覇者の戦塵1945 戦略爆撃阻止
    4.0
    第三〇二航空隊の夜間戦闘機「極光」は駿河湾にてB29と交戦。日中の高高度という不利な条件下ながら、空中雷撃による敵機の撃退に成功した。一方、上海の日本軍海兵隊司令部に中華民国政府高官・閻烈山将軍が接触を求めてくる。日本の存亡に関わる重要機密を知るという彼の目的とは? 緊迫する世界情勢の中、厚木基地を発進した艦上偵察機「彩雲改」が敵信を傍受。戦略爆撃を狙う米艦隊の偵察に踏み切るが、そこに新たな敵影が……。押し寄せる米軍から、本土を防衛することはできるのか。戦局はいよいよ佳境へと迫る!
  • 覇者の戦塵1943 空中雷撃
    4.0
    鹵獲した電子信管の運用は遅れ、期待の長射程噴進爆弾〈丸大兵器〉の開発も難航するなか、ハワイ海域の米海軍に不審な動きが。未知の新造空母出現か……緊迫する太平洋戦線の行方は!?
  • 覇者の戦塵1943 電子兵器奪取
    -
    米軍の新型高角砲の脅威を痛感した日本軍は、対艦遠距離攻撃用噴進爆弾〈丸大兵器〉の開発を急ぐ一方、敵新兵器を入手すべく、最前線の東部ニューギニアで強襲作戦を発動する!!
  • 覇者の戦塵1943 ダンピール海峡航空戦 上
    -
    昭和18年5月。ポートモレスビー攻略のためニューギニアに侵攻した帝国軍部隊は、米軍の堅陣に成算なき突撃を決行し、壊滅の危機に瀕していた。帝国軍に起死回生の目はあるのか?
  • 覇者の戦塵1943 ニューギニア攻防戦 上
    -
    ダンピール海峡を巡る航空戦に破れ、圧倒的だった航空優勢を失った連合軍は、戦線縮小し東部ニューギニアの山中で守勢に入った。だが日本軍も、辛うじてポートモレスビー攻略の橋頭堡は維持したものの、戦略的交代を図る連合軍を追撃する余力は残されていなかった。互いに再度の攻勢に向け戦力の回復を急ぐなか、連合軍は山脈越えの補給物資空輸を敢行する。一方日本軍は、連合軍輸送船団を壊滅すべく、ラバウルの第八艦隊に加え、甲標的──特殊潜行艇「蛟龍」を投入。敵根拠地へと肉迫するが……。過酷な密林の消耗戦の帰趨は!?
  • 覇者の戦塵1942 急進 真珠湾の蹉跌
    -
    巨大化する日本に危惧を抱き、牽制を繰り返す米国。太平洋の二大シーパワー激突の瞬間は刻一刻と迫っていた。昭和一七年四月、戦爆連合約百機が、黎明を衝いて真珠湾に突撃するが!?
  • 覇者の戦塵1942 激突 シベリア戦線 上
    -
    B-24の編隊が来襲、帝都は夜間爆撃を受けた。本土防衛の脆弱さを晒した日本の隙を突くように、米ソが結んで北方から攻勢の機を窺う。陸軍航空隊は北辺への反撃を開始するが?
  • 覇者の戦塵1942 撃滅 北太平洋航空戦 上
    -
    爆撃を受け、敵上陸部隊と交戦中――占守島守備部隊が発した緊急電を傍受した船団に緊張が走る。敵はソ連か米国か? 北太平洋の覇権をめぐり、熾烈な航空戦の火蓋が切られた!
  • 覇者の戦塵1942 反攻 ミッドウェイ上陸戦 上
    -
    遂に開戦を決意した日本海軍は緒戦で米太平洋艦隊を一挙の殲滅すべく、真珠湾とミッドウェイに同時奇襲をかけた。しかし真珠湾奇襲成功に沸く日本海軍に、予想もしえぬ救援要請が!?
  • 覇者の戦塵1944 インド洋航空戦 上
    -
    昭和一九年一月、インド洋では英印連合軍が護衛艦艇群の配備を強化、帝国海軍は水上艦艇の動きを制約され始めていた。この状況をみた艦隊司令部は、開戦当初は戦果を上げた特設巡洋艦による交通破壊戦の打ち切りを決めた。オーストラリア孤立化を図りインド洋の英艦隊を殲滅するという目標は、戦力不足により頓挫したのだ。だが、アンダマン海の制空権を断念した帝国軍の前に「セイロン島南方海面に敵空母発見」の報が。果たしてインド戦線は持ちこたえられるのか?
  • 覇者の戦塵1944 翔竜雷撃隊
    2.0
    豪州方面の最前線に米潜水艦が接近。単独で防衛に当たる駆潜艇18号艇長の決断は。一方、内地では新型噴進爆弾搭載の銀河の訓練が始まり…
  • 覇者の戦塵1944 本土防空戦 前哨
    -
    三式中戦車の奮戦により、日本軍はサイパン島内の要所・ガラパン三叉路にて米軍戦車隊の迎撃に成功した。さらに、テニアン島の敵基地を翔竜で空襲。米軍のサイパン・テニアン島の基地整備計画を頓挫させた。これにより米軍は上陸目標を硫黄島に変更し、日本本土への新たな空襲拠点確保を目論む。一方、駿河湾上空での防空戦闘訓練中、夜間戦闘機「極光」が敵偵察機を発見。日中の高高度という過酷な条件下で、極光は搭載した呂式三号爆弾による空中雷撃を試みるが……。戦局はついに、本土上空へと拡大する!
  • 覇者の戦塵1944 マリアナ機動戦1
    -
    新鋭エセックス級空母五隻を擁する圧倒的航空優勢のもと、米軍は瞬く間にマーシャルを制圧した。守勢に回る日本軍は、新型噴進爆弾「翔竜」をサイパンに配備し、敵の侵攻に備えるが……。
  • 覇者の戦塵1944 ラングーン侵攻 上
    -
    英印軍の大規模交代の隙を突き、渡河作戦を敢行、一気にラングーンまで攻めあがりビルマ全土の制圧を謀る帝国軍。しかし現状は補給線の維持も困難な状態だった。果たして戦況は!?
  • 覇者の戦塵1943 激闘 東太平洋海戦1
    -
    哨戒中に米機動部隊の船影を発見した伊一六八潜。陽動か反攻か、情報不足で決断を下せずトラック環礁で足止めを食う第三艦隊。米艦隊の狙いは? 東太平洋の覇権を賭けた決戦迫る。
  • 覇者の戦塵1944 サイパン邀撃戦 上
    3.0
    マリアナから米軍を撃退すべく第一艦隊は一〇隻もの空母を集結。だが、敵空母機動艦隊の前に敗北。制空権を失ったサイパン島の基地航空隊は夜陰に紛れて撤退を始める。しかし、一部機体には後退命令が下りず、現場は混乱が続いていた。一方、重雷装艦「大井」では、空中雷撃に特化した新兵器「翔竜」の実戦投入の準備が急ピッチで進められていた。付近を航行中の大規模輸送船団を撃滅するためだったが、そこには米高速戦艦隊が……。絶体絶命の危機に翔竜は故障中、果たして僚艦「北上」と「大井」の運命は!?
  • 奔る合戦屋 上
    4.0
    希代の合戦屋・石堂一徹はいかにして誕生したのか。豪将・村上義清に仕えていた若き一徹。素晴らしき伴侶と娘に恵まれ順風満帆に見えたが…大ヒット戦国エンターテイメント、始まりの物語!
  • 奔る合戦屋 上下合本版
    -
    希代の合戦屋・石堂一徹はいかにして誕生したのか。豪将・村上義清に仕えていた若き一徹。素晴らしき伴侶と娘に恵まれ順風満帆に見えたが…大ヒット戦国エンターテイメント、始まりの物語! ※本電子書籍は、「奔る合戦屋 上・下」の合本版です。
  • 疾れ、新蔵
    4.5
    越後岩船藩の江戸中屋敷に新蔵は疾(はし)る。十歳の志保姫を国許に連れ戻すために。街道筋には見張りがいる。巡礼の親子に扮し、旅が始まった。逃走劇の根底には江戸表と国許の確執があった。間道を選んで進む道中に追っ手は翻弄される。ところが新たな追っ手が行手を阻み、山火事が迫る中、強敵との死闘が待つ。姫を連れて戻れるのか? 冒険小説の旗手シミタツならではの痛快時代エンタメ長篇!
  • 遠野魔斬剣
    -
    盛岡藩主・南部家が治める遠野城下で若い娘十六人が相次いで失踪した。「魔切り剣」を悪用する天狗一味の仕業で、首領の大天狗は大柿半兵衛が遣う酔剣・神仙夢想流の達人との噂。“兄弟弟子”の悪事を見過ごせぬと、半兵衛は神々や物の怪が棲む異界・遠野へ。しかし現地の古老は、天狗は守り神、真の敵は呪力を操り悪行を重ねる「神魔一族」だと語り…。
  • 走れ、若き五右衛門
    -
    遠江に生まれた虎太は母親・右(ゆう)に女手一つで育てられていた。『論語』や『孟子』、算術や刀槍の使い方まで教え込む厳しい母だった。ところが15歳のときに転機が訪れる。家の近所で戦ごっこをしていたところを人攫いに遭ってしまうのだ。同じ境涯の少年たちと西へ向かって連行されていく虎太。人攫いの男たちは京阪から来た盗賊のようだ。天竜川や木曽川の難所を越えて盗賊の本拠にたどり着くと、人買いに売られるのではなく命を懸けた訓練が始まった。どうやら盗賊に育て上げられるらしい。虎太は母・右に鍛えられた勉学や身体能力によってめきめきと頭角を現していった……。
  • 恥も外聞もなく売名す
    4.0
    主従身分は当座のこと。もののふなれば、己れの主を己れのみと定めるべし。時は関ヶ原の大乱直後。藤堂高虎家中にあっても媚びずなびかず、「恥知らず」と罵られても、名を上げることに命を燃やした渡辺勘兵衛。乱世を生きる意地と矜持、反骨と覚悟を交錯させ、「真のもののふ」と仰がれた生涯を鮮烈に描く大注目の武将物語!
  • 長谷川平蔵残心帳
    -
    御祐筆見習いの里見梧郎は、元上役で火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵宣以が病に伏せっていると聞き、見舞いに訪れた。 平蔵は医者にもかからず、強がりを見せている。そして梧郎に、ケリをつけたはずの事件に残る気がかりを記した残心帳ともいうべきものを見せた。 日々の仕事に飽いていた彼は、その中の七年前の押し込み事件で、捕縛しそこねた犯人に注目し、探索することを請け負い…。
  • 覇関ヶ原大戦記1
    -
    シミュレーションノベルスの俊英が放つ、待望の戦国仮想戦記が登場! 慶長五年、関ヶ原に対峙する徳川家康率いる東軍と、石田三成の西軍、だがここで黒田官兵衛が大博打に打って出る。戦況は真史をしのぐドラスティックな展開を見せはじめるのだった!

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  • 覇戦1 信長の遺産
    -
    天正12年、小牧山城を攻撃しようとする秀吉の前に、本多忠勝が出陣してくる。秀吉は家康の目論見を見抜き、兵を長久手へ進め、徳川家康を撃退、続けて入る家康死亡の報。だが、意気揚々と三河へ進軍する秀吉の前に、前代未聞の罠が待ち受けていた。

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  • 覇 戦国志1 逆転!小田原の陣
    -
    天正十八年、秀吉は黒田如水の策謀で北条家討伐を開始、小田原城を囲んだ。徳川家康はそれを見抜き、秀吉に対抗すべく、一人の男を軍師に迎える―その名は真田安房守昌幸! 密かに練った打倒秀吉の策は成功するのか。家康・昌幸対秀吉・如水の東西対決勃発!

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  • 蛍火の怪 旗本絵師描留め帳(小学館文庫)
    3.0
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 時は元禄、所はお江戸。千三百石御使番を勤める旗本藤村新左衛門の三男、新三郎が、伊達衣装の懐に手裏剣代りの仕込み筆を入れて歩きまわるとなぜか事件にでくわす。降るほどあった養子の口を、武士は嫌いだとみな断っての町屋暮し、浮世絵師菱川師宣の版下絵師に甘んじている新三郎が、小僧の四郎吉、地本屋の三番番頭六兵衛ともども、巨悪小悪を仕込み筆を飛ばしてさわやかに解決する。解説・井家上隆幸。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • 旗本金融道 : 1 銭が情けの新次郎
    3.7
    正義感だが無学単細胞の安藤新次郎は、旗本安藤家の次男坊。急死した叔父の末期養子として、母の実家である旗本榊原家の家督を継ぐことになった。その榊原家、家禄一八〇俵の小普請ながら、なぜかとても裕福。それもそのはず、実は榊原家は、「義理欠く、見栄欠く、情け欠く」を座右の銘とする祖父源兵衛の指揮のもと、裏稼業で「金貸し」を手広く行っていたのだ。果たして新次郎の運命や如何に!? 期待の新シリーズ、ついに登場!
  • 旗本剣士源三郎 破邪の太刀
    -
    知行千七百石の直参旗本の嫡男・座光寺源三郎。なに不自由なく育ち十九歳となっていたが、父が娶った若い継母に言い寄られ、これを嫌って出奔する。だが、気軽な素浪人になった気分で町に出たはいいが、行く当てはなし。仕方なく座光寺家の奉公人・吉兵衛に厄介になっていたある夜、数名の武士に取り囲まれた美貌の娘を自慢の剣で助けたことが、自らの命運を大きく変えてゆくことになった。娘の話によると、付け狙っていたのは、老中・田沼意次の息のかかった一派だという。これを機に、老中の専制政治の真実を知った源三郎。義心にかられて立ち上がり、巨悪の敵に忠也派一刀流の凄剣を閃かせる!娘・加代との恋の行方も気になる、大家・早乙女貢の快作!!
  • 闇公方の影 旗本三兄弟 事件帖1
    3.0
    長男・太一郎=徒目付組頭 次男・黎二郎=ヤクザ用心棒 三男・順三郎=学問所に通う 幼き日に父が謎の死! 母に厳しく育てられた三兄弟の絆が悪に挑む! 組頭に昇進した長男の耳に、父の死にまつわる黒い噂が。そして突然、襲われる母親。闇公方とはいったい……? 三兄弟の戦いが始まる! 三百石の旗本来嶋家には、徒目付組頭の長男・太一郎、部屋住みながらヤクザの用心棒の次男・黎二郎、学問所に通う三男・順三郎の三兄弟がいる。幼くして父を亡くしたため、母の言葉は絶対だったが、母から聞いていた父の死因とは違う話が漏れてきて……。そして突如、母が襲われる。いったい亡き父に何があったのか。三兄弟の闇との戦いが始まる。
  • 振り出し 旗本出世双六(一)
    3.7
    文政六年、いじめに耐えかねた西丸書院番二番組の新参・松平外記が三名の古参を城中で斬り殺す大事件、いわゆる「千代田の刃傷」が起きた。幕閣が混乱する中、二百二十五石の小旗本で無役の小普請組・北条志真佑は、番士を一新し再編成された二番組に抜擢され、妹の幸や叔父の相模八左衛門とともに喜んでいた。上泉新陰流を使い、十一代将軍徳川家斉の世子・家慶の力にならんと腕を撫す志真佑だったが……。待望の新シリーズ始動! 【目次】 第一章 騒動の後始末 第二章 役付の誉れ 第三章 城中規律 第四章 恨の根 第五章 盾の意味
  • 旗本退屈男
    -
    頃は元禄、花のお江戸の夕まぐれ、宗十郎頭巾のその裏に、眉間の傷をば隠しつつ、悠々然と現われるのは、御存じ旗本退屈男! 喧嘩口論、悪人成敗、命のやりとり、白刃くぐり、退屈凌ぎの荒事あれもこれも、万事引受け候と、京、三河、身延、仙台、日光を旅して回り、はては伏魔殿なる千代田城に乗り込んで、演じてみせるは火花散る大剣戟、これぞ三河武士の気をしたたかに吐く。
  • 旗本伝八郎飄々日記 冬のよもぎ
    値引きあり
    5.0
    旗本・嶋伝八郎の趣味は「本草学」。無役だが八百石の殿様で男やもめの伝八郎は、裏庭で薬草を育てたり、馴染みの料理屋「有明」には本草料理の献立も指南している。そんな殿様は、いつも飄々と人助け。本草料理と江戸人情が心を癒す新シリーズ!

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  • 旗本風来坊
    3.0
    草間大作は直参旗本一千石の総領息子。ある日、吉原でいやがる芸妓に無理強いしようとしていた商人と用心棒を相手に大立ちまわりを演じた大作は、その現場を幕府目付に見咎められ、父の平蔵から内勘当を申し渡されてしまった。屋敷を出て両国米沢町の料理屋の二階に厄介になった大作だったが、この勘当にはある条件がつけられていた。世のため人のため三千両を善行に使い切れば、勘当をとくというのだ。暴れん坊として名を馳せる大作。騒動はつぎつぎと舞い込み、厄介ごとの解決に大金を使うものの、その金はなぜかすぐに大作のもとに戻ってきて……。剣は凄腕、正義に重きを置く快男児の活躍を描く爽快時代長編。
  • 旗本ぶらぶら男 夜霧兵馬
    3.0
    由緒正しい直参旗本だが、無役で夜遊び好きの松平兵馬。だが放蕩がたたり、十両で姉と姪をあと一年養わなければならない状況に陥った。折しも北町奉行所の同心が相次いで辻斬りに遭い、老中・田沼意次から兵馬に、下手人成敗の密命が下る。二十五両の助っ人料に釣られ、捜索を始めた兵馬は目星を付けた怪しい浪人に身分を隠し近づくが……。
  • 旗本用心棒 裏長屋のお殿さま
    -
    本所の貧乏長屋に住まい、用心棒をなりわいとする天馬蔵之介。三十もなかばを過ぎ、けっして若いとは言えぬものの、その居合の腕前は天下一品。自由気ままな浪人暮らしを楽しんでいた。そんな蔵之介であるが、用心棒としてはまだまだ駆け出し。もちまえの剣の腕と頭のきれで、やっかいな依頼をなんとか片づけてきた蔵之介が、ある日、風変わりな用心棒仲間と出会う。町のごろつきどもを、かたっぱしから素手で打ちのめしたその用心棒の正体は、なんと、さる大店の箱入り娘であった。とはいえ、実は蔵之介にも、人には言えぬ秘密があったのだが……。高貴な用心棒と最強の小町娘が贈る、期待の新シリーズ。
  • 旗本四つ葉姉妹
    値引きあり
    3.0
    直参旗本の花岡家は借金がかさみ、家計は火の車。だが、世間知らずの主夫婦はまったく意に介さず、呆れた用人も辞めていった。そんな窮状を見かねた次女・双葉は、他の姉妹たちと協力し、お家を建て直そうと奮戦するが……。ユーモア溢れる書下ろし長編!

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  • 肌絵師 横浜幻影娼館
    -
    大正十二年、夏。横浜の野毛で彫師稼業をいとなむ朝太郎は、刺青の中で最も困難とされる“女の総身彫り”を成し遂げられず焦燥していた。その折、目の前に一人の女が現れる。「あの女になら彫りたい」心のざわめきを覚え、思わずあとをつけ辿り着いたのは、小港にある「カリホニヤ・ホテル」。そこはちゃぶ屋と呼ばれる娼館であった。  島村匠名義で発表された伝奇浪漫小説が電子で復刊。 ●佐野広実(さの・ひろみ) 1961年横浜生まれ。1999年第六回松本清張賞を『芳年冥府彷徨』(島村匠名義)で受賞。2020年第六十六回江戸川乱歩賞を『わたしが消える』で受賞。近作は『誰かがこの町で』(講談社)。電子書籍封切作品に『ムッシュ・ジャポネ』『浮世絵鑑定談』『森嶋中良 御典医の次男坊』がある。「新青年」研究会会員。
  • はだか嫁
    4.3
    美貌と気立てを見込まれ、江戸で指折りのリサイクルショップ・献残屋に嫁いで十二年。夫が外で生ませた子を育てながらも懸命に店を守るおしのは、ある日、またも夫の裏切りを知り、店を出る決意をするのだが…。時の将軍の寵姫「お琴の方」との交流、女主人としての迷いと決断。それらを経験し成長していく女性を鮮やかに描く時代小説。
  • はだれ雪 上
    3.8
    諦めず、迷わず、信じた道を一筋に―― 謎の刃傷事件を起こした浅野内匠頭。 彼が密かに残した”最期の言葉”とは。 言葉を聞いた勘解由の、秘めたる想いの行方は。 直木賞作家が描く、かつてない「忠臣蔵」! 元禄十四年(1701)十一月。 若くして扇野藩の馬廻り役・中川三郎兵衛の後家となった紗英【さえ】は、江戸からやってくる永井勘解由【ながいかげゆ】という人物の接待役兼監視役を命じられた。  勘解由は旗本であり、幕府の目付役だったが、将軍・徳川綱吉の怒りにふれて扇野藩にお預けの身になったという。 この年、江戸城内で、播州赤穂の大名・浅野内匠頭が、高家筆頭、吉良上野介を斬りつける刃傷事件が起きていた。浅野内匠頭は理由を問われぬまま即日切腹。だが勘解由は、老中に切腹の見合わせを進言し、また切腹の直前、襖越しにひそかに浅野内匠頭の"最後の言葉"を聞いたという。この行いが将軍、徳川綱吉の知るところとなり、機嫌を損じたのだった。 雪が舞い散る中、屋敷に到着した勘解由を迎え入れた紗英は、役目を全うしようとするが――。 身分を隠し、勘解由の元を訪れる赤穂浪士。 勘解由のやさしさに惹かれてゆく紗英。 扇野藩に、静かに嵐が忍び寄る。 これまでにない視点から「忠臣蔵」の世界を描き、新たな感動を呼び起こす歴史時代長編! ≪熱き信念が胸を打つ、扇野藩シリーズ≫ ※本書は、2015年12月に小社より刊行された単行本を上下に分冊の上、文庫化したものです。
  • 八寒道中 野槌の百
    -
    妹の仇を追う安成三五兵衛。しかし仇の村上賛之丞を見つけても精神的に追い詰めるのみでけっして討とうとはしない。妖艶なお稲との奇妙な三角関係。「八寒道中」と続編「野槌の百」お稲に恋する一途な鍛冶屋の百之介。しかし女の本性は……。
  • 蜂須賀小六(一)~草賊の章~
    5.0
    群雄割拠する濃尾の地に、頭角を現わした草賊・蜂須賀小六。いずれの勢力にも属さず、乱世を生き抜き東奔西走する小六父子が、秀吉を擁して天下取りの舞台で活躍する姿を描いた戦国歴史ロマン。〈全3巻〉
  • 蜂須賀小六 秀吉の天下取りを支えた男
    3.0
    「夜盗の頭目」や「盗賊の首領」であったと語られることの多い蜂須賀小六。実は、これらの話は巷談によって流布した創作であり、実際の小六は、「秀吉動くところに、正勝(小六)あり」と謳われたほどの知略に優れた武将であった。小六は決して勇猛な武人であったわけではなく、その寛容な人柄で多くの人々を惹きつけ、緻密な情報収集能力と鋭い状況判断力で豊臣秀吉の天下取りを支えた。なかでも有名な秀吉の墨俣一夜城建設も、小六が命知らずの川並衆を従えて、的確に事を運んだことが成功の大きな要因であった。川並衆が小六の人柄に惚れ込んだからこそ為し得たのである。信長への隷属を嫌いながらも互いに認め合った秀吉に従属し、齢四十を超えてから出世の糸口をつかんだ遅咲きの武将、蜂須賀小六。信長・秀吉をはじめ、今川義元、斎藤道三、明智光秀、徳川家康など五英雄英傑がひしめく時代を、独自の才で堂々と生き抜いた男の真実の生涯を描く力作小説。

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  • 蜂須賀小六 野盗にあらず
    値引きあり
    -
    従来、戦国の世に野盗の頭目として現われ、矢作川の橋上で助けた少年こそ後の秀吉であり、出世の糸口と語られることの多い蜂須賀小六(正勝)だが、実際は織田信長に繋がる武家の出であった。竹中半兵衛と共に参謀として、乱世を駆け抜けた小六の生涯を描く!

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  • 八八艦隊海戦譜 開戦篇
    4.0
    独伊と同盟を締結した日本を牽制し、米軍が対日宣戦を布告、トラックを奇襲した。遂に完成した八八艦隊がレキシントン級を迎え撃つ! 新たな戦記、堂々開幕。
  • 八八艦隊物語1 栄光
    4.0
    中部太平洋に来襲する米海軍を艦隊決戦で邀撃、撃滅せよ――呉軍港に勇姿を現した帝国海軍の悲願、八八艦隊。旗艦「長門」以下、世界最強の一八インチ砲を備えた「伊吹」級四艦を含む一六艦がついに完成したのだ。昭和一六年末、優勢な戦艦部隊を頼みに、日本は太平洋戦争に突入する。一二月九日、マーシャル群島沖。連合艦隊は洋上の覇権を賭け「サウスダコタ」率いる米艦隊群を迎え撃つ。巨砲相撃つ死闘の行方は……。
  • 八八自衛艦隊【1】 動乱の東アジア
    -
    令和も十年以上が過ぎたころ、世界は大きく変貌していた。アメリカの財政難と米中緊張緩和は在日米軍の段階的縮小を招き、ついに日米同盟は解消された。日本は新たな国家像を模索していくなか、東アジアが激震する。台湾でクーデターが勃発し、その首謀者が引き込む格好で、新たに樹立された中華連邦なる組織に、中国軍の精鋭が組み込まれた。中華連邦は自らの地位確立と安定確保を目的として、日本やフィリピンへ触手を伸ばす。世界のパワー・バランスが崩れ、東アジアに戦火があがる。日本は、空母型護衛艦八隻、イージス護衛艦八隻から成る令和の八八艦隊を発足し、この危機に立ち向かうのだが……。
  • 八幡太郎義家 「武士の時代」を切り拓いた名将
    -
    弓を射れば神業に近いと人々を驚嘆させ、奥州に起こった二度の兵乱――父・源頼義に従って戦った前九年の役、自らが陸奥守として戦いの指揮をとった後三年の役――で名を馳せた八幡太郎義家。その活躍は「武家の棟梁」としての源氏の名を東国武士の間で高め、鎌倉幕府以降の「武士の時代」へ向かう流れを生み出した。「天下武勇第一の士」と讃えられた武神・源義家の生涯を描く力作長編!

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  • 八卦見豹馬 吉凶の剣(一) 三度、斬る
    -
    旗本の次男・榊原豹馬は、一目置かれる腕前の持ち主である。しかし仕官も養子入りも叶わず、実家に居候する厄介者だった。そんな豹馬に養子話が舞い込むが、偶然出会った妖艶な女八卦見に不吉な卦を告げられ……。
  • 発酵食品と戦争
    3.8
    一見、関わりなど無いように思える「発酵」と「戦争」。 しかし太平洋戦争末期からの食糧欠乏期、国民全体が発酵食品にいかに救われたか、 また食糧のみならず爆薬・燃料・薬品をもつくる驚異のパワーを、 古今東西の豊富な事例で紹介。その幅広さには、「発酵」の豊かさと 無駄のない強靭さ、無限の可能性が感じられる。 【目次】 第一章 戦争と発酵食品 納豆/味噌/醤油/食酢/漬物/食パン/鰹節/チーズ/甘酒/チョコレート/紅茶/缶詰/軍隊調理法 第二章 戦時下の酒 日本酒/焼酎/泡盛/ビール/ワイン/ウイスキー/酒保/密造酒 第三章 戦争と知られざる発酵 小便から発酵で爆薬をつくる/発酵で爆薬ニトログリセリンを生産/芋を発酵させて爆撃機の燃料をつくる/傷病兵のための抗生物質の発酵生産/海藻を発酵させて軍需用品の沃素をつくる/戦争と堆肥/戦争と柿渋 第四章ウクライナとロシアの発酵嗜好品  ウクライナとロシアの伝統発酵料理/ウクライナのワイン/ロシアのワイン/ジョージアのワイン
  • 八州廻り浪人奉行 : 1 天命の剣
    4.0
    中西派一刀流宗家の妾腹・小室春斎は、剣の腕を見込まれ、欠員が出ていた関東取締出役(八州廻り)に推挙される。着任早々、薬種問屋で主人から奉公人、同僚まで惨殺される事件が勃発。下手人の手がかりは、肩に彫られた鴉の刺青のみ。亡き父の遺言を胸に、春斎は賊を追って上州路へと旅立つ。
  • おとっつあん 八丁堀赤鬼忠孝譚
    4.0
    因縁をつけられて父親を無為に殺された高井伊八郎は、加護藩からひとり、江戸に仇討ちに出てきていた。憎き仇の名は、竜崎又右衛門。長らく仇を見つけられぬまま、行き倒れた伊八郎が助けられ意識を取り戻すと、そこは多くの恵まれない生い立ちの子どもを引き取って育てている、忠孝園という施設だった。そして、忠孝園を運営する有徳の士・祐源は、話に聞いていた父の敵、又右衛門と面影がそっくりだった――果たして、祐源の正体は善人の面をかぶった極悪人なのか? 自分が祐源を斬ったら、遺された子どもたちはどうなる??様々な黒い噂も耳に入り、伊八郎は真実を突き止めるべく、祐源に近づこうとするのだが―― さまざまな人生模様が交差する人情時代ミステリ!
  • 間借り隠居 八丁堀 裏十手1
    5.0
    悪党どもに「北町の虎」と恐れられた廻方同心の嵐田左門は還暦を機に息子に家督を譲った。だが息子は同心株を売って謎の出奔。やむなく左門は昨日までの己の屋敷の離れに間借りする羽目に。同心株を買い戻すべく左門は、町奉行所では手に余る事件に始末を付ける仕事で報酬を得ることにした。老いても衰えぬ剣技と知恵で、混迷する天保の世に立ち向かう。
  • 八丁堀お助け同心秘聞 不義密通編
    3.0
    北町奉行同心・尾形左門次は荷の積み方を取り締まる高積見廻りといういわゆる閑職に就いている。が、直心影流の達人であり、しかも冤罪に泣く人々を陰で救うという顔を持っていた。そんな彼のもとに少女姦淫事件の報が。「お助け同心」の目がキラリと光った。

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  • 八丁堀「鬼彦組」激闘篇 狼虎の剣
    4.0
    1~12巻713~800円 (税込)
    北町奉行所の吟味方与力である彦坂新十郎が、同心倉田佐之助の妹きくを娶って二年が過ぎ、「鬼彦組」にも新しい仲間が加わった。平穏な日々を送っていた新十郎が、いつものように奉行所に出仕しようとしていたところ、殺しの一報が入った。大川端の新大橋の近くで、若侍が腕を切り落とされて殺害されたというのだ。実は最近、二組の男たちが同様の手口で殺されていた。同じ下手人の仕業なのか、「鬼彦組」に解決の沙汰が下った!
  • 八丁堀吟味帳 鬼彦組
    3.0
    1~11巻621~723円 (税込)
    「鬼彦組」。それは北町奉行所吟味方の鬼与力、彦坂新十郎の許に集まった、有能で個性豊かな同心衆のことである。普段は一人で行動する、定廻り同心、臨時廻り同心が、大きな事件が起きると彦坂の下に集結し、解決にあたるのだ。北町奉行所同心の横川とその手下が惨殺体で発見された。二人が調べていたのは、三ヶ月前大川でおきた不審な入水心中。その謎を探るべく、鬼彦組が動き出した。書き下ろし文庫シリーズ第一弾!
  • 弦月の風 八丁堀剣客同心
    完結
    4.0
    日本橋の薬種問屋に賊が入り、金品を奪われた上、一家八人が斬殺された。風の強い夜に現れる賊――隠密廻り同心・長月隼人は、過去に江戸で跳梁した兇賊・闇一味との共通点に気がつく。そんな中、隼人の許に綾次と名乗る若者が現れた。綾次は両親を闇一味に殺され、仇を討つため、岡っ引きを志願してきたのだ。綾次の思いに打たれた隼人は、兇賊を共に追うことを許すが――。書き下ろし時代長篇。
  • 八丁堀殺し 風烈廻り与力・青柳剣一郎[3] 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.7
    与力を襲う疾風一閃!これが、八丁堀を震撼させる与力殺しの幕開けだった。さらに二人、三人と与力ばかりを一刀のもとに斬り伏せる居合の達人とは何者か?風烈廻りから急遽探索の長に抜擢された剣一郎だが、息子の剣之助までが囚われ、絶体絶命の窮地に!
  • 北瞑の大地 八丁堀・地蔵橋留書1
    3.5
    天明三年(一七八三)七月、事件は起きた。小間物問屋河内屋主人が殺され、犯人は奉公人達によって蔵内に閉じ込められ、駆けつけた老岡っ引き帆柱の喜平は内に踏み込むが、賊は煙の如く消えていた。衆人の看視下、一体いかにして、姿を消したのか? 手掛かりを探す同心鈴鹿彦馬と帆柱の喜平の焦燥と苦悩。捕物帳と本格推理の結合を目ざす記念碑的新シリーズの誕生!
  • 八丁堀育ち
    4.0
    橋の上で毎日誰かを待つ女。毎晩、酔ったふりをする男。地蔵に塗られた白粉。北町奉行の同心を義父に持つ夏之助は、幼なじみで与力の父を持つ早苗とそれらの謎を探り始めるが、いつしか町内で起きた斬殺事件の真相に近づいてしまい……。
  • 月の牙~八丁堀つむじ風 決定版~
    -
    南町奉行所定廻り同心、成沢東一郎は岡っ引きの寅吉、密偵のお紋らと共に、日夜、江戸の治安を守っている。唯一の気がかりは病身の妻、信乃のことであった。ある日、薬研堀の料理屋で立て籠もりが起こる。成沢の同僚、当麻三郎助は手柄に焦がれ、その店に急ぐのだが――。人望と実力を兼ね備えた腕利き同心・成沢が活躍する「八丁堀つむじ風」シリーズ、開幕!
  • 隠密拝命 八丁堀手控え帖
    4.0
    春うららの鎌倉河岸。隠密廻り同心高村新三郎が死体で発見された。本所見廻りの深見十兵衛は、遠山奉行から後任に抜擢される。定町廻りと違い、単独行の多い隠密廻り同心。高村は誰に狙われたのか。恩人高村の岡っ引きらを譲り受けた無外流の“ぶらり十兵衛”は、先輩同心の無念を晴らせるか。熱き心で切れ味あざやか、傑作捕物帖! (講談社文庫)
  • 八丁堀同心加田三七(上)(電子復刻版)
    -
    嘉永二年、江戸南町奉行所見習同心・加田三七は御奉行遠山左衛門尉景元に抜擢され、弱冠二十五歳で定廻り同心の大役に就いた。そんなある雨の夜、岡場所の女おきくが殺された。現場の寺裏には足駄の歯跡があり、女の首には黒ずんだ痣があった。三七は岡場所の持主・権兵衛の行方を追ったが、権兵衛もその夕、水死体で発見。首にはやはり黒い痣が(「犬と猫と鼠」)。他十二篇を収録する人情捕物帳傑作。

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  • 八丁堀の狐
    -
    静かにただ独りで悪に食らいつく北町奉行所与力・狐崎十蔵。江戸の悪党たちは恐れを込め「八丁堀の狐」と呼ぶ―。本所、小石川、八丁堀で町奉行所同心が続けざまに斬殺された。面子を潰され下手人の捕縛に躍起になる町方同心たちをよそに、十蔵は本所鐘楼下の博奕打ち、般若の五郎蔵一家を執拗に追う。十蔵の狙いは「稲妻」。江戸八百八町の町人をむしばむ禁制の麻薬だった。売人を泳がせ、五郎蔵一家の背後に八百石小普請組の旗本が潜んでいることを突き止めた十蔵。だが、そこで用心棒を務めるのは同心殺しの人斬り浪人だった。襲いくる神速の殺人剣。待ち受ける巧妙な罠。絶体絶命に陥った八丁堀の狐だが…。気鋭が贈る迫力の書下ろし。
  • 八丁堀の忍
    3.7
    忍びが牙を抜かれた文政の世に、伊賀の山中に、わらべの頃から人体兵器として養成する裏伊賀の集団があった。十五の若者・鬼市は、決死の思いで抜け忍となり江戸に出る。執拗な追っ手に追われ、鬼市は隠密廻り同心・城田新兵衛に出会い、その腕を見込まれ、同心屋敷にかくまわれた。はじめて人の優しさに触れた鬼市。義賊として生きようとしていた裏伊賀の若者が、江戸の闇を守る。活劇と人情の忍び物語。新シリーズ、開始!
  • 八丁堀の忍 全6冊合本版
    値引きあり
    -
    忍びが牙を抜かれた文政の世に、伊賀の山中に、わらべの頃から人体兵器として養成する裏伊賀の集団があった。十五の若者・鬼市は、決死の思いで抜け忍となり江戸に出る。執拗な追っ手に追われ、鬼市は隠密廻り同心・城田新兵衛に出会い、その腕を見込まれ、同心屋敷にかくまわれた。はじめて人の優しさに触れた鬼市。(『八丁堀の忍』) 義賊として生きようとしていた裏伊賀の若者が、江戸の闇を守る。活劇と人情の忍び物語。 『八丁堀の忍』『八丁堀の忍(二) 大川端の死闘』『八丁堀の忍(三) 遥かなる故郷』『八丁堀の忍(四) 隻腕の抜け忍』『八丁堀の忍(五) 討伐隊、動く』『八丁堀の忍(六) 死闘、裏伊賀』 全6冊合本版
  • 服部半蔵 家康を支えた諜報参謀
    3.7
    「本能寺にて信長憤死」の報を聞いた家康は「光秀と刺し違える」と色めき立った。しかし、半蔵はさらに先を読んでいた。「お屋形さま、新しい天下のために行動なさるときです。この半蔵は命をかけて岡崎までお守りいたします」――家康最大の窮地を救い、徳川の天下を決定づけた男、服部半蔵。伊賀の忍者集団を率いて極秘情報をつかみ、虚々実々の駆け引きに天才的手腕を発揮した男の生涯。

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  • 服部半蔵 日と影と
    -
    室町時代末期、下克上が横行し時代が戦国に移っていく中、一人の男を世に出すために、生涯を人の影で生きて、闇に死んでいくことを決意した男がいた……。彼は、父・服部半三保長から何を学び、友や兄弟たちと何を育んできたのか。日本最高の忍者・服部半蔵の少年時代を描く。伝奇時代小説。 ●えとう乱星(えとう・らんせい) 1949年、熊本県生まれ。慶応大学中退後、同人誌を主催。1989年に「中風越後」で小説CLUB新人賞佳作入選。1990年、『蛍丸伝奇』を発表、作家生活に入る。『奥義・殺人剣』(光文社)、『裏小路しぐれ傘』(学研)、『用心棒・新免小次郎』シリーズなど著書多数。
  • 発言・沖縄の戦後五〇年
    -
    沖縄県発・おきなわ文庫シリーズ 「あなたのお父さん、お母さんは何歳ですか。あなたはどこで生まれましたか。あなたの家族はどのようにして戦中、戦後を生き抜いてきたのですか。日本敗戦から五〇年の戦後体験と、その精神史を問い返し、共に語ってみたいと著者は願う。特に高校生や大学生などの若者たちと。本書は、沖縄の第一線で活躍する学者、詩人、思想家たち十四人との座談会を中心に、詩人・高良勉の発言を初めて一冊にし、提起する。」 本書は沖縄戦後50年の1995年に初版出版。今回はさらに18年の時を経てあとがきを追記した電子復刻版。 著者は84年に第7回山之口貘賞を受賞、85年に第19回沖縄タイムス芸術選賞・奨励賞(文学)を受賞した沖縄を代表する詩人・高良勉氏。序詩「あたびーぬ うんじ(蛙の恩)」と「私にとっての敗戦後五〇年・思春編」、これに五つの座談会と「アイヌモシリへ」「私の戦後史年表」が収められており、詩人・高良勉の発言集として編集されている。若者たちへ「私(たち)の戦後体験」を伝えたいという目的と熱意は今も一貫している。
  • 覇帝フビライ 世界支配の野望
    3.0
    「欠点よりも長所を、失敗よりも功績を見よ」。この信条に基づきフビライは漢族、ウイグル人、ムスリムまで異なる民族を能力重視で登用、史上最大の帝国を築く。歴代皇帝が制圧できなかった南宋を慎重かつ果断に攻める戦略は圧巻! ユーラシアの陸と海の道を統合、世界を支配した覇帝の生涯を壮快に描く歴史長編。
  • はて、面妖
    -
    足利義昭を京から放逐し、織田信長が天下人となった。幕府御用絵師として将軍家に代々仕えていた狩野家では信長に絵を献上することにし、四代目を継ぐべく若手絵師の源四郎に選定を託した。源四郎は、無謀にもかつて足利義輝に注文された屏風絵を信長に献上することに決めるのだが――(「花洛尽をあの人に」)。戦国の世、歴史に埋もれた人間模様を描いた傑作。
  • 覇天の歌
    3.7
    力はなくとも権力に近づけるのが連歌師だ。父の敵・戦国の世への復讐のため、野村紹巴は連歌の道を突き進み、秀吉はじめ名だたる権力者とつながりを持って、天下一の連歌師へと駆け上ったのだが・・・。
  • 破天の剣
    4.0
    群雄割拠の戦国時代、九州は薩摩の戦国大名・島津貴久の四男として生まれた家久は、若年の頃より「軍法戦術に妙を得たり」と評されるほどの戦巧者であった。だが兄弟の中で家久だけが母親の違う出自の為に深い懊悩を抱えていた。家久はその思いを払拭するかのように大友宗麟、龍造寺隆信といった九州の名だたる大名と奮闘を繰り広げ、島津の九州統一の夢に奔命する。しかし、天下人・豊臣秀吉とその弟・秀長が率いる大軍が島津家の前に立ちはだかる――。島津家の知将・島津家久の波乱に満ちた生涯を描く、第十九回中山義秀文学賞受賞作、待望の文庫化!!
  • 覇・徳川大戦 信長・信貴山に死す!
    3.5
    織田信長、松永弾正そして名器・平蜘蛛とともに爆死! その背後には一向門徒である本多正信の影が……。彼はいったい誰の命を受けて動いているのか? 信長の死によって、再び混沌と化した天下。織田か、徳川か、上杉か? 次の覇者は果たして誰なのか!?

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  • 波止場浪漫 上
    -
    清水次郎長の娘が胸に秘める、運命の恋。 次郎長の末裔である著者が描く渾身の大河ロマン! 稀代の侠客として名を馳せた清水の次郎長。 ご一新の後は旧幕臣と官軍が入り乱れる殺伐とした清水港で地元の名士となり、波止場をつくる時も先頭に立った。 次郎長の養女となった「けん」は、幼い頃に出逢った白皙明眸の西洋医の面影が忘れられず、やがて二人の関係は深まっていくが……。 近代化に突き進む明治から大正の世に清水港で船宿を営み、「波止場のおけんちゃん」と呼ばれて人々から愛された次郎長の養女を主人公に、市井に生きる人たちの愛と別れを描く大河ロマン。
  • 覇道武田戦記1 信玄疾る!
    -
    永禄三年(一五六〇)、信玄が動いた! 実父・信虎を唆し、今川義元を殺害、三万三千の軍を京に向けた! これを阻む信長の兵力は三千。信玄を敗退させるべく、信長のとった秘策とは!? 信玄の天下を賭けた地に、新たな衝撃が走った!

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  • 覇道の海戦(1)
    -
    開戦劈頭からの日本軍の猛攻に、チャーチル首相は北アフリカ上陸作戦の開始を延期、米空母レンジャーを飛行隊ごとインド洋に引き抜くという思いきった作戦をとった。これで新英東洋艦隊は空母3、戦艦5隻を擁する大艦隊となった。対する日本軍は、山下奉文中将率いる第二五軍がセイロン島上陸作戦を敢行。さらに小沢治三郎中将率いる第三艦隊がインド洋に進出、壮絶なるセイロン島争奪戦が始まった!  全9巻で構成(『烈日の海戦』1~3→『覇道の海戦』1~3→『興亡の海戦』1~3)された大長篇架空戦記小説。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、現在は軍事アナリスト兼作家として活躍する。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
  • 覇道の海戦(3)
    -
    米海軍省では驚くべき数の戦時建艦計画に着手している、との情報が日本帝国政府に入った。もし計画が本格的に始動したら、日本に勝ち目はなくなる。それまでの猶予は半年……。その間に国力の劣る英国を窮地に追いこみ、休戦講和の席に着かせなければならない。この新たな戦略方針のもと、聯合艦隊では水雷戦隊をインド洋に派遣、スエズ運河閉塞作戦を敢行する。  全9巻で構成(『烈日の海戦』1~3→『覇道の海戦』1~3→『興亡の海戦』1~3)された大長篇架空戦記小説。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、現在は軍事アナリスト兼作家として活躍する。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
  • 覇道の海戦(2)
    -
    セイロン島を攻略した聯合艦隊は、ここを浮沈空母とすべく第一三航空艦隊司令部を発足。奪還をめざす英米軍との間に激しい死闘が始まった。「敵も我が軍の勢力圏内でいつまでもグズグズしている気は毛頭ないでしょう。一撃か二撃を加えたら、あとは必死で逃げますよ」源田航空参謀に言わせると、戦力に大差がない場合の航空戦とは、瞬間風速にたとえられる。つまり短時間のうちに、どれだけ手持ちの兵力を敵の頭上に送り込んで爆撃や雷撃を敢行できるかで、勝敗が決まるという。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、現在は軍事アナリスト兼作家として活躍する。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
  • 覇道の槍
    3.9
    阿波国の戦国武将・三好元長は、将軍家の血筋に連なる足利善維、三好家の主君筋に当たる細川六郎とともに、戦のない世を作ろうと誓いを立てた。元長は類い稀なる才を活かし、時の政権に代わる堺公方府の樹立に貢献した。畿内支配体制を確立すべく活躍をみせたが、その後、主君・六郎との対立の末に壮絶な人生を歩むことになる――。大いなる野望の先に、男がみた夢とは!?第十九回中山義秀文学賞受賞作家が、悲運の武将・三好元長を描いた渾身の戦国史小説。
  • 花あらし
    3.0
    奥祐筆立花家で、病弱な義姉とその息子の世話を献身的にしている寿々は、義兄・倫仁への思慕を心に秘めていた。が、そんなある日、立花家に大事件が起こり、寿々は愛するものを守るために決意する……(「花あらし」)。心に修羅を抱えながら、人のために尽くす人生を自ら選ぶ女性を暖かい眼差しで描く表題作他、こころの琴線に静かに深く触れる全五篇。瀬戸内の武家社会に誇り高く生きる男と女の切なさ、愛しさを丹念に織り上げる。
  • 花戦さ
    4.1
    厚き友情と信頼で結ばれていた、花の名手・池坊専好と茶の名人・千利休。しかし秀吉の怒りを買い利休は非業の死を。専好の秀吉に対する怒りが増していく。そんな専好に秀吉への復讐の機会が訪れる…。
  • 花宴
    4.0
    江戸から西に一八〇里の嵯浪藩で代々勘定奉行を務める西野家。一人娘で小太刀の名手である紀江は、父の弟子の青年にほのかな想いを寄せる。別の弟子と夫婦になった後も彼のことを忘れられぬ紀江だが、うしろめたさに苦しみながらも少しずつ夫と共に笑い合えるようになっていく。しかしある朝、思いもよらぬ事実が……。著者は『弥勒の月』『東雲の途』や、『燦』シリーズで時代小説家としても高い評価を受けるあさのあつこ。武士の家の娘として強く生きた女性を主人公に、人生のままならなさや真の愛情の意味を、四季や剣のみずみずしい描写とともにしっとりと描く傑作時代小説。
  • 花売り剣客 罪深き刃
    5.0
    ゆえあって藩を出奔し、江戸に出てきた武家娘の真央。 路銀を使いはたして途方に暮れているところを、水茶屋で働く沙紀に助けられた真央は、今は花売りを生業にして町人として暮らしていた。 そんななか、沙紀がごろつきにさらわれた。真央は恩人を助けるため、その身がわりに処女を奪われてしまう。 男を知って覚醒し、犯されるたびに艶を帯びてくる躰。その妖艶な肉体と凄腕の剣を活かし、真央は悪い奴らを懲らしめていく。 さらに、許婚を死に追いつめた張本人から真実を聞き出し、今は亡き思い人の無念を晴らそうと敵地に乗りこむが……。 痛快無比の時代官能エンタテインメント!
  • 花隠密
    -
    花を好んだ11代将軍・徳川家斉に、各藩は競って自慢の花を献上した。四国・宇和島藩も、花造りの名人・田吹弥兵衛に花菖蒲を造らせ献上した。だが無残にも家斉は冷笑し、細川家献上の肥後菖蒲を讃美する。その結果、弥兵衛は割腹した。息子・弥十郎は、悲憤に耐え肥後に潜入する。花造りを盗むための隠密である。異色の題材に挑んだ時代長篇。
  • 花篝 御探し物請負屋
    -
    手習い師匠の息子藤井文平は齢十六。小柄で元服前の前髪立ちのためよく子供扱いされるが、二年ほど前から「御探し物請負い屋」の看板をかかげている。知り合った二枚目の哲哉とごつい岩五郎が、暇つぶしの助っ人を買って出てくれている。二人とも旗本家の部屋住みだが剣の腕はあり、秀才でもある。蒔絵の文箱、消えた盆栽……請負い屋の本領は、失せ物が見つかってからにある。江戸に生きる人々の機微を切なく描く連作時代小説。
  • 花篝 小説 日本女流画人伝
    -
    美人画で名をはせた北斎の娘お栄(応為)、狩野派隆盛の立て役者元信の妻千代女、幕府奥絵師狩野宗家の跡目争いにまきこまれ、かどわかされ牢に閉じこめられた悲運の人屋左女、周囲の反対を押して探幽門人伊兵衛と市井に幸せを求めた清原雪信、祇園茶店の娘から池大雅の妻となった玉蘭など、埋れた女流画人の絵にかけた情熱の生涯を発掘する12篇。
  • 花影の花 大石内蔵助の妻
    3.5
    赤穂浪士・大石内蔵助の妻、りく。 忠臣として語り続けられる大石内蔵助ではなく、その妻にスポットライトを当てた、影の「忠臣蔵」。 討ち入り後、りくは遺児となった大三郎とともに生きるが、その生涯は哀しいものだった。赤穂に嫁ぎ、夫を支え、そして夫亡き後は忠臣たちの遺族のもとをまわるなど、最期まで武士の妻であった。そんなりくの人生を平岩弓枝が鮮やかに描き出した傑作長編。涙なくしては読めません。 第25回吉川英治文学賞受賞作。 ※この電子書籍は1990年に新潮社より刊行され、文藝春秋より2020年12月に刊行した文庫版を底本としています。
  • 花籠の櫛 京都市井図絵
    -
    奉公先から実家へ戻るため関所破りをした娘・お八重に大津代官所の沖宗弥兵衛は処刑の命を下す。だが彼女は弥兵衛の嫡男の命を救っていたことがわかり、深く罪を悔いた彼は僧侶となる。お八重を軸に、人間の宿業と絆の深さを描いた連作集。

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  • 神の子 花川戸町自身番日記
    3.0
    人の本心は誰にもわからない。だから思い遣る――。 浅草花川戸界隈には、《人情小路》と呼ばれる横町があった。戯作者を目指す可一はその辻の自身番の書役として、町内の出来事を日記に残していた。 そこに綴られていたのは、一善飯屋を営む男を衝き動かした慕情や、大好きな父親の窮地を救おうとする童女の奇跡、武士の義ゆえに添え遂げられない夫婦の絆だった……。 隅田川近くの《人情小路》で、手探りで明日を掴もうとする人々を描く、感涙必至の時代小説。
  • 花喰鳥のゆくえ 首斬り役人と人斬り志士
    -
    人を斬ることを生業とする、豊前藩の首斬り役人の家に生まれた与太と、呉服商の次男坊として生まれた佳一。寺子屋の手習い時代からの友である二人は、与太の家道場で剣の腕も磨いてきた。時は経ち、次第に時代は混沌としていく。そして、家を継ぎ、大切な人を懸命に守ろうとする与太と、攘夷の思想に触発された佳一は別々の道を歩むことになる。幕末を駆け抜けた二人の友情の物語。
  • 花さがし 風烈廻り与力・青柳剣一郎[27] 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    4.3
    藤が優雅に咲き誇る妻恋坂で、ふいに大八車から樽が落下。幼い娘と女中に迫るその樽を、一人の男が体を張って止めた。だが、その事故で男は記憶を喪失。偶然居合わせた青柳剣一郎は、男が藤を熱心に見ていた様子を手掛かりに、身許捜しに努める。やがて、男に怪しい影が忍び寄り…。そこには予期せぬ謀略が隠されていた。果たして、剣一郎は男を救えるのか。
  • 花咲ける上方武士道
    3.3
    風雲急を告げる幕末、公家密偵使・少将高野則近の東海道東下り。大坂侍・百済ノ門兵衛と伊賀忍者を従えて、恋と冒険の傑作長篇。
  • 花晒し
    4.0
    元芸者の右京は、亡き夫の後を継いで広小路を仕切る元締となった。ある日、美人で評判の娘が行方知れずになり、数日後に家に戻っても引きこもってしまう、という出来事が続いていることを知り、調べを始めたが……(「花晒し」)。急逝した著者の最後の連作短編のほか、新人賞を受賞した幻のデビュー作を特別収録。
  • はなたちばな亭恋空事
    3.0
    手習い小屋「たちばな堂」を営むお久は、かわいくてかしこくて時々お間抜けな町内一の人気者。思う男は数知れず、だがさっぱり気づかぬ鈍感娘。そこへ狸がやってきて……お江戸あやかしラブコメの決定版!! ※本作は二〇〇九年九月、『はなたちばな亭らぷそでぃ』のタイトルで弊社より単行本として刊行されたものが底本です。

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