作品一覧

  • ヤマケイ文庫 穂高小屋番レスキュー日記
    3.0
    山岳遭難の現場ではいったい何が起きているのか。 長年、穂高岳山荘を基点に、遭難救助の最前線で活躍し続けてきた宮田八郎が、山岳レスキューの実態をつぶさに紹介する。 霧の中の危機一髪のヘリ・レスキューなど、心に残る救助体験のほか、登山者に向けた厳しくも暖かいメッセージが綴られている。 穂高を愛し、仲間とともに多くの遭難者を救った穂高岳山荘元支配人・宮田八郎の遺稿集。 ■内容 第1章 穂高に生きる 第2章 遭難救助の現場から 第3章 わが師、わが友 ■著者について 宮田 八郎(みやた・はちろう) 1966年4月4日神戸生まれ。 学生の頃から穂高を訪れ1991年穂高岳山荘スタッフとなり、1994年~2006年の間、支配人を務める。 現場にいる身として遭難救助にも多数出動。 小学館コミック「岳—-ガク—-」の原作中に“宮川三郎”の名前でシリアス&コミカルに登場する。 小屋番の傍ら、2001年映像制作会社ハチプロダクションを設立、長年にわたり山岳映像を撮り続け、穂高の四季の表情を数多くの作品に残した。 2018年4月5日、南伊豆にてシーカヤック中に落命。享年52。
  • 穂高小屋番レスキュー日記
    4.3
    穂高の山小屋に暮らし、誰よりも深く穂高を知る男・宮田八郎。 人気漫画「岳」(石塚真一著)に登場する小屋番「宮川三郎」のモデルにもなり、穂高の遭難救助に欠かすことのできない人物だった。 2018年4月に海難事故で不慮の死を遂げてしまったものの、 「山で死んではいけない」というメッセージを 多くの登山者に届けたいテーマとして、彼は書き残していた。 現場に長く居たからこそ経験できた山岳遭難救助の実態について、具体的な体験談をもとにレポートし、 「防ぐことができたはず」の遭難が二度と起きないように、現場からの貴重な声を登山者に届ける。 山岳遭難の現場ではいったい何が起きているのか。 長年、穂高岳山荘を基点に、遭難救助の最前線で活躍し続けててきた宮田八郎が、 山岳レスキューの実態をつぶさに紹介。 遭難救助の初体験から、霧の中の危機一髪のヘリ・レスキュー、季節ごとの遭難歳時記等、心に残る遭難救助の数々が描かれる。 穂高の小屋番であり遭難救助隊員でもあった宮田八郎が登山者に向けて残した、厳しくも暖かいメッセージ。

ユーザーレビュー

  • 穂高小屋番レスキュー日記

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    山ではこんなに人が死ぬのか、と衝撃を受けた。この本の登場人物は実在なのに故人が多い。だからこそ生きてくれという著者の真摯な姿勢が胸を打つ。著者自身も海難事故で亡くなっているので、読後妙なやるせなさがあった。

    0
    2024年02月04日
  • 穂高小屋番レスキュー日記

    Posted by ブクログ

    久々に涙がこぼれた。
    丁寧な文章で淡々と書かれているが、ブレることのない信念や山という非日常のなかでの人間の絆の強さを感じました。
    著者のご冥福をお祈りします。

    0
    2023年10月01日
  • 穂高小屋番レスキュー日記

    Posted by ブクログ

    彼をよく知ったのは亡くなられてからで、生前小屋を訪れた時にお話し聞いておけば良かったと後悔です。レベルの差はあれ、山をやる者の社会からの疎外感、そして「人はなぜ山に登るのか」の腑に落ちる考えが圧巻でした。それはあくまでレスキューの立場であり、アルピニストを客観的に見ていたからでもありますが、長年の同じ現場で、自分の考えに磨きがかかったかもしれません。

    7年前に穂高岳山荘の前で雪掻きをしている人達の写真を撮っていました。たぶんその一人が宮田さんだと思います。そんな微かなすれ違いであっても、いまこうやって本を読み終えると、自分の中にいつの間にか彼の居場所ができているのが不思議です。

    0
    2022年10月13日
  • 穂高小屋番レスキュー日記

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    無人島に行く船の途中、なんの娯楽もないから適当に船内書庫から引っ張ってきた本。
    書いてあったのは、宮田さんの面白くも過酷な穂高小屋での暮らし。
    読んでいくうちに宮田さんのキャラクターに魅入られて、自分ごとのように楽しみながら読み進めた。
    だからこそ最後のメッセージは衝撃を受けたし、妙に納得もできてしまった。
    この本を通して宮田さんの人生を知ることができて、良かった。ずっと覚えているだろう一冊。

    0
    2022年01月17日
  • 穂高小屋番レスキュー日記

    Posted by ブクログ

    昨今、山の番組は結構あって、日本百名山とかグレート○○とか、BSでは毎日何かしらやっているので、全部はチェックしないのですが、先ごろなんとなくついていたテレビで山の番組が始まり、見るとはなしにみていると、宮田八郎という人の特番らしく、途中からしっかりと見入ってしまいました。
    山を愛するあまり10代で神戸から出てきて穂高岳山荘の小屋番をされています。
    小屋明けや小屋仕舞やその日常(いえ私たちにしたら大変な非日常)の中で生き生きと動き回る宮田さんにくぎ付けです。
    丸いひげ面のお顔にくりくりとしたまん丸い目、人懐こい笑顔、ほっとする関西弁、誰もがそんな宮田さんを慕って小屋に通うのは納得です。
    とはい

    0
    2020年08月16日

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