共感と距離感の練習

共感と距離感の練習

1,760円 (税込)

8pt

「わかるかも」が口癖のあなたへ。

【内容】
初めて物語の中に私に似た人を見つけた日のこと、東京とソウルで参加したプライドパレードのこと、日本の同性婚訴訟やパートナーシップ制度のこと、同じ時代を生きている/生きていたクィアのこと――

誰かの痛みや怒りや悲しみが、まるで自分のことのように思えることがある。乳化した水と油のように混ざり合ってしまう。だけどあなたはあなたでしかなく、私は私でしかない。他者同士である私たちが、重なったりずれたりしながらともにあるための、「共感」と「距離感」。その可能性と難しさについて。

「わかる」なんて簡単に言えない、「わからない」とも言いたくない。ゲイとして、シスジェンダーの男性として、著者が日常の中で直面したエピソードを描きます。

“共感も距離感もうまく使いこなせない。だからこそこだわってしまうのだろう。なんとか組み合わせて、練習しながら上手になっていきたい。混ざり合った世界と分離した世界を同時に生きるように。言葉にならないものと言葉を重ねて一つにするように。”
――「はじめに」より

自分と他者、規範と逸脱、個人的なことと社会的なこと……様々なものごとのあわいにとどまり、揺れながら考えるエッセイ集。

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共感と距離感の練習 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「はじめに」を読んで、まさに「あぁ、わかる」と思ってしまい、とても気になっていた本

    著者の性的指向はもちろんこの本を読む上で切り離せないのだけど、異性愛者の女性であるわたしが読んでも「わたしも知っている感情だな」と思う心の揺れをたくさん見つけた
    その「わたしも知っている感情だな」と「わたしには知り

    0
    2025年02月03日

    Posted by ブクログ

    シスジェンダーのゲイである著者による、クィアにまつわるエッセイ

    LGBTQとして一緒くたにせずにそのグラデーションをしる、なんてことは当然で、
    この本は、そのグラデーションの深さ多様さをまざまざと見せつけてくる
    普通などないのだし、異性愛者と言われることにドキリとした違和感を感じることから始めるし

    0
    2024年09月01日

    Posted by ブクログ

    大部分でマジョリティ側である私の言動は、何度も誰かを誤解し、理不尽を押し付け、傷つけたまま突き放して来たんだろう。怖いと思ったし、このままじゃだめだと思った。もっと知りたいし関わりたい。

    0
    2024年08月24日

    Posted by ブクログ

    決して”わかる”とは言えない、けれどわかりたい、そんな気持ちをずっと持っているからこそ、当事者のエッセイに触れて自分で考えること、感じようと思うこと、そんなことを続けていきたいと思った

    0
    2024年08月05日

    Posted by ブクログ

    冒頭で共感についての態度を書いてくれているおかげで、丁度いい距離感で読むことができた気がする。
    丁度いい距離感と言っても、読み進めると筆者のかかえる「あわい」の中に自分もいるようの感覚に何度かなる。
    安易な共感に対して筆者が思うことなど、丁寧に語ってくれているにも関わらず、やはりスイッチは切れないの

    0
    2025年07月12日

    Posted by ブクログ

    わかるかも、と思うことがよくあることを悩んでいて、分かるわけないのにそんなふうに言われるのも、言うのも嫌でモヤモヤしていた頃に出会った本。
    自分より少し年上の人もそんなふうに揺れながら考えて生きているということが、私を少しホッとさせた。自分もこの揺れる気持ちを持ちながら過ごしてもいいんだなとか、そん

    0
    2025年05月06日

    Posted by ブクログ

    わかるなんて簡単に言えない、わからないとも言いたくない
    帯にある通り。
    いない、見えないもの、人たちにこそ目を凝らす。その声に耳をすます。
    あれこれと考える。

    0
    2024年10月31日

    Posted by ブクログ

    読みやすかったです。

    むやみに分かるのではなく、分からないけれど分かろうとすることが大事なのかなと思いました。

    0
    2024年10月27日

    Posted by ブクログ

    私はおそらく普通より共感力が高い人間で、若いころはとくに、そういう性質により心が苦しくなることも多々あった。
    歳を重ねるごとに「自分と他人のあいだにきちんと境界線を引くこと」を心がけるようになったけれど、元々の性質はそんなに変わっていないと思う。
    でも、共感する、ということについて深く考えたことはそ

    0
    2024年10月01日

    Posted by ブクログ

    表紙とタイトルだけで本書を手に取ったので、想像していなかった内容に戸惑いました。
    普段気にもしていなかったけれど、自分が圧倒的に大多数側に分類されること、それでも日常で自分と異なる立場の人に対する差別的な態度に接すると自然に怒りが湧いてくるのだけれど、それはここでいう「わかる」には、到底当てはまるも

    0
    2024年09月16日

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