作品一覧

  • まじめに動物の言語を考えてみた
    3.0
    1巻2,860円 (税込)
    誰もが動物と会話したいと思っている。はたしてそれは可能なのだろうか。残念ながらこれまでの研究では明確な答えが出ていない。なぜなら、私たちはそれを調べる方法を間違えているからなのだ。  それを実現するには、動物が発する音(声)を調べて、それを人間の言葉に「翻訳」するのではなく、動物がなぜそのような行動をとるのか、その行動はどこから来るのか、そしてその行動を支えるために彼ら特有のコミュニケーションがどのように進化してきたのかを理解する必要があるのだ。しかも実験室の中ではなく動物たちが棲む本来の場所でのコミュニケーションを知らなければならないのだ。つまり、動物のコミュニケーションを彼らの視点から見ることが大事になる。  動物がしゃべるといっても、単純な要求に基づいて単純なコミュニケーションをしているのかもしれない。しかしそれこそが動物を理解する方法なのだ。なぜ動物が話すのか、話す必要があるのかを理解することで、初めて動物のコミュニケーションが理解できる。著者は自分自身のフィールドワークでの観察をもとに、動物の行動を科学的に明らかにしていく。

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  • まじめにエイリアンの姿を想像してみた
    4.1
    1巻3,080円 (税込)
     エイリアンと聞けば、何を想像するでしょうか。いちばん多いのは映画に出てくる緑色で目の大きなヒト型の生き物という人も多いのでは。そこまで明確でなくても細菌のような微小な生き物ならいるかもねと考えるかもしれません。いずれにしても誰でももしエイリアンに会えたなら、きっとこんな生き物だと想像したことはあるのではないでしょうか。エイリアンはわれわれより科学技術が進んでいて、地球に侵略してくるヤツらだとか、友好的で私たちの未来を明るいものにしてくれるとか、映画でもさまざまな姿が描かれています。  でも、しょせんは想像の世界と片づけていませんか。もちろん今の私たちが本当にエイリアンに出会える可能性は低いでしょう。人類が無線を使えるようになってから150年もたっていません。つまり、人類がいることをエイリアンが地球からの電波によって知ったとしても、150光年しか離れていない場所にいる場合のみとなります。宇宙の広さからしてもなんと狭い範囲でしょうか。もちろんそこからやってくるにしても、光の速度で150年かかるわけですから、われわれが会えないことは当然といえます。  本書では、物理学や化学の法則は宇宙でも変わらないことを前提に、生物学の見方を元に、もし生き物が地球外に生まれた場合、液体、気体、固体の中の生活スタイルを考えながら、どのような姿形になるか、どのように行動を選ぶか、どのように発展をしていくかを、進化論やゲーム理論をベースにして、地球の動物たちの進化の過程を参考に、エイリアンにもあてはめて考えてみた結果をまとめています。  エイリアンを考えることは、結果としてわれわれ地球上の動物とは何かを考えることにもつながっていることも明らかにしていきます。

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ユーザーレビュー

  • まじめにエイリアンの姿を想像してみた

    Posted by ブクログ

     小学5年生か6年生の夏に、ハインラインの『赤い惑星の少年』を読んだ(年がわかるが、すでにそのときこの物語は古典に近かったはず!)。話はまったく覚えていないけれど、解説の中に“もし火星人がいるとしたらどんな姿か”という項目があって、火星は地球より重力が小さいから地球人より背が高いだろう、火星は地球より気温が低いから全身に毛が生えているだろうと、雪男みたいなイラストが添えられていた。幼い私は感動した。これが科学か。私は夏休みの自由研究に火星についてまとめた(火星人について書きたかっただけ)。担任は花丸をくれて「将来は天文学者ですね」と書き添えてあった(先生、残念ながらその能力はありませんでした)

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    2024年08月30日
  • まじめにエイリアンの姿を想像してみた

    Posted by ブクログ

    宇宙に知的生命体が存在するとしたら、どのような特徴を持っているのだろうか?エイリアンの色や形はわかるはずもないけど、言語や抽象的思考を可能とする知能、個体間のコミュニケーション能力、血縁、社会性に基づく協力関係などは、ある程度普遍的に持っているはずというのが、本書の主張です。これらを前提としてファーストコンタクトを想像するのも楽しいかも。SF小説の三体のようにはならないことを祈ります。

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    2024年06月15日
  • まじめにエイリアンの姿を想像してみた

    Posted by ブクログ

    【目次】
    第1章 はじめに
    第2章 形態vs機能──すべての惑星に共通するものとは? 
    第3章 動物とは何か、地球外生命体とは何か
    第4章 運動──宇宙を走り、滑空する
    第5章 コミュニケーションのチャネル
    第6章 知能(それが何であれ)
    第7章 社会性──協力、競争、ティータイム
    第8章 情報──太古からある商品
    第9章 言語──唯一無二のスキル
    第10章 人工知能──宇宙はロボットだらけ?
    第11章 私たちが知る人間性
    第12章 エピローグ

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    2024年06月08日
  • まじめにエイリアンの姿を想像してみた

    Posted by ブクログ

    各種成分は異なっても、物理的制約や自然選択といった基本ルールは異星でも同等=案外地球生命に類似した形になるのでは? という観点からの本
    宇宙生命の形を考察しつつ、地球生命の多様な形態・生態を宇宙生命のようにも感じられるようになる

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    2025年11月01日
  • まじめにエイリアンの姿を想像してみた

    Posted by ブクログ

    基本的には、まだ見ぬ地球外生命体を想像するにあたって、地球上の生命の発展からヒントを得て合理的に可能性を絞って考えようという方向性。
    コミュニケーションは光と音どちらを使うとどういう良さがあるのか、性はなぜあるのか、生命はなぜ死ぬのか。
    人間や様々な動物を丁寧に観察して歴史を紐解きつつ、エイリアンの存在を想像する。欲を言えば、存在確率が高いエイリアンの特徴を大胆に2~3詳細に述べてくれるとさらに面白かっただろう。(体はこういう物質で構成されており、大きさはこれくらい、脳はあるないなど)

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    2025年10月06日

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