柏作品一覧

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  • 後宮の黒猫金庫番
    続巻入荷
    4.4
    大雅国には伝説の女官吏がいる。 通称「黒猫金庫番」。華奢な体に黒い衣を纏い、琥珀に光る瞳で不正を見逃さなかったという――。 将来そう呼ばれるとはつゆ知らず、蔡月花は見合い話に頭を悩ませていた。 相手は若き天才、戸部尚書の柏偉光。 超のつく貧乏貴族の月花とは釣り合わないし、必死に立て直した家業もやっと軌道に乗り始め、結婚はしたくなかった。 断り切れず迎えた見合いの当日。月花は小銭を追って馬車から飛び降り「私、お金が大好きなんです!!」と本性をさらけだすも「規格外のご令嬢」と偉光に気に入られ……?
  • 共感と距離感の練習
    NEW
    -
    1巻1,760円 (税込)
    「わかるかも」が口癖のあなたへ。 【内容】 初めて物語の中に私に似た人を見つけた日のこと、東京とソウルで参加したプライドパレードのこと、日本の同性婚訴訟やパートナーシップ制度のこと、同じ時代を生きている/生きていたクィアのこと―― 誰かの痛みや怒りや悲しみが、まるで自分のことのように思えることがある。乳化した水と油のように混ざり合ってしまう。だけどあなたはあなたでしかなく、私は私でしかない。他者同士である私たちが、重なったりずれたりしながらともにあるための、「共感」と「距離感」。その可能性と難しさについて。 「わかる」なんて簡単に言えない、「わからない」とも言いたくない。ゲイとして、シスジェンダーの男性として、著者が日常の中で直面したエピソードを描きます。 “共感も距離感もうまく使いこなせない。だからこそこだわってしまうのだろう。なんとか組み合わせて、練習しながら上手になっていきたい。混ざり合った世界と分離した世界を同時に生きるように。言葉にならないものと言葉を重ねて一つにするように。” ――「はじめに」より 自分と他者、規範と逸脱、個人的なことと社会的なこと……様々なものごとのあわいにとどまり、揺れながら考えるエッセイ集。

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  • コロナ禍と出会い直す 不要不急の人類学ノート
    NEW
    3.0
    最後のお別れすら許さない病院、火葬すら立ち会わせない予防策、子どもたちへの黙食指導、至る所に設けられたアクリル板、炎天下でも外せないマスク、連呼された「気の緩み」――あの光景はなんだったのか? 人類学者が「不要不急」のフィールドワークから考えた、「和をもって極端となす」日本社会の思考の癖、感じ方の癖! 【本書の内容】 コロナ禍で連呼された「大切な命」というフレーズ。それは恐らく、一面的には「正しい」フレーズであった。しかし、このフレーズのもとに積み重ねられた多様で大量の感染対策が、もとから脆弱であった人々の命を砕いたのも事実である。そしてその余波は、いまだに続いている。 もちろん必要な対策もあっただろう。しかし、「批判を避けたい」「みんながそうしている」「補助金が欲しい」といった理由に基づく名ばかりの「感染対策」はなかったか。そのような対策が、別の命をないがしろにしていた可能性はなかったか。忘却する前に、思い出す必要があるはずだ。未来の命を大切にするために。 “出会いとは、自分が予想し得なかった人や出来事との遭遇のことを指す。だからこそ、出会いの瞬間、私たちは驚き、戸惑い、右往左往する。2020年冬にやってきたコロナも私たちにとっては出会いであった。驚いた私たちは困惑し、社会は恐れと怒りに包まれた。あれからすでに4年が経過する。人でごった返す繁華街から人影が消えたあの時の風景に私たちはどのように出会い直せるだろう。” 「出会い直し」とは、過去に出会った人や出来事の異なる側面を発見することを通じ、それらとの関係を新たに編み直すことを指す。本書では、コロナ禍のフィールドワークで集めた具体例とともに、「コロナ禍と出会い直す」ためのいくつかの視点を人類学の観点から提供する。現地に赴くフィールドワークを、研究者自らの手でエッセンシャルから「不要不急」に追いやっていいのだろうか。感染予防のためなら、暮らしのほとんどは「不要不急」になるのだろうか。 人間の生とは何か。人類学者が問いかける。

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  • まじめにエイリアンの姿を想像してみた
    5.0
     エイリアンと聞けば、何を想像するでしょうか。いちばん多いのは映画に出てくる緑色で目の大きなヒト型の生き物という人も多いのでは。そこまで明確でなくても細菌のような微小な生き物ならいるかもねと考えるかもしれません。いずれにしても誰でももしエイリアンに会えたなら、きっとこんな生き物だと想像したことはあるのではないでしょうか。エイリアンはわれわれより科学技術が進んでいて、地球に侵略してくるヤツらだとか、友好的で私たちの未来を明るいものにしてくれるとか、映画でもさまざまな姿が描かれています。  でも、しょせんは想像の世界と片づけていませんか。もちろん今の私たちが本当にエイリアンに出会える可能性は低いでしょう。人類が無線を使えるようになってから150年もたっていません。つまり、人類がいることをエイリアンが地球からの電波によって知ったとしても、150光年しか離れていない場所にいる場合のみとなります。宇宙の広さからしてもなんと狭い範囲でしょうか。もちろんそこからやってくるにしても、光の速度で150年かかるわけですから、われわれが会えないことは当然といえます。  本書では、物理学や化学の法則は宇宙でも変わらないことを前提に、生物学の見方を元に、もし生き物が地球外に生まれた場合、液体、気体、固体の中の生活スタイルを考えながら、どのような姿形になるか、どのように行動を選ぶか、どのように発展をしていくかを、進化論やゲーム理論をベースにして、地球の動物たちの進化の過程を参考に、エイリアンにもあてはめて考えてみた結果をまとめています。  エイリアンを考えることは、結果としてわれわれ地球上の動物とは何かを考えることにもつながっていることも明らかにしていきます。

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  • <延命>の倫理──医療と看護における
    -
    1巻4,950円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「倫理」である以前に「生理学的」であり、そうであることだけが、死なせないことを職務として胸を張るような「倫理(もしかすると希望)となることを示そうと藻掻いて、本書は書かれた。現代の<延命>にかかわる医療と看護の倫理についてあらたな視座をここに提示する!
  • 腎臓病
    -
    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。 また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 腎臓病と診断されてから病気について必要な知識をわかりやすく伝える。検査と診断、最新の治療まで早期発見、早期治療のための本 腎臓病と診断されてから病気について必要な知識をわかりやすく伝える、腎臓病と診断されてはじめて読む本。 日本では患者が約1,330万人(20歳以上の成人の8人に1人)いると考えられ、新たな国民病ともいわれる慢性腎臓病(CKD)。 腎臓病のなかで患者数がもっとも多い病気です。 慢性腎臓病(chronic kidney disease=CKD)は慢性に経過するすべての腎臓病をさします。CKDの原因は生活習慣病(糖尿病、高血圧など)や慢性腎炎が代表的でメタボリックシンドロームとの関連も深く、誰もがかかる可能性のある病気です。 慢性腎臓病が怖いのは、腎機能が3分の1程度まで低下しないと、自覚症状がほとんどないことです。腎臓学の進歩に伴い早期発見、早期治療が可能になったとはいえ、透析導入になる人も数多く存在します。病気が進んで透析にならないようにするためには、食事療法や運動療法といった生活習慣の改善が欠かせません。必要に応じて薬物療法も併用します。 本書では、専門医が、なぜ腎臓病になるのか、原因や経過、検査と診断、最新の治療までをわかりやすく解説します。体のサインを見逃さず治療に向き合いましょう。 【腎臓病の主な種類】 ●急性腎炎症候群・慢性腎炎症候群 ●急速進行性腎炎症候群 ●ネフローゼ症候群 ●IgA腎症 ●糖尿病性腎症 ●糖尿病性腎臓病 ●肥満関連腎臓病 ●腎不全 ●腎硬化症 ●尿細管間質性腎炎 ●痛風腎と遊走腎 ●尿路感染症 ●腎腫瘍 ●水腎症 ●遺伝性腎疾患 川村 哲也(カワムラテツヤ):虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー健康相談クリニック院長。1979年東京慈恵会医科大学卒業。1988~1991年 アメリカバンダービルト大学小児腎臓科へ留学。2001年東京慈恵会医科大学准教授および附属第三病院腎臓・高血圧内科診療部長。2013年より東京慈恵会医科大学教授。2014年より同大学附属病院臨床研修センター センター長。2020年4月より同大学客員教授。2022年9月より現職。 医学博士。腎臓病の臨床と研究にたずさわるほか、患者のための腎臓病、高血圧に関する知識の啓発に努めている。 湯浅 愛(ユアサアイ):慈恵会医科大学附属柏病院栄養部課長。管理栄養士。1994年、東京慈恵会医科大学附属病院栄養部に入職。腎臓病、糖尿病を中心に、医師と連携したチーム医療活動を行い、患者が実践できるわかりやすい食事療法をめざして活動の場を広げている。

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  • ひろい大地で、大きな夢づくり - 民間企業が十勝の子どもたちのためにできること -
    5.0
    「十勝・帯広の未来のために学校の現場を民間のチカラで引き上げる!」 「子どもたちの無限の力が十勝の未来を明るくする!!」 職場体験、出前授業、知的財産の共有、教職員サポート、ふるさと支援、地域貢献… 北海道を愛する有志が語る豊かな生活とビジネスの可能性! 【著者プロフィール】 川合佑介(かわい・ゆうすけ) 1987年9月10日、岐阜県岐阜市生まれ。 岐阜県立長良高等学校卒業後、教員を目指し北海道教育大学岩見沢校に進学。 大学1年生の時に休学をし、当時JFLに所属していたプロサッカーチームFC岐阜へインターンシップをし、マネージャー、営業を経験。 2007年J2へ入会後、大学へ復学し、サッカーの1級審判員を目指して活動するも不合格。 大学卒業後は(株)AIRDO、外資系生命保険(株)、(株)FPパートナーを経て、帯広の株式会社そらへの転職をきっかけに十勝帯広へ移住。 生命保険代理店の設立業務にあたり、部門を引き継ぐ形で2023年3月(株)北海道パートナーズとかちを設立。 (一社)帯広青年会議所 ジェネレーション開発委員会 副委員長として、青少年育成事業にも携わる。 丹羽祐介(にわ・ゆうすけ) 1988年4月27日、北海道帯広市生まれ。 帯広市立柏小学校、帯広市立第四中学校、北海道立柏葉高等学校と地元で育ち、2009年北星学園大学への進学をきっかけに札幌へ移住。 卒業後は(株)セイコーマートへ入社し、SVとして店舗運営を学ぶ。 その後、不動産管理会社、(株)一条工務店、外資系生命保険(株)と、営業職としてサラリーマン経験を積む。 子どもが生まれることをきっかけに地元の帯広市へ戻り、(一社)帯広青年会議所への入会を通じて川合と出会う。 2023年3月に(株)北海道パートナーズとかちの創業へ参画した。 人材採用をはじめ、十勝帯広の学校での出前授業・職場体験の内容構築・調整を担当。創業1年目で60を超える事業を企画した。 (一社)帯広青年会議所として61年の歴史のあるおびひろ氷まつりの運営に携わる他、有志で別団体を立ち上げ、子ども食堂を定期開催するなど、地元十勝帯広への地域貢献活動を軸に営業を行っている。
  • 神秘的じゃない女たち
    -
    ★第6回「書店員が選ぶ今年の本」選出(自己啓発・経営、経済、科学部門/韓国書店組合連合会発表) ★寄せられた賛辞 “女性の経験と共にあるさまざまな議論が複雑に入り混じった科学の話を読んでいるうちに、私自身も、科学と女性が出合うことで、目の前の壁を飛び越えられる日が来るかもしれないと夢見るようになった。”――キム・チョヨプ(韓国SFの俊英) “我々が今まで男性の立場から科学をしてきたことに気づかされた。(…)女性が参加し、女性の観点で創造されるフェミニズムと科学技術の研究は人類の希望だ。”――チャン・ハソク(科学史・科学哲学者/ケンブリッジ大学教授) ★本書の内容 受精は、能動的な精子が受動的な卵子を捕獲する過程ではない。 卵子凍結はあるのに、男性のための精子凍結がないのはなぜ? アシスタントロボットが「女型」である理由とは? 本書は、かつて科学者になる夢をあきらめた著者が、フェミニズムと科学技術社会論に出合い、憎んでいた科学と「和解」し、女性の観点から科学を見つめ、科学の観点から女性の体と経験を理解しようとした思索の軌跡をまとめたものだ。 “私は、科学と分かり合えなかった経験のある人たち、そのせいで科学の本にはなかなか手が伸びないという読者を思い浮かべながら本書を執筆した。ほかでもない、私がそういう人間だったからだ。”(「はじめに」より) 本書の探究は、「子どものような純粋無垢な好奇心」からばかり出発するわけではない。その出発点は、卵子凍結について悩むことかもしれないし、高校を卒業してすぐに受けた二重手術かもしれない。うつ病になること、摂食障害になること、妊娠とキャリアについて考えること、無責任な父親について考えること、かもしれない。さまざまな要素が混ざり合う、複雑な個人の暮らしから、本書は話を始めていく。 客観的で普遍的で価値中立的であることを装いつつ、じつのところ女性について無知だった科学にかけられた「呪い」を解き、「よき友」として付き合っていくためのエッセイ集だ。同時に、理系への進学を検討している学生や、その子らを見守る大人たちにもおすすめしたい。 “科学が本当の意味で変化するためには、賢い女子学生ではなく、平凡な女子学生こそもっと必要なのだ。(…)科学者や工学者になりたいという女の子や青少年が周囲にいたら、めいっぱい励ましてあげてほしい。(…)「実力さえあれば女でもなんだってできる」といった言葉の代わりに、「今までそこそこしか勉強してない男子学生だって科学者になれたし、科学界の80%に所属できているんだよ」と付け加えてあげてほしい。”(「おわりに」より)

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  • 一生モノの生理とからだの取り扱い大全
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ブログ月間アクセス126万達成! 「生理のお悩みアドバイザー」めぐみの保健室へようこそ!  保健師めぐみが、聞きたいけれども聞きづらい生理とからだの悩みにズバリ答えます。 初経、セックス、妊娠、PMS、子宮の病気、更年期に至るまで、 生涯子宮と上手につきあいながら元気に生きていくために、知っておかなければいけない大切なことが書かれています。 初経を迎える女の子やそのママに、お母さんになる人に、生理や子宮のことで悩んでいるすべての人に、この本が温かく寄り添います。 以下のことに1つでも該当していたら、ぜひ本を開いてみてください。 ↓ □生理不順で悩んでいる □生理痛で悩んでいる □不正出血がときどきある □おりもののことで悩んでいる □性器のトラブルで悩んでいる □PMS・PMDDで悩んでいる □娘にセックスや避妊のことをしっかり伝えたい □セックスを介する感染症について知りたい □望まない妊娠をしたときにどうすればいいのか知りたい □妊娠中だけれど、体のことや出産が心配 □子宮の病気について知りたい □閉経と更年期について知りたい □GSMについて知りたい … 著者プロフィール 保健師めぐみ 保健師、看護師。慈恵医科大学付属柏看護専門学校、都立公衆衛生看護学校保健学科卒業。愉氣セラピスト、養護教諭(一種)、衛生管理者の資格もある。子どもの頃からアレルギーで、思春期には生理痛に苦しみ、婦人科の病気で悩んだ過去がある。体質改善につとめ、現在は、インターネット上で思春期から更年期まで、女性の悩みに寄り添っている。
  • 山と溪谷 2024年 5月号 増刊
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【合本 全国絶景低山200】 完売御礼の人気特集2冊分を合本! 2022年11月号「全国絶景低山100」と2023年11月号「決定版!全国絶景低山100」を1冊にまとめました。 四季を通じて低山を楽しむハイカーのための永久保存版別冊です! 【富士山の見える山】 <ルポ>山梨/高川山、静岡/満観峰~朝鮮岩、静岡/賤機山、静岡/真富士山、山梨/篠井山、山梨/思親山、静岡/明星山、静岡/浜石岳、静岡/香貫山、静岡/越前岳~黒岳、静岡/天城山、静岡/玄岳、神奈川/芦ノ湖西岸歩道、神奈川/丸岳、山梨/大平山、神奈川・山梨/鉄砲木ノ頭、山梨/鳥ノ胸山、山梨/今倉山、山梨/新倉山、山梨/三ツ峠山、山梨/破風山~中藤山、山梨/三方分山、山梨/毛無山、山梨/中ノ倉峠展望地、山梨/甘利山、長野/飯盛山、山梨/雁ヶ腹摺山、山梨/鶴寝山、山梨/九鬼山、山梨/百蔵山、東京/川苔山、東京/鷹ノ巣山、東京/大岳山、神奈川/檜洞丸~犬越路、神奈川/景信山、神奈川/吾妻山、神奈川/仙元山、千葉/御殿山、千葉/伊予ヶ岳、千葉/烏場山 【パノラマ展望】 <ルポ>神奈川/高取山~仏果山、福島/光明山、岩手/片羽山、福島/蓬田山、群馬/大鐘原ヶ岳、群馬/稲含山、埼玉/柏木山、長野/陣馬形山、埼玉/丸山、山梨/中山、東京・神奈川/陣馬山、三重・滋賀/御池岳~鈴北岳、岐阜/梁谷山、岐阜・三重/多度山、京都/大文字山、奈良/薊岳、京都/鍋塚~仙丈ヶ嶽、鳥取/豪円山、佐賀/天山、長崎/絹笠山 【海を望む山】 <ルポ>東京/八丈富士、宮城/大高森、岩手/鯨山、宮城/金華山、新潟/角田山、新潟/金北山、千葉/魚見塚、千葉/天神山、神奈川/高松山、静岡/巣雲山、静岡/大平山、静岡/寝姿山、静岡/高通山、愛知/五井山、三重/丸山、三重/灯明山、三重/大蛇峰、三重/天狗倉山、三重/局ヶ頂、福井/野坂岳、福井/青葉山、<ルポ>京都/磯砂山・久次岳、京都/依遅ヶ尾山、和歌山/タカノス山、兵庫/摩耶山、香川/紫雲出山、香川/碁石山、香川/稲積山、山口/火ノ山、愛媛/鷲ヶ頭山、福岡/二丈岳、長崎/太郎丸嶽・次郎丸嶽、長崎/佐志岳、沖縄/ミムライ、北海道/尻場山、福島・宮城/鹿狼山、神奈川/大楠山、福井/久須夜ヶ岳、京都/由良ヶ岳、島根/場着山 <ロープウェイの山>神奈川/箱根駒ヶ岳、滋賀/八幡山、広島/千光寺山、新潟/弥彦山、埼玉/宝登山、山梨/身延山、京都・滋賀/比叡山、奈良/吉野山、徳島/眉山、長崎/稲佐山 <雲海の山>栃木/鎌倉山、岐阜/安峰山、岡山/下蒜山、新潟/坂戸山、埼玉/蓑山、愛知/押山、兵庫/岩屋山、広島/高谷山、高知/梶ヶ森、熊本/遠見ヶ鼻 【美景・奇景の山】 栃木/中倉山~沢入山、北海道/樽前山、青森/縫道石山、山形/一念峰、宮城/北石橋、群馬/石門めぐり、埼玉/武甲山、長野/大姥山、東京/三原山、岐阜/苗木城跡、滋賀・三重/御在所岳、滋賀/霊仙山、福井/夜叉ヶ池、愛知/乳岩峡、滋賀/イブネ、和歌山/ひき岩群・岩屋山、兵庫/雪彦山、香川/千羽ヶ嶽、福岡/塔ヶ峯・平尾台、長崎/鬼岳、熊本/根子岳(東峰)、鹿児島/モッチョム岳、福島/二ツ箭山、奈良/鎧岳~兜岳、宮崎/鉾岳、群馬/立岩、千葉/小鋸山、岩手/兜明神岳、宮城/オボコンベ山、福島/蒲生岳、山梨/吐竜の滝、山形/摩耶山、福島/雄国山、茨城/生瀬富士、東京/今熊山、愛知/王滝渓谷~天下峯、三重・滋賀/ハト峰峠~愛知川源流、兵庫/七種山、福岡/福智山、宮崎・鹿児島/白鳥山 【ご当地アルプス】 埼玉/皆野アルプス、埼玉/飯能アルプス、埼玉/小鹿野アルプス、埼玉/越生アルプス、山形/庄内アルプス、茨城/笠間アルプス、栃木/大小アルプス、栃木/足利アルプス、神奈川/鎌倉アルプス、神奈川/湘南アルプス、岐阜/各務原アルプス、愛知/宇連アルプス、滋賀/金勝アルプス、兵庫/多紀アルプス、兵庫/須磨アルプス、兵庫/小野アルプス、兵庫/加西アルプス、兵庫/播磨アルプス、岡山/和気アルプス、熊本/観海アルプス 【いこいの高原・湿原】 岩手/安比高原、北海道/春国岱、北海道/神仙沼~チセヌプリ、山形/白鷹山、宮城/青麻山、福島/矢大臣山、群馬/覚満淵~地蔵岳、長野/入笠山、新潟/湯沢高原・大峰、群馬/玉原湿原~尼ヶ禿山、東京・神奈川/陣馬山、神奈川・静岡/仙石原~丸山、静岡/細野高原~三筋山、愛知/葦毛湿原~神石山、三重/青山高原・髻山、奈良・三重/曽爾湿原~倶留尊山、兵庫/生野高原~段ヶ峰、愛媛/笹倉湿原、愛媛/大川嶺~笠取山、熊本/草千里・烏帽子岳
  • それはわたしが外国人だから 日本の入管で起こっていること
    -
    知ってほしい、人間らしい生活ができない人たちがいることを。一緒に考えてほしい、私たちに何ができるかを。 難民、紛争などの取材・発信を続けるフォトジャーナリスト安田菜津紀が、日本の入管政策に翻弄されてきた外国にルーツのある4人を取材。一人ひとりの生きた道のりをたどり、彼らがどんな困難に直面してきたかを子どもにも伝わるように平易な言葉でまとめた。あちらこちらで「多様性の尊重」がうたわれているのに、そこから排除される人たちがいるのはなぜだろう。私たちにはなにができるだろう。そんな対話のきっかけになることを願って。金井真紀によるカラーイラスト多数。難民・移民フェスのエッセイも。 【目次】 01 在留資格がないと、公園のなかの川がわたれない? リアナさんのお話 02「日本の子どもたちに英語を教えたい」と夢見ていたのに ウィシュマさんのお話 03 命の危険からのがれてきたのに アハメットさんのお話 04 外国人の「管理」「監視」はいつからはじまったの? 石日分さんのお話 05 新しい法律のなにが問題? ほんとうに必要なしくみとは? 入管法のお話 06 いっしょに遊ぼう、ほしい未来をつくろう 難民・移民フェスのお話 【著者】 安田菜津紀 1987年神奈川県生まれ。フォトジャーナリスト。認定NPO法人Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル/D4P)副代表。東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で難民や貧困、災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。著書に『国籍と遺書、兄への手紙―ルーツを巡る旅の先に』(ヘウレーカ)他。現在、TBSテレビ『サンデーモーニング』にコメンテーターとして出演中。 金井真紀 1974年千葉県生まれ。文筆家・イラストレーター。「多様性をおもしろがる」を任務とする。著書に『はたらく動物と』(ころから)、『パリのすてきなおじさん』(柏書房)、『虫ぎらいはなおるかな?』(理論社)、『世界はフムフムで満ちている』(ちくま文庫)、『日本に住んでる世界のひと』(大和書房)、『おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った 世界ことわざ紀行』(岩波書店)など。難民・移民フェス実行委員。
  • 神さまになりまして、ヒトの名前を捨てました。【分冊版】 1
    無料あり
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    1~12巻0~88円 (税込)
    神さま歴一ヶ月半の「土地神」である千鳥(ちどり)(←四百歳越え)は 右腕の柏(かしわ)と新人護衛で大学受験生の帯刀(たてわき)を 連れて、月に一度の神さま会議に出向いたのだが そこで「蘇った平氏の亡霊を鎮めろ」と厄介な討伐を命じられてしまう。 土地の記憶に眠る「伝説の武器」を呼び起こし、 神さまと異形の戦いが始まる――! 分冊版第1弾。 ※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。
  • 神さまになりまして、ヒトの名前を捨てました。1
    4.5
    神さま歴一ヶ月半の「土地神」である千鳥(ちどり)(←四百歳越え)は 右腕の柏(かしわ)と新人護衛で大学受験生の帯刀(たてわき)を 連れて、月に一度の神さま会議に出向いたのだが そこで「蘇った平氏の亡霊を鎮めろ」と厄介な討伐を命じられてしまう。 土地の記憶に眠る「伝説の武器」を呼び起こし、 神さまと異形の戦いが始まる――!
  • シミズくんとヤマウチくん われら非実在の恋人たち
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    かつてレズビアンカップルとして見做され、自分たちでもそう思っていた私たちの輪郭はわかりやすい名前を失ってとろりと溶けた。家人は世の中の女性、男性という枠組みのすき間をゆらりゆらりと行き来する。その家人とパートナーシップをむすぶ私がレズビアンと自称するのは実情とやや乖離してしまうだろうか、などと考えたりもする。” ──「第2章 ヤマウチくんはノンバイナリー」 この名づけがたく、かけがえのないパートナーシップについて。ドラマティックなくせに驚くほど心温まって、地に足がついている。そんな私たちの生活と愛について。 【本書の内容】 清水えす子さんと山内尚さんはカップルで、ふたりとも「出生時に女性として割り当てられた者」として生きています。そして、山内さんはノンバイナリーでもあります。 バイナリー(男女二元論)が前提とされるこの社会のなかで、このようなパートナーシップのあり方は、ときに規範からの「逸脱」と見なされ、シスジェンダーの異性愛カップルと比べて「承認」が得られにくいどころか、構造上の不利益や不平等も受けやすい……。この本に登場する〈シミズくんとヤマウチくん〉は、そうした社会状況において生み出された〈非実在カップル〉です。 “家人がかつて祖母に交際相手の人となりを説明するよう求められたとき、非実在文学青年シミズくんが生まれた。この交際相手とは私のことだ。シミズくんは、私について性別を伏せて語ったところの産物である。” ──「プロローグ」 この本は、クィアたちがパートナーの存在を隠すときに立ち上がる〈非実在の恋人たち〉を、想像力で掬い上げようとした結果です。〈非実在〉に思えるかもしれないけれど、〈かれら〉のような存在はたしかにこの社会にあり、そんな〈かれら〉にも個別具体的な生活があり、感情があり、それぞれのやり方で日々を生きのびているのではないでしょうか。 そちらの暮らしはどう? 実際のカップルだからこそ編むことができた、喜怒哀楽に満ちた(パラレルな)日常をえがく、唯一無二のエッセイ集の誕生です。 【登場人物】 ヤマウチくん 漫画家。シミズくんのパートナー。家事においては料理を主に担当している。シミズくんがあまりに熱いものを持つのが下手でしばしばびびる。比較しようがないけれど、自分に比べて皮膚が薄いのかなと思っている。そろそろ新しいフライパンがほしい。 シミズくん ヤマウチくんのパートナー。もともと食器洗いの担当で、最近食洗機を導入できたのがうれしい。洗濯物も自動で畳めるようにならないかなと思っている。ヤマウチくんが仕事中に水分をちゃんと摂っているとほっとする。普段は精神科医をしている。 山内尚(やまうち・なお) 漫画家。清水えす子のパートナー。 清水えす子(しみず・えすこ) 山内尚のパートナー。普段は精神科医をしている。 【もくじ】 プロローグ 第1話 シミズくんとヤマウチくん 第2話 ヤマウチくんはノンバイナリー 第3話 こんな社会で生きています 第4話 魂が貴族──あるいは異形たちの生活 第5話 ふたりで暮らす エピローグ

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  • ノンバイナリースタイルブック
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    【本書の内容】 皆さん服とどう向き合っていますか? 自由な、しっくりくる「装い」で、日々生きることができていますか? この本を書いたのは、男女二元論で説明しきれない性別を生きる、ノンバイナリーの山内尚さんです。漫画家としても活躍中の山内さんは、服が大好き。しかし、自分にとって心地いい服と出会うまでの道のりは、けわしい獣道でした。 服屋さんの多くはメンズとレディースにはっきり分かれていて、最近では性別を問わない“ということになっている”ユニセックスの服も増えてきたものの、そもそもこの三分類がしっくりこないと感じている方も、案外いるのではないでしょうか。 この本では、62点のファッションイラスト、4つのコラム、2つのマンガ、5本のエッセイがフルカラーで収録されています。あらゆる表現を駆使しながら、ノンバイナリーであること、ノンバイナリーにとっての装いの問題など、さまざまなテーマに向き合った贅沢な一冊です。 “ノンバイナリーにとっての服ってなんなのでしょう。(…)ノンバイナリーであることを主張するためのプラカードであり、自分を“ふつう”の人たちのなかに隠すための木の葉であり、自分の気持ちを落ち着かせるためのお守りであり、日々を暮らしていくなかでの苦しみを生み出す毒薬であったりするのではないかと思います。一筋縄ではいかなくて、でも味方になったらすごく頼もしいやつ、服。” もちろん、「これがノンバイナリーの正解の服である」と伝える本ではありません。山内さんの服をめぐる旅路を追体験することを通して、皆さんにとっても新たな発見があることを願っています。 【もくじ】 はじめに 僕/私にとっての「ノンバイナリー」 春夏 ノンバイナリーにとっての服──忘れられないひと言 おそろい パートナーと共に装う──世界と対峙する方法 秋冬 バイナリーな社会で労働することの困難 特別な日 僕/私に、まだ自分を表す「言葉」がなかった頃の話 おわりに 小物 アクセサリーたち Accessories 香水 Perfumes 頭飾り Headdresses 部屋着 Loungewear

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  • 森のカフェと緑のレストラン千葉 市川・千葉・柏・北総エリア・房総エリア
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※電子書籍版には、表紙画像や中吊り画像に掲載されている一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または一部の画像が修正されている場合がありますので、内容をご確認の上、お楽しみください。 千葉で出会う、やすらぎの空間――。 緑の中にひっそりと佇む憩いの場。 静かな時間の中に喧噪や忙しなさはなく、 あるのは安らぎと穏やかな時間だけ。 鳥のさえずりと川のせせらぎに耳を傾け その空間を楽しむ。 緑に囲まれた幸せなひとときを過ごすことができる、 素敵なロケーションのお店を64店舗ご紹介しております。 【掲載エリア】 市川、千葉、柏、北総エリア、房総エリア etc… = CONTENTS = 【 巻頭 】 思いが紡ぐ「森カフェ」物語 【 自然に抱かれた別天地へ 】 森の隠れ家へようこそ/木漏れ日のテラスが特等席/田園を眺めながら癒やしのひとときを 【やすらぎの庭と空間】 自慢のガーデンでのんびり/静かな時間が流れる古民家カフェ/心穏やかにくつろぐ寺カフェ/住宅街に佇む緑のオアシス 【大地の恵みと景色を味わう】 身体にやさしい農家レストラン/自家焙煎の珈琲と共に/緑に囲まれてとっておきのスイーツを 【 小企画 】 物語の世界に誘われて/アートとともに楽しむ一杯/禅僧が手がけるアフタヌーンティーサロン/緑の公園カフェ/かわいい雑貨とおいしいもの/地元の恵みに舌鼓/ほっこりSELECTION
  • 自然を満喫 花さんぽ 首都圏版
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※電子書籍版には、表紙画像や中吊り画像に掲載されている一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または一部の画像が修正されている場合がありますので、内容をご確認の上、お楽しみください。 季節の花々を愛でながら、ちょっと近くでおいしいものも――。 花の楽園をめぐる “さんぽ” の本が登場! 花や緑といった自然あふれるスポットをメインに、さんぽの合間にホッとひと息つけるようなカフェやレストランをあわせて紹介した、おでかけ本が登場しました。 ページをめくると、色とりどりで匂い立つように咲き誇る花々の写真が美しく、そこで過ごす時間を想像するだけでも癒やされます。 ほか、季節の花で有名な寺社仏閣や、気軽に行ける都内のフラワースポットも掲載。 鎌倉、箱根、秩父、柏、足利、伊豆、河口湖など、首都圏から行きやすく、花の楽園のような15のさんぽエリアと、21のフラワースポットを、美しい写真と共にご覧ください。 = CONTENTS = 【 光と風の花風景 】 ●秩父高原牧場 [天空のポピー] ●美の山公園 [紫陽花] ●山中湖花の都公園 [キバナコスモス] ●湯河原梅林 [梅] 【 四季を味わう花さんぽ 】 ●幸手権現堂桜堤 [桜/菜の花] ●あけぼの山農業公園 [チューリップ] ●富士本栖湖リゾート [芝桜] ●あしかがフラワーパーク [藤/バラ] ●国営ひたち海浜公園 [ネモフィラ] ●山のホテル [ツツジ] ●下田公園 [紫陽花] ●水郷佐原あやめパーク [花菖蒲] ●古代蓮の里 [蓮] ●座間市ひまわり畑 [向日葵] ●巾着田曼珠沙華公園 [曼珠沙華] ●東京ドイツ村 [コキア] ●城峯公園 [冬桜] ●宝登山ロウバイ園[蠟梅] ●河津川沿い桜並木 [河津桜] 【 美と祈りの花詣で 】 ●塩船観音寺 [ツツジ] ●根津神社 [ツツジ] ●長泉寺 [藤] ●本土寺 [紫陽花] ●大悲願寺 [萩] ●湯島天満宮 [梅] ●亀戸天神社 [梅] 【 小企画 】 都内で気軽に花散策 鎌倉 文人が眺めた花々
  • 密航のち洗濯 ときどき作家
    4.8
    1巻1,980円 (税込)
    〈密航〉は危険な言葉、残忍な言葉だ。だからこれほど丁寧に、大事に、すみずみまで心を砕いて本にする人たちがいる。書き残してくれて、保存してくれて、調べてくれて本当にありがとう。100年を超えるこのリレーのアンカーは、読む私たちだ。心からお薦めする。 ――斎藤真理子さん(翻訳者) 本書を通して、「日本人である」ということの複雑さ、曖昧さ、寄る辺のなさを、多くの「日本人」の読者に知ってほしいと切に願います。 ――ドミニク・チェンさん(早稲田大学文学学術院教授) 【本書の内容】 1946年夏。朝鮮から日本へ、 男は「密航」で海を渡った。 日本人から朝鮮人へ、 女は裕福な家を捨てて男と結婚した。 貧しい二人はやがて洗濯屋をはじめる。 朝鮮と日本の間の海を合法的に渡ることがほぼ不可能だった時代。それでも生きていくために船に乗った人々の移動は「密航」と呼ばれた。 1946年夏。一人の男が日本へ「密航」した。彼が生きた植民地期の朝鮮と日本、戦後の東京でつくった家族一人ひとりの人生をたどる。手がかりにしたのは、「その後」を知る子どもたちへのインタビューと、わずかに残された文書群。 「きさまなんかにおれの気持がわかるもんか」 「あなただってわたしの気持はわかりません。わたしは祖国をすてて、あなたをえらんだ女です。朝鮮人の妻として誇りをもって生きたいのです」 植民地、警察、戦争、占領、移動、国籍、戸籍、収容、病、貧困、労働、福祉、ジェンダー、あるいは、誰かが「書くこと」と「書けること」について。 この複雑な、だが決して例外的ではなかった五人の家族が、この国で生きてきた。 蔚山(ウルサン)、釜山、山口、東京―― ゆかりの土地を歩きながら、100年を超える歴史を丹念に描き出していく。ウェブマガジン『ニッポン複雑紀行』初の書籍化企画。 【洗濯屋の家族】 [父]尹紫遠 ユン ジャウォン 1911‐64年。朝鮮・蔚山生まれ。植民地期に12歳で渡日し、戦後に「密航」で再渡日する。洗濯屋などの仕事をしながら、作家としての活動も続けた。1946-64年に日記を書いた。 [母]大津登志子 おおつ としこ 1924‐2014年。東京・千駄ヶ谷の裕福な家庭に生まれる。「満洲」で敗戦を迎えたのちに「引揚げ」を経験。その後、12歳年上の尹紫遠と結婚したことで「朝鮮人」となった。 [長男]泰玄 テヒョン/たいげん 1949年‐。東京生まれ。朝鮮学校、夜間中学、定時制高校、上智大学を経て、イギリス系の金融機関に勤めた。 [長女]逸己 いつこ/イルギ 1951年‐。東京生まれ。朝鮮学校、夜間中学、定時制高校を経て、20歳で長男を出産。産業ロボットの工場(こうば)で長く働いた。 [次男]泰眞 テジン/たいしん 1959‐2014年。東京生まれ。兄と同じく、上智大学卒業後に金融業界に就職。幼い頃から体が弱く、50代で亡くなった。
  • 平和をつくる方法 ふつうの人たちのすごい戦略
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    ★紛争研究会が選ぶ「2022年ブック・オブ・ザ・イヤー賞」最終候補作 ★寄せられた賛辞の一部 「平和は可能だがむずかしい。…大きなアイデアと現場のファクト、その両方を知る専門家に耳を傾けることが欠かせない。『平和をつくる方法』は人類の最も崇高な試みについて新たな洞察を与えてくれる」──スティーヴン・ピンカー(『暴力の人類史』著者) 「セヴリーヌ・オトセールは、コンゴであれ、コロンビアであれ、アメリカであれ、日々、地域社会で暴力を減らすために努力している普通の女性や男性の物語を語る。読者に行動を促す、魅惑的で感動的な物語だ」──デニ・ムクウェゲ(2018年ノーベル平和賞受賞者) 「『平和をつくる方法』は、ありふれた国際政治の本ではない。まわりの世界の見方を変える一冊だ」──リーマ・ボウイー(2011年ノーベル平和賞受賞者) ★内容 平和構築という言葉は、私たちが何度も耳にした物語を想起させるかもしれない。ある地域で暴力が発生すると、国連が介入し、ドナーが多額の支援を約束し、紛争当事者が協定に署名して、メディアが平和を称える。そして数週間後、ときには数日後に、暴力が燃えあがる──そのような物語。 はたして、私たちに持続可能な平和を築くことなど可能だろうか? 可能だとすればどのように? そうした問いに答えるのが本書である。 著者は、善意にもとづくが本質的な欠陥を抱える「ピース・インク」と彼女が名付けるものについて──その世界に身を浸しながら(参与観察)──考察する。最も望ましくない状況であっても平和は育まれることを証明するために。 そのため、従来とは異なる問いの立て方もする。つまり、〈不思議なのは…紛争解決の取り組みが失敗するのはなぜか、ではない。ときどき大成功を収めるのはなぜか、だ〉。 そう、多くの政治家や専門家が説くのとは反対に、問題に大金を投じても解決策になるとはかぎらない。選挙で平和が築かれるわけではないし、民主主義はそれ自体が黄金のチケットではないかもしれない(少なくとも短期的には)。 では、ほんとうに有効だったものは何か。国際社会が嫌う方法だが、一般市民に力を与えることだ。地元住民主導の草の根の取り組みにこそ暴力を止めるヒントがある。そしてそれは、私たち自身の地域社会やコミュニティ内での対立の解決にも役に立つ。 本書は、20年間の学びがつまった暴力を止めて平和を始めるための実践的ガイドである。

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  • 戦国大名は経歴詐称する
    4.0
    1巻2,420円 (税込)
    織田信長や豊臣秀吉、徳川家康といった天下人、彼らと覇を競った上杉謙信や武田信玄など、小説やドラマでもおなじみの戦国武将たち。しかしそのルーツをはっきりと辿ることができる武家は意外に少ない。そもそも武家ではなかった豊臣氏の出自があいまいなのはもちろんのこと、平氏や源氏の流れを汲むとされる織田氏や徳川氏の家系も疑問符が付かざるを得ないものだったりする。その他の武家多くも、自らの家の「権威づけ」や「辻褄合わせ」のために系譜を操作したり創作したりしているといって過言ではない。  本書は、系譜を「盛り過ぎ」た例、名家の姓を「乗っ取っ」た例、源氏や平家で「権威付け」した例、「出自不明」な例の四つのグループに分けて、その神秘のベールをはがし、真の武家の出自に迫るものである。

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  • サンデー毎日臨時増刊 ニューイヤー駅伝2024inぐんま 第68回全日本実業団対抗駅伝競走大会公式ガイドブック
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    Hondaの3連覇なるか? お正月の風物詩である「ニューイヤー駅伝2024」。 全国の予選を勝ち抜いた41チームが、実業団日本一をかけて競い合う! 詳細な情報が満載のカラー選手名鑑や大会全記録など観戦必携の公式ガイドブック(オールカラー)。 ■特集 学生駅伝を彩ったランナーの現在地 イェゴン・ヴィンセント&丹所健/田澤廉/横田俊吾/嶋津雄大/近藤幸太郎/柏優吾 ■この選手に注目! 小山直城/赤崎暁/山下一貴/青木涼真/池田耀平 ■出場チーム紹介&選手名鑑 富士通/Honda/ロジスティード/SUBARU ヤクルト/サンベルクス/Kao/コモディイイダ プレス工業/埼玉医科大学グループ/富士山の銘水/NDソフト コニカミノルタ/JR東日本/GMOインターネットグループ トヨタ自動車/トヨタ紡織/愛三工業/愛知製鋼/中央発條 NTN/トーエネック YKK NTT西日本/SGホールディングス/住友電工/大塚製薬 大阪府警/大阪ガス 中国電力/マツダ/中電工/JFEスチール 黒崎播磨/旭化成/トヨタ自動車九州/九電工 安川電機/三菱重工/ひらまつ病院/西鉄 はじめに 目次 ユニホーム図鑑 コースガイド この選手に注目! 小山直城(Honda) この選手に注目! 赤崎暁(九電工) この選手に注目! 山下一貴(三菱重工) この選手に注目! 青木涼真(Honda) この選手に注目! 池田耀平(Kao) 学生駅伝を彩ったランナーの現在地 学生駅伝を彩ったランナーの現在地 イェゴン・ヴィンセント&丹所健(Honda) 学生駅伝を彩ったランナーの現在地 田澤廉(トヨタ自動車) 学生駅伝を彩ったランナーの現在地 横田俊吾(JR東日本) 学生駅伝を彩ったランナーの現在地 嶋津雄大(GMOインターネットグループ) 学生駅伝を彩ったランナーの現在地 近藤幸太郎(SGホールディングス) 学生駅伝を彩ったランナーの現在地 柏優吾(コニカミノルタ) 大会展望 駅伝中継をもっと楽しく! 「ニューイヤー駅伝の“実況”と“魅力”を語ろう!」 予選リポート 東日本大会 選手名鑑 富士通 選手名鑑 Honda 選手名鑑 ロジスティード 選手名鑑 SUBARU 選手名鑑 ヤクルト 選手名鑑 サンベルクス 選手名鑑 Kao 選手名鑑 コモディイイダ 選手名鑑 プレス工業 選手名鑑 埼玉医科大学グループ 選手名鑑 富士山の銘水 選手名鑑 NDソフト 選手名鑑 コニカミノルタ 選手名鑑 JR東日本 選手名鑑 GMOインターネットグループ 予選リポート 中部・北陸大会 選手名鑑 トヨタ自動車 選手名鑑 トヨタ紡織 選手名鑑 愛三工業 選手名鑑 愛知製鋼 選手名鑑 中央発條 選手名鑑 NTN 選手名鑑 トーエネック 選手名鑑 YKK 予選リポート 関西大会 選手名鑑 NTT西日本 選手名鑑 SGホールディングス 選手名鑑 住友電工 選手名鑑 大塚製薬 選手名鑑 大阪府警 選手名鑑 大阪ガス 予選リポート 中国大会 選手名鑑 中国電力 選手名鑑 マツダ 選手名鑑 中電工 選手名鑑 JFEスチール 予選リポート 九州大会 選手名鑑 黒崎播磨 選手名鑑 旭化成 選手名鑑 トヨタ自動車九州 選手名鑑 九電工 選手名鑑 安川電機 選手名鑑 三菱重工 選手名鑑 ひらまつ病院 選手名鑑 西鉄 2023年長距離種目別日本ランキング 大会全記録

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  • 寿命は遺伝子で決まる 長寿は女性の特権だった
    -
     女性は長命だということは、平均寿命から、だれでも当たり前だと思ってる。ではそれをひっくり返して、なぜ男性は短命なのかと考えたことはあるでしょうか。  それに、男性には知的障害に関連する疾患が多いこともご存じでしょうか。色覚異常も男性のほうが多い。本書はこれまで女性の長生きは、ストレスが少ないだとか、いろいろ的外れな見解が繰り返されてきた中で、本当の理由について明らかにしていく。  本書は、著者本人が救急車で搬送されるシーンから始まる。追突事故による病院への搬送の途中、著者の頭によぎったのは全く別の2つの経験、医師としてNICUで未熟児として産まれた赤ん坊たちの世話をしたこと、そして神経遺伝学者として人生最後の時を迎える老人たちの研究をしたことだ。この2つの経験がストレッチャーに寝そべりながら衝撃的に結び合わさったのだ。そして気づいたのは「女性は遺伝学的に男性より優れている、そのことをわれわれは認めるときがきた」と。  つまり、生まれてから老いにより死を迎えるまでの人生の様々な局面で見受けられる女性の生きる力の強さについてだ。本書では遺伝学からみた男女の違い、つまり女性の性染色体「XX」が個体にもたらす恩恵に注目する。著者は男性で「XY」のようにXを1つしか持たない。それに比べ、女性の方が一般的に長生きし、強い免疫力を持ち、癌などの病気への抵抗や大病の後の回復力があるという。  女性の持つ2つのXはおのおの父親と母親それぞれの遺伝子から受け継いだ情報を持っており、どちらの親から受け継いだXを使うかの選択肢を持つ。そのため、より多様な細胞パターンが可能となり、これが事故による大怪我や大病などで、性染色体内にXを1つしか持たず選択肢のない男性に比べて底力のある身体をつくるのだと説く。また、X染色体異常によって起こる色覚異常を例にとっても、男性は1つしかXを持ち合わせないので顕在化するが、女性であればもう1つのXが正常ならそちらが機能するため、顕在化しない。専門的に言うと女性のバー小体は決して眠っているわけではないのだ。  しかしこの本は、単に女性の方が優れていると訴えるものではない。著者は、この男女の差異と、女性がもつ遺伝子の優位性を認識することが、病気に対する新たなアプローチに繋がると論じている。これは、現在の、汎用性を追求しながら男性にあわせて開発されている治験や投薬への問題提起であり、医療業界が、性の違いに適切に対応した投薬・治療へシフトしなければならないと主張する。  男性偏重の身近な例として、医療実験を専門に行っている企業に、雌雄両方のマウスでの実験結果を依頼したときのことを語る。その企業は雄のみのデータしか持っておらず、その理由が、雌のマウスをサンプリングに含めると、雄よりも強い免疫力を持つために実験結果が複雑になってしまうというものだった(したがって実験予算も膨らむ)。そのために雄のみを採用していることを知った。こうした傾向は、その企業にとどまらず一般的に行われていることであり、著者は、その結果、女性の方が薬による副作用が起きやすく、薬の過剰摂取に繋がりやすくなると、現代の医学が孕む問題を指摘する。しかも単純に雌での実験を行えばいいという話でもない。雌のマウスは、同系交配で量産されているため、XX染色体がまったく同じになっている。つまり実際の女性が持つ遺伝的多様性がないのだ。遺伝的性差を考慮するにしても、この問題も併せて考えなければならない。  ちなみに女性にも前立腺がある。本書にはPSAマーカーが高いため著者のもとに送られてきた女性の話が出てくる。その女性は、前立腺癌であることがわかったのだ。これは、女性の体そのものへの理解が一向に進んでいないという例でもある。  冒頭の事故では、自らもストレッチャーに寝そべりながら、一緒に事故に遭った妻の怪我を案じていたことに端を発している。彼女の方が深刻な怪我を負っていたが、著者の頭の中で過去の様々な経験や知識が繋がり「遺伝子的に女性だから大丈夫」、そんなことを思ったのだ。本書は、男女の違いについて、著者と伴侶(ベターハーフ、これはXXともかけている)との卑近なエピソードや歴史的な出来事、進化論、遺伝子学、生物学、そして薬学などの多面的な科学的見地を織り交ぜながら、男性中心の価値観によって医療開発の過程で見過ごされていた人類の片割れ、すなわち女性とその遺伝子学的特性を積極的に医学に取り入れることを論じている。

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  • 後宮の黒猫金庫番【分冊版】 1
    無料あり
    4.0
    後宮で伝説となる「黒猫金庫番」の物語が幕を開ける 大雅国には伝説の女官吏がいる。 通称「黒猫金庫番」。華奢な体に黒い衣を纏い、琥珀に光る瞳で不正を見逃さなかったという――。 将来そう呼ばれるとはつゆ知らず、蔡月花は見合い話に頭を悩ませていた。 相手は若き天才、戸部尚書の柏偉光。 超のつく貧乏貴族の月花とは釣り合わないし、必死に立て直した家業もやっと軌道に乗り始め、結婚はしたくなかった。 断り切れず迎えた見合いの当日。月花は小銭を追って馬車から飛び降り「私、お金が大好きなんです!!」と本性をさらけだすも「規格外のご令嬢」と偉光に気に入られ……? 分冊版第1弾。 ※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。
  • 後宮の黒猫金庫番 1
    4.5
    後宮で伝説となる「黒猫金庫番」の物語が幕を開ける 大雅国には伝説の女官吏がいる。 通称「黒猫金庫番」。華奢な体に黒い衣を纏い、琥珀に光る瞳で不正を見逃さなかったという――。 将来そう呼ばれるとはつゆ知らず、蔡月花は見合い話に頭を悩ませていた。 相手は若き天才、戸部尚書の柏偉光。 超のつく貧乏貴族の月花とは釣り合わないし、必死に立て直した家業もやっと軌道に乗り始め、結婚はしたくなかった。 断り切れず迎えた見合いの当日。月花は小銭を追って馬車から飛び降り「私、お金が大好きなんです!!」と本性をさらけだすも「規格外のご令嬢」と偉光に気に入られ……?
  • 酒が薬で、薬が酒で ビール、ワイン、蒸留酒が紡ぐ医学史
    3.0
    「酒は百薬の長、されど万病の元」ともいうように、古来より洋の東西を問わず、酒と薬の関係には切っても切れないものがあり、互いに発展を遂げてきた。  古代エジプトでビールは生水より清潔な栄養ドリンクだったし、科学の原型ともいうべき錬金術師たちは万能薬「命の水(オードヴィー)」を求めて様々な蒸留酒を生み出した。その技術を受け継いだ化学者たちによるアルコールの研究は、医学、微生物学、生化学など多くの分野での発見につながり、人々の健康に貢献している。ほかにも、熱帯の人々を苦しめるマラリアの治療薬とジン・トニックの関係、禁酒法下のアメリカにおける酒と薬の関係等、その歴史を繙くと見えてくるのは、まさに酒が薬であり、薬が酒であったという事実なのである。 「薬としての酒」という視点から、アルコールと医術が織りなす人類史の変遷を広範な資料と調査に基づいて読み解いていく、新鮮かつ刺激的な一冊。エピソードに合わせて72のカクテル・レシピも紹介、お気に入りの一杯を片手に、めくるめくような物語に酔いしれてみてはいかがしょう?

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  • クジラと話す方法
    4.0
    「動物と話してみたい」 人類はその夢にどこまで近づいたのか? 巨大海獣とビッグデータが出会う最前線の旅へ――! ■あらすじ 2015年、ザトウクジラが海から飛び出し、私の上に落ちてきた。奇跡的に無傷で生還するも、知人の専門家に後日こう言われた。「助かったのは、クジラがぶつからないように配慮したからでしょう」。もちろん、なぜそうしたのと尋ねるなんて不可能ですが、という一言も添えて……。しかしその後、「動物用のグーグル翻訳」の開発を目指す二人の若者が私のもとを訪ねてきた。そもそもなぜ、クジラと人間は話せないのか? シリコンベースの知能が炭素ベースの生命に向けられたとき、動物と人間の関係はどう変化していくのか? ――本書は、国際的評価の高い映像作家である著者が、生物学の世界で起こる革命を丹念に追ったドキュメントであり、Amazon Books編集部が選ぶ「ベスト一般向け科学書2022」のTOP10、『ニューヨーカー』誌が選ぶ「必読書2022(ノンフィクション部門)」に選出された。このたびの日本語版では、71点の図版と2023年のペーパーバック版に加えられたロジャー・ペイン(ザトウクジラの歌を発見した海洋生物学者)への追悼文ともいえる「あとがき」を完全収録。人類と動物の幸福な未来、よりよいコミュニケーションのあり方を模索したいと願うすべての人に贈る一冊。

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  • どんマイナー武将伝説
    3.0
    「関ヶ原の戦い」の影の仕掛け人にして家康からの信任も厚かった藤田信吉、今も残る河川インフラのスペシャリストとして地元で称えられる伊奈忠次、女城主として島津の精鋭軍を打ち破った妙林尼、信長以前に〈天下人〉となったのに生没年すら曖昧な三好三人衆……教科書には載らない、あるいは、敗者として歴史の片隅に追いやられているマイナー武将たち。しかし、彼らはみな、歴史のキーパーソンとして確実に「爪痕」を残した者であり、“ご当地武将”として語り継がれるレジェンドなのである……知られざる武将たちによる歴史の裏舞台での大活躍を描く、もう一つの日本史!

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  • 絡まる恋の空回り
    完結
    4.8
    予備校講師の柏瀬の部屋に、突然、上階から半裸の男が降ってきた。同性との痴情のもつれで部屋に戻れないというその男、柴崎を助ける羽目になった柏瀬。以来、なりゆきでご近所付き合いが始まった。友人を作るのが苦手な柏瀬だが、柴崎のそばは心地いい。だがなぜかやたらと親切にされる。柴崎にとって自分は恋愛対象なのかもしれないと考えて、少し浮かれた気分を味わう柏瀬だが……? 大人同士のご近所ラブ!!
  • ビッチな動物たち 雌の恐るべき性戦略
    4.5
     女性(雌)とは弱い性なのだろうか?  動物学も文化の影響は受けてきた。ダーウィンが進化論を唱えたのは150年以上前のヴィクトリア朝の時代。画期的な理論を発表したものの、当然、彼の考えにも当時の女性観が反映されていた。その結果、調べる対象となった動物はすべて雄だったのだ。誰ももう一方の雌を調べようとはしてこなかった。そのため両性を見比べた科学的で正確な検証がなされず、たまたま雄に見られるものを動物のすべてにはめ込んだ歪んだ見方がまかりとおってきたのだ。当時は女性の役割は結婚して出産し、夫の興味関心や仕事を支えることだ。そもそも雌は小さく、ひ弱で、色も地味なものとされた。雄のエネルギーが成長に費やされるなら、雌のエネルギーは卵子に栄養を与え、赤ちゃんを育てるのに必要とされた。雄は一般的により体が大きいため、雌より複雑で変化に富み、精神面のキャパシティも上回るとされた。要するに雄は雌に比べてより進化しているとみなされたのだ。  これまで動物の雌雄の役割については、人間での男女の役割を基準にその行動や社会的地位が調べられてきた。つまり雄は雌より優位であり、一夫一婦制が動物にも見られれば、これは倫理的な行動だなどと決めつけてきた。本当だろうか。実はこられはジェンダーバイアスによって男性優位の社会や文化が生み出した歪んだ見方なのだ。動物が種の保存のために遺伝子(子孫)を残そうとするなら、それは雄だけに限ったものではないはず。アザラシがハーレムを作ると、動物の雄にはそうした志向が強いなどと安直に結論づけるが本当だろうか。もし互いの性が子孫を残しつつ遺伝的多様性を獲得するなら、雄だけでなく雄雌ともに熾烈な生存競争をしていると考えるべきだ。だから雄と同様雌も積極的に子孫を残す(浮気する)のだ。  本書は、ジェンダー政策が表だって社会的な問題として認識されるようになった時代に、私たち以外の動物界は女性であることの本質について何を教えてくれるかということを述べている。性別のステレオタイプの犠牲者は人間だけではない。動物種の雌の一般的なイメージは、他の動物を認識する方法にもなぜか組み込まれている。溺愛する母親もいるが、自分では卵を捨てて、寝取られたオスの集団に任せて育てさせる鳥のレンカクもいる。種の7%だけが性的に一夫一婦制であり、多くの浮気性の雌は子孫の遺伝的多様性を高めるために複数のパートナーと狡猾なセックスをしたり(ほとんどの鳥類)、あるいはチンパンジーの場合には父親をわからなくさせるために複数のパートナーとセックスをしたりしている。さらに驚くのは同性愛でも異性愛でもなくバイセクシュアルなボノボ、アホウドリは雌同士で卵をかえしているという事実などなど。すべての動物社会が男性に支配されたり、雄雌の役割を果たしたり、さらには雄を必要とする生活をしているわけではない。  雌の世界でもアンテロープのトピは最高の雄を奪い合うためにその巨大な角で血みどろの戦いを繰り広げ、ミーアキャットの女家長は地球上で最も殺人的な動物であり、競争相手の赤ちゃんを殺して繁殖を抑制する。恋人を食料とする共食いのメスのクモや、雄を完全に排除してクローンのみで繁殖する「レズビアン」のヤモリなどもいる。何世紀にもわたって、動物の女性性の自然なスペクトルの多くは無視されてきた。文化的な偏見に目を奪われた科学者たちは、動物をその時代の社会に見られる役割のなかに投げ込んだのだ。ダーウィンは、男性は支配的で活動的で「情熱的」であるのに対し、女性は受動的で「臆病」で一夫一婦制を求めるという見方をした。これらの考えは、その正味期限をはるかに超えて、科学の世界に残存している。その後の生物学者たちは、確証バイアス(都合にいい例だけを集めること)に苦しみ、これらのレッテルを裏づける証拠を探し、ライオンの淫乱な性癖や雌のキツネザルの攻撃的な優位性など、ふさわしくない例外を一生懸命無視するようになった。このように雌の役割については男性目線での都合のいい偶像作りが行われた結果、雌の本来の意味が研究されてこなかったのだ。本書は、本当の雌とはどういうものか、Bitch(ビッチ)というタイトルで、男目線の幻想をひっくり返すべく、挑発的かつ面白く事例をあげ証明していく。男性が求める女性像を破壊しつつ、本当の女性(雌)とは何かを明らかにする。

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  • 可愛いものを飲み干したい【電子限定おまけ付き】
    4.5
    1巻880円 (税込)
    クールと評判の会社員の柏木琴春には秘密があった。それは大の可愛いもの好きであること。姉妹の影響で子供の頃は服装から食べ物に至るまで可愛いもの尽くしだったが、妹の同級生から「変なの!」と否定されてトラウマになってしまった。ある日、綺麗な顔立ちのバーテンダー・宮本久望と出会う。彼は琴春の趣味を馬鹿にせず好きなものを隠す必要はないと励ましてくれた。久望と過ごす時間は心から楽しいと感じるのだった。一方、久望は幼い頃に彼を傷つけたのが自分であることを謝れないまま琴春を今でも可愛いと思い続けていて…。罪悪感持ちバーテンダー×可愛いもの好きリーマン。初恋×トラウマ×再会、キュンキュンBL描き下ろし10P。
  • デオナール アジア最大最古のごみ山 くず拾いたちの愛と哀しみの物語
    3.0
    インドに関する本を一冊読むなら、この本を読んでほしい。 ――ギーター・アーナンド(ピューリッツァー賞作家) 2013年夏、ムンバイでマイクロファイナンスを扱うNPOを運営する著者は、融資を求めてやってくるある人々の存在に気づく。市街地の端にあるデオナールごみ集積場でお金になるごみを集め、それを売ることでその日暮らしをするくず拾いたちだ。 絶えず欲望を追いかけてモノで心を満たそうとする現代生活の産物でもあるそのごみ山は、20階建てのビルほどの高さになる。腐った食べ物、古い端切れ、割れたガラス、ねじ曲がった金属、ときには赤子の死体、花嫁の遺骸、医療廃棄物など、あらゆる夢の残骸がそこに行きつく。誰の目にも見えるところにありながら、誰の目にも見えていない広大なごみの町。著者と住民との8年以上にわたる長いつきあいが始まる。 ごみ山が放つ有害な後光(自然発生する火災、都市の上空を覆う有毒ガス等)が目に見えるかたちをとり、無視できなくなるにつれて、市当局による管理の動きも露骨になっていく。その影響を受けるのは当然、そこで生きる人々だ(そもそもこの地区の起源は19世紀末、植民地時代の感染症対策にある)。これまで以上に足場が脆くなるなかで、ある四家族の生活を著者は追い続けた。とりわけ注目したのが、10代の少女ファルザーナー・アリ・シェイクだ。彼女はごみ山で生まれ、そこで愛を知り、子をもうける。悲劇的な事故にまきこまれながらも。 彼女らの目を通して、最も荒涼とし腐臭に満ちた場所であっても、美や希望、愛が花開くことを私たちは知ることになる。同時に、グローバル資本主義が最も脆弱な立場にいる人々にどのような影響を与えるのかも知るだろう。 〈いまや彼らは、目に見える世界に戻るために闘っていた。その姿を見せるために闘っていた。姿を見せる相手とは、すぐそばにいた彼らを避けてきた人々、くず拾いをひき殺す事故に責任を負うべき人々である〉 著者は記す。この地で生まれる物語がまるで非現実的な気がしたとしても、その大半は現実である。そしてそれはごみ山で暮らす人々の物語であると同時に、どこにでもある物語なのだと。 行き場のない核のごみ、不法投棄や環境汚染、連鎖する貧困、新生児遺棄、メガイベントの裏で排除されるホームレス……。日本で起きていることと、ふと重なる瞬間が訪れるはずだ。不思議な既視感を覚える、寓話的ノンフィクション。

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  • 凜として灯る
    -
    1巻1,980円 (税込)
    その人は『モナ・リザ』にスプレーを噴射した。理由を知るには人生を語る覚悟がいる。 1974年4月20日、東京国立博物館で開催された『モナ・リザ展』一般公開初日。「人類の至宝」と称されるこの絵画に、一人の女性が赤いスプレー塗料を噴射した。女性の名前は米津知子。当時25歳。「女性解放」を掲げたウーマン・リブの運動家だった。なぜ、彼女はこのような行動に及んだのか。女として、障害者として、差別の被害と加害の狭間を彷徨いながら、その苦しみを「わたしごと」として生きるひとりの、輝きの足跡。 【目次】 プロローグ 一章 恩情と締め出し――『モナ・リザ展』と障害者 二章 道徳律の思春期――補装具とストッキング 三章 バリケードの青春――大学闘争と美共闘 四章 女たちの叛乱――ウーマン・リブの誕生 五章 草原の裸体――リブ合宿開催 六章 拠点の旗揚げ――リブ新宿センター開設 七章 産むか産まぬかは女が決める――優生保護法改悪阻止闘争 八章 女への不信――怒れる障害者たち 九章 惨めなわたし――車椅子と歩道橋 一〇章 わたしに罪はない――裁判闘争 エピローグ 引用資料・参考資料 謝辞――「あとがき」にかえて 【著者】 荒井裕樹 1980年、東京都生まれ。専門は障害者文化論、日本近現代文学。博士(文学)。二松学舎大学文学部准教授。著書に『隔離の文学――ハンセン病療養所の自己表現史』(書肆アルス)、『生きていく絵――アートが人を〈癒す〉とき』(ちくま文庫)、『差別されてる自覚はあるか――横田弘と青い芝の会「行動綱領」』(現代書館)、『障害者差別を問いなおす』(筑摩書房)、『まとまらない言葉を生きる』(柏書房)などがある。2022年、第15回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」受賞。
  • 「日本に性教育はなかった」と言う前に ブームとバッシングのあいだで考える
    4.0
    今度こそ、あらゆる子どもに性教育を、 性の多様性に関する教育を届けるために! 【本書の内容】 2015年にはじまる「LGBTブーム」。そして2018年にはじまる「おうち性教育ブーム」。そうした流れの中で、性と性の多様性に関する教育の必要性が、改めて叫ばれている。 しかし歴史を見れば、権利保障が前に進もうとするとき、それを揺り戻そうとする動きも前後して起こってきた。そんなバッシングがまかり通ってしまったために、性教育の機会が、性的マイノリティの居場所が、奪われてしまったこともある。 そう、戦後の日本には、性教育をめぐって三度のバッシングがあった。そのとき、教員に限らない社会の人々は、何をして、何をしなかったのだろうか?  気鋭の教育学者がその歴史をひもときながら、バッシングを目の前にしたとき、私たち一人ひとりにできること、すべきでないことを考える一冊。 【本書の見取図】 三度にわたるバッシングの歴史をひもとく! ◆80年代――萌芽期 「性教協」という団体で、性の多様性に関する教育がすでに練り上げられ、実践されていた。 ◆90年代――スルーされたバッシング 「官製性教育元年」が興るも、旧統一協会が「新純潔教育」を掲げ、性教協に対する批判キャンペーンを展開。 ◆00年代――燃え盛ったバッシング 「七生養護学校」の性教育実践に対し保守派が批判を展開。裁判で教師側が勝利するも、以後、性教育はハレモノ扱いに……。 ◆10年代――失敗したバッシング 「足立区立中学」の性教育実践に対し保守派が批判を展開。結果的に、いまに続く「おうち性教育ブーム」につながる。

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  • もしニーチェがイッカクだったなら? 動物の知能から考えた人間の愚かさ
    3.0
    動物にも意識があり、ほかの動物が死ぬと悲嘆にくれたり、相手を騙したりと知性があることがわかってきた。これまでは科学でも哲学でもヒトと動物は違うものとして考えてきたが、さまざまな研究から、程度は異なるもののこうしたヒトと同じ認識力があり、集団で生きる上での道徳さえもある。ではヒトと動物を比べてみたらどちらがより平和に暮らしているのだろうか。高度な能力を持つはずのヒトはなぜ不幸なのだろうか、その愚かさを明らかにする。

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  • 帝国の追放者たち 三つの流刑地をゆく
    -
    不幸のいちばんの原因は、ここではないどこかへ行きたいという望みだろうか? 【本書の内容】 フランスのアナキスト、ルイーズ・ミシェル。ズールー人の王、ディヌズールー・カ・チェツワヨ。ウクライナの革命家、レフ・シュテルンベルク―― より大きな自由とホームの理念のために、目の前の自由とホームを犠牲にした者たちの生涯を辿る旅に出た著者。 南太平洋のニューカレドニア、南大西洋のセントヘレナ、シベリアの極東海岸沖のサハリン―― かつて「帝国」の流刑地だった島々を旅するなかで見えてきた、いまなお残る傷跡と亀裂。 「自由を求めて鼓動する心臓には、ごくわずかな権利しかないようですので、わたしの取り分を要求します。」――ミシェル 「わたしのただひとつの罪はチェツワヨの息子であることです。何もしていないのに、悪意によって殺されようとしています。」――ディヌズールー 「もっといい時代がくるよ、モイセイ。ぼくらの星はまだ地平線の上の空高くにある。」――シュテルンベルク 人生がふたつに引き裂かれたとき、自分を保つのはときにむずかしい。 故郷(ホーム)を追われる経験は、当人にとって何を意味したのか。故郷(ホーム)を追われた者を受け入れる経験は、その土地に根づく人びとに何をもたらしたのか。 弱い立場にある者が望まぬ移動と隔離を強いられる現代に放たれた、過去と現在をつなぐ傑作紀行文学(トラべローグ)! 【本文より】 本書は流刑者のことを考える一冊として企画されたが、それと同じくらい帝国についての本にもなった。両者はつねに分かちがたく結びついているからだ。それゆえ本書はまた、帝国の双子の犠牲者のあいだにかたちづくられた 連帯についての一冊でもある。“流刑者”と“先住民”、すなわち追放された市民と植民地化された被支配者のあいだの連帯である。

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  • 住まいの設計 2023年6月号
    -
    豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン 本気の家づくり応援します! 〈巻頭特集〉毎日がもっと楽しくなる!50代からの家づくり 〈第2特集〉狭くても街中でも大丈夫!眺めのいい家をつくろう 目次 住まいのTIPS 〈巻頭特集〉毎日がもっと楽しくなる!50代からの家づくり  CASE1 ひとりのリラックスタイムも、家族とのにぎやかな時間も楽しめます  CASE2 自然に囲まれた静かな環境で、リゾートのような暮らしを楽しんでいます  CASE3 家族4人でも夫婦だけでも暮らしやすい、落ち着いた大人の住まいです  CASE4 動線にもこだわったプランで、愛犬との暮らしを満喫しています  CASE5 将来を見据えながら、ふたり暮らしを楽しめる家になりました 〈第2特集〉狭くても街中でも大丈夫!眺めのいい家をつくろう  CASE1 家じゅうのいろんな場所から、緑と光を楽しめます  CASE2 天窓と階段からの光で、季節の変化を感じられます  CASE3 効果的な採光で、マンションに囲まれても明るい室内です  CASE4 やわらかな北側の眺めが仕事の疲れを癒やしてくれます 建築家の自邸探訪 家好き芸人アンガールズ・田中が行く! FILE27 家づくり後悔・失敗談 断熱性能が大きくアップ 今どきの窓辺大研究 時事YouTuber たかまつななと学ぶ 住まいのSDGsジャーナル! ショールームへ行こう!【POLUS 体感すまいパーク柏】 CLOSE UP!【ガゲナウ】 Catch Up Information 編集部からお知らせ

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  • 富之助とみよ あるブラジル日系人牧師の心の日本
    -
    明治時代、日本のプロテスタントの黎明期に伝道者として活動した元憲兵・三澤富之助、米国人宣教師ピアソン夫妻、坂本直寛牧師とも交流が深かった妻のみよ、そしてその子供たちの足跡を描く。 ブラジルに移住した祖父の人生をたどり、自らのルーツを探る日系人牧師の心の軌跡。
  • 巨木の家のスペースポート
    -
    札幌の中学校の新任教師、『馬引心晴』と『鹿取快』。全ては一人の生徒が誘拐されたところから始まった。次第に見えてくる宇宙人の魔の手。心晴の中で快への疑惑が広がる。果して快と誘拐犯の繋がりは―!? 前作『ユイとアキラ』に続く、現代SFジュブナイル第2弾!
  • 聴こえない母に訊きにいく
    3.3
    母に、ずっと訊いてみたいことがあった。 ぼくの耳は聴こえるけれど、本当はどちらが良かった?  聴こえる子どもと聴こえない子ども、どちらを望んでいた?  【本書の内容】 「優生保護法」―― 障害者が生まれることを防止し、 女性が産むことを管理しようとした悪法が存在した時代、 「母」はどのように生きたのか。 「ぼく」はどのようにして生まれたのか。 幸せだった瞬間も、悲しかった瞬間も、すべて。 コーダである息子が未来に進むために描く、小さな家族の歴史。 【コーダとは】 コーダ(CODA:Children of Deaf Adults) 聴こえない親をもつ、聴こえる子どものこと。

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  • 国道16号線―「日本」を創った道―(新潮文庫)
    3.3
    横須賀から、横浜、町田、八王子、川越、柏などを経て木更津まで。東京をぐるりと囲む16号線エリア。約1100万人が住む一大経済圏である。旧石器時代から人々が集まり、二つの幕府の礎となった。絹の輸出で近代国家を支え、戦後はユーミンをはじめ新たな才能がここで育まれる。子供たちも増加し、未来へつながる道となった16号線、その秘密とは。胸躍る、新・日本文明論。(解説・三浦しをん)
  • 3分で読める! ティータイムに読むおやつの物語
    3.6
    シリーズ累計120万部突破! 宝島社の大人気「ショートショート」シリーズ、最新刊のテーマは“おやつ”です! “チーム・バチスタ”海堂尊、“元彼の遺言状”新川帆立など豪華作家陣25名による書き下ろしショート・ストーリー ふわふわのホットケーキからほくほくのやきいも…… 感動のストーリーからユーモア、ミステリ―まで、読むと笑顔になる美味しい超ショート・ストーリー。 ほっとひと息つきたいティータイムにぴったりな物語を25作品収録。 [著者] ※五十音順・敬称略 一色さゆり/井上ねこ/海堂 尊/伽古屋圭市/梶永正史/柏 てん/喜多 南/黒崎リク/咲乃月音/佐藤青南/城山真一/新川帆立/蝉川夏哉/高橋由太/辻堂ゆめ/塔山 郁/友井 羊/南原 詠/林由美子/柊サナカ/降田 天/森川楓子/八木圭一/柳瀬みちる/山本巧次
  • 物質は何からできているのか アップルパイのレシピから素粒子を考えてみた
    4.6
     素粒子にまつわる基本的な知識を理解するために、物質は本当は何からできているのか? 物質はビッグバンのものすごい熱さの中でどうやって消滅を免れたのか? そして、宇宙の最初の瞬間を理解することは可能だろうか? などなどの疑問について、TEDトーク(Have We Reached the End of Physics?)で270万回視聴された著者(CERNのLHCで研究に携わる)がユーモアを交え、数式を使わずテンポよく語る。  話題を集めた超弦理論の問題点とは? 自然の基本法則を完全に理解できるのか? スファレロンとは何か? ヒッグス粒子どうやって見つかったか? ヒッグス場とは何か? 反物質はどうやって作るのか? 超対称性とは何か? などこの分野の最新の成果を盛り込みつつ、素粒子物理学というとっつきにくい内容を、身近な物質とその成分の発見の歴史をとおして、肉眼世界からミクロの世界へと、最新の研究成果をわかりやすく語っていく。ちなみに素粒子物理学は宇宙の基本的物質の探求(ニュートリノの反粒子の研究など、ノーベル賞の小柴さんや梶田さんが関連する研究)や、その終焉にかかわるダークマターやダークエネルギーなどの最新の宇宙研究にもつながっていることがわかる。

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  • 書きたい生活
    4.0
    言わなかったことや言えなかったことが、 なかったことにならないでほしい。 そう思い続けて、そう思うから、 そう思っていることを、 わたしはずっと書いてきたのかもしれない。 ――本文より 【本書の内容】 2021年9月、『常識のない喫茶店』で鮮烈なデビューを果たした僕のマリ。 一度の滞在でクリームソーダを三杯続けて飲む猛者、 お気に入りの店員にスケスケのタイツをプレゼントする中年、 来るたびに小さな灰皿を盗む男とゆで卵用の塩入れを盗む連れの女、 あるいは…… 他の客に席を譲らない老人と喧嘩する(これまた老人の)マスター、 暴言を吐く半グレ風男性客を店の外まで追いかける同僚のしーちゃん、 ゴミを持ち込んだ客に「うちもいらないです」と突き返すわたし。 そんな刺激的すぎる毎日をストレートに綴ったエッセイは、 「仕事だから我慢しろ」「店員なら耐えろ」といった声が一部ありながらも、 「救われた」「勇気をもらった」という大きな共感とともに受け入れられた。 理不尽なクレームと闘い、自らが信じる正しさを貫く著者の物語は、 過去に負った傷を癒やす「再生の物語」そのものだった。 本の刊行後、その翌月には喫茶店を卒業し、長く住んだ街を引っ越した。 パートナーと暮らしながら、週に何回かバイトしつつ、やはり文章を書いている。 今回の本には、卒業までの日々と、卒業後の生活が瑞々しく描かれている。 ちっぽけであたたかな日常ほど忘れたくない。 書き留めておくことで、きっとまた前に進める。 そんな静かな決意とともに放つ、作家としての新たな一歩。 『常識のない喫茶店』の正統な続編にして完結編、ついに刊行! 【本書の目次】 はじめに 1 常識のない喫茶店 初めての商業出版 その後の喫茶店 日記 二〇二一年八月-十月 卒業 2 新しい生活 日記 二〇二一年十一月-十二月 長いお休み 引っ越し 二人暮らし 文筆業とアルバイト 3 また本を書いている (体力のない私の)仕事論 日記は筋トレ 日記 二〇二二年八月-十月 書きたい生活 喫茶再訪 本とともにある人生 原稿が書けないときの話 おわりに――なかったことにならないでほしいこと

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  • それでも女をやっていく
    3.6
    「肥大化した自意識、『女であること』をめぐる様々な葛藤との向き合い方。 自分の罪を認めて許していくこと。 その試行錯誤の過程がこれでもかというほど切実に描かれていて、 読み進めるのが苦しくなる瞬間さえある。 それでもここで描かれているりささんの戦いの記録に、私自身も戦う勇気をもらうのだ」 ――「エルピス」「大豆田とわ子と三人の元夫」プロデューサー 佐野亜裕美さん推薦! ------------------------------ 女らしさへの抵抗、外見コンプレックス、恋愛のこじらせ、BLに逃避した日々、セクハラ・パワハラに耐えた経験、フェミニズムとの出会い――。 実体験をもとに、女を取り巻くラベルを見つめ直す渾身のエッセイ! 【目次】 Chapter1 「女」がわからない 「ほとんど男子校」だった大学で/わたしが女子校を礼賛したくない理由/ブラックアウト・ウィズ鏡月/『桜蘭高校ホスト部』に入りたかった/将来のためではありません/代わりの女/わたしが腐女子だった頃 Chapter2 あなたをうまく愛せない 『神風怪盗ジャンヌ』の致命傷/永遠にマクドナルドにいたかった/『マリア様がみてる』の呪い/牢獄の中をぐるぐると歩く/手前の女/いつかわたしを見限るあなたへ Chapter3 まだフェミニストって言いきれない 切り裂かれた女たちのアーカイヴ/棒の重さを考える/未来の彼女はメイクしているだろうか?/王子様にはなれずに生きる/あなたはフェミニストですか? 【著者プロフィール】 ひらりさ 文筆家。1989年東京生まれ。 オタク女子ユニット「劇団雌猫」のメンバーとして活動を開始後、オタク文化、BL、美意識、消費などに関するエッセイやインタビュー、レビューを執筆する。 単著に、『沼で溺れてみたけれど』(講談社)。 劇団雌猫としての編著書に、『浪費図鑑 ―悪友たちのないしょ話―』(小学館)、『だから私はメイクする』(柏書房)など。 Twitter @sarirahira
  • あなたを応援する誰か
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 共感の声続々、韓国で長く愛される“癒しの手紙” ジェジュンやBTSのリーダー・RMが読んだエッセイ。 2013年に韓国で刊行後、27刷のロングセラータイトル待望の邦訳。 春の陽だまりのような暖かいイラストともに書かれたエッセイは、生きていく中で夢に向かって奮闘するあなた、人間関係でつらい時を過ごすあなた、愛に傷ついたあなたの心にそっと触れてくれるとともに、本を通して休息を与えてくれます。 各章を , (コンマ・休止符)で表した本書は、 あなた自身を生きるための最初の「 , 」 あなたを応援している人の存在を思い出させてくれる2番目の「 , 」 傷ついた心を癒す3番目の「 , 」 愛について考える「 , 」 自分について回想し熟考するための「 , 」 と5つのコンマで構成されています。 【韓国で共感の声続々】 「心に絆創膏を貼りたい時に読みます」 「心が温かくなり、癒される言葉でいっぱい」 「わたしが応援している大切な人に贈りました」 「大人だけど、落ち込んでも泣いても、怒っても、 それでも大丈夫だと言ってくれているよう」 ソン・ミファ(著者) 画家。エッセイスト。1982年生まれ。美術学校に通いアートセラピーを学ぶ。他書に『나의 서툰 위로가 너에게 닿기를(わたしの不器用なやさしさがあなたに届きますように)』『어떤 날에도 위로는 필요하니까(どんな日でも慰めは必要だから)』(いずれも未邦訳)がある。 桑畑優香(訳) 翻訳家、ライター。早稲田大学第一文学部卒業。延世大学語学堂、ソウル大学政治学科で学ぶ。「ニュースステーション」のディレクターを経てフリーに。多くの媒体に映画レビュー、K-POPアーティストのインタビューを寄稿。『家にいるのに家に帰りたい』『それぞれのうしろ姿』(小社刊)、『BTSを読む』(柏書房)など訳書多数。
  • 90歳、老いてますます日々新た
    -
    手術も乗り越え、ますます元気な90歳の樋口恵子さんが、娘世代の岸本葉子さんを相手に、自称・ヨタヘロ最前線の研究者として、ヨタヘロ期(ヨタヨタヘロヘロしながらなんとか自立して暮らしている時期)の現実や、90代での発見、毎日を愉快に生きるコツ、万が一の備え、そして、若い世代へ抱く希望などをユーモアたっぷりに語ります。 話題は、これからの社会-家族のいない単身世帯が急激に広がるファミレス社会(ファミリーがいない社会)-を、どのようなしくみならうまく支えていけるかまで。 90歳の樋口さんと、その娘世代の岸本さんの対談は、人生100年時代を愉快痛快に、そして、安心して生き抜いていくための、知恵と勇気と希望を与えてくれます!  今、自身の老いに直面しているシニア世代も、年老いた両親のことを気にかけている50代、60代も必読の一冊です。 ■目次 1章 90歳になっての発見は? 90代は「未知との遭遇」/70歳の手術と90歳の手術は大違い!/「ヨタヘロ」は、日々新た! ほか 2章 ヨタヘロでも愉快に生きる。その秘訣は? 年を取ったら、体育会系!/コロナ禍で再認識した、人間関係の大切さ/人生100年時代の初代だからこそ、おもしろい ほか 3章 調理定年。日々の暮らしをどう維持する? 高齢女性は、栄養不足に注意して/80歳を過ぎたら、安否確認のシステムづくりを ほか 4章 いざというときのため、備えるべきことは? 延命治療の意思を伝えるリビング・ウイル/墓じまい、やってみたら意外にスムーズ ほか 5章 ファミレス社会をどう生きる? 人に心も家も開放して「ケアされ上手」に/これからはワーク・ライフ・ケア・バランス社会 ほか 6章 人生100年を幸せに生きるために 高齢期を生き抜くために「65歳の義務教育」を/ヨタへロ期だって町へ出よう!/一人暮らしだろうが家族がいようが幸せに生きていける社会に ほか ■著者プロフィール 樋口恵子<ひぐち・けいこ> 1932年東京都生まれ。東京家政大学名誉教授。同大学女性未来研究所名誉所長。NPO法人「高齢社会をよくする女性の会」理事長。東京大学文学部卒業後、通信社、出版社勤務などを経て、評論活動に入る。内閣府男女共同参画会議の「仕事と子育ての両立支援策に関する専門調査会」会長、厚生労働省社会保障審議会委員、地方分権推進委員会委員、消費者庁参与などを歴任。近著に『老いの玉手箱』(中央公論新社)、『90歳になっても、楽しく生きる』(大和書房)、『老~い、どん!2 どっこい生きてる90歳』(婦人之友社)など。 岸本葉子<きしもと・ようこ> 1961年神奈川県生まれ。エッセイスト。東京大学教養学部卒業後、会社勤務、中国留学を経て執筆活動に入る。心地よい暮らしや年齢の重ね方、旅、俳句など、さまざまなテーマについて、鋭い視点とユーモアあふれる文章で多くのエッセイを発表。また、自らの闘病体験を綴った『がんから始まる』(文春文庫)が大きな反響を呼ぶ。近著に『わたしの心を強くする「ひとり時間」のつくり方』(佼成出版社)、『楽しみ上手は老い上手』(中公文庫)、 『60 歳、ひとりを楽しむ準備』(講談社+α新書)、『ひとり老後、賢く楽しむ』(だいわ文庫)など。

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  • シティガール未満
    4.3
    「思い描いた大人」になれなかった全てのひとへ。 ●本書の内容 早くこんなところを抜け出して、 誰も私を知らない場所に行きたい。 そう思って18歳で上京した。 魔法みたいに東京がすべてを解決してくれる気がしていた。 高層ビルも人混みもいつしか日常風景となり、 待ち合わせ場所が東京の固有名詞というだけで光って見えた日々も過ぎ去った。 思い描いていたよりは輝けていない自分が、ここにいる。 東京には東京の残酷さがあって、 けれど、東京には東京の優しさがあることも知った。 平成の終わりから令和、そしてコロナ禍の東京。 その様々な街で、起こったこと、考えたこと、思い出したことが、 都心の路線図のごとく複雑に絡み合っていく。 これはそんな私の個人的な記録だが、 きっと見知らぬあなたの記憶とも、どこかで交差するだろう。 「言葉にしてくれて、発信してくれて、ありがとう」 「泣いちゃうけど、何度も聴きたくなる歌みたい」 「上滑ったイメージでなく、地に足のついた東京」 刊行前から共感の声続々、 「絶対に終電を逃さない女」待望のデビューエッセイ! ●「シティガール未満」とは? “東京で暮らしていて、ファッションやカルチャーが好きだけど、GINZAやPOPEYEに載っているようなキラキラした人にはなれていない。オシャレだねと言ってもらえることはあっても、スナップに載ったことはないし、オシャレなお店に入るのも苦手だし、部屋も散らかっているし、お金もない。かといって無理に雑誌やインフルエンサーの真似事をするのはダサいし、他の誰かになりたいわけでもない。そんな漠然としたコンプレックスと曖昧なニュアンスを込めてこのタイトルを付けた。”(本文より) ●本書の目次 1 渋谷西村フルーツパーラー 2 新宿の相席居酒屋とディスクユニオン 3 池袋 ロサ会館のゲームセンター 4 早稲田のオリーブ少女 5 奥渋のサイゼリヤ 6 沼袋の純喫茶ザオー 7 歌舞伎町のサブカルキャバ嬢 8 東中野 誕生日の珈琲館 9 道玄坂 やまがたと麗卿 10 渋谷PARCOとオルガン坂 11 新宿伊勢丹の化粧品フロア 12 日暮里のドラッグストア 13 若松町の階上喫茶 14 渋谷スクランブル交差点 15 国立 白十字のスペシャルショートケーキ 16 四谷三丁目のモスバーガー 17 高円寺 純情商店街 18 上野 TOHOシネマズと古城 19 御茶ノ水 神田川の桜 20 東銀座の喫茶YOUと八王子 21 下北沢の居酒屋と古着屋 22 代々木八幡のマンション 23 中野 東京の故郷 24 中目黒の美容室 25 原宿 TOGAの靴 ■装画・挿絵=牛久保雅美

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  • 銀座に住むのはまだ早い
    3.4
    『まち』を愛し、 『ひと』を書く作家(千葉在住)、 上限五万で住めるまちをゆく! ★本書の内容 ノー銀座、ノーライフ。銀座がないなら人生じゃない。 それほどに銀座が好きで、可能なら住みたいと思っている。 けれど。小金持ちですらない「僕」には難しい…。 それでも東京23区に住んでみたい。と、昔から思ってきた。 今も千葉県にある家賃5万円弱のワンルームに住んでいる。 同じ条件なら、どこに住めるだろうか? その他条件は フロトイレ付 管理費・共益費込み 定期借家を含まない だけ。 それ、50代がやる企画ですか? と言われそうだけど、実際に探して歩いてみた。 歩いた通りに、書いてみた。 書いたらもっと、小説を書きたくなった。 本書はそんな、足掛け3年の記録である。 2019年本屋大賞2位『ひと』の作家、人生初のエッセイ集に挑戦! ★実際に歩いたまち 神田にたゆたう神保町、川を感じて住む小岩、静かに元気な西荻窪、あれこれ不思議な浮間舟渡、端でもにぎわう蒲田、浅草も香る田原町、隣駅の魅力に満ちた要町、まどろみ落ちつくお花茶屋、町に紛れる大森海岸、都電が愛しい東尾久三丁目、ジャズもそよぐよ中野新橋、彩り溢れる三田、台に住もうよときわ台、キュキュッとまとまる都立大学、島感強めの王子神谷、駅前キュートな下落合、何だか広いよ東大島、ふんわりやわらか世田谷、何ともほどよい新大塚、公園と生きる石神井公園、未知を知る鐘ヶ淵、散歩で渋谷へ代々木上原、銀座の風吹く月島 ★巻末にはおまけの書き下ろし短編小説「十一月二日、正午にA2出口」付き! ★本作に登場する小野寺史宜の小説一覧 『片見里、二代目坊主と草食男子の不器用リベンジ』『東京放浪』『今夜』『ホケツ!』『ナオタの星』『ライフ』『まち』『ひと』『その愛の程度』『みつばの郵便屋さん』『片見里荒川コネクション』『ROCKER』『タクジョ!』『今日も町の隅で』『それ自体が奇跡』『食っちゃ寝て書いて』『ミニシアターの六人』

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  • 3分で仰天! 大どんでん返しの物語
    3.6
    シリーズ累計120万部突破! 宝島社の大人気「ショートショート」シリーズの中から “最後の1行”“最後の1ページ”であっと驚くどんでん返しの物語だけを集めた傑作選、第2弾です。 「チーム・バチスタ」シリーズの海堂尊、「岬洋介」シリーズの中山七里、「珈琲店タレーラン」シリーズの岡崎琢磨、『元彼の遺言状』の新川帆立、『木曜日にはココアを』の青山美智子など、ベストセラー作家が勢揃い! 【著者】 ※五十音順 青山美智子/一色さゆり/岡崎琢磨/海堂 尊/柏 てん/喜多 南/喜多喜久/黒崎リク/佐藤青南/沢木まひろ/志駕 晃/上甲宣之/新川帆立/辻堂ゆめ/塔山 郁/友井 羊/中山七里/英アタル/林由美子/柊サナカ/堀内公太郎/三好昌子/山本巧次
  • 国会話法の正体 政界に巣くう怪しいレトリック
    4.0
    「記憶にございません」「お答えは控えさせていただく」「遺憾に思う」「誤解を招いたとすれば……」「ご指摘はあたらない」等々、国会や記者会見で政治家や官僚たちが繰り出す、まったく説得力のない答弁や謝罪。近年の「ご飯論法」にも顕著な「話のすり替え」答弁――これら「何も言っていないのに、何か言ったように思わせる」「何がなんでも非を認めない」言葉を繰り返し聞かされて国民は無力感すら覚えているだろう。しかしそれこそが相手の狙いなのだとしたら? やはり、誠意のない答弁には「それはおかしい」と声を上げ続けるしかないはず。 本書では、こうした説明義務を放棄したかのような答弁を「国会話法」と名付け、そこに潜むさまざまな「ごまかし」「論点ずらし」「物事の曖昧化」テクニックを、構文解析図で可視化、徹底的に検証していく。 権力者たちが駆使する「誠意のない言葉」「怪しいレトリック」に対するリテラシーを高め、有権者としての政治への意識を研ぎ澄ますことのできる一冊。 巻末に収録した「架空国会中継」では国会答弁の見どころ・ツッコミどころの楽しみ方も解説、ニュースや国会中継に接するのが100倍楽しくなる!

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  • おとなは子どもにテロをどう伝えればよいのか
    -
    2015年1月7日、フランスの新聞社をテロリストが襲撃し、編集長や風刺画家ら12名が殺害されるという一連のテロ事件がおきました。このシャルリー・エブド事件のインパクトは、世界中の人々に表現の自由とは何かを改めて考えさせることとなりました。 本書はこの出来事を受け止めたフランスの著名作家が、娘との対話の形をとりながら、テロリズムとは何か、テロリストとは誰か、テロの恐怖とそれを乗り越えるにはどうしたらよいのかをめぐって、真剣に思索を深めていきます。 本書では、ライシテ(政教分離)などとの関連でテロの問題が論じられますが、話はフランス国内に限らず、世界中で拡大するイスラム原理主義にもとづくテロ全般に及びます。 国際社会においてテロが終息する気配は一向に見えておりませんが、ウクライナ情勢でむき出しになった国家の暴力や、日本における安倍元首相襲撃事件とその後の政教分離の政治問題化など、いまの社会の動向を考えるうえでも有益な知見を提供してくれます。 テロリズムはなぜ起きるのか? と疑問に思ったらまず読んでいただきたい一冊です。

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  • 決定版 泉鏡花全集
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    近代日本の幻想文学・怪異小説を代表する文豪・泉鏡花の傑作小説、随筆、評論、さらに同時代作家による評伝など約220作品を収録した泉鏡花全集の決定版です。 ■目次 【長編・中編】 麻を刈る 遺稿 遺稿(旧字旧仮名) 伊勢之巻 浮舟 瓜の涙 艶書 縁結び 怨霊借用 海異記 海城発電 海城発電(新字旧仮名) 貝の穴に河童の居る事 開扉一妖帖 葛飾砂子 革鞄の怪 菊あわせ 木の子説法 茸の舞姫 銀鼎 続銀鼎 国貞えがく 化鳥 化鳥(旧字旧仮名) 紅玉 紅玉(新字旧仮名) 高野聖 高野聖(新字旧仮名) 小春の狐 菎蒻本 第二菎蒻本 三尺角 三尺角(旧字旧仮名) 三枚続 式部小路 朱日記 春昼 春昼後刻 白金之絵図 白花の朝顔 神鑿(しんさく) 神鷺之巻 清心庵 政談十二社 多神教 註文帳 露萩 照葉狂言 天守物語 燈明之巻 南地心中 二、三羽――十二、三羽 二世の契 日本橋 沼夫人 売色鴨南蛮 伯爵の釵 伯爵の釵(新字旧仮名) 化銀杏 鷭狩(ばんがり) 半島一奇抄 ピストルの使い方 琵琶伝 夫人利生記 古狢 星女郎 露肆(ほしみせ) 魔法罎 眉かくしの霊 木菟俗見 間引菜 みさごの鮨 みつ柏 夜行巡査 夜叉ヶ池 山吹 薬草取 雪柳 湯島詣 湯女の魂 妖術 妖魔の辻占 吉原新話 卵塔場の天女 竜潭譚 竜潭譚(新字旧仮名) 縷紅新草(るこうしんそう) 【短編】 紫陽花 雨ばけ 霰ふる 十六夜 一席話 印度更紗 海の使者 画の裡 絵本の春 女客 凱旋祭 怪談女の輪 怪談会 序 花間文字 神楽坂七不思議 甲冑堂 唐模樣 鑑定 聞きたるまま 貴婦人 金時計 くさびら 廓そだち 黒壁 外科室 月令十二態 光籃 五月より 木精(三尺角拾遺) 作物の用意 三尺角拾遺(木精) 七宝の柱 十万石 術三則 処方秘箋 白い下地 雪霊記事 雪靈記事(旧字旧仮名) 雪霊続記 雪靈續記(旧字旧仮名) 銭湯 旅僧 玉川の草 誓之巻 鉄槌の音 鳥影 取舵 人魚の祠 人參 蠅を憎む記 妖怪年代記 春着 雛がたり 貧民倶楽部 深川浅景 婦人十一題 二た面 蛇くひ 星あかり 星あかり(旧字旧仮名) 迷子 松の葉 祭のこと 妙齢 麦搗 錦染滝白糸 森の紫陽花 山の手小景 雪の翼 湯島の境内 妖僧記 夜釣 夜釣(旧字旧仮名) 露宿 若菜のうち わか紫 【小品・評論・随筆など】 愛と婚姻 芥川龍之介氏を弔ふ 熱海の春 雨ふり 飯坂ゆき 一景話題 いろ扱ひ 大阪まで 幼い頃の記憶 おばけずきのいわれ少々と処女作 お花見雜感 怪力 城崎を憶ふ 九九九會小記 草あやめ 城の石垣 醜婦を呵す 松翠深く蒼浪遙けき逗子より 小説に用ふる天然 小説文体 逗子だより 逗子より 寸情風土記 一寸怪(ちょいとあやし) 当世女装一斑 遠野の奇聞 栃の実 十和田湖 十和田の夏霧 番茶話 火の用心の事 文章の音律 弥次行 湯どうふ 【関連作品】 「鏡花全集」目録開口(芥川龍之介) 鏡花氏の文章(中島敦) 泉鏡花先生のこと(小村雪岱) 初めて鏡花先生に御目にかかった時(小村雪岱) 貝殼追放 購書美談(水上瀧太郎) 貝殼追放 泉鏡花先生と里見弴さん(水上瀧太郎) 亡鏡花君を語る(徳田秋声)
  • 仕事で悩む若者は適応障害なのか
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    病気でも障害でもないのに、仕事がうまくいかない若者たち 「この『ふわふわ病』みたいな一群はなんなのだろう?」 仕事に就いてから1,2か月から1年くらいの間にうまく行かず、メンタルクリニックを訪れる若い人が後を絶ちません 朝仕事に行こうとするとおなかが痛くなる、下痢をする、吐き気がする、めまいがするなど。そしてある日、突然会社に来なくなったりする。 こうした若者たちは「適応障害」なのだろうか? 医療機関やハローワークなどで長年、医療福祉相談員として働いてきた著者が 考え、分析、検討。 そして若者たち(&若者と接する年寄りたち)にエールを送る一冊。 <目次> はじめに             第1章 それは適応障害なのか 第2章 適応障害についての主な説明 第3章 <エピソード>職場に行くのがつらい            第4章 適応障害についての疑問・1                  第5章 適応障害についての疑問・2                  第6章 働くことは複雑になっている                  第7章 勉強することから働くことへ                  第8章 適応障害という「現象」                    第9章 適応障害の解けないループ                   おわりに                               参考文献 <著者紹介> 野坂きみ子(のさかきみこ)  1958年、札幌生まれ 北星学園大学社会福祉学科首席卒業  北海道大学大学院社会システム科学博士後期課程中退 医療機関等の相談員として働く 静内石井病院(精神科)、渓仁会定山渓病院(リハビリテーション)、札幌鉄道病院(総合病院)、小児愛育協会附属愛育病院(一般病院)、東京都内のハローワークにて障害者就労支援コーディネーター、精神障害者雇用トータルサポーター、さくらメンタルクリニック (※病院名についてはすべて全て勤務当時) 『介護保険の謎』(柏艪舎)、『〝発達障害かもしれない人″とともに働くこと』(幻冬舎)

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  • 母 信子
    -
    「お前たちを殺すことはできない。俺の分まで生きてくれ」との、夫の別れ際のひと言に、今日まで背中を押されて生きて来た。 今でも、去っていく……あの後ろ姿が忘れられない。 平成に入り、和子は84歳になった母信子を誘い、オホーツクへ旅に出る。そこで母は、堰を切ったように、満州の記憶を話しはじめる。 信子が娘に語った戦争の記憶をもとに綴られる、明治から令和まで5つの時代を生きた、4世代110年にわたる女たちの物語。
  • 古代文明と縄文人 世界に広がる日本の夷
    -
    『縄文人とアイヌ』のシリーズ第三弾となる今作の眼目は、“世界の古代文明発祥には日本民族が関わっている”という推論にある。 荒唐無稽と感じられる向きが多かろうと、世界中に日本の縄文人の残滓は紛れもなく存在している。 本書は常識への挑戦の書であり、埋もれた真実への探求の書である。
  • 初めて聞く北海道における糖尿病の歴史
    -
    1巻1,650円 (税込)
    札幌で糖尿病専門病院を経営する著者が綴る、北海道における糖尿病の歴史。 北海道開拓時代から続く糖尿病治療の苦難の道のりを分かりやすく解説するだけでなく、世界の糖尿病研究から予防法までを詰め込んだ、医療従事者必携の書。
  • 小説を旅する北海道
    -
    1巻1,650円 (税込)
    北海道を舞台にした小説で楽しむ、北海道の風景、歴史、物語。 読んでから、読みながら、旅してからも楽しめる。 小説家の筆が描いたまち。書かれた時代と現在。土地の風土と作家の視座。 「名作」の舞台は、その地を歩く者の眼前に何を立ちのぼらせるのだろうか。 60作家、61作品掲載。全道の舞台地リスト付。
  • 企画力 ヒットする企画の極意
    -
    ヒットする企画、それはマーケットの中で潜在的なニーズを捉え、説得力のあるストーリーをいかに創造できるか、魂となるメッセージをいかに発信できるか―「企て」を実践するにあたってのプロセスを習得……「企画」に対する苦手意識に悩まされぬよう、導入部として理解しやすい「実例」を通して、“学び"から“考え"そして“創り出す"までを体系的に解説してみた。 (本文「はじめに」より)
  • 断面 北の昭和史
    -
    二・二六事件、インディギルカ号遭難、北海道独立論、北方領土返還運動、死刑囚 永山則夫、五稜郭タワー創業秘話、青函トンネル掘削工事―。 1936年から1985年。戦争と平和の昭和時代。北海道の50年間を様々な切り口で描いた、10編のノンフィクション。
  • 石川啄木のふれんど・小奴と紡ぐ人物列伝 その深層心理学的考察
    -
    1巻2,420円 (税込)
    石川啄木、宮崎白蓮、関寛斎、伊福部昭…。函館、帯広、大津、釧路を舞台に、さまざまな人間の紡ぎが広がって行く-。石川啄木と所縁のある芸者小奴、彼女を取り巻く人物を深層心理学的な面から紐解く。
  • トンチキ鎌倉武士
    3.0
    冷酷な権力者でありつつどこか天然な性格で御家人たちから慕われたカリスマ・源頼朝、実は野心満々&超自己中だった悲劇のヒーロー・源義経、意外に優しい一面もあった独裁者・平清盛、その実像は“ビビり”のヒールキャラ・北条義時をはじめとする鎌倉殿の十三人の面々たち……武家社会という新たな時代を切り開いた“もののふ”たちの激動の人生を、『吾妻鏡』『玉葉』『愚管抄』といった基本史料や『平家物語』『源平盛衰記』などの軍記物をもとに、立体的に描く! ドラマ以上にドラマチック、熱く濃いハチャメチャエピソード満載の鎌倉武士血風録。

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  • レイプは本当に犯罪ですか?
    -
    「あなたは狂ってなんかいない。狂っているのは、あなたが経験した出来事のほう」 ■あらすじ 人生が一変したあの夜、私は死を覚悟して生き延びた。レイプキットをつくった。レズビアンだとわかった瞬間、事態がさらに悪化したような反応をされた。家が安全だと思えなくなった。配慮のない刑事の取り調べを受けた。警察署で許しがたいジョークを耳にした。あなたは幸運だと言われた。警察からはなにも連絡がなかった。はじめてサポートグループに参加した。母に怒鳴ってしまった。男性を信用できなくなった。それでも亡き父なら愛せた。夢だった雑誌の仕事を諦めた。新しいパートナーができた。公衆衛生を学びはじめた。アニタ・ヒルに勇気をもらった。はじめてあの夜のことを公言した。パートナーが妊娠した。息子を愛せるか不安だった。ジュディス・ハーマンの文章に涙が止まらなかった。そして事件から20年後、私の住む州で1万6000件もの証拠が放置されてきた事実を知った――。 米国において、通報されたすべてのレイプ事件のうち、法廷まで到達するのはわずか4%であり、それはレイプ千件あたり1%にすぎない。ほとんどは捜査される前に終結する。1984年、ボストン性犯罪捜査班は、頻発するレイプ事件を受けて結成された。著者はその時期の被害者だ。20年が経ち、自分のような被害者のために仕事をする立場になっていた著者は、衝撃的な報にふれた。自分の身に何が起こったのか、短い事情聴取のあとなぜ二度と警察から連絡がなかったのか、調査を開始した。 本書には、この社会で無視され、矮小化されてきた者たちの痛み、悲しみ、そして怒りがある。被害者の物語に結末はあるのか? 法執行機関に求められる正義とは? 未解決事件の真相を求めた当事者がつづった回想、調査、提言。 ■寄稿=牧野雅子氏 「本書を読んで、著者の姿勢に力づけられると同時に、そんな責任を負う必要なんてないのに、とも思う。本来やらなければならない人たちはほかにいるのに、と。でも、彼らに自ら変わってくれるのを期待することはできないのは明白だ。著者の姿勢は、今、日本で性暴力被害当時者たちが、性暴力に甘い社会は自分たちの世代で終わらせようと、声を上げている姿と重なる」 ■本国の反響 ☆2020年全米図書賞ノンフィクション部門ロングリスト ☆タイム誌が選ぶ2020年必読の100冊 ☆パブリッシャーズ・ウィークリー誌が選ぶ2020年のベストブック

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  • 災害とトイレ 緊急事態に備えた対応
    -
    1~3巻3,300円 (税込)
    毎年のように日本列島を襲う地震、台風、豪雨――案外見落とされがちだが、災害時のトイレ問題は重大な健康リスクにつながる危険をはらんでいる。断水時や停電時はもちろんのこと、上下水道のいずれかが破損しただけでも水洗トイレは流せない。避難所のトイレは不衛生だから使いたくない。仮設トイレは段差があって車いすや高齢者には使いにくい。そもそも仮設トイレ自体が足りないし、なかなか汲み取りにも来てくれない。だから飲食をなるべく控えるようになり、エコノミー症候群が多発する。 本書は、トイレが使えないときの応急処置、災害ボランティアのトイレ問題、家庭や地域の備蓄の必要量、マンション住民が知っておくべきこと、行政による支援の内容など、いざという時に役立つ知識をわかりやすく紹介する。家庭や地域の自治会・管理組合、学校、自治体などに必備の一冊!

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  • 諍いだらけの室町時代
    3.0
    1巻2,200円 (税込)
    「享徳の乱」「応仁・文明の乱」など戦国時代の扉を開いたとされる大乱をはじめ、室町時代には、将軍家・鎌倉公方家・関東管領家の抗争や、守護家内部での家督争い、「下克上」の象徴ともいえる守護代層による権力掌握など、数々の紛争がいたるところで勃発していた。 絶対的権力の不在による混沌を背景にした衝突と和睦の連続は、室町という時代を、実に複雑怪奇に彩ると同時に、ダイナミズムに溢れたものとしているのである。 本書は、この混乱に満ちた時代の中で、権力者たちがいかに繁栄、あるいは没落していったか、そしてのちの戦国の世がどう形成されていくことになったのかを、豊富な概念図や系図をまじえて解説する一冊。

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  • 神風頼み 根拠なき楽観論に支配された歴史
    3.0
    「日本は神風が吹く、神に守られた特別な国」という「神風思想」が生み出す「ニッポンすごい!」「独り善がりの排他主義」「根拠なき楽観主義」……元寇から特攻まで日本史を貫きつづけてきた「神風思想」は、太平洋戦争における敗戦という結末を迎えることとなったが、その意識自体はいまだ日本人の心に根強く生き続けている。  本書は、「神風思想」がいかに形づくられていったかを、史実に沿って検証、「神風が吹いたのは日本だけではない」「神社による立派な〈武器〉だった神風」「実は友好的だった元寇前のモンゴルの外交姿勢」「天皇制をこき下ろした天皇」「〈神の国〉ではなく〈人間本位〉を考えていた中世の政治家たち」「立憲制を念頭に置いていた大日本帝国憲法」など、日本が決して「神風思想」だけに凝り固まっていたわけではないことを示す事実を挙げながら、「神風思想」とそれに対峙する形の「撫民思想」とのせめぎ合い、そして「神風思想」の根幹をなす「根拠なき楽観」が招いた悲劇の過程を辿っていく。  歴史的論考としてはもちろん、コロナ禍、ウクライナ戦争など混迷の時代において危機をいかに克服していくべきかの指針ともなる一冊。

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  • 豊臣五奉行と家康
    4.0
    1巻2,420円 (税込)
    五大老とともに豊臣政権を運営した存在として、教科書などでもおなじみの五奉行。とくに、石田三成は「関ヶ原の戦い」で徳川家康に戦いを挑み、敗れ去ったことで有名であるが、それ以外の四人――浅野長政、長束正家、前田玄以、増田長盛――について語られることは少ない。しかし彼らは、秀吉からの抜擢に応えるだけの実力を持ち、秀吉の天下統一と没後の政権維持に多大な貢献をした重要家臣団だったのだ。 本書では豊臣政権を支え続けた五奉行たちの、知られざる来歴や活躍、政権運営における五大老との職掌分担や家康との対立から、「関ヶ原」そしてその後の人生に至るまでを、最新の研究成果に基づいて読み解いていく。歴史の敗者として語られがちな存在に光を当てることで、もう一つの歴史が見えてくる!

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  • 南京玉の指輪
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 樹々は光のシャワーを浴びながらフルートを吹く。山麓の森はつかのまの睡りにおちた。 帰りはあの麓の道を歩いてみよう。ところでぼくらの天使はどうしているのだろう? 南京玉の指輪を求めにやってきた、夢の世界の訪問者・串田孫一がおくるファンタスティック・エセー。 【目次】 櫛 寒竹 霞 箱 雫 心開く 烏賊に化す 鵠 睡蓮 帝江 旗 逆さま 掛けなかった電話 南京玉の指輪 浜辺の歌 日記 老人の家 ある情景 転地 海 真如の月 路面芸術 画室 絵具 印刀の錆 字 黒によって描かれる世界 音楽帖 笛を吹く人 食後の話 甃 手紙の函 石垣 桜ん坊 金魚 手袋 天秤棒 看板 崩壊 棄てられた都会 銀河 柏の下の午睡 白磁の眩しさ 幻想の山 山雲断層 雲の手帖 地下に輝く水音 後記 串田 孫一 1915~2005年。詩人、哲学者、随筆家。東京帝国大学文学部哲学科卒。上智大学、東京外国語大学で教鞭を執る。著作は、詩集のみならず、人生論、哲学書、画集、小説、翻訳など多岐にわたっている。創文社の山岳雑誌『アルプ』の責任編集者も務めた。 著作には、『漂泊』『音楽帖 詩集』『南京玉の指輪『光と翳の領域 随想集』『文房具』 『自然の断章』などがあり、100冊をゆうに超える。主著は、詩集『羊飼の時計』、随筆集『山のパンセ』など。
  • マンガ世界は連載中!(1)【電子限定特典ペーパー付き】
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    【電子限定特典ペーパー付き】「ツッコミはもうこりごりだ!!」ラブコメ、SF、ギャグ、バトル…多種多様なジャンルが混在する漫画の世界『アンソロ・ジ・アース』そこに暮らす柏出天斗はギャグ漫画のツッコミキャラ。主役争奪戦を繰り広げるヒロイン、敵を焼き尽くす熱血少年、連載を先取りする科学者など、彼を取り巻く世界はデタラメのオンパレード。予想もつかない展開に、天斗のツッコミがこだまする。
  • くだらないものがわたしたちを救ってくれる
    4.3
    科学の営みを支える皆様へ。 苦しみも楽しみも、ぜんぶ書きました。 ああ、今日も推し(線虫)が尊い。 ■あらすじ 前世で何の罪を犯したせいかは知らないが、科学者になるのが夢だった。そんなわたしは現在、くだらないもの扱いされがちな「かわいいチビっ子線虫」を研究している。長時間労働、低賃金、就職難にあえぎながら、他人の論文に打ちのめされたり励まされたり、潤沢な資金に支えられた欧米の環境をうらやましく思ったりと、正直つらいことも多い。それでもやめないのはなぜか? 楽しいからだ。だから本書では、科学する日常とともに楽しさも伝えたい。(研究にお金が必要なことを知ってもらうためにも!)いざ、顕微鏡の中の小さな宇宙へ。 ■人気SF作家も推薦! 本書を読むと、科学にどっぷり浸かって太古の生命の起源に想像をめぐらせていた幼い日々を思い出す。疾病と老化を克服するのも重要だが、私はキム・ジュンのように人間の知の世界を少しずつ広げていく科学者の話をもっと読んでみたい。くだらないものたちをのぞき込みながら、「こんなものがどうして重要なの?」と尋ねる人たちに、夜を徹して線虫の話を語り聞かせる科学者たちの話を。本書はまさにそんな話が詰まっている。実験室の混乱と活気にあふれた日常と、研究の楽しみと苦しみが生き生きと描かれ、何より科学に対する愛情がページごとに満ちあふれている。 ――キム・チョヨプ氏(『わたしたちが光の速さで進めないなら』著者) ■もくじ プロローグ 科学という旅 1 こんなにも美しく、くだらないものたち 2  科学する心 3 わが愛しき突然変異 4 科学研究の喜びと悲しみ エピローグ 科学者として生き残ること 感謝のことば 日本の読者の皆さんへ

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  • グランゼコールの教科書――フランスのエリートが習得する最高峰の知性
    -
    【内容紹介】 フランスのエリートが持つ知性を「歴史、宗教、哲学、文学、芸術、科学」で区分け 850ページ!! 古代ギリシアから現代までの「リベラルアーツ大全」 エコール・ポリテクニーク、国立行政学院、パリ高等師範学校などの超一流グランゼコールで求められる教養のレベルがわかる シャルル・ド・ゴール、フランソワ・ミッテラン、ジャック・シラク、エマニュエル・マクロン、ジャン=ポール・サルトル、ジャック・デリダ、ジャック・アタリ、エマニュエル・トッド、トマ・ピケティ……きら星のごとく政界、財界、官界、学会にエリートを輩出してきたが、フランスのグランゼコールと呼ばれる学校群である。ちなみに日本ではよく知られたソルボンヌ大学(パリ大学)よりも断然レベルが高く、入学するためには日本の受験以上に熾烈な競争に勝ち抜く必要がある。一言でいえば、フランスエリートの養成校なのだ。入学には、どの程度の教養レベルが求められるのか。850ページに集約したのが本書である。 世界の歴史を形作ってきたフランス知性の源を知る 【フランスのグランゼコールとは何か?】 ジャック・アタリ、エマニュエル・マクロン、フランソワ・ミッテラン、エマニュエル・トッド……フランスのエリートは大学ではなく、ほぼグランゼコールで学んでいる。日本で有名なソルボンヌ大学(旧パリ第四大学、パリ第六大学などが統合)などは、バカロレアを取得すれば無試験で入学できるが、グランゼコールは、「準備級」で2年間学んだ後に行われる競争試験での合格が必要である。ちなみにグランゼコールに進むことができる学生は、全体の10%未満と言われるほどの難関である。ちなみに200校程度存在するグランゼコールの中で特に理工系トップ校のエコール・ポリテクニーク、高級官僚養成校の国立行政学院、経営系トップ校のHEC、研究系トップ校のパリ高等師範学校などは超名門と称される。 ギリシアから2015年までの「歴史」「宗教」「哲学」「文学」「芸術」「科学」を約100に整理された見出し語で一挙に俯瞰する。本書を読むことで、フランスエリートの思考回路を知ることができ、特に欧州において国際人として評価されるに値する「教養」を身につけることができるだろう。欧州のエリートと対峙できる知性の一端にリーチすることができるいわば、グランゼコールに入学するための知識が詰め込まれた「参考書」である。知の海へようこそ。 【著者紹介】 【著者】 ジャン=フランソワ・ブラウンスタン 1953年マルセイユ生まれ。プロバンス大学卒。パリのソルボンヌ大学で博士号を取得。フランスの哲学者。高等師範学校、アミアン大学などの勤務を経て、パリ第一大学教授。現代フランスの哲学、歴史、科学哲学が専門領域。哲学関連書を初めとする著書多数。 ベルナール・ファン パリの名門校アンリ4世校に設立された「グランゼコール準備校」の名誉教授。現代史の研究者として著書多数。 【訳者】 木村 高子(きむら・たかこ) 英語・仏語翻訳者。仏ストラスブール大学歴史学部卒、早稲田大学大学院文学研究科考古学専攻修士課程修了。訳書にフェアチャイルド・ラッグルズ『イスラーム庭園』(原書房)、『地政学で読む世界的覇権2030』(東洋経済新報社)、『ユダヤ人の起源』(共訳、ちくま学芸文庫)ほか多数。本書では、序文、1章、2章、3章の翻訳を担当。 広野 和美(ひろの・かずみ) 仏語翻訳者。大阪外国語大学フランス語科卒。訳書に『フランスの天才学者が教える脳の秘密』(TAC出版)、『北欧とゲルマンの神話事典』(原書房)、リュック・ペリノ『0番目の患者』(共訳、柏書房)、ジェラール・ルタイユール『パリとカフェの歴史』(共訳、原書房)ほか多数。本書では、4章、5章、9章の翻訳を担当。 岩澤 雅利(いわさわ・まさとし) 東京外国語大学ロマンス系言語専攻修士課程修了。訳書に『「経済学」にだまされるな! 』(NHK出版)、グルバハール・ハイティワジほか『ウイグル大虐殺からの生還』(河出書房新社)、『格差と再分配』、『いま、目の前で起きていることの意味について』(以上共訳、早川書房)ほか多数。本書では、6章、7章、8章の翻訳を担当。 【目次抜粋】 序言 第1部 ギリシア 第2部 ローマと一神教 第3部 中世 第4部 ルネサンスおよび近世 第5部 17世紀 古典主義時代 第6部 18世紀 啓蒙の時代 第7部 19世紀 第8部 20世紀 第9部 21世紀 参考文献
  • 東武野田線・新京成電鉄
    -
    1巻1,870円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大宮から岩槻・春日部を経て、柏・鎌ヶ谷・船橋へ至る東武野田線全線と、松戸から京成津田沼に至る新京成線全駅を古地図・古写真で巡る。躍進が著しい「東武アーバンパークライン」と「新京成線」の斬新なジョイント企画!往年の懐かしの駅舎、車両、沿線風景が満載の一冊。
  • 初めて書籍を作った男 アルド・マヌーツィオの生涯
    4.0
    私たちが普段読む本には、冒頭に目次や序文や献辞があり、ページ数が振ってあり、文章は句読点で句切られ、時折書体を変えて強調されている。巻末には索引がついていたり、時には正誤表が挟み込まれていたりもする。持ち歩いたり寝そべって読んだりするのに文庫本サイズはとても便利だし、書店に高く積まれたベストセラーには興味をそそられる。 実は、いま太字で強調したものすべては、今からおよそ500年前、たった一人の人物によって生み出されたものである。グーテンベルクによる活版印刷技術の発明からわずか半世紀後の自由都市ヴェネツィアを舞台に出版の世界に大変革を巻き起こし、現在も使われている書籍の体裁を発明した“出版界のミケランジェロ”ことアルド・マヌーツィオの激動の物語。

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  • 地獄への潜入 白人至上主義者たちのダーク・ウェブカルチャー
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    ネット上の差別や駅前で散見されるヘイト街宣を、「たかが言葉」と放置すれば、いずれそれは必ず身体的な暴力へとつながる。「地獄の具現化」に歯止めをかけるための鋭い警告の書。――日本語版特別寄稿・安田菜津紀氏 ■本書の内容 本書は、ユダヤ人の女性ライターが素性を偽り、オンライン上の過激派コミュニティに潜入した渾身のルポルタージュである。著者は、様々なルートから「白人至上主義」の内実を暴き出す。 〈テレグラム〉で90以上の極右グループを監視した際には、反ユダヤ主義的なミームや人種差別的な中傷、暴力的な文書や動画が日常的に交換される様を目の当たりにした。 白人至上主義の男女を結びつけるサイト〈ホワイトデート〉には、白人の子を産みたい金髪の女性狩猟家として登録し、民族浄化を願う気持ちとミソジニーに支えられた熱烈な「ラブレター」をいくつも受け取った。 孤独なインセルとして〈レディット〉の掲示板や〈ディスコ―ド〉の非公開型チャットに潜伏した際には、ミソジニーが白人至上主義思想へと発展していく様を確認した。 右派のユーチューバーが集う「マインズIRL」では、イベント会場のカジノから「追い出された」。100万人近い登録者をもつ過激なユーチューバー(14歳の少女!)と対峙した際には「純度の高い硫酸」のような言葉を投げつけられた。 ウクライナでテロリストの「マニフェスト」を広める役割を果たしていた男性とは、チャットで恋人関係を演じることで身元を特定し、国際調査集団「ベリングキャット」のメンバーに情報提供した。 このような「潜入」を通じて本書は、民主主義の「建前」が崩壊した現代アメリカにおいて、オンライン上で育まれた反ユダヤ主義、レイシズム、ミソジニーなどが、いかにメインストリームを侵食しつつあるかに警鐘を鳴らす。同時に、私たちがそれに反撃するための方法を伝える。 日本人にとっても、他人事ではない一冊。 ■本国での反響 ★『タイム』2020年の必読書100選 ★『カーカス・レビュー』2020年ベスト・ノンフィクション ★『ニューヨーク・タイムズ』『フィナンシャル・タイムズ』などでも紹介

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  • 今日から減酒! お酒を減らすと人生がみえてくる
    値引きあり
    3.0
    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 自宅で飲むことで酒量が増えてアルコール依存症目前の人が急増中。減酒により健康になる、やせる、美肌になる!といいことばかり 「在宅ワークで酒量が増えた」「休肝日がない」「隠れて飲酒」。その飲み方、危険です! アルコール依存症になる前のお酒の減らし方を専門医が伝授、必ずできる14メソッド。 減酒により体調がよくなる、肌ツヤがよくなる、睡眠の質が上がる、がんのリスクを下げるなど、よいこと満載。 「純アルコール量の計算式を知る」「減酒日記をつける」「お酒に近づかないマイルールを作る」「行動スイッチ法を使う」「お酒を必要としない新しい生活を作る」など、今日からできることがたくさん。 いま話題の減酒薬についても紹介。 迷う時間はありません。今日から減酒を始めましょう。 倉持 穣(クラモチジョウ):精神科医。さくらの木クリニック秋葉原院長。茨城県水戸市出身。1988年、東北大学医学部卒業。東京医科歯科大学精神科、東京都立広尾病院神経科、東京都教職員互助会山楽病院精神神経科医長、柏水会初石病院医局長などを経て現職。精神保健指定医、精神科専門医、精神科指導医、日本医師会認定産業医。専門は一般臨床精神医学、アルコール専門医学。

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  • 量子電磁力学を学ぶための電磁気学入門
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 場の理論の歴史的大家が書き下ろした入門書が待望の復刊! 電磁気学の現代的定式化から、量子電磁力学(QED)への橋渡しを図る。 《目次》 第0章 凡人と物理の基本法則 第1章 Maxwellの方程式 §1 はじめに §2 Maxwell(Heaviside, Hertz)の方程式 §3 縦成分と横成分への分解 §4 単位の問題 §5 電磁波の方程式 第2章 物理量の定義と基礎方程式からの近似なしの結論 §1 はじめに §2 荷電粒子の物理量 §3 電磁場のエネルギー §4 電磁場の慣性の流れ §5 電磁場の波動方程式 §6 ベクトルとスカラーのポテンシャル §7 ゲージ変換 §8 粒子と電磁場の相互作用 第3章 電磁場の力線と調和振動子 §1 はじめに §2 力線 §3 電磁場のエネルギーと応力テンソル §4 Fourier変換 §5 Fourier係数とMaxwellの方程式 §6 調和振動子による電磁場のエネルギーと慣性 §7 まとめ 第4章 特別の場合 §1 はじめに §2 磁場のない世界 §3 電場のない世界 §4 静的な世界 §5 電荷と電流の分布と場 §6 原点の辺りに局在する電流の作る場 §7 Fourier変換による輻射の取り扱い §8 点電荷による電磁場 §9 その他の問題 第5章 輻射場 §1 はじめに §2 無次元の振幅変数 §3 無次元振幅変数による物理量の表現 §4 Maxwell方程式の確認 §5 生成・消滅演算子による横成分の表現 §6 自由な光量子 §7 光量子のモードの数 §8 物理的解釈 §9 形式的整備 §10 コヒーレント状態 第6章 荷電粒子と電磁場の相互作用 §1 はじめに §2 荷電粒子の量子論 §3 電磁場と荷電粒子の相互作用 §4 ユニタリー演算子U(t,t0)の摂動論的展開 §5 S行列と遷移確率 第7章 電磁場と荷電粒子相互作用の簡単な例 §1 はじめに §2 原子内の電子による光子の放出と吸収 §3 電子による光子の散乱 §4 制動輻射(Bremsstrahlung) §5 スペクトル線の幅とずれ [付録]数学公式 [解説]波と粒子(柏 太郎) §1 はじめに §2 量子力学での粒子と波 §3 波動における粒子 §4 QEDの紹介と現在 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • キテレツ城あるき
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    お城めぐりの大きな見どころといえば、「天守」に「石垣」。本書では鉄板を張り付けた天守や“ボン・キュッ・ボン”スタイルの天守、謎の球体石垣や地蔵・墓石使用の“罰当たり”石垣などユニークなお城を紹介。そして、「古代山城」「鎌倉殿の“城”」「関東七名城」「天空の城」――読むだけで旅情をかきたてるテーマごとの城めぐりの提案! ほかにも全国にあまたある「別称・舞鶴城」を完全網羅したり、信長・秀吉・家康が天下取りまでにかかわった城の紹介などなど、読んでから訪れれば城めぐりの満足度倍増間違いなしの超絶城読本!

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  • 鎖国の正体 秀吉・家康・家光の正しい選択
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    近年、「江戸時代に鎖国はなかった」という説が唱えられているが、そもそも「鎖国」がなければ、明治維新による「開国」もなかったはずである。「鎖国」を理解しなければ「中世から近世」「近世から近代」という日本史の流れは理解できないのである。 本書は、カトリック国(スペイン・ポルトガル)とプロテスタント国(イギリス・オランダ)の宗教的対立や植民地進出による経済圏拡大といった世界情勢の中で、当時の日本が置かれた状況がいかなるものであり、その振る舞いが後の日本へどう影響を与えたかを読み解くことで、鎖国の本質に新たな光を当てるものである。 今日の世界が陥っている宗教間の紛争や反グローバリズムへの回帰などの諸問題に、どう対処していくべきかの指針ともなる一冊。

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  • かめばかむほど甘くなる 1
    完結
    4.1
    興味レス王子×興味フル女子、アオハルラブ 好きなものや興味のあることで常にいっぱいな耀が出会ったのは、人にも物にも興味がない“興味レス王子”・柏葉流。友達には近づくな、と止められるけど、どうにも流に対する好奇心が止められない耀は、流から「オレに好きを教えてよ」と言われて――??
  • ファミリア・グランデ
    3.0
    加害者告発に加え、否認した母と傍観者だった自分も性虐待に加担していたという自責から書かれた本は他に類を見ない。まさに震撼の書である。――信田さよ子 ■本書の内容 30年前、わたしの双子の弟を性虐待したのは、誰もが敬うエリート学者の「継父」だった。そして、現実から目を背け、わたしたち姉弟を糾弾したのは、誰よりも自由と解放を重んじたはずのフェミニストの闘士、母だった――。 1980~90年代、自由礼賛の名の下に、左派インテリの両親はわが子の人生を支配した。「継父」による加害が発覚したあとも、周囲の大人たちは(ひとりを除き)目をつぶり、告発しないことを選んだ。その共謀の過程で、子どもたちは名ばかりの同意と沈黙を強いられてきたのである。 著者は、傍観者としての、小さな加担者としての罪悪感を見つめ直し、苦悩の記憶を掘り起こしながら、文学的努力を払い、その経験を言語化する。 実父は「国境なき医師団」創設者のひとり、叔母はトリュフォー監督も認めた有名女優、母も継父も著名な言論人ということもあり、2021年1月の原書出版時にはフランス中に激震が走った。本が出版された1週間後には、「#MeTooInceste」というハッシュタグで8万件ものツイートが流れ、マクロン大統領が「子どもに対する性犯罪」の対応に関して声明を発するまでに至ったという。 本書は、被害がなかったことにされる構造と、沈黙にともなう罪悪感をありありと表現した一冊だ。フランスで32万部突破、海外版権15か国の話題作、ついに邦訳。

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  • 子どもができて考えた、ワクチンと命のこと。
    5.0
    ビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグが「読むべき本」に選出! ワクチン賛成派と否定派の声、医師たちの意見、ママ友や家族のアドバイス……。予防接種を巡る情報の洪水と初めての子育てに翻弄されながらも、母は息子のワクチン接種を決断する! 一児の母の視点から、歴史、医療、文学など多様な視点からワクチンの重要性と現状を検証したベストセラーエッセイ。 「この本は私たちに、個人の自立が幻想であること、だれもがみな相互依存のネットワークに組みこまれていることに気付かせる。これは単に、コミュニティを大事にしましょうという甘ったるい話ではない。輸血や臓器移植が現に稼働しているという厳然たる事実に基づいている。私たちは他者のおかげで生かされ、他者の命に責任を負っている」(ニューヨーク・タイムズより) *********************************************************************** 《著者紹介》 ユーラ・ビス Eula Biss ノンフィクション作家、エッセイスト、批評家。既刊書に、『The Balloonists』および『Notes from No Man’s Land』がある。後者は全米批評家協会賞を受賞。「ビリーバー」「ハーパーズ・マガジン」などにエッセイを寄稿した。ノースウェスタン大学でライティングを指導する。イリノイ州シカゴ在住。 《訳者紹介》 矢野真千子(やの・まちこ) おもな訳書に『感染地図』『植物はそこまで知っている』『あなたの体は9割が細菌』『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』『イチョウ 奇跡の2億年史』『アートで見る医学の歴史』(いずれも河出書房新社)『迷惑な進化』『大腸菌』(いずれもNHK出版)など多数。

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  • 未来ワールド―よみがえる縄文―
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    なぜ、かほどまでに、「芸術」が重大なのか?! 「衆愚の闇」は世界に暗黒をもたらし、「衆賢の光」は世界に光明をもたらす。宇宙誕生から現代までの壮大な歴史と、人類の文明史をわかりやすく紐解き、人類のこれからのあり方を問う世界文明論。 ネアンデルタール人から縄文人……そして、ヨーロッパルネサンスへと脈々と受け継がれてきた「母乳(ちち)と野花密(みつ)の文明」。 環境破壊、気候変動、貧富の格差拡大、原発の放置……大きな「世界課題」を抱え、ゆきづまった人類を救うカギはどこにあるのか? 日本を代表する「先達詩人」原子修が、千年後の未来のために、物質主義に陥った現代に警鐘を鳴らす。

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  • スペースシャトル・コロンビア号事故 1・16の目撃 ここにアメリカ崩壊の予言がある?
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    前作『スペースシャトル・コロンビア号事故 1・16の真実』の改訂版。 2003年1月16日にフロリダから打ち上げられたスペースシャトル・コロンビア号は、2月1日の帰還時に空中分解し、搭乗員全ての命が失われた。 事故原因は断熱材の破片によるものと調査委員会より発表されたが、これは真実なのだろうか。 打ち上げ当日、現場に居合わせた著者が、本当の事故原因と、それにまつわる因縁めいた出来事を語る。 新たに判明した事実を加え、さらなる因果関係を紐解いた待望の改訂版。

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  • 中国を感じる
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    現地で新型コロナウィルスの発生を見聞きした中国初勤務の外務省員が肌で感じた中国事情を語る! 「嫌い」だけでは済まされない! 中国とのこれからの付き合い方―まずは「知ること」から、中国初勤務の外務省員が、コロナ対策、日常生活で感じたままの最新の中国事情をエッセーで綴る。

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  • 札幌トライアングル
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    1巻1,870円 (税込)
    信じられるのは誰だ? 愛と欲望、友情と欺瞞 札幌を舞台に、それぞれの思いが交錯する― 山岡正吾が経営するアパレルメーカーが倒産して一ヶ月。石狩の海岸に経理部長の死体が上がった。会社の金を使い込んだことを苦にした自殺と思われたものの、その背後には黒幕が潜んでいた。 正吾の娘優希は兄龍司とともに、真相解明に乗り出す―。

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  • 妖怪民話 聞き歩き
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    「口から出る昔話は、語りの本人が亡くなったとき、消えてしまう、早く記録しなくては」 20年余の歳月をかけて、全国各地の語り部を訪ね歩き、消えゆく昔話をまとめた1冊。すべてオリジナルの語り下ろし、全41話収録。何百年もれんめんと語り継がれてきた語りを、イキイキと再現した力作。web版「妖怪通信」待望の書籍化!

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  • 小学生の水泳 最強上達BOOK 新装版 ライバルに差をつける!
    完結
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★ 4泳法をもっと速く泳ぐ! クロール・背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライ ★ 正しく身につけたい基本のおさらいから、 タイムを狙えるテクニックまで レベルアップの秘訣をつかもう! ★ 多くの日本代表選手を育てた指導者による、 『実力がぐんぐん伸びる』ポイントを凝縮! ◆◇◆ 監修者からのコメント ◆◇◆ 水泳にはクロールと背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ という泳法があり、 これらを総じて四泳法と呼びます。 それぞれ体の使い方や呼吸の仕方が違うので、 選手によっては得意な泳法、 不得意な泳法にわかれると思います。 しかし、ジュニア世代の育成においては、 四泳法をすべて身につけることが大切です。 なぜなら、どんなに速く泳げる選手であっても、 タイムの伸び悩み時期やスランプはやってきます。 そんなときひとつの泳法しか練習していない選手は 行き詰ってしまいますが、 四泳法をマスターしている選手は、 たくさんの引き出しを持つことになります。 つまり「個人メドレー」をきれいに泳げることが、 選手として成長するためのカギを握るのです。 この本では、四泳法をまんべんなくマスターできるように、 それぞれの泳法にあった練習法を消化しています。 クロールや背泳ぎで大切なキックやローリング、 平泳ぎで重要になるキック、 バタフライのストロークのポイントなど、 難しい動作であっても段階的に練習を積み重ねることで、 上達できるレッスンとなっています。 レースの勝ち負けはあまり気にせずに、 水泳を楽しみ、熱中することが大事です。 この本が四泳法上達の手助けとなれば幸いです。 柏洋スイマーズ 森 謙一郎 ◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆ ☆ PART1 クロール上達のレッスン * クロールで身につけるべき動作を知る * 水の抵抗の少ないキックを覚える * ビート板を持たずにキックする * 片腕を伸ばして横呼吸をマスターする * 片腕を回してスクロールを覚える * 片腕気をつけの状態でクロールする ・・・など ☆ PART2 背泳ぎ上達のレッスン * 背泳ぎの動作のポイントをチェックする * 仰向けになってバタ足で進む * 軸をキープして肩を交互に出す * 片腕だけを伸ばしローリングしながらキック * 気をつけから片腕のみストロークする * 左右のストロークのタイミングをつかむ ・・・など ☆ PART3 平泳ぎ上達のレッスン * 推進力あるキックを意識する * 引いてから後ろに押すキックを覚える * キックと呼吸のタイミングをつかむ * 両腕を体側につけた状態で呼吸する * 仰向けになったキックで動きをチェックする * キック中心で泳ぎ伸びを作る ・・・など ☆ PART4 バタフライ上達のレッスン * 両手足を同時に動作させて泳ぐ * 両腕を体側につけて動きを身につける * キックと上体のリズムを合わせる * 綺麗なドルフィンキックを覚える * 仰向けで腰を上手に使ってキック * 片腕だけを回しタイミングを覚える ・・・など ※ 本書は2018年発行の 『小学生の水泳 最強上達BOOK ライバルに差をつける! 』 の装丁を変更し、新たに発行したものです。
  • 記憶に残る廃村旅
    3.7
    かつてそこには人の営みがあった集落。生活の基盤があり、小規模な……場合によっては大規模な学校があったところもあった。しかし、さまざまな事情から、人々はその地を離れ、やがて無住になった。本書は、冬季無住集落や1戸が残る集落なども含めて、そうした集落への旅と調査を綴ったものだ。 現地で出会った人たちに話を聞き、いくつかは繰り返し訪問している。主な交通手段は、バイクから電車・飛行機と自動車の組み合わせへとシフトしている。船や自転車に乗ったり、山歩きすることもある。40年半、1025カ所を探訪した旅の記録から、さまざまな観点で50の集落を収録している。 【収録集落】 ●北海道 夕張市北炭夕張 美唄市東美唄 神恵内村オブカル石 滝上町中雄柏 浜頓別町山軽 ●東北 青森県六ヶ所村上弥栄 岩手県宮古市岩田 秋田県大館市深沢 由利本荘市袖川 山形県大石田町三和 福島県会津若松市大巣子 ●関東 群馬県嬬恋村石津鉱山 埼玉県秩父市岳 東京都奥多摩町峰/倉沢 ●甲信越 新潟県新潟市西蒲区角海浜/津南町上日出山 長野県飯山市堀越/豊丘村野田平/飯田市大平 ●東海 静岡県浜松市天竜区小俣京丸/大嵐 岐阜県揖斐川町戸入/本巣市黒津 三重県松阪市峠 ●北陸 富山県富山市高清水/南砺市下小屋 石川県小松市津江 福井県大野市熊河/池田町割谷 ●関西 滋賀高島市北生見 京都府京都市右京区八丁 和歌山県紀の川市今畑/白浜町大瀬 兵庫県豊岡市金山 ●中国 鳥取県鳥取市杉森 広島県世羅町八田原 山口県岩国市右穴ヶ浴/萩市尾島 ●四国 愛媛県西条市今宮/今治市比岐島 高知県北川村竹屋敷/香美市上岡 ●九州 長崎県長崎市端島/小値賀町舟森 熊本県山都町内大臣/五木村中道 宮崎県西都市吹山 鹿児島県阿久根市本之牟礼 ●沖縄 沖縄県竹富町宇多良
  • 桜と日章
    4.0
    千葉県警の警備部長が外出中に誘拐された。 犯人は元自衛官と思われる男で、小指とともに送られてきた脅迫状には、 公安警察のマル自(自衛隊監視班)捜査官の全リストを警察庁のウェブサイトで公開しろとの要求が……。 期限は二日間半。柏警察署に特別捜査本部が設置されるものの、 自衛隊から出向中の副署長・植木は事件から閉め出されてしまう。 自衛隊発足以来続く、警察との水面下での確執が表面化する中、 植木は関係者の協力を得て、事件に関わっていく――。 『このミステリーがすごい! 』大賞出身の元自衛官が描く、傑作ミステリー。
  • 齋藤孝の冒頭文de文学案内 1分で蓄える知識&読みどころ
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    冒頭文には、あらすじではつかめない著者の魂がこもっています。書き出しの数行を音読するだけで作品のリズムが会得でき、自分にフィットする作品かどうかが瞬時にわかるものです。本書は、これまで無数の本を読んできた読書の名人・齋藤先生が、これから人生の糧となる一冊に出会う若い人たちや、時間に追われてじっくりと本選びをする暇のないビジネスマンに、これはぜひ読んでほしい!と選んだ名作100冊の出だしを、解説やうんちくを交えながら一挙紹介します。

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  • あいつゲイだって アウティングはなぜ問題なのか?
    4.3
    2021年11月は「一橋大学アウティング事件」の控訴審判決から1年にあたる。「パワハラ防止法」により、2022年4月からは中小企業でもアウティングの防止対策が義務付けされることになっている。 なぜアウティングは「不法行為」と判断されたのか? そもそもなぜ、性的指向や性自認といった個人情報の暴露が「命」の問題につながってしまったのか? 実は、一橋事件の前からこうした被害は起きていたし、現在も起きている。学校や職場などの身近な人間関係、不特定多数に瞬時に情報を発信できてしまうネット社会において、誰もが加害者にも被害者にもなり得るのだ。 校舎から飛び降りたのは、私だったのかもしれない――。勝手に伝えることが誰かの「命」を左右する瞬間を、痛みとともに、ひとりの当事者が描き出す。 一橋事件を一過性のものとせず、被害を防ぎ、これ以上「命」が失われないためにも、いま改めて考えたい「アウティング問題」の論点! ■「アウティング」とは? 本人の性のあり方を同意なく第三者に暴露すること。 ■「一橋大学アウティング事件」とは? 「おれもうおまえがゲイであることを隠しておくのムリだ」。一橋大学大学院のロースクールに通うAがゲイであることを、同級生ZがクラスメイトのLINEグループに同意なく暴露。心身に変調をきたしたAは2015年8月、校舎から転落死した。翌16年、遺族が学生Zと大学に対し損害賠償を求めて提訴。20年11月の控訴審判決では、本人の性のあり方を同意なく勝手に暴露するアウティングが「不法行為」であることが示され、世間的にも「アウティング=危険な行為」という認識が広まるきっかけとなった。地方自治体だけでなく、国レベルでも大きな影響があった。 ■目次 はじめに 第一章 一橋大学アウティング事件――経緯 第二章 アウティングとは何か 第三章 繰り返される被害 第四章 一橋大学アウティング事件――判決 第五章 アウティングの規制 第六章 広がる法制度 第七章 アウティングとプライバシー 第八章 アウティングの線引き 第九章 アウティングのこれから 終章 アウティング、パンデミック、インターネット おわりに ■著者プロフィール 松岡宗嗣〈まつおか・そうし〉 1994年愛知県名古屋市生まれ。明治大学政治経済学部卒。政策や法制度を中心とした性的マイノリティに関する情報を発信する一般社団法人fair代表理事。ゲイであることをオープンにしながら、HuffPostや現代ビジネス、Yahoo!ニュース等で多様なジェンダー・セクシュアリティに関する記事を執筆。教育機関や企業、自治体等での研修・講演実績多数。2020年7月、LGBT法連合会・神谷悠一事務局長との共著『LGBTとハラスメント』(集英社新書)を出版。近著に『「テレビは見ない」というけれど--エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダーから読む』(青弓社)、『子どもを育てられるなんて思わなかった--LGBTQと「伝統的な家族」のこれから』(山川出版社)。本作が初の単著となる。

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  • 七転びなのに八起きできるわけ
    -
    1巻1,870円 (税込)
    すべてのことわざには謎(ミステリー)がある!―― 「《七転び八起き》だと数が合わないんじゃない?」「《棚からぼた餅》が発生する傾きは?」「《へそが茶を沸かす》ための条件とは?」「《二階から目薬》で殺人は可能?」「《捕らぬ狸の皮算用》の見積もり額は?」「《穴があったら入りたい》ときの穴の深さって?」――普段、何げなく口にしていることわざや故事成語・慣用句だが、いざその言葉の表す意味を〈検証〉してみると、謎や矛盾に満ちたものだったり、現実にはありえないシチュエーションだったりするものがいかに多いことか。さらに、誤解に基づく事象を語源としている場合もあり、かならずしも〈真実〉をついているとは言い切れないものばかりなのである。 こうした「ことばの謎」の数々を前に、ミステリ作家・浅暮三文が立ち上がる! 時に論理的、時に妄想を爆発させて展開、単なる語源的解説にとどまらない自由な発想を駆使した、言葉にまつわる「イグノーベル」的考察を存分に楽しめる超絶エッセイ!!

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  • 新装版 統計力学入門 愚問からのアプローチ
    -
    世界的物理学者・高橋康先生の名著が待望の復刊! 実際の講義を下敷きに懇切に記述。初発的疑問に答えながら統計力学の基礎を築く。 ■前野昌弘氏(琉球大学理学部「いろもの物理学者」)、絶賛!■ 「初学者が悩むポイントを拾い上げてくれる!」 ■本書「解説――柏太郎」より■ 「本書は一筋縄ではいかない統計力学を、初めて学ぼうとする読者が内容ばかりでなく、初学者の立場をもしっかりと身につけることのできる最適の教科書である。近来の中心課題である相転移・臨界現象や非平衡への言及(および参考文献)は、それらへの理解が深まりはじめた頃の執筆であったため、なされていないが、今では多くのすばらしい文献がある。ここで学んだ知識をもとにすれば、読みこなすことは確実にできる。しっかり勉強してほしい」 ■主な目次■ 第0章 統計力学のあらすじ 第I章 気体分子運動論 §1. 気体の圧力および温度 §2. 熱平衡における分子の速度分布 §3. Maxwell分布の実験的裏付け §4. 種々の物理量の平均値 §5. 一般の場合のBernoulliの式 §6. virial定理 第II章 統計力学の原理I(古典論) §1. 巨視的状態と微視的状態 §2. 熱平衡状態と等重率の仮定 §3. 等重率の仮定をもとにした理論における計算規則 §4. 理想気体(古典論) 第III章 状態数の計算および数学的技巧 §1. 微視的状態の数および状態密度 §2. 最大項の方法 §3. 数学的技巧 §4. 等重率の仮定と温度 §5. 圧力と化学ポテンシャル §6. 小正準理論の確率論的整備 第IV章 正準集合の理論と簡単な応用 §1. 小正準集合理論のまとめと展望 §2. 正準集合の理論 §3. 正準集合理論の例 §4. 2原子分子の正準集合 §5. 数表示と量子統計 §6. 相互作用のある粒子の系 第V章 大正準集合の理論 §1. はじめに §2. 大正準集合の導入 §3. Bose-Einstein統計にしたがう粒子の系 §4. Fermi-Diracの統計にしたがう粒子の系 第VI章 統計力学の原理II §1. 時間平均と集団平均 §2. 古典統計力学の困難と量子力学 §3. 平衡系の統計力学の公理的整理 第VII章 統計力学の応用 §1. はじめに §2. 固体の比熱 §3. 最大項の方法 §4. 変分原理 §5. 摂動論の方法 §6. 反応がある過程の平衡 §7. 分布関数の方法
  • 日本の呪術
    3.0
    1巻1,100円 (税込)
    ※本書はリフロー型の電子書籍です。 【なぜ「呪い」は人を惹きつけるのか。歴史民俗学者が考察する呪術の系譜】 空海VS修円、安倍晴明VS式神 平安時代、貴族たちの望みをかなえるために存在した法師陰陽師。呪詛と呪術に生きた彼らは、どのような人々だったのか。歴史の闇に隠された呪いあう貴族の生々しい怨念とは何だったのか。平安時代の人々が頼った呪詛や呪術、法師陰陽師の役割から密教、天狗などさまざまな呪術者と呪術の系譜を解説。 かつての陰陽師ブームから、漫画『呪術廻戦』などフィクションにおける「呪い」の魅力を歴史民族学者が考察。 〈本書の構成〉 第1章 陰陽師の呪詛 第2章 呪詛を請け負う法師陰陽師 第3章 密教僧の呪詛 第4章 怨霊・悪霊になった密教僧 第5章 巫と法師陰陽師 第6章 奇妙な呪術者たちの奇怪な呪術 第7章 呪術の魅力 〈本書の内容〉 ・安倍晴明の操る式神 ・目的を果たせなかった式神の行方 ・法師陰陽師の収入 ・弘法大師による呪殺 ・僧侶たちの目標だった空飛ぶ仙人 ・人狗、天狗を祀る呪術者 ほか 〈著者コメント〉 フィクションの世界のものと見られがちな呪術であるが、日本の歴史を振り返るとき、間違いなくそこには頻繁に呪術が登場するのである。 思いをかたちにする技術の一つとしての呪術は、紛れもなく日本史の重要な小道具の一つといえる。 呪術のない日本史も、呪術師のいない日本史も決して、日本の正しい歴史ではありえない。 〈著者プロフィール〉 繁田信一(しげた・しんいち) 1968年、東京都生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了。現在、神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、東海大学文学部非常勤講師。専攻は歴史民俗資料学。 著書に『殴り合う貴族たち』『王朝貴族の悪だくみ』(以上、柏書房)、『天皇たちの孤独』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『安倍晴明』『呪いの都 平安京』(以上、吉川弘文館)、『陰陽師』(中央公論新社)『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)などがある。

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  • 常識のない喫茶店
    4.2
    潜入したい。変なあだ名を付けられたい。顔色を窺って生きてきた彼女が出禁のカードを振りかざす。その瞬間を目撃したい。こんな働き方、誰も教えてくれなかった。 ――こだまさんも夢中! ■内容 「働いている人が嫌な気持ちになる人はお客様ではない」――そんな理念が、この店を、わたしを守ってくれた。 失礼な客は容赦なく「出禁」。女性店員になめた態度をとる客には「塩対応」。セクハラ、モラハラ、もちろん許しません。 ただ働いているだけなのに、なぜこんな目にあわなければならないのか。治外法権、世間のルールなど通用しない異色の喫茶で繰り広げられる闘いの数々! 狂っているのは店か?客か?あらゆるサービス業従事者にこの本を捧げます。 喫茶×フェミニズム――店員たちの小さな抵抗の日々を描く、溜飲下がりまくりのお仕事エッセイ! ■メニュー(目次) I 魅惑の喫茶 プロローグ 妖怪在庫荒らし 出禁です 同僚観察記 やさしい人 いかれたマスター お仕置きです 推しの客 緊急事態喫茶 SNS警察 ガチ恋の翁 グレーゾーン村の人々 不惑の喫茶 II おかわり ここだけの話 喫茶店員あるある わたしの喫茶紀行 特別なお客さん 厨房は戦場 卒業 人生の分かれ道

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  • 出会いは宝
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    1巻1,650円 (税込)
    ノンフィクションスポーツライターである著者がこれまでに新聞各紙に掲載したエッセイをまとめ、さらに英語の対訳を載せた叙述集。
  • ユイとアキラ
    -
    1巻1,760円 (税込)
    超常の能力を持つ少女“結”を狙う地球の意志に対し、少年たちは立ち上がった。北海道の札幌に暮らす平凡な一家庭の兄妹、雄と結は、結の覚醒を機に、地球の意志に狙われることとなった。結を護るため、雄は友人たちと共に様々な困難に相対する。彼らはかつての日常と平和を取り戻すことができるのか。現代SFジュブナイルここに開演。
  • ナイト・ドクター(上)
    -
    オリジナル脚本! 夜間救急専門医の姿を描いた 青春群像医療ドラマを完全ノベライズ! 波瑠、田中圭、岸優太(King & Prince)、北村匠海、岡崎紗絵、沢村一樹など、 豪華キャスト陣が共演する大人気月9ドラマ! 柏桜会あさひ海浜病院は、崩壊寸前の救急医療を立て直すべく新たな働き方として夜間救急専門チーム「ナイト・ドクター」を設立した。 “夜の病院を守る”という使命を果たすために集められたのは訳ありの5人の医師。 「365日24時間、どんな患者も断らない」をモットーにしているため、夜間の時間帯や休日に“コンビニ受診”したがる軽症患者でさえも受け入れざるを得ない―― そんな過酷な環境のなかで、年齢も性格も価値観もまったく異なる医師たちが、“命”と真摯に向き合いながら成長し、唯一無二の絆を紡いでいく姿を描く。
  • そんなわけでスポーツはじめちゃいました!図鑑
    値引きあり
    -
    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。 また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 オリンピック・パラリンピックの主要競技を全網羅。スポーツ誕生の秘エピソードと、おもしろ情報満載。これでスポーツ博士に! オリンピック・パラリンピックの主要競技や冬の競技など、 120の競技の「誕生”秘エピソード”」を掲載。 子どもも大人も楽しめるスポーツ図鑑です。 世界中で行われているスポーツの始まり、そしてなりたちを、 イラスト入りで詳しく紹介しています。 ●村全体を競技場にしてはじめちゃった!(サッカー) ●「打たせる遊び」を「打たせない遊び」に変えてはじめちゃった!(野球) ●雨が降ってきたから、テニスをテーブルにしてはじめちゃった!(卓球) ●いじめっ子に対抗するためにはじめちゃった!(柔道) ●氷の上に図形をかいてはじめちゃった!(フィギュアスケート)など、 さまざまなおもしろエピソード満載!  現在の競技説明(ルール)もついているので、 スポーツ図鑑としても活用でき、自由研究などにも役立ちます。 オリンピック・パラリンピック、スポーツ観戦が、100倍楽しくなる! 谷釜 尋徳(タニガマヒロノリ):1980年生まれ。東洋大学法学部教授。日本体育大学大学院博士後期課程修了。博士(体育科学)。専門はスポーツ史。『知るスポーツ事始め』(明和出版)、『オリンピック・パラリンピックを哲学する(晃洋書房)、『籠球五輪』(流通経済大学出版会)、『歩く江戸の旅人たち』(晃洋書房)『江戸のスポーツ歴史事典』(柏書房)、『ボールと日本人』(晃洋書房)など著書多数 粟生 こずえ(アオウコズエ):東京都生まれ。編集者、ライター、小説家。マンガを紹介する書籍、ショートミステリをはじめ小説、伝記など児童書の著書多数。『必ず書ける あなうめ読書感想文』(学研プラス)、『トリッククラブ キミは18の錯覚にだまされる!』(集英社みらい文庫)、『かくされた意味に気がつけるか 3分間ミステリー 真実はそこにある』(ポプラ社)、『3分間サバイバル』シリーズ(あかね書房)など。 なかさこかずひこ!(ナカサコカズヒコ):広島県生まれ。イラストレーター。著書に『ミラクルすごろくランド』『めいろまちがいさがしえさがし』(ブティック社)、『夏のこうさく』『秋のこうさく』(小峰書店)、『最強の戦国武将事典』『日本の妖怪&都市伝説事典』(大泉書店)、『からだが元気になる本』(あかね書房)など。

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  • 台湾プロ野球〈CPBL〉観戦ガイド&選手名鑑2021
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 この一冊で台湾プロ野球のすべてがわかる!全5球団のカラー写真名鑑〈寸評付〉、全球場ガイドとチーム紹介。王柏融(北海道日本ハムファイターズ)のインタビューも収録。
  • 男の隠れ家 特別編集 あの人の山道具。─Mountain Gear Book─
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    1,200円 (税込)
    登山のスペシャリストが選ぶ 山ギア390 目次 登山家、山岳ガイド、山岳ライター&カメラマンなどの愛用ギア あの人の山道具 第1特集 登山Specialist 愛用の山ギア  01 / 中島健郎さん(アルパインクライマー・山岳カメラマン)  02 / 平出和也さん(アルパインクライマー・山岳カメラマン)  03 / 竹内洋岳さん(プロ登山家)  04 / 近藤謙司さん(国際山岳ガイド)  05 / 服部文祥さん(サバイバル登山家)  06 / 長岡健一さん(国際山岳ガイド)  07 / 倉岡裕之さん(山岳ガイド)  08 / 天野和明さん(国際山岳ガイド)  09 / 中村みつをさん(イラストレーター)  10 / 柏 澄子さん(山岳ライター・登山ガイド)  11 / 中村富士美さん(国際山岳看護師)  12 / 上田幸雄さん(山岳ガイド)  13 / 岩田京子さん(登山ガイド)  14 / 穂苅大輔さん(槍ヶ岳山荘主人)  15 / シェルパ斉藤さん(紀行作家・バックパッカー) 第2特集 登山SHOPスタッフ 愛用の山ギア  01 / さかいやスポーツ  02 / 好日山荘(横浜西口店)  03 / 石井スポーツ(登山本店)  04 / カモシカスポーツ(山の店・本店)  05 / モンベル(リーフみなとみらい店)  06 / A&Fカントリー(渋谷ヒカリエShinQs店)  07 / アウトドアショップ ヨシキ&P2  08 / カンダハー山の店  09 / 山の店 デナリ  10 / Sky High Mountain Works  11 / Transit 東川  12 / バックカントリー穂高  13 / 登山・スキーのお店 スポーツのマンゾク  14 / THE MOUNTAIN EDITIONS  15 / 登山クライミング専門店 シャモニ  16 / とらやスポーツ column 先人たちの山道具。 essay 山道具のある風景1 第3特集 登山BRANDスタッフ 愛用の山ギア  01 / MSR  02 / muraco  03 / THE NORTH FACE  04 / NANGA  05 / Caravan  06 / HILLEBERG  07 / LA SPORTIVA  08 / karrimor  09 / MAMMUT  10 / Deuter  11 / Haglöfs  12 / Mountain Hardware  13 / Garmin  14 / MILLET  15 / GREGORY  16 / Black Diamond 第4特集 RECOMMENDED ITEMS 16 column 行動食セレクション essay 山道具のある風景2 男の隠れ家SELECT SHOP 男の隠れ家 定期購読のご案内 時空旅人 告知 バックナンバー 奥付 裏表紙

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