山と溪谷社の検索結果
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新編 単独行
1930年代前半、国内高峰の冬期登山が一般的ではなかった時代に、たったひとりで厳寒の北アルプスを駆け抜け、「不死身の加藤」との異名をとった加藤文太郎。 風雪の槍ヶ岳・北鎌尾根に消えたその生涯は、新田次郎の小説『孤高の人』(新潮社)でも知られ、谷甲州の『単独行者』(山と溪谷社)にも描かれているが、彼の真実は残された著作にある。 加藤の遺稿集『単独行』を新たな視点で編集し直し、時代背景などの詳細な解説を加え、ヤマケイ・クラシックスシリーズとして生まれ変わった『新編・単独行』の文庫版を電子化しました。 -
垂直の記憶
2002年秋、山野井泰史は、ヒマラヤの難峰ギャチュン・カンに単独登頂後、下降中嵐につかまり、妻・妙子とともに決死の脱出を試みて奇跡的に生還した。 この衝撃的な生還を機に、自らのクライミングの半生を振り返り、難ルートから挑んだ高峰への思いを綴る。 すさまじい登攀への思いと「日常」の生活も著わした、氏の再起への物語でもある。 2004年に刊行された書籍の文庫版を電子化しました。 -
ヤマケイ文庫 黒部源流にて 山の青春画帖
黒部源流に建つ薬師沢小屋支配人として活躍する、やまとけいこさんが綴った山と旅への思い。 楽しさと切なさがあふれる数々の山行を語り、世界各地への旅を通し自分自身を見つめなおす。 「山の青春画帖」の副題のとおり、所々に織り込まれた、こころ和むイラストも魅力的。 やまとさんの前向きな生き方にも勇気づけられる! 本書は、2021年に刊行された『蝸牛登山画帖』を改題し、「終わりなき旅」の新章(80ページ)を追加のうえ、ヤマケイ文庫化したものです ■内容 はじめに 第1章 始まりの山 流星群とご来光/兄とワンダーフォーゲル 第2章 ワンゲルの日々 高いところが好き/歩荷とキスリング/美大ワンゲル合宿/北アルプス大縦走/雷に追われて/真夜中のスープスパゲッティ/山よりキャベツ/あん肝鍋/縄文杉と山の怪 第3章 一人の山 リュウキュウイノシシの運命/暗い寒いお腹が空いた/モグラトンネルを抜けて/旅と山と絵と 第4章 源流に大イワナを求めて 鈴蘭と沢登り/藪こぎ大好き/イワナと命拾い/痛くない痛くない 第5章 クライマーに憧れて 人生で一番晩寒かった日/岩の割れ目に挟まれて/死の山の岩壁/虫の知らせ 第6章 山の暮らし 黒部源流にて/南極と日本の極地/帰りを待つ人々/銃口とシカの目/クジラ跳ねる海 第7章 終わりなき旅 哀愁の家からの旅立ち/世界の旅から富山へ/富山移住とコロナ禍/西表島再び/ユーコン川下り/極夜の北極圏へ/黒部源流放浪/世界共通言語 おわりに -
ヤマケイ文庫 ドキュメント遭難 山岳遭難の教訓
日本各地の山々で実際に起きた遭難事故を克明に記録したドキュメンタリー。高体温症、爆弾低気圧、雪崩、道迷いなど、12件の事例を当事者や関係者の証言に基づき再現。 天候判断の誤り、装備の不備、一瞬の油断といった事故原因を多角的に分析し、生と死を分けた状況から得られる未来の事故を防ぐための貴重な教訓を提示する。 2015年刊行の『ヤマケイ新書 山岳遭難の教訓』に、『山と溪谷』2020年2月号掲載の皇海山道迷い遭難の事例を追加し文庫化。 ■内容 高体温疾患の恐怖――2005年5月沖縄西表島 春の爆弾低気圧――2006年3月八ヶ岳・谷川岳 10月のブリザード――2006年10月北アルプス白馬岳 吹雪にかき消えたルート――2006年北アルプス白馬乗鞍岳 スキーツアー中の雪崩事故――2007年2月八甲田山前嶽 冬山登山基地を襲った雪崩――2007年12月北アルプス槍平 ゴールデンウィークの低体温症――2012年北アルプス白馬岳・爺ヶ岳・穂高岳 被雷のち骨折――2012年8月大峰行者還岳 幻覚に翻弄された山中彷徨――2011年8月大峰釈迦ヶ岳 明暗を分けた分岐点――2012年9月奥秩父和名倉山 単独で山中を彷徨した8日間――2014年5月奥秩父飛龍山 思いこみが招いた道迷いと滑落――2019年6月皇海山 登山用語集 -
ヤマケイ文庫 ピッケルと口紅
1975年5月、日本女子登山隊が世界で初めて女性によるエベレスト登頂に成功しました。 頂に立ったのは副隊長・田部井淳子。そしてその傍らには、遠征準備から苦楽を共にした本書の著者・北村節子がいました。 本書は、著者と田部井がその後も長年にわたって挑み続けた世界の山々――シシャパンマ、マッキンリー、南極、そして七大陸の最後の一座・ニューギニア最高峰までの冒険を描いた、真実の「女子冒険譚」です。 自然の厳しさや異文化との出会い、人間関係の葛藤など、旅の舞台裏を生き生きと描写しつつ、そこにはいつも笑い合いながら困難を乗り越える2人の姿がありました。 最終章では、登頂成功をきっかけに“世界の有名人”となった田部井が背負うことになった新たな社会的役割と、それでも変わらぬ友情で楽しんだヨーロッパの山旅が綴られます。 自らの足で世界を切り拓いてきた女性たちの姿は、今を生きる私たちに力強いメッセージを投げかけてくれます。 本書は、人生の新しい道を探すすべての人に贈る、実話に基づいた応援歌です。 1997年に東京新聞出版局より刊行された『ピッケルと口紅 -女たちの地球山旅』をヤマケイ文庫で復刻。 なお、登頂50周年を記念して制作された映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』にも本書のエピソードが数多く登場しています。 ■内容 はじめに 第1章 エベレスト 第2章 シシャパンマ 第3章 マッキンリーへ 第4章 南極 第5章 ニューギニア 第6章 アイガー東山稜 長めのあとがき -
ヤマケイ文庫 秘境釣行記
「激しさと穏やかさが、さも当然といった風に共存する山の姿を垣間見て、私は心の殻がはがれて、それがむき出しになるような戦慄(おののき)を感じていた。川の流ればかりではない。ここでは、魚も獣も人も、死と背中合わせに生きている。ちょっとした油断、そして恐らくは抗いようのない偶然が、それらの生を死へとすり替えてしまうのだ。」(本文より) 濃霧の中の山越え、沢を走る鉄砲水の恐怖、掴み取りできるほど大量のイワナ、一日で百匹を超すヤマベ釣り、暗闇にひそむヘビ・タカ・ヒグマ、目の前で宙を飛び滝壺に消えていった巨大イワナの勇姿――かつて北の奥地にあった圧倒的な自然を描き、「喰う・喰われる」の掟に従ってひしめきあう生命に心が震える。 解説/服部文祥 ■内容 1 母なる川よ 染退川へ/無言の教え/行く人、来る人/自然の戦い/ふたたび東の川へ/鱒の群れ/大きなヤマベ/ペンケホカイ/大水/迷い人 2 奥地へ 悪夢/三叉へ/岩上の危機/濃霧の山越え 3 燃ゆる渓 他流試合/巨大魚/渓流に帰る/雨の徳富川/黄金川 解説 服部文祥 -
ヤマケイ文庫 ヒルは木から落ちてこない。 ぼくらのヤマビル研究記 増補版
2021年刊行の『ヒルは木から落ちてこない。ぼくらのヤマビル研究会』をその後の研究成果を増補してヤマケイ文庫化。 鈴鹿山脈の麓で暮らす小中学生が、自らの好奇心をもってヤマビルの研究に挑んでいます。 定説を覆すような発見や知られざるヤマビルの能力を次から次へと発見しています。 子どもたちの科学的好奇心と思考力、行動力に感嘆する一冊です。 ■内容 第1章 ヒルとの出会い 第2章 ヒルの弱点を突き止めろ 第3章 ヒルは木から落ちてくるのか? 第4章 いざ、解剖だ 第5章 実験材料を確保せよ 第6章 ヒルはどうやって拡がるか 文庫版のための増補 鈴鹿山脈におけるヒルの分布、その後 -
ヤマケイ文庫 41人の嵐 台風10号と両俣小屋全登山者生還の一記録
1982年8月1日、南アルプスの両俣小屋を襲った台風10号。 この日、山小屋には41人の登山者がいた。 前日から降り続けた雨は強くなる一方で、小屋番は不安に駆り立てられる。 テントサイトの登山者を小屋に避難させるも、夜半に濁流が小屋の目前にまで迫ってきた。 「しまった! しまった! しまった!」。 激しい後悔の念を抱きながら、小屋番は即座に避難開始を指示。風雨激しい23時3分、着の身着のままで裏山への避難を開始する。 まだのんびりしていた登山者たちも小屋の中に穴が開くにいたって、自分たちが追いつめられたことを知り、あわてて駆け出して行った。 這う這うの体で裏山へ避難するも、冷たい豪雨は容赦なく体温をうばっていく。 長い夜を経て、小屋に戻り、ささやかな休憩をとることができたが、なおも豪雨は両俣小屋に襲い掛かり……。 台風による気象遭難の惨劇というノンフィクションであるのみならず、若き小屋番の逡巡と決断、大学生たちの勇気と団結力など、登山者のヒューマンドキュメンタリーとしても秀逸な作品。 ■内容 一 穏やかな日々 二 両俣小屋へ 三 九州地方の集中豪雨の頃 四 台風前の晴れた日に 五 一九八二年八月一日 六 長い夜 七 夜明けの恐怖 八 優しい光を浴びて 九 テントの十六人の行くえ 十 ささやかな晩さん 十一 第二の試練 十二 四パーティは一パーティ 登山者たちの手記 -
ヤマケイ文庫 未完の巡礼 冒険者たちへのオマージュ
1970年代から80年代にかけて活躍した著名な登山家や冒険家、植村直己、長谷川恒男、星野道夫、山田昇、河野兵市、小西政継――。 世界的に知られた彼ら6人の事績を、『山と溪谷』元編集長が現地を訪ねて綴った交流の記録である。 すでに揺るぎない実績をもち、多くの著書をもつ彼らであるが、実際にその足跡をたどる旅をからめることで、亡くなった当時と現在とのつながり、継続性に重点をおいた。 世界的な極地冒険家・植村直己は、グリーンランド・シオラパルクへの旅を。 アルプスとヒマラヤに数々の記録を残した登山家・長谷川恒男は、カラコルム・フンザへの旅を。 動物写真家・星野道夫は、アラスカ・シシュマレフへの旅を。 世界最強と言われた登山家・山田昇は、アラスカ・マッキンリーへの旅を。 北極点に単独徒歩到達した冒険家・河野兵市は、愛媛県・瀬戸町への旅を。 そして登山を世界レベルに押し上げた登山家・小西政継は、ネパール・マナスルBCへの旅をトレースする。 文庫版では写真も多数掲載し、解説をノンフィクション作家の角幡唯介氏が執筆。 本書で取り上げた6人のうち、4人までが43歳で亡くなっている。 全員が志半ばでの遭難であり、残された遺族たちの想いも含めて、彼らの登山や冒険が、われわれにその時代、その行為とはなんであったのか問いかけてくる。 ■内容 はじめに 植村直己 時代を超えた冒険家 長谷川恒男 見果てぬ夢 星野道夫 生命へのまなざし 山田 昇 十四座の壁 河野兵市 リーチングホーム 小西政継 優しさの代償 あとがき 解説 時代と人間への挽歌 角幡唯介 ■著者について 神長 幹雄(かみなが・みきお) 1950年、東京生まれ。 1975年、信州大学人文学部卒業。在学中休学して、2年弱、アメリカに滞在。 山と溪谷社入社後は『山と溪谷』編集長、出版部長などを歴任し、山岳雑誌、山岳書を編集するかたわら、多くの登山家たちと親交を結ぶ。 海外取材の経験も豊富で、個人的にも60カ国以上を旅する。 主な著書に『豊饒のとき』(1990年、私家版)『運命の雪稜』(2000年、山と溪谷社)『未完の巡礼』(2018年、山と溪谷社)など。共著に『日本人とエベレスト』(2022年、山と溪谷社)があり、第12回「梅棹忠夫・山と探検文学賞」を受賞。 近著に編著『山は輝いていた ―登る表現者たち13人の断章』(2023年、新潮文庫)がある。 日本山岳会会員。 -
ヤマケイ文庫 北極男 増補版 冒険家はじめました
日本唯一の北極冒険家、荻田泰永のデビュー作。 1977年神奈川県生まれの著者は、両親に何不自由なく育ててもらったはずなのに、ある日突然大学を中退して北極冒険を思い立つ。 2000年、冒険家・大場満郎の企画で初めての海外旅行で北極に行き700kmの徒歩行を経験。 その後、アルバイトで資金をためては毎年のように北極へ向かい、2002年には500km単独徒歩行、2004年に2000km犬ゾリ縦断行、2010年には北磁極に無補給単独到達。 2012年には日本人初の北極点無補給単独到達をめざす。 年々悪化する海氷状態、まったく前に進めない乱氷帯、極限の飢え、そしてホッキョクグマの恐怖。 なぜそこまでして過酷な北極へ通いつめるのか? 生きるとは何か、を探すうちに極地にたどりついた男は、やがて「考える脚」へと変貌を遂げる。 その冒険の過程を描いた珠玉の青春記。 ■内容 プロローグ<ある取材記者との会話> 旅の準備・北極ってどんなところ? ホッキョクグマほか 1回目 初めての北極~2000年北磁極~ 2回目 北極一人旅~2001年レゾリュート~ 3回目 単独初挑戦~2002年500km徒歩行~ 4回目・5回目 出会い~2003年ケンブリッジベイ~ 6回目 犬ゾリ2000kmの旅~2004年グリーンランド~ 7回目・8回目 挫折~2006年ケンブリッジベイ・2007年1000km単独徒歩行~ <ある取材者との会話・その2> 冒険家の悩み・働くこととお金の話 9回目・10回目 再起~2008年皆既日食・2010年北磁極単独~ 11回目 角幡とフランクリン隊を追う~2011年1600km二人旅~ 12回目 無補給単独徒歩による挑戦~2012年北極点~ 13回目 北極点を越えて~2014年再びの挑戦を目指して~ 《あとがき》 《解説》北極バカ一代 角幡唯介 《文庫解説》イヌイットに与えられた名前は 川内有緒 ■著者について 荻田 泰永(おぎた・やすなが) 1977年神奈川県生まれ。 カナダ北極圏やグリーンランド、北極海を中心に主に単独徒歩による冒険行を実施。 2000年より2019年までの20年間に18回の北極行を経験し、北極圏各地をおよそ10,000km以上移動。 世界有数の北極冒険キャリアを持ち、国内外のメディアからも注目される日本唯一の「北極冒険家」。 2016年、カナダ最北の村グリスフィヨルド~グリーンランド最北のシオラパルクをつなぐ1000kmの単独徒歩行(世界初踏破)。 2018年1月5日(現地時間)、南極点無補給単独徒歩到達に成功(日本人初)。 2018年2月 2017「植村直己冒険賞」受賞。2021年5月 神奈川県大和市に「冒険研究所書店」開業。 日本国内では夏休みに小学生たちと160kmを踏破する「100milesAdventure」を2012年より主宰。 北極で学んだ経験を旅を通して子供達に伝えている。 著書に『考える脚』(KADOKAWA)がある。 -
ヤマケイ文庫 十大事故から読み解く 山岳遭難の傷痕
山岳遭難史に内包された「影」の部分に光を当てる。 木曽駒の学校集団登山や愛知大学山岳部の冬山合宿、西穂独標の高校生落雷事故、立山の中高年初心者事故、そしてトムラウシ山のツアー登山の遭難など、戦前から現代まで10件の重大事故を検証。 時代を反映した日本の山岳遭難事故を時系列で振り返る、貴重な記録の集大成。 近代登山の黎明期から、遭難事故は、登山が本来内包しているであろう危機管理の点からも、避けがたいものとして存在してきた。 なかでも多数の死者を出した大量遭難や、その時代背景を反映して話題となった歴史的な遭難事故も数多くある。 すでに遠い過去のものとなりつつある遭難事故もあるが、過去の事故を丹念に発掘し、再度、検証することも重要だろう。 本書は、そうした戦前から最近の事故までを概観した読みもので、次の10章で構成される。 1章1913年の「聖職の碑」木曽駒ヶ岳集団登山事故、2章1930年の東京帝大の剱沢小屋雪崩事故、3章1954年の富士山吉田大沢の大量雪崩事故、4章1955年のナイロンザイル切断事故、5章1960年の谷川岳一ノ倉沢宙吊り事故、6章1963年の薬師岳愛知大学大量遭難事故、7章1967年の西穂高岳落雷遭難事故、8章1989年の立山での中高年大量遭難事故、9章1994年の吾妻連峰スキー遭難事故、10章2009年のトムラウシ山ガイド登山遭難事故。 時系列で上の10件の遭難事故を振り返るが、学生の大量遭難や落雷事故、中高年初心者の事故やガイド登山の事故など、時代を反映したもを特に取り上げた。 日本の山岳遭難の歴史を振り返ったものとして貴重な記録である。 ■内容 第1章 木曾駒ヶ岳の学校集団登山事故 第2章 剱澤小屋の雪崩事故 第3章 冬の富士山巨大雪崩事故 第4章 前穂東壁のナイロンザイル切断事故 第5章 谷川岳の宙吊り事故 第6章 愛知大学山岳部の大量遭難事故 第7章 西穂独標の学校登山落雷事故 第8章 立山の中高年初心者遭難事故 第9章 吾妻連峰のスキーツアー遭難事故 第10章 トムラウシ山のツアー登山遭難事故 文庫あとがき 解説 『山岳遭難の傷痕』からの連想(菊地俊朗) -
ヤマケイ文庫 北岳山小屋物語
南アルプス北岳周辺にある5軒の山小屋(白根御池小屋、広河原山荘、北岳山荘、北岳肩の小屋、両俣小屋)の日々を描くノンフィクション。 小屋開け、山岳遭難救助、山小屋生活の日常、小屋番の素顔など、宿泊・通過するだけではわからない、山小屋の裏側を描く。 単行本刊行後、それぞれの山小屋では、経営の変動、管理人、スタッフの異動、小屋の改装や建て直しがあった。 これらの変化について追加取材、加筆し文庫化。 解説・羽根田治。 -
ヤマケイ文庫 ひとりぼっちの日本百名山
他人の基準で選ばれた山をなぞることに何の意味があるのだろう。 百名山に憧れつつも多忙から百名山をめざさなくなって二年。 気ままに登るしかない、自分の登りたい山をめざす、と著者は自己弁護を重ねていた。 しかしある日、有名企業の会長が百名山を完登した新聞記事を読んで「落雷を受けた」ようなショックを感じる。 激務の人でも登ったのに、自分は……。 そこから著者の新しい「百名山」が始まった。 関東周辺は日帰り、一泊コースで登り、九州は年末年始に集中的に登る。 そして北海道、東北、北陸へ。著者は山岳会などに所属せず、単独行が圧倒的に多かった。 それゆえに危険な目にあったり、失敗したことも本書では赤裸々に語られている。 山小屋でガソリンストーブが引火して爆発しそうになったり、道に迷って必死でヤブこぎをしたり、ヒグマに恐怖したり。 悲観と楽観、緊張と安堵が交錯する様子は、単独行者なら誰もが胸に沁み、感じ入ることだろう。 いまから30年以上も前は「単独登山はやめましょう」と言われていた時代だったが、それでも登り続けた著者が見つけた自由と自立。 なにものにも束縛されず、出会ったすべての登山者に感謝するその姿勢は30年たった今でも色あせることはない。 百名山をめざすすべての登山者に語り継ぎたい、珠玉の山行記。 1988年以降の百名山ブームを踏まえ、深田本を知らずに百名山へアプローチしている人に向けて、深田久弥の思索をたどれるよう巻末に百名山に関する情報を大幅に追加。 ■内容 はじめに 第一章『百名山』の山麓を歩く 1石鎚山 2美ヶ原 3赤岳(八ヶ岳) 4木曽駒ヶ岳 5大菩薩嶺 6至仏山 7富士山 8北岳 9間ノ岳 10槍ヶ岳 11常念岳 12御嶽山 13蓼科山 14奥穂高岳15瑞牆山 16金峰山 17赤城山 18悪沢岳 19雲取山 20丹沢山 21筑波山 22天城山 23甲武信ヶ岳 24立山 25燧ヶ岳 26霧ヶ峰 27谷川岳 28鳳凰山29鷲羽岳 30水晶岳(黒岳) 31浅間山 第二章『百名山』の五合目に登る 32宮之浦岳 33開聞岳 韓国岳(霧島山) 34両神山 35鹿島槍ヶ岳 36五竜岳 37白馬岳 38那須岳 39早池峰山 40仙丈ヶ岳 41甲斐駒ヶ岳 42剣山 43塩見岳 44乗鞍岳 45赤石岳 46聖岳 47磐梯山 48火打山 49妙高山 50剱岳 51四阿山 52白山 第三章『百名山』の頂上部が突如見える 53苗場山 54安達太良山 55武尊山 56皇海山 57会津駒ヶ岳 58高千穂峰(霧島山) 59久住山 60阿蘇山 61祖母山 62恵那山 63草津白根山 64平ヶ岳65越後駒ヶ岳 66薬師岳 67黒部五郎岳 68笠ヶ岳 69空木岳 70男体山 71光岳 第四章『百名山』の長尾根にあえぐ 72奥白根山 73利尻山 74旭岳(大雪山) 75斜里岳 雌阿寒岳 76大朝日岳 77飯豊山78巻機山 79岩木山 80八甲田山 81八幡平 82岩手山 83蔵王山 84月山 85大山 86伊吹山 87荒島岳 第五章『百名山』の胸突八丁を登る 88鳥海山 89幌尻岳 90十勝岳 91トムラウシ 92羅臼岳 93雄阿寒岳 94後方羊蹄山 95吾妻山 96高妻山 97焼岳 98大峰山 99大台ヶ原山 100雨飾山 付録『日本百名山』完登のためのアドバイス あとがき 文庫版のためのあとがき 山名索引 -
ヤマケイ文庫 潮風の下で
北極圏まで渡るアジサシ、捕食者たちから逃れるサバのドラマ、産卵場所である深海に帰るウナギの長い旅路。 古典的ベストセラー『沈黙の春』、『センス・オブ・ワンダー』の著者レイチェル・カーソンが、海のエコロジーの魅力を伝えた処女作、待望の復刊。 アメリカ漁業局に勤めながら綴った科学と詩情を織り交ぜた名文により、誰もが海辺に生きる生き物の視点で世界を見ることの豊かさと、見事な命のつながりのドラマに引き込まれていくであろう。 ■内容 はじめに 一部 海辺――海のドラマ 第一章 上げ潮 第二章 春の飛翔 第三章 北極圏の出会い 第四章 夏は終わった 第五章 海へ吹く風 二部 カモメの道――カモメが俯瞰する海のなか 第六章 春の回遊 第七章 サバの誕生 第八章 プランクトンの狩人 第九章 港 第十章 海路 第十一章 小春日和の海 第十二章 網あげ 三部 川から海へ――生命の回遊 第十三章 海への旅 第十四章 海の越冬地 第十五章 回帰 本書に登場するおもな生き物 訳者あとがき 解説・阿部治 ■著者について 原著 レイチェル・カーソン(Rachel Carson) 1907年5月27日 - 1964年4月14日 アメリカ合衆国のペンシルベニア州に生まれ、1960年代に環境問題を告発した生物学者。 アメリカ内務省魚類野生生物局の水産生物学者として自然科学を研究した。 農薬で利用されている化学物質の危険性を取り上げた著書『沈黙の春』(Silent Spring)は、アメリカにおいて半年間で50万部も売り上げ、後のアースディや1972年の国連人間環境会議のきっかけとなり、人類史上において、環境問題そのものに人々の目を向けさせ、環境保護運動の始まりとなった。 没後1980年に、当時のアメリカ合衆国大統領であったジミー・カーターから大統領自由勲章の授与を受けた。 翻訳 上遠 恵子(かみとお・けいこ) 1929年東京都生まれ。東京薬科大学卒。 大学研究室勤務、学会誌編集者を経て、現在エッセイスト、レイチェル・カーソン日本協会理事長。 1974年、ポール・ブルックス『生命の棲家』(後に『レイチェル・カーソン』と改題)を訳出。以来カーソン研究をライフワークにする。訳書にカーソン『センス・オブ・ワンダー』『海辺』『潮風の下で』などがある。 -
ヤマケイ文庫 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち
地球には最初、土がなかった。地球上に生き物が誕生し、遺体と岩石から土が生まれた。 現在のところ地球は生き物が確認されている唯一の惑星であり、ゆえに土は地球にしか存在しない。 ひたすらに土を食べて耕すミミズ、岩を食べるようになったキノコ、腐葉土を食べるカブトムシの幼虫……。 土は植物や昆虫の躍進を支えるとともに相互に影響し合い、さらに恐竜の消長や人類の繁栄に場所を貸してきた。 身近なはずの「土」のことを、私たちはどれほど知っているだろうか。 土の研究者である著者がスコップ片手に世界を飛び回り、土に残された多くの謎を掘り起こしていく。 土と生き物たちの歩みを追った5億年の、そして未来へ向けたドキュメンタリー。 文庫化にあたり著者書き下ろしのあとがきを収録。 ■著者について 藤井 一至(ふじい・かずみち) 土の研究者。1981年富山県生まれ。 2009年京都大学農学研究科博士課程修了。京都大学博士研究員、 日本学術振興会特別研究員を経て、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所主任研究員。 専門は土壌学、生態学。 インドネシア・タイの熱帯雨林からカナダ極北の永久凍土、さらに日本各地へとスコップ片手に飛び回り、土と地球の成り立ちや持続的な利用方法を研究している。 第1回日本生態学会奨励賞(鈴木賞)、第33回日本土壌肥料学会奨励賞、第15回日本農学進歩賞受賞。『土 地球最後のナゾ』(光文社新書)で河合隼雄賞受賞。 -
ヤマケイ文庫 ヒマラヤの高峰 8000メートル峰14座 初登頂の記録
深田久弥の、ヒマラヤの山々に対する熱い思いが込められた不朽の名著! 『日本百名山』の著者として知られる深田久弥さんは、ヒマラヤの研究家でもあった。 1958年にはジュガール・ヒマラヤに赴き、現地ルポを雑誌に連載。 翌59年からは「ヒマラヤの高峰」と題した連載を以後10年間、120回にわたって『岳人』に掲載している。 そのかたわらで書き下ろしたのが『ヒマラヤ登攀史』(1957年、岩波新書)。 その後、1967年に改稿されて『ヒマラヤ登攀史第二版』が出版され、 没後、1973年には白水社から『ヒマラヤの高峰』が刊行された。 ヤマケイ文庫版では朝日新聞社刊『深田久弥 山の文庫2 ヒマラヤの高峰』を底本としながら、 『深田久弥 山の文学全集』(1974年朝日新聞社刊)の原稿を確認しつつ、写真と地図を刷新して ヒマラヤ8000m峰14座の初登頂の歴史を紹介する。 1950~70年代にかけての、ヒマラヤ初登頂時代の人と山とのかかわりを 克明に調べて記した深田久弥の遺作が、没後50年目によみがえる。 -
ヤマケイ文庫 山の出べそ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 版画家として知られ、山の文芸誌『アルプ』のメンバーとしても活躍した畦地梅太郎が、1966年に創文社から刊行した画文集を復刊。 「わたしの書く作文などというものは、なんの役にもならんものである。ちょうど、出臍のおかしさにも似たおかしげなものである」 本書は昭和41年(1966年)に創文社から刊行された山の画文集です。 出版当時、畦地梅太郎64歳、ちょうどアルプ100号の出版年と重なり、畦地梅太郎の創作活動の円熟期ともいえる時期となります。 この本に先立ち、1957年に「山の眼玉」(朋文堂)が刊行されていますが、「山の眼玉」「山の足音」「山の出べそ」などの画文集は畦地梅太郎が残した貴重なモニュメントとして高く評価されてきました。 本書には、名を伏せたAさん、Bさんなどが登場しますが、串田孫一、内田耕作といったアルプスのメンバーと読み替えると、畦地さんの紀行文がより鮮明に読み取れます。 また、当時の山小屋の主人や登山者の様子を仔細に、かつユーモアを交えて綴る本文から、とぼとぼ歩く画家・畦地梅太郎さんの山の見方、感性が伝わってきます。 復刊、ヤマケイ文庫化にあたりオリジナルの創文社版に加え、巻頭口絵に畦地梅太郎版画作品を追加。 【目次】 山に考える 燕岳 美ヶ原 三つの峠を越えて スキー宿の夢 蘭さがし 南アルプスの記 八ヶ岳山麓 雪の八ヶ岳 聖山 冬の石鎚をゆく 親と子の山(北アルプス大縦走記) -
ヤマケイ文庫 アイヌと神々の謡 カムイユカラと子守歌
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 著者が聞き集めた13のカムイユカラと子守歌を日本語とアイヌ語の併記でわかりやすく紹介。 好評発売中のヤマケイ文庫『アイヌと神々の物語』の続編であり、完結編! 池澤夏樹氏、推薦! 「昔、カムイは自然と人間界の間を自在に行き来した。だからアイヌは幸せに暮らせた。」 中川裕氏(「ゴールデンカムイ」アイヌ語監修・千葉大学文学部教授) 「カムイユカラというのは、かつてのアイヌの人たちにとって歌のように歌われる楽しい物語であり、同時にこの世界の仕組みを教えてくれる大切な教科書だったのである。」(本文序文より) アイヌ語研究の第一人者である故・萱野茂氏(第32回菊池寛賞受賞)が残した 知られざる名著『カムイユカラと昔話』(1988年刊・小学館)から、13のカムイユカラと子守歌を収録。 著者が祖母や村のフチ(おばあさん)から聞き集めたカムイユカラと子守歌を、日本語訳とアイヌ語を併記して丁寧に紹介する。 日本語訳からはカムイの目を通したアイヌの世界観が広がり、歌うようなアイヌ語と照らし合わせて読むことでより味わい深い。 随所に著者による訳注が入り、『アイヌと神々の物語』と同様に13の謡すべてにわかりやすい解説が添えられる。 序文として『ゴールデンカムイ』のアイヌ語監修を務める研究者・中川裕氏による「アイヌに歌い継がれてきた楽しい物語」を収録。 〔もくじ〕 カッコウ鳥とポンオキクルミ ホタルの婿選び ムジナとクマ わたしの夫は 大空に描いたコタン カケスとカラス 怪鳥フリと白ギツネ マムシが人助け エゾマツの上の怪鳥 火の女神と水の女神のけんか 許嫁のちんちんが ポンヤウンぺへの子守歌 子どもと家出 -
ヤマケイ文庫 アイヌと神々の物語~炉端で聞いたウウェペケレ~
アイヌ語研究の第一人者である著者が、 祖母や村のフチから聞き集めたアイヌと神々の38の物語を読みやすく情感豊かな文章で収録。 主人公が受ける苦難や試練、幸福なエンディングなど、ドラマチックな物語を選りすぐった名著、初の文庫化。 千葉大学文学部教授 「ゴールデンカムイ」アイヌ語監修 中川裕 「ウウェペケレには、カムイ(自然、環境)との関わり方や生活の知恵がちりばめられ、人としてのあり方、心構えといったようなものについての教訓も含まれている。 主人公の受ける苦難や試練、それを解決して幸福なエンディングにいたるドラマチックな展開に心躍らせ、長い冬の夜を心豊かに過ごせるような楽しみが詰まっている。」 (本文寄稿より) 心理学者 河合隼雄 「「ウウェペケレ」は「昔話」そして「お互いの心が洗われる」ことを意味する。アイヌ研究者、民俗学者などはもちろん、人間の生死について深く考えようとする人々に広く推薦したい。」 (推薦の言葉より) アイヌ語研究の第一人者である故・萱野茂氏(第32回菊池寛賞受賞)が残した 知られざる名著『カムイユカラと昔話』(1988年刊・小学館)から、昔話(ウウェペケレ)を初めて抄録・文庫化。 著者は、幼い頃から毎日、祖母のてかってさんにウウェペケレを聞いて育った。 本書は、祖母や村のフチ(おばあさん)から聞き集めたアイヌと神々の38の物語が、読みやすく情感豊かな文章で綴られる。 著者による冒頭解説「アイヌと神々の世界」では、著者の子どもの頃の記憶から当時のアイヌの生活をうかがい知ることができ、 ウウェペケレやカムイユカラといったアイヌの口承文芸についてもわかりやすく解説されている。 さらに、38の話すべてにわかりやすい解説が添えられ、アイヌの文化や習俗を知る意味でも面白く貴重な一冊。 文庫化にあたり、『ゴールデンカムイ』のアイヌ語監修を務める研究者・中川裕氏による寄稿を収録。 〔もくじ〕 アイヌと神々の世界 萱野茂 〈神々と人間の昔話〉身代わりの美女/怪鳥とくすり水/クマと狂ったサル/カラスと赤ん坊/子どもと遊んだ神/ 村おさは化け物/犬は聞こえた/鬼の岩屋/氷の井戸/ヘビの血/二羽のカラス/私は十三人兄弟の末っ子/羽毛の海/黒ギツネのイナウ/ 三本足の大グマ/私の名はイクレスイェ/狩小屋でクモ神が夢を/スズメの恩返し/人食いじいさんと私/クマ神の横恋慕/消えたちんちん/ 着物の片袖/カツラの木の女神/魔法の小袖/エゾマツの女神/からっぽやみの女/恋路のじゃま/淫乱の群れ/リスと平原の化け物/ 七人目の婿/四つ爪のクマ/キキンニの女/女のたしなみ/妻が私に筋子をかけた 〈川下の者と川上の者の昔話〉パナンペとペナンぺ/ パナンペと小鳥 〈和人の昔話〉打ち出の小づち 〈言伝え〉国造りの神とフクロウ ■著者紹介 萱野 茂(かやの しげる) 1926年、北海道沙流郡平取町二風谷に生まれる。小学校卒業と同時に造林・測量・炭焼き・木彫りなどの出稼ぎをして家計を助ける。 アイヌ語研究の第一人者でアイヌ語を母語とし、祖母の語る昔話・カムイユカラを子守唄替りに聞いて成長。 昭和35年からアイヌ語の伝承保存のため町内在住の古老を中心にアイヌの昔話・カムイユカラ・子守唄等の録音収集を始め、金田一京助のユカラ研究の助手も務めた。 昭和50年、『ウウェペケレ集大成』で菊池寛賞受賞。また昭和28年からアイヌ民具の収集・保存・復元・研究に取り組み、昭和47年「二風谷アイヌ文化資料館」を開設。2006年に死去。 -
マタギ奇談
マタギたちが経験した山での不思議な経験を、長年にわたって取材、書き下ろした実話譚。 第一章 歴史のはざまで マタギが八甲田で見た人影はなんだったのか/菅江真澄と暗門の滝の謎/尾太鉱山跡で見つかった白骨/雪男を求めてヒマラヤに行ったマタギ 第二章 マタギ伝説 山の神様はオコゼと男根がお好き?/老犬神社由来/サゲフリ/神様になったマタギの常徳/兼吉穴/「鬼は内ー、鬼は内ー」 第三章 賢いクマ 演技をして逃げたクマ/クマに騙されたマタギ/トメ足をしたクマ/スイカ泥棒/真剣白「歯」取り/復讐するクマ/クマを育てる/クマは如何に岩壁の穴に入ったか 第四章 山の神の祟り 四つグマの祟り/大然集落を襲った山津波は山の神の祟りか/忌み数/クマ隠し/セキド石 第五章 不思議な自然 大鳥池の巨大怪魚/マサカリ立て/山が教えてくれた 第六章 人間の不思議な話 濡れ衣/呼ばれる/老マタギと犬 ※『新編 山のミステリー』(山と溪谷社)の著者が紡ぐ、『山怪』(田中康弘・山と溪谷社)にも通じる山の民の体験録。お楽しみください! -
ヤマケイ文庫 きのこの自然誌
「世界中の誰よりもきのこに詳しかった"伝説のきのこ博士”の名著」藤井一至氏(土の研究者)推薦! 「地上に平和をもたらしたのは、きのこだったのだ」小倉ヒラク氏(発酵デザイナー)推薦! ひそやかに光るきのこ、きのこ毒殺人事件、ナメクジは胞子の運び屋… きのこ学の第一人者による魅惑のきのこエッセイ。 つくばの研究所に向かって下駄をはいて自転車をこぐ白髪頭の姿が度々目撃され、世界中の誰よりもきのこに詳しかった。 筆力の高さに定評があり、ときには筆をとってニコニコときのこの絵を描いていた。 2021年に亡くなった、知る人ぞ知るきのこ界のスーパースターの著書をはじめて文庫化。 ■内容 新装版によせて 1きのこの形、きのこの成長 雷の落とし子/天地無用/ユダの耳/きのこに根はあるか/異常気象とショウゲンジ/マツタケ前線は南下する 2毒きのこ、薬になるきのこ ひそやかな光/笑うきのこ/きのこ殺人事件/聖なるきのこ/ものは使いよう/ありがたいきのこ 3胞子の世界 産めよふやせよ/ひと夜の命/くさい奴/運び屋のナメクジ/お腹を空かしたチップモンク/ブタの好物 4菌糸・菌根のこと 城をきずく/山が吹く角笛/生きている化石/靴のひも/ぶくりょうつき 5きのこの栄養のとり方 シメジあれこれ/ランに食われる/落葉を食べる/由緒正しいヒラタケ/居候/きのこ糞尿譚 6きのこの分布・きのこの生態 きのこ狩り/コスモポリタン/追われるハツタケ/ヒョウタンから駒/クリのポックリ病 おわりに―きのこと菌類学 解説 藤井一至 ■著者について 小川 真(おがわ・まこと) 1937年、京都生まれ。 1962年に京都大学農学部農林生物学科を卒業、1967年に同大学院博士課程を修了。 1968年、農林水産省林業試験場土壌微生物研究室に勤務、 森林総合研究所土壌微生物研究室長・きのこ科長、関西総合テクノス、 生物環境研究所所長、大阪工業大学客員教授を歴任。農学博士。 「森林のノーベル賞」と呼ばれる国際林業研究機関連合ユフロ学術賞のほか、 日本林学賞、日経地球環境技術賞、愛・地球賞、日本菌学会教育文化賞受賞。 2021年、没。 -
ヤマケイ文庫 完全版 日本人は、どんな肉を喰ってきたのか?
沖縄県・西表島のカマイ(リュウキュウイノシシ)から本州のクマ、シカ、イノシシ、ノウサギ、ハクビシン、カモ、ヤマドリ、北海道・礼文島のトドまで各地の狩猟の現場を長年記録してきた“田中康弘渾身の日本のジビエ紀行”完全版!! 日本各地の狩猟やジビエにまつわるレポートを豊富な写真をまじえて伝えます。 --- 日本列島へ人類が入ってきたルートは、主に3つあると考えられている。 サハリン経由で北海道、半島経由で九州北部、そして島伝いで九州南部である。 偶然であるが、今回の旅はこれらに重なる部分が多い。 日本人がどこから来て何を食べて日本人になっていったのか。 もちろん、そんな高尚な学問的探求心ではなく、知らない土地を歩き、話を聞き、そして食べて理解したいのである。 “論より証拠”ならぬ“論より食”なのかもしれない。 (「はじめに」より) --- ■内容 【はじめに】肉を食べに南へ北へ 1 南の島のカマイ 西表島(沖縄県八重山郡) 2 秘境の村のイノシシ猟 椎葉村(宮崎県東臼杵郡) 3 山中のシカ肉のレストラン 宇目(大分県佐伯市) 4 貉と呼ばれるタヌキ・アナグマ 長湯温泉(大分県竹田市) 5 畑荒らしのハクビシン 穴内(高知県安芸市) コラム:肉を喰ってきた日本人 6 北陸のカモ撃ち 白山、小松(石川県) 7 シカとイノシシの箱罠猟 大津(滋賀県)/岡崎(愛知県) 8 シカの内ロースにやられる 川上(長野県南佐久郡) 9 肉も喰うけどモツも喰う 丹沢(神奈川県) 10 ツキノワグマの狩りと食 阿仁(秋田県北秋田市)/白山(石川県)/奈良俣(群馬県みなかみ町) 11 ウサギは何処へ行った? 阿仁(秋田県北秋田市) 12 厳寒の礼文島のトド猟 礼文島(北海道礼文郡) 【おわりに】肉食の旅を終えて 【文庫版あとがき】 -
ヤマケイ文庫 山怪 朱 山人が語る不思議な話
山には楽しみがあり、喜びがあり、そして恐怖がある――山で働く人々、暮らす人々が実際に遭遇した不可思議な体験談を丹念に収集し、「現代版遠野物語」としてベストセラーとなった人気シリーズ「山怪」。 新型コロナウイルスによる取材の中断を経て刊行された第四弾を待望の文庫化。 文庫版特典として、文庫版「あとがき」、黒川晝車(ゆる民俗学ラジオ)による「解説」を収録する。 ■内容 はじめに 消えゆく山怪を追う 1 妖しの森 (高尾山)蛸杉仙人/呼ばれる人/白い着物の女 (奥多摩)小さなキツネが住みつく家/闇女 (奥秩父・丹波山系)白い犬と不思議な人/守られる人/大蛇と火の玉 (西上州)大漁に気をつけろ/恐ろしいヤマカガシ/楽しい遠足/二度と行かない/電報配達人/妙義山中之嶽神社 (奥利根)白目を剥く女/彷徨えるテント/なぜそんな所にいるの? (越後・魚沼)蛇が飛ぶ跳ぶ/奇妙な人?たち/異獣/あなたはどなた/肖像画 (信州・戸隠)テントの中と外/時空のゆがみ 2 静寂の山 (北海道・松前半島)羆撃ちの経験/松前半島の狐狸/行者と石版/熊穴ホテル/変わらぬ叫び声 (白神山地・目屋)罠と黒蛇/マタギvs狸/神様の地/足のある魚 (白神山地・藤里町)謎の電話/田んぼの中、雪の中/下りか?登りか?/山奥の出来事/頭を蹴飛ばすタマシイ/ゴミソと川流れ (南蔵王・七ヶ宿町)狐と蜻蛉爺/小さなおじさん/錫杖の音と裏山の騒ぎ/友の帰還 (奥会津)マタギの体験/会津の狐 (飯豊連峰)飯豊連峰に潜むモノ/何でも大きい?/山の現場 3 背中合わせの異界 (飛騨・東白川村)不幸のツチノコ? (但馬・豊岡)笑う鹿/演歌おばさん (中国山地)棺桶と火の玉/神様と呪いの木/悪いモノ (土佐)優しい狸/山師の体験/川にエンコ、山にはへんど/山の呼び声 (九州中央高地)騒ぐ水/人魂が飛び交う村/カリコボーズの森/悪意無き悪戯/きゃあぼう吹き (山怪拾遺)山怪は何でも狐のせい?/狼を探す男/何者? おわりに コロナと山怪 文庫版「あとがき」 「解説」 黒川晝車(ゆる民俗学ラジオ) -
ヤマケイ文庫 かぐわしき植物たちの秘密 香りとヒトの科学
なぜ、植物は香るのか? そしてなぜそれがヒトの心と体に作用するのか? 本書ではハーブや野菜、果物、野草など身近な植物63種のさまざまな働きをエビデンスを交えて愉快に解説。 ベストセラー『植物はすごい』(中公新書)の植物学者と気鋭の脳神経学者のコラボによる植物ノンフィクションが文庫化! 文庫化にあたって、掲載している63種の植物すべての写真を掲載。 インデックス機能をより充実させた新しい香りの科学書です。 *キンモクセイの香りにダイエットの効果があるのはなぜ? *涙が出てくるタマネギの香りの正体 *パクチーの匂いを嫌う人にだけある感覚器とは *畳に使われるイグサの香りにはリラックス効果がある *香りを出すタイミングをコントロールするユリ など、63種のなじみのある植物たちの香りの驚くべき秘密を、最新の研究に基づき解説します。 ■内容 第一章 若返りとダイエットの香り 第二章 色香で惑わす官能の香り 第三章 リラックス効果をもたらす身近な香り 第四章 ウイルスや細菌を撃退する香り 第五章 健康を支えてくれる優れものの香り 第六章 万能感半端ない香りといえば... 第七章 ざんねんな香りに秘められた真実 第八章 密かに香って、自分や仲間を守る香り -
ヤマケイ文庫 アルピニズムと死 ぼくが登り続けてこられた理由
「より高く、より困難」なクライミングを志向するアルパインクライマーは、突き詰めていけば限りなく「死の領域」に近づいてゆく。 そんななかで、かつて「天国にいちばん近いクライマー」と呼ばれていた山野井泰史は、山での幾多の危機を乗り越えて生きながらえてきた。 50年の登山経験のなかで、生と死を分けたものはいったい何だったのか。 極限の登攀に挑み続ける筆者が初めて語る山での生、そして死。 2014年11月刊行のヤマケイ新書『アルピニズムと死 僕が登り続けてこられた理由』に、2023年インド・ヒマラヤのザンスカール無名峰への挑戦記と、南伊豆の未踏の岩壁初登(ルート名:登山のすべて)の登攀記録を追記。 ■内容 第1章 「天国に一番近い男」と呼ばれて 第2章 パートナーが教えてくれたもの 第3章 敗退の連鎖 第4章 2000年以降の記録より 第5章 危機からの脱出 第6章 アンデスを目指して 文庫版のためのあとがき -
ヤマケイ文庫 魔女の植物園 魔女が大切にする37の植物
「魔女と植物」という組み合わせについてはそれほど違和感を持たれないと思う。というのは、魔女は強烈な有毒植物を使って人間に害を与える邪悪な女性だったというイメージがあり、また、魔女は薬草について豊富な知識を持っていて、それを用いて人のためになる医療行為を行う「賢い女」だったというイメージもある。つまり、良いも悪いも、魔女のイメージは植物と結びついているからだ。 本書は、その「魔女と植物」を結びつける歴史的背景やその関わりを、37種類の植物とそれにまつわる伝説やエピソードとともに解説する。 ※本書は2014年2月に発刊された『不思議な薬草箱 魔女・グリム・伝説・聖書』を再構成し、加筆修正のうえ、文庫化したものです。 ■内容 はじめに 魔女と植物 第1章 魔女がつくる薬草料理 魔女の薬草料理 魔女キルケ―の飲み物/キルケーの作ったキュケオーンのレシピ(麦角菌・蜂蜜・セイヨウオニシバリ・ミント・魔女草・モーリュ・アリウムモリー、クリスマスローズ) ヴァルプルギスの夜の料理 魔女の厨で作る若返りの飲み物/魔女の姿が見える薬草(ハナハッカ・セイヨウカノコソウ) 女魔法使いの野菜畑ラプンツェル (フェルトザラート) 白雪姫が食べた毒リンゴ(セイヨウリンゴ) コラム:将軍マクベスの未来を占う地獄の雑炊(ドクニンジン・イチイ) 第2章 魔力を秘めた植物たち 魔女が空を飛ぶのは植物の力 空飛ぶ軟膏(ヒヨス・ベラドンナ・チョウセンアサガオ・イヌホウズキ・イヌサフラン・アサ・ケシ) 魔法の杖 アロンの杖とアーモンド(アーモンド・アーロンシュタープ) 伝説になったマンドラゴラ(マンドラゴラ) よみがえりの木ネズ(セイヨウネズ) 魔法を解く花 (ハナニラ・アストランティア・マヨール・セイヨウイラクサ) 魔的な力と聖なる力の両方を持った木(セイヨウヤドリギ) この世とあの世をつなぐユリの花(ユリ) 第3章 幸せをもたらす植物 富をもたらす木(セイヨウハシバミ) ホレおばさんからの贈り物~最高の家庭薬(ニワトコ) 女性のための薬草 女神アルテミスの薬草(ヨモギ)/聖母マリアの薬草(ハゴロモグサ)/産婆(助産師)の守り草(ハナハッカ・ニガハッカ) 男性のための薬草(ヘンルーダ・ヤネバンダイソウ・ディル) コラム:大きな病気の救いとなる薬草(ツルニチニチソウ・イチイ) 第4章 魔女の植物がみられるドイツの植物園 薬草と人間の橋渡しをしてきたパイオニア 修道院の薬草園 ザンクトガレン修道院/ライヒェナウ修道院/ミヒャエルシュタイン修道院/メムレーベン修道院 大学付属植物園 ヴュルツブルク大学付属植物園 ハンブルク大学付属植物園 ヒルデガルトの薬草園 ヒルデガルトフォーラム(ライン河畔)・ビンゲン(ライン河畔) ハイデルベルク薬事博物館 コラム:ハンブルクのスパイシー博物館 おわりに -
ヤマケイ文庫 すごい動物学 生き物たちから学ぶ明日を生きるヒント
すごい動物たちに学ぶ、すごい生きざま。人生にちょっと疲れた時は、動物たちを見てみたら? 独自の視点で教科書には載っていない生き物たちの真の姿を解き明かしていきます。 シャイで奥手、ベジタリアンのゴリラ。 メスのためにラブソングを歌うカエル。 死んだふりをして逃げるオポッサム。 笑うことで争いを回避するヒト。 さまざまな動物たちの生きざまを学ぶうちに、私たちヒトもずいぶん動物的だと気づきます。 常識や思い込みが覆されて、読後に気持ちがスッと軽くなる一冊です。 ヤマケイ文庫化にあたり、書き下ろしの原稿とイラスト、カラー写真を収録。 単に動物を知るのではなく「動物に学ぶ」、それがこの本で伝えたい「動物学」である。(「まえがき」より) ■内容 まえがき 第1章すごいカタチ ゾウの鼻毛はすごいのか/チーターとF1マシン、どっちが速い?/パンダを「かわいい」と感じるのには理由があった/シーラカンスはなぜえらい?/生きた化石って言うな。ガラパゴスの最先端の生物たち コラム すごいおさらい その1進化論 第2章すごいエロ 「草食動物=草食男子」説を検証する/正常位というけれどそれは異常位/骨付きも、骨なしも、トゲトゲもある。ペニスいろいろ/自然界のヘンな性転換事情/ハーレムのボスになりたい人に言いたい/結論。ボインは誰のものなのか 第3章すごい怖い 古今東西、人喰い動物伝説/動物社会の「殺し」事件簿/実在する吸血鬼。こんなはずじゃないんだが/こんな毒ヘビはイヤだ!/真の猛獣は。怖い生き物決定戦 コラム すごいおさらい その2生物の分類 第4章すごい誤解 キングコングの実像、ゴリラの実像/クマに出会ったらどうすれば生きびられる?/モンスターだって恋をする/ナマズの地震予知の的中率は?/動物の年齢を人間に換算すると 第5章すごい切ない 『かわいそうなぞう』、餓死の本当の理由/謎。死ぬために生まれてくる動物/オスって悲しい。生き残りにかける究極のオスの姿/群れるイヌと群れないネコ、そして群れるヒト/ライオン社会のシングルマザー/死んだ我が子に動物は何を思う?/ゴリラが涙を見せたとき コラム すごいおさらい その3偉人伝 第6章すごい腹黒 ウソをつく鳥、演技するヘビ/人間社会とサル社会を政治的に比較してみる/泣かぬならよそに産んじゃえホトトギス/だまし、あざむき、生き残る。生存戦略あれこれ/動物たちの美しい助け合い。これ本物?/仲直りをしない唯一の動物、それは 第7章すごいヒト 動物対抗、フルマラソン大会を開催したら/その行動、野生動物丸出しです/聞き手と言語、動物とヒトの左右/「遊び」に隠された、動物たちの進化の謎/笑うかどには福来たる。動物の笑い、ヒトの笑い 第8章 すごいナゾ 猛獣対策のウソ・ホントを検証/地球温暖化と動物の絶滅はホント?/恐竜絶滅の隕石衝突説はホント?/地球の動物は絶滅にむかっている……はホント? /世界は強者と美人だけ……ホント? /地球外生命はいる……はホント? あとがき -
ヤマケイ文庫 教えて編集長! 釈 由美子の 山の常識110の疑問
「ヤッホーの語源はなあに?」 「山と岳はどう違うの?」 「ベテラン登山者はどうして腕組みをして歩くの?」。 NHKの登山番組「実践! にっぽん百名山」の司会を務めた女優・釈 由美子さんが、登山に関する素朴な疑問を同番組の解説者、萩原編集長にぶつけます。 2014年刊行のヤマケイ新書『山の常識 釈問百答 教えて! 山の超基本』を加筆・改訂・改題して文庫化。 今さら聞けない山の常識110の疑問が、この1冊で一挙解決! -
ヤマケイ文庫 アラシ 奥地に生きた犬と人間の物語
「アラシ、どこへ行く」と呼びかける私の声に見向きもせず、アラシは沢に架かる木の一本橋を渡って対岸へ走り、たちまち視界から消え去った。 こんなことは今までのアラシにはなかった。”もしかして、このまま帰ってこないのではないか。” 私は何故とはなしにそう思った。 (本文「アラシ」より) 川で溺れかかった今野少年を救ったクロ(1)。 嵐の夜に迷い込んできた山犬・アラシとの絆と野生の掟に従い訪れる別れ(2)。 大熊をも倒したという勇猛果敢なタキの話(3)。 人と驚くほど意思を通じ合わせることのできたノンコのこと(4)。 北海道の美しく過酷な大自然の中でそれぞれの犬と刻まれる4つの物語。 野生みなぎるノンフィクションの名作。 解説/角幡唯介。 ■内容 1 クロ 鶏小屋の侵入者/野犬の群れ/夜の山道/旅立ち/別れのとき 2 アラシ 山火事/吹雪の夜/山犬の群れ/夜襲/身近な出来事/吹雪の道で/山へ帰る 3 タキ 働きもの/大きな足跡/毒矢/野辺送り 4 ノンコ 悲鳴/心を読む/習癖/野性の戦い/離散 解説 ■著者について 今野 保(こんの・たもつ) 1917年、北海道早来町生まれ。 奥地での製炭業を経て、1937年から26年間炭鉱に勤務。 その後、室蘭にて土木会社を設立。1984年に事故で右手を負傷するが、入院中に左手で文字を書く練習を行い、その後、執筆活動を始める。 著書に『渓流の想い出』『染退川追憶』(以上、私家版)、『アラシ―奥地に生きた犬と人間の物語』『羆吼ゆる山』『秘境釣行記』がある。 -
ヤマケイ文庫 雪炎 富士山最後の強力伝
斜面はアイスバーンと化し、人を軽々と吹き飛ばすほどの烈風吹き荒れる冬の富士山。 その頂にある富士山頂測候所で生活する人々のために、30キロの荷物を背負い、21年間、400回以上、厳寒の富士を登り続けた富士山最後の強力、並木宗二郎。 長女が全盲になるという難病と夫婦一緒に闘い、それに疲れ果てた妻が入院、そして自殺……。 幼い三人の子供を男手一つで育てながら、危険と隣り合わせの厳冬の富士山で闘い続けた並木宗二郎の生涯を、ノンフィクション作家・井ノ部康之が描く。 ■内容 第一章 さらば富士よ 第二章 富士の見えない町 第三章 はじめての富士登山 第四章 九合目の恋 第五章 長女の発病 第六章 山麓の墓標 第七章 フジアザミの飛翔 第八章 妻は山頂に至らず 第九章 子供たちとの絆 第十章 霧の中の遭難者 第一一章 五百メートルの滑落 第一二章 わが骨は富士に埋めるな -
ヤマケイ文庫 新編 名もなき山へ 深田久弥随想選
「わが国にはどこへ行っても山の見えない所はない」という文章から始まり、山がもたらした日本人の思想や情操との関係を探る「山と日本人」や、山登りの前後にも存在する楽しみや喜びを考える「登山前後」という、深田久弥ならではの味わい深い文章はもちろん、日本百名山にまつわる「日本百名山(昭和十五年版)」「混まない名山 品格と孤独に憧れて」「わが登山史の決算」なども収録。ふるさとの回想録や東京暮らしの点描などからは、人間・深田久弥を知ることができる。 「日本百名山」の始祖が達意の筆で綴る、山旅の醍醐味、名峰の魅力、ふるさとへの想い…… 単行本や全集に未収録の作品を精選して2014年に刊行された『名もなき山へ』がついに文庫化。 ■内容 1 山へのいざない 山と日本人/山と私/初夏の山旅/山の食べもの/夏の山/山の話/白い山/山とスキー/春スキー/登山前後 2 私の名山 日本百名山(昭和十五年版)/混まない名山/みちのくの山/富士山/ピーク/ペンよりも足の功/わが登山史の決算 3 静かな山旅 雪渓/旧道趣味/氷雪の富士山頂/ある山頂/上高地/北アルプスのローカル線/立山と黒部/三伏峠/蔵王/深山の秘湯/雪解/ヘソまがり大人とともに/楽しかった日高/四十年ぶりの甲武信岳/名もなき山 4 ふるさと今昔 わが故郷の山/白山のみえる街/未知の山・白山/山中・山代/鴨料理/ゴリ/金沢、人と町/能登/春の岬 5 東京暮らし 川/自然なものが好き/野性の喪失/長命筋/カンバ・カンバ/歌の思い出 6 登山の周辺 登山家という言葉/老登山家/加えて百二十三歳の登山/三角点/十年一日のスタイル/パラレル/リュックザック/夏山の遭難/改悪名/山の書物/山と文学 7 未知なる土地へ ヒマラヤ熱/ヒマラヤの本/机上ヒマラヤニスト/エヴェレストの記録/ヒマラヤの地図/探検の精神/未知を求めよ/冒険と夢の土地/アジアの大河/韃靼/スタインの墓 解説・雁部貞夫 -
ヤマケイ文庫 植物のプロが伝える おもしろくてためになる植物観察の事典
博物館や植物園で働いてきた植物学の専門家が伝える知られざる植物のすがた! 「虫のオーダーメイドでできた花」 「同じ水草が姿形の異なる葉っぱをつけるワケ」 「敵を死にも至らしめる、植物の化学兵器」 「植物はなぜ毒を持つ?」 などなど、読めば植物観察がいっそう楽しくなる全83編の特別レクチャー! 読めばおどろき、身近な花や草木を見る目が変わる知識や視点が満載です。 ■内容 1章 魔術師も驚愕! 芸達者な植物たち 2章 植物が繰り広げるおどろきの生活 3章 多彩な風景を育む植物 4章 動物も手玉にとる植物のすご腕 5章 人間が変える植物の世界 6章 人知が引き出す植物の潜在力 -
ヤマケイ文庫 黒部源流山小屋暮らし
北アルプスの山小屋の中でも、黒部川の岸辺という特殊な環境にある源流の小屋、薬師沢小屋。 働いて当時12年目だったやまとさんのリアルな山小屋ライフを、小屋開けから小屋閉めまでの時間軸に沿って、楽しい文章とイラストで紹介。 文庫化にあたって、支配人昇格後を綴った書き下ろしの原稿と新規イラストを収録。 ■内容 ・目次 黒部源流概念図/薬師沢小屋見取り図/はじめに ・第一章 黒部源流のこと 黒部源流と約沢小屋/山小屋創世記 ・第二章 薬師沢小屋開け 入山/水事情/電気と電波/クマの被害/従業員十人十色/国立公園と山小屋/物輸ヘリ一回目/ネズミとの攻防/登山道整備と大東新道/増水と鉄砲水/布団干しと布団事情/傾く小屋 ・第三章 ハイシーズン到来 ハイシーズンと厨房事情/物輸ヘリ二回目/バイオトイレと五右衛門風呂/遭難事故と山岳警備隊/常連さんと居候/釣りとイワナと私 ・第四章 秋の源流と小屋締め イワナの遡上/上ノ廊下と赤木沢/同居人ヤマネさん/物輸ヘリ三回目/魔のシルバーウィーク/ご近所さん雲ノ平/秋の実りとキノコ中毒事件/薬師沢小屋閉め ・第五章 支配人の日々 さよなら小屋番/一年目の苦難/ヘリポートづくり/外作業/新人を抱えて/遭難救助要請/秋の休暇/薬師沢小屋物語 ・おわりに ・文庫版あとがき ■著者について やまとけいこ 1974年生まれ。武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。 高校生のときに初めて北アルプスを登り、山に魅了される。 イラストレーター兼アルプス薬師沢小屋従業員。東京都山岳連盟・東京YCC所属。渓流釣りや沢登り、山スキー、クライミングなど幅広くアウトドアに親しむ。 2020年に、長年通い続けた憧れの富山に移住。 立山連峰を眺めながら、新しい生活を始めたところ。 イラストレーターとして、山と溪谷社、Foxfire、PHP研究所、JTBパブリッシングなどで作品を発表。 美術造形の仕事では、国立科学博物館、福井県立恐竜博物館、東京ディズニーランド、藤子・F・不二雄ミュージアム、ほか多数で制作物を展示。 黒部源流の自然と薬師沢小屋が、世界で一番好き。 -
ヤマケイ文庫 富山県警レスキュー最前線
中高年の登山ブームが話題になってきたころから、遭難の態様自体も大きく変わってきた。 その背景には体力の衰えが顕著になりつつある中高年登山者の増加もあるのだろうが、いわゆる「一般登山道での事故」「道迷いや突然死などの事故の増加」「携帯電話の普及と安易な救助要請」など、遭難現場の状況も大きく変わってきた実情がある。 特に北アルプスのなかでも厳しい山容を見せる剱・立山連峰など、北アルプス北部を管轄する富山県警山岳警備隊の苦労は並大抵ではない。 冬の剱岳の救助活動に一項目を設け、初めての遭難救助、思い出の救助活動、痛恨の二重事故、剱沢常駐、ヘリコプターによる航空隊の活躍、民間の遭難対策協議会と山小屋との連携など、遭難救助の第一線で活動する山岳警備隊隊員たちの熱い思いが綴られる。 ■内容 はじめに 平成二十八年ゴールデンウィーク常駐日誌 第1章山岳警備隊訓練の洗礼 第2章初めての救助活動 第3章レスキューにかける情熱 第4章思い出に残る遭難救助 第5章冬の事故現場 第6章遭難救助と人事交流 第7章痛恨の殉職事故 あとがきにかえて 文庫への追記 富山県警察山岳警備隊関連年表 -
ヤマケイ文庫 岐阜県警レスキュー最前線
第一線で活躍する彼ら隊員たちの遭難救助への思い、遭難の実態などを明らかにし、遭難防止の大切さを訴える。 特に最近は、遭難の実態も中高年登山者の増加、携帯電話の普及などによって以前とは大きく様変わりし、山岳警備隊の役割も多様化しつつある。 そうした変化に対応しながら、遭難救助の最前線で奔走する隊員たちの思いと行動を描いた読みものである。 これまでとは山岳遭難の態様が大きく変わってきている「中高年登山者」「一般登山道での事故」「携帯電話の普及と安易な救助要請」「ヘリコプターによる救助」「個人情報保護法の壁」などのキーワードを軸にして、隊員や家族の手記を中心にまとめた手記。 初めての遭難救助、思い出の救助活動、痛恨の二重事故、穂高常駐、航空隊の活躍、民間の遭難対策協議会、山小屋との連携など、遭難救助における隊員と遭難者のドラマが綴られる。 ■内容 第1章穂高常駐 第2章新隊員の決意 第3章救助活動への熱い思い 第4章ヘリコプター・レスキュー 第5章警備隊員の心意気 第6章御嶽山の噴火 第7章後方支援 第8章北飛山岳救助隊と山小屋 あとがき 感謝の言葉 文庫への追記 岐阜県警山岳警備隊関連年表 -
ヤマケイ文庫 わが回想の谿々
日本の源流域の大イワナ・大ヤマメ釣りのパイオニア白石勝彦氏の釣りの名著『大イワナの滝壺』の続編、『わが回想の谿々』が待望の文庫化!! --- 昭和37年、上高地梓川から始まった僕の渓流釣りは、最初の10年間に熱く燃えさかる炎のようになって爆発した。このときの経緯は前著『大イワナの滝壺』に書き綴ってあるが、本書はそれに続く昭和50年初頭から現在に至る、いわば僕自身の第二期の渓流釣りを書いたものである。 滝を越え、ゴルジュを泳いだ先で出会った大イワナの楽園を見たときの息がつまりそうな興奮、あのときの深い感動をいつまでも持続するために、ひたすらに渓流に通いつめた一渓流釣り師の軌跡、それが本書の内容である。 (「まえがき」より) --- ■内容 まえがき ・夢想する谿師の前に広がる大イワナの世界 新潟県黒又川支流・赤柴沢(昭和48年9月) ・人返しの淵を越えて幻の魚止め滝への執念の遡行 山形県飯豊山塊玉川支流・大又沢(昭和48年8月) ・新たに見つけた谿にほとばしる大アマゴのきらめき 静岡県大井川水系・寸又川本流(昭和49年6月) ・国道の脇に見逃されていたイワナの楽園の発見 秋田県成瀬川水系・北ノ俣川(昭和50年6月) ・鉱毒流れる死の川の上に隠されていたイワナのパラダイス 秋田県玉川支流・大深沢(昭和52年4月、6月) ・大イワナの後に襲う鉄砲水。運命の女神に翻弄された苦闘の谿 青森県白神山地赤石川(昭和52年9月、53年6月) ・昭和50年代、僕の釣りを方向づけた新しい日高渓流群の登場 北海道日高山脈新冠川(昭和52年8月) ・関西きっての大アマゴの楽園といわれた険谷の秘密を覗く 三重県大台ケ原宮川支流・大杉谷(昭和52年8月) ・日本アルプスの脊梁山脈を越えて大イワナの世界へ 富山県黒部川支流・北又谷(昭和53年8月) ・飯豊の忘れられていた谿は泳ぎの連続する険谷だった 新潟県飯豊山塊前川(昭和53年9月) ・ある生還――日本のヒンターシュトイサー・トラバースルート 岐阜県高原川水系・双六谷金木戸川(昭和54年7月) ・夢想と危機の時代を越えて在来イワナの領域へ わが回想の谿々(昭和62年8月~) ・さらば源流のイワナ釣り 北海道知床半島羅臼川(昭和63年2月) あとがき 解説にかえて 源流、白石さんとの冒険 岩井渓一郎 -
ヤマケイ文庫 山階鳥類研究所のおもしろくてためになる鳥の教科書
知っているようで知らない鳥の世界を日本で唯一の鳥類研究所「山階鳥類研究所」の専門家がわかりやすく解説。 鳥類の生態や行動、進化だけでなく、人との関係なども含めた、興味深いテーマの特別講座。 *本書は2004年に刊行された『おもしろくてためになる鳥の雑学事典』(日本実業出版社)の内容を改定して文庫化したものです。 ■内容 第1章 鳥の世界入門 第2章 鳥たちの生きる知恵 第3章 鳥たちの歴史と未来 第4章 知って楽しい鳥のトリビア ■著者について 山階鳥類研究所(やましなちょうるいけんきゅうじょ) 鳥類の研究、鳥類学の普及啓発活動を行う公益財団法人。 千葉県我孫子市にあり、鳥類の所蔵標本8万点、図書・資料およそ7万点を擁し、日本の鳥類学の拠点として基礎的な調査・研究を行う。 また、研究論文を掲載する学術雑誌や、研究活動をわかりやすく紹介するニュースレターの発行や所員による講演会なども行う。 昭和7(1932)年に山階芳麿博士が私財を投じて東京都渋谷区南平台にある山階家私邸内に建てた鳥類標本館が前身。 1986年から秋篠宮殿下が総裁を務める。 -
ヤマケイ文庫 侮るな東京の山 新編奥多摩山岳救助隊日誌
20年間、警視庁青梅警察署山岳救助隊を率いてきた著者が、実際に取り扱った遭難の実態と検証を綴る。安易な気持ちで奥多摩に登る登山者に警鐘を鳴らす書。 著者が救助活動で携わってきた遭難を大別すると「滑落」「道迷い」が圧倒的に多いが、行方不明や疲労、軽装備によるものも後を絶たない。 著者は総じてそこに「侮り」があると指摘する。 著者が手がけた『すぐそこにある遭難事故 奥多摩山岳救助隊員からの警鐘』(2015年、東京新聞出版局)『金副隊長の山岳救助隊日誌―山は本当に危険がいっぱい』(2007年、角川学芸出版)、『奥多摩登山考』(2002年、東京都公園協会)から顕著な事例を抽出し、新編としてまとめた一冊。 通常の山岳遭難のみならず、山中で発生した飲酒やドラッグ、強盗などの刑事事件についても解説する。 -
わいるどらいふっ! 身近な生きもの観察図鑑
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 意外と知らない生きものたちのクスッと笑えるエピソードをコミックでご紹介! 自然・生きもの好きを中心にSNSで話題の いきものイラストレーターの一日一種さんの連載『わいるどらいふっ!』を書籍化。 どんぐりを埋めた場所を忘れるリス、鳴かないと全然わからないホトトギス…… オリジナルイラスト図鑑も収録し、 生きもの好きにはたまらない1冊です。 (総ルビ対応、お子様にも) ■春 Spring ギフチョウ/カタクリ/アカネズミ/マルハナバチ/ヤマザクラ/カンアオイの仲間/梅にウグイス/ 桜にくる鳥とりどり/ウソ/セキレイの仲間/ウグイス/オオルリ/コマドリ/カルガモ/ニホンアマガエル/ タゴガエル/ヌマガエル/ウシガエル/アズマヒキガエル/カイツブリ/ヤマセミ/カワセミ/アメリカザリガニ ■夏 Summer カッコウ/ホトトギス/ツツドリ/ジュウイチ/カナヘビ/アオダイショウ/ヒバカリ/テングチョウ/ アゲハモドキ/ナミアゲハ/アゲハヒメバチ/クマゼミ/キバラヘリカメムシ/オオシオカラトンボ/ ハンミョウ/アオバト/カツオノエボシ/スカシカシパン/ヤドカリの仲間/サザエ/カズラガイ/ シギの仲間/ハマグリ/ヒトスジシマカ/イノシシ/キセキレイ/カワガラス/オシドリ ■秋 Autumn キイロスズメバチ/オオスズメバチ/コガタスズメバチ/ナラタケ/ナガエノスギタケ/サルノコシカケ/ 冬虫夏草/カエンタケ/ハラビロカマキリ/オンブバッタ/動物たちのハロウィン/ヒヨドリ/ハヤブサ/ アサギマダラ/マガン/イロハモミジ/イタヤカエデ/ミサゴ/キクイタダキ/ジョウビタキ/ニホンリス/ ハシボソガラス/シマリス/エゾリス/ミズナラ ■冬 Winter ツキノワグマ/イスカ/モミ/ツチイナゴ/スズメ/クワエダシャク/モズ/ナミテントウ/オオムラサキ/ ヒキガエル/一富士二鷹三茄子/マンリョウ/オニグルミ/ニホンザル/ツグミ/トラツグミ/ キダチアロエ(メジロ)/スズガモ&キンクロハジロ/セツブンソウ/ドバト/啓蟄 ■コラム ・探してみようスプリング・エフェメラル ・鳥見は「聴くのが大事」鳥のききなし集 ・動物たちの恋愛模様 ・いきものたちの托卵 ・【生きもの観察入門】海辺 ・【生きもの観察入門】里山 ・動物たちの渡り ・紅葉のしくみとカエデの種類 ・モズのはやにえ集 ・冬越しの昆虫 ・葉痕 ・【生きもの観察入門】冬こそおススメ!バードウォッチング -
ヤマケイ文庫 太陽のかけら アルパインクライマー 谷口けいの軌跡
“クライミング界のアカデミー賞”と称されるピオレドールを女性で初めて受賞した谷口けい。 世界に認められた一流のアルピニストでありながら、山や自然に対するしなやかな感性を持ち続け、ヒマラヤにもウラヤマにも等しい愛情をもって登り続けた彼女の生涯は、2014年12月、大雪山でのアクシデントで幕を閉じることになってしまった。 しかし、彼女の言動に強い影響を受けた登山者やクライマーは数多く存在する。 そのひとりであり、パートナーとして何度も谷口と山をともにした山岳ライターの大石明弘が、彼女の生涯を独自に取材してまとめた谷口けいの評伝。 ■内容 第1章 クリスマスイブに 第2章 アドベンチャーレース 第3章 はじめてのヒマラヤ登頂 第4章 小・中学校時台 第5章 極限の壁から八〇〇〇メートル峰へ 第6章 アメリカ留学 第7章 女性初のピオレドール賞 第8章 自転車と文学と山と 第9章 さらなる難壁へ 第10章 新たなる旅 第11章 パンドラ -
ヤマケイ文庫 いきもの人生相談室 動物たちに学ぶ47の生き方哲学
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「生活のお悩み」「夫婦・子育てなど家族のお悩み」「仕事のお悩み」「恋愛のお悩み」「学校のお悩み」について、オオアリクイやコアラ、カピバラ、ハシビロコウなど、47種類のいきものが、自身の生態や進化を元にずばりアドバイス。 「ざんねんないきもの事典」も大人気の今泉忠明先生による監修! ■内容 生活のお悩み 夫婦・子育てなど家族のお悩み 仕事のお悩み 恋愛のお悩み 学校のお悩み 生き方を教えてくれたいきもの図鑑 -
ヤマケイ文庫 足よ手よ、僕はまた登る『ミニヤコンカ奇跡の生還』からの再起
『ミニヤコンカ奇跡の生還』その後。 両手指両足を失いながら、再起を目指し闘い抜いた500日。 そして山への希望とともに生きた40年の歩み。 ミニヤコンカでの生還から奇跡的な生還を果たすが、両手指のほとんど、両脚の膝下を失った松田宏也。 登山者として、社会人として再起を果たした記録。 ■内容 1.僕は帰ってきた 2.ベッドの中で 3.こんなに元気になったよ 4.また足を切る 5.僕は歩けた 6.リハビリの仲間たち 7.車椅子よさようなら 8.母との生活 9.サラリーマンに戻る日 10.再び山へ 11.答礼の旅 12.その後 -
ヤマケイ文庫 穂高を愛して二十年
穂高の岸壁に魅せられた青年が、1948年、北穂高岳の頂に自ら資材を担ぎ上げ、山小屋をつくった青春の記。 「七十年以上昔の話ではあるが、単に父の半生や小屋建設物語としてだけでなく、戦中戦後の山の様子を知ることができ、 またその当時の人たちの精一杯生きた証を感じとることができる」 「あとがきに代えて」より ■著者について 小山 義治(こやま・よしはる) 1919年、東京都恩方村(現・八王子市)生まれ。 穂高の山々に魅せられ1945年信州に移住。北穂高岳に山小屋の建設を決意し、自らも資材を担ぎ上げて1948年に北穂高小屋を開業。 また滝谷の岩場に多くのルートを開拓し、仲間とともに積雪期の北アルプス縦走や利尻岳南陵登攀など行なった。 生涯にわたり、山、音楽、絵画を愛し、滝谷など岩稜を対象とした山岳画を数多く描いた。 2007年没(享年87)。 -
ヤマケイ新書 遭難からあなたを守る12の思考
90年代半ばから増え続けてきた山岳遭難。 登山雑誌でも定期的に遭難特集が組まれるなど、遭難は登山者誰にとっても他人事ではありません。 山に登る以上、遭難(リスク)から身を守るためのさまざまな知識は必須です。 本書は、これまでの多くの登山の遭難対策本、リスクマネジメント本のような「べからず集」や「サバイバル術」ではありません。 大きな危険を感じない場面も含めて、山で「何にどう注目するか」をポイントとして伝え、 リスクに対応するための考え方を12章に分けて提供します。 認知心理学を専門として、空間認知、ナヴィゲーション、リスク認知を研究する著者が、読み物として手軽に読み進めながら、 遭難から身を守るための実践的なリスクマネジメントを伝授します。 本書で身につけた思考は、過酷な自然のなかだけでなく、近年、風水害のリスクが増大する都市生活でもきっと役立つことでしょう。 ■内容 1章:山にリスクがある理由を理解する 2章:山のリスクの実態を知る 3章:リスクの特徴を理解する 4章:リスク認知の個人差を意識する 5章:見えないリスクを把握する 6章:エキスパートの実践知に学ぶ 7章:事故防止の鍵はオンサイト(現場)にある 8章:リスクに未然に対応する 9章:着地点を考える習慣をつける 10章:リスク情報について共有する 11章:リスクマネジメントを疑う 12章:リスクへのアンテナを高くする 最終章:登山が日本を強くする/リスクを活用し、楽しむ ■著者について 村越 真(むらこし・しん) 日本におけるオリエンテーリングの第一人者。静岡大学教育学部教授。専門は認知心理学。 ナヴィゲーション、リスク認知等を研究するとともに読図やリスクマネジメント、山岳遭難対策講習・講演などを通して研究成果を実践に還元している。 現在もオリエンテーリング、マウンテンマラソンなどでリスクマネジメントの実践を行う。 著書に『山のリスクと向き合うために』 (東京新聞出版局)、『山岳ナヴィゲーション』 (枻出版社)、『山岳読図ナヴィゲーション大全』 (山と溪谷社)など、多数。 国立登山研修所専門調査委員、(公社)日本オリエンテーリング協会業務執行理事。 宮内佐季子(みやうち・さきこ) 1975年生まれ。公益社団法人日本山岳ガイド協会所属。 1998年、アドベンチャーレースのプロチーム「Team EAST WIND」に加入し、世界各地のレースを転戦。 1999年、エコチャレンジ(パタゴニア)15位・日本人初完走、2000年、レイド・ゴロワーズ(チベット・ネパール)14位などの成績を残す。 その際、地図読みの必要性を痛感し、2001年から競技オリエンテーリングに取り組む。2004年度全日本オリエンテーリング選手権優勝。 2004年、国体山岳縦走競技優勝(京都府成年女子代表)。その後、自転車競技シクロクロスに参戦、2012・2013年、全日本シクロクロス選手権選手権連覇。 2019年11月~2020年3月に第61次南極地域観測隊員として活動。 -
ヤマケイ新書 これでいいのか登山道 現状と課題
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 山に登るときに誰もが通る登山道。 日本全国どこの山にも整えられ、多くの人が利用しているにも関わらず、 誰が設置し、管理しているのか、あいまいなまま放置されています。 それが日本の登山道の現状です。 その結果、自然災害などによる登山道の崩壊や通行止めが起きても、 適切な維持管理がなされず、また、それをきっかけとするトラブルも多数発生しています。 日本の登山道が抱える現状をいくつもの側面から捉え、 今後のとるべき方策を検討し、最終的に「登山道法」といったかたちで具体化できないかを、 山岳・自然に関するさまざまな分野の有志が集まり考え、提言する一冊です。 ■内容 第1章 登山道の現状と課題 登山道の問題・課題-誰が設置し、管理するのか 登山道のそのほかの課題 山を取り巻く諸情勢の変化と今後の登山界 第2章 各地の事例に見る登山道の状況 北海道/東北/関東/中部/近畿/中国・四国/九州 第3章 登山道と遭難対策 登山道を利用している「登山者」の現状は 登山人口の現状について 登山道の整備水準例 遭難対策から見た「いい登山道」とは 第4章 登山道の裁判事例と「登山道」に関わる法令整備 登山道、遊歩道の管理責任を問う裁判事例等 自然公園法と登山道 諸外国における「登山道&自然歩道」関連の法制度 第5章 登山道利用の多様化と課題 登山道の多様な利用を調整する制度の必要性:トレイルランニングをめぐる問題から [コラム]登山道の実態-事例写真から見える現状と課題 第6章 登山道の歴史と今後の活用 山岳信仰など、近代以前の日本人の登山 廃道の現状と再利用の検討 日本の美しい風景の継承と再生に向けて 登山道の維持管理と環境教育への活用 登山道とボランティア活動 第7章 「登山道法」法制化に向けて 「登山道法」制定の意味、意義、役割 登山道と付帯設備の整備・管理調査項目案 登山道の評価案 登山道法についての検討課題 -
ヤマケイ新書 武蔵野発 川っぷち生きもの観察記
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 まちなかの川で楽しむ、驚きの自然発見! 散歩がてらに楽しめる非日常のワイルドライフ! 生きものの関係をたどっていけば、身近な川がワンダーランドに! ■内容 第1章川っぷち観察の入口 オオタカがコサギを蹴とばした!/川辺に咲く白い花/ガサガサの達人と待ち伏せの達人 ホシゴイを追ってトンネルの中へ/カモの個性を考える/ほか。 第2章 水辺・水中への視点 春の訪れは海からの魚とともに/いつまでも見ていられるニゴイ野産卵行動 川沿いの木が教えてくれること/川っぷちオーケストラ鑑賞/スイカのようなガメラに遭遇!? オオバンはクセが強い!/野良グッピーと野良キンギョ/オイカワの産卵場に固執したアオサギ/ 死んでいたウナギを食べてみた/ほか。 第3章 三面護岸河川「ガタ」 小さなドブ川に希望を見た/旅鳥、タシギと出会う/コイ五百匹!? 脅威のガタ開き! 足跡から夜の世界を想う/鳥たちのゲ○を調べる/ほか。 第4章 動物たちの回廊としての川 イノシシの足跡をたどる/イバラドームとは?/ケモノたちにとっての回廊/鶏小屋が襲われた! キツネを追って太古の海の岬に立つ/ほか。 第5章 川ミミズとの出会い 川底から虹色に輝くミミズが現われた/砂金のように輝くグリーンダイアモンド/川を泳ぎ、壁を上ってコケを食む/ほか。 最終章 武蔵野の川っぷちで考えた 関係をたどる楽しみ/ほか。 ■著者について 若林 輝(わかばやし・てる) 1972年、東京都生まれ。埼玉県在住。 父に連れられ多摩川・是政橋周辺でクチボソとダボハゼ釣りをしたことが水辺好きの始まり。 以来、武蔵野台地の空き地や水辺が遊び場に。東京水産大学(現海洋大学)で 修士課程まで「サケ科魚類の産卵行動および仔稚魚時の種間干渉」を学ぶ。 一番の趣味はサケ・マスの産卵行動観察。 釣りなどの自然活動をテーマに雑誌や書籍の企画・編集・執筆・出版を行う 編集プロダクション兼出版社「RIVER-WALK(リバーウォーク)」代表。 社名を冠した川歩きと渓流釣りの雑誌『RIVER-WALK』を発行。 -
ヤマケイ文庫 八甲田山 消された真実
1902(明治35)年1月、雪中訓練のため、青森の屯営を出発した歩兵第5連隊は、 八甲田山中で遭難、将兵199名を失うという、歴史上未曾有の山岳遭難事故を引き起こした。 当時の日本陸軍は、大臣報告、顛末書などで、猛烈な寒波と猛吹雪による不慮の事故として葬り去ろうとした。 しかし、その事故から62年後、最後の生き証人だった小原元伍長が長いインタビューを受けて証言、 地元記者が「吹雪の惨劇」として発表し、真実の一端が明らかにされた。 その情報を元にして新田次郎は『八甲田山死の彷徨』を執筆、書籍は大ベストセラーに、映画『八甲田山』も大ヒットした。 著者は、小原元伍長の録音を入手し、新田小説とのあまりの乖離に驚き、調査を始める。 神成大尉の準備不足と指導力の欠如、山口少佐の独断専行と拳銃自殺の謎、福島大尉のたかりの構造、 そして遭難事故を矮小化しようとした津川中佐の報告など疑問点はふくらむばかりで、さらに生存者の証言、 当時の新聞、関連書籍や資料をもとに、現場にも足を運び事実の解明に努めようと試みる。 新発見の事実をひとつひとつ積み上げながら、「八甲田山雪中行軍」とは何だったのか、その真相に迫る。 -
ヤマケイ文庫 山びとの記―木の国 果無山脈
郷愁を呼び覚ます、記録文学の名著。 紀伊半島で育まれた山林労働の歴史と文化、そして思考。 奥深い熊野の山小屋から生まれた稀有な山の自叙伝がヤマケイ文庫で復刻。 ■内容 序章 古窯の跡を訪ねて 第1章 炭焼きと植林 第2章 青春の西ン谷 第3章 果無山脈の主 第4章 十津川峡春秋 第5章 食物記 終章 果無山脈ふたたび 増補 新しい世紀の森へ ■著者について 宇江 敏勝(うえ・としかつ) 1937年三重県尾鷲生まれ。 和歌山県立熊野高校を卒業後、紀伊半島の山で林業に従事するかたわら、文学を学ぶ。 デビュー作『山びとの記』は80年に中公新書から刊行され、高い評価を得た。 以降、40年にわたり随想、小説などをコンスタントに発表。 新宿書房より、「宇江敏勝の本」シリーズ(全15冊)、「民俗伝奇小説集」(全10巻)がある。 -
ヤマケイ新書 山岳気象遭難の真実 過去と未来を繋いで遭難事故をなくす
爆弾低気圧、豪雨、落雷、異常高温、台風、豪雪など。 最新の知見に基づいて気象遭難を引き起こす背景を探り、事故を防ぐ手立てを考察。 決して埋もれさせてはならない過去の遭難事故の教訓、将来も風化させてはならない近年の重大な遭難事故の教訓、そして将来の気候リスク。 ヤマケイオンラインで「山岳防災気象予報士・大矢康裕が教える山の天気のイロハ」を連載中の著者が 「遭難をなくす!」という思いを込めて、すべての登山者におくる一冊。 ■内容 第1章 恐い爆弾低気圧 爆弾低気圧が引き起こす疑似好天/事例 2009年4月・北アルプス鳴沢岳遭難事故/どうすれば防ぐことができたのか 将来の気候変動によって爆弾低気圧はどうなるのか 第2章 山岳を襲う豪雨 梅雨についてもっとよく知っておこう/大雨になった時に山ではどのようなリスクがあるのか 事例1 2004年7月・奥只見山系白戸川遭難事故/事例2 2017年6月・屋久島での遭難事故 将来の気候変動によって梅雨の大雨はどうなるのか 第3章 落雷リスクは増える 雷についてもっとよく知っておこう/知っておくべき雷の知識/事例1 1967年8月・西穂高岳落雷遭難事故 事例2 2012年8月・槍ヶ岳落雷遭難事故/将来の気候変動によって雷はどうなるのか 第4章 異常高温に警戒 夏の暑さと熱中症対策/熱中症についてよく知っておこう/事例1 1994年7月・朝日連峰遭難事故 事例2 2020年8月・羊蹄山遭難事故/将来の気候変動によって夏の猛暑はどうなるのか 第5章 夏でも起きる低体温症 山では致命傷に繋がる低体温症/事例1 1913年8月・木曽駒ヶ岳『聖職の碑』遭難事故 事例2 2009年7月・トムラウシ山遭難事故/将来の気候変動によって低体温症のリスクはどうなるのか 第6章 関東甲信や北日本を襲う台風 なくならない台風による遭難事故/事例1 2002年7月・トムラウシ山遭難事故/事例2 2018年7月末・富士山遭難事故 将来の気候変動によって台風はどうなるのか 第7章 中部山岳北部を襲う豪雪 日本海側の雪についてもっとよく知っておこう/大雪になったときにどのようなリスクがあるのか/事例1 1963年1月・薬師岳遭難事故 事例2 2004年2月・大長山遭難事故/将来の気候変動によって雪はどうなるのか -
ざんこく探偵の生きもの事件簿
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ざんこく事件を解決すると、生きものたちの不思議で面白い生態が見えてくる!? リスのざんこく探偵と、ビビリだけど心優しいクマの助手が、自然界で次々と起こる生きものたちのざんこく事件を解決。 ざんこくを通して、ちょっぴり怖いけど不思議で面白い生きものたちの営みをのぞいてみましょう。 ・ざんこく探偵たちと一緒に、ざんこく事件を推理してみよう! 「バラバラ事件」「くし刺し事件」「生首落下事件」……。 怖いけど、よく観察しみるとヒントが見えてくる!? ・生きものに詳しいざんこく探偵の解説で、生きものの「不思議」が学べる! 紹介するざんこく事件は、身近でも観察できるものばかり。 ざんこく事件を通して自然の仕組みが学べるように、ざんこく探偵が丁寧に解説をしてくれます。 ・面白い!笑える!生きものおもしろ漫画付き ざんこく探偵たちや、森の中のなかまたちの愉快な日常で、楽しく生きものたちのことを知ることができます。 -
ヤマケイ新書 山を買う
ウィズコロナの時代にブームの、「山林購入」のすべて いま「山を買う」ことがひとつのブームになっています。 アウトドア好きのお笑い芸人や人気Youtuberが山を買って存分にソロキャンプを楽しんでいたり、アイドルタレントが山を買うまでの話をテレビ番組が企画したり。 また、大企業はCO2削減・環境保護のために山林を購入を考えています。 「山ってそんなに簡単に買えるの?」 「山を買ってよかったことは?」 「山を買うときの注意点は?」などなど、 実際に山を買った人たちの話を紹介しながら、山を買うブームの考察や山林購入を取り巻く諸問題も解説。 山を買うことのさまざまな情報をまとめた気になる一冊です。 -
ヤマケイ文庫 山小屋の灯
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 登る先にはいつも山小屋があって、その灯が、歩くべき道を教えてくれる。 「山小屋」という響きにどこか憧れを持ってしまうのはなぜでしょう。 本書は山小屋をこよなく愛し、全国の山小屋を訪ね歩いてきた編集者と写真家によるフォトエッセイ集。 東京から日帰りでふらりと登れる高尾山、静かな森歩きを楽しめる北八ヶ岳、温泉を楽しめる東北の山。山々が果てしなく連なる北アルプス最奧まで。 山が違えば山小屋の佇まいも変わり、出会う人も様々です。 本書では著者たちが2年間に歩いた山と滞在した山小屋16軒について情感豊かに、ときにユーモアたっぷりにそのエピソードが語られます。 山頂を目指してせっせと登る山もいいですが、個性豊かな山小屋を目的に登るゆったりした山登りがあっていいと著者たちが語るように、山と人、山と街をつなぐような、感性豊かな登山の楽しみをじっくりと味わえる一冊です。 写真家・野川かさねによる、美しい撮り下ろし写真も満載です。 巻末には登場した山小屋の詳細情報やそこに至るまでの詳細なルート情報、地図なども収録。 春夏秋冬、季節ごとに訪れたい山小屋が見つかるはずです。 ■掲載山小屋 十文字小屋(奥秩父)/山の鼻小屋(尾瀬)/丸川荘(大菩薩嶺)/マナスル山荘本館(南アルプス前衛)/ころぼっくるひゅって(霧ヶ峰)、蓼科山荘(八ヶ岳)/両俣小屋(南アルプス)/雲ノ平山荘(北アルプス)/船窪小屋(北アルプス)/駒の小屋(尾瀬)/雁坂小屋(奥秩父)/城山茶屋(高尾)/嘉門次小屋(北アルプス)/日の出館(富士山)/くろがね小屋(東北)/しらびそ小屋(八ヶ岳) -
ヤマケイ新書 ドキュメント 山小屋とコロナ禍
コロナ禍により、営業継続の危機に瀕している日本の山小屋。 山小屋主人の肉声を多数取材し、山小屋存続のヒントを探る。 2020年、「コロナ禍」により、大半の山小屋が、定員を大幅に減らしての「営業継続」か、もしくは「休業」のいずれかの選択を余儀なくされた。 営業継続を選択した山小屋のほとんどが、売上は激減しながら、感染対策に多大な労力を強いられた。 その結果、民間経営の山小屋の多くが、営業継続の危機に陥っている。 山小屋は、ただ登山者を泊めるだけの存在ではない。 登山道整備、トイレやキャンプ指定地の管理、悪天候やケガ・病気などの際の避難場所、そして遭難救助の拠点にもなるなど、さまざまな公的な役割も担っている。 山小屋が営業をやめてしまえば、荒れた登山道を歩かざるをえなくなり、山小屋やテントを利用しての縦走ができなくなり、遭難者は増え……、と、登山愛好者にとってよいことは何ひとつない。 本書は、山小屋が2020年のシーズンをどのように過ごしたのか、多くの山小屋を取材し、実情をレポートする。 そして今後、山小屋はどうしたら存続できるのか? 私たち登山者は、山小屋存続のためにどんな協力ができるのか?そのヒントを探る。 [登場する小屋] 黒百合ヒュッテ(八ヶ岳)、高見石小屋(八ヶ岳)、池の平小屋(北アルプス)、北岳肩の小屋(南アルプス)、甲斐駒ヶ岳七丈小屋(南アルプス)、薬師沢小屋(北アルプス)、マナスル山荘本館(入笠山)、両俣小屋(南アルプス)、真砂沢ロッジ(北アルプス)、ほか。 -
ヤマケイ文庫 画文集 山の独奏曲
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 軽妙な文体と洒脱な挿絵が醸し出す串田作品の隠れた名作。 一九六〇年代のハイキング雑誌『ハイカー』に連載された山のエッセイに、 筆者がみずから書き下ろしたイラストを添えて再編集した、見て、読んで楽しい画文集。 原著の持つ雰囲気を大切にし、ワンポイントの色使いが美しいイラストも忠実に文庫で復刻。 山と日常との狭間を、温かな目で描いた72編のショートエッセイ。 ■著者紹介 串田 孫一(クシダ マゴイチ) 1915(大正4)年、東京生まれ。東京大学哲学科卒業。中学生のころより登山を始め、多くの山々に足跡を残す。 1940(昭和15)年から上智大学予科などで教鞭を執り、東京外国語大学教授時代は山岳部部長も務めた。 1958(昭和33)年、山の芸術誌『アルプ』を創刊し、1983(昭和58)年に300号で終刊するまで責任編集者を務めた。 著作は膨大な量に上り、山岳文学、画集、小説、人生論、哲学書、翻訳など多岐にわたる。2005(平成17)年、89歳で逝去。 著書に『若き日の山』『山のパンセ』(ともにヤマケイ文庫)、『雲・山・太陽 串田孫一随想集』(講談社文芸文庫)、ほか多数。哲学者、詩人、エッセイスト。 -
ヤマケイ新書 萩原編集長 危機一髪! 今だから話せる遭難未遂と教訓
どんなベテランであっても、どんなに慎重な計画を立てたとしても、山の遭難をゼロにすることはできない。 自然の中に潜む危険は、ときに人間の想像をはるかに越えることがあるからだ。 山岳雑誌『山と溪谷』やクライミング専門誌『ROCK&SNOW』の編集長をつとめ、 NHKの登山番組「実践! にっぽん百名山」で「萩原編集長」の愛称でレギュラー解説者をつとめた筆者が、 50年の登山歴のなかから「あれは本当にヤバかった」という経験をピックアップ。 「命を落としかけたシリアスな体験」から「笑い話で済んだささやかな失敗談」まで、 18の危機体験談を教訓ともに紹介する。 (内容) 第1章 落石 1、北岳バットレスの岩雪崩(北岳) / 2、見えない凶器(笠ヶ岳穴毛谷) / 3、雨の日の側撃弾(水俣川) / 4、カモシカの殺意(鷲羽岳ワリモ沢) 第2章 雪崩 5、豪雪のクリスマスプレゼント(笠ヶ岳) / 6、生死を分けた1メートル(NZサザンアルプス) 第3章 落雷 7、雷雲は冷気とともに(東沢乗越) / 8、雷接近。花より命(前穂吊尾根) 第4章 滑落 9、ジャンダルムの脆い盾(ジャンダルム) / 10、転落は忘れたころにやってくる(谷川岳) 第5章 道迷い 11、白い迷路(栂海新道) / 12、残雪に消えた道(高原山) 第6章 強風 13、独立峰の魔の風(羊蹄山) / 14、風が奪ってゆくもの(富士山) 第7章 危険動物 15、振り向けばそこに熊(平標山・小岳・高桧山) 第8章 高山病 16、人生最大の頭痛(エベレスト街道) 第9章 ヒマラヤ 17、氷壁に消えた灯(アウトライアー) 第10章 山の怪 18、奥から二番目(日光志津小屋) -
ヤマケイ文庫 「アルプ」の時代
山を思索の場とし、研ぎ澄まされた感性を集めた山の文芸誌「アルプ」。 創刊当初から編集に深く関わってきた山口耀久が、次代へ語り継ぐため、渾身の力をこめて「時代」を綴る。 昭和33(1958)年、『アルプ』という雑誌が刊行された。 山の文芸誌として格調の高い文章を厳選して掲載し、多くの読者を獲得した。 当時、マナスルが初登頂され、1958年には『氷壁』がブームになり、『岩と雪』が刊行されている。 第2次登山ブームと言われる登山界の好調期が訪れていた。 こうした時代的背景をふまえつつ、著者と読者に支持され25年間刊行が続いた『アルプ』という雑誌に焦点を当てた評論である。 高度経済成長を経験した昭和の時代の豊かさをひとつの山の雑誌を通して俯瞰した読みもの。 『山と溪谷』に15回にわたって連載された内容に、大幅に加筆・訂正し、ほとんど書き下ろしとと同様の評伝となった。 草野心平、山本太郎、鳥見迅彦などの『歴程』の詩人たち、 武田久吉、田部重治、冠松次郎、尾崎喜八などの明治期の多彩な執筆者たち、 辻まこと、近藤信行などの大正・昭和の新しい執筆者たちなどの人物論や、 山の紀行文における虚と実などの文学論、 「アルプの夕べ」や「アルプ選書」などの催しを詳細に記述。 「アルプ」の誕生から終刊までの背景となった時代や、 「アルプ」に関連した人物、書籍など、 多角的な内容、組み立てとなっている。 -
ヤマケイ文庫 名作で楽しむ上高地
上高地再発見! 登山家、文学者の紀行・エッセーと歴史エピソードの名作集。 文政9(1826)年の播隆、明治24(1891)年のウェストンに始まり、上高地は常に日本の登山の中心にあり、幾多の登山者、文学者たちが訪れてきた。 彼らの残した名作で、上高地の魅力を再発見し、さらに興味深い上高地の歴史やそこに生きた山人たちの姿をしのぶアンソロジー。 登山家は小島烏水、辻村伊助、田部重治ほか、 文学者は窪田空穂、高村光太郎、若山牧水、芥川龍之介ほか、 読んでおきたい本当の名作が一冊に。 上高地の魅力、歴史、上高地に生きた人々など、上高地を深く知るためにも役立ちます。 -
ヤマケイ文庫 安曇野のナチュラリスト 田淵行男
鋭い視点で山岳写真の新境地を拓き、高山蝶の生態写真や雪形の研究などで、一時代を築いた先駆者、ナチュラリスト「田淵行男」の生涯。 日本を代表する山岳写真家であると同時に、高山蝶をはじめとする昆虫生態研究、民俗学の貴重な記録となる雪形研究など、幅広い分野に偉大な功績を残した田淵行男。 作家の近藤信行氏は、田淵の足跡を緻密な取材で丹念に追い、鳥取県の山村に生まれ育った幼年時代から安曇野を舞台に広く活躍する晩年までの彼の生涯を克明に描いた。 「山と溪谷」に連載された内容を再構成し巻末には田淵の著作、参考文献、詳細な年譜、「モノクロームの山」「蝶の細密画」「雪形」等の口絵も掲載し文庫化。 序章 常念岳の麓 1章 孤独の淵 2章 心の彷徨 3章 雌伏のとき 4章 安曇野の博物誌 5章 高山蝶との出会い 6章 山岳写真と生態写真 7章 大雪の蝶 8章 安曇野挽歌 終章 命ひとつ -
ヤマケイ文庫 黄色いテント
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 飽くことのない自然探究の精神と山岳写真への情熱。 “安曇野のナチュラリスト”が遺した唯一のエッセー集、待望の文庫化! 山岳写真家として、また、高山蝶、雪形など博物学的研究に類稀な業績を残した田淵行男の唯一のエッセー集。 日本アルプス、浅間山、大雪山を舞台に、山岳写真、高山蝶、動植物、石、山の不思議な出来事、登山風俗、雪形と、幅広いテーマを独自の視点で描く。 戦中、戦後から晩年にかけての田淵行男の山と自然に対する姿勢、思索が、自らの言葉で語られる。 -
ヤマケイ文庫 野草の名前 春
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 シリーズ累計6万部超発行『山溪名前図鑑 野草の名前 和名の由来と見分け方』がお手頃で持ち運び便利な文庫版に! 由来とセットで野草の名前が簡単に覚えられる! 見分け方もわかる! 「春」に見られる野草の名前の由来と見分け方を分かりやすい解説とイラスト、写真でご紹介! 植物の名前には耳慣れない言葉が含まれていることが多く、初めて耳にする人には呪文のように聞こえてしまいます。耳慣れない言葉のため、なかなか名前を覚えることができないと困惑している方もいらっしゃるのではないでしょうか。 本書では、植物がどうしてこの名前が付けられたのか、名付けられた当時の生活文化なども踏まえ、イラストや写真を交えて分かりやすく解説しています。なぜこの名前がつけられたのかを理解できるため、植物の名前を楽しく容易に覚えることができます。また、名前の由来がわかると、その草により親しみが湧いてきて、街歩きや野山散策がいっそう楽しくなります。 本書で紹介するのは「春」に花を咲かせる野草。名前の由来のほかに、よく似た植物との見分け方も紹介しています。野草の名前を覚えたい人、植物の背後にある文化を知りたい人、観察会や野山で人に植物を教えることのある人にお勧めの一冊です。 -
ヤマケイ文庫 山小屋ごはん
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 山小屋で提供される食事に焦点をあてた『山小屋ごはん』(08年山と溪谷社刊)の文庫化。 食事を提供する人たちの思いや物語を丹念に紡いだ文章と、若者に人気の写真から切り取った作品が魅力。鈴木ともこさんの推薦文もおたのしみ。 <内容紹介> 霧ヶ峰「鷲が峰ひゅって」 特製インドカリー 西六甲「清水茶屋」 自家製ドーナツ 志賀高原「横手山頂ヒュッテ」 きのこ雲スープ 「高峰温泉」限定 手打ちそば 奥武蔵「奥村茶屋」 ジンギスカン 御在所岳「御在所山ノ家」 おにぎりとはやしライス 立山「みくりが池温泉」 げんげの唐揚げ 鳳凰三山「青木鉱泉」 くずきり 御岳山「山楽荘」 御師料理 北八ヶ岳「しらびそ小屋」 薪ストーブトースト 那須「三斗小屋温泉」 大黒屋の夕食 陣馬・高尾「清水茶屋」 けんちん汁・けんちんうどん 丹沢「鍋割山荘」 鍋焼うどん 上高地「嘉門次小屋」 イワナ骨酒 上高地「徳澤園」 ラーメン 北八ヶ岳「黒百合ヒュッテ」 手前味噌 大菩薩「丸川荘」 とろろごはん 北アルプス「仙人池ヒュッテ」 夕食 -
ヤマケイ文庫 野草の名前 秋冬 和名の由来と見分け方
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 シリーズ累計6万部超発行『山溪名前図鑑 野草の名前 和名の由来と見分け方』がお手頃で持ち運び便利な文庫版。由来とセットで野草の名前が簡単に覚えられ見分け方もわかる。 秋・冬に見られる野草の名前の由来と見分け方を分かりやすい解説とイラスト、写真でご紹介。 植物の名前には耳慣れない言葉が含まれていることが多く、初めて耳にする人には呪文のように聞こえてしまいます。耳慣れない言葉のため、なかなか名前を覚えることができないと困惑している方もいらっしゃるのではないでしょうか。 本書では、植物がどうしてこの名前が付けられたのか、名付けられた当時の生活文化なども踏まえ、イラストや写真を交えて分かりやすく解説しています。なぜこの名前がつけられたのかを理解できるため、植物の名前を楽しく容易に覚えることができます。また、名前の由来がわかると、その草により親しみが湧いてきて、街歩きや野山散策がいっそう楽しくなります。 本書で紹介するのは秋と冬に花を咲かせる野草。名前の由来のほかに、よく似た植物との見分け方も紹介しています。野草の名前を覚えたい人、植物の背後にある文化を知りたい人、観察会や野山で人に植物を教えることのある人にお勧めの一冊です。 -
ヤマケイ文庫 野草の名前 夏
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 シリーズ累計6万部超の『山溪名前図鑑 野草の名前 和名の由来と見分け方』がお手頃価格で持ち運びに便利な文庫版に! 由来とセットで野草の名前が楽しく覚えられ、見分け方も分かります。 植物の名前には耳慣れない言葉が含まれていることが多く、初めて耳にする人には呪文のように聞こえてしまいます。耳慣れない言葉のため、なかなか名前を覚えることができないと困惑している方もいらっしゃるのではないでしょうか。 本書では、植物がどうしてこの名前が付けられたのか、名付けられた当時の生活文化なども踏まえ、イラストや写真を交えて分かりやすく解説しています。なぜこの名前がつけられたのかを理解できるため、植物の名前を楽しく容易に覚えることができます。また、名前の由来がわかると、その草により親しみが湧いてきて、街歩きや野山散策がいっそう楽しくなります。 本書で紹介するのは夏に花を咲かせる野草約300種類。名前の由来のほかに、よく似た植物との見分け方も紹介しています。野草の名前を覚えたい人、植物の背後にある文化を知りたい人、観察会や野山で人に植物を教えることのある人にお勧めの一冊です。 -
わが愛する山々
家族と、友と辿った喜びに溢れる山々。『日本百名山』執筆中の1959-1962年の山行を中心に、深田久弥にとっての特別な山・雨飾山、友人との朗らかな山行・御座山、家族との北海道の山旅など23編の紀行を収録。山への愛情と情熱、そして思索が見事に融合した山の紀行文学の代表作を復刊。 -
ヤマケイ文庫 くう・ねる・のぐそ 自然に「愛」のお返しを
書評サイトHONZやベストセラー『面白い本』(岩波新書)で、 HONZ代表・成毛眞氏(元マイクロソフト株式会社社長)が激賞。 2008年に山と溪谷社より刊行された21世紀の奇書、ついに、文庫化! 題字・カバー画はミュージシャンの知久寿焼さん(元「たま」)、 巻末には、HONZ代表・成毛眞さんとHONZ編集長・土屋敦さんの対談を掲載。 口絵や伝説的袋綴じページも再現。 単行本刊行後から現在までを語る、著者の文庫版あとがきも掲載。 文庫化でさらに「糞力」がパワーアップした。 21世紀の奇書誕生! 意識的野糞を始めて35年。 元菌類写真家・伊沢正名氏は、糞土師(ふんどし)として、連続野糞記録3000日、 のべ1万回以上の大記録を樹立した。 一見、奇行とも思えるその行為の背景には、食べることばかり関心をもち、 排泄物には興味を持たない、表層的エコロジーブームへの強烈なアンチテーゼがあった。 雨の日も風の日も、田舎でも都会でも、はては「明日のウンコを今日出す」 秘技をもって長時間の飛行機での移動にも耐え、自分のウンコをすべて土に返す という信念に殉じ、伊沢は野糞を続ける。 なぜ、著者がライフワークとして野糞を企図するに至ったか? 迫り来る抱腹絶倒の試練。ついにたどりついた世界初!ウンコ掘り返し調査の全貌と、 世界でもっとも本気にウンコとつきあっている男のライフヒストリーを通して、 ポスト・エコロジー時代への強烈な問題提起となる記念碑的奇書を、 より多くの人の手へ。 -
ヤマケイ文庫 寒山の森から
「自然のなかに身をおかなくても平気で生きていける人がいるように、そうでない者もいる……。 この本は、そうでない側の男が、都会から山へ移動し、そこで自分の心と肉体が感じたままのことを四季折々に綴ったノートであり、また山や森や川と心を通わせるためのフィールドガイドである」 40代を目前に、東京から金峰山北麓に移り住んだ田渕義雄の自給自足的田園生活のはじまりの記録である。 暮らしの喜びや苦労、さまざまなアウトドアの楽しみを軽快な筆致で綴ったエッセイの数々。 原書発刊から25年後の執筆となる単行本未収録の掌編も2編収録する。 解説・樋口明雄。 ■内容 【第1章】赤いトタン屋根の家の写真スケッチ 【第2章】小さな森の片隅で コールド・マウンテンの新参者/冬を数える/我が家の二つの薪ストーブ/冬から春へ/野山からの贈り物、山菜/ ハイランドの六月/我が菜園の愚話/イワナ釣り/秋のアウトドア・クッキング/オレゴンの旅/冬の森からの贈り物 【第3章】モーターサイクルの旅/冬の旅/ソフトハウス、又はティピー/ぼくの夏山登山/カヌーイング/村営廻り目平キャンプ場/ロッククライミング/ 鳥/夏を割る/沢歩き/マツタケ狩り/フール・オン・ザ・ヒル/冬の岩山のてっぺんで/山小屋でちょっと一泊/雪原のトレッキング/焚火学/犬と散歩/ モーターサイクル/フライフィッシング教書/八ヶ岳から帰ってきた青年/あとがき/特別収録=地付きフライロッダーのジレンマ/秋風と四方山話 【解説】樋口明雄 ■著者について 田渕 義雄(たぶち・よしお) 1944年東京都生まれ。10代、20代、30代は山登り、キャンピング、フライフィッシングと毎日がアウトドアアクティビティー。 40代に入る前の1982年、標高1400メートルの金峰山北麓の山里に移り住み、自給自足的田園生活を実践。 孤立無援をおそれず自分らしく生きたいと願う人たちに幅広い支持を持つ自然派作家であり、園芸家、薪ストーブ研究家、家具製作家でもある。 2020年1月永眠。 『フライフィッシング教書』『バックパッキング教書』『薪ストーブの本』『リバーオデッセイ』『アウトドアライフは終わらない』(以上、晶文社)。 『森からの手紙』『山からの手紙』『川からの手紙』『森暮らしの家』(以上、小学館)。 『フライロッドと人生』(地球丸)、『森からの伝言』(ネコ・パブリッシング)など著書多数。 -
ヤマケイ文庫 北海の狩猟者 羆撃ちと山釣りに明け暮れたある開拓者の記録
大正5(1916)年に養老牛温泉(北海道中標津町)を踏破し、旅館養老園を開いたことでも知られる開拓者・西村武重。 彼は道東の山野を跋渉して狩猟、渓流釣り、登山、植物採集、鉱石発掘などに明け暮れた。 本書は、飼牛を襲って牧場を荒らす羆狩りや痕跡を追って何日も山野を彷徨する単独羆猟の話、山女魚釣りの極意、アイヌ民族との交流、人跡疎らだった時代の知床半島探検など、壮年期の西村が体験した貴重な記録。 ■内容 羆との闘い ・原始林の王者 ・牧場荒らしの大羆を倒す ・標津岳の羆狩り ・親子羆を追う ・羆狩りと猟犬 ・恐怖の大羆 ◆北海の狩猟者 ・根室原野の昔ばなし ・山小屋の一夜 ・密林の住人たち ・北辺を釣る ◆知床半島の大自然 ・未開の別天地 ◆解説 久保俊治(猟人) ■著者について 西村 武重(にしむら・たけしげ) 1892(明治25)年2月、香川県綾歌郡造田村(現まんのう町)生まれ。 1896(明治29)年、4歳で北海道札幌市篠路に父と移住。1916(大正5)年、養老牛温泉踏破。 永年ヒグマ撃ちを経験してきた。1972(昭和47)年、勲六等単光旭日章授与。 1983(昭和58)年、死去。 著書に『ヒグマとの戦い』『北海の狩猟者』(いずれも山と溪谷社)、『原野とヤマベ――秘境知床』(釣の友社/1969年)、『養老牛の今昔』などがある。 -
ヤマケイ文庫 人間は、いちばん変な動物である~世界の見方が変わる生物学講義
ベストセラー『絶滅の人類史』(NHK新書)、『若い読者に贈る美しい生物学講義』(ダイヤモンド社)著者、更科功氏推薦!! 人間とは、いったいどういう生き物なのか? 動物行動学の泰斗である著者が、生物としての「人間」を、 容姿・言語・社会などの話題をさまざまに展開しながら、わかりやすい言葉で語る。 ドーキンスの利己的な遺伝子、ダーウィンの進化論、チョムスキーの生成文法、 ヴァ―・ヴェーレンの赤の女王説など、生物学の基本的な理論も、本書を読めばユーモアを交えた解説で楽しく理解できる。 著者が京都精華大学で行った最晩年の講義であり、今を生きる「人間」必読の一冊。 2010年10月に発刊された『ぼくの生物学講義』日髙敏隆(昭和堂)を改題・再編集のうえ文庫化。 「この現代、日本も含めて世界中でいろいろなことが起こっています。 よく考えてみると大昔から人間は戦争をしていて、いつになっても止まらない。 でも、戦争というのをする動物は、ほかにはいないんですね。それはなぜなのか。 どうしたらいいのかっていうことを、ちゃんと考えなくちゃいけないだろうと。 そのためには、生物学の一端として、人間というのはどういう動物なんだということを、 ちょっと考えてみる必要があるだろうというので、この講義をすることにしたわけです。」(本文より) ■著者について 日髙 敏隆(ひだか・としたか) 動物行動学者。1930年東京生まれ。 東京大学理学部動物学科卒業。理学博士。 東京農工大学教授、京都大学教授、滋賀県立大学初代学長、総合地球環境学研究所初代所長、 京都精華大学客員教授を歴任。2000年に南方熊楠賞受賞、2008年に瑞宝重光章受章。2009年11月没。 主な著書に『チヨウはなぜ飛ぶか』『春の数えかた』『人間はどういう動物か』『世界を、こんなふうに見てごらん』など、 主な訳書にコンラート・ローレンツの『ソロモンの指輪』、リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』(共訳)などがある。 広く深い教養をバックボーンに、誰にでもわかる平易な言葉で、動物行動学および生物学の魅力を長く伝えてきた功績は大きい。 -
ヤマケイ文庫 マタギ 日本の伝統狩人探訪記
動物文学の第一人者・戸川幸夫が昭和20~30年代に秋田県阿仁を訪れ、 山の戒律を受け継ぐ最後のマタギたちを記録したノンフィクションの名作を文庫化。 マタギたちとともに行き部会山に入って狩猟の現場を取材し、 往時の集落を訪れて衣食住や風習、マタギのルーツなどを精緻な文章と豊富な写真で記録した。 マタギのシカリ(頭領)の家に代々伝わっていた『山達根本之巻』の原文と現代語訳も公開。 ■内容 雪山をゆく 秋グマ狩り 狩座にて(マタギを追って/クマの行動/シロビレタタケ!) マタギの風土 根子スケッチ マタギの里(最後のマタギ村/根子紀行/村の移ろい) 秘物と信仰 狩り装束と道具 山入り 現代のマタギ マタギ風土記(始祖万事万三郎/山神さま/マタギ組/山達作法/当世マタギ/名うてのマタギ) 盆と正月 根子番楽 里のくらし 村の歳時記(行事・祭事/村のしきたり) 鷹狩り 名鷹匠と愛鷹 鷹匠――ひとりマタギ(名鷹匠・沓沢朝治/吹雪と老人) 備考 あとがき 解説 田口洋美 ■著者紹介 戸川 幸夫(とがわ・ゆきお) 1912年、佐賀県佐賀市生まれ。動物文学作家。旧制山形高校出身。 東京日日新聞(現毎日新聞)社会部記者を経て、文筆活動に入る。 1954、『高安犬(こうやすいぬ)物語』で第32回直木賞受賞。 1965年、沖縄・西表島でイリオモテヤマネコを発見。1978年、第28回芸術選奨受賞。 主な作品に『高安犬物語/爪王』『子どものための動物物語』『戸川幸夫動物文学全集』などがある。 2004年5月、逝去。 -
ヤマケイ文庫 完本 マタギ 矛盾なき労働と食文化
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 秋田県北秋田市阿仁地区のマタギたちの猟や生活風景を15年以上にわたり撮影・記録した『マタギ 矛盾なき労働と食文化』と、 クマやノウサギなどの獣肉や山菜・キノコ、渓流魚など実際にマタギたちが利用する四季折々の阿仁の伝統食を紹介している『マタギとは山の恵みをいただく者なり』を合本して一冊に。 猟の様子から食生活まで豊富な写真をまじえてマタギの世界を伝えます。 【目次】 ・マタギ 矛盾なき労働と食文化 マタギとの邂逅 熊のけぼかい、熊の味 雪山のウサギ狩り 冬の川で漁をするマタギ マタギと渓流とイワナ釣り マタギの山のキノコ 山奥に天然マイタケを追う 西根師匠の遺したもの マタギとともに熊狩りへ マタギとは何者か マタギが伝えてきたもの ・マタギとは山の恵みをいただく者なり マタギ食堂へようこそ 雲に隠れた熊がもたらす恵み マタギのメシから生まれた郷土料理 忍びで獲ったウサギを食す マタギと犬とキノコ採り 食卓を彩る旬の山菜 マタギの家の豊かな食卓 マタギが行商で生み出した食 川とマタギと魚 マタギの里にやってくるハタハタ 消えたカヤキと囲炉裏 マタギの過去、現在、そして未来 -
ヤマケイ文庫 約束の川
湯川豊氏の待望の釣りエッセイ第4弾。 釣りエッセイの名手が放つ珠玉の短篇集。 日本の渓流を舞台に、失われつつある原風景を鮮やかに描きだす。 『イワナの夏』『夜明けの森、夕暮れの谷』『ヤマメの魔法』に続く、最新釣りエッセイ集。 精緻な筆致で描き出される日本の渓流風景を舞台にした小説のような感動をもたらす珠玉の22篇に加え、 釣りを愛した文人について綴る「先行者たち」6篇を収録。 【目次】 I 約束の川 三月の雪/別天地を求めて/幻の川/養沢の春/夏の川のかなた/花のおもかげ/鳥のいる水辺で/ニジマスがいる/ 水の味について/失われた川/風、雨、雪/雲さだめ/銀の雨/長い長い夕暮れ/「護岸王」とは/春のひと/約束の川、ふたたび II きのうの谷 庄内ヤマメ探検隊/花のなかのアマゴ/晩夏の流れに立って/少しだけ怖い話/さよなら、次の春まで III 先行者たち 幸田露伴/佐藤惣之助/井伏鱒二/今西錦司/開高健/この一篇を読もう(森下雨村「八畳の滝」、 瀧井孝作「子供と釣り」、中野清見「暮の高瀬川」、船井裕「横谷源流」、山本素石「ねずてん物語」、高橋治「秘伝」 あとがき/初出一覧 -
ヤマケイ文庫 生と死のミニャ・コンガ
高所登山の劇的な遭難の実態と、遺族を丹念に訪ねる追悼の旅を対照的に描く。 ミニャ・コンガをめぐる登山と遭難の歴史の不思議性も浮き彫りとなる長編ノンフィクション。 「魔性の棲む山」ミニャ・コンガに逝った仲間たちへの鎮魂の物語。 1981年5月10日、北海道山岳連盟隊の第1次アタック隊員は、北東稜からの初登頂を目指したものの、7450メートル付近で1人が滑落、急遽、登山は中止された。 その下山途中、1本のザイルにつながったまま7人が滑落、目前から忽然と消えてしまった。 著者は、たまたまそのザイルには加わっていなかったが、自らもクレバスに落ち、死を覚悟したものの、かろうじて生還する。 それから13年後、同じミャ・コンガで今度は、著者の友人が彼らの4遺体を氷河で発見するが、その友人たちもまた登山中に消息を絶ち、氷河に消えてしまう。 遺体捜索から遺体の収容、そして慰霊に至るまで、「魔の山」といわれたミニャ・コンガを舞台に運命の糸が複雑に錯綜する。 生を知り死を悟ったミニャ・コンガ運命の20年を、自らの体験を元に綴られた長編のノンフィクション。 -
ヤマケイ文庫 果てしなき山稜 襟裳岬から宗谷岬へ
単独で、冬の襟裳岬から厳冬の日高山脈を越え、果てしなくつづく北見山地を進み、6ヶ月後に宗谷岬を目指す。現在は写真家として大成した著者が、若き日に実行した無謀とも思える壮大な山行の記録。1995年に白山書房より刊行された名作を文庫化。 もくじ 旅立ち ◎厳冬の日高山脈 1襟裳岬~猿留川林道 ・襟裳にて 2猿留川林道~楽古岳 ・襟裳にて― 山に入った時のみ、誰にも気取らなくて済む 3楽古岳~神威岳 ・襟裳にて 4神威岳~コイカクシュ札内岳 ・新得にて 5コイカクシュ札内岳~カムイ岳 ・新得にて 6カムイ岳~日勝峠 ・新得にて 7日勝峠~狩勝峠 ・新得にて ◎雪解けの石狩山地 8狩勝峠~十勝岳 ・旭川にて 9十勝岳~大雪山旭岳/・旭川にて-i ・旭川にて-ii ・旭川にて-iii 10大雪山旭岳~石北峠 ・旭川にて-iv/11石北峠~北見峠 ・旭川にて-v ◎新緑の北見山地 12北見峠~宗谷岬 -
ヤマケイ文庫 新編 越後三面山人記
日本の狩猟文化研究の第一人者、東北芸術工科大学教授兼狩猟文化研究所所長・田口洋美氏の若き日の意欲作、隠れたロングセラーを文庫化。 朝日連峰の山懐、新潟県の三面川(みおもてがわ)中流の深い谷間にあった三面集落。 今は三面ダムの底に沈んだこの山里の狩猟文化・山村習俗を、四季折々の山の民の暮らしを追うかたちで詳細に記録した、著者若き日の意欲作。 第一章 狩りの日の出来事 第二章 降りしきる雪の中で-冬- 第三章 山の鼓動とともに-春- 第四章 むせるような緑に抱かれて-夏- 第五章 時雨れる雲ノ下で-秋- 第六章 山人の自然学 ※農山漁村文化協会刊行の単行本を文庫化しました。 -
ソロ 単独登攀者 山野井泰史
ヒマラヤの大岩壁に果敢な単独登攀で挑み続けた山野井泰史。その行動と思想を克明な取材で追う。 10代のクライミング武者修行からトール西壁、冬季フィッツロイ、冬季アマ・ダブラム西壁の単独初登を経て、チョ・オユー、マカルーといった8000メートル峰の壁に挑むまでを描いた意欲作である。 山野井泰史は、沢木耕太郎著『凍』のモデルとなった登山家で、『凍』は講談社ノンフィクション賞も受賞している。 -
山と溪谷 田部重治撰集
山岳文学の古典的名作を新たに編集。先駆的登山と思索の道程山岳文学の古典中の古典『山と溪谷』が、新たな編集の目で精選されて文庫本として覆刻。山岳専門雑誌『山と溪谷』の名前のルーツとなった登山者必読の山の名著。この本を読まずして真の「山好き」は名乗れない。 -
ヤマケイ文庫 深田久弥選集 百名山紀行
日本の山岳文化の集大成『日本百名山』はいかにして構築されたのか。 “読み 歩き 書いた”山の文学者が、百の頂に記した足跡を、『日本百名山』に関わる紀行・エッセーでたどる。 文学を模索した若き日から、豊穣な紀行文学に至った晩年までの軌跡。 深田久弥の山岳文学を凝縮した選集。 -
ヤマケイ文庫 完本 山靴の音
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 新田次郎の小説『栄光の岩壁』のモデルとなったクライマー、芳野満彦。 高校時代に厳冬期の八ヶ岳で遭難し、友人と両足指を失った彼は再び山をめざした。 厳しいクライミングに情熱を傾け、国内の数々の岩壁で初登攀を成し遂げたのち、ついには日本人として初めてマッターホルン北壁を登攀するという快挙を成し遂げる。 その登攀記録や散文、詩、絵画などをまとめた『山靴の音』には、遭難の悲しみやハンディキャップを乗り越え、未踏の岩壁に挑み続けた青年の情熱と、のびやかな山への愛情が描かれている。 1959年の刊行後、1981年の文庫版「新編山靴の音」再編を経て半世紀にわたって登山者に読まれてきた。 初版の朋文堂版と二見書房版、中公文庫版の全作品を、ヤマケイ文庫に収録した完全版。 凍傷で足指すべてを失いながらも、日本人として初めてマッターホルン北壁登攀に成功した伝説的クライマー、芳野満彦がみずみずしい感性で綴った、山の青春譜。 -
ヤマケイ文庫 萩原編集長の山塾 写真で読む山の名著 ヤマケイ文庫50選
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 NHKのテレビ番組「実践! にっぽん百名山」の解説者を5年にわたってつとめた萩原編集長が、 ヤマケイ文庫に収録された山の本の中から印象に残る一節と、文章に関連した写真とともに紹介する。 その文章が書かれた背景などを詳細に解説し、 なにげなく読み飛ばされてしまっていた文章の背景に潜むドラマや、 著者の心情をより深く理解するための周辺情報など、 編集長ならではの視点で解説した「山の名著」の紹介本。 著者みずからが撮影した松濤明の手帳(『風雪のビヴァーク』の原典)の写真など、山の名著を目で見て楽しめる! ●紹介する主な書籍 『新編・単独行』(加藤文太郎) 『新編・風雪のビヴァーク』(松濤明) 『山と溪谷』(田部重治) 『山―大島亮吉紀行集』(大島亮吉) 『山からの絵本』(辻まこと) 『若き日の山』(串田孫一) 『わが愛する山々』(深田久弥) 『マッターホルン北壁』(小西政継) 『垂直の記憶』(山野井泰史) 『処女峰アンナプルナ』(モーリス・エルゾーグ) 『星と嵐』(ガストン・レビュファ) 『ナンガ・パルバート単独行』(ラインホルト・メスナー) ほか -
ヤマケイ文庫 大イワナの滝壺
難渓に大イワナを求めて入った、昭和の源流釣行記。 白石勝彦の代表作が文庫で復活しました。 40~50cmの大イワナを求めて難渓に入渓した、昭和37年~47年までの昭和源流釣行記です。 日本アルプス、東北、北海道などの難渓での源流釣行記11本を収録しています。 沢登りルートとしても困難なルートが多いので、登山ルポルタージュとしても楽しむことができます。 -
ヤマケイ文庫第十四世マタギ 松橋時幸一代記
自然を相手に生きる人物を描かせたら右に出る者のいない作家・甲斐崎圭の筆が冴える代表作を復刻。 名マタギの一生にみる失われた日本。いま読まれるべき名著。 秋田県内陸部、マタギの里として知られる阿仁の里。 ここには、自然を活用しつつ、調和しながら生きてきた人々の暮らしがあった。 代々マタギとしてこの地で暮らしてきた家系に産まれ、シカリ(マタギの統領)として知られた第十四世マタギ、故・松橋時幸氏の一代記。 絶大な信頼と実績を残した実在のマタギの人生をたどり、失われつつある伝統的な山の民の暮らしを後世に伝え、現代への警鐘も鳴らす、甲斐崎 圭 氏の筆が冴えた秀作。 *本書は、1989年に筑摩書房より刊行され、その後、中公文庫として文庫化されたものの、その後久しく入手できなくなっていた甲斐崎氏の代表作を、ヤマケイ文庫として復刻したものです。 ヤマケイ文庫化に際しては、筑摩書房版を底本として、一部、新たに手を加えました。 甲斐崎 圭 かいざき・けい 1949年、島根県生まれ。 主に自然を相手に生きる人々のルポルタージュを手がける。 著書に『山人たちの賦 山暮らしに人生を賭けた男たちのドラマ』(山と溪谷社)、『海を喰らう山を喰らう 全国「猟師・猟師」食紀行』(日本経済新聞社)、『もうひとつの熊野古道「伊勢路」物語』(創元社)ほか多数あり。 -
ヤマケイ文庫 「身体」を忘れた日本人 JAPANESE,AND THE LOSS OF PHYSICAL SENSES
解剖学者・養老孟司氏と作家・冒険家のC・W ニコル氏が、都市生活によって衰えた日本人の身体をテーマに、子どもたちのこと、食べるということ、極地での気づきなどさまざまな問題に切り込んだ対談集。 アレルギーになる子ども、災害時に火をおこすことが出来ない大人たち。 便利になりすぎた都市生活によって、あまりに身体を使わない世の中になっていないだろうか。 そして自然と触れる機会もなくなった現代人は、嗅覚、免疫といった身体機能も衰えている―。そんな問題意識から、話は広がっていきます。 文庫版には、著者のお二人と交流がある甲野善紀先生による解説を追加しています。 ■内容 【1章 森と川と海のこと】 荒れた森を再生する/日本の杉は苦しがっている/木の力、森の力/森と川、そして海のつながり…ほか 【2章 食べること、住まうこと】 田舎の力/都会の罠/虫は貴重なタンパク源だった/何でも食べられるのは「貴族」/木を生かす適材適所…ほか 【3章 子どもたちと教育のこと】 「ほったらかし」が一番/二人の子ども時代/母親の世界から飛び出せ/ゲームより実体験/体験を通すと生きた知識が身に付く…ほか 【4章 虫のこと、動物のこと】 生き物の分類は分ける人によって変わる/ゾウムシは中央構造線を知っている?/オスは時々いればいい/熊との付き合い方…ほか 【5章 五感と意識のこと】 ハエも用心するクサヤのにおい/顔色をうかがうための進化/意識はコントロールできない/「意識の時代」と「身体の時代」…ほか 【6章 聞くこと、話すこと】 英語を強制されたトラウマ/気持ちと結びつく日本語/訓読みは難しい/主語の有無は文化の違い/自我の目覚めが遅い日本人…ほか 【7章 これからの日本のこと】 子供も、大人も外で遊べ/若者に責任を持たせよ/日本人に覚悟はあるか/言い訳の多い日本人/日本人よ、自分を取り戻せ…ほか ■著者について 養老孟司(ようろう たけし) 1937年神奈川県鎌倉市生まれ。解剖学者。東京大学名誉教授。 1962年に東京大学医学部を卒業。1981年、東京大学医学部教授に就任。 1995年に東京大学を退官。脳科学や人間の身体に関するテーマをはじめ、幅広い執筆活動を行う。 昆虫研究でも知られ、2022年まで福島県須賀川市の科学館「ムシテックワールド」の館長を務めた。 著書に『養老先生と虫』(山と溪谷社)、『バカの壁』『「自分」の壁』(新潮社)など多数。 C・W ニコル(クライヴ ウィリアム ニコル) 1940年英国ウェールズ生まれ。作家、環境保護活動家、探検家。 カナダ水産調査局主任技官、エチオピア・シミエン山岳国立公園長などを歴任後、1980年長野県に居を定める。 1986年、荒れ果てた里山を購入し『アファンの森』と名付け、森の再生活動を始める。 2002年「一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団」を設立し、理事長となる。著書に『勇魚』(文藝春秋)など多数。 2020年、79歳で逝去。 -
ヤマケイ文庫 ダンゴムシに心はあるのか 新しい心の科学
T字迷路、行き止まり実験、水包囲実験、綱引き…… ユニークな実験の中でダンゴムシが取る行動は、この身近で小さな生物に「心」があることを示唆する。 ダンゴムシへのさまざまな実験を通して、「心とは何か」の問いの答えに迫る科学書の名作がヤマケイ文庫化。 ■内容 はじめに 第1章 心とは何か―「心の定義」を提案する 心とは言葉である/日常的な心の概念/内なるわたくし/心の気配/隠れた活動部位/心の実体とその遍在性/心と脳/感情としての心/器官としての心/「裏」としての心/ 魔の二歳児/心の成長/魔の出来事/心は現前するか/思いもかけない大泣き/未知の状況/心の現前/空は緑色/オレンジの絵を見ながらメロンジュースを飲む実験/ 甘いみそ汁の味がする水/抑制と潜在/石の心/心を見いだす流儀/ジュラルミン板の心と職人の流儀 第2章 ダンゴムシの実験 会社で学んだこと/ダンゴムシとの出会い/ダンゴムシの生態と分類/ダンゴムシの体と生活/あなどれない飼育/交替性転向/交替性転向の意味と仕組み/ 特定行動としての交替性転向/未知の状況としての多重T字迷路実験/変則転向の発現/行き止まり実験/壁登り行動の発現/水包囲実験/泳ぐダンゴムシ/ 壁登り行動、再び/ 意味深長なパターンを見つける/「ジップの法則」と予想外の行動/アリも泳ぐ/ダンゴムシで世界へ/勇気と確信/何とかなるさ/ 北の大地でダンゴムシ/環状通路実験/障害物へ乗り上がる/壁境界群の行動/水境界群の行動/ダンゴムシの自律性/障害物を伝う行動/道具使用の萌芽——ダンゴムシの知能/ ダンゴムシの綱引き/アンテナにチューブ/弓なりのアンテナ/チューブの杖で、距離を探る/丸くなるのは反射的、元に戻るのは自律的/ダンゴムシの心、再考 第3章 ダンゴムシ実験の動物行動学的意味 心の研究と動物行動学/動物行動学における四つの「なぜ」/擬人化/動機づけ/定型的活動パターンと動物の心/研究者と動物の心/葛藤行動と動物の心/「心の科学」という遺産 第4章 「心の科学」の新展開 心とは何であったか/知能の遍在性/タコとの出会い/タコの分類と生態/エサをせがむタコ/迷路でのタコの行動/予想外の「歩き」の発現/タコの問題解決/ ミナミコメツキガニとの出会い/ミナミコメツキガニの分類と生態/予想外の迷走者と小集団/ミナミコメツキガニは社会を作るか/待つ科学/結び——心の科学と社会 あとがき 文庫版あとがき -
ヤマケイ文庫 岩魚の休日 釣れてよし、釣れなくてよし、人生竿一竿
〝釣れてよし、釣れなくてよし、人生竿一竿〟 ご存じ、桂歌丸師匠がユーモアたっぷりに綴った釣りエッセイの名作『イワナの休日~ちょっとうるさい釣り行脚』(1986年・リヨン社=二見書房)をヤマケイ文庫にて復刊! まるで歌丸師匠の落語を楽しむようにスラスラ、クスクスと読める文章が満載です。 ■内容 第一章 渓流釣行記 ~奥利根に、めざすイワナをもとめて~ 渓流釣りの魅力/私の釣り場さがし/秘蔵の川/穴場さがし/奥利根の大イワナ/私の釣り仲間/湖のイワナと沢のイワナ/ 逃がした魚は大きい/熊さんとご対面/ヘビの知らせ/ガマに吠えられて崖を落っこちた話/釣り師変じて砂金堀り/タクシー来ねえかな/ 渓流師心得/釣り師の言い分/ビギナーズ・ラック 第二章 道具・餌談義 ~道具と餌は釣り師のいのち~ 道具じまん/なじみの店/キジ騒動/歌丸餌談義/続・歌丸餌談義/仕掛け談義/釣り師のカガミ/仇討ち/大阪の釣り/ 練り餌で釣ったギリシャの魚/あらまあ、大きなオットセイ/噺百遍 第三章 海・川・湖遍歴 ~おかしな、おかしな釣り行脚 少年時代/メダカ釣り/短気者/相模湖の釣り/ワカサギ釣りに開眼/氷に乗って漂流した話/タナゴ釣りのこと/バクチ/ゲテモノ釣り/ けものたち/ちょっと一言/にわか釣り師 あとがきにかえて 解説=若林 輝(『RIVER-WALK』編集長) -
ヤマケイ文庫 養老先生と虫 ~役立たずでいいじゃない~
形はどこにあるのか、色は何でできているか、虫を拡大すると世界はどうなるのか、生物多様性とはなにか。 ただ面白いから一日中、虫を見ているだけ。 そうしているうちに、なにかがわかってしまう。 物事にすべて理由があるとは限らないのである――。 長年、虫と自然に教わってきた世界の見方を明解に楽しく語る養老孟司流の生きるヒント。 虫に憑りつかれた面々が虫好きの楽園・ラオスに集った命がけの採集記も収録。 文庫版オリジナルエッセイ付き。 『虫の虫』(廣済堂出版)を改題・再編集のうえ文庫化。 ■目次 1 虫を見る 見ること/形はどこにあるか(一)/形はどこにあるか(二)/色を見る/虫の色/虫の大きさ/ 拡大する/区別して分類する/五感と虫/虫を見てなにがわかるか(一)/虫を見てなにがわかるか(ニ)/それでも虫なのだ 2 ラオスで虫採り タライいっぱいの虫/虫採りに抵抗のない国/懐かしい風景/似ているのに違う/二次林だという思い込み/ クチブトゾウムシはどこにいるか/行ってみなけりゃわからない/二〇〇八年春、シェンクワンへ/蛍光灯破損事件/ テングアゲハの聖地/チョウを呼ぶ色/ラオスヒノキ方式/原生林は虫が少ない/シダにつくクチブトゾウムシ/ 瞬間移動する蝶人/虫屋とラオスに適応/いてはいけないチョウがいた/ヤシの実から出てきたゾウムシ/爺さんの災難/ ネジレバナという変な虫/完全変態の謎/一つの原理では説明できない/またもや新種発見/広がるトウモロコシ畑/ ラオスには研究拠点が必要/アシナガバチの攻撃/第三の事件 文庫版エッセイ:人が生きる理由とは -
ヤマケイ文庫 牧野富太郎と、山
日本の植物学の父・牧野富太郎氏は植物を観察・採集するために日本各地の山々を訪れ、そのときの様子をエッセイに残した。 幼少期の佐川の山での出来事を綴る「狐の屁玉」、植物を追い求めるあまり危うく遭難しかけた「利尻山とその植物」、日本各地の高山植物の植生と魅力を存分に語る「夢のように美しい高山植物」など山と植物にまつわる39のエッセイを選出。 エッセイに登場する山のデータも収載し、牧野富太郎が登った山を訪ねるガイドとしても楽しめる。 解説/梨木香歩 ■内容 なぜ花は匂うか? *北海道から東北 利尻山とその植物[利尻山] シリベシ山をなぜ後方羊蹄山と書いたか[羊蹄山] マルミアスナロ[恐山] ニギリタケ[恐山] 秋田ブキ談義[秋田の山野] *関東甲信越から中部 山草の分布[釧路雌阿寒岳、八甲田山、栗駒山、鳥海山、早池峰山、駒ケ岳、戸隠山、越後清水峠、大山] 長蔵の一喝[尾瀬] アカヌマアヤメ[日光山] アケビ[筑波山、高尾山] 日本に秋海棠の自生はない[清澄山、那智山] 萌え出づる春の若草[日本の山野] 用便の功名[箱根山] 箱根の植物[箱根山] 富士登山と植物[富士山] 富士山の美容を整える[富士山] 美男かづら[富士山] 夢のように美しい高山植物[岩手山、立山、八ヶ岳、御岳山] 越中立山のハギ[立山] 二三の高山植物に就て話す[白山、金精峠] 山草の採集[白馬岳、八ヶ岳] ナンジャモンジャの木[神崎森] 馬糞譚は美味な食菌[飛騨山脈] 火山を半分に縦割りにして見たい[小室山] *近畿から中四国、九州 東京への初旅[伊吹山] 『草木図説』のサワアザミとマアザミ[伊吹山] アセビ[六甲山] 紀州高野山の蛇柳[高野山] 石吊り蜘蛛[三段峡] 万年芝[三段峡] 地獄虫[佐川の山] 狐の屁玉[佐川の山] 火の玉を見たこと[横倉山] いわゆる京丸の牡丹[横倉山] シシンラン[土佐の奥山] 桜に寄せて[奥の土居] 豊後に梅の野生地を訪う[井の内谷] 植物と心中する男 -
ヤマケイ文庫 穂高小屋番レスキュー日記
山岳遭難の現場ではいったい何が起きているのか。 長年、穂高岳山荘を基点に、遭難救助の最前線で活躍し続けてきた宮田八郎が、山岳レスキューの実態をつぶさに紹介する。 霧の中の危機一髪のヘリ・レスキューなど、心に残る救助体験のほか、登山者に向けた厳しくも暖かいメッセージが綴られている。 穂高を愛し、仲間とともに多くの遭難者を救った穂高岳山荘元支配人・宮田八郎の遺稿集。 ■内容 第1章 穂高に生きる 第2章 遭難救助の現場から 第3章 わが師、わが友 ■著者について 宮田 八郎(みやた・はちろう) 1966年4月4日神戸生まれ。 学生の頃から穂高を訪れ1991年穂高岳山荘スタッフとなり、1994年~2006年の間、支配人を務める。 現場にいる身として遭難救助にも多数出動。 小学館コミック「岳—-ガク—-」の原作中に“宮川三郎”の名前でシリアス&コミカルに登場する。 小屋番の傍ら、2001年映像制作会社ハチプロダクションを設立、長年にわたり山岳映像を撮り続け、穂高の四季の表情を数多くの作品に残した。 2018年4月5日、南伊豆にてシーカヤック中に落命。享年52。 -
ヤマケイ文庫 カラスはずる賢い、ハトは頭が悪い、サメは狂暴、イルカは温厚って本当か?
かわいい、怖い、賢い、頭が悪い、汚い、ずるい――人間が動物たちに抱いているイメージは果たして本当か? 「ずる賢い」動物の代表・カラスの研究者である著者が、動物行動学の視点から、さまざまな動物たちにつきまとう「誤解」をときあかしていく。 カモメはカラスと同じ、ゴミ漁りの常習犯。チョウは花だけじゃなく、糞にもとまる。 一匹狼は、孤独を好んでいるわけじゃない。 カッコウの托卵は、信じられないほどリスキー。 ハゲタカは、ハゲだから清潔に生きられるのだ! 無意識の偏見が取り払われると真剣で切実で、ちょっと適当だったりもする彼らの真の生きざまが見えてくる。 文庫化にあたり書き下ろしの原稿とイラストを収録。 ■内容 PART1 見た目の誤解 1.「かわいい」と「怖い」カモメはカラスと同じ、ゴミ漁りの常習犯 2.「美しい」と「醜い」ハゲタカはハゲだから清潔に生きられるのだ 3.「きれい」と「汚い」チヨウは花だけじゃなく糞にもとまる PART2 性格の誤解 4.「賢い」と「頭が悪い」胸像認知できるハトとできないカラス、賢いのはどっち? 5.「やさしい」と「ずるい」カッコウの托卵は信じられないほどリスキー 6.「怠けもの」と「働きもの」ナマケモノは背中でせっせとコケを育てている 7.「強い」と「弱い」コウモリの飛行能力は戦闘機並みに高い PART3 生き方の誤解 8.「群れる」と「孤独」一匹狼は孤独を好んでいるわけじゃない 9.「亭主関白」と「恐妻家」ライオンのオスはトロフィー・ハズバンド 10.「子煩悩」と「放任主義」カラスの夫婦だって子育てに苦労する ■著者について 松原 始(まつばら・はじめ) 1969年奈良県生まれ。 京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。 専門は動物行動学。東京大学総合研究博物館・特任准教授。 研究テーマはカラスの行動と進化。 著書に『カラスの教科書』『カラス屋の双眼鏡』『鳥マニアックス』『カラスは飼えるか』など。 「カラスは追い払われ、カモメは餌をもらえる」ことに理不尽を感じながら、カラスを観察したり博物館で仕事をしたりしている。 -
ヤマケイ文庫 ニホンオオカミの最後 狼酒・狼狩り・狼祭りの発見
ニホンオオカミはどうやって絶滅したのか? 古文書をもとに、その最後をみちのくの山里にたどるノンフィクション! ニホンオオカミの最後はじつははっきりしていない。 明治38年の和歌山県が最後といわれるが、それは標本として残されている最後のオオカミでしかない。 東北の地で、野生動物と人の関係を追いかけた作家が、オオカミの最後を追う。 「狼酒」、そして、近年まで東北の山里で行われていた「狼祭り」の発見、掘り起こされた貴重な歴史的資料。 東北の地で明治・大正を生き、オオカミの最後を見てきた山の民の最後の遺言を集め、藩政の書面をたどりながらニホンオオカミの最後に迫る一冊。 文庫化にあたり、日本の野生動物専門家の高槻成紀先生による解説に加え、著者自身によるその後のニホンオオカミの最後につながる最新の追記を追加。 ■内容 はじめに 1 狼酒の発見 2 狼の民俗 3 ニホンオオカミの正体 4 狼の生態 5 江戸時代の狼 6 荒れる狼 7 明治九年、狼の子を天覧 8 狼の首に賞金 9 売り物になった狼 10 狼狩りの証言 11 恐るべき攻撃力 12 いたましい最後 13 狼の形見 ■著者について 遠藤 公男(えんどう・きみお) 1933年、岩手県一関市生まれ。 一関第一高等学校卒業後、主に岩手県山間部の分校に教師として勤めるかたわら、コウモリ(岩手)とノネズミ(北海道)の新種を発見。 1973年に『原生林のコウモリ』(学習研究社)を刊行。 1975年に退職して作家生活に入り、翌年『帰らぬオオワシ』(偕成社)で日本児童文学者協会新人賞・ジュニアノンフィクション文学賞、1983年『ツグミたちの荒野』(講談社)で日本児童文芸家協会賞、2000年に日本鳥類保護連盟総裁賞、2017年に日本哺乳類学会功労賞を受賞。 -
ヤマケイ文庫 朝日連峰の狩人
名狩人であり朝日連峰(山形県)のブナ林を守る環境保全活動にも尽力したことなどでも知られる志田忠儀さん。 氏の狩猟・採集や山暮らしにまつわる言葉がちりばめられた名著『朝日連峰の狩人』が文庫化! 山菜・キノコ採集やイワナ・ヤマメ釣り、ツキノワグマ狩り、キツネやテンやウサギなどの罠猟。 山中で出会ってきた動物の行動についての興味深い考察、遭難にまつわることなど、長年の経験に裏打ちされた含蓄に富む言葉を随所で読むことができます。 出版当時75歳の志田さんの話は30年の時を経た今でも色褪せず、狩猟者をはじめ動物や自然に興味がある人にも響く言葉が満載です。 ■内容 解説 まえがき ◆第一章 山暮らし 狩人とマタギ/自然とともに暮らして/達人による釣りのコツ ◆第二章 クマ狩り 昔からの巻き狩り/クマの弱点とクマ撃ち/大型動物が増え続ける/クマの習性と好物/クマの胆とクマ料理/狩人たちの仁義 ◆第三章 ワナと動物 ワナを仕掛ける/天ぷら好きのキツネ/テンやタヌキたち/アナグマとウサギの肉/小動物たちの習性 ◆第四章 山の番人 遭難は常識外の行動から/予測できない雪崩/危機に瀕する原生林 文庫版あとがき ■著者について 志田 忠儀(しだ・ただのり) 【語り】 1917年、山形県西川町大井沢生まれ。 戦前から山に入り、戦後も春はクマ撃ちやゼンマイ採り、夏は登山や釣り、秋はキノコ採り、冬は猟と、一年を通じて山とともに生きた伝説の山人として知られている。 1959年、磐梯朝日国立公園朝日地区管理人になり、1982年同管理人を退く。 この間、天狗小屋、狐穴小屋、竜門小屋の管理を西川町より任される。 月山朝日遭難救助隊長、大井沢観光協会長、自然保護に関する功労で勲六等単光旭日章を受ける。 朝日連峰のブナなどの原生林を守る会会長。民宿「朝日山の家」経営。 2016年5月23日没。 著書に『山人として生きる 8歳で山に入り、100歳で天命を全うした伝説の猟師の知恵』(角川文庫)、『ラスト・マタギ 志田忠儀・96歳の生活と意見』(KADOKAWA)などがある。 西澤 信雄(にしざわ・のぶお) 【構成】 1948年、滋賀県大津市生まれ。愛媛大学を卒業後、1975年から朝日鉱泉ナチュラリストの家に入る。 朝日鉱泉ナチュラリストの家代表、日本ナチュラリスト協会会員、環境庁自然公園指導員、秋田営林局保全管理協会員。 著書に『朝日連峰・鳥獣戯談』『ブナの森通信』(無明舎出版)、『みちのく朝日連峰山だより』(山と溪谷社)などがある。 -
ヤマケイ文庫 穂高に生きる 五十年の回想記
今からさかのぼること、百年前。 今田重太郎は、日本アルプスの黎明期、山案内人として活躍し、穂高の稜線に山小屋を開いた。 穂高岳山荘創立五十周年記念で出版された本書(1973年)は、だれよりも穂高を愛し、当地を熟知する人物による貴重な記録。 厳しくも美しい自然のなかで小屋を営む悲喜こもごも、多くの岳人との交流がいきいきと綴られる。 ■著者について 今田 重太郎(いまだ・じゅうたろう) 1898(明治31)年、岐阜県吉城郡上宝村(元・高山市)生まれ。 1924年、奥穂高岳・白出のコルに、穂高岳山荘の原点である穂高小屋を創設(1958年改称)。 ガイドとして秩父宮に随行し、黎明期の北アルプスを案内したほか、 山小屋の主人として、登山道整備、遭難救助など、穂高連峰の安全や登山文化の発展に寄与した。 本書の全身に『穂高小屋物語』(読売新聞社刊)がある。 1993年没(享年84)。 -
ヤマケイ文庫 極北の動物誌
星野道夫が「名作」と呼んだ幻の古典。 この本全体に流れている極北の匂いに、どれだけアラスカの自然への憧れを掻き立てられただろう/星野道夫 カリブー、ムース、オオカミらが危ういバランスの上で織りなす極寒の地の生態系――。 『沈黙の春』が人類による自然破壊に警鐘を鳴らした1960年代初め、 アラスカの大地を核実験場開発の脅威から守り抜き、そのため故国アメリカを追われた動物学者がいた。 彼の名はウィリアム・プルーイット。極北の大自然と生命の営みを、詩情あふれる筆致で描き、 写真家の星野道夫が遺作『ノーザンライツ』のなかで、敬意をこめて 「アラスカの自然を詩のように書き上げた名作」と評した幻の古典を文庫化。 気候危機と生物多様性の危機が差し迫るなか、人の営みと自然の営みの共存を問いかける本書は、 「エコロジーとは何か」を知るための入門書であり、今を生きる全ての人へのギフトだ。 ■内容 刊行によせて 星野直子 プロローグ 旅をする木 タイガの番人 ハタネズミの世界 ノウサギの世界 待ち伏せの名手 狩りの王者 カリブーの一年 ムースの一年 ムースの民 生命は続く ホームステッド にわか景気 未来の展望 謝辞 エピローグ―一九八八年版あとがき 訳者あとがき 文庫化によせて 大竹英洋 ■著者について ウィリアム・プルーイット(1922-2009) 動物学者。アメリカのメリーランド州生まれ。 アラスカにおけるアメリカの核実験場開発計画「プロジェクト・チャリオット」を 環境調査によって阻止し、そのためアメリカを追われることになった。 その詳細は星野道夫著『ノーザンライツ』に記されている。 カナダに移住後は、マニトバ大学動物学研究室教授。 タイガ生物学研究所を設立。極寒地における野生生物の研究を続け、カナダ科学アカデミー最優秀賞などを受賞。 93年、アラスカ州政府より正式の謝罪を受け、名誉回復。アラスカ大学名誉博士となる。 -
ヤマケイ新書 失敗から学ぶ登山術 トラブルを防ぐカギは計画と準備にあり
もう失敗したくない! さまざまな失敗登山のパターンから見えてきたのは「問題のある計画」と「準備不足」。 失敗したくない全ての登山者におくる「計画と準備」の解説書。 仕事における事前準備の大切さを表わす「段取り八分、仕事二分」という言葉がある。 「段取り八分」とは実際の仕事に取りかかる前のリサーチや調整などの準備に全体の8割の力を注ぐことを意味しており、 きちんとした準備をすれば仕事の8割は終わっているという意味にもとれる。山登りも同様だ。 そこで本書では第1章では登山中に起こりやすい失敗パターンを紹介し、計画の問題点、準備の不足点を考察。 第2章では第1章の考察を踏まえて、山行計画の立て方と準備の進め方の流れを解説する。 【内容】 第1章 失敗パターンから考える計画と準備のポイント ・コース選びの失敗 残雪の多い山でアクシデントが多発、初心者のいるパーティで難コースを下って下山が深夜に、 破線コースを下って踏み跡から外れてしまう、予想外の残雪量と雪質に苦戦、予定コースを逆に歩いてしまう ・スケジュール組みの失敗 下山中に薄暗くなって転倒、下山中に激しい雷雨に遭遇、下山が遅れて予約していたバスに間に合わない、晩秋のロングコースで日没を迎えてビバーク ・下調べ不足による失敗 下山中にコースを間違える、バスが運休日、飲み水なしで長時間行動、お目当ての花が咲いていなかった ・準備不足による失敗 久しぶりの山行でのバテ、ワンシーズンに何度も繰り返す捻挫、山行中にはがれた登山靴のソール、車に忘れた必携装備 第2章 山選びから出発までの流れ 第1章で紹介した計画と準備のポイントを踏まえながら、失敗につながらないような計画の立て方と準備の進め方を考える。 具体的に「花の山へ日帰り登山」「山小屋利用で仲間と初めて夏の北アルプス」「1人で初めてのテント泊山行」という3つのテーマに分けて流れを紹介。 -
ヤマケイ新書 山小屋クライシス 国立公園の未来に向けて
多くの登山者が利用する日本の山小屋が存続の危機に瀕しています。 これは、戦後に制定された日本の国立公園制度が抱え続けてきた課題が、新型コロナウイルス禍を経て、 現実的な問題として表出し、制度が限界に近づいているひとつの証です。 山小屋に切迫している数々の問題を紹介しながら、日本の国立公園、 ひいては自然環境・観光行政の在り方について考え、提案する一冊です。 ■内容 まえがき コロナ禍が浮き彫りにする山小屋の問題 第1章 山小屋が抱える諸問題 1 ヘリコプター問題 ヘリの機体減少に伴って急浮上してきた山小屋への物資輸送問題。 それまで山小屋が抱えてきた山小屋運営の構造問題点。 2 登山道整備問題 登山道崩壊の原因と修復方法・その後のメンテナンスの現状から見えてくる登山道管理の問題点。 3 山小屋改修問題 山岳地という特殊な環境が考慮されず、小屋改修に対する制約、エクステリアに関する条例、国有林管理など、 さまざまな種類の管理体制が入り乱れた状況から起こる問題点。 4 トイレ問題 富士山の「トイレットペーパーの川」現象で社会問題になった山のトイレ問題。バイオ化導入の状況とその効果、 設置後の環境に対する影響評価、管理者や補助金制度などの問題点。 第2章 国立公園の未来を考える 前章で明らかにした国立公園内の山小屋に関わる諸問題が、なぜ、表面化しているのか。 法律や歴史、国家予算などを踏まえて紐解くとともに、日本との比較として米国、英国の国立公園行政を紹介。 1 日本の国立公園 2 アメリカの国立公園 3 イギリスの国立公園 第3章 対談「これからの国立公園」 日本の国立公園と山小屋が進むべき方向性と可能性を探るべく、 北海道大学大学院農学研究院准教授・愛甲哲也氏と雲ノ平山荘主人・伊藤二朗氏が対談。 あとがき ■著者紹介 吉田 智彦(よしだ・ともひこ) 1969年、東京都出身。 20代半ばに勤めていた会社をやめて、ニュージーランド、カナダ、アラスカなど諸国をまわる。 カヤックやトレッキングを通じて自然と人間のあり方を考えるようになり、エッセイ、ノンフィクションや写真、絵を発表しはじめる。 サンティアゴ、カイラス山、インドなど世界の巡礼路を歩き、全熊野古道、四国八十八カ所霊場を踏破。 現在は、日本独自の文化に注目し、埼玉県の農村歌舞伎や琵琶湖の沖島を取材している。 -
ヤマケイ文庫 山・原野・牧場
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 北海道の大地に生き、日高の山々を愛した画家・坂本直行の若き日の画文集を文庫化。 昭和初期、日高山脈を望む十勝平野の開拓牧場で、厳しい開墾労働の日々をおくりつつ、 家畜や野生動物との触れ合い、開拓農民の生活、終生愛し続けた原野の自然と日高の山々への思いを、みずみずしい筆で描く。 ■著者紹介 坂本 直行(さかもと なおゆき) 1906(明治39)年生れ。北海道大学農学部実科卒業。在学中は山岳部員として活躍。 30(昭和5)年北海道に帰り、広尾で友人が営む野崎牧場で働く。 36年同町下野塚の未開拓地に入植し開拓に従事。困難な生活の余暇に日高など北海道の山野を主題に、絵筆をとり続け、雑誌「山」などに作品を掲載する。 60(昭和35)年、山岳画家として立ち、農業から離れる。 著書に『山・原野・牧場』『雪原の足あと』『開墾の記』ほか。 82(昭和57)年逝去。 -
ヤマケイ文庫 岩壁よ おはよう
ヨーロッパアルプス三大北壁冬季単独初登攀など、20世紀後半を代表する名クライマー長谷川恒男、若き無名の日々の回顧録。 1970~80年代を代表するクライマー・長谷川恒男の自著で、15歳から26歳までの若かりし日を描いた代表作。 中学を卒業して日本コロムビアに入社した1963年(15歳)、山好きの兄に連れられて丹沢へハイキングへ行ったのをきっかけに登山の世界へ。 以来、18歳~20歳ごろは丹沢の沢登りや谷川岳の岩登りにのめり込む。 21歳ごろから海谷・千丈岳南西壁や明星山の開拓に取り組んだ。 23歳で憧れの山岳ガイドに。 そして26歳でエベレスト登山隊に加わり、人間関係に悩んだあげくに単独登攀への道を歩み始めた。 まだ山の世界で目立った実績のなかった若い日々を、ヨーロッパアルプス三大北壁の冬期単独登攀に成功し、有名人になった後に振り返っている。 -
ヤマケイ文庫 瀟洒なる自然 わが山旅の記
『日本百名山』の著者、深田久弥が、山旅での思いを四季の順に沿って44編、並べた紀行・随想集。 登場する山は北海道の日高山脈から東北・下北半島の山、北上山地、出羽三山、日光戦場ヶ原、 越前の山、餓鬼・唐沢岳、有明山、焼額山、高峰と草津など、「日本百名山」の選外の山が中心だが、 紀行文の間に挿入された随想のなかに当時の登山界を鋭く見つめる深田の批評的精神が読み取れて興味深い。 物質文明やモータリゼーションへの批評などがそこに鋭く描かれている。 「登山は運動会ではない。ぞろぞろ行列して登るのは、私の趣味にあわない」「『登山はスポーツである』という表現を私は好まない」 「寸時の休憩にもカメラの操作に忙しくては、風景が心に残る暇がない。むしろ私はカメラ無しの登山を勧める」 「今の人はバスで直ちに山麓まで運ばれてしまうから、その道中の楽しさを知らない。つまり今の登山者は、山登りという一種の勝負にしか関心がなく、それまでの道中は無駄なものとしか見えないのだろう」。 深田久弥の山に対する思いを歯に衣着せぬ筆致で描いた随想集として、百名山ファン必読の一冊といえる。 -
ヤマケイ文庫 ヒグマとの戦い
大正から昭和にかけて猟銃を携え北海道の原野を駆けめぐった、ある狩人の若き日の冒険譚! 狩猟の隠れた名著を未公開写真も収録して文庫で復刊。 100年前の祖父は山野を縦横無尽に駆け巡り、狩猟に釣り、温泉開発、 鉱山発掘などフロンティアマンとしてその時代を生きていた。 100年前の根室原野を駆け巡った祖父の冒険談の楽しさが伝わると幸いです。 (「祖父・西村武重について/西村穣」より) 私の叔父(北海道石狩郡当別村)が狩猟家であったので、私の家(札幌郡篠路村)へ訪れると、 大きなガンやカモ、ウサギなどをおみやげに時々持って来た。私は大人になったら狩人になろうと思った。 私は、明治四十四年より今日に至るまでほとんど一生を、未開の森林渓谷を探して、狩猟と釣りに費やしたようなもので、 最早人生の終着駅にあり気息奄々たる老爺となってしまった。この本にあるものは大正から昭和にかけての若き時代の思い出の昔話である。 (「まえがき」より) 【内容】 ◆祖父・西村武重について 西村穣 ◆まえがき ◆ヒグマとの戦い その1 風連原野のヒグマ/牧場のギャング/茶内林野のヒグマ/養老牛のヒグマ/ケネカ川の大ヒグマ ◆カクレ原野とガンピ原 キネズミを追って/キツネに化かされたか?/カクレ原野の一夜/アマッポーとヒグマ/ヒグマとの死闘/篠路村の浪さん/ウサギの止め足/ キツネ狩り/再びキツネ狩り/ピヨッペの砂金山 ◆アイヌの狩猟 酋長榛幸太郎/さんけ爺々/老アイヌの昔話 ◆ヒグマとの戦い その2 千島エトロフ島のヒグマ/エトロフ島へ/指臼の硫黄山/ヒグマの襲来/硫黄鉱調査/東海岸を探る/再びヒグマが……/ ヒグマを倒す/紗那神社/美しい未亡人/島との別れ ◆尾岱沼と野付岬 野付半島のガン/カワウソと狂女 ◆養老牛温泉を中心として 原野移住/養老の滝/ヤマベ釣り/カムイヌプリの猛吹雪 ◆あとがき ◆解説 服部文祥 -
ヤマケイ文庫 山の足音 山のえくぼ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 雑誌『アルプ』に発表した画文紀行をまとめた『山の足音』と、山村、山里の風景と人々の営みを描き出す『山のえくぼ』の2冊を合本。 畦地ファン待望の一冊。 『山の足音』は随想と紀行とに分かれ、機知にあふれ読み応え。 収録原稿のうち随想の「山の果実」は雑誌連載、「峠から峠へ」「北アルプスの記」はアルプ、「信濃路の回想」は信濃毎日新聞などに掲載されたものです。 前半の山の果実は洗練された文章で読ませ、後半の紀行文はユーモアを交えたいつもの畦地節で読者を引き込みます。 『山のえくぼ』は40pほどの山の随想集。 巻頭口絵として畦地梅太郎の代表作をカラー16pにわたり掲載しています。 【内容】 山の足音:山の果実(28話)、峠から峠へ(2話)、信濃路の回想(5話)、北アルプスの記(11話) 山のえくぼ(9話) -
ヤマケイ文庫 原野から見た山
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 北の大地に生き、日高の山々を愛した画家の代表的画文集。 待望の文庫化。 北海道の大地に生き、日高の山々を愛した画家の代表的画文集。 若き日の山の追憶から昭和三十年代の紀行までの二十六篇を、力強く明快な山岳画や植物のスケッチとともに収録する。 開拓期の北海道の山や原野、開拓農民、造材労働者、アイヌの人たちなど、 北の大地とそこに生きる人々の姿がユニークな視点から生き生きと描かれた、北海道の山の文化を代表する名著。 ■著者紹介 坂本 直行(さかもと なおゆき) 1906(明治39)年生れ。北海道大学農学部実科卒業。在学中は山岳部員として活躍。 30(昭和5)年北海道に帰り、広尾で友人が営む野崎牧場で働く。 36年同町下野塚の未開拓地に入植し開拓に従事。困難な生活の余暇に日高など北海道の山野を主題に、絵筆をとり続け、雑誌「山」などに作品を掲載する。 60(昭和35)年、山岳画家として立ち、農業から離れる。 著書に『山・原野・牧場』『雪原の足あと』『開墾の記』ほか。 82(昭和57)年逝去。