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近代アルピニズム発祥の地、穂高連峰では、数々の輝かしい初登攀記録の陰で凄惨な遭難事故が起きていた。
加藤文太郎(北鎌尾根)、大島亮吉(前穂北尾根)、松濤明(北鎌尾根)、茨木猪之吉など、名だたる登山家が槍・穂高の露と消え、前穂高岳のナイロンザイル切断事件、「松高」山岳部の栄光と悲劇など、登山史に影を落とす事故も穂高を舞台に繰り返されてきた。
穂高における山岳遭難の歴史を振り返り、連峰に若くして逝ける登山家たちの群像を描いた話題作を文庫化。
昭和初期から第2次登山ブームの30年代まで、穂高連峰で起きた遭難を、歴史を軸に紹介する。
Posted by ブクログ 2016年11月18日
本人も登山に親しみ、井上靖の名作「氷壁」の資料提供者の一人でもあった安川茂雄がものしたドキュメント。
遭難した山男たちのエピソードを集めたうち、明治~昭和、終戦後までの、日本の冬山高峰登攀黎明期の中にあって穂高で起こった遭難を扱っています。
中には加藤文太郎など著名な山男の記録もあり、彼の「単独行」...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月03日
山に行ったことのある人ならば、単独で山に入ったことがある人ならば少なからず「これはマズい状況なのでは?」という経験はあるのではないだろうか。
ガスっている雪渓を降るこの先に、もしかしたら巨大な氷穴があるかもしれない。
どうやって降りるんだ。
とにかく情報量の少ない中で行動を選択しなければならない時が...続きを読む
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