プロフィール

  • 作者名:工藤章興(クドウショウコウ)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1948年
  • 出身地:日本 / 愛媛県
  • 職業:作家

早稲田大学第一文学部卒。『大谷吉継と石田三成』、『反関ヶ原』など数多くの作品を手がける。

作品一覧

  • 異 上杉軍記3 長良川決戦

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     途中、義昭の暴走で畿内を信長に抑えられたものの、謙信の策が完全に決まり信長を追い詰めていくのだが、少々有利に展開しすぎているので何かおかしいと感じた。あとがきによると、五巻を想定していたものが三巻になってしまったとのことで、読んでいて感じた”おかしさ”の原因はそれであった。そうであれば都合の良すぎる展開もしかたがない。それを踏まえた上でこれまでの展開を振り返ると、越前では景虎と景勝の後継者争いの火種――一応は謙信が直接指名しているが――や駿州を巡る武田と徳川のせめぎ合い、そして上杉武田の同盟を匂わせるやり取りなど物語としての仕掛けが用意されており、結末は同じであってももう少し違った展開を予定

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    2013年06月29日
  • 異 上杉軍記2 信長の罠

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     よいよ信長が台頭。力で解決しようとする信長と策を幾重にも巡らせる謙信の対比がなかなかおもしろかった。信長は謙信を京から遠ざけようとするのだが、それを理解した上で、仕掛けを施し越後へ帰還する謙信。そして越後にいながら畿内の信長を翻弄する様は軍神と呼ぶにふさわしい。一方の信長は謙信に翻弄されながらも戦力を拡大。圧倒的な戦力差がある中で、謙信がどう信長を打倒するのか楽しみ。

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    2013年06月29日
  • 異 上杉軍記1 輝虎奔る!

    Posted by ブクログ

     上杉が足利義昭を奉じて上洛するという異色作。なかなか上洛できず、ようやく上洛したと思ったら各武将の思惑によりすぐに帰国するというグダグダな展開。しかしこれはグダグダになって当然である。なぜなら物語も足利義輝が謀殺されるところから始まることもあって各武将の同盟、婚姻関係もほとんどない状態。そのため連携が取れないのは当たり前で、その場で戦にならなかっただけマシという有様。その状況を鑑みるとこのグダグダな展開は非常にリアリティがあるといえる。

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    2013年06月16日
  • 新 真田軍記 5

    Posted by ブクログ

    この歴史小説は「もしあの時。。。してれば」の範疇に入るかもしれませんが、歴史事実を調べて書かれているためか、今回で3回目の読み返しになりますが楽しく読ませてもらっています。

    このシリーズは全7巻ですが、なぜこの5巻についてレビューを書いたかというと、5巻の後半(p207-233)で、敢えて物語から離れる形で、「徳川家康と松平元康とは同一人物で無い」という学説を披露しているからです。恐らく著者の工藤氏の最も述べたったポイントなのでしょう。

    家康は桶狭間の戦いが終わって今川義元が敗れてから独立しますが、昔からなんか変だと思ってきました。また長男の信康と自分の妻を信長の命令とは言え、殺してし

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    2011年07月10日

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