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  • ザイルを結ぶとき
    5.0
    第II次RCC(ロック・クライミング・クラブ)の創設者にして戦後日本のアルピニズムの発展に尽くした奥山章の生涯。 日本のアルピニズムの発展を願い、第II次RCCを創立するなど、一流クライマーでありながら オルガナイザーとしての手腕を存分に発揮して昭和の登山界を牽引した奥山章の遺稿集。 奥山ラッパと称され、歯に衣着せぬ論調で投稿された評論や、自らの内面を鋭く描ききった紀行文、 海外登山の報告、山からの書簡などがこの1冊にまとめられている。 巻末に奥山夫人、旧姓芳田美枝子による回想「奥山章の死」を収録。 1972年7月、エベレスト南西壁の計画が進行するさなか、ガンに侵され、 それを苦にして46年の生涯をみずから閉じたアルピニストの情熱的な人生が今、あざやかによみがえる。

ユーザーレビュー

  • ザイルを結ぶとき

    Posted by ブクログ

     新刊で出た数冊のうちのこの一冊。手にとってみたのは、なんでもない、分厚かったから(笑)動機は至って単純。単純なほうが、人生を変えるほどの本にも出会うことがあるから好きである。
    買ったその日の晩と翌日の昼には読んでしまったほど引き込まれた。まず、奥山章(おくやまあきら)って誰よ?からはじまる。どんな人かわかんない、何した人かも知らない、ましてやこの表紙の山ってどこかなあ、と明らかに著者はこんな人が手に取るとは予想だにしていなかったと思う。裏表紙を見た瞬間、固まった。47歳でガンを苦に自死した登山家だという。山に登る人が、山以外で死ぬことはあるだろうが、自ら死ぬのか?死ねるのか?よくわからない

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    2014年04月02日

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