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美貌と気立てを見込まれ、江戸で指折りのリサイクルショップ・献残屋に嫁いで十二年。夫が外で生ませた子を育てながらも懸命に店を守るおしのは、ある日、またも夫の裏切りを知り、店を出る決意をするのだが…。時の将軍の寵姫「お琴の方」との交流、女主人としての迷いと決断。それらを経験し成長していく女性を鮮やかに描く時代小説。
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Posted by ブクログ
蜂谷涼「はだか嫁」、2012.4発行、連作6話。将軍家や大名家への献上品の残りを商う「献残屋(けんざんや)」である仙石屋に「丸々のはだかで来ておくれ」と舅左近・姑おりきにお願いされた美人のおしのの物語。子供ができず、亭主運平が外でこしらえた力平を自分の子として育て、勘当された亭主は家を出て浮気相手...続きを読むの家に。おしのは若女将から女主に。相撲取りの真似事である「柱への諸手突き」をしながら自らを鼓舞し、千石屋のために頑張るおしのの物語。
面白い。 タイトルの意味について理解は、難しくない。 こんな境遇の、こんなに爽やかな主人公に、新しい巡り逢えたのは幸運。
はだか嫁って聞くとドッキリしますが、裸一貫と同じようなニュアンスの言葉のようです。 お話は黒船来航の少し前~篤姫が徳川家に嫁いでくる直前くらいでしょうか。仙石屋を支える嫁おしのが主人公。 1章からおしのさんが理由あって女主人になるという衝撃的な展開で、どんどん引き込まれて行きました。 今後おしのさん...続きを読むがどのように幕末~明治維新を乗り越えていくのか、続編を期待します。
書店で書名にひかれ購入。はじめてよむ作家。 はだか嫁とは何の嫁入り支度もせず嫁ぐこと。主人公はそんなはだか嫁おしの。おしのは夫が外でうませた子を育て大店の献残屋をまもる。将軍の側室との深交など登場人物も多種で、そこに生じるさまざまな出来事を女主人としておさめてゆく。ときどき弱気をみせるがそこがとても...続きを読む人間的。総じて腹が据わってカッコがいい主人公をがんばれ!と応援しながら読み終えた。
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