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  • 物質は何からできているのか アップルパイのレシピから素粒子を考えてみた
    4.6
    1巻3,080円 (税込)
     素粒子にまつわる基本的な知識を理解するために、物質は本当は何からできているのか? 物質はビッグバンのものすごい熱さの中でどうやって消滅を免れたのか? そして、宇宙の最初の瞬間を理解することは可能だろうか? などなどの疑問について、TEDトーク(Have We Reached the End of Physics?)で270万回視聴された著者(CERNのLHCで研究に携わる)がユーモアを交え、数式を使わずテンポよく語る。  話題を集めた超弦理論の問題点とは? 自然の基本法則を完全に理解できるのか? スファレロンとは何か? ヒッグス粒子どうやって見つかったか? ヒッグス場とは何か? 反物質はどうやって作るのか? 超対称性とは何か? などこの分野の最新の成果を盛り込みつつ、素粒子物理学というとっつきにくい内容を、身近な物質とその成分の発見の歴史をとおして、肉眼世界からミクロの世界へと、最新の研究成果をわかりやすく語っていく。ちなみに素粒子物理学は宇宙の基本的物質の探求(ニュートリノの反粒子の研究など、ノーベル賞の小柴さんや梶田さんが関連する研究)や、その終焉にかかわるダークマターやダークエネルギーなどの最新の宇宙研究にもつながっていることがわかる。

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ユーザーレビュー

  • 物質は何からできているのか アップルパイのレシピから素粒子を考えてみた

    Posted by ブクログ

    前半はいつもの20世紀前半の物理学史の話だけどおもしろい。20世紀初頭は原子や分子の構造みたいなのまだわかってなかった(それに宇宙の広さもよくわかってなかった)、みたいなのは何回読んでも意外な感じがするよな。後半は標準理論やらヒッグス場やらの知らん世界へ……最後に宇宙の作りかたレシピつき。

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    2023年07月13日
  • 物質は何からできているのか アップルパイのレシピから素粒子を考えてみた

    Posted by ブクログ

    最新の素粒子物理学の現場を一般向けに解説する書籍。著者の説明がうまく、原子核やニュートリノ、クオーク、ヒッグス粒子などがするりと分かる(分かった気になる)。アップルパイを作るために用意するのは、つきつめれば宇宙を作成するようなものとして、物質の根源を探求する。根源を探るための加速器を使った実験の模様は、まさに冒険譚だ。本書を読むとその冒険に参加できる。ある意味、宇宙の根源を解説しようとしている本でもある。これまでの素粒子物理学の流れを一冊の書籍にまとめた著者の功績は大きい。最後のアップルパイのレシピはユーモアたっぷりで、本書を読んだ人は面白みが分かるし、宇宙の歴史も分かる。

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    2023年06月21日
  • 物質は何からできているのか アップルパイのレシピから素粒子を考えてみた

    Posted by ブクログ

    いかにも海外ポピュラーサイエンス本的な構成にはなっているんだけど、説明の丁寧さと実際に著者が経験したCERNの中の世界の臨場感もあって類書に比べてわかりやすい気がする。といっても結論的に究極のところは誰にも分かってないし、もちろんそこまでも到達できるわけもないくらいに私にはわかんないんだけど。
    LHCでやっていることもそうだし、最後の方に出てくるLIGO の重力波検出の方法なんかを読むとそんな世界で研究している人の見ている世界と自分を比べてなんか嫌になってしまうくらいだ。
    とはいえ、空間全てに広がる多様な量子場というのがぼんやりと感じられただけでも個人的には良かった。

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    2023年06月02日
  • 物質は何からできているのか アップルパイのレシピから素粒子を考えてみた

    Posted by ブクログ

    面白かったな。

    実家を訪れて、アップルパイ焼いて、しかも炭化させて、ガスと化分離しよった時は何しよんねんと思ったが、かのカールセーガンが、かのコスモスで、アップルパイをどこまで細かく分けることが出来るかって話題をやってたのな。

    もちろん、そこから素粒子、量子の世界へ誘う。
    発見、実験の歴史も含めて、実にわかりやすい。
    そこから反転、この世界を作るための極大の世界、原始宇宙からビッグバン、超新星や中性子星の衝突など、量子を作り出すための仕掛けについても語ってくれる。

    この方、最先端の粒子加速器にも関わってらっしゃる、バリバリの?素粒子物理学者。

    最後にちゃんとアップルパイのレシピが載って

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    2023年08月08日
  • 物質は何からできているのか アップルパイのレシピから素粒子を考えてみた

    Posted by ブクログ

    まず、とてもわかりやすい。そうはいっても後半は物理学から量子力学、素粒子物理学と、より難解な現在でも謎の多い話題を扱うようになるので、徐々に素人の理解の範疇を超える内容になっていくが、わかりやすい例え(わかった様な気にさせるとも言える)で、図版がほぼ皆無に関わらず、なんとなくイメージできたような気になり、何より読むのが苦にならないまま、約450ページを読むことができた(一気に読むのは、ムリ)。
    この手の西洋人の科学者が書く文章にありがちな、ウィットに富んだくだらない文章が最小限で、且つなかなか面白いのも好感ポイント。

    0
    2023年04月23日

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