聴こえない母に訊きにいく

聴こえない母に訊きにいく

1,870円 (税込)

9pt

3.3

母に、ずっと訊いてみたいことがあった。
ぼくの耳は聴こえるけれど、本当はどちらが良かった?
聴こえる子どもと聴こえない子ども、どちらを望んでいた?

【本書の内容】
「優生保護法」――
障害者が生まれることを防止し、
女性が産むことを管理しようとした悪法が存在した時代、
「母」はどのように生きたのか。
「ぼく」はどのようにして生まれたのか。

幸せだった瞬間も、悲しかった瞬間も、すべて。
コーダである息子が未来に進むために描く、小さな家族の歴史。

【コーダとは】
コーダ(CODA:Children of Deaf Adults)
聴こえない親をもつ、聴こえる子どものこと。

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聴こえない母に訊きにいく のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月24日

    五十嵐大さんのエッセイを拝読すると
    いつも、涙がにじんでしまう。
    〈耳が聴こえないお母さんで、ごめんね〉
    息子からぶつけられた言葉を全身で受け止め
    眉尻を下げて笑ってみせる優しいお母さん。

    〈母のことを書きたい・・・いや、知りたい〉

    1950年代、聴覚障害の情報がないため
    お母さんは地元の小学校...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月09日

    コーダである著者が母に訊いてみたかったこと。

    それは、母のことを…知らなかったことを…知ることになり、わかったこともたくさんあったことが記されている。

    知らなかった過去の話には、差別や偏見が見え隠れしていたが、母からは恨み言のひとつもなかった。

    ほんとうは、もっともっと泣きたいことや起こりたい...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月21日

     今まで、聴こえない人「ろう者」がほとんどいない暮らしをしてきた。
     もちろん手話はテレビなどで見たことはある。
     やってみたいと思ったこともある。
     しかし、やらなかった。
    この気持ちに近いことを、著者はこのように記している。
    手話は、「ろう者の間で自然発生的に生まれた、独自の言語」である。
     そ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月22日

    人に歴史あり。
    コーダである著者のお母様、冴子さんの人生について著者が本人や関係者から話を聞きながら浮かび上がらせる1冊。

    自分でない人の人生について、何か決めつけたり、まして批評するのは危険なことだと思うのだけど、著者はあくまで聞き取ったことについて自分がどう感じたか、をベースに書いていた気がす...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年10月25日

    ろうの両親を持つコアの作者が母について書いている。恥ずかしくて両親の障害をひた隠しにしたとあったが、まだまだ社会の差別はこういった方にもあるんだな。

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    Posted by ブクログ 2023年09月30日

    生まれつき両方の耳が聴こえない両親、特に母親についてその過去の話を本に仕上げたノンフィクション。両親共に1954年生まれということなので、インタビューした時期(2021年)は67歳。この年令を見ると、私からは叔父・叔母という感じになる。そんな人たちが、手話を使うことを否定されたり、あるいは『優生保護...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月31日

    コンプレックスではなく、むしろお母さんの存在は五十嵐さんにとって誇りであると思った。私ならそうだと思う。踏み込むとそれだけ踏み込まれるから…という気持ちはすごく分かる…。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年11月14日

    「大沼先生との思い出がたくさんあるらしく、喋る手を止めない」
    喋る手を止めないっていいね!面白い表現!

    「それが結局は冴子のためなのだ、という当事者を置き去りにした善意の発露」
    これ全場面であるよな、ずっと思い出していたい言葉

    心の綺麗さが伝わってくる言葉たちだった

    0

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