ヤマケイ文庫 小屋番三六五日

ヤマケイ文庫 小屋番三六五日

990円 (税込)

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4.0

山を住処とし、山を仕事場とする小屋番たち。
ちょっと懐かしくて、あたたかい気持ちになる、全53話を収録。
巻末には、ピオレドール受賞クライマーで南アルプス・甲斐駒ヶ岳七丈小屋管理人を務める花谷泰広さんのスペシャルエッセイを収録。

『山と溪谷』誌に2001年から2006年まで長期連載された、全国53の山小屋管理人、小屋番たちによるエッセイをまとめた書籍を再編集。

<目次>
■第一章 山小屋の仕事一二カ月
第一話 山小屋の「正月」 山口 孝(涸沢ヒュッテ)
第二話 尾瀬の季節 星 菊芳(原の小屋)
第三話 山岳トイレ只今研究中 只木貞吉(丸川荘)
第四話 穂高のいちばん長い日 宮田八郎(穂高岳山荘)
第五話 小屋番山岳救助隊 佐々木 泉(阿曾原温泉小屋)
第六話 ボッカの哲学 草野延孝(鍋割山荘)
第七話 北八ツの森とともに 島立健二(北横岳ヒュッテ)
第八話 越百の生活 伊藤憲一(越百小屋)
第九話 春夏秋冬冬富士を見つめて 佐藤 保(佐藤小屋)
第十話 夏空を待ち続けて 米川喜明(蓼科山頂ヒュッテ)
第十一話 手づくりの山小屋 松澤寿子(船窪小屋)
第十二話 小屋番三カ月 神谷浩之(キレット小屋)
第十三話 北鎌尾根の番人 小池照二(大天井ヒュッテ)
第十四話 山小屋のオフシーズン 小山義秀(北穂高小屋)
第十五話 北アルプス・ネットワーク 穂苅康治(槍ヶ岳山荘)
第十六話 いいほうがいいじゃないですか 柳澤太平(赤岳鉱泉)
第十七話 高千穂の日の丸 林 満男(霊夢庵)
第十八話 わが家のトイレがよくなった 米川正利(黒百合ヒュッテ)
第十九話 九回裏の守備固め 藤森周二(赤岳天望荘)
第二十話 オフシーズンはオンシーズン 若林邦彦(白馬山荘)

■第二章 新しいわが家をつくる
第二十一話 日本でいちばん小さな山小屋 手塚宗求(コロボックル・ヒュッテ)
第二十二話 愛鷹の翁 加藤 満(愛鷹山荘)
第二十三話 越後駒元年 米山孝志(駒の小屋)
第二十四話 いこい山荘 永田昌夫(いこいの山岳会)
第二十五話 山で暮らすということ 長沢洋(ロッジ山旅)
第二十六話 山の今昔 伊藤玉男(銅山峰ヒュッテ)
第二十七話 うつぎと五十年 堺澤清人(空木駒峰ヒュッテ)
第二十八話 山小屋を建て替える 新井信太郎(雲取山荘)

■第三章 山小屋に入り、山を見つめる
第二十九話 「新米管理人」、二年目の夏へ 清水ゆかり(朝日小屋)
第三十話 小屋番を楽しむ 佐伯直樹(大日平山荘)
第三十一話 山のルネッサンス 塩沢久仙(広河原山荘)
第三十二話 警備隊から小屋番へ 馬場保男(谷川岳肩の小屋)
第三十三話 山小屋の「暮らし」 渡邊佳苗(燕山荘)
第三十四話 青年を育てた山と人 竹内敬一(青年小屋)
第三十五話 山小屋家族 吉木綾子(金峰山小屋)
第三十六話 山小屋のとーちゃん 森山 健(高谷池ヒュッテ)
第三十七話 みゃあらくもんの夢語り 高橋重夫(仙人温泉小屋)
第三十八話 伊東宗右エ門の思い出 伊東瑛子(餓鬼岳小屋)
第三十九話 くじゅうに育ち、くじゅうに帰る 弘藏岳久(法華院温泉山荘)
第四十話 拝啓 真砂沢ロッジより 佐伯成司(真砂沢ロッジ)

■第四章 山小屋をめぐる人々
第四十一話 登山者と小屋番 河村正博(塩見小屋)
第四十二話 山の哲人 星美知子(両俣小屋)
第四十三話 徳本の住人 今川剛之(徳本峠小屋)
第四十四話 鬼が守る山 五鬼助義之(前鬼宿坊・小仲坊)
第四十五話 大朝日岳のミョウキン和尚 西澤信雄(朝日鉱泉ナチュラリストの家)
第四十六話 山のセンス 角田英司(夜叉神峠小屋)
第四十七話 絵画と写真と三ツ峠 中村光吉(三ツ峠山荘)
第四十八話 桧洞丸の華 高城律子(青ヶ岳山荘)
第四十九話 光の四半世紀 原田臣久(光岳小屋)
第五十話 月山の山頂で 芳賀竹志(月山頂上小屋)
第五十一話 五回目の結婚式 竹本 勝(東海大学銀嶺荘)
第五十二話 ひだまりのひなた小屋 梅田浩生(日向小屋)
第五十三話 山小屋は人なり 花立昭雄(尊仏山荘)

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ヤマケイ文庫 小屋番三六五日 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年09月12日

    日々、仕事に忙殺され、理不尽な目に遭い何のために働いているんだろう・・と仕事に疲れてしまった時に、ふと山の雑誌に掲載されていたので買って読んでみた。なんと心が洗われる思いのした事か。心がすーと癒された事か。
    山を自然を人をこよなく愛し、人生を山に捧げた山小屋の小屋版の方々。人が大勢押し寄せるアルプス...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月21日

    日本各地の山小屋の小屋番によるエッセイ、全53話。
    第一章 山小屋の仕事十二カ月 第一話~第二十話
    第二章 新しいわが家をつくる 第二十一話~第二十八話
    第三章 山小屋に入り、山を見つめる 第二十九話~第四十一話
    第四章 山小屋をめぐる人々 第四十二話~第五十三話
    ・本書に登場した山と山小屋
    [寄稿...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年09月07日

     五十五軒の小屋番さんによる山小屋エッセー。

     金がなかった学生時代や社会人駆け出しのころは、宿泊代をケチってテント泊に明け暮れていた。
     余裕が出てきた最近は山の荷物を減らすのに、積極的に小屋に泊まるようになった。
     たまに出会う名物オヤジの話に耳を傾けたり、
     その日に泊まった他の登山客と酒を...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年11月19日

    ひさびさ(?)に山の本。昔は山仕事って色々あったけれど今は少なく山小屋はその数少ない山の仕事のひとつだと思う。大変なことが多いのだろうなとうかがわせる一方で、山を愛する人の繋がり、姿勢に心があたたまる。トイレのお話しがすごく多くて、山小屋におけるトイレ問題の切実さを実感するw寒冷前線が通過した今週末...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月12日

    20年程前に書かれた本の再編らしい。
    時代は感じるが山に訪れる人、山で迎える人のリアルで楽しく考えさせられるお話が多数。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年10月08日

    山小屋という言葉から受けるイメージとはスケール感を異にする北アルプス界隈のメジャーな施設から、たった1人で切り盛りする避難小屋に近しい規模のところまで、各地の小屋を預かる山男・山女たちが見つめ感じてきた日々が、ありのままに綴られている。
    山小屋と聞くと、シーズンに幾度も登らないライトなハイカーにとっ...続きを読む

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