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Posted by ブクログ
2019年上梓。神家氏の植木礼三郎陸上3佐が活躍するミステリーである。本作では柏警察署に副署長として出向した植木が、アイドルを狙った狙撃事件と千葉市公安のトップである門脇警備部長が略取(誘拐とは言わないらしい)される事件が起こった。犯人から届いた脅迫状には自衛隊を監視するためのスパイ(マル自というらしい)の名簿を出せという内容で、犯人が自衛隊隊員である可能性が高まり、植木の署内や捜査本部での風当たりが強くなる。オネエ言葉を話すエリートというだけでエキセントリックな印象も受けるが植木礼三郎は物事に対してまっすぐで流されない。シリーズを通じて共感がもてる。今回、脇役は警察から自衛隊に出向してレンジャー訓練中に死亡した父を持つ飯島義恵巡査部長と自衛隊からの捜査協力者として小田信治三等陸曹をフィーチャーしてそれぞれの組織を上手く描き出している。
本作はシリーズ第三作目だか二作目にあたる「七四」も読みたくなった
Posted by ブクログ
今作は舞台を警察に移しますが、植木の活躍は今作が一番かも知れません。
前2作もそうですが、若者達が悩みながらも様々な人に助けられて成長してゆく姿はとても清々しく頼もしいものです。
そしてまた後半怒涛の展開。悲しくも心打たれる結末。
こちらでも前2作から続く言葉や音楽など、続けて読んでこそ、の楽しみもあります。
自衛隊員や警察官は普段の生活の中で接することはありませんが、3作を通して、服務の宣誓をした職業の方々の覚悟には心打たれます。問題があった時ばかり取り上げられてしまいますが、ほとんどの方がこうした覚悟と矜持を持って職務に当たられているのだと改めて感じました。
植木の秘密は次回作以降に持ち越しのようです。
次は続いて同じ作者の『赤い白球』を読んでみたいと思います。
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