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穂高の山小屋に暮らし、誰よりも深く穂高を知る男・宮田八郎。
人気漫画「岳」(石塚真一著)に登場する小屋番「宮川三郎」のモデルにもなり、穂高の遭難救助に欠かすことのできない人物だった。
2018年4月に海難事故で不慮の死を遂げてしまったものの、
「山で死んではいけない」というメッセージを
多くの登山者に届けたいテーマとして、彼は書き残していた。
現場に長く居たからこそ経験できた山岳遭難救助の実態について、具体的な体験談をもとにレポートし、
「防ぐことができたはず」の遭難が二度と起きないように、現場からの貴重な声を登山者に届ける。
山岳遭難の現場ではいったい何が起きているのか。
長年、穂高岳山荘を基点に、遭難救助の最前線で活躍し続けててきた宮田八郎が、
山岳レスキューの実態をつぶさに紹介。
遭難救助の初体験から、霧の中の危機一髪のヘリ・レスキュー、季節ごとの遭難歳時記等、心に残る遭難救助の数々が描かれる。
穂高の小屋番であり遭難救助隊員でもあった宮田八郎が登山者に向けて残した、厳しくも暖かいメッセージ。
Posted by ブクログ 2022年10月13日
彼をよく知ったのは亡くなられてからで、生前小屋を訪れた時にお話し聞いておけば良かったと後悔です。レベルの差はあれ、山をやる者の社会からの疎外感、そして「人はなぜ山に登るのか」の腑に落ちる考えが圧巻でした。それはあくまでレスキューの立場であり、アルピニストを客観的に見ていたからでもありますが、長年の同...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月16日
昨今、山の番組は結構あって、日本百名山とかグレート○○とか、BSでは毎日何かしらやっているので、全部はチェックしないのですが、先ごろなんとなくついていたテレビで山の番組が始まり、見るとはなしにみていると、宮田八郎という人の特番らしく、途中からしっかりと見入ってしまいました。
山を愛するあまり10代で...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月29日
ボランティアの山岳救助。穂高の山小屋での多くの経験を記した一冊。筆者が不慮の事故で早逝したこともあり、命の重みや登山という行為について実に考えさせられる。
漫画「岳~ガク~」の素材にもなっている穂高の山岳レスキュー。警察とは別の山小屋の方々の献身的な努力に支えられている。
山に登るという行為、な...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月09日
読書前に知って読んだけど、文章を読んでいくうちに、宮田八郎さんという人、山に対する思いやレスキューに対する考えが分かって、、最後の追悼文には最後が分かっていただけに切なく熱い気持ちがこみ上げた。ずっとずっと山に携わって来た人が海難事故で命を落とすって
死と隣り合わせで生は輝く
ご冥福をお祈りしま...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月03日
宮田さんは どんな経緯で遭難したのであれ
助けられるなら 必ず行く
と明言されていました
遭難とは 自己責任を超えた
自分では どうしようもない状態になったことであり
それは 助ける一択しかない と
人が人を救うのは 当たり前
そして 何度も
何故 人は山に登るのか ということを
自問自答されてまし...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月16日
岳の漫画を読み始めてから、こんな人達がいるんだって知り、実際に山小屋で救助活動をしている人のことが気になり読んでみました。岳でも感じたけど、凄まじいし山では本当に人が呆気なく死ぬんだと思いました。
登山が趣味だけど、山で遭難しないよう、死なないよう準備を含めたリスク管理と、慣れてきても油断しないよ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月23日
日本で3番目に高い山、北アルプスの名峰、奥穂高岳(3190m)への足掛かりとなる穂高岳山荘の支配人だった宮田八郎さんのコラム。この山荘は岐阜県と長野県のほぼ境界にあり標高2996mにある。毎年多くの登山者を迎える山荘であると同時に、多くの遭難者の救出活動の前線になる山荘だ。宮田さん自身、遭難者の救助...続きを読む
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