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私たちが普段読む本には、冒頭に目次や序文や献辞があり、ページ数が振ってあり、文章は句読点で句切られ、時折書体を変えて強調されている。巻末には索引がついていたり、時には正誤表が挟み込まれていたりもする。持ち歩いたり寝そべって読んだりするのに文庫本サイズはとても便利だし、書店に高く積まれたベストセラーには興味をそそられる。
実は、いま太字で強調したものすべては、今からおよそ500年前、たった一人の人物によって生み出されたものである。グーテンベルクによる活版印刷技術の発明からわずか半世紀後の自由都市ヴェネツィアを舞台に出版の世界に大変革を巻き起こし、現在も使われている書籍の体裁を発明した“出版界のミケランジェロ”ことアルド・マヌーツィオの激動の物語。
Posted by ブクログ 2023年05月08日
特に深い理由もなく、題名に惹かれて購入しましたが予想以上に面白かったです。本書の主人公アルド・マヌーツィオは15世紀後半~16世紀前半のイタリア人で、現代にもつながる多くのイノベーションを出版分野で生み出した人物。本のオビにも書いてありますが、今では当たり前の目次、カンマ、ページ番号、献辞、文庫本と...続きを読む
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